JP3126788B2 - レーザ溶接装置のアシストガス噴射制御装置 - Google Patents

レーザ溶接装置のアシストガス噴射制御装置

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JP3126788B2
JP3126788B2 JP04015800A JP1580092A JP3126788B2 JP 3126788 B2 JP3126788 B2 JP 3126788B2 JP 04015800 A JP04015800 A JP 04015800A JP 1580092 A JP1580092 A JP 1580092A JP 3126788 B2 JP3126788 B2 JP 3126788B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ溶接装置のアシ
ストガス噴射制御装置に関し、特にアシストガスノズル
よりレーザ溶接部に対するアシストガスの噴射方向を制
御するアシストガス噴射制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工ヘッドよりレーザビームを被
溶接物に照射することにより、突合せ溶接等の溶接を行
うレーザ溶接装置は従来より知られている。
【0003】レーザ溶接装置によるレーザ溶接に於いて
は、レーザビームの被溶接物に対する照射に伴う被溶接
物の高温化に伴い、被溶接物のレーザビーム照射部、換
言すればレーザ溶接部の周りに高輝度のプラズマ雲が発
生し、このプラズマ雲は、レーザビームを吸収、拡散
し、被溶接物に到達するレーザビームのエネルギ又はそ
の密度を低減させると云う悪影響を及ぼすことが知られ
ている。
【0004】このため、アシストガスノズルよりアルゴ
ンガス、窒素ガスの如き不活性ガスよりなるアシストガ
スをレーザ溶接部に噴射し、アシストガスによりプラズ
マ雲を吹き飛ばし排除し、またレーザ溶接部周辺に於け
るプラズマ雲の発生を抑制することが従来より行われて
いる。
【0005】このアシストガスの噴射は、プラズマ雲除
去以外に、被溶接物のレーザ溶接部に於ける溶湯の流動
を促進し、レーザ溶接部の材質の均質性および溶接ビー
ド形状の均一化を高めると云う効果も奏する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き効果を効率
よく得るためには、アシストガスをレーザ加工ヘッドの
進行方向前方よりレーザ溶接部に噴射し、しかもレーザ
溶接部に対するアシストガスの噴射方向がレーザ溶接部
よりレーザ加工ヘッドの進行方向前方に於ける被溶接物
の溶接線の延在方向に実質的に整合する方向であること
が好ましい。
【0007】このことに対し、一般的なレーザ溶接装置
に於いては、被溶接物の溶接線に沿ったレーザ溶接を行
うことは、基本的にはレーザ加工ヘッドと被溶接物とを
X座標軸方向およびY座標軸方向へ相対変位させること
により行われており、このためアシストガスノズルがレ
ーザ加工ヘッドの進行方向前方に装着されると、アシス
トガスはレーザ加工ヘッドの進行方向前方よりレーザ溶
接部に噴射されることになるが、しかし溶接線の延在方
向の変化に対してレーザ溶接部に対するアシストガスの
噴射方向がレーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行方
向前方に於ける被溶接物の溶接線の延在方向に実質的に
整合する方向に常に保たれると云う保証は得られない。
【0008】例えば、被溶接物の溶接線がX座標軸方向
に真直に延在していれば、レーザ加工ヘッドのX座標軸
方向に於ける進行方向前方にアシストガスノズルが装着
され、アシストガスノズルがX座標軸方向にアシストガ
スを噴出するよう構成され、レーザ加工ヘッドが被溶接
物に対してX座標軸方向に相対移動されるだけで、上述
の二つの条件は満たされるが、しかし被溶接物の溶接線
が湾曲、折曲によりY座標軸方向に少しでも変位してい
ると、レーザ加工ヘッドがX座標軸方向とY座標軸方向
の二軸制御によってその溶接線に追尾して移動すること
により、溶接線に沿ったレーザ溶接が行われても、アシ
ストガスノズルはこの状態にてもX座標軸方向にアシス
トガスを噴出し続け、アシストガスの噴射方向がレーザ
溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行方向前方に於ける被
溶接物の溶接線の延在方向に整合しなくなる。
【0009】本発明は、従来のレーザ溶接装置に於ける
上述の如き問題点に着目してなされたものであり、被溶
接部物の溶接線の延在方向の如何に拘らず、アシストガ
スがレーザ加工ヘッドの進行方向前方よりレーザ溶接部
に噴射され、しかもレーザ溶接部に対するアシストガス
の噴射方向がレーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行
方向前方に於ける被溶接物の溶接線の延在方向に実質的
に整合する方向であることを保証し、レーザ溶接に対し
て効果的なアシストガスの噴射を行うレーザ溶接装置の
アシストガス噴射制御装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、レーザ加工ヘッドの進行方向前方より前記
レーザ加工ヘッドによるレーザ溶接部にアシストガスノ
ズルよりアシストガスを噴射しつつレーザ溶接を行うレ
ーザ溶接装置のアシストガス噴射制御装置に於いて、前
記レーザ加工ヘッドの進行方向前方に於ける被溶接物の
溶接線を検出する溶接線検出手段と、前記溶接線検出手
段により検出される溶接線に基づいて前記レーザ溶接部
よりレーザ加工ヘッドの進行方向前方に於ける溶接線の
延在方向変化を検出する溶接線延在方向変化検出手段
と、前記溶接線延在方向変化検出手段により検出される
前記レーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行方向前方
に於ける溶接線の延在方向変化に基づき前記アシストガ
スノズルより前記レーザ溶接部に対するアシストガスの
噴射方向が前記レーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進
行方向前方に於ける溶接線の延在方向に実質的に整合す
る方向になるように前記アシストガスノズルによるアシ
ストガスの噴射方向を可変制御するアシストガス噴射方
向制御手段とを備えてなり、前記アシストガスノズル
は、帯状の偏平な噴流束でもってアシストガスを噴射す
べくスリット状噴口を溶接線に対して直交する方向に長
く形成した構成であることを特徴とするレーザ溶接装置
のアシストガス噴射制御装置によって達成される。
【0011】
【作用】上述の如き構成によれば、溶接線検出手段によ
りレーザ加工ヘッドの進行方向前方に於ける被溶接物の
溶接線が検出され、検出された溶接線に基づいて溶接線
延在方向変化検出手段によりレーザ溶接部よりレーザ加
工ヘッドの進行方向前方に於ける溶接線の延在方向変化
が検出され、溶接線延在方向変化検出手段により検出さ
れるレーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行方向前方
に於ける溶接線の延在方向変化に基づいてアシストガス
噴射方向制御手段によりアシストガスノズルによるアシ
ストガスの噴射方向が可変制御され、この可変制御によ
り溶接線の延在方向の変化に拘らずアシストガスノズル
よりレーザ溶接部に対するアシストガスの噴射方向がレ
ーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行方向前方に於け
る溶接線の延在方向に実質的に整合する方向に保たれ
る。
【0012】そして、アシストガスノズルのスリット状
噴口から帯状の偏平な噴流束でもってアシストガスが噴
射されてレーザ溶接部の溶湯に作用する。この場合、レ
ーザ溶接位置と溶接線の検出位置とのずれにより、溶接
線が曲がった位置でアシストガスの噴流の中心から溶接
線が位置ずれしても、溶湯に作用するアシストガス流量
は等しく、ビード形状を均一的に保持できるものであ
る。
【0013】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明を実施例に
ついて詳細に説明する。
【0014】図3は本発明によるアシストガス噴射制御
装置が適用されて好適なレーザ溶接装置の一例を示して
いる。このレーザ溶接装置は、基本的には3光軸移動方
式のレーザ溶接装置であり、被溶接物Wを固定載置され
る固定のワークテーブル1と、ワークテーブル1上をY
座標軸方向に跨り、ワークテーブル1のX座標軸ガイド
部3に案内されてワークテーブル1に対しX座標軸方向
に移動可能な門型のX軸可動フレーム5と、X軸可動フ
レーム5に形成されたY座標軸ガイド部7に係合してX
軸可動フレーム5に対してY座標軸方向に移動可能なY
軸キャレッジ9とを有し、Y軸キャレッジ9にレーザ加
工ヘッド取付部材11がZ座標方向(鉛直方向)に移動
可能に取り付けられている。
【0015】X軸可動フレーム5のX座標軸方向移動、
Y軸キャレッジ9のY座標軸方向移動、レーザ加工ヘッ
ド取付部材11のZ座標方向移動は、図2に示されてい
る如く、各々個別のX軸サーボモータ13、Y軸サーボ
モータ15、Z軸サーボモータ17により行われるよう
になっている。
【0016】レーザ加工ヘッド取付部材11にはレーザ
加工ヘッド19が装着されている。レーザ加工ヘッド1
9は、図1に示されている如く、A軸、B軸、C軸の三
軸移動型のものであり、取付基部21に水平なB軸周り
に所定角度範囲、例えば180度の角度範囲で回転可能
に装着されてベントミラーケース部材23と、ベントミ
ラーケース部材23にB軸に直交するA軸周りに360
度回転可能な上部ヘッド部材25と、上部ヘッド部材2
5にA軸の軸線方向、即ちC軸方向に伸縮可能に装着さ
れた下部ヘッド部材27とを有し、下部ヘッド部材27
の先端部にレーザビーム照射孔29が形成されている。
レーザビーム照射孔29にはレーザ加工ヘッド19の上
述の各部材内に形成されている図示されていないレーザ
ビーム通路空間を経てレーザビームが到達するようにな
っている。
【0017】上部ヘッド部材25のA軸回転、ベントミ
ラーケース部材23のB軸回転、下部ヘッド部材27の
C軸移動は、図2に示されている如く、各々個別のA軸
サーボモータ31、B軸サーボモータ33、C軸サーボ
モータ35により行われるようになっている。
【0018】上部ヘッド部材25に於けるレーザビーム
の光軸と下部ヘッド部材27に於けるレーザビームの光
軸とは同一軸線上に延在しており、この光軸とレーザビ
ーム照射孔29とA軸とは互いに合致している。従って
上部ヘッド部材25と下部ヘッド部材27はA軸と同一
軸線上に延在するレーザビームの光軸周りにベントミラ
ーケース部材23に対し回転し、この回転によってはレ
ーザビーム照射孔29よりの被溶接物Wに対するレーザ
ビームの照射位置、即ちレーザ溶接部Pは変動しない。
【0019】上部ヘッド部材25の一側部にはアシスト
ガスノズル37が取り付けられている。アシストガスノ
ズル37は下端部に水平方向に10〜20mm程度の所
定幅をもって溶接線に対して直交する方向に長く延在す
るスリット状噴口39を有しており、ガスホース41よ
り供給されるアルゴンガス、窒素ガス等よりなるアシス
トガスをスリット状噴口39より帯状の偏平な噴流束を
もってレーザビーム照射孔29よりのレーザビームの被
溶接物Wに対する照射位置、即ちレーザ溶接部Pおよび
その近傍に噴射するようになっている。この場合、アシ
ストガスノズル37によるレーザ溶接部Pに対するアシ
ストガスの噴射方向は、上部ヘッド部材25のA軸回転
により、レーザ溶接部Pを中心にしてこれの周りに36
0度の回転範囲で可変設定されることになる。
【0020】またアシストガスノズル37の一側部には
溶接線検出ユニット43が取り付けられている。溶接線
検出ユニット43は、被溶接物Wのレーザ溶接部P近傍
を照明のために光照射する照明溶光源45と、被溶接物
Wのレーザ溶接部P近傍に於ける溶接線Lを撮像するC
CD等によるラインセンサ47とを有している。
【0021】溶接線検出ユニット43は、上部ヘッド部
材25のA軸回転によりアシストガスノズル37と共に
レーザ加工ヘッド19の進行方向前方に位置し、ライン
センサ47によりレーザ溶接部Pより所定量だけレーザ
加工ヘッド19の進行方向前方の位置に於ける溶接線L
を横切方向に所定幅に亘って撮像するようになる。この
ラインセンサ47による撮像領域は、図1にて符号Sに
て示されている。
【0022】図2は本発明によるアシストガス噴射制御
装置の制御系構成とこれに関連するレーザ溶接装置のN
C装置を示している。レーザ溶接装置のNC装置は、N
Cプログラムを取り込んでNCプログラムの解析を行う
NCプログラム解析部49を含んでいる。NCプログラ
ム解析部49は、X軸指令信号、Y指令信号、Z軸指令
信号、A軸指令信号、B軸指令信号、C軸指令信号を各
々X軸サーボ制御部51、Y軸サーボ制御部53、Z軸
サーボ制御部55、A軸サーボ制御部57、B軸サーボ
制御部59、C軸サーボ制御部61へ出力するようにな
っている。
【0023】尚、各サーボ系はエンコーダ等を用いたフ
ィードバック制御によるクローズドループ式のものであ
ってよく、このクローズドループ式のサーボ系構成は周
知の構成のものであってよいので、その説明は省略す
る。
【0024】アシストガス噴射制御装置の制御系はライ
ンセンサ47よりの撮像信号を入力する画像処理部63
を有している。画像処理部63は、ラインセンサ47よ
りの撮像信号を所定のしきい値をもって明暗の2値化処
理し、例えば溶接線Lを暗部として認識し、これより溶
接線Lの位置を検出し、溶接線位置信号を溶接線延在方
向変化検出部65へ出力するようになっている。
【0025】溶接線延在方向変化検出部65は、レーザ
加工ヘッド19の被溶接物Wに対するX座標軸方向、Y
座標軸方向の移動に伴い、画像処理部63よりの溶接線
位置信号に基づいてレーザ溶接部Pよりレーザ加工ヘッ
ド19の進行方向前方に於ける溶接線Lの延在方向変化
を検出するように、ハードウェア構成、或はソフトウェ
ア構成により構成されている。この溶接線Lの延在方向
変化は、例えばレーザ加工ヘッド19の被溶接物Wに対
する主たる移動方向がX座標軸方向の場合、X座標軸方
向の移動量Δxに対する溶接線LのY座標軸方向の変位
量Δyの比率により定量的に検出される。
【0026】溶接線延在方向変化検出部65により検出
された溶接線Lの延在方向変化に関するデータはアシス
トガス噴射方向制御信号発生部67に入力される。アシ
ストガス噴射方向制御部67は、溶接線延在方向変化検
出部65が出力する溶接線Lの延在方向変化に関するデ
ータに基づき、アシストガスノズル37よりレーザ溶接
部Pに対するアシストガスの噴射方向がレーザ溶接部P
よりレーザ加工ヘッド19の進行方向前方に於ける溶接
線Lの延在方向に実質的に整合する方向になるように、
アシストガスノズル37によるアシストガスの噴射方向
を制御する信号、この実施例に於いてはA軸指令信号を
A軸サーボ制御部57へ出力するようになっている。
【0027】上述の如き構成によれば、NCプログラム
に従ってX軸可動フレーム5がX軸サーボモータ13に
よりX座標軸方向に移動し、Y軸キャレッジ9がY軸サ
ーボモータ15によりY座標軸方向に移動することによ
り、レーザ加工ヘッド19はワークテーブル1上の被溶
接物Wの予め定められた溶接線Lを追尾して移動し、こ
れによりレーザ加工ヘッド19によるレーザ溶接部Pが
溶接線Lに沿って移動し、溶接線Lに沿ってレーザ溶接
が自動的に行われる。
【0028】上述の如きレーザ溶接下にて、A軸サーボ
制御部57に入力されるNCプログラム解析部49およ
びアシストガス噴射方向制御部67よりのA軸指令信号
に基づいてA軸サーボモータ31が駆動され、これによ
り上部ヘッド部材25がA軸回転し、アシストガスノズ
ル37および溶接線検出ユニット43がレーザ加工ヘッ
ド19の進行方向前方に位置するようになる。
【0029】これによりアシストガスノズル37はアシ
ストガスをスリット状噴口39より帯状の偏平な噴流束
をもってレーザ加工ヘッド19の進行方向前方からレー
ザ溶接部Pに所定の噴射角θにて噴射するようになる。
【0030】これにより被溶接物Wにはレーザ加工ヘッ
ド19の進行方向前方よりアシストガスがレーザ溶接部
Pにて溶接線Lを概ね直角に横切る前記スリット状噴口
39から帯状に吹き付けられ、被溶接物Wのレーザ溶接
部Pに於けるプラズマ雲除去と溶湯の流動が効果的に促
進されるようなる。ここで、アシストガスはスリット状
噴口39から帯状に噴出されるので、溶接線の位置がス
リット状噴口39の長手方向の中心位置から位置ずれし
ても、レーザ溶接部の溶湯に作用するアシストガス流量
は一定であり、ビード形状に悪影響を与えるようなこと
はないものである。
【0031】尚、アシストガスノズル37のスリット状
噴口39より被溶接物Wのレーザ溶接部Pに噴射するア
シストガスの被溶接物Wに対する噴射角θは被溶接物W
の材質、板厚等に応じて最適値に設定され、この噴射角
θは通常40〜60度程度に設定されればよい。
【0032】またレーザ加工ヘッド19の進行方向前方
に位置した溶接線検出ユニット43のラインセンサ47
は、レーザ溶接部Pより所定量だけレーザ加工ヘッド1
9の進行方向前方の位置に於ける溶接線Lを、図1に符
号Sにより示されている如く、概ね直角に横切る方向に
所定幅に亘って撮像し、撮像信号を画像処理部63へ出
力するようになる。
【0033】撮像信号は画像処理部63により所定のし
きい値をもって明暗の2値化処理され、この2値化信号
より画像処理部63が発生する溶接線位置信号が溶接線
延在方向変化検出部65に入力され、これに基づき溶接
線延在方向変化検出部65は、X座標軸方向の移動量Δ
xに対する溶接線LのY座標軸方向の変位量Δyの比率
により溶接線Lの延在方向の変化を定量的に検出し、こ
の延在方向変化に関する信号を発生する。この信号はア
シストガス噴射方向制御信号発生部67にに入力され、
これに基づきアシストガス噴射方向制御部67が溶接線
Lの延在方向の変化量に応じたA軸指令信号をA軸サー
ボ制御部57へ出力するようになる。
【0034】これによりA軸サーボモータ31が駆動さ
れ、上部ヘッド部材25がA軸周りに回動し、これに伴
いアシストガスノズル37、溶接線検出ユニット43も
A軸周りに回動する。この回動によりアシストガスノズ
ル37よりレーザ溶接部Pに対するアシストガスの噴射
方向が変化し、アシストガスの噴噴射方向がレーザ溶接
部Pよりレーザ加工ヘッド19の進行方向前方に於ける
溶接線Lの延在方向に実質的に整合する方向であること
が、溶接線Lの延在方向の変化に拘らず維持される。
【0035】上述の実施例に於いては、レーザ加工ヘッ
ド19のX座標軸方向とY座標軸方向の移動による平面
的なレーザ溶接を想定しているが、本発明によるアシス
トガス噴射制御装置は、レーザ加工ヘッド19のX座標
軸、Y座標軸、Z座標軸の各方向の移動と、レーザ加工
ヘッド19に於けるB軸回転、C軸方向移動との複合に
よる立体的なレーザ溶接に於いても、上述の実施例と同
様に適用されるものであり、この場合も上述の実施例に
於ける場合と同等の作用効果が得られる。
【0036】尚、上述の実施例に於いては、レーザ加工
ヘッド19に於けるA軸回転によりアシストガスの噴射
方向が可変制御されるようになっているが、このアシス
トガスの噴射方向の可変制御は、レーザ加工ヘッド19
に対するアシストガスノズル37の取付方向姿勢の変化
により行われても、またアシストガスノズル37のスリ
ット状噴口39の開口方向の変化等により行われてもよ
い。
【0037】また、上述の実施例に於いては、溶接線検
出手段として、ラインセンサが用いられているが、この
溶接線検出手段は、エリヤセンサ、光電センサ等により
構成されていてもよい。
【0038】また本発明によるアシストガス噴射制御装
置は、3光軸移動方式のレーザ溶接装置に限らず、その
他の型式のレーザ溶接装置、ロボットによるレーザ溶接
装置にも適用され得るものである。
【0039】以上に於ては、本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能で
あることは当業者にとって明らかであろう。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
によるレーザ溶接装置のアシストガス噴射制御装置によ
れば、ラインセンサ等による溶接線検出手段によりレー
ザ加工ヘッドの進行方向前方に於ける被溶接物の溶接線
が検出され、検出された溶接線に基づいて溶接線延在方
向変化検出手段によりレーザ溶接部よりレーザ加工ヘッ
ドの進行方向前方に於ける溶接線の延在方向変化が検出
され、溶接線延在方向変化検出手段により検出されるレ
ーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行方向前方に於け
る溶接線の延在方向変化に基づいてアシストガスノズル
によるアシストガスの噴射方向が制御されることによ
り、アシストガスノズルよりレーザ溶接部に対するアシ
ストガスの噴射方向が、溶接線の延在方向変化に拘ら
ず、レーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行方向前方
に於ける溶接線の延在方向に実質的に整合する方向に保
たれ、レーザ溶接に対して効果的なアシストガス噴射が
行われるようになる。これにより被溶接物のレーザ溶接
部に於けるプラズマ雲除去と溶湯の流動が効果的に促進
され、レーザエネルギの損失を低減した上で、良質のレ
ーザ溶接が行われるようになる。
【0041】また、アシストガスノズルは、帯状の偏平
な噴流束でアシストガスを噴射すべくスリット状噴口を
溶接線に対して直交する方向に長く形成した構成である
から、溶接線がスリット状噴口の長手方向の中心から位
置ずれした場合であっても、レーザ溶接部の溶湯に作用
するアシストガス流量は一定であり、ビード形成に悪影
響を与えることなく、常に均一的なビードを形成できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ溶接装置のアシストガス噴
射制御装置の一実施例をその要部について示す斜視図で
ある。
【図2】本発明によるアシストガス噴射制御装置の制御
系構成とこれに関連するレーザ溶接装置のNC装置の一
実施例を示すプロック線図である。
【図3】本発明によるアシストガス噴射制御装置が適用
されて好適なレーザ溶接装置の一例を示す概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ワークテーブル 5 X軸可動フレーム 9 Y軸キャレッジ 11 レーザ加工ヘッド取付部材 19 レーザ加工ヘッド 29 レーザビーム照射孔 37 アシストガスノズル 39 スリット状噴口 43 溶接線検出ユニット 47 ラインセンサ 49 NCプログラム解析部 63 画像処理部 65 溶接線延在方向変化検出部 67 アシストガス噴射方向制御信号発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ加工ヘッドの進行方向前方より前
    記レーザ加工ヘッドによるレーザ溶接部にアシストガス
    ノズルよりアシストガスを噴射しつつレーザ溶接を行う
    レーザ溶接装置のアシストガス噴射制御装置に於いて、 前記レーザ加工ヘッドの進行方向前方に於ける被溶接物
    の溶接線を検出する溶接線検出手段と、 前記溶接線検出手段により検出される溶接線に基づいて
    前記レーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行方向前方
    に於ける溶接線の延在方向変化を検出する溶接線延在方
    向変化検出手段と、 前記溶接線延在方向変化検出手段により検出される前記
    レーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行方向前方に於
    ける溶接線の延在方向変化に基づき、前記アシストガス
    ノズルより前記レーザ溶接部に対するアシストガスの噴
    射方向が前記レーザ溶接部よりレーザ加工ヘッドの進行
    方向前方に於ける溶接線の延在方向に実質的に整合する
    方向になるように、前記アシストガスノズルによるアシ
    ストガスの噴射方向を可変制御するアシストガス噴射方
    向制御手段と、 を備えてなり、前記アシストガスノズルは、帯状の偏平
    な噴流束でもってアシストガスを噴射すべくスリット状
    噴口を溶接線に対して直交する方向に長く形成した構成
    であることを特徴とするレーザ溶接装置のアシストガス
    噴射制御装置。
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