JP3424130B2 - レーザ加工機 - Google Patents

レーザ加工機

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JP3424130B2
JP3424130B2 JP21430591A JP21430591A JP3424130B2 JP 3424130 B2 JP3424130 B2 JP 3424130B2 JP 21430591 A JP21430591 A JP 21430591A JP 21430591 A JP21430591 A JP 21430591A JP 3424130 B2 JP3424130 B2 JP 3424130B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、ロボットでレーザヘ
ッドを移動させながら切断・溶接等の加工を行うレーザ
加工機に関する。 【0002】 【従来の技術】レーザビームによって被加工物の切断・
溶接等を行うレーザ加工機が開発・実用化されており、
特に熱効率がよく強力なレーザビームが得られる炭酸ガ
ス(CO2 )レーザ加工機が広く実用化されている。自
動車の生産工程においても、フェンダー,ルーフの切断
作業等に、3次元CO2 レーザ加工機が使用されてい
る。こうした切断作業は、先端にレーザヘッドを取付け
たロボットで、レーザヘッドを被加工物の切断部に沿っ
て自動的に移動させることにより行われる。ロボットに
レーザヘッドの移動軌跡に関するデータを記憶させるた
めに、ティーチングと称される方法が多用される。この
ティーチングでは、オペレータがマニュアル操作によっ
てロボットを移動させ、移動軌跡のうちの何点か(ティ
ーチング点)において、レーザヘッドを実加工時の位
置,姿勢に調整する。このときのレーザヘッドの位置,
姿勢に関するデータがティーチングデータとして記憶さ
れ、実加工時にはこのティーチングデータが補間され、
レーザヘッドがティーチング点を滑らかに通過するよう
に移動制御される。 【0003】ここで、レーザ加工機による切断不良(ド
ロス)の発生を防ぐため、低速加工時にはレーザヘッド
を被加工面に垂直に向け、高速加工時には、その速度に
応じてレーザヘッドを進行方向に対して傾ける必要があ
ることが知られている。このため、オペレータがティー
チングを実行する際には、実加工時におけるレーザヘッ
ドの移動速度を考慮し、低速加工のときにはレーザヘッ
ドが被加工面に垂直に向くティーチング姿勢に調整して
ティーチングを行い、一方高速加工するときにはレーザ
ヘッドを被加工面に対して傾斜したティーチング姿勢に
調整してティーチングしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法においては加工速度を変更するたびにティーチ
ングをやり直さなければならず、ティーチングに要する
時間が著しく増大してしまうという問題点があった。ま
た高速加工のためのティーチングにおいて、レーザヘッ
ドの傾斜角の調整をオペレータのマニュアル操作で行っ
ていたため、オペレータによってこの傾斜角の大きさが
異なってしまい、安定したレーザ加工の品質が得られな
いという問題も生じていた。そこで本発明では、加工速
度の変更を行ってもティーチングをやり直す必要のない
レーザ加工機を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題は下記のレーザ
加工機によって解決される。すなわちこのレーザ加工機
は、その模式図が図1に示される構成を有し、ティーチ
ングによって教示された各ティーチング点での位置と姿
勢のデータを補間してロボット(A)でレーザヘッド
(B)を移動させながら被加工物を加工するレーザ加工
機であって、前記ティーチング点でのレーザヘッド
(B)の位置と姿勢に関するデータを記憶するティーチ
ングデータ記憶手段(C)と、レーザヘッド(B)によ
る加工速度を設定する加工速度設定手段(D)と、該加
工速度に対して最適な、レーザヘッド(B)の被加工面
に対する傾斜角を算出する最適傾斜角算出手段(E)
と、算出された傾斜角に応じて前記ティーチングデータ
を補正するティーチングデータ補正手段(F)と、補正
されたティーチングデータを補間してロボット(A)で
レーザヘッド(B)を移動させる補間移動手段(G)と
を有している。 【0006】 【作用】さて、上記の構成を備えた本発明のレーザ加工
機によると、まずレーザヘッド(B)の被加工面に対す
る傾斜角を一定にしてティーチングが行なわれ、各ティ
ーチング点のデータがティーチングデータ記憶手段
(C)に記憶される。一方、加工速度設定手段(D)に
よって加工速度が設定される。そして、この設定された
加工速度に対して、最適なレーザヘッド(B)の傾斜角
が最適傾斜角算出手段(E)によって算出される。この
算出された傾斜角に応じて、先にティーチングデータ記
憶手段(C)に記憶されたティーチングデータが、ティ
ーチングデータ補正手段(F)によって補正される。そ
して補正されたデータが補間移動手段(G)によって補
間されてロボット(A)の移動が制御され、レーザ加工
が行われる。このように本レーザ加工機によると、ティ
ーチングデータがソフト的に補正されるため、加工速度
の変更を行ってもティーチングをやり直すことなくレー
ザ加工を行うことができる。 【0007】 【実施例】次に本発明を具現化した一実施例について図
2〜図6を参照して説明する。図2は、本発明のレーザ
加工機の一実施例を示す斜視図である。参照符号2は被
加工物としての自動車ボデーのフェンダー部材であり、
このフェンダー部材2の表面にレーザビームが照射され
て、その熱により切断加工が行われる。このフェンダー
部材2は、レーザ加工機1のロボット機構の下方に設置
されており、このロボット機構は、以下のような構造を
有している。 【0008】可動台12はレール10,11に案内され
て、図示省略のサーボモータにより駆動されて1軸方向
に移動する。キャリア13は可動台12上に摺動自在に
配置されており、サーボモータM2の回転により回転す
る送りネジ14により2軸方向に移動する。キャリア1
3上には3軸方向に昇降可能にヘッドストック18が設
けられている。このヘッドストック18の先端部にはそ
れぞれ4軸,5軸,6軸の回りに回転するリスト15,
16,17が順次連結されている。なお各軸方向の位
置,角度を変えるためにそれぞれの軸についてサーボモ
ータM1〜M6が設けられている(図2ではM2のみ図
示されている)。 【0009】前記リスト17にはレーザ光を照射するレ
ーザヘッド20が設けられており、このレーザヘッド2
0はDCサーボモータSMによってリスト17に対して
進退可能となっている。また、レーザヘッド20の先端
近傍には、リング状の静電容量形ギャップセンサSが内
蔵されており、レーザヘッド20の先端22と被加工物
2との間のギャップを検出する。さらにサーボモータM
1〜M6およびSMには、各モータの回転量のデータを
出力するために、図示しないエンコーダE1〜E7が連
結されている。 【0010】参照符号3はレーザ発振装置であり、内蔵
されたCO2 レーザ発振器により発振されたCO2 レー
ザ光は、導光路6,7によってキャリア13に導かれ、
レーザヘッド20から被加工物2に対して照射される。
導光路6は伸縮自在に形成されており、レーザ発振装置
3の側部にレール10,11と平行に形成したガイド4
内を滑動するスライダ5により、導光路7と光学的に連
結されている。このように、レール10,11,可動台
12,キャリア13,送りネジ14,リスト15,1
6,17,ヘッドストック18およびサーボモータM1
〜M6,SMによって、ロボットが構成されている。こ
のロボット10〜18,M1〜M6,SMは、ティーチ
ングされたデータを補間して移動が制御されるプレイバ
ックロボットである。従ってこのレーザ加工機1は、テ
ィーチングによって教示された各ティーチング点での位
置と姿勢のデータを補間してロボット10〜18,M1
〜M6,SMでレーザヘッド20を移動させながら被加
工物2を加工するレーザ加工機として機能する。 【0011】一方、レーザ加工機1の脇には制御ユニッ
ト50が設置されている。この制御ユニット50は、中
央処理装置(CPU)等を備えた小型コンピュータシス
テムであり、前記ロボット10〜18,M1〜M6,S
Mをティーチングするための教示器(オペレーティング
ボックス)30が接続されている。このオペレーティン
グボックス30は、オペレータが被加工物2の周囲でテ
ィーチングできるように持ち運び可能となっている。オ
ペレーティングボックス30は接続ケーブル30aによ
り制御ユニット50と、また制御ユニット50は接続ケ
ーブル50aによりロボット10〜18,M1〜M6,
SMと、それぞれ電気的に接続されている。 【0012】次に、制御ユニット50およびオペレーテ
ィングボックス30によるレーザ加工機1の制御システ
ムについて、図3を参照して説明する。図3において、
参照符号52は中央処理装置(CPU)であり、前記制
御ユニット50内に設けられている。このCPU52に
はメモリ60、前記サーボモータM1〜M6,SMを駆
動するためのサーボCPU54a〜54f、前記静電容
量型ギャップセンサSをコントロールするセンサコント
ローラ57、およびDCモータSMを駆動するためのD
CサーボCPU58、ならびに前記オペレーティングボ
ックス30が接続されている。 【0013】サーボCPU54a〜54fとDCサーボ
CPU58のそれぞれは、CPU52から出力される回
転角指令データθ1〜θ7と、前記サーボモータM1〜
M6,SMに連結されたエンコーダE1〜E7の出力α
1〜α7との間の偏差を演算し、この演算された偏差の
大きさに応じた速度で各サーボモータM1〜M6,SM
を回転させるように作動する。また、DCサーボCPU
58はギャップセンサSの検出値に基づいて、DCサー
ボモータSMをフィードバック制御する。前記ギャップ
センサSはセンサコントローラ57を介してCPU52
に接続されている。 【0014】オペレーティングボックス30には、ティ
ーチングモードを起動させるためのキー37と、ティー
チングモードが選択されている間、ヘッドストック18
をX軸(1軸)方向に移動させるときに操作するキー3
1,32と、Y軸(2軸)方向に移動させるときに操作
するキー33,34と、Z軸(3軸)方向に移動させる
ときに操作するキー35,36と、リスト15を4軸回
りに回転させるときに操作するキー38,39と、リス
ト16を5軸回りに回転させるときに操作するキー4
0,41と、リスト17を6軸回りに回転させるときに
操作するキー42,43と、これらキーを用いてレーザ
ヘッド20を所定のティーチング位置・姿勢に調整した
ときに操作する入力キー44とが設けられている。さら
に、オペレーティングボックス30には、加工速度や他
の加工速度の入力および加工プログラムの変更・確認等
を行うために、プログラム内容やデータを表示するディ
スプレイ70,加工プログラムを呼び出すキー71,プ
ログラム中のステップを選択するキー72,データ等を
入力するときに操作するキー73およびデータ入力用の
テンキー74が設けられている。 【0015】前記メモリ60は図3に示されるように、
ティーチングプログラム記憶領域61,ティーチングデ
ータ記憶領域62,バッファメモリ領域63,vi ←→
θi 対照表記憶領域64,および加工プログラム記憶領
域65を有している。ティーチングプログラム記憶領域
61には、ティーチングを行うための制御プログラムが
記憶されており、ティーチングデータ記憶領域62は、
ティーチング時にティーチング点でのレーザヘッド20
の位置と姿勢に関するデータが記憶される領域である。
バッファメモリ領域63は、ティーチングおよび加工プ
ログラムの実行時に、一時的にデータを保存するための
領域である。また、vi ←→θi 対照表記憶領域64に
は、オペレータによって入力された加工速度vi から、
最適レーザ傾斜角(姿勢補正角)θi を求めるためのデ
ータが記憶されている。さらに加工プログラム記憶領域
65には、レーザ加工を実行するための制御プログラム
が記憶されている。 【0016】ここで、ロボット10〜18,M1〜M
6,SMによるレーザヘッド20の位置制御を行うため
のロボット座標系について、図4を参照しつつ説明す
る。図4は、レーザ加工機1のレーザヘッド部分を示す
略図である。参照符号2aは前記フェンダー部材2の被
加工表面であり、この被加工表面2aにCO2 レーザビ
ームが照射されてレーザ加工が行われる。レーザヘッド
20には図示しない集光レンズが内蔵されており、レー
ザヘッド20に導かれたCO2 レーザ光を高密度のレー
ザスポットに集光する。この集光レンズの焦点距離は短
く、集光点はレーザヘッド20の先端22のすぐ外側
(約1mm)になる。 【0017】本実施例においては、制御を行うための基
準点としてレーザビームの集光スポットをとる。このレ
ーザビームスポットは前述の如くレーザヘッド先端22
から約1mmの位置にあり、ティーチング時にはこのレ
ーザビームスポットの位置のデータが、ティーチング点
として前記メモリ60のティーチングデータ記憶領域6
2に記憶される。 【0018】さて、一般にロボットあるいはマニピュレ
ータを構成する各リンク等の座標は、その位置を示す3
次元のベクトル(位置ベクトル)と、姿勢を示す3つの
3次元ベクトル(アプローチベクトル,オリエンテーシ
ョンベクトル,ノーマルベクトル)とによって表示され
る。前記レーザビームスポットをこのロボット座標系に
よって考える場合には、レーザヘッド20が回転対称の
形状を有するため、姿勢を示す互いに直交する3つのベ
クトルのうちオリエンテーションベクトルおよびノーマ
ルベクトルは、場合によって種々の値をとり得る。従っ
て、ここでは位置ベクトルとアプローチベクトルのみで
説明する。そこで図4に示すように、位置ベクトルを
〔Pn 〕、アプローチベクトルを〔An 〕で表す(n =
1,2,3, …)。ここで〔An1〕は実線で示すレーザヘッ
ド20のアプローチベクトル、〔An0〕は被加工面2a
に垂直な破線の位置に対するアプローチベクトルを示し
ている。なお本願明細書および図面中においては、〔P
n 〕,〔An 〕,…等はベクトルあるいは行列を示すも
のとする。このようにして、レーザビームスポットの位
置および姿勢は、スポットの位置を示す位置ベクトル
〔Pn 〕と、レーザヘッド20の軸線の向きを表すアプ
ローチベクトル〔An 〕とによって、表示されるのであ
る。 【0019】次に、前記制御ユニット50によるロボッ
ト10〜18,M1〜M6,SMの制御方法について、
図5,図6および図3を参照して説明する。図5は、本
実施例におけるレーザ加工の手順を示す説明図である。
まず図3に破線で示すように、レーザヘッド20の被加
工面2aに対する傾斜角θi を0度にして、すなわちレ
ーザヘッド20を被加工面2aに対して垂直に向けてテ
ィーチングが行われる。そして、このときの所定のデー
タ(レーザヘッド先端の位置,移動順序,レーザヘッド
の姿勢)が、図3に示されるメモリ60のティーチング
データ記憶領域62に記憶される(ステップS20)。 【0020】ティーチング時には、ロボット10〜1
8,M1〜M6,SMがレーザヘッド20とともにマニ
ュアル操作で動作シーケンスに沿って動作させられる。
このときの各ティーチング点における、レーザビームス
ポットの位置およびレーザヘッド20の姿勢が、パルス
モータM1〜M6,SMのパルス数から算出され、その
データがメモリ60のティーチングデータ記憶領域62
に記憶される。従って、メモリ60のティーチングデー
タ記憶領域62は、ティーチング点でのレーザヘッド2
0の位置と姿勢に関するデータを記憶するティーチング
データ記憶手段として機能する。 【0021】次に、後述する加工速度設定手段によって
設定された加工速度に対して、最適なレーザヘッド20
の傾斜角θi が算出され、この傾斜角θi の値に応じて
ティーチングデータの補正が行われる(ステップS3
0)。本実施例においては加工速度の指定は、後述する
ようにオペレーティングボックス30から入力すること
によって行われる。そして補正されたティーチングデー
タを用いて補間点の計算が行われ(ステップS40)、
この補間点データに従ってロボット10〜18,M1〜
M6,SMによりレーザヘッド20が移動してレーザ加
工が実行され、一工程が終了する(ステップS50)。 【0022】前記ステップS30において行われるティ
ーチングデータの補正は、図6のフローチャートで示さ
れる加工プログラムに従って実行される。そこで図6の
フローチャートおよび図3を参照しつつ、ティーチング
データの補正について詳細に説明する。まず制御ユニッ
ト50のオペレーティングボックス30から、オペレー
タによって希望するレーザ加工速度vi が入力される
(ステップS32)。この入力は、前記オペレーティン
グボックス30のキー71で加工プログラムを呼び出し
てディスプレイ70に表示させ、キー72によって加工
速度に関する指令コマンドのステップを呼び出して、テ
ンキー74を用いて加工速度vi の数値を所定の単位で
入力し、キー73によってプログラムに組み込むことに
よって行われる。従って、制御ユニット50のオペレー
ティングボックス30,接続ケーブル30a,CPU5
2および加工プログラム記憶領域65の図6のフローチ
ャートで示されるステップS32を記憶する領域は、レ
ーザヘッド20による加工速度を設定する加工速度設定
手段を構成している。 【0023】続いて、この加工速度vi の値に対応する
レーザ傾斜角θi の最適値が算出される。前記メモリ6
0のvi ←→θi 対照表記憶領域64には、種々の加工
速度vi に対して経験的に知られた最適レーザ傾斜角
(姿勢補正角)θi の値が、vi ←→θi 対照表S60
として記憶されている。そこでこの対照表S60を用い
て、前記加工速度vi の値に最も近いvi の値に対応す
るθi の値が求められ、メモリ60のバッファメモリ領
域63に一時的に記憶される(ステップS33)。従っ
て、CPU52,加工プログラム記憶領域65のステッ
プS33を記憶する領域およびvi ←→θi 対照表記憶
領域64は、加工速度設定手段30,30a,52,6
5によって設定された加工速度vi に対して最適な、レ
ーザヘッド20の被加工面2aに対する傾斜角θi を算
出する最適傾斜角算出手段を構成している。 【0024】次にこの姿勢補正角θi を用いた前記ティ
ーチングデータの補正が行われる。まず、それに先立っ
て元になるティーチング点の値が失われないように、テ
ィーチング点P1 ,P2 ,…Pn のデータがメモリ60
のバッファメモリ領域63に移される(ステップS3
4)。続いてティーチング点Pn の位置ベクトル〔Pn
〕、およびティーチング点Pn+1 の位置ベクトル〔Pn
+1 〕の値より、進行方向の単位ベクトル〔En 〕(n=
1,2,3, …)が求められる。そして、補正前の前記アプ
ローチベクトル〔An0〕とこの単位ベクトル〔En 〕と
がなす面M内でアプローチベクトル〔An0〕を姿勢補正
角θi だけ進行方向に向かって回転させることによっ
て、前記ティーチング点のデータから補正後の姿勢、す
なわちアプローチベクトル〔An1〕の値が算出される
(ステップS35,S36)。この計算を行うには、例
えばアプローチベクトル〔An0〕と単位ベクトル〔En
〕とから求まる外積〔Ln 〕の回りに、補正前のアプ
ローチベクトル〔An0〕を姿勢補正角θi だけ進行方向
に向かって回転させ、補正後の姿勢に基づいたアプロー
チベクトル〔An1〕に変換すればよい。 【0025】以上のようにして、算出された最適傾斜角
(姿勢補正角)θiに応じてティーチングデータの補正
が行われる。従って、CPU52,バッファメモリ領域
63および加工プログラム記憶領域65の前記ステップ
S34〜S36を記憶する領域は、算出された傾斜角θ
i に応じて前記ティーチングデータを補正するティーチ
ングデータ補正手段を構成している。 【0026】こうして求められた補正後のティーチング
点P1 ,P2 ,…Pn のデータが、ロボット10〜1
8,M1〜M6,SMの動作時の補間点の計算に引き渡
される(ステップS38〜S39)。そして図5のフロ
ーチャートに示されるように、補間点の計算が行われ
(ステップS40)、この補間点に従ってロボットが移
動して、レーザ加工が実行される。この補間点の計算お
よび計算された補間点に従ってロボットを移動させるた
めの制御プログラムも、前記加工プログラム記憶領域に
記憶されており、CPU52によって実行される。従っ
て、CPU52,加工プログラム記憶領域65,サーボ
CPU54a〜54f,センサコントローラ57,DC
サーボCPU58および接続ケーブル50aは、補正さ
れたティーチングデータを補間してロボット10〜1
8,M1〜M6,SMでレーザヘッド20を移動させる
補間移動手段として機能する。このようにして、加工速
度の変更を行ってもティーチングをやり直すことなく、
レーザ加工を行うことができるのである。 【0027】本実施例では、加工速度vi から最適レー
ザ傾斜角(姿勢補正角)θi を算出する方法として、予
め制御用コンピュータのメモリ内に記憶された対照表か
らθi の値を取出す方法を用いたが、他の方法、例えば
予め求められた経験式を用いて算出する方法等を用いて
もよい。また本実施例においては、加工速度をオペレー
ティングボックス30から入力する方法をとっている
が、予めプログラムに加工速度を設定しておき、このプ
ログラムから速度を読み取ってレーザヘッドを傾ける構
成としてもよい。 【0028】なお以上述べた工程の中で、ティーチング
データを補間して、その補間点に従ってロボットを滑ら
かに作動させる方法は、プレイバックロボットにおいて
通常用いられる方法であり、公知の加工技術である。さ
らに本実施例に固有の効果として、レーザヘッドを被加
工面に対して垂直に向けてティーチングを行うプログラ
ムとしたため、アプローチベクトル〔An0〕の形が簡単
になりデータ補正時の演算が容易になるという利点が得
られる。 【0029】 【発明の効果】本発明においては、レーザヘッドを一定
の傾斜角に向けたときのティーチング点での位置と姿勢
のデータを基準にして、加工速度に応じてソフト的にレ
ーザヘッドの姿勢を修正する方式のレーザ加工機を創出
したため、加工速度の変更を行ってもティーチングをや
り直す必要がない。従って、ティーチングに要する時間
が短くて済み、実用的なレーザ加工機となるのである。
さらに本発明の波及的な効果として、レーザヘッドの傾
斜角を自動制御によって設定するため、従来のようにオ
ペレータがティーチング時にマニュアル操作でレーザヘ
ッドを傾斜させる場合のような傾斜角のばらつきは発生
せず、再現性に優れたレーザ加工が行われるという長所
も得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の構成を模式的に示す図である。 【図2】本発明のレーザ加工機の一実施例を示す斜視図
である。 【図3】レーザ加工機の制御システムを示すブロック図
である。 【図4】レーザ加工機のレーザヘッド部分を示す概略図
である。 【図5】本実施例におけるレーザ加工の手順を示す説明
図である。 【図6】レーザ加工機の加工プログラムを示すフローチ
ャートである。 【符号の説明】 Aまたは10〜18,M1〜M6,SM ロボット Bまたは20 レーザヘッド Cまたは62 ティーチングデータ記憶手段 Dまたは30,30a,52,65 加工速度設定手段 Eまたは52,64,65 最適傾斜角算出手段 Fまたは52,63,65 ティーチングデータ補正手
段 Gまたは50a,52,54a〜54f, 57,58,65 補間移動手段 1 レーザ加工機 2 被加工物 2a 被加工面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G05B 19/416 G05B 19/416 E 19/42 19/42 W (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/42 B25J 3/00 - 3/04 B25J 9/10 - 9/92 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06 G05B 19/18 - 19/46

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ティーチングによって教示された各ティ
    ーチング点での位置と姿勢のデータを補間してロボット
    でレーザヘッドを移動させながら被加工物を加工するレ
    ーザ加工機であって、 前記ティーチング点での該レーザヘッドの位置と姿勢に
    関するデータを記憶するティーチングデータ記憶手段
    と、 前記レーザヘッドによる加工速度を設定する加工速度設
    定手段と、 該加工速度に対して最適な、前記レーザヘッドの被加工
    面に対する傾斜角を算出する最適傾斜角算出手段と、 該算出された傾斜角に応じて前記ティーチングデータを
    補正するティーチングデータ補正手段と、 該補正されたティーチングデータを補間して前記ロボッ
    トで前記レーザヘッドを移動させる補間移動手段、とを
    有するレーザ加工機。
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