JP3126685B2 - スラリ流体用ロータリジョイント - Google Patents

スラリ流体用ロータリジョイント

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JP3126685B2
JP3126685B2 JP09151283A JP15128397A JP3126685B2 JP 3126685 B2 JP3126685 B2 JP 3126685B2 JP 09151283 A JP09151283 A JP 09151283A JP 15128397 A JP15128397 A JP 15128397A JP 3126685 B2 JP3126685 B2 JP 3126685B2
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sealing ring
seal
sealing
rotating body
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潤治 大宮
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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    • F16L27/08Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe
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    • F16L27/0812Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe the fluid passing axially from one joint element to another the joint elements extending coaxially for some distance from their point of separation with slide bearings
    • F16L27/082Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe the fluid passing axially from one joint element to another the joint elements extending coaxially for some distance from their point of separation with slide bearings having axial sealing

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMP(Chem
ical Mechanical Polishin
g)法によるシリコンウエハの表面研磨装置に装備され
るロータリジョイントであって、固液混合流体であるス
ラリ流体(例えば、シリコンウエハの表面をCMP法に
より研磨する場合に使用する研磨液等)を相対回転部材
間で流動させるためのスラリ流体用のロータリジョイン
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、CMP(Chemical Me
chanical Polishing)法によるシリ
コンウエハの表面研磨装置として、図4及び図5に示す
如く、水平回転される回転テーブル102と、水平進退
動作及び昇降動作するパッド支持体103と、パッド支
持体103に支持されて強制回転される研磨パッド10
4と、パッド支持体103に形成された非回転側スラリ
流体給排路105と、非回転側スラリ流体給排路105
に接続された研磨液(例えば、アルカリ成分としてKO
Hを含むシリカスラリにイソプロピルアルコールを添加
したもの)106の給排機構107と、研磨パット10
4に形成されており、その回転軸線上を貫通してパッド
部104aの中心部に開口する回転側スラリ流体給排路
108と、パッド支持体103と研磨パッド104との
間に介設されて、両スラリ流体給排路105,108を
相対回転自在に連通接続するロータリジョイント101
とを具備するものが提案されている。
【0003】すなわち、かかる表面研磨装置によれば、
まず、回転テーブル102上にシリコンウエハ109を
その表面109aを上に向けた状態で保持させた上、研
磨バッド104を下降させて、そのパッド部104aを
ウエハ表面109aに接触させる。そして、給排機構1
07の正圧動作(研磨液ポンプの吐出動作)によりパッ
ド部104aとウエハ109との間に研磨液106を噴
出させつつ、研磨パッド104を回転及び水平進退させ
ることによって、ウエハ表面109aを研磨する。研磨
終了後は、給排機構107を負圧動作(研磨液ポンプの
吸引動作)に切り換えて、スラリ流体給排路105,1
08内に残留する研磨液106を吸引排出させる。つま
り、スラリ流体給排路105,108内を正圧モードか
ら負圧ないしドライモードに切り換えることにより、ス
ラリ流体給排路105,108内に残留する研磨液10
6が研磨済みのウエハ表面に滴下しないように図ってい
る。
【0004】かかる表面研磨装置に使用するロータリジ
ョイント101としては、パッド支持体103に取付け
たジョイント本体と研磨パッド104に取付けた回転体
とを相対回転自在に連結し、ジョイント本体に非回転側
スラリ流体給排路105に接続した第1スラリ流体通路
部分を形成すると共に、回転体の回転側スラリ流体給排
路108に接続した第2スラリ流体通路部分を形成し、
両スラリ流体通路部分の開口端部間に形成される空間
を、ジョイント本体と回転体との相対回転対向面間に介
装したシール機構によりシールさせるように構成したも
のが使用される。そして、シール機構としては、ジョイ
ント本体及び回転体の相対回転部分を互いに押圧接触す
るシール面に形成したものや両体間に介装した端面接触
形のメカニカルシールが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成のロータリジョイント101では、研磨液106が砥
粒を含むスラリ流体であることから、シール面(メカニ
カルシールでは密封環の対向端面)間に砥粒が侵入,堆
積し易く、シール機能を長期に亘って良好に発揮させる
ことができない。また、被密封流体が固形分を含むスラ
リ流体(研磨液106)であることから、シール面の摩
耗が激しく、短期間のうちにシール機能が低下する。ま
た、メカニカルシールを使用した場合には、一方の密封
環を他方の密封環へと押圧附勢するスプリング等の金属
部材がスラリ流体通路内に露出することになるため、こ
れらが研磨液106中の固形分(砥粒)との接触により
微細なパーティクル(金属粉)を発生する虞れがある。
かかる金属粉や上記したシール面の摩耗粉といったパー
ティクルが研磨液106に混入して、パッド部104a
から噴出されると、当然に、ウエハ表面109aの良好
な研磨を行い難くなる。さらに、このような砥粒の侵
入,堆積やシール面の摩耗等は、上記した如く、スラリ
流体給排路105,108内が正圧モードと負圧ないし
ドライモードとに切り換えられることにより、より顕著
に発生することになる。特に、ドライモードに切り換え
られた状態においては、シール面がその接触熱により焼
き付く虞れがある。而して、このような砥粒の侵入,堆
積やシール面の摩耗等によりシール機能が低下すると、
シール面から漏洩した研磨液106がウエハ表面109
aを汚損したり、ジョイント本体と回転体との間のベア
リングに侵入して研磨パッド104の回転を妨げる等の
問題を生じて、良好な表面研磨を期待し得ない。
【0006】このようなロータリジョイント101に関
する問題は、上記した表面研磨装置においてのみなら
ず、或る程度以上の高速で相対回転する部材間で研磨液
等のスラリ流体を流動させる必要のある機器において共
通するものであり、その解決が強く望まれているが、現
時点では、長期に亘って良好なシール機能を発揮させう
るスラリ流体用ロータリジョイントは未だ提案されてい
ないのが実情である。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、研磨液等のスラリ流体を良好にシールさせた状
態で相対回転部材間において流動させることができるス
ラリ流体用ロータリジョイントを提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明のスラリ流体用ロータリジョイントは、ジョイント本
体に、強制回転されるべき回転体を回転自在に且つ軸線
方向移動不能に連結し、両体の一方に回転体と同心状の
炭化珪素製の第1密封環を固定保持し、他方に、第1密
封環に同心状に直対向する炭化珪素製の第2密封環であ
って、円環状の本体部とこれに一体形成された円筒状の
保持部とからなる第2密封環を、保持部の外周部との間
に介装したOリングにより二次シールさせた状態で軸線
方向移動可能に保持すると共に、第2密封環をその軸線
方向への移動を許容しつつ相対回転不能に係止する第2
密封環係止機構及び第2密封環を第1密封環へと押圧附
勢する第2密封環附勢機構を第2密封環の外周側に配し
て設け、第2密封環の本体部の端部を、これに対向する
第1密封環の端部である密封端部と同心の円環状をなし
て線接触する尖端形状をなし且つ第2密封環の保持部の
外径に略一致する径をなす密封端部に形成して、両密封
環の相対回転摺接作用により、その内周側領域と外周側
領域との間をシールするように構成し、ジョイント本体
及び回転体に、夫々、前記両密封環の内周側領域に開口
するスラリ流体通路部分を形成して、両スラリ流体通路
部分を上記内周側領域を介して連通する一連のスラリ流
体通路となしたものである。
【0009】かかるロータリジョイントにあって、両密
封環間が焼き付く等の虞れがある場合には、前記両密封
環の外周側領域を、回転体の外周部とこれを同心状に囲
繞するジョイント本体の内周部との間に介設したメカニ
カルシールによりシールされた密閉状の冷却水供給領域
となして、この冷却水供給領域に前記両密封環を冷却す
る冷却水を供給するように構成しておくことが好まし
い。また、ジョイント本体と回転体との間で、研磨液等
のスラリ流体以外にも、加圧空気等の非スラリ流体を流
動させる必要がある場合には、回転体の外周部とこれを
同心状に囲繞するジョイント本体の内周部との間に、回
転体の軸線方向に並列する複数のメカニカルシールを介
設することにより、シールされた密閉状の接続領域を形
成すると共に、ジョイント本体及び回転体に、夫々、こ
の接続領域に開口する非スラリ流体通路部分を形成し
て、両非スラリ流体通路部分を前記接続領域を介して連
通する一連の非スラリ流体通路となしておくことが好ま
しい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図3に基づいて具体的に説明する。
【0011】この実施の形態は、冒頭で述べた表面研磨
装置に組み込まれるロータリジョイント(図4に示す如
く、パッド支持体103と研磨パッド104との間に介
装されて、非回転側スラリ流体給排路105と回転側ス
ラリ流体給排路108とを連通させるロータリジョイン
ト)101に本発明を適用した例に係るものである。
【0012】すなわち、この実施の形態における本発明
に係るロータリジョイント101は、図1に示す如く、
パッド支持体103に取付けられるジョイント本体1
と、研磨パッド104に取付けられる回転体2と、両体
1,2間に介装された第1〜第3シール機構3,4,5
と、両体1,2に形成された一連のスラリ流体通路6及
び非スラリ流体通路7とを具備する。
【0013】ジョイント本体1は、図1に示す如く、円
形の内周部10aを有する筒状の側部壁10と、その上
端部にこれを閉塞すべく取着された端部壁11とからな
る。側部壁10はステンレス鋼等の金属材で構成されて
おり、この例ではSUS304で構成されている。端部
壁11は、後述する如く研磨液106が流動する第1ス
ラリ流体通路部分60が形成されるため、砥粒の接触に
よりパーティクルを発生させることがなく且つ加工によ
る寸法安定性,耐熱性に優れたPEEK,PES,PC
等の機械部品用プラスチックで構成されている。この例
ではPEEKで構成されている。
【0014】回転体2は、図1に示す如く、円柱状の主
体部20と主体部20の上端部に形成された密封環保持
部21と主体部20の下端部に形成された円盤状のフラ
ンジ部22と主体部20に外嵌された円筒状の蓋部23
とからなる。蓋部23を除く回転体部分(主体部20、
密封環保持部21及びフランジ部22)は一体成形され
ている。この回転体部分20,21,22は、後述する
如く研磨液106が流動する第2スラリ流体通路部分6
1が形成されるため、第1スラリ流体通路部分60が形
成される端部壁11と同様に、砥粒の接触によりパーテ
ィクルを発生させることがなく且つ加工による寸法安定
性,耐熱性に優れたPEEK,PES,PC等の機械部
品用プラスチックで構成されている。この例ではPEE
Kで構成されている。密封環保持部21は主体部20と
同心状をなすもので、その横断面形状は主体部20より
小径の円形状とされている。蓋部23は、側部壁10と
同様に、ステンレス鋼等の金属材で構成されており、こ
の例ではSUS304で構成されている。回転体2は、
端部壁11と蓋部23との下端部間に介装したベアリン
グ13により、フランジ部22を除く回転体部分(主体
部20、密封環保持部21及び蓋部23)をジョイント
本体1内に挿入させた状態で、ジョイント本体1に回転
自在に支持されている。回転体2は、フランジ部22を
研磨パッド104に取付けることにより、研磨パッド1
04の回転に伴って強制回転せしめられる。
【0015】第1シール機構3は、図1及び図2に示す
如く、回転体2に設けられた第1密封環30と、ジョイ
ント本体1に設けられた第2密封環31と、第2密封環
31とジョイント本体1との間に介装された第2密封環
係止機構32及び第2密封環附勢機構33とを具備す
る。
【0016】第1密封環30は、図2に示す如く、円環
状の本体部30aとその下端部に一体形成された円筒状
の固定部30bとからなる炭化珪素製のものであり、固
定部30bを密封環保持部21に外嵌させることによ
り、回転体2に同心状に固定保持されている。本体部3
0aの上端部は、回転体2の軸線に直交する平滑面であ
る密封端部30cに構成されている。固定部30bと密
封環保持部21との嵌合部分は、密封環保持部21の外
周部に保持させたOリング24により二次シールされて
いる。
【0017】第2密封環31は、図2に示す如く、円環
状の本体部31aとその上端部に一体形成された円筒状
の保持部31bとからなる炭化珪素製のものであり、保
持部31bを端部壁11に設けた保持孔11aに嵌合さ
せることにより、ジョイント本体1に第1密封環30と
同心状をなして軸線方向移動可能に保持されている。保
持部31bと保持孔11aとの嵌合部分は、保持孔11
aの内周部に保持させたOリング14により二次シール
されている。本体部31aの外径は保持部31bの外径
より所定量大きく設定されている。第2密封環31の下
端部は、本体部31aの外周面を下窄まりのテーパ面に
形成すると共にその内周面を下拡がりのテーパ面に形成
することによって、前記密封端部30cに同心の円環状
をなして線接触しうる尖端形状の密封端部31cに構成
されている。なお、密封端部31cの径は、保持部31
の外径に略一致するように設定されている。
【0018】第2密封環係止機構32は、図2に示す如
く、ジョイント本体1の端部壁11の下端部に、保持孔
11aの外周領域に配して、一又は複数の係止ピン32
aを下方に向けて突設すると共に、第2密封環31の本
体部31aの外周部に一又は複数の係合凹部32bを形
成して、係止ピン32aを係合凹部32bに係合させる
ことにより、第2密封環31をジョイント本体1に対し
て軸線方向移動を許容しつつ相対回転不能に係止保持す
るものである。
【0019】第2密封環附勢機構33は、図2に示す如
く、第2密封環31の本体部31aの上端部とこれに対
向するジョイント本体1の端部壁11の下端部との間に
介装された複数のスプリング33aからなり、第2密封
環31を、両密封端部30c,31cが相互に押圧接触
せしめられるべく、第1密封環30へと押圧附勢するも
のである。
【0020】第1シール機構3は端面接触形のメカニカ
ルシールと同様のシール機能を発揮するもので、回転体
2の回転に伴う密封端部30c,31cの相対回転摺接
作用により、その摺接部分において両密封環30,31
の内周側領域(以下「第1接続領域」という)3aと外
周側領域3bとの間をシールする。なお、上記した尖端
形状の密封端部31cの径を含めた各構成要素の寸法等
は、研磨液給排機構107の負圧作動により両領域3
a,3bの圧力関係が逆転する場合(例えば、スラリ流
体通路6内が負圧ないしドライモードに切り換えられた
場合)にも密封端部30c,31cによる良好なシール
機能が維持されるように(例えばバランス比を零とする
等)設定されている。
【0021】第2及び第3シール機構4,5は、図1に
示す如く、回転体2の外周部である蓋部23とこれを同
心状に囲繞するジョイント本体1の内周部つまり側部壁
10の内周部10aとの間に回転体2の軸線方向に並列
して配設されている。
【0022】第2シール機構4は、図1及び図3に示す
如く、側部壁10と蓋部23との間に介装された端面接
触形のメカニカルシールであり、前記密封環30,31
の外周側領域3bの下端部をシールして、これを密閉さ
れた冷却水供給領域3bとなすものである。すなわち、
第2シール機構4は、図3に示す如く、側壁部10の内
周部10aにOリング42を介して内嵌状に固定保持さ
れたカーボン製の静止密封環43と、静止密封環43の
下位に配して、蓋部23にOリング44を介して軸線方
向移動可能に挿通保持された炭化珪素製の回転密封環4
5と、回転密封環45の下位に配して、蓋部23に固定
されたスプリングリテーナ46と、回転密封環45とス
プリングリテーナ46との間に介装されて、回転密封環
45を静止密封環43へと押圧附勢するスプリング47
とを具備して、両密封環43,45の相対回転摺接作用
により、その外周側領域4aと内周側領域である冷却水
供給領域3bとの間をシールするように構成されてい
る。回転密封環45は、図1に示す如く、その外周部に
形成した係合溝45aにスプリングリテーナ46に形成
した係合突部46aを係合させることにより、回転体2
に軸線方向移動を許容しつつ相対回転不能に保持されて
いる。而して、冷却水供給領域3bには、図1及び図2
に示す如く、ジョイント本体1の側部壁11に穿設した
供給孔11bから冷却水8が供給されるようになってお
り、この冷却水8により第1シール機構3の密封環3
0,31を冷却するように工夫されている。
【0023】第3シール機構5は、図1及び図3に示す
如く、第2シール機構4の下方位において側部壁10と
蓋部23との間に介装された端面接触形のメカニカルシ
ールであって、第2シール機構4とは上下対称構造をな
す点を除いて同一構造に構成されたものである。すなわ
ち、第3シール機構5は、図3に示す如く、側壁部10
の内周部10aにOリング52を介して内嵌状に固定保
持されたカーボン製の静止密封環53と、静止密封環5
3の上位に配して、蓋部23にOリング54を介して軸
線方向移動可能に挿通保持された炭化珪素製の回転密封
環55と、回転密封環55の上位に配して、蓋部23に
固定されたスプリングリテーナ46と、回転密封環55
とスプリングリテーナ46との間に介装されて、回転密
封環55を静止密封環53へと押圧附勢するスプリング
57とを具備して、両密封環53,55の相対回転摺接
作用により、その外周側領域4aと内周側領域であるベ
アリング側の大気領域4bとの間をシールするように構
成されている。スプリングリテーナ46は、第2シール
機構4と兼用されている。回転密封環55は、第2シー
ル機構4における回転密封環45と同様に、その外周部
に形成した係合溝55aにスプリングリテーナ46に形
成した係合突部56aを係合させることにより、回転体
2に軸線方向移動を許容しつつ相対回転不能に保持され
ている。外周側領域4aは、前記内外周部10a,23
間の環状領域の上下端部を第2及び第3シール機構4,
5により密閉シールされた接続領域(以下「第2接続領
域」という)4aとなされている。
【0024】スラリー流体通路6は、図1〜図3に示す
如く、ジョイント本体1に形成した第1スラリ流体通路
部分60と回転体2に形成した第2スラリ流体通路部分
61とを第1シール機構3により密閉シールされた第1
接続領域3aを介して連通させてなる一連のものであ
り、パッド支持体103及び研磨パッド104に設けら
れたスラリ流体給排路105,108に接続されてい
る。第1スラリ流体通路部分60はジョイント本体1の
端部壁11に形成されている。第1スラリ流体通路部分
60の一端部は第1接続領域3aに開口されており、そ
の他端部は、端部壁11の外周部に開口されていて、ジ
ョイント本体1が取付けられるパッド支持体103の非
回転側スラリ流体給排路105に接続されるようになっ
ている。第2スラリ流体通路部分61は回転体2の主体
部20、密封環保持部21及びフランジ部22にその回
転軸線(回転体2の回転軸線)を貫通して形成されてい
る。第2スラリ流体通路部分61の一端部は第1接続領
域3aに開口されており、その他端部は、フランジ部2
2の下端部に開口されていて、回転体2が取付けられる
研磨パッド104の回転側スラリ流体給排路108に接
続されるようになっている。
【0025】ところで、上記した表面研磨装置にあって
シリコンウエハ109の表面研磨をより良好に行なうた
めには、例えば図5に鎖線で示す如く、パッド部104
aに回転側スラリ流体給排路108の開口周辺領域に開
口する複数の空気噴出孔108aを設けて、この空気噴
出孔108aから加圧空気106aを噴出させることに
より、回転側スラリ流体給排路108からパッド部10
4aとシリコンウエハ109との間に噴出された研磨液
106を均一に分散させると共に研磨残渣を両者104
a,109間から可及的に速やかに排除させるようにし
ておくことが好ましい。
【0026】非スラリ流体通路7は、このような空気噴
出孔108aに加圧空気106aを供給させるために設
けられたもので、図1及び図3に示す如く、ジョイント
本体1に形成した第1非スラリ流体通路部分70と回転
体2に形成した第2非スラリ流体通路部分71とを第2
及び第3シール機構4,5により密閉シールされた第2
接続領域4aを介して連通させてなる一連のものであ
る。第1非スラリ流体通路部分70は、第2接続領域4
aに開口させた状態で、ジョイント本体1の端部壁11
に穿設されている。この第1非スラリ流体通路部分70
には、適宜の加圧空気供給機構(図示せず)から導いた
空気供給路72が接続されていて、非スラリ流体たる加
圧空気106aが供給されるようになっている。第2非
スラリ流体通路部分71は、主体部20の外周部に形成
した環状溝を蓋部23で閉塞してなる環状通路71a
と、第2スラリ通路部分61を囲繞する環状をなしてフ
ランジ部22の下端部に開口された環状通路71bと、
主体部20に形成されて両環状通路71a,71b間を
連通する連通路71cと、蓋部23及びスプリングリテ
ーナ46を貫通して、環状通路71aを第2接続領域4
aに開口させる開口通路71dとからなる。この第2非
スラリ流体通路部分71の下端開口部である環状通路7
1bは、回転体2を研磨パッド104に取付けたときに
おいて、前記空気噴出孔108aに連通接続されるよう
になっている。
【0027】以上のように構成されたロータリジョイン
ト101によれば、これを図4に示す表面研磨装置に組
み込んだ場合、研磨液106の給排を冒頭に述べた如き
問題を生じることなく良好に行なうことができ、当該表
面研磨装置によるシリコンウエハ109の表面研磨を良
好に行なうことができる。
【0028】すなわち、研磨パッド104を回転させつ
つ行なう研磨時において、給排機構107により吐出さ
れた研磨液106は、パッド支持体103の非回転側ス
ラリ流体給排路105からロータリジョイント101の
スラリ流体通路6を経て研磨パッド104の回転側スラ
リ流体給排路108へと流動される。そして、スラリ流
体通路6においては、ジョイント本体10の第1スラリ
流体通路部分60と回転体11の第2スラリ流体通路部
分61とが研磨パッド104の回転に伴って相対回転せ
しめられるが、両通路部分60,61間を接続する第1
接続領域3aが第1密封環30と第2密封環31との相
対回転摺接作用によってシールされていることから、研
磨液106は両通路部分60,61間から漏洩すること
なくスラリ流体通路6を流動せしめられることになる。
【0029】このとき、研磨液106が両密封環30,
31の接触部分に付着,堆積する虞れがあるが、第2密
封環31の密封端部31cが尖端形状とされていること
から、このような付着物は密封端部31cにより削り取
られて、両密封端部30c,31c間に研磨液106中
の固形分つまり砥粒が侵入,堆積するようなことがな
い。したがって、両密封端部30c,31cは常に適正
な接触状態を保つことができ、密封端部30c,31c
の接触不足によりシール機能が低下するようなことがな
い。また、密封端部30c,31cは、冷却水供給領域
3bに供給された冷却水8により冷却されて、焼き付き
を生じる虞れはない。
【0030】また、両密封環30,31は超硬質材であ
る炭化珪素で構成されているから、、それらを金属若し
くはカーボンで構成した場合や一般的な端面接触形のメ
カニカルシールにおける如く炭化珪素等の硬質材からな
る密封環とカーボン等の軟質材からなる密封環との組み
合わせとした場合と異なって、密封端部30c,31c
の接触により摩耗粉が発生したりすることがなく、摩耗
粉が研磨液106に混入することがない。
【0031】また、スラリ流体通路6の内壁面が研磨液
106との接触(特に、砥粒との接触)により摩耗粉等
のパーティクルを生じない材料で構成されている。すな
わち、第1スラリ流体通路部分60が形成されているジ
ョイント本体部分(端部壁11)及び第2スラリ流体通
路部分61が形成されている回転体部分(主体部20、
密封環保持部21及びフランジ部22)が、何れも、砥
粒の接触によりパーティクルを発生させることがなく且
つ加工による寸法安定性,耐熱性に優れたPEEK,P
ES,PC等の機械部品用プラスチックで構成されてい
る(この例では、特にPEEKで構成されている)。ま
た、両スラリ流体通路部分60,61の接続部分(第1
接続領域3a)は、上記した如く、砥粒の接触によって
摩耗しない炭化珪素製の密封環30,31の内周面で囲
繞形成されている。したがって、研磨液106がスラリ
流体通路6を流動する間において、その通路壁面から砥
粒の接触によりパーティクルが発生するようなことがな
い。
【0032】また、第2密封環係止機構32や第2密封
環附勢機構33は、密封端部30c,31cを適正な接
触圧で相対回転させて良好なシール機能を発揮させるた
めに必要不可欠なものであるが、その構成材である係止
ピン32a,スプリング33aは金属製のものであるこ
とから、これらがスラリ流体通路6内に存在するときに
は、砥粒の接触により金属粉が発生し、研磨液106に
混入する虞れがある。しかし、両機構32,33は第2
密封環31の外周側に配置されていて、スラリ流体通路
6内には、砥粒が接触したり研磨液106の流動を妨げ
るようなものが全く存在していないことから、スラリ流
体通路6内での研磨液流動によってパーティクルが発生
するようなことがない。
【0033】これらのことから、研磨液106は、摩耗
粉等の微細なパーティクルが混入することなく、良好に
シールされた状態でスラリ流体通路6を通過して、回転
側スラリ流体給排路108からパッド部104aとシリ
コンウエハ109との間に噴出され、ウエハ表面109
aの良好な研磨が行なわれる。
【0034】また、パッド部104aからは、図5に鎖
線図示する如く、研磨液106と共に加圧空気106a
が噴出され、この噴出空気によりパッド部104aとシ
リコンウエハ109との間における研磨液106の均一
分散及び研磨残渣の排除が行なわれて、ウエハ表面10
9aの研磨が更に良好に行なわれる。
【0035】すなわち、加圧空気106aは、空気供給
路72からロータリジョイント105の非スラリ流体通
路7を経て空気噴出孔108aに供給されるが、非スラ
リ流体通路7においては、ジョイント本体10の第1非
スラリ流体通路部分70と回転体11の第2非スラリ流
体通路部分71とが研磨パッド104の回転に伴って相
対回転せしめられるが、両通路部分70,71間を接続
する第2接続領域4aが第1及び第2シール機構4,5
によりシールされていることから、加圧空気106aは
非スラリ流体通路部分70,71間から漏洩することな
く非スラリ流体通路7を流動せしめられて、空気噴出孔
108aに供給されることになる。
【0036】このとき、非スラリ流体通路7内には、ス
ラリ流体通路6内と異なって、シール機構4,5の構成
部材(スプリング47,57等)が存在しているが、流
動流体が空気106aのような非スラリ流体であること
から、かかる構成部材との接触等によりパーティクルが
発生することはない。同様に、非スラリ流体通路部分7
0,71は、スラリ流体通路部分60,61と異なっ
て、金属部分(側部壁11、スプリングリテーナ46及
び蓋部23)に形成されているが、研磨液106のよう
なスラリ流体を流動させるものではないから、流体(空
気)106aとの接触によるパーティクル発生は生じな
い。なお、第2及び第3シール機構4,5は、一般的な
端面接触形のメカニカルシールと同様に、カーボン製の
密封環43,53と炭化珪素製の密封環45,55とを
組み合わせてなるものに構成されているが、かかるシー
ル機構4,5によってシールすべき流体が空気106a
であることから、その密封環の形状,材質について第1
シール機構3のような配慮は不要である。このように、
上記したロータリジョイント106では、流体通路6,
7の形成部分及びシール機構3,4,5の密封環の形
状,構成材を流体の性状に応じて使い分けることによっ
て、スラリ流体である研磨液106及び非スラリ流体で
ある加圧空気106aを相対回転部材間で良好に流動さ
せうるように図っているのである。
【0037】また、研磨終了後においては、冒頭で述べ
た如く、スラリ流体通路7内が正圧モードから負圧ない
しドライモードに切り換えられるが、かかる場合にも、
第1シール機構3の密封環30,31は冷却水8により
冷却されるから、その密封端部30c,31cが焼き付
くような虞れはない。
【0038】ところで、本発明は上記した実施の形態に
限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しな
い範囲において、適宜に改良,変更することができる。
【0039】すなわち、上記したロータリジョイント1
06は、図4に示すものと異なるCMP装置(例えば、
回転テーブルを研磨液を噴出する研磨パッドに構成し
て、このパッドテーブルにシリコンウエハの表面を接触
させるように構成されたもの)にも適用することができ
ることは勿論、研磨液106以外のスラリ流体を扱う各
種機器にも当然に使用することができる。特に、砥粒の
ような硬質の固形分を含むスラリ流体を扱う場合におい
て好適する。また、上記したロータリジョイント106
では、研磨液106等のスラリ流体の他、加圧空気10
6aのような非スラリ流体をも同時に流動させるため、
非スラリ流体通路7及びその相対回転部分70,71間
をシールするための第2及び第3シール機構4,5を設
けたが、このような構成は、スラリ流体のみを対象とす
る場合には、当然に不要である。また、逆に、複数の非
スラリ流体通路7を設けて、複数種の非スラリ流体を流
動させるようにすることも可能である。かかる場合、回
転体2の外周部23とこれを同心状に囲繞するジョイン
ト本体1の内周部10aとの間に、第2及び第3シール
機構4,5と同様構造の一又は複数のメカニカルシール
とを回転体2の軸線方向に並列状に配設して、非スラリ
流体の種類数に相当する数の接続領域(第2接続領域)
4aを確保するようにすればよい。また、上記したロー
タリジョイント101にあっては、冷却水供給領域3b
をシールさせるための第2シール機構4が第2接続領域
4aをシールさせるためのものとして兼用されるように
したが、両者を異なるメカニカルシールで構成すること
も可能である。但し、上記した如く、両者を兼用するこ
とによってロータリジョイン101の構成を簡素化でき
るといったメリットがあり、特に、上記した如く複数種
の非スラリ流体を対象とする場合には、そのメリットは
大きい。また、一又は複数の第2接続領域4aをシール
させるためのシール機構としては、非スラリ流体のシー
ル条件に応じて、非接触形のメカルシール(ガスシー
ル)を使用することができる。また、第1シール機構3
において、第1密封環30をジョイント本体1側に設け
ると共に第2密封環31(及びその付属機構32,3
3)を回転体2側に設けるようにすることも当然に可能
である。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、請求
項1のスラリ流体用ロータリジョイントによれば、研磨
液のようなスラリ流体を相対回転部材間で洩れを生じる
ことなく良好に流動させることができ、冒頭で述べた如
き表面研磨装置等の機能を適正に発揮させることができ
る。
【0041】また、請求項2のスラリ流体用ロータリジ
ョイントによれば、当該ジョイントにおいて特に問題と
なるシール面(密封端部30c,31c)の焼き付きに
よるシール機能の低下を確実に防止し得て、スラリ流体
の良好な流動を更に長期に亘って確保することができ
る。
【0042】さらに、請求項3のスラリ流体用ロータリ
ジョイントによれば、研磨液のようなスラリ流体の他、
一種又は複数種の非スラリ流体(加圧空気等)をも同時
に相対回転部材間で良好に流動させることができ、当該
ジョイントの用途を大幅に拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロータリジョイントの一例を示す
縦断側面図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】図1の他の要部の拡大図である。
【図4】ロータリジョイントを装備した表面研磨装置を
示す概略の側面図である。
【図5】図4の要部の拡大図である。
【符号の説明】
1…ジョイント本体、2…回転体、3…第1シール機
構、3a…第1接続領域(内周側領域)、3b…冷却水
供給領域(外周側領域)、4…第2シール機構(メカニ
カルシール)、4a…第2接続領域(接続領域)、5…
第3シール機構(メカニカルシール)、6…スラリ流体
通路、7…非スラリ流体通路、8…冷却水、10…側部
壁、10a…側部壁の内周部(ジョイント本体の内周
部)、11…端部壁、14…Oリング、20…主体部、
21…密封環保持部、22…フランジ部、23…蓋部
(回転体の外周部)、30…第1密封環、31…第2密
封環、31a…本体部、31b…保持部、32…第2密
封環係止機構、32a…係止ピン、32b…係合凹部、
33…第2密封環附勢機構、33a…スプリング、60
…第1スラリ流体通路部分(ジョイント本体に形成され
たスラリ流体通路部分)、61…第2スラリ流体通路部
分(回転体に形成されたスラリ流体通路部分)、70…
第1非スラリ流体通路部分(ジョイント本体に形成され
た非スラリ流体通路部分)、71…第2非スラリ流体通
路部分(回転体に形成された非スラリ流体通路部分)、
101…ロータリジョイント、106…研磨液(スラリ
流体)、106a…加圧空気(非スラリ流体)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−61786(JP,A) 実開 平4−5587(JP,U) 実開 昭57−174883(JP,U) 特公 昭44−5049(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 1/02 B24B 57/02 F16L 27/08 H01L 21/304 621

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジョイント本体に、強制回転されるべき
    回転体を回転自在に且つ軸線方向移動不能に連結し、 両体の一方に回転体と同心状の炭化珪素製の第1密封環
    を固定保持し、他方に、第1密封環に同心状に直対向す
    る炭化珪素製の第2密封環であって、円環状の本体部と
    これに一体形成された円筒状の保持部とからなる第2密
    封環を、保持部の外周部との間に介装したOリングによ
    り二次シールさせた状態で軸線方向移動可能に保持する
    と共に、第2密封環をその軸線方向への移動を許容しつ
    つ相対回転不能に係止する第2密封環係止機構及び第2
    密封環を第1密封環へと押圧附勢する第2密封環附勢機
    構を第2密封環の外周側に配して設け、第2密封環の本
    体部の端部を、これに対向する第1密封環の端部である
    密封端部と同心の円環状をなして線接触する尖端形状を
    なし且つ第2密封環の保持部の外径に略一致する径をな
    す密封端部に形成して、両密封環の相対回転摺接作用に
    より、その内周側領域と外周側領域との間をシールする
    ように構成し、 ジョイント本体及び回転体に、夫々、前記両密封環の内
    周側領域に開口するスラリ流体通路部分を形成して、両
    スラリ流体通路部分を上記内周側領域を介して連通する
    一連のスラリ流体通路となしたことを特徴とするスラリ
    流体用ロータリジョイント。
  2. 【請求項2】 前記両密封環の外周側領域を、回転体の
    外周部とこれを同心状に囲繞するジョイント本体の内周
    部との間に介設したメカニカルシールによりシールされ
    た密閉状の冷却水供給領域となして、この冷却水供給領
    域に前記両密封環を冷却する冷却水を供給するように構
    成したことを特徴とする、請求項1に記載するスラリ流
    体用ロータリジョイント。
  3. 【請求項3】 回転体の外周部とこれを同心状に囲繞す
    るジョイント本体の内周部との間に、回転体の軸線方向
    に並列する複数のメカニカルシールを介設することによ
    り、シールされた密閉状の接続領域を形成すると共に、
    ジョイント本体及び回転体に、夫々、この接続領域に開
    口する非スラリ流体通路部分を形成して、両非スラリ流
    体通路部分を前記接続領域を介して連通する一連の非ス
    ラリ流体通路となしたことを特徴とする、請求項1又は
    請求項2に記載するスラリ流体用ロータリジョイント。
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