JP3126495U - 鉄製ブッシュ脱着用工具ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】フレームおよび鉄製ブッシュを傷付けないで鉄製ブッシュの脱着作業を快速に実施できる鉄製ブッシュ脱着用工具を提供すること。
【解決手段】制御穴が開設してある台座と、前記台座の両端にそれぞれ組付けられ、フレームを支持する二つの支持アームと、前記台座にある制御穴に挿入され、軸方向の相対的な変位を発生可能であり、その一端にはユーザーが操作可能の引き部が形成してあり、前記引き部から遠ざかった他端には係合連接部が設けてある制御具と、第一端と第二端とを有し、前記第一端には前記制御具にある係合連接部と連接する連接部が設けてあり、前記第二端には鉄製ブッシュに当接する当接部が形成してある押上げ具とを含む。
【選択図】図1

Description

本考案は、鉄製ブッシュ脱着用工具ユニットに係り、特に、鉄製ブッシュの脱着作業を快速に実施することができ、且つフレームおよび鉄製ブッシュに傷付かない鉄製ブッシュ脱着用工具ユニットに関するものである。
目下、図8に示すように、RV自動車の後フレーム1には鉄製ブッシュ2が一つ組み付けてある。前記鉄製ブッシュ2の構成は、主に、一つの鉄製リング3と、一つの鉄板4とを有し、前記鉄製リング3と鉄板4の間には振動低減用硬質ゴムが設けてある。
また、車両が状況不良の道路で長期間に亘って走行すると、前記鉄製ブッシュ2内の硬質ゴムが破裂して損壊するため、新品に交換することが必要になる。
従来の鉄製ブッシュ2を卸す方法は、図9に示すように、鉄板4を鉄製リング3から叩き出して、鉄製リング3をフレーム1から叩き出すことであり、また新品の鉄製ブッシュ2の組付方法は、鉄製ブッシュ2をフレーム1に叩き込んでいる。
しかしながら、フレーム1と鉄製ブッシュ2との間の構造の完備性および安定性を考慮すると、叩き力は一般に大きくない。そのために、脱着の作業時間が長く延びる。
また、叩き作業を長時間に亘って繰り返して実施する過程において、フレーム1または新品の鉄製ブッシュ2に誤衝撃することがある。そのため、フレーム1と鉄製ブッシュ2との間の構造の完備性および安定性が低下する。
特に、ブレーキ・ワイヤがフレーム1の裏側の窪んだ箇所に配置されるので、これらに誤衝撃すると、ブレーキ・ワイヤが損壊して、お客様に損害賠償をされる虞がある。
また、作業者が熟練者でない場合には、鉄製ブッシュ2をスムーズに脱着することができなかった。
本考案の主な目的は、鉄製ブッシュの脱着作業を快速に実施することができ、且つフレームおよび鉄製ブッシュに傷付かない鉄製ブッシュ脱着用工具ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本願の第1考案は、中段では制御穴が一つ開設してある台座と、前記台座の両端にそれぞれ組付けられ、フレームを支持する二つの支持アームと、前記台座にある制御穴に挿入され、軸方向の相対的な変位を発生可能であり、その一端にはユーザーが操作可能の引き部が形成してあり、前記引き部から遠ざかった他端には係合連接部が設けてある制御具と、第一端と第二端とを有し、前記第一端には前記制御具にある係合連接部と連接する連接部が設けてあり、前記第二端には鉄製ブッシュに当接する当接部が形成してある押上げ具とを含むことを特徴とする鉄製ブッシュ脱着用工具ユニットであることを要旨としている。
本願の第2考案では、前記押上げ具の係合連接部には弾性を持ち前記連接部を押上げる位置決め具が設けてあり、前記当接部の一側には拘束具を組付けるための欠け口が一つ開設してあり、前記押上げ具の周面には前記拘束具を収容し固定するための収容部が一つ設けてあり、また、前記当接部の上では拘束突起が一つ凸設してあり、前記押上げ具と鉄製ブッシュとの間の半径方向の変位を拘束するために、前記拘束突起が鉄製ブッシュの環状溝に伸び込まれ、且つ前記当接部が当接リングに当接し、前記当接リングには鉄製ブッシュの環状溝に伸び込まれる拘束突起が凸設してあり、また、前記押上げ具の周面には透視穴が複数に開設してあることを特徴とする第1考案に記載の鉄製ブッシュ脱着用工具ユニットであることを要旨としている。
本願の第3考案では、前記台座の両端には長形調整穴がそれぞれ一つ開設してあり、前記支持アームの間の距離を調整可能にするように、前記支持アームの一端が前記長形調整穴に組み付けられ、前記支持アームの一端には結合具と結合するための結合穴が一つ設けてあり、前記支持アームのの両端の間には貫通孔が複数に開設してあり、また、前記支持アームの台座から遠ざかった一端にはフレームに支えるための挟み爪が設けてあり、前記挟み爪の一側には窪んだ円弧形状を呈する挟み保持端が形成してあり、前記挟み保持端にはフレームに支える挟み保持溝が設けてあり、また、前記支持アームには嵌め溝が設けてあり、前記挟み爪には前記嵌め溝内に嵌められる嵌めブロックが設けてあることを特徴とする第1考案に記載の鉄製ブッシュ脱着用工具ユニットであることを要旨としている。
本考案の鉄製ブッシュ脱着用工具ユニットによれば、鉄製ブッシュの脱着作業を快速に実施することができ、且つフレームおよび鉄製ブッシュに傷付かない効果がある。
以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、図1乃至図4と図6を参照する。本考案の鉄製ブッシュ脱着用工具ユニットは、一つの台座10と、二つの支持アーム20と、一つの制御具30と、一つの押上げ具40とを含み、前記制御具30を操作することにより前記押上げ具40を連動すると、鉄製ブッシュの脱着作業を快速に実施することができる。
前記台座10の構成は、長形のブロックであり、中段の厚さがより大きく、なお、両端の厚さがより小さい。前記台座10の中段には制御穴11が一つ開設してある。
またその両端には長形制御穴12がそれぞれ一つ開設してある。
前記支持アーム20の一端が前記台座10の調整穴12に組み付けられ、且つ前記調整穴12により、二つの支持アーム20の間の距離が調整可能である。
前記支持アーム20は、長形の平板形状を呈し、第一端と第二端とを有する。
前記第一端には螺着方式で結合具21と結合する結合穴201が一つ設けてあり、ユーザーが前記結合具21を回転し操作することができる。
前記結合具21が前記台座10にある調整穴12を挿通して前記支持アーム20の結合穴201に結合される。
これにより、前記支持アーム20が台座10に固定される。
前記支持アーム20の第二端には挟み爪22が設けてある。
前記挟み爪22と第二端との結合方式は、ネジ23で螺着してもいいし、溶接でもいいし、それらを一体成形にしてもよく、前記挟み爪22がフレーム90に支え、且つ相異の規格の挟み爪22を変更可能である。
前記挟み爪22の一側には挟み保持端221が形成してあり、前記挟み保持端221は、窪んだ円弧形状を呈し、その上ではフレーム90の輪郭に合う挟み保持溝222が設けてある。
前記支持アーム20の両端の間には楕円形の貫通孔202が複数に開設してあり、前記貫通孔202により支持アーム20が軽量化になる。
前記支持アーム20の第二端には嵌め溝203が二つ設けてあり、前記挟み爪22の挟み保持端221から遠ざかった一側には嵌めブロック203が二つ凸設してあり、前記嵌めブロック203が前記支持アーム20の嵌め溝203に嵌合する。
前記制御具30は、ロッド形状を呈し、前記台座10の制御穴11にねじ込んで挿通し、前記台座10に対して軸方向へ変位することができる。
前記制御具30の一端にはユーザーが操作可能の引き部31が形成してあり、前記引き部31から遠ざかった他端には係合連接部32が設けてあり、前記係合連接部32の上では弾性を持つ位置決め具33が設けてある。
前記押上げ具40は前記制御具30の係合連接部32に連接され、ユーザーが前記制御具30を操作して前記押上げ具40を連動すると、鉄製ブッシュ91を脱着することができる。
また、前記押上げ具40は、円筒形状を呈し、第一端と第二端とを有し、前記第一端には前記制御具30にある係合連接部32と連接する連接部41が設けてあり、前記係合連接部32の位置決め具33が連接部41の裏壁面に支え、これにより、位置決め効果が良くなる。
前記連接部41内には、更に、位置決め具33を位置決めるための環状溝が設けてある。
前記押上げ具40の第二端には鉄製ブッシュ91の外リング911に当接する当接部が形成してある。
また、前記当接部42の上では拘束突起421が一つ凸設してあり、前記押上げ具40と鉄製ブッシュ91との間の半径方向の変位を拘束するために、前記拘束突起421が鉄製ブッシュ91の環状溝912に伸び込まれる。
前記当接部40の当接部42側には拘束具43を組付けるための欠け口422が一つ開設してある。
前記当接部42と拘束具43と外には当接リング44が一つ設けてあり、前記当接リング44を鉄製ブッシュ91の外リング911に当接することもでき、前記当接リング44の一端面には当接部42にある拘束突起421に応じて拘束溝441が凹設してある。
また、前記当接リング44の他端面には、鉄製ブッシュ91の環状溝912に伸び込み可能の拘束突起422が凸設してある。
前記当接リング44の上ではねじ穴443が開設してあり、ネジ431を前記ねじ穴443にねじ込むことにより、前記拘束具43が当接部42にある欠け口422に固定される。
前記拘束具43により、鉄製ブッシュ91と、フレーム90にある嵌め穴901との軸方向への相対的な変位が拘束される。
また、前記押上げ具40の外周には、未使用の拘束具43を収容するための収容部45が一つ設けてある。前記押上げ具40の周面には内部の様子を観察するための透視穴46が開設してある。
また、図4と図5を参照する。本考案の使用方法は、二つの支持アーム20の距離を適宜に調整し、二つの挟み爪22の挟み支持端221をフレーム90の丸形輪郭に対応させて、挟み支持溝222をフレーム90に支える。
そして制御具30を操作することにより押上げ具40を鉄製ブッシュ91に近接して、押上げ具40の当接部42を鉄製ブッシュ91の外リング911に当接して、当接部42にある拘束突起421を鉄製ブッシュ91の環状溝912に伸び込むことにより、それらの部材の半径方向への相対的な変位が拘束される。
その後、制御具30を回転することにより、制御具30の係合連接部32が押上げ具40の連接部41に対して軸方向への押し力を加える。
そうすると、押上げ具40の力が当接部42を介して鉄製ブッシュ91の外リング911に伝達される。なお、制御具30をもっと回転すると、フレーム90の嵌め穴901から鉄製ブッシュ91が押し出される。
そのため、本考案によれば、鉄製ブッシュ91を容易で快速に卸すことができる。
また、図6と図7を参照する。本考案によって鉄製ブッシュ91を組付ける方法は、押上げ具40の欠け口422に拘束具43を組付けて、当接部42と拘束具43との外面に当接リング44を当接し、そうすると、ネジ431が当接リング44のねじ穴443を介して拘束具43を欠け口422内に固定する。
次に、二つの支持アーム20の距離を適宜に調整し、二つの挟み爪22の挟み支持端221をフレーム90の丸形輪郭に対応させて、挟み支持溝222をフレーム90に支える。
その後、フレーム90の嵌め穴901に鉄製ブッシュ91を設置して、制御具30を操作することにより押上げ具40を鉄製ブッシュ91に近接して、押上げ具40の当接部42を鉄製ブッシュ91の外リング911に当接する。
そして当接リング44にある拘束突起442を鉄製ブッシュ91の環状溝912に伸び込むことにより、それらの部材の半径方向への相対的な変位が拘束される。
その後、制御具30を回転することにより、制御具30の係合連接部32が押上げ具40の連接部41に対して軸方向への押し力を加え、そうすると、押上げ具40の力が当接部42を介して鉄製ブッシュ91の外リング911に伝達される。
また、制御具30をさらに回転すると、フレーム90の嵌め穴901に鉄製ブッシュ91が押し込まれ、そして拘束具43がフレーム90に接触すると、鉄製ブッシュ91の組付作業が完成した。だから、本考案によれば、鉄製ブッシュ91を容易で快速に組付けることができる。
上記の説明から明らかなように、本考案によれば、台座の両端に長形調整穴が開設してあるので、二つの支持アームの距離を自由に調整することができ、だから、異なる寸法のフレームに適用可能であり、また、支持アームに脱着可能の挟み爪が組付けてあるので、異なる仕様のフレームに応じて挟み爪を変更することができる。そのため、適用可能なフレームが多種類になる。
また、フレーム1と鉄製ブッシュ2との間の構造の完備性および安定性を確保することができ、且つ鉄製ブッシュを容易で快速に脱着することが可能になる。
本考案の外観斜視図である。 本考案の分解斜視図である。 本考案の別の外観斜視図である。 本考案によって鉄製ブッシュを卸す時の使用状態を示す概略図1である。 本考案によって鉄製ブッシュを卸す時の使用状態を示す概略図2である。 本考案によって鉄製ブッシュを組付ける時の使用状態を示す概略図1である。 本考案によって鉄製ブッシュを組付ける時の使用状態を示す概略図2である。 従来のものの構造を示す概略図1である。 従来のものの構造を示す概略図2である。
符号の説明
1 フレーム 2 鉄製ブッシュ
3 鉄製リング 4 鉄板
10 台座 11 制御穴
12 調整用長形穴 20 支持アーム
201 結合穴 202 貫通孔
203 嵌合溝 21 結合具
22 挟み爪 221 挟み保持端
222 挟み保持溝 223 嵌めブロック
23 ネジ 30 制御具
31 引き部 32 係合連接部
33 位置決め具 40 押上げ具
41 連接部 42 当接部
421 拘束突起 422 欠け口
43 拘束具 431 ネジ
44 当接リング 441 拘束溝
442 拘束突起 443 ねじ穴
45 収容部 46 透視穴
90 フレーム 901 嵌め穴
91 鉄製ブッシュ 911 外リング
912 環状突起

Claims (3)

  1. 中段では制御穴が一つ開設してある台座と、
    前記台座の両端にそれぞれ組付けられ、フレームを支持する二つの支持アームと、
    前記台座にある制御穴に挿入され、軸方向の相対的な変位を発生可能であり、その一端にはユーザーが操作可能の引き部が形成してあり、前記引き部から遠ざかった他端には係合連接部が設けてある制御具と、
    第一端と第二端とを有し、前記第一端には前記制御具にある係合連接部と連接する連接部が設けてあり、前記第二端には鉄製ブッシュに当接する当接部が形成してある押上げ具とを含むことを特徴とする、
    鉄製ブッシュ脱着用工具ユニット。
  2. 前記押上げ具の係合連接部には弾性を持ち前記連接部を押上げる位置決め具が設けてあり、前記当接部の一側には拘束具を組付けるための欠け口が一つ開設してあり、前記押上げ具の周面には前記拘束具を収容し固定するための収容部が一つ設けてあり、前記当接部の上では拘束突起が一つ凸設してあり、前記押上げ具と鉄製ブッシュとの間の半径方向の変位を拘束するために、前記拘束突起が鉄製ブッシュの環状溝に伸び込まれ、且つ前記当接部が当接リングに当接し、前記当接リングには鉄製ブッシュの環状溝に伸び込まれる拘束突起が凸設してあり、また、前記押上げ具の周面には透視穴が複数に開設してあることを特徴とする、請求項1に記載の鉄製ブッシュ脱着用工具ユニット。
  3. 前記台座の両端には長形調整穴がそれぞれ一つ開設してあり、前記支持アームの間の距離を調整可能にするように、前記支持アームの一端が前記長形調整穴に組み付けられ、前記支持アームの一端には結合具と結合するための結合穴が一つ設けてあり、前記支持アームのの両端の間には貫通孔が複数に開設してあり、また、前記支持アームの台座から遠ざかった一端にはフレームに支えるための挟み爪が設けてあり、前記挟み爪の一側には窪んだ円弧形状を呈する挟み保持端が形成してあり、前記挟み保持端にはフレームに支える挟み保持溝が設けてあり、前記支持アームには嵌め溝が設けてあり、前記挟み爪には前記嵌め溝内に嵌められる嵌めブロックが設けてあることを特徴とする、請求項1に記載の鉄製ブッシュ脱着用工具ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010094755A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Jtekt Corp 引き抜き用工具
CN108890556A (zh) * 2018-08-17 2018-11-27 广东凯西欧光健康有限公司 一种夹紧工具

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