JP6115945B2 - バッテリ固定保持用のクランプ構造 - Google Patents
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Description
クランプ機構102は、掛止板103の掛止孔104に締結ボルト105の掛止フック106を引っ掛けて、この状態で締結ボルト105に螺合する螺子部材109を螺子回しすることによりバッテリークランプ101を締め付ける。掛止板103は、バッテリトレー111に固定設置されている。このため、バッテリトレー111に載置されるバッテリ112は、バッテリークランプ101とバッテリトレー111とにより挟持されて固定保持される。なお、掛止板103に設けられる掛止孔104は、掛止フック106が容易に引っ掛かるようにダルマ形をなす孔形状にて形成されている。
加えて、掛止フック106を掛止孔104に引っ掛けた後の締結ボルト105は、作業者が手で持っていないと倒れてしまう。このため、作業者は、この掛止孔104に引っ掛けた後の締結ボルト105を、螺合させる螺子部材109を螺子回しするまで作業者が手で持ち続けておかねばならず、作業が煩雑であるとの指摘がある。
この第1の発明に係るバッテリ固定保持用のクランプ構造によれば、クランプ機構の掛止部には、前記掛止部の掛止孔に対する掛止フックの引っ掛けをガイドし且つ引っ掛け状態を保持する案内保持部材が設けられている。この案内保持部材は、テーパガイド部を備えるので、下降移動する締結ボルトに対して幅方向両側から摺接して掛止孔に対しての掛止フックの向きを案内する。また、この案内保持部材は、前進ガイド部を備えるので、下降移動する締結ボルトに対して挿入方向後側から摺接して掛止孔に対しての掛止フックの距離を縮めて掛止孔に掛止フックを挿入させる。
この第2の発明に係るバッテリ固定保持用のクランプ構造によれば、上記した案内保持部材は、押上げ部を備えるので、テーパガイド部と前進ガイド部とによって掛止孔に挿入された掛止フックを挿入された前端位置で下側から上側に押し上げて引っ掛け完了とする。さらに、この案内保持部材は、ボルト保持部を備えるので、引っ掛け完了となった掛止フックを含む締結ボルトを引っ掛け完了位置で保持する。このようにして、案内保持部材は、掛止孔に対する掛止フックの引っ掛けをガイドして掛止孔に対しての掛止フックの引っ掛けを確実に行えるようにする。また、案内保持部材は、引っ掛け完了位置の締結ボルトを保持して、この引っ掛けた後の螺子回しまでの間の締結ボルトを手で持たずに保持できるようになる。
この第3の発明に係るバッテリ固定保持用のクランプ構造によれば、配置保持部は、ツバ部に端部を当てることにより掛止部に対しての該案内保持部材の配置状態を保持する。ここで、配置保持部は、案内保持部材を掛止部に取り付ける場合にはツバ部に配置保持部を当てることによって配置保持部を弾性変形させてツバ部を乗り越えるようになっている。また、この配置保持部は、案内保持部材を掛止部に取り付けた後には弾性変形が復元して配置保持部の端部を当てることにより掛止部に対する案内保持部材の配置状態を保持可能とする。これによって、この第2の発明に係るバッテリ固定保持用のクランプ構造によれば、案内保持部材の掛止部への取り付けを簡単に行えることができつつ、さらに掛止部に案内保持部材を保持させておくことができる。
第2の発明に係るバッテリ固定保持用のクランプ構造によれば、掛止孔に対しての掛止フックの引っ掛けを行った後の螺子回しまでの間、締結ボルトを手で持たずに保持できるようにして締結構造の作業性を向上させる。
第3の発明に係るバッテリ固定保持用のクランプ構造によれば、案内保持部材の掛止部への取り付けを簡単に行えることができつつ、さらに掛止部に案内保持部材を保持させておくことができる。
以下、本発明に係るバッテリ固定保持用のクランプ構造を実施するための各種の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、クランプ構造20にて固定保持されるバッテリ10を示す斜視図である。なお、以下の説明では、説明の便宜上、図示記載のとおりでクランプ構造20に関する『上下前後左右』の方向を規定している。図1は、フード(不図示)を開けた自動車のエンジン周りを示す図であり、バッテリトレー16に載置されるバッテリ10が固定保持されている。なお、図1では、クランプ構造20を見え易くするために、このクランプ構造20に近接して設置されるエアクリーナや、バッテリ10の上側に設置されるカウルルーバ等の図示を省略している。
掛止部31は、図2に示すように板形状をなす。この掛止部31は、図1に示すように、下部がバッテリトレー16にスポット溶接等により固定されている。掛止部31の中間部には、掛止孔35が設けられている。この掛止孔35は、後に説明する案内保持部材50が取り付けられる。掛止孔35の孔形状は、従前のとおりのダルマ形にて形成されている。具体的には、図2に示すように、掛止孔35は、下側に配置される嵌合用孔部351と、上側に配置される掛止用孔部352とを備える。嵌合用孔部351は、大径の略円形状をなして掛止孔35のうちの下側部分を形成している。掛止用孔部352は、嵌合用孔部351の上側に連接されて形成される。この掛止用孔部352は、嵌合用孔部351に比して小径となる略円形状をなして掛止孔35のうちの上側部分を形成している。なお、掛止孔35の嵌合用孔部351は、案内保持部材50を固定保持するために設けられており、掛止孔35の掛止用孔部352は、掛止フック43を掛止させるために設けられている。
張出し部51は、図3(a)に示すように、上側には、掛止フック43が挿入される上側開口部52が設けられている。また、前側には、ガイドされる掛止フック先端45が移動する前側開口部53が設けられている。この張出し部51は、図3(b)にも示すように、概略、テーパガイド部61と、前進ガイド部67とを備える。
嵌合用差込部56は、図4に示すように、掛止孔35の嵌合用孔部351に対応した形状を有して形成されて嵌合用孔部351に嵌合可能に差し込まれる。この嵌合用差込部56の外壁には、係止爪57が設けられている。この係止爪57は、掛止孔35に差し込まれた差込部55を係止させる機能を有する。具体的には、係止爪57は、後側が弾性揺動できるように前側が嵌合用差込部56に連接支持され、テーパ外周面571と、後端係止面572とを備える。突出用差込部58は、掛止孔35の掛止用孔部352に対応した形状を有して形成され、この掛止用孔部352に差し込まれるようになっている。なお、板厚が相違する掛止部31が選択される場合であっても、これに対応できるように、係止爪57のテーパ外周面571および後端係止面572は適宜に設計されている。
突出用差込部58は、掛止孔35の掛止用孔部352に対応した形状を有して形成されて掛止用孔部352に差し込まれる。この嵌合用差込部56の上部には、掛止フック先端45が突き出される突出開口部59が設けられている。この突出開口部59により、掛止孔35に引っ掛けられる掛止フック先端45を上側に突き出させることができる。なお、この突出用差込部58には、後に詳述するボルト保持部76が設けられている。
また、差込部55の内部には、ボルト保持部76の一部をなすフック規制壁78が設けられている。このフック規制壁78は、差込部55の突出用差込部58に設けられている。このフック規制壁78は、引っ掛けた状態(引っ掛け完了)の掛止フック43に対して幅方向両側で当接可能に立設されている。このフック規制壁78は、引っ掛けた状態(引っ掛け完了)の掛止フック43の幅方向の移動を規制するように作用する。また、上記したように規制壁構造をなすストッパ部72もボルト保持部76の一部をなす。このストッパ部72も、上記したように掛止フック43の倒れ込みを規制するように作用する。
すなわち、上記したバッテリ10の固定保持用のクランプ構造20によれば、掛止孔35には、掛止孔35に対する掛止フック43の引っ掛けをガイドし且つ引っ掛け状態を保持する案内保持部材50が設けられている。この案内保持部材50は、テーパガイド部61を備えるので、下降移動する締結ボルト41に対して幅方向両側から摺接して掛止孔35に対しての掛止フック43の向きを案内する。また、この案内保持部材50は、前進ガイド部67を備えるので、下降移動する締結ボルト41に対して挿入方向後側から摺接して掛止孔35に対しての掛止フック43の距離を縮めて掛止孔35に掛止フック43を挿入させる。また、この案内保持部材50は、押上げ部71を備えるので、テーパガイド部61と前進ガイド部67とによって掛止孔35に挿入された掛止フック43を挿入された前端位置で下側から上側に押し上げて引っ掛け完了とする。さらに、この案内保持部材50は、ボルト保持部76を備えるので、引っ掛け完了となった掛止フック43を含む締結ボルト41を引っ掛け完了位置で保持する。このようにして、案内保持部材50は、掛止孔35に対する掛止フック43の引っ掛けをガイドして掛止孔35に対しての掛止フック43の引っ掛けを確実に行えるようにする。また、案内保持部材50は、引っ掛け完了位置の締結ボルト41を保持して、この引っ掛けた後の螺子回しまでの間の締結ボルト41を手で持たずに保持できるようになる。
なお、以上のように締結ボルト41の掛止フック43を掛止孔35に引っ掛けた状態(引っ掛け完了)とした場合には、締結ボルト41の雄螺子部461に螺合されるナット462を螺子回し(図1参照)することができる。このようにナット462を螺子回しすると、ナット462に対して締結ボルト41を相対的に上方移動させる。そうすると、図1に示すように、バッテリトレー16とバッテリークランプ21とによりバッテリ10を挟み込むことができる。
次に、上記した第1の実施の形態の案内保持部材50の変形例について説明する。なお、以下に説明する第2〜第4の実施の形態の案内保持部材50A,50B,50Cにおいて、上記した第1の実施の形態の案内保持部材50と同一に構成される部分については、上記と同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態の案内保持部材50Aについて、図6を参照しながら説明する。図6では、第2の実施の形態の案内保持部材50Aを図示している。図6(a)は、案内保持部材50A単品の外観斜視図である。また、図6(b)は、図6(a)の案内保持部材50Aの(b)−(b)断面矢視を示す断面斜視図である。図6に示す案内保持部材50Aは、図3に示す案内保持部材50と比較して、テーパガイド部61Aの構成と押上げ部71Aの構成とが、相違するものとなっている。すなわち、案内保持部材50Aのテーパガイド部61Aは、上記した第1の実施の形態と比較して、内部テーパ部63Aのみにて構成される。この内部テーパ部63Aは、弾性揺動可能に支持されている。つまり、この内部テーパ部63Aは、弾性変形させることによって、下降移動する締結ボルト41に対しての幅方向両側からの摺接力を高めている。これによって、下降移動する締結ボルト41に対しての幅方向両側から摺接をより確実にして、掛止孔35に対しての掛止フック43の向きの案内を、より確実なものとすることができる。なお、この内部テーパ部63Aに設けられる嵌合把持部77A(ボルト保持部76A)は、この弾性揺動可能な内部テーパ部63Aに設けられている。また、案内保持部材50Aの押上げ部71Aは、上記した第1の実施の形態と比較して、規制壁構造をなすストッパ部72Aがシンプルな形状にて形成されている。このようにシンプルな形状を選択すると、この案内保持部材50Aの成形工程の簡単化を図ることができて、生産性を高めることとなる。なお、この第2の実施の形態の案内保持部材50Aにあっても、上記した第1の実施の形態の案内保持部材50と略同様の作用効果を奏することができる。
次に、第3の実施の形態の案内保持部材50Bについて、図7を参照しながら説明する。図7では、第3の実施の形態の案内保持部材50Bを図示している。図7(a)は、案内保持部材50B単品の外観斜視図である。また、図7(b)は、図7(a)の案内保持部材50Bの(b)−(b)断面矢視を示す断面斜視図である。図7に示す案内保持部材50Bは、図3に示す案内保持部材50と比較して、テーパガイド部61Bの構成と嵌合把持部77B(ボルト保持部76B)の構成とが、相違するものとなっている。すなわち、案内保持部材50Bのテーパガイド部62B,63Bは、ガイドするための摺接部位が、面当接から線当接に代わっている。これによって、形状のシンプル化を図ることができる。また、案内保持部材50Bの嵌合把持部77B(ボルト保持部76B)は、弾性変形部位79Bを介した構造にて構成されている。これによって、上下方向に延びる締結ボルト41の丸棒部47の周面を嵌合させることにより締結ボルト41を把持するにあたり、弾性変形部位79Bの弾性力を利用することができて、より確実に把持することができる。なお、この第3の実施の形態の案内保持部材50Bにあっても、上記した第1の実施の形態の案内保持部材50と略同様の作用効果を奏することができる。
次に、第4の実施の形態の案内保持部材50Cについて、図8を参照しながら説明する。図8では、第4の実施の形態の案内保持部材50Cを図示している。図8(a)は、案内保持部材50C単品の外観斜視図である。また、図8(b)は、図8(a)の案内保持部材50Cの(b)−(b)断面矢視を示す断面斜視図である。図8に示す案内保持部材50Cは、図4に示す案内保持部材50Aと比較して、テーパガイド部61Cの構成と嵌合把持部77C(ボルト保持部76C)の構成とが、相違するものとなっている。すなわち、案内保持部材50Bのテーパガイド部61Cは、固定された内部テーパ部63Cのみにて構成される。これによって、テーパガイド部61Cの剛性を高めている。また、案内保持部材50Cの嵌合把持部77C(ボルト保持部76C)は、弾性変形部位79Cを介した構造にて構成されている。つまり、嵌合把持部77Cは、締結ボルト41の配置側に出没することができるようになっている。これによって、締結ボルト41が前端位置に位置した場合には、嵌合把持部77が締結ボルト41の後側に突き出して、この締結ボルト41の後側への移動を規制するようになっている。このように構成した場合には、締結ボルト41が前端位置に位置した場合に、締結ボルト41により押え込まれていた嵌合把持部77Cが内側に突き出るようになるので、この嵌合把持部77の内側への突き出しによりクリック感が生ずることとなる。つまり、組付け者にとって、締結ボルト41が前端位置に位置したことが分かり易くなり、この組付け作業性を向上させることとなる。なお、この第4の実施の形態の案内保持部材50Cにあっても、上記した第1の実施の形態の案内保持部材50と略同様の作用効果を奏することができる。
次に、上記した第1〜第4の実施の形態とは相違する第5の実施の形態のクランプ構造20Dについて、図10〜図19を参照しながら説明する。なお、図10は、第5の実施の形態のバッテリトレー26および案内保持部材80の斜視図である。なお、以下の説明で上記した実施の形態と略同様に機能する部分については同一の名称を用いている。
第5の実施の形態のバッテリトレー26にあっても、第1の実施の形態と同様のバッテリが載置される。このバッテリトレー26に載置されたバッテリは、第1の実施の形態と同様のバッテリークランプ(クランプ部材)にてバッテリトレー26とにより挟み込まれ、このバッテリトレー26の上で固定保持される。図10に示す符号261はバッテリトレー26の載置面であり、符号262は、前後左右の4辺が上側に突き出される縦壁部である。縦壁部262の上端には、前後左右の外側に向けて張り出されるフランジ状のツバ部27が設けられている。なお、この縦壁部262が延びる方向が、本発明に係る掛止部の延在方向に相当する。また、この縦壁部262が延びる方向に沿って案内保持部材80を装着させる。この第5の実施の形態となるクランプ機構30Dにあっても、上記した第1の実施の形態のクランプ機構30と同様、概略、掛止部28と、締結ボルト(不図示)と、案内保持部材80と、を備える。ここで第5の実施の形態の掛止部28は、バッテリトレー26の後側の縦壁部262にて設定されている。この掛止部28には、案内保持部材80が取り付けられる。また、掛止部28には、ブッシュ282が取り付けられる掛止孔281が設けられている。
図11〜図14は、案内保持部材80の側面図、背面図、正面図、上面図である。また、図15は、図14の(XV)−(XV)断面矢視で装着させた案内保持部材80を模式的に示す断面図である。図16は、図14の(XVI)−(XVI)断面矢視で装着させた案内保持部材80を模式的に示す断面図である。図17は、図14の(XVII)−(XVII)断面矢視で装着させた案内保持部材80を模式的に示す断面図である。図18は、図12の(XVIII)−(XVIII)断面矢視で装着させた案内保持部材80を模式的に示す断面図である。図19は、掛止孔281に対する掛止フック43の引っ掛けのガイドを模式的に示す断面図である。
図12に示すように、内側支持部81は、上下左右方向に凸条で延びる複数のリブ82が設けられている。また、この内側支持部81の下部には、上記した掛止孔281に対応して切り欠かれた切欠き部83が設けられている。この内側支持部81の上端に連接部85と連なっている。図14に示すように、連接部85にも、前後方向に凸条で延びる複数のリブ86が設けられている。
また、図16および図17に示すように、左右両側の配置保持部95(951,952)の上側端縁971,972は、ツバ部27の下面273に当接している。つまり、これら上側端縁971,972は、上記した連接部85と共にツバ部27を挟み込んでいる。これによって、掛止部28に対する案内保持部材80の上側方向の移動は、配置保持部95の上側端縁971,972がツバ部27の下面273に当てられることにより規制される。また、掛止部28に対する案内保持部材80の下側方向の移動は、連接部85がツバ部27の上面275に当てられることにより規制される。つまり、掛止部28に対しての上下方向の移動が規制された案内保持部材80は、この掛止部28に対しての上下方向の配置状態が保持される。
このようにして、この第5の実施の形態のクランプ構造20Dによれば、配置保持部95(951,952)を含めた案内保持部材80の各部は、上記したように掛止部28に対して当たることによって案内保持部材80の相対移動を規制し、掛止部28に対しての案内保持部材80の配置状態を保持する。ここで、上記したように設定される配置保持部95(951,952)は、案内保持部材80を掛止部28に取り付ける場合にはツバ部27に左右両側の配置保持部951,952の側辺98を、湾曲方向に沿って当てることにより配置保持部95を弾性変形させてツバ部27を乗り越えさせることができる。また、この配置保持部95(951,952)は、案内保持部材80を掛止部28に取り付けた後には弾性変形を復元させて配置保持部95の端部96を当てることにより掛止部28に対する案内保持部材80の配置状態を保持可能とする。これによって、案内保持部材80の掛止部28への取り付けを簡単に行えることができつつ、さらに掛止部28に案内保持部材80を保持させておくことができる。
16 バッテリトレー
17 ラジエータサポート
20,20D クランプ構造
21 バッテリークランプ(クランプ部材)
251 雄螺子部
252 ナット
26 バッテリトレー
261 載置面
262 縦壁部
27 ツバ部
271 左側当接部
272 右側当接部
273 下面
275 上面
28 掛止部
281 掛止孔
282 ブッシュ
29 ツバ切欠き部
30,30D クランプ機構
31 掛止部
35 掛止孔
351 嵌合用孔部
352 掛止用孔部
41 締結ボルト
43 掛止フック
44 屈曲部
45 掛止フック先端
461 雄螺子部
462 ナット(雌螺子部材)
47 丸棒部
50 案内保持部材
51 張出し部
52 上側開口部
53 前側開口部
55 差込部
56 嵌合用差込部
57 係止爪
571 テーパ外周面
572 後端係止面
58 突出用差込部
59 突出開口部
61 テーパガイド部
62 開口端テーパ部
63 内部テーパ部
64 摺接ガイド面
67 前進ガイド部
71 押上げ部
72 ストッパ部
73 揺動部
74 当接部
76 ボルト保持部
77 嵌合把持部
78 フック規制壁
80 案内保持部材
81 内側支持部
811 後面
82 リブ
83 切欠き部
85 連接部
86 リブ
90 張出し部
901 前面
91 上側開口部
92 テーパガイド部
93 前進ガイド部
95 配置保持部
951 左側配置保持部
952 右側配置保持部
96 端部
961 左上端部
962 右上端部
971,972 上側端縁
98 側辺
Claims (3)
- バッテリトレーに載置されたバッテリを、該バッテリ上に配設されるクランプ部材と該バッテリトレーとで挟み込んで固定保持するバッテリ固定保持用のクランプ構造であって、
前記バッテリトレーと前記クランプ部材との間にはクランプ機構が設けられており、
前記クランプ機構は、孔形状の掛止孔を有し且つ前記バッテリトレーの一辺に立設される掛止部と、先端側に前記掛止孔に引っ掛かる掛止フックを有し且つ基端側に雄螺子部を有する締結ボルトとを備え、
前記締結ボルトは、先端側を下に向けて前記掛止フックを前記掛止孔に引っ掛け且つ前記雄螺子部を前記クランプ部材に設けられた孔に挿通した状態で前記雄螺子部にて螺合される雌螺子部材を螺子回しすることにより、上方に移動させられて前記バッテリトレーと前記クランプ部材とにより前記バッテリを挟み込むことが可能に設定されており、
前記クランプ機構の掛止部には、前記掛止部の掛止孔に対する前記掛止フックの引っ掛けをガイドし且つ該引っ掛け状態を保持する案内保持部材が設けられており、
前記案内保持部材は、
下降移動する前記締結ボルトに対して幅方向両側から摺接して前記掛止孔に対しての前記掛止フックの向きを案内するテーパガイド部と、
下降移動する前記締結ボルトに対して挿入方向後側から摺接して前記掛止孔に対しての前記掛止フックの距離を縮めて該掛止孔に該掛止フックを挿入させる前進ガイド部と、
を備えることを特徴とするバッテリ固定保持用のクランプ構造。 - 請求項1に記載のバッテリ固定保持用のクランプ構造において、
前記案内保持部材は、
前記テーパガイド部と前記前進ガイド部とによって前記掛止孔に挿入された前記掛止フックを挿入された前端位置で下側から上側に押し上げて引っ掛け完了とする押上げ部と、
前記引っ掛け完了となった前記掛止フックを含む前記締結ボルトを該引っ掛け完了位置で保持するボルト保持部と、
を備えることを特徴とするバッテリ固定保持用のクランプ構造。 - 請求項1または請求項2に記載のバッテリ固定保持用のクランプ構造において、
前記掛止部には、該掛止部の延在方向と交差する方向に突き出されるツバ部が設けられており、
前記案内保持部材には、前記ツバ部に端部を当てることにより該掛止部に対しての該案内保持部材の配置状態を保持する配置保持部が設けられており、
前記配置保持部は、
前記案内保持部材を前記掛止部に取り付ける場合には前記ツバ部に前記配置保持部を当てることによって該配置保持部を弾性変形させて該ツバ部を乗り越えるようになっており、前記案内保持部材を前記掛止部に取り付けた後には弾性変形が復元して前記配置保持部の端部を当てることにより該掛止部に対する該案内保持部材の配置状態を保持する、ことを特徴とするバッテリ固定保持用のクランプ構造。
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