JP3126472B2 - 水なし平版用インキ組成物 - Google Patents
水なし平版用インキ組成物Info
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- JP3126472B2 JP3126472B2 JP04065318A JP6531892A JP3126472B2 JP 3126472 B2 JP3126472 B2 JP 3126472B2 JP 04065318 A JP04065318 A JP 04065318A JP 6531892 A JP6531892 A JP 6531892A JP 3126472 B2 JP3126472 B2 JP 3126472B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版用のインキ組成物に
関し、更に詳しくは水なし平版用インキ組成物に関する
ものである。
関し、更に詳しくは水なし平版用インキ組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】通常の平版印刷がインキと非画線部の水
との反発を利用して印刷するのに対して、水なし平版印
刷は、版面の非画線部に非粘着性物質であるシリコーン
系樹脂層を設けることにより非画線部の撥油性を利用し
て印刷する方法である。この印刷方式では通常の平版印
刷に用いられる油性インキでは非画線部のシリコーン系
樹脂層に対して親和性が高くなるため地汚れが発生し実
用的ではない。このような地汚れを解決する手段として
は、インキに用いる樹脂の分子量を平版印刷で用いる樹
脂の分子量より高いものを選択しインキの凝集力を上げ
る方法(特開昭61−155479)、架橋剤を用い樹
脂の分子量と架橋密度を上げ凝集力を上げる方法(特開
昭62−127368)、オルガノポリシロキサンを用
い非画線部の付着エネルギーを下げる方法(特開昭50
−11287)、あるいはこれらの組合せによる方法が
提案されている。
との反発を利用して印刷するのに対して、水なし平版印
刷は、版面の非画線部に非粘着性物質であるシリコーン
系樹脂層を設けることにより非画線部の撥油性を利用し
て印刷する方法である。この印刷方式では通常の平版印
刷に用いられる油性インキでは非画線部のシリコーン系
樹脂層に対して親和性が高くなるため地汚れが発生し実
用的ではない。このような地汚れを解決する手段として
は、インキに用いる樹脂の分子量を平版印刷で用いる樹
脂の分子量より高いものを選択しインキの凝集力を上げ
る方法(特開昭61−155479)、架橋剤を用い樹
脂の分子量と架橋密度を上げ凝集力を上げる方法(特開
昭62−127368)、オルガノポリシロキサンを用
い非画線部の付着エネルギーを下げる方法(特開昭50
−11287)、あるいはこれらの組合せによる方法が
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では地汚れ防止についてはある程度効果が
得られるが、機上安定性、流動性、ブラン残り、ローラ
ーパイリングなどの適用する印刷機上でのインキ性能な
らびに印刷品質の双方において十分満足のいくインキは
未だ得られていないのが現状である。
た従来の方法では地汚れ防止についてはある程度効果が
得られるが、機上安定性、流動性、ブラン残り、ローラ
ーパイリングなどの適用する印刷機上でのインキ性能な
らびに印刷品質の双方において十分満足のいくインキは
未だ得られていないのが現状である。
【0004】本発明は上述した従来技術に鑑みてなされ
たものであって、地汚れ防止性においてすぐれ、かつ、
印刷適性(特に印刷機上でのインキ性能)と印刷品質と
の双方においてもすぐれた特性を有する水なし平版印刷
用のインキ組成物を提供することを目的とするものであ
る。
たものであって、地汚れ防止性においてすぐれ、かつ、
印刷適性(特に印刷機上でのインキ性能)と印刷品質と
の双方においてもすぐれた特性を有する水なし平版印刷
用のインキ組成物を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解決すべく種々研究の結果、ウレチジオン環を含むフ
ェノール変性樹脂が上記目的達成において良好な特性を
有していることに着目し、さらにこの知見に基づいて地
汚れ防止性が良好でかつ良好な印刷適性、印刷品質を兼
ね備えた水なし平版用インキ組成物を完成するに至った
ものである。
を解決すべく種々研究の結果、ウレチジオン環を含むフ
ェノール変性樹脂が上記目的達成において良好な特性を
有していることに着目し、さらにこの知見に基づいて地
汚れ防止性が良好でかつ良好な印刷適性、印刷品質を兼
ね備えた水なし平版用インキ組成物を完成するに至った
ものである。
【0006】すなわち、本発明による水なし平版用イン
キ組成物は、分子内にウレチジオン環と2個の反応活性
基をもつ化合物とロジン変性フェノール樹脂とを反応さ
せて得られるフェノール変性樹脂を含有することを特徴
とするものである。
キ組成物は、分子内にウレチジオン環と2個の反応活性
基をもつ化合物とロジン変性フェノール樹脂とを反応さ
せて得られるフェノール変性樹脂を含有することを特徴
とするものである。
【0007】さらに他の態様に係る本発明の水なし平版
用インキ組成物は、分子内にウレチジオン環と2個の反
応活性基をもつ化合物とロジン変性フェノール樹脂およ
び乾性油および/または半乾性油を反応せしめて得られ
るフェノール変性樹脂を含有することを特徴とするもの
である。
用インキ組成物は、分子内にウレチジオン環と2個の反
応活性基をもつ化合物とロジン変性フェノール樹脂およ
び乾性油および/または半乾性油を反応せしめて得られ
るフェノール変性樹脂を含有することを特徴とするもの
である。
【0008】本発明の構成成分として使用されるロジン
変性フェノール樹脂は、フェノール樹脂に対して、ロジ
ン、多価アルコール、一または二塩基酸、および乾性油
および/または半乾性油(植物油)等を適宜組み合わせ
て反応させることによって得ることができ、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム等の金属塩、エチルアミン、トリエタノール
アミン、トリエチレンジアミン等の塩基触媒の存在下に
おいて反応させて得られる。
変性フェノール樹脂は、フェノール樹脂に対して、ロジ
ン、多価アルコール、一または二塩基酸、および乾性油
および/または半乾性油(植物油)等を適宜組み合わせ
て反応させることによって得ることができ、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム等の金属塩、エチルアミン、トリエタノール
アミン、トリエチレンジアミン等の塩基触媒の存在下に
おいて反応させて得られる。
【0009】ここで用いられるフェノール樹脂として
は、通常フェノール樹脂初期縮合物と呼ばれ、フェノー
ル、クレゾール、パラターシャリーブチルフェノール、
パラオクチルフェノール、パラノニルフェノール、パラ
フェニルフェノール、ビスフェノールA、パラアミノフ
ェノール等をホルムアルデヒドで縮合させて得られるも
のが好ましく用いられる。ロジン成分としては、ウッド
ロジン、ガムロジン、トール油ロジン、不均化ロジン等
の他、フマル化ロジン、重合ロジン等のロジン誘導体も
使用することができる。多価アルコールとしては、例え
ばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ト
ルメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリト
ール、ジペンタエリスリトールなどが好ましく用いられ
得る。一または二塩基酸としては、例えば安息香酸、パ
ラターシャリーブチル安息香酸、コハク酸、無水コハク
酸、イタコン酸、無水イタコン酸、アジピン酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、シトラコン酸、無水シトラコン
酸、ヘキサヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル
酸、フタル酸、無水フタル酸等が好ましく用いられ得
る。植物油としては、アマニ油、オイチシカ油、綿実
油、サフラワー油、大豆油、トール油、脱水ヒマシ油、
桐油等がある。またこれらの重合体およびこれらの構成
成分である脂肪酸も使用できる。
は、通常フェノール樹脂初期縮合物と呼ばれ、フェノー
ル、クレゾール、パラターシャリーブチルフェノール、
パラオクチルフェノール、パラノニルフェノール、パラ
フェニルフェノール、ビスフェノールA、パラアミノフ
ェノール等をホルムアルデヒドで縮合させて得られるも
のが好ましく用いられる。ロジン成分としては、ウッド
ロジン、ガムロジン、トール油ロジン、不均化ロジン等
の他、フマル化ロジン、重合ロジン等のロジン誘導体も
使用することができる。多価アルコールとしては、例え
ばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ト
ルメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリト
ール、ジペンタエリスリトールなどが好ましく用いられ
得る。一または二塩基酸としては、例えば安息香酸、パ
ラターシャリーブチル安息香酸、コハク酸、無水コハク
酸、イタコン酸、無水イタコン酸、アジピン酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、シトラコン酸、無水シトラコン
酸、ヘキサヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル
酸、フタル酸、無水フタル酸等が好ましく用いられ得
る。植物油としては、アマニ油、オイチシカ油、綿実
油、サフラワー油、大豆油、トール油、脱水ヒマシ油、
桐油等がある。またこれらの重合体およびこれらの構成
成分である脂肪酸も使用できる。
【0010】以上が構成成分としてのロジン変性フェノ
ール樹脂であるが、このロジン変性フェノール樹脂と反
応させる、分子内にウレチジオン環と2個の反応活性基
をもつ化合物としては、下記に示す化合物であってウレ
チジオン環を中心に両末端にロジン変性フェノール樹脂
と反応し得るエポキシ基、イソシアネート基、アクリロ
イル基、メタクロイル基等の活性基を有するもの(以
下、単にウレチジオン誘導体とも呼ぶ)が好ましく用い
られる。
ール樹脂であるが、このロジン変性フェノール樹脂と反
応させる、分子内にウレチジオン環と2個の反応活性基
をもつ化合物としては、下記に示す化合物であってウレ
チジオン環を中心に両末端にロジン変性フェノール樹脂
と反応し得るエポキシ基、イソシアネート基、アクリロ
イル基、メタクロイル基等の活性基を有するもの(以
下、単にウレチジオン誘導体とも呼ぶ)が好ましく用い
られる。
【0011】
【化1】 本発明におけるロジン変性フェノール樹脂およびウレチ
ジオン誘導体ならびに必要に応じて添加される乾性油お
よび/または半乾性油(植物油)の反応は石油系溶剤中
で行い得る。この場合の石油系溶剤としてはパラフィン
系、イソパラフィン系、ナフテン系、芳香族系、α‐オ
レフィン系などがあり沸点範囲が200〜400℃のも
のが好ましく使用できる。このとき必要に応じて添加さ
れる乾性油および/または半乾性油(植物油)は上述し
たものと同様である。すなわち、乾性油および/または
半乾性油の添加は、上述したロジン変性フェノール樹脂
の製造時およびウレチジオン誘導体との反応時のいずれ
であってもよい。
ジオン誘導体ならびに必要に応じて添加される乾性油お
よび/または半乾性油(植物油)の反応は石油系溶剤中
で行い得る。この場合の石油系溶剤としてはパラフィン
系、イソパラフィン系、ナフテン系、芳香族系、α‐オ
レフィン系などがあり沸点範囲が200〜400℃のも
のが好ましく使用できる。このとき必要に応じて添加さ
れる乾性油および/または半乾性油(植物油)は上述し
たものと同様である。すなわち、乾性油および/または
半乾性油の添加は、上述したロジン変性フェノール樹脂
の製造時およびウレチジオン誘導体との反応時のいずれ
であってもよい。
【0012】使用するウレチジオン誘導体は0.1〜2
0%が適量であり、0.1%未満では印刷時、地汚れが
発生しやすくなる傾向がみられ、一方、20%を超える
と、機上安定性、流動性が低下する傾向が生じる。反応
にあたってはロジン変性フェノール樹脂を石油系溶剤の
単独、または混合物中にあらかじめクッキング溶解した
ものにウレチジオン誘導体を70〜200℃で添加する
のが適当であるが、140℃以上で長時間反応させると
ウレチジオン環の分解がおこるため反応物が著しく褐変
化し、また機上安定性が劣る傾向にあるため140℃以
上では1時間以内の反応に止めることが望ましい。この
際、ゲル化剤として、有機アルミニウム化合物、有機チ
タネート化合物、有機亜鉛化合物、ポリアマイド化合物
等をウレチジオン化合物の添加前または添加後に併用し
てもよい。
0%が適量であり、0.1%未満では印刷時、地汚れが
発生しやすくなる傾向がみられ、一方、20%を超える
と、機上安定性、流動性が低下する傾向が生じる。反応
にあたってはロジン変性フェノール樹脂を石油系溶剤の
単独、または混合物中にあらかじめクッキング溶解した
ものにウレチジオン誘導体を70〜200℃で添加する
のが適当であるが、140℃以上で長時間反応させると
ウレチジオン環の分解がおこるため反応物が著しく褐変
化し、また機上安定性が劣る傾向にあるため140℃以
上では1時間以内の反応に止めることが望ましい。この
際、ゲル化剤として、有機アルミニウム化合物、有機チ
タネート化合物、有機亜鉛化合物、ポリアマイド化合物
等をウレチジオン化合物の添加前または添加後に併用し
てもよい。
【0013】以上のようにして得られたワニスをインキ
化する場合にあっては、20〜95%の使用が適量であ
る。20%未満では着色剤の分散が良好に行われにくく
なり、またインキの流動性が劣る傾向にある。95%を
超えると、着色成分が少なすぎ印刷物の発色が低下する
ので好ましくない。
化する場合にあっては、20〜95%の使用が適量であ
る。20%未満では着色剤の分散が良好に行われにくく
なり、またインキの流動性が劣る傾向にある。95%を
超えると、着色成分が少なすぎ印刷物の発色が低下する
ので好ましくない。
【0014】着色剤としては、無機顔料、有機顔料、染
料など従前のインキ組成物として公知のものを使用する
ことができる。着色剤の量はその種類により大きく異る
が、たとえば、5〜55%の範囲で使用され得る。通常
の場合、5%未満では印刷物の発色が低下する傾向にあ
り、一方、着色剤の種類にもよるが、55%を超えて添
加するとインキの流動性が低下する。また、本発明にお
いては、上記添加物の他に、インキ化のために効果的な
ワックス、分散剤、ドライヤー、充填剤等を必要に応じ
て使用することができる。
料など従前のインキ組成物として公知のものを使用する
ことができる。着色剤の量はその種類により大きく異る
が、たとえば、5〜55%の範囲で使用され得る。通常
の場合、5%未満では印刷物の発色が低下する傾向にあ
り、一方、着色剤の種類にもよるが、55%を超えて添
加するとインキの流動性が低下する。また、本発明にお
いては、上記添加物の他に、インキ化のために効果的な
ワックス、分散剤、ドライヤー、充填剤等を必要に応じ
て使用することができる。
【0015】
【実施例】以下実施例により説明する。ワニス試作例1 攪拌機、コンデンサー、温度計を設置した1リットル4
口フラスコへ表−1に示した樹脂280部、溶剤420
部を入れ窒素気流雰囲気下、加熱攪拌し210℃で1時
間溶解した。その後ウレチジオン誘導体I、IIを加えて
反応させ実施例1,2,3を得た。
口フラスコへ表−1に示した樹脂280部、溶剤420
部を入れ窒素気流雰囲気下、加熱攪拌し210℃で1時
間溶解した。その後ウレチジオン誘導体I、IIを加えて
反応させ実施例1,2,3を得た。
【0016】また、ウレチジオン誘導体III 、IV添加の
前後にゲル化剤ALCH−50(川研ファインケミカル
製)を添加し170℃、30分ゲル化し実施例4,5を
得た。次に同じ組成ウレチジオン誘導体を添加せずワニ
ス化したもの、およびゲル化剤ALCH−50(川研フ
ァインケミカル製)を添加して比較例1〜4を得た。
前後にゲル化剤ALCH−50(川研ファインケミカル
製)を添加し170℃、30分ゲル化し実施例4,5を
得た。次に同じ組成ウレチジオン誘導体を添加せずワニ
ス化したもの、およびゲル化剤ALCH−50(川研フ
ァインケミカル製)を添加して比較例1〜4を得た。
【0017】実施例、比較例の組成、反応条件を下表1
に示す。ワニス試作例2 撹拌機、コンデンサー、温度計を設置した1リットル4
口フラスコへ表1に示した樹脂280部、溶剤280
部、およびアマニ油140部を入れ窒素気流雰囲気下、
加熱撹拌し210℃で1時間溶解した。その後ウレチジ
オン誘導体I〜IVを加えて反応させ実施例6,7,8,
9,12,14,16,17,18,19を得た。
に示す。ワニス試作例2 撹拌機、コンデンサー、温度計を設置した1リットル4
口フラスコへ表1に示した樹脂280部、溶剤280
部、およびアマニ油140部を入れ窒素気流雰囲気下、
加熱撹拌し210℃で1時間溶解した。その後ウレチジ
オン誘導体I〜IVを加えて反応させ実施例6,7,8,
9,12,14,16,17,18,19を得た。
【0018】また、ウレチジオン誘導体添加の前後にゲ
ル化剤ALCH−50(川研ファインケミカル製)を添
加し170℃、30分ゲル化して実施例10,11,1
3,15を得た。次に同じ組成でウレチジオン誘導体を
添加せずワニス化したもの、およびゲル化剤ALCH−
50(川研ファインケミカル製)を添加して比較例5〜
10を得た。実施例、比較例の組成、反応条件を下表1
に示す。
ル化剤ALCH−50(川研ファインケミカル製)を添
加し170℃、30分ゲル化して実施例10,11,1
3,15を得た。次に同じ組成でウレチジオン誘導体を
添加せずワニス化したもの、およびゲル化剤ALCH−
50(川研ファインケミカル製)を添加して比較例5〜
10を得た。実施例、比較例の組成、反応条件を下表1
に示す。
【0019】
【表1】 *樹脂A:テスポール1307(重量平均分子量230
000);日立化成製 B:T 366(重量平均分子量65000);荒川化
学製 C:DP−106(重量平均分子量130000);理
化ハーキュレス製 D:T 354(重量平均分子量32000);荒川化
学製 *溶剤a:5号ソルベント;日本石油製 b:300ソルベント;三菱化成製 c:ダイヤレン168;三菱化成製 d:AF−6;日本石油製 *ウレチジオン誘導体
000);日立化成製 B:T 366(重量平均分子量65000);荒川化
学製 C:DP−106(重量平均分子量130000);理
化ハーキュレス製 D:T 354(重量平均分子量32000);荒川化
学製 *溶剤a:5号ソルベント;日本石油製 b:300ソルベント;三菱化成製 c:ダイヤレン168;三菱化成製 d:AF−6;日本石油製 *ウレチジオン誘導体
【0020】
【化2】 インキ試作例 ワニス試作例1,ワニス試作例2で得られた実施例1〜
19、比較例1〜10のワニス70部、フタロシアニン
ブルー18部を3本ロールを用いて分散しマンガンドラ
イヤー6.5%(日本化学産業製)0.6部、コバルト
ドライヤー8%(日本化学産業製)0.2部を添加後、
インキのタックが11.0〜11.5となるようにワニ
ス、溶剤を用いて調整し総量を100部とした。インキ評価 実施例1〜19、比較例1〜10のインキを版胴へ面状
ヒーターを入れ加熱できるように改造した印刷機、ダビ
ットソン700(ダビットソン社製)に水なし平版用乾
式平版を取り付け30RPMの印刷速度で版面温度を
0.2℃/分の割合で昇温させながら地汚れ温度を測定
した。
19、比較例1〜10のワニス70部、フタロシアニン
ブルー18部を3本ロールを用いて分散しマンガンドラ
イヤー6.5%(日本化学産業製)0.6部、コバルト
ドライヤー8%(日本化学産業製)0.2部を添加後、
インキのタックが11.0〜11.5となるようにワニ
ス、溶剤を用いて調整し総量を100部とした。インキ評価 実施例1〜19、比較例1〜10のインキを版胴へ面状
ヒーターを入れ加熱できるように改造した印刷機、ダビ
ットソン700(ダビットソン社製)に水なし平版用乾
式平版を取り付け30RPMの印刷速度で版面温度を
0.2℃/分の割合で昇温させながら地汚れ温度を測定
した。
【0021】印刷物の光沢はベタ濃度1.5〜1.6の
印刷物についてグロスメーター(村上色彩技術研究所
製;GM−26D型:60゜−60゜)を用いて測定し
た。ブラン残り、ローラーパイリングテストはリスロン
26型印刷機(小森コーポレーション製)を用い版面温
度24〜30℃の条件下8000RPHの印刷速度で6
000枚印刷し判断した。結果を表2に示す。
印刷物についてグロスメーター(村上色彩技術研究所
製;GM−26D型:60゜−60゜)を用いて測定し
た。ブラン残り、ローラーパイリングテストはリスロン
26型印刷機(小森コーポレーション製)を用い版面温
度24〜30℃の条件下8000RPHの印刷速度で6
000枚印刷し判断した。結果を表2に示す。
【0022】 表 2 地汚れ温度 光沢 ローラーパイル ブラン残り 実施例 1 37℃ 51 ○ ○ 実施例 2 36 50 ○ ○ 実施例 3 34 50 ○ ○ 実施例 4 34 49 ○ ○ 実施例 5 35 50 ○ ○ 実施例 6 37 52 ○ ○ 実施例 7 35 51 ○ ○ 実施例 8 35 51 ○ ○ 実施例 9 33 52 ○ ○ 実施例10 34 50 ○ ○ 実施例11 34 51 ○ ○ 実施例12 33 51 ○ ○ 実施例13 35 51 ○ ○ 実施例14 33 52 ○ ○ 実施例15 35 51 ○ ○ 実施例16 34 51 ○ ○ 実施例17 36 51 ○ ○ 実施例18 35 52 ○ ○ 実施例19 36 51 ○ ○ 比較例 1 29 50 × × 比較例 2 29 48 ○ × 比較例 3 28 48 × × 比較例 4 28 47 ○ × 比較例 5 28 50 × × 比較例 6 27 52 ○ ○ 比較例 7 28 48 × × 比較例 8 25 51 ○ ○ 比較例 9 28 47 × × 比較例10 27 48 × × *ローラーパイル:6000枚印刷後ツケロールに過剰
のインキが堆積しているものを×と評価し、良好なもの
を○とした。 *ブラン残り:印刷中印刷物へブラン残りの現象がでる
もの及び印刷後ブランケット画線部にインキが堆積して
いるものを×と評価し、良好なものを○とした。
のインキが堆積しているものを×と評価し、良好なもの
を○とした。 *ブラン残り:印刷中印刷物へブラン残りの現象がでる
もの及び印刷後ブランケット画線部にインキが堆積して
いるものを×と評価し、良好なものを○とした。
【0023】
【発明の効果】本発明による水なし平版用インキは、従
来の水なし平版用インキに比較し耐地汚れ性、印刷適性
がすぐれているとともに印刷適性と印刷品質の双方にお
いてもすぐれた効果を奏する。また、インキ成分として
従来使用できなかった低分子量のロジン変性フェノール
樹脂も有効に使用することができるのでインキ材料の選
択の多様化ならびに製造コストの低減化においても有利
である。
来の水なし平版用インキに比較し耐地汚れ性、印刷適性
がすぐれているとともに印刷適性と印刷品質の双方にお
いてもすぐれた効果を奏する。また、インキ成分として
従来使用できなかった低分子量のロジン変性フェノール
樹脂も有効に使用することができるのでインキ材料の選
択の多様化ならびに製造コストの低減化においても有利
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−155479(JP,A) 特開 昭62−192477(JP,A) 特開 昭62−192476(JP,A) 特開 昭62−265376(JP,A) 特開 昭62−25182(JP,A) 特開 平3−152173(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】分子内にウレチジオン環と2個の反応活性
基を含む化合物とロジン変性フェノール樹脂とを反応さ
せて得られるフェノール樹脂変性物を含有することを特
徴とする、水なし平版用インキ組成物。 - 【請求項2】分子内にウレチジオン環と2個の反応活性
基を含む化合物とロジン変性フェノール樹脂および乾性
油および/または半乾性油を反応させて得られるフェノ
ール樹脂変性物を含有することを特徴とする、水なし平
版用インキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04065318A JP3126472B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 水なし平版用インキ組成物 |
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