JP3126412U - ウエストベルトの両締め構造 - Google Patents

Abstract

【課題】
婦人用作業衣において、三つ目バックル6が常に背面中央に位置すると共に着用中もバックルの抜け落ちを防止したベルト構造を提供する。 また、両端引締めの程度に関係なくベルト先端5が垂れ下がることがなく、体裁のよいウエストベルトを提供する。
【解決手段】
作業衣1の両脇部にベルト端部3が上着の脇部に縫着されたベルト本体4の先端側が、三つ目バックル6の中穴10に挿通されて脚部8,9で折返11されると共に各ベルト本体4の先端側裏面又は縁部に先端つまみ部5を避けて取付けたベルト通し環12にベルト本体が挿通されて端部3が両脇部に縫着される。
【選択図】 図１

Description

この考案は、婦人用作業衣の両締めウエストベルトに関する。

ナースウエアなどの作業用上着には、予めウエストベルト又は締め紐が取付けられているのが一般であり、従来は、文献１のＰ70の写真に示すように後身頃の腰部左右にボタンを取付け、このボタンに、ボタン穴を設けたベルト片を掛止させた製品が知られている。
この構造は、外観上の体裁はよいが、引締め調節することができない欠点がった。

フォーク（株）カタログ「ソワンクレエ」２００６年Ｖｏｌ．３（Ｐ70、71）

本案は、三つ目バックルを使用して両締め調節を可能にすると共に引締め程度に関係なく、ベルト先端が垂れ下がらず左右対称で体裁のよいウエストベルトを提供するものであり、更に、着用中において三つ目バックルが抜け落ちるのを防止したベルト構造を提供するものである。

本案ベルトは、作業用上着の左右両脇部に取り付けた２本のベルト部材の各先端部を三つ目バックルの中穴を通して折返して締結する引締めベルトにおいて、ベルト本体の先端側裏面などに先端つまみ部を避けてベルト通し環を取付けると共に前記ベルト通し環にベルト本体が挿通されて端部が上着の両脇部に縫着されて構成されるものである。

本案構造によれば、ベルト先端部が常にベルト本体に重なって保持されているから、先端の垂れ下がりがない上、両締めであるからバックルが常に背面中央に位置しているので体裁がよい。 更に、着用中のバックルの抜け落ちがないにも拘らず、バックルは洗濯などの必要時は何時でも容易に取り外すことができる。

図において、1は、作業用上着の後身頃、2は、脇部に縫着された左右一対の布製ベルト部材、3は縫着端部、4はベルト本体、4Ａは、折返された上ベルト、5は先端つまみ部である。
6は、枠体7内にベルト折返し用脚部8,9と三個の通し穴を有する三つ目バックルであって、中穴10に左右ベルトの先端部5が挿通されて折返11され、上ベルト4Ａのベルト先端を引張ることによって締結力が得られて自由に引締め調節できる。
12は、布製のバンド片の両端を先端つまみ部5を避けて、上ベルト4Ａの先端側裏面又は縁部に取付けたベルト通し環であって、図２のようにベルト本体4が挿通されている。

上記本案品は、予めベルト通し環12を縫着13したベルト本体を図３のように三つ目バックルの中穴10に通して脚部で折返した状態でこのベルト本体の縫着端部3をベルト通し環12に挿通させる。 図４は裏面側から見た外観図であり、この縫着端部3を上着の脇部に縫着すると図１のようになって完成する。 なお、洗濯などにおいては、ベルト通し環12の一方又は両方の縫着部13の縫い糸を切断することによって容易にバックルを抜き取ることができる。

本案品を装着した作業衣の一部背面図 ベルト通し部の拡大断面図 ベルト通しを行う前の片側平面図 端部縫着前の片側の裏面図

符号の説明

1 後身頃
2 ベルト部材
3 縫着端部
4 ベルト本体
5 先端つまみ部
6 三つ目バックル
7 枠体
8,9 脚部
10 中穴
11 折返し部
12 ベルト通し環

Claims (1)

1. 作業用上着の左右両脇部に取り付けた２本のベルト部材の各先端部を三つ目バックルの中穴を通して折返して締結する引締めベルトにおいて、ベルト本体の先端側裏面又は側縁に先端つまみ部を避けてベルト通し環を取付けると共に前記ベルト通し環に前記ベルト本体が挿通されて端部が上着の両脇部に縫着されてなるウエストベルトの両締め構造。

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