JP3126271B2 - 記録装置および記録ヘッド保管箱 - Google Patents

記録装置および記録ヘッド保管箱

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JP3126271B2
JP3126271B2 JP26505293A JP26505293A JP3126271B2 JP 3126271 B2 JP3126271 B2 JP 3126271B2 JP 26505293 A JP26505293 A JP 26505293A JP 26505293 A JP26505293 A JP 26505293A JP 3126271 B2 JP3126271 B2 JP 3126271B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体に画像を形成す
る記録ヘッドを有する記録装置、および前記記録ヘッド
を保管する保管箱に関する。なお、ここで、記録とは、
布、糸、紙、シート材等のインク付与を受けるインク支
持体全てへのインク付与等(プリント)を含むもので、
記録装置は、各種情報処理装置全てあるいはその出力器
としてのプリンタを含むもので、本発明はこれらへの用
途が可能なものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーション
の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基
づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記録媒
体)に画像を記録するように構成されている。このよう
な記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワ
イヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分け
ることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交差
する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリ
アルタイプの記録装置においては、被記録材に沿って移
動するキャリッジ上に搭載した記録手段によって画像を
記録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量
の紙送り(ピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した
被記録材に対して、次の行の画像を記録(主走査)する
という動作を繰り返すことにより、被記録材全体の記録
を行う。一方、被記録材の搬送方向の副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を行っ
た後、所定量の紙送り(ピッチ送り)を行い、さらに、
次の行の記録を一括して行うという動作を繰り返すこと
により、被記録材全体の記録を行う。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行う
ものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高
精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別
の処理を必要とせずに記録することができ、ランニング
コストが安くノンインパクト方式であるため騒音が少な
く、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録
するのが容易であるなどの利点を有している。中でも、
紙幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの記録
手段を使用したライン型の装置は、記録の一層の高速化
が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に成膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板等を形成することにより、高密度の液路配
置(吐出口配置)を有するものを容易に製造することが
でき、一層のコンパクト化を図ることができる。
【0006】この一例として、インクタンク一体型のヘ
ッドカートリッジが提案されている。これらは記録装置
に脱着容易に構成されているので、記録ヘッドの保守等
が容易である。さらに、モノクロ記録ヘッド、カラー記
録ヘッド等用途に応じて最適な記録ヘッドを交換して使
うことができるメリットもある。
【0007】そして、上述のように、複数の記録ヘッド
を用いる場合には、未使用の記録ヘッドの乾燥、固着、
あるいは紛失等を防ぐために、記録装置内部に記録ヘッ
ド収納部を設けた記録装置、また、専用の記録ヘッド保
管箱が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の記
録ヘッド収納部を設けた記録装置、あるいは専用の記録
ヘッド保管箱においては、以下に示すような課題があっ
た。
【0009】(1) 記録装置内部に記録ヘッド収納部
を設ける構成では、記録装置サイズが大きくなる。特
に、複数の記録ヘッドを使用しない場合は、記録ヘッド
収納部が無駄なスペースとなってしまう。
【0010】(2) 記録装置外に別体の未使用の記録
ヘッドを保管する専用の記録ヘッド保管箱を設ける構成
とすると、その処理が繁雑になり、紛失等の課題が残
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の保管箱では、記
録装置に対して着脱自在に構成され、複数の記録ヘッド
を交換して使用する前記記録ヘッドを保管する、ケース
とケース蓋とを備えて構成される保管箱であって、前記
ケースには前記記録ヘッドを覆うキャップが備えられる
とともに、前記ケース蓋には前記ケース蓋が閉じられた
際に前記記録ヘッドを前記キャップに向かって押さえる
押圧部が備えられており、前記ケースの側面に前記記録
装置に対して着脱可能に係合される係合部を備えている
ことを特徴としている。
【0012】また、本発明の保管箱においては、前記係
合手段を複数箇所に設けたことを特徴としている。
【0013】また、本発明の記録装置においては、前記
保管箱の前記係合部が係合する被係合部が、前記記録装
置の外装に備えられていることを特徴としている。
【0014】また、本発明の記録装置においては、前記
保管箱の前記係合部が係合する被係合部が、前記記録装
置の前記記録ヘッドが搭載されるキャリッジの走査範囲
内に備えられていることを特徴としている。
【0015】
【作用】以上の手段により、複数の記録ヘッドを交換し
て使用する場合、未使用の記録ヘッドを保管する保管箱
を記録装置に係合して一体構成とすることができるの
で、保管箱の処理が繁雑になることがなく、紛失等を防
ぐことができる。
【0016】また、係合手段が脱着可能であるので、単
一の記録ヘッドのみを使用する場合は保管箱を記録装置
から外して使用できるので、記録装置の装置サイズは大
きくならない。
【0017】また、複数の係合手段を記録装置に設ける
ことで、使用者が使いやすい部分に保管箱を係合させる
ことができる。
【0018】また、記録ヘッドの走査スペースに係合手
段を設けることで、記録装置が未使用の場合は、保管箱
を記録装置内部に収納できる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】〈実施例1〉本発明の実施例1を図1〜図
8に沿って説明する。自動給紙装置を有した記録装置1
は、給紙部2、送紙部3、排紙部4、キャリッジ部5、
クリーニング部6から構成されている。そこで、これら
を項目に分けて概略を順次述べていく。なお、図1は記
録装置1の全体構成を示す斜視図、図2は記録装置1の
正面図、図3は記録装置1の構成断面図である。
【0021】(A)給紙部 給紙部2は、ベース20上にシート材Pを積載する圧板
21とシート材Pを給紙する給送回転体22とが取り付
けられた構成となっている。前記圧板21には可動サイ
ドガイド23が移動可能に設けられて、シート材Pの積
載位置を規制している。圧板21はベース20に結合さ
れた回転軸を中心に回転可能で、圧板バネ24により給
送回転体22に付勢される。給送回転体22と対向する
圧板21の部位には、シート材Pの重送を防止する人工
皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離パッド25が
設けられている。さらに、ベース20には、シート材P
の一方向の角部を覆い、記録シートPを一枚ずつ分離す
るための分離爪26、厚紙等分離爪26が使えないもの
ものを分離するためにベース20に一体成形された土手
部27、普通紙ポジションでは分離爪26が作用し、厚
紙ポジションでは分離爪26が作用しないように切り換
えるための切り替えレバー28、および圧板21と給送
回転体22の当接を解除するリリースカム29がそれぞ
れ設けられている。
【0022】上記構成において、待機状態ではリリース
カム29が圧板21を所定位置まで押し下げている。こ
れにより、圧板21と給送回転体22の当接は解除され
る。そして、この状態で後述の搬送部3の搬送ローラ3
0の有する駆動力が、ギア等により給送回転体22およ
びリリースカム29に伝達されると、リリースカム29
は圧板21から離れるので圧板21は上昇し、給送回転
体22とシート材Pが当接し、給送回転体22の回転に
伴いシート材Pはピックアップされ給紙を開始し、分離
爪26によって一枚ずつ分離されて送紙部3に送られ
る。給送回転体22およびリリースカム29とはシート
材Pを送紙部3に送り込むまで回転し、再び記録シート
Pと給送回転体22との当接を解除した待機状態となっ
て搬送ローラ36からの駆動力が切られる。
【0023】(B)送紙部 送紙部3はシート材Pを搬送する搬送ローラ30を有し
ている。搬送ローラ30には従動するピンチローラ31
が当接して設けられている。ピンチローラ31はピンチ
ローラガイド32に保持され、これをピンチロラーバネ
33で付勢することで、ピンチローラ31を搬送ローラ
30に圧接してシート材Pの搬送力を生み出している。
さらに、シート材Pが搬送されてくる送紙部3の入口に
はシート材Pをガイドする上ガイド34およびプラテン
35が配設されている。また、上ガイド34にはシート
Pの先端、後端検出をPEセンサ36に伝えるPEセン
サレバー37が設けられている。さらに、搬送ローラ3
0の記録シート搬送方向における下流側には、画像情報
に基づいて画像を形成する記録ヘッド7が設けられてい
る。
【0024】上記構成において、送紙部3に送られたシ
ート材Pはプラテン35、ピンチローラガイド32およ
び上ガイド34に案内されて、搬送ローラ30とピンチ
ローラ31とのローラ対に送られる。この時、PEセン
サレバ−37が搬送されてきたシート材Pの先端を検知
して、これによりシート材Pの印字位置を求めている。
また、シート材Pは不図示のLFモータにより搬送ロー
ラ30とピンチローラ31とのローラ対が回転すること
でプラテン35上を搬送される。
【0025】なお、記録ヘッド7はインクタンクと一体
に構成された交換容易なインクジェット記録ヘッドが用
いられている。この記録ヘッド7は、ヒータ等によりイ
ンクに熱を与えることが可能となっている。そして、こ
の熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の
成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘ
ッド7のノズルからインクが吐出されてシート材P上に
画像が形成される。
【0026】(C)キャリッジ部 キャリッジ部5は、記録ヘッド7を取り付けるキャリッ
ジ50を有している。そして、キャリッジ50は、シー
ト材Pの搬送方向に対して直角方向に往復走査させるた
めのガイド軸81およびキャリッジ50の後端を保持し
て記録ヘッド7とシート材Pとの隙間を維持するガイド
レール82によって支持されている。なお、これらガイ
ド軸81およびガイドレール82はシャーシ8に取り付
けられている。また、キャリッジ50はシャーシ8に取
り付けられたキャリッジモータ80によりタイミングベ
ルト83を介して駆動される。このタイミングベルト8
3は、アイドルプーリ84によって張設、支持されてい
る。さらに、キャリッジ50には、電気基板9から記録
ヘッド7へヘッド信号を伝えるためのフレキシブル基板
51が設けられている。
【0027】上記構成において、シート材Pに画像形成
するときは、画像形成する行位置(シート材Pの搬送方
向の位置)に搬送ローラ30とピンチローラ31とのロ
ーラ対によりシート材Pを搬送すると共にキャリッジモ
ータ80によりキャリッジ50を画像形成する列位置
(シート材Pの搬送方向と垂直な位置)に移動し、記録
ヘッド7を画像形成位置に対向させる。その後、電気基
板9からの信号により記録ヘッド7がシート材Pに向け
てインクを吐出して画像が形成される。
【0028】(D)排紙部 排紙部4は、伝達ローラ40を有している。伝達ローラ
40は、前記搬送ローラ30に当接し、さらに、排紙ロ
ーラ41と当接して設けられいる。したがって、搬送ロ
ーラ30の駆動力が伝達ローラ40を介して排紙ローラ
41に伝達される。また、排紙ローラ41に従動して回
転可能なように拍車42が排紙ローラ41に当接されて
いる。以上の構成によって、キャリッジ部5で画像形成
されたシート材Pは、前記排紙ローラ41と拍車42と
のニップに挟まれ、搬送されて不図示の排紙トレー等に
排出される。
【0029】(E)クリ−ニング部 クリーニング部6は、記録ヘッド7のクリーニングを行
うポンプ60と記録ヘッド7の乾燥を抑えるためのキャ
ップ61および搬送ローラ30からの駆動力を給紙部2
およびポンプ60に切り換える駆動切り替えアーム62
から構成されている。給紙、クリーニング以外のとき
は、駆動切り替えアーム62が搬送ローラ30の軸心を
中心に回転する遊星ギア(不図示)を所定位置に固定し
ているので、給紙部2およびポンプ60に駆動力は伝達
されない。キャリッジ50が移動することで、駆動切り
替えアーム62を矢印A方向に移動させると、遊星ギア
がフリーになるので搬送ローラ30の正転、逆転に応じ
て遊星ギアが移動し、搬送ローラ30が正転したときは
給紙部2に駆動力が伝達され、逆転したときはポンプ6
0に駆動力が伝達されるようになっている。
【0030】次に記録ヘッド7の保管箱10そして記録
装置1本体の保管箱10との係合手段11の主要各部の
詳細について述べる。
【0031】図4(A)および(B)に保管箱10の断
面図および一部断面図を示す。図示されるケース12お
よびケース蓋13は共に樹脂材料で成形されたものであ
る。ケース蓋13は支点14を中心に回転可能に、さら
にストッパ15によって保管箱10内部を密閉できるよ
うに構成されている。ケース12の内面は収納される記
録ヘッド7の形状に形成され、さらにその内面底部には
記録ヘッド7のインク吐出面に当接するキャップ部材1
6が埋設されている。なお、キャップ部材16はインク
の吸収が可能な海綿状の弾性体で形成されている。ケー
ス蓋13を回転して蓋をする際に、ケース蓋13の内面
に設けられた押圧部17で記録ヘッド7の後端面を押圧
することで、記録ヘッド7のインク吐出面がキャップ部
材16に圧接されるようになっている。この構成によ
り、記録ヘッド7からのインクの漏れを防止し、さらに
インク吐出面におけるインクの蒸発することによる増
粘、固着を防止することができる。
【0032】図5に保管箱10の外形図を示し、(A)
は平面図、(B)は正面図、(C)は左側面図、(D)
は右側面図、(E)は背面図である。保管箱10のケー
ス12には記録装置1と係合する凸部111がレール状
に設けられており、記録装置1の外装に設けた凹部11
2と嵌合することで記録装置1と保管箱10が係合さ
れ、一体化される。凸部111の先端部は図に示すよう
に、弾性を持った構造になっており、係合位置において
スラスト方向のストッパとして作用している。
【0033】以上の構成により、複数の記録ヘッド7を
交換して使用する場合、未使用の記録ヘッド7を保管す
る保管箱10を記録装置1に係合して一体構成とするこ
とができるので、保管箱10の処理が繁雑になることが
なく、紛失等を防ぐことができる。さらに、係合手段1
1が脱着可能であるので、単一の記録ヘッド7のみを使
用する場合は保管箱10を記録装置1から外して使用で
きるので、記録装置1の装置サイズは大きくならない。
【0034】〈実施例2〉図6に本実施例の保管箱10
Aの外形図を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、
(C)は左側面図、(D)は右側面図、(E)は背面図
である。前記実施例においては、係合手段11として、
凸部111および凹部112からなる嵌合部を用い、係
合箇所は1箇所であったが、図示する本実施例のよう
に、係合手段としてマグネット121の磁力を利用し、
係合箇所を複数箇所設けてもよい。保管箱10Aのケー
ス12の外側面3面にはマグネット121が埋設されて
いる。また、この場合、記録装置1の外装の左右側面お
よび背面にも保管箱10Aに対応したマグネット、また
は金属等の磁性体が埋設されており、それぞれの位置で
記録装置1と保管箱10Aとを係合することができる。
したがって、使用者が使いやすい部分に保管箱10Aを
係合させることができる。
【0035】さらに、シャーシ8は板金で構成されてい
るので、キャリッジ50の走査スペースに保管箱10A
を係合することができる。図7はこの状態を示した平面
図であり、図示のように、記録装置1が未使用の場合に
は保管箱10Aを記録装置1内部に収納できる。
【0036】なお、その他の構成については前記実施例
1と同様である。
【0037】〈実施例3〉図8に本実施例の保管箱10
Bの外形図を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、
(C)は左側面図、(D)は右側面図、(E)は背面図
である。前記実施例においては、前記実施例において
は、係合手段11として凸部111および凹部112か
らなる嵌合部またはマグネット121を用いる構成とし
たが、図示する本実施例のように、吸盤131のような
吸着手段を用いてもよい。保管箱10の外側面の1面あ
るいは複数面(本実施例では3面)に吸盤131を設け
ている。吸盤131は弾性のあるゴム等からなり、記録
装置1の外装面に押し付けると密着して吸着する。この
場合、記録装置1の外装面は形状、材質等の制約を受け
にくく、デザインの自由度を損なうことがない。
【0038】なお、その他の構成については前記実施例
1と同様である。
【0039】〈実施例4〉前記実施例においては、係合
手段11として凸部111および凹部112からなる嵌
合部、マグネット121、または吸盤131を用いる構
成としたが、この他、脱着可能な適度な粘度を有する粘
着手段、あるいは表面に密生させたカギ状の雄とパイル
状の雌からなる開閉手段をテ−プ状にとしたもの(面フ
ァスナー)を記録装置1および保管箱10のお互いに係
合する場所に設けてもよい。この場合も、記録装置1、
保管箱10の外装面は形状、材質等の制約を受けにく
く、デザインの自由度を損なうことがない。
【0040】その他の構成については前記実施例1と同
様である。
【0041】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0042】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0043】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0044】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0045】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0046】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0047】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0048】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0049】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏するものであ
る。
【0051】(1) 複数の記録ヘッドを交換して使用
する場合、未使用の記録ヘッドを保管する保管箱を記録
装置に係合して一体構成とすることができるので、保管
箱の処理が繁雑になることがなく、紛失等を防ぐことが
できる。
【0052】(2) 係合手段が脱着可能であるので、
単一の記録ヘッドのみを使用する場合は保管箱を記録装
置から外して使用できるので、記録装置の装置サイズは
大きくならない。
【0053】(3) 複数の係合手段を記録装置に設け
ることで、使用者が使いやすい部分に保管箱を係合させ
ることができる。
【0054】(4) 記録ヘッドの走査スペースに係合
手段を設けることで、記録装置が未使用の場合は、保管
箱を記録装置内部に収納できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における記録装置、および
保管箱の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例における記録装置の全体構
成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例における記録装置の構成を
示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例における保管箱の断面図で
ある。
【図5】本発明の第1実施例における保管箱の外形図で
ある。
【図6】本発明の第2実施例における保管箱の外形図で
ある。
【図7】本発明の第2実施例における保管箱がキャリッ
ジの走査部に係合した記録装置の正面図である。
【図8】本発明の第3実施例における保管箱の外形図で
ある。
【符号の説明】
1 記録装置 2 給紙部 3 送紙部 4 排紙部 5 キャリッジ部 6 クリーニング部 7 記録ヘッド 8 シャーシ 9 電気基板 10 保管箱 11 係合手段 12 ケース 13 ケース蓋 14 支点 15 ストッパ 16 キャップ部材 17 押圧部 30 搬送ローラ 31 ピンチローラ 50 キャリッジ 51 フレキシブル基板 80 キャリッジモータ 81 ガイド軸 82 ガイドレール 83 タイミングベルト 84 アイドルプリー 111 凸部 112 凹部 121 マグネット 131 吸盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷黒 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 斉藤 広行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 哲夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 タン アット ミン 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 新町 昌也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 丹野 幸一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 浅野 潤一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−249757(JP,A) 特開 平3−126571(JP,A) 実開 昭61−93265(JP,U) 実開 平5−58312(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/16 B41J 2/175

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置に対して着脱自在に構成され、
    複数の記録ヘッドを交換して使用する前記記録ヘッドを
    保管する、ケースとケース蓋とを備えて構成される保管
    箱であって、 前記ケースには前記記録ヘッドを覆うキャップが備えら
    れるとともに、前記ケース蓋には前記ケース蓋が閉じら
    れた際に前記記録ヘッドを前記キャップに向かって押さ
    える押圧部が備えられており、前記ケースの側面に前記
    記録装置に対して着脱可能に係合される係合部を備えて
    いることを特徴とする保管箱。
  2. 【請求項2】 前記係合手段を複数箇所に設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の保管箱。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の保管箱の前記係合部が
    係合する被係合部が、前記記録装置の外装に備えられて
    いることを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の保管箱の前記係合部が
    係合する被係合部が、前記記録装置の前記記録ヘッドが
    搭載されるキャリッジの走査範囲内に備えられているこ
    とを特徴とする記録装置。
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