JP3126245U - キャスケード付きラウンドブーケ - Google Patents

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【課題】本考案はプリザーブドフラワーを用いて作られる高価なキャスケードブーケと、ラウンドブーケとの2通りに使用できると共に、そのブーケが長期間に渡って楽しむことが可能なキャスケード付きラウンドブーケを提供することを目的とする。
【解決手段】プリザーブドフラワーが用いられて作られた把持部4付きラウンドブーケ1の底面に引掛部3を設け、該引掛部3に、複数本の枝部21がまとめられたキャスケード部2を着脱可能に取付ける構造とする。また前記ラウンドブーケ1として、曲面体の底面全体に葉13aを貼着すると共に外周面全体に花弁を貼着したサハラ11と、該サハラ11の外周面に差込まれた多数本のワイヤー付き花12及びワイヤー付き葉13とから成し、前記キャスケード部2として、枝部21の複数本から成し、その基部をまとめて差込部22が形成され、且つ枝部21同士を所定間隔あけて配置するものとしても良い。
【選択図】図1

Description

本考案はプリザーブドフラワーを用いてブーケが作られる高価なキャスケードブーケとして、且つラウンドブーケとして2通りに使用できるキャスケード付きラウンドブーケに関する。
一般にブライダルブーケを作る際は、生花を用いて作る場合が多いが、近年に於いては、生花のようなしなやかさを長期間楽しめ且つ生花よりも軽いプリザーブドフラワーを用いてブライダルブーケが作られる場合も見受けられる。このブライダルブーケとしては、式の始めに一般的に持つキャスケードブーケと、お色直しで一般的に持つラウンドブーケとがあり、それらをプリザーブドフラワーで作られる場合は、ウエディングドレスの色に合わせて1つ1つ作られている。尚、前記プリザーブドフラワーは、花の一番美しい時に刈取り、それを有機物と色素のプリザーブド液に浸すことにより、ドライフラワーと違って、生花のようにしなやかな半生状態のものとなる。
又、前記ラウンドブーケをプリザーブドフラワーで作る場合は、花の花芯(子房)にワイヤーをクロスして差込み、そのワイヤーを上方から花の中心下方に向かって下端を合わせて捩じる。その捩じったワイヤーの上から緑色の花用テープ(以降、フローラルテープと言う)が巻回されて把持部までの長さを確保する。又、葉にワイヤーを差込み、そのワイヤーを合わせて捩じり、フローラルテープを巻回する。そして、長いワイヤーが付いた花と葉を所定量用いて、半球状に形成する。その後、花と葉のワイヤーをまとめて捩じると共にフローラルテープを巻回して見栄えを良くし、把持部分の外周を発泡スチロールで包んでリボン仕上げすれば、ラウンドブーケが完成するのである。一方、キャスケードブーケをプリザーブドフラワーで作る場合は、花の花芯にワイヤーを差込み、そのワイヤーを合わせて捩じり、その上からフローラルテープを巻回する。又、枝幹部に成る少し太めのワイヤーにフローラルテープを巻回する。そして、枝幹部のワイヤーに、花と葉を適宜にくくり付けて枝を完成させて、この枝を所定本数作る。その後、予め上記要領で作って置いたラウンドブーケに、前記枝の基部をくくり付け、形を整えてキャスケードブーケが完成するのである。
しかしながらキャスケードブーケとラウンドブーケは、それぞれ別々にウエディングドレスの色に合わせて作られているので、1つ1つ作るのが当り前と考えられていた。このため、キャスケードブーケとラウンドブーケは高価であるため、予算の都合で、どちらか一方だけのブライダルブーケを持つ場合もあった。従って、本考案者のようにキャスケードブーケとラウンドブーケを1つのウエディングブーケで2通りに使い分ける発想は従来にはなかった。
尚、生花を用いてラウンドブーケが、自宅で人に教えてもらわなくても自分一人で手軽に且つ上手に製作できるものとして、特開2001−75467に於いて、フラワーアレンジメント用教具及び教材が提案されている。これは生花や枝葉を差込むプラスチック製の把持部付きオアシスが図4に示すように中心に配置されるが、このオアシスと同様なサハラが使用されてプリザーブドフラワーでラウンドブーケを作る場合も近年に於いては見受けられる。しかしながら、このプラスチック製の把持部付きサハラ(市販品)はブーケの中心に配置され、且つサハラの下部がテーパーになっていると共にその径が小さいため、本考案のように引掛部を前記テーパーに設け、その引掛部に枝部を差込んで取付けても枝部は垂れ下がってしまい、ラウンドブーケにキャスケード部の形を整えて取付けることが困難であった。従って、特開2001−75467やプラスチック製の把持部付きサハラ(市販品)を使用したブーケでは、本考案のような発想を想定することは出来ないものであった。
特開2001−75467号公報
本考案はプリザーブドフラワーを用いて作られる高価なキャスケードブーケとして、ラウンドブーケとしての2通りに使用できると共に、そのブーケが長期間に渡って楽しむことが可能なキャスケード付きラウンドブーケを提供することを目的とする。
本考案は上記問題点を解消するために成されたものであり、つまり、プリザーブドフラワーが用いられて作られた把持部付きラウンドブーケの底面に引掛部を設け、該引掛部に、複数本の枝部がまとめられたキャスケード部を着脱可能に取付ける構造とする。前記ラウンドブーケとして、曲面体の底面全体に葉を貼着すると共に外周面全体に花弁を貼着したサハラと、該サハラの外周面に差込まれた多数本のワイヤー付き花及びワイヤー付き葉とから成すものとするのが好ましい。また前記キャスケード部として、プリザーブドフラワーを用いて作った枝部の複数本から成し、その基部をまとめて差込部が形成され、且つ枝部同士を所定間隔あけて配置するものとしても良い。又、前記引掛部を、ワイヤーでコの字状に折曲して形成した大小の2つから成し、それをサハラの底面に取付けると良い。尚、本考案で言う「サハラ」とは、一定長さの花や葉を支持するものを指し、生花で使用されるオアシスと同等の役目を果すものであれば良く、例えば復元性がなく、壊れ易い材質で作られたものを指す。又、前記「キャスケード」とは、一般に滝が流れるように見えるものを指すが、本考案に於いては、枝部を指すものとする。
請求項1のようにプリザーブドフラワーが用いられて作られた把持部(4)付きラウンドブーケ(1)の底面に引掛部(3)を設け、該引掛部(3)に、複数本の枝部(21)がまとめられたキャスケード部(2)を着脱可能に取付けることにより、高価なキャスケードブーケの1個分の費用で、キャスケードブーケとラウンドブーケ(1)の2通りに使用できると共にそのブライダルブーケが長期間に渡って楽しむことが出来るものとなる。
請求項2のようにラウンドブーケ(1)として、曲面体の底面全体に葉(13a)を貼着すると共に外周面全体に花弁(12a)を貼着したサハラ(11)と、該サハラ(11)の外周面に差込まれた多数本のワイヤー付き花(12)及びワイヤー付き葉(13)とから成すことにより、周囲から見てもサハラ(11)が使用されていることが分からず、従来のものと殆ど見分けが付かないものとなる。更に大きめな半球状のサハラ(11)を使用することにより、短めなワイヤー付き花(12)とワイヤー付き葉(13)を多数本差込んで行くだけで、きれいな半球状に仕上げることが極めて簡単に出来ると共にそのブーケの形がきれいに且つ早く仕上げることが可能となるので、専門職でないアルバイトでも大半部分の製作が可能となり、コストダウンが可能となる。しかも、プリザーブドフラワーは長期保存が可能であるため、予め標準化させた部分を作製して所定数を確保しておけば、緊急の注文にも対応することが出来るものとなると共に、標準部品化を進めることにより、コストダウンがより可能なものとなる。
請求項3に示すようにキャスケード部(2)として、プリザーブドフラワーを用いて作られた枝部(21)の複数本から成し、その基部がまとめられて差込部(22)を形成し、且つ、枝部(21)同士を所定間隔あけて配置させることにより、キャスケード部(2)が取付けられた状態で見栄えが良くなり、且つ、差込部(22)が引掛部(3)へ容易に差込み可能となるため、キャスケードブーケからラウンドブーケ(1)に変える作業が、誰にでも簡単で且つ短時間で行えるものとなる。又、必要に応じてラウンドブーケ(1)からキャスケードブーケに変えることも極めて簡単である。
請求項4に示すように引掛部(3)として、ワイヤーがコの字状に折曲されて形成された大小の2つから成し、それをサハラ(11)の底面に取付けることにより、キャスケード部(2)の差込部(22)を差込んだ際、ふらつきが少なくなってしっかりとキャスケードブーケがラウンドブーケ(1)に取付け出来るものとなり、且つキャスケード部(2)の形が思うような形に整えることが容易となる。
図1は本考案の実施形態を示す図であり、これに基づき説明する。(1)はバラのプリザーブドフラワーが用いられて作られた後述する把持部(4)付きのラウンドブーケであり、該ラウンドブーケ(1)は、曲面体の底面全体にバラの葉(13a)を貼着すると共に外周面全体にバラの花弁(12a)を貼着したサハラ(11)と、該サハラ(11)の外周面に差込まれた多数本のワイヤー付き花(12)及びワイヤー付き葉(13)とから成されている(図2参照)。前記サハラ(11)は角状の市販品をカットしてブーケの大きさに合わせて曲面体に、例えば、半球状,上部が曲面を有した短円柱或いは短楕円柱,ハート形状などに形成するのが好ましい。また前記サハラの材質としては、ガラス繊維,発泡スチロールなどを使用するのが好ましいが、これに限定されるものではない。又、所定形状に形成したサハラ(11)の周囲には複数組のワイヤーで包まれ、その形状を保持している。尚、前記プリザーブドフラワーはバラに限定されるものではなく、他のものでも良い。
(2)は後述する引掛部(3)を介してラウンドブーケ(1)と着脱可能に取付けるキャスケード部であり、該キャスケード部(2)は、3本の枝部(21)の基部をまとめて差込部(22)が形成されており、且つ、前記枝部(21)同士が所定間隔あけて配置されている。前記各枝部(21)は、バラの花芯にワイヤーを差込み、そのワイヤーを合わせて捩じり、その上からフローラルテープを巻回したワイヤー付き花(21a)及びワイヤー付き葉(21b)と、少し太めのワイヤーにフローラルテープを巻回した枝幹部(21c)とがあり、ワイヤー付き花(21a)とワイヤー付き葉(21b)は枝幹部(21c)に適宜にくくり付けられている。尚、前記枝部(21)の本数は3本に限定されるものではなく、ラウンドブーケ(1)の大きさやキャスケード部(2)の形状などによって決定されるものである。又、前記枝部(21)は従来のキャスケードブーケ用と同じものを用いれば良い。(3)はサハラ(11)の底面に取付けられた引掛部であり、該引掛部(3)は、ワイヤーをコの字状に折曲して形成した大小の2つから成されており、小さいコの字状のものは差込部(22)がかろうじて挿入出来る程度の大きさにするのが好ましい。尚、本考案で言うコの字状の大小とは、図1に示すように幅の大小を示す。(4)はサハラ(11)の真中にワイヤーを2本通して端部をまとめ、その上から発泡スチロールで包んでリボン仕上げされた把持部である。
図2はラウンドブーケ(1)を作る途中の状態を示す図であり、これに基づいてラウンドブーケ(1)の作り方について説明する。予め市販の角状のサハラをカットしてブーケの大きさに合わせた半球状に形成しておく。そして、半球状のサハラ(11)の周囲を、ワイヤーで左右から包まれるように一対のものを3組使用して形状を保持させる。更にその真中に太めのワイヤーを2本通し、把持部(4)の芯になる部分を作り、その周囲に発泡スチロールで包んでリボン仕上げしておくと良い。この把持部(4)の仕上げ方は、従来と同様に行えば良い。先ず始めに半球状のサハラ(11)の底面以外の外周面全体に、ブーケの色と同じ色のプリザーブドフラワーであるバラの花片(12a)をその上から貼り付ける。この時、花用ボンドであるアクアグルーを花片(12a)側に塗布し、その花片(12a)で隙間なく貼着する。又、この時に使用する花片(12a)は2個前後のバラの花が必要である。その後、サハラ(11)の底面に葉(13a)をアクアグルーで隙間なく貼着させる。この時、ブーケに仕上げられた際に葉(13a)がワイヤー付き花(12)の下から見える程度まで突出させておくと良い。
次に所定のワイヤー付き花(12)とワイヤー付き葉(13)をサハラ(11)の外周面に差込み、半球状に仕上げる。この時のワイヤー付き花(12)とワイヤー付き葉(13)の作り方は、バラの花芯(子房)にワイヤーを2箇所からクロスして差込み、上方から花の中心下方に向かって下端を合わせると共に捩じる。そして花芯から2cm程度の長さにワイヤーを切断し、その上からフローラルテープを巻回させてワイヤー付き花(12)が完成する。又、葉(13a)の基部にワイヤーを差込み、その端部を合わせると共に捩じる。そして適宜な長さにワイヤーを切断し、その上からフローラルテープを巻回してワイヤー付き葉(13)が完成する。その後、葉(13a)を貼着したサハラ(11)の上に、ワイヤーを略コの字状に折曲して作られた大きい方の引掛部(3)を中心側に取付け、小さい方の引掛部(3)を外側に取付けることにより、本考案のラウンドブーケ(1)が完成するのである。尚、前記ワイヤー付き花(12)とワイヤー付き葉(13)及び引掛部(3)を差込んで取付ける際には、アクアグルーを差込む側の端部に塗布して固定させるのが好ましい。
次にキャスケード部(2)の作り方を説明する。キャスケード部(2)の枝部(21)の作り方は従来方法と同様にして作れば良い。例えば、バラの花芯にワイヤーを差込み、そのワイヤーを合わせて捩じり、その上からフローラルテープを巻回したワイヤー付き花(21a)を作る。また葉にワイヤーを差込み、そのワイヤーを合わせて捩じり、その上からフローラルテープを巻回したワイヤー付き葉(21b)を作る。更に少し太めのワイヤーにフローラルテープを巻回した枝幹部(21c)に、ワイヤー付き花(21a)とワイヤー付き葉(21b)を適宜にくくり付けて枝部(21)が完成される。そして完成された枝部(21)を3本用意し、その枝部(21)の間隔を適宜に確保してそれらの基部が図1のようにまとめられて差込部(22)を形成すれば、キャスケード部(2)が完成するのである。
次に本考案の使用方法について説明する。先ず始めラウンドブーケ(1)にキャスケード部(2)を取付けてキャスケードブーケとしておく。この時、ラウンドブーケ(1)の引掛部(3)にキャスケード部(2)の差込部(22)を差込むが、差込部(22)は始め小さい方の引掛部(3)に挿入されて振れが規制される。更に差込部(22)を奥の大きい方の引掛部(3)に差込んでその先端が折曲されることにより、差込部(22)が抜けなくなるため、キャスケード部(2)はラウンドブーケ(1)から外れる恐れがなくなるものとなるのである。この状態で式の始めにキャスケードブーケとして持てば良い。そして、お色直しの時には、引掛部(3)に差込んで先端が折曲された差込部(22)の部分を真っ直ぐに戻し、その差込部(22)を引張ることにより、差込部(22)は引掛部(3)から外れる。従って、外されたキャスケード部(2)を置き、ラウンドブーケ(1)だけをお色直しの時に持てば、新たなラウンドブーケ(1)となるのである。このように1つのウエディングブーケで、2タイプのブーケ、つまり、キャスケードブーケとラウンドブーケ(1)として使用できる重宝なものとなるのである。
本考案の実施形態を示す斜視図である。 本実施形態のラウンドブーケが作られる途中の状態を示す説明図である。 本実施形態のキャスケードブーケを示す斜視図である。
符号の説明
1 ラウンドブーケ
11 サハラ
12 ワイヤー付き花
12a 花弁
13 ワイヤー付き葉
13a 葉
2 キャスケード部
21 枝部
22 差込部
3 引掛部
4 把持部

Claims (4)

  1. プリザーブドフラワーが用いられて作られた把持部(4)付きラウンドブーケ(1)の底面に引掛部(3)を設け、該引掛部(3)に、複数本の枝部(21)がまとめられたキャスケード部(2)を着脱可能に取付けたことを特徴とするキャスケード付きラウンドブーケ。
  2. 前記ラウンドブーケ(1)が、曲面体の底面全体に葉(13a)を貼着すると共に外周面全体に花弁(12a)を貼着したサハラ(11)と、該サハラ(11)の外周面に差込まれた多数本のワイヤー付き花(12)及びワイヤー付き葉(13)とから成された請求項1記載のキャスケード付きラウンドブーケ。
  3. 前記キャスケード部(2)が、プリザーブドフラワーが用いられて作られた枝部(21)の複数本から形成され、該枝部(21)の基部をまとめて差込部(22)が形成され、且つ、前記枝部(21)同士が所定間隔あけて配置された請求項1記載のキャスケード付きラウンドブーケ。
  4. 前記引掛部(3)が、ワイヤーをコの字状に折曲して形成した大小の2つから成され、且つ、それが前記サハラ(11)の底面に取付けられた請求項1記載のキャスケード付きラウンドブーケ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009274370A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Nisshinbo Holdings Inc 装飾用植物部材

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