JP3093365U

JP3093365U - 鑑賞用植物の寄せ鉢

Info

Publication number: JP3093365U
Application number: JP2002006459U
Authority: JP
Inventors: 榊原勝俊
Original assignee: 株式会社ジーアンドエフヤマノ
Priority date: 2002-10-11
Filing date: 2002-10-11
Publication date: 2003-05-09
Anticipated expiration: 2008-10-11

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】洋ラン等鑑賞用植物が持っている花そのもの
の美しさを生かすことが必要である。即ち、自然の花の
美感を起こさせ、見る人に寄せ鉢全体としての審美感を
もたせるような、花と葉および茎との組み合わせによる
寄せ鉢を提供する。【解決手段】花１が咲いている茎２の上部だけは葉３
を残し、他は葉を刈り取り、複数株の茎を結束して鉢に
寄せ植えする。主役となる花の部分を引き立たせ、葉と
茎が目立たないように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、鑑賞用の植物、たとえば洋ランの寄せ鉢に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洋ランの寄せ鉢は、小さいポットで作った株を複数本用意し、一つの大きな鉢に、ばらで植え込むのが普通である。即ち、個々の洋ランの株をお互い空間を置いて離して植えるのを基本としている。この場合、茎の葉は刈り取らず残したままである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この従来の寄せ鉢では、茎の葉が生い茂ったままであり、隣の株の葉同士が重なり合ってすっきりしない。肝心の花の美しさが生かされない。そこで、洋ランが持っている花そのものの美しさを生かすため、葉および茎との組み合わせによる構成を創作し、寄せ鉢に生かさねばならない。洋ランの自然の花の美しさに意志を加えて、さらに高い美に発展させるのでなければならないのである。要は、寄せ鉢の構成は、視覚に訴えて洋ランの花の美感を起こさせるものでなければならない。即ち、見る人に寄せ鉢全体としての審美感をもたせることが求められる。そのためには、いかに主役となる花の部分を引き立たせるか、葉の部分と茎の部分が目だ立たないように構成するかが重要である。花、葉および茎の構成にデザイン的な創作が必要である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案では、請求項１に記載するように、鑑賞用植物の寄せ鉢において、花が咲いている茎の上部だけは葉を残して、他は葉を刈り取り、複数株の茎を結束して鉢に寄せ植えする。

【０００５】また、請求項２では、花が咲いている茎の上部の葉を数枚残す。

【０００６】また、請求項３では複数株の茎を結束するため、リボンテープ等結束具を用い、必要によりそれにリボン結びを使用する。

【０００７】また、請求項４では、植物を洋ランとする。

【考案の実施の形態】

先ず、本考案に使用する構成を、図２に基づいて説明する。

【０００８】１は花、２は茎部で３は葉である。また、４は鉢、５は紐である。小さいポットで作った植物の複数の株を空間を置いて、離して鉢に植える。しかる後、茎の部分を紐で結束して一体化する。

【０００９】次に図３は、図１のＡ−Ａ矢視図を示す。根７をそれぞれ離して鉢に植える。しかる後、株の垂直の部分の茎を寄せ集め、紐あるいはリボンテープ等の結束具により結束する。

【００１０】図４は、別の実施態様である。茎を束ねる際に紐或いはリボンテープの結束具に加えて、必要により開花状況を呈する様に美麗に結び上げたリボン結びを付設すると、美的感覚を増大せしめて新たな興趣をもたらす。

【００１１】また、洋ラン以外についても、各種の鑑賞用植物で、同様な構成を組み込むことができることは言うに及ばない。

【００１２】

【考案の効果】

そこで、本考案では、請求項１に記載するように、植物の鑑賞用寄せ鉢において、花が咲いている株の茎の上部を除いて葉を切り取り、複数株の茎を結束して寄せ植えする。そのため、近くでは結束した茎が複数本に見えても、遠目には一本の株のように見える。茎の部分は全体として一体化したものとなる。鑑賞用として、主役の花の部分が映え、脇役である葉および茎部は控え目となる。花と葉および茎の構成をデザイン的に処理したので、従来のばら植えに比較して、新しい趣がかもし出されれ、見る人の視覚に訴えて洋ランの花の美感を起こさせるものとなる。

【００１３】また、請求項２では、株の花に近い部分の葉を一株あたり数枚残すことにより、花と葉および茎の調和がとれる。

【００１４】また、請求項３では、束ねる紐ばかりでなく、リボンテープを使用して複数株の茎の周りに巻く。鑑賞用としてはもちろん贈り物等にも喜ばれる。美的創作の目的に応じて紐やリボンテープによる茎の結束に加えてリボン結びを用いて形成した装飾体を付加すると、更に美的感覚が向上する。

【００１５】また、請求項４では、鑑賞用の植物として洋ランとした。花と茎のバランスからして洋ランの美しさをいっそう引き立てるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の寄せ植えの状態を示す。

【図２】本考案の一実施例を示す。

【図３】同上、Ａ−Ａ矢視図で、寄せ株の茎を結束した
状態を示す。

【図４】同上、茎を結束するために、紐に加えてリボン
を使用した状態図である。

【符号の説明】

１花２茎部３葉４鉢５紐６リボンテープ７根

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】花１が咲いている複数本の株であって、
その株の前記花部を除いて葉３を刈り取った茎部２から
なり、しかも、株の前記茎部を紐５で結束した鑑賞用植
物の寄せ鉢。
【請求項２】株の前記花部において、前記葉を数枚残
した茎部からなる請求項１に記載の鑑賞用植物の寄せ
鉢。
【請求項３】複数本の株の前記茎部をリボンテープ６
で結束した請求項１に記載の鑑賞用植物の寄せ鉢。
【請求項４】植物が洋ランである請求項１に記載の鑑
賞用植物の寄せ鉢。