JP3126236B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3126236B2
JP3126236B2 JP04255955A JP25595592A JP3126236B2 JP 3126236 B2 JP3126236 B2 JP 3126236B2 JP 04255955 A JP04255955 A JP 04255955A JP 25595592 A JP25595592 A JP 25595592A JP 3126236 B2 JP3126236 B2 JP 3126236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に関し、特に
キャリッジの移動方向に沿って磁気式リニアエンコーダ
を設けたシリアル式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリアル式記録装置は、記録手段の印字
用ヘッドを搭載するキャリッジを記録媒体に対して横方
向に走査させながら記録(印字)するものであるが、何
らかの影響でキャリッジに速度変動が発生すると記録結
果の濃度ムラが起こる。特に、カラープリンタにおいて
はカラーレジストレーションのズレが発生して問題とな
る。
【0003】従来より、これらの問題を解消する1つの
方法として記録手段を搭載したキャリッジの装置本体に
対する移動量の検出を行い、この検出結果との同期を図
りながら記録手段による記録動作を行う構成が知られて
いる。
【0004】即ち、本体側にリニアエンコーダのスケー
ル部を固定し、このスケール部に対して相対移動するキ
ャリッジ上にリニアエンコーダの検出部を搭載する一
方、この検出部からの出力信号を増幅してからキャリッ
ジの外部に取り出して、この増幅信号に同期して記録信
号を発生することにより、印字濃度ムラやカラーレジス
トレーションのズレの発生を防止するものである。
【0005】従来、この種の記録装置に用いるリニアエ
ンコーダとしては、フィルムあるいは薄板に光を透過す
る部分と遮断する部分を交互に設け、これをフォトダイ
オードとフォトトランジスタの組み合わせで検出する光
学式リニアエンコーダが主流であったが、高分解能を求
めると非常にコストが上がり、また記録装置につきもの
である紙粉等のほこりに非常に弱いという問題があり、
360dpi(ドット/インチ)程度の分解能を要求す
るインクジェット記録装置等には使用が難しいのが現状
である。
【0006】上記諸問題を解決するものとして、特公昭
62−57929号公報記載の磁気式リニアエンコーダ
が実用段階にある。この磁気式リニアエンコーダはその
スケール部が垂直磁化可能なリニアエンコーダであり、
高分解能が低コストで実現可能である。
【0007】この種の磁気式リニアエンコーダは、リニ
アエンコーダのスケール部の一定部分を連続的に同一ピ
ッチで着磁し、記録装置の記録ヘッド駆動トリガ、キャ
リッジ制御タイミング信号、および位置検出信号等を発
生するのに利用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、磁気式リニアエンコーダ上に記録に関する位
置信号のための着磁(同一ピッチ)のみが行われていた
ので、以下に記載するような欠点があった。 (1)装置のシリアルナンバー等の管理情報は、梱包箱
あるいは装置外装に付加しなけらばならないため、組立
性の低下およびコストアップにつながる。 (2)装置毎に異なる情報をROM中に記憶させると、
装置毎にROMの内容を変えるという作業が発生し、R
OMのマスク化が不可能なため、大幅なコストアップに
つながる。
【0009】したがって、本発明の目的は、リニアエン
コーダのスケール部に位置情報以外の情報、例えば装置
のシリアルナンバーを着磁することにより、装置の管理
を容易にしかつ必要な従来の作業を簡略化できる記録装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、記録ヘッドを搭載したキャリッジの移
動に対して同期を図りながら記録ヘッドにより記録を行
う記録装置において、キャリッジの移動方向に沿って本
体装置上に設けられたリニアエンコーダのスケール部
と、前記スケール部の位置を検出するために前記キャリ
ッジに搭載されたリニアエンコーダの検出部とを有し、
前記スケール部はその長さ方向に記録に関する位置情報
を着磁した第1領域と位置情報以外の特定の情報をバー
コード形式で着磁した第2領域を有するとともに、前記
検出部から検出された着磁ピッチに対応する出力信号の
パルス波形の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジ
を検出する両エッジ検出回路手段と、該両エッジ検出回
路手段から得られた出力信号の各パルス間の幅を検出す
るためにパルス間を計測するタイマ手段とをさらに有
し、第2領域のバーコード形式の着磁は前記タイマ手段
によって読みとられることを特徴とする記録装置を採用
するものである。
【0011】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の好ましい実
施例を説明する。図1は記録媒体と共に示すシリアルプ
リンタ装置の要部斜視図である。図1において、一点鎖
線で示すキャリッジ1はインクジェット記録方式などの
記録部1hを搭載する一方、外周面上に螺旋溝を形成し
た案内軸体11によって案内され、キャリッジモータ
(図示せず)を駆動源として案内軸体11の回転によっ
て係止部(図示せず)が螺旋溝に沿うように駆動され
て、プラテン12の外周面に巻き付けられている記録シ
ート13に対して図中の矢印方向に往復駆動されなが
ら、記録シート(記録媒体)13上にピッチPでドット
Dを記録して画像、文字を形成するいわゆるシリアルプ
リンタを構成している。
【0012】このように構成されるキャリッジ1には同
期信号を得るためのエンコーダが内装されている。この
エンコーダは磁気式リニアエンコーダであり、金属の表
面上に形成された磁性体に例えば180ドット/インチ
(dpi)や360dpiに相当する印字ピッチ密度で
磁気パターンを記録した領域505と特定情報を記録し
た領域506を有するリニアエンコーダのスケール部5
01が装置本体100に固定される一方、MR素子など
から成る磁気ヘッド本体502がキャリッジ1の内部に
固定されており、キャリッジ1の移動による位置検出を
可能にしている。
【0013】また、磁気ヘッド本体502には磁気ヘッ
ド中のMR素子からの出力信号を外部に引き出すための
フレキシブルプリント基板503が接続されており、コ
ネクタ(図示せず)に接点部504を接続するようにし
て、キャリッジ1上に搭載される図中の破線図示の基板
5に接続するようにしている。この基板5および記録部
1hは装置本体100(概略的に示す)上に固定されて
いるプリンタ制御回路基板4に対してフレキシブルケー
ブル3を介して電気的に接続されている。
【0014】図2は、例として上げたバーコード1a
と、該バーコード1aに対応する本発明の記録装置の磁
気式リニアエンコーダのスケール部の着磁列1bと、該
着磁列1bに対応する検出信号1c、1dを示す説明図
である。着磁は紙面に対して垂直方向になされており、
キャリッジ1は矢印A方向に往復動するものである。図
2において、領域505は記録動作に関する同期(位
置)信号を発生させるための着磁パターンで、180d
pi、360dpi等のピッチで連続的に着磁されてい
る。領域506は前記記録動作に関する同期信号を発生
させる目的以外の情報を例えばバーコード方式を用いて
着磁している部分であり、対応するバーコードが1aと
して示されている。
【0015】この実施例では、バーコードとしてJIS
X0502の物流商品コード用バーコードシンボルを
簡略化したものを用いており、そのバーコードはスター
トコードバー、ストップコードバーおよびデータキャラ
クタ(4つのキャラクタで構成)で構成されている(な
お、物流識別キャラクタ、フラッグキャラクタ、モジュ
ラチェックキャラクタは省略、またデータキャラクタは
10キャラクタから4キャラクタに短縮)。
【0016】なおここで、本発明の実施例で用いるリニ
アエンコーダのスケール部の着磁列の内容を容易に理解
できるように、JIS X0502の物流商品コード用
バーコードシンボルについて説明すると、JIS X0
502の物流商品コード用バーコードシンボルでは、バ
ーコードは細いバーおよび太いバーの2種類の幅を有す
る白と黒のバーで構成され、幅の太いバー(太バー)は
幅の細いバー(細バー)の2.5倍である。スタートコ
ードバー、ストップコードバーおよび各キャラクタは、
細バーを”0”とし、太バーを”1”とした2進記号で
表される。スタートコードバーは黒から始まる”000
0”の記号で表され、ストップコードバーは黒から始ま
る”100”の記号で表される。また、物流識別キャラ
クタ、フラッグキャラクタ、データキャラクタ、モジュ
ラチェックキャラクタ等のキャラクタは、太バー2本
と、細バー3本のモジュールで構成される。また、コー
ドとモジュールの対応関係は図3に示すようなものであ
る。
【0017】スタートコードバーの次のキャラクタは、
黒バーで表され、その次のキャラクタは白バーで表さ
れ、これら2つのキャラクタは黒バーと白バーとが交互
に配置された構造である。この実施例のバーコード(図
2)を例にとると、スタートコードバーの次のキャラク
タは黒バー5本のモジュール”11000”で表される
キャラクタ”3”に対応し、次のキャラクタは白バー5
本のモジュール”10010”で表されるキャラクタ”
8”に対応し、次のキャラクタは前述の黒バーの次の黒
バー5本のモジュール”10100”で表されるキャラ
クタ”5”に対応し、次のキャラクタは前述の白バーの
次の白バー5本のモジュール”01100”で表される
キャラクタ”2”に対応する。即ち、図2のバーコード
は、スタートコードバーとストップコードバーに挟まれ
た4桁のコード”3852”を表すことになり、この4
桁のコードが例えば記録装置のシリアルナンバーに用い
られる。
【0018】図4は本発明の記録装置で用いる磁気式リ
ニアエンコーダの検出回路例を示すものである。この回
路では、上述のキャリッジに搭載されて、装置本体側に
固定されるリニアエンコーダのスケール部の検出を行っ
てキャリッジの装置本体に対する相対移動位置および記
録装置のシリアルナンバーの検出を行うリニアエンコー
ダの検出部101は、磁気抵抗効果に基づいて動作する
MR素子ヘッドなどから成り、一対の磁気検出素子10
2、103を一体的に設けている。また、この検出部1
01は図中破線で示したキャリッジに搭載される基板5
に接続されている。この基板5には定電流回路を構成す
るためのアンプ104、105と、検出された信号を増
幅するアンプ106と、コンパレータ107が周知のよ
うに接続されており、出力信号108を出力する。そし
て、コンパレータ107には参照電圧を決定するための
可変抵抗器201が接続されており、基板5上に実装さ
れており、キャリッジ上で調整するようになっている。
【0019】以上の回路構成の動作を説明すると、磁気
検出素子102、103には各々定電流回路104、1
05を介して一定電流が供給されている。検出部101
が一定間隔に磁気パターンが予め記録された、装置本体
側に固定されたリニアエンコーダのスケール部に対して
移動するにともない、磁気検出素子102、103の抵
抗値が変化し、その抵抗値変化量が電圧変化として検知
されて、アンプ106において増幅された後に、その増
幅信号がコンパレータ107の一方の入力端子に入力さ
れる。このコンパレータ107で、前述の増幅信号は、
可変抵抗器201の調整によって予め設定された、コン
パレータ107の他方の入力端子に入力される参照電圧
と比較され、同期信号として、出力信号108が得られ
る。
【0020】図2中で1Cで示す波形は磁気式リニアエ
ンコーダ501のスケール部に着磁した着磁列1bを前
述の回路例の検出部で検出した波形を示すものであり、
コンパレータ107に対する入力信号に対応し、波形1
dはコンパレータ107の出力信号に対応する。領域5
05では、波形1dの立ち上がりで記録ヘッド1h(図
1参照)の相対移動位置のカウントおよび記録ヘッドの
駆動開始を行う。
【0021】図5は領域506における上記コンパレー
タ107の出力の出力信号1dの両エッジを検出する両
エッジ検出回路図である。図6は前記両エッジ検出回路
の主要部の信号を示す波形図である。図5、図6におい
て、磁気式リニアエンコーダ501のスケール部の着磁
に対応するコンパレータ107の出力信号1dはフリッ
プフロップ(以下FFという)のD入力に入力され、1
dの信号幅より十分短いクロック2aの立ち上がりでサ
ンプリングされ、出力2bを得る。FF201のQ出力
信号2bはさらにFF202のD入力に入力され、クロ
ック2dのインバート信号、即ちクロック2dの立ち下
がりエッジでサンプリングされ、信号2bから半クロッ
ク遅れた信号2cを得る。次に、信号2bと信号2cを
EX−OR(エクスクルーシブオア)回路203に入力
することにより、半クロック幅の信号1dの両エッジ検
出信号2dを得ることができる。よって、この両エッジ
検出信号2dを後述のタイマに入力し、信号2dの立ち
上がりから次の立ち上がりまでの間を十分短い周期のク
ロックでカウントすることにより、図2のコンパレータ
107の出力信号の”H”または”L”レベル幅、即ち
磁気式リニアエンコーダ501の着磁幅がバーコードの
細バーか太バーのどちかに対応するのか検出可能にな
り、リニアエンコーダ501のスケール部に着磁したバ
ーコード情報を読むことができる。
【0022】図7は、本発明の記録装置の制御系回路ブ
ロック図である。図7において、記録装置全体の動作を
制御するマイクロプロセッサ素子から構成される中央処
理装置(CPU)21が設けられている。記録すべきデ
ータおよび記録装置の動作を制御するコマンドはパラレ
ルインターフェースまたはシリアルインターフェースな
どの公知のインターフェース回路から構成される記録デ
ータ受信部22を介してコンピュータシステムなどのホ
スト装置20からCPU21に転送される。転送された
データに基づいてCPU21はヘッド制御部23および
ヘッド駆動部24を介して記録ヘッド1hを制御する。
【0023】ホスト装置20から転送される記録データ
が文字、記号の場合にはデータは文字コードの形で転送
されるため、ドットマトリックス方式の記録ヘッドで記
録できるように記録装置側でビットイメージデータに変
換される。この変換のために、キャラクタジェネレータ
ROM(CGROM)26が設けられている。また、C
PU21が処理すべき制御プログラムはコントロールR
OM27に格納されている。さらに、転送された記録デ
ータのバッファエリアないしCPU21のワークエリア
として用いるためにRAM28が設けられている。
【0024】その他、各種スイッチ、センサ30などの
検出用に入力ポート29が設けられており、キャリッジ
モータ33などのメカ機構の制御信号の出力のために出
力ポート31が設けられている。
【0025】さらに、リニアエンコーダ501のスケー
ル部は、検出回路(図4の検出回路に対応する)34に
よって図2の波形1dに示すような矩形波に波形され
る。波形1dはカウンタ35に入力され、記録ヘッド1
hの位置情報としてレジスタ36を介してCPU21に
読み込まれると共にヘッド制御部23に入力されて記録
ヘッド1hの駆動トリガ信号として利用される。これと
同時に、波形1dは、両エッジ検出回路(図5の回路に
対応する)37を介してタイマ25に入力され、タイマ
25の入力パルス2dの立ち上がりエッジから次の立ち
上がりエッジまでの間隔を2a信号(図6参照)の周期
よりも十分短いクロックでカウントすることによりリニ
アエンコーダ501のスケール部の着磁ピッチを検出す
る。
【0026】なお、再び図2に戻って、記録動作に関す
る同期(位置)信号を発生させるための領域505の着
磁ピッチ、同期信号を発生させる目的以外の情報をバー
コード方式を用いて着磁している領域506の着磁ピッ
チ、領域505と領域506を分離している領域507
の着磁ピッチおよび領域506の左側の領域508の着
磁ピッチの大小関係を、領域508>領域507>領域
506>領域505とすることで、キャリッジ1が現在
どの領域に位置しているかの判断が可能になる。
【0027】図8は本発明の実施例のCPU21の制御
手順を示すフローチャートであり、以下この図面に基づ
いてこの実施例の動作を説明する。なお、この実施例
は、記録装置のシリアルナンバーをリニアエンコーダ5
01のスケール部の領域506におけるバーコード記録
情報として記録し、記録装置上のラインフィードスイッ
チ(以下LFスイッチという)(図示せず)をオン状態
で、電源をオンしたとき、シリアルナンバーを記録紙上
に記録する動作を行うものである。
【0028】図8において、装置の電源投入後、ステッ
プS101で、LFスイッチが押されているか否かが判
断される。LFスイッチが押されていない場合には、ス
テップS111にジャンプして通常記録モードが実行さ
れる。
【0029】ステップS101でLFスイッチが押され
ている場合には、ステップS102以降のシリアルナン
バー記録モードが行われる。最初に、ステップS102
でタイマ割り込みをイネーブルにした後、図2の領域5
08までキャリッジ1を移動させるためにキャリッジ1
を左方向へ定速度で移動する(ステップS103)。こ
のとき、キャリッジ1の移動に従って、図2の1aの着
磁ピッチに同期して矩形波1dが出力される。この矩形
波1dを両エッジ検出回路37に入力し、この両エッジ
検出回路によって矩形波1dの両エッジでパルスを出力
し、タイマ25でこのパルスの立ち上がりから次の立ち
上がりまでをカウントする。この結果、カウント値によ
って矩形波1dのハイレベルまたはローレベル時のパル
ス幅、即ち、リニアエンコーダ501のスケール部の着
磁ピッチが検出できる。タイマ25からはパルス波形の
立ち上がりから次の立ち上がりまでのカウントが終了す
る毎にCPU21に割り込みをかけ、再びカウント動作
を続行する。
【0030】各着磁領域の着磁ピッチは、前述のよう
に、領域508>領域507>領域506>領域505
であるように設定しているとすると、領域507のカウ
ント値と領域508のカウント値の間にあるように設定
されたカウント値C1を越えたときに、キャリッジ1は
領域508に位置すると判断できる。したがって、ステ
ップS104でCPU21はタイマ25の割り込み毎に
カウント値をチェックし、カウント値がC1を越えたと
きにキャリッジ1が領域508に位置すると判断し、キ
ャリッジ1を停止させる。次に、バーコード形式で着磁
したシリアルナンバーを読むために、ステップS105
でキャリッジ1を右方向へ定速度で移動させる。領域5
06のバーコード形式で着磁したエリアでは、着磁ピッ
チの広い太バーは着磁ピッチの狭い細バーの2.5倍の
幅で構成されているので、前述のように、太バーのカウ
ント値と細バーのカウント値の間にしきい値を設定する
ことにより、太バーと細バーを区別することができる。
前述のように、細バーを”0”とし、太バーを”1”と
して2進信号で表すと、ステップS106で”000
0”の4ビットで構成されるスタートビットを検出した
後、図2に例示した20ビットで構成された4桁のコー
ド(各キャラクタは5ビットで構成)”1110000
1001001100001”を検出し(ステップS1
07)、ステップS108で3ビットの”100”のス
トップビットを検出し、バーコード情報の読み出しは終
了する。
【0031】この検出された4桁のコードはコントロー
ルROM27に設けられた変換テーブル(図3参照)に
よって”3852”に変換されてシリアルナンバーが得
られる。情報の読み出し終了後、ステップS109でタ
イマ割り込みをディセーブルにして、キャリッジを記録
状態のスピードまで加速した後、記録エリアである領域
505における矩形波1dの立ち上がりに同期させてキ
ャリッジ1の位置を検出しながら”3852”の4桁の
シリアルナンバーを記録する(ステップS110)。
【0032】なお、前述の実施例では、磁気式リニアエ
ンコーダのスケール部上にJISX0502の流通商品
コード用バーコード形式の簡略化したものを着磁した例
を示したが、当然正式な物流商品コード用バーコードで
もよく、また他の形式のバーコードを採用してもよく、
またはバーコード形式を採らなくてもよいものである。
【0033】図9は、本発明の別の実施例の制御手順を
示すフローチャートである。この実施例では、磁気式リ
ニアエンコーダのスケール部上に記録に関する位置信号
のための着磁列の他に着磁される情報として、例えば、
記録装置の仕向地を採用したものであり、記録装置とし
ては、バブルジェット記録装置を用い、制御内容として
記録ヘッドの予備吐出周期の選択に向けられたものであ
る。
【0034】バブルジェット記録装置では、記録動作中
長時間吐出しないノズルがあると、ノズル内およびノズ
ル表面のインク粘度が増大することにより、ヨレや不吐
出になる可能性が高いため、一定時間ごとに回復系(図
示せず)に備えられているキャップに全ノズルを吐出す
る予備吐出を行うことが一般的である。この予備吐出間
隔(周期)は、周囲の湿度、温度により異なるため、こ
の実施例では前述の実施例と同様に磁気式リニアエンコ
ーダに着磁された4桁コードのうちの最上位桁を仕向地
コードとし、この仕向地コードが”9”のときは、特殊
地域とし、予備吐出周期を通常地域(20秒間隔)より
短い10秒間隔とする制御切替えを行う。以下図9のフ
ローチャートに基づいてこの実施例の動作を説明する。
【0035】電源投入後、磁気式リニアエンコーダに着
磁された情報である4桁のコードを読み取るまでの制御
(ステップS201〜S209)は前述の実施例と同一
であるので、その説明は省略する。
【0036】4桁のコードを検知後、ステップ210で
コード最上位桁の判別を行う。最上位桁が”9”以外の
ときは、通常仕向地と判断し、予備吐出の間隔を決める
予備吐出タイマに20秒をセットする(ステップS21
2)。最上位桁が”9”のときは特殊地域向けと判断
し、通常地域向けよりも短い10秒を予備吐出タイマに
セットする(ステップS211)。以後、ステップS2
13で記録開始を待ち、記録開始命令が入力されたら、
ステップS214で予備吐出タイマの割り込みをイネー
ブルにした後、記録動作を行う(ステップS215)。
【0037】記録動作中、予備吐出タイマがタイムアウ
トする毎にCPU21には割り込みが入力され、ステッ
プS301〜S303の割り込みルーチンにジャンプす
る。割り込みルーチンでは、ステップS301で、現在
記録しているラインの記録終了を待ち、ステップS30
2でキャリッジを回復系のキャップ位置まで移動させ、
全ノズルを規定パルスで規定回数予備吐出を行う(ステ
ップS303)。以上の割り込み処理終了後、再び通常
の記録動作に戻る。
【0038】前述の制御を行うことにより、記録動作に
関する同期信号を発生させるための同一ピッチの着磁以
外に設けられたバーコード形式で着磁した情報、即ち仕
向地コードを検知することにより、予備吐出周期を変え
ることが可能となる。なお、上記実施例では、着磁した
情報として仕向地を選び、制御内容として予備吐出周期
を選んだが、着磁情報や制御はこれらに限定されるもの
ではなく、その情報により記録装置の制御を変えるもの
であるならば、すべてのそのような情報が含まれる(例
えば、着磁情報として着磁ピッチを採用し、制御内容と
して記録ピッチを変えること等)。また、上記実施例で
は、記録装置としてインクジェット記録装置を選んだ
が、記録方式には特に限定されるものではない。また、
バーコード形式にも限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、キャリッジの移動
方向に沿って磁気式リニアエンコーダを設けたシリアル
式記録装置において、リニアエンコーダのスケール部
に、記録に関する位置信号のための着磁以外に特定の情
報を着磁したことにより、(1)磁気式リニアエンコー
ダのスケール部上の不揮発性情報によって、記録装置を
管理することが可能になり、その情報を記録紙に記録す
ることで、梱包箱あるいは装置外装に装置ごとのシリア
ルナンバーを付与していた作業が省略でき、組立性が向
上し、コストダウンが計られかつ管理が容易になる。ま
た(2)磁気式リニアエンコーダのスケール部上の不揮
発性情報により、記録装置の制御を変えることが可能に
なり、今まで記録装置ごとにROM内容を変えていた作
業が省略でき、かつROMをマスク化できなかったため
の大幅なコストアップをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例の記録装置の要部斜視図
である。
【図2】図2は記録装置の磁気式リニアエンコーダのス
ケール部の着磁列の例および検出出力の波形図である。
【図3】図3は本発明の実施例のバーコードのコードと
モジュールの対応表である。
【図4】図4は磁気式リニアエンコーダの検出回路図で
ある。
【図5】図5は磁気式リニアエンコーダの検出出力波形
の両エッジ検出回路図である。
【図6】図6は両エッジ検出回路の要部信号の波形図で
ある。
【図7】図7は本発明の実施例の記録装置の制御系の回
路ブロック図である。
【図8】図8は本発明の実施例の記録装置の制御手順を
示すフローチャートである。
【図9】図9は本発明の実施例の記録装置の別の制御手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 キャリッジ 1h 記録ヘッド 501 磁気式リニアエンコーダのスケール部 505 記録に関する位置信号の着磁領域 506 記録に関する位置信号以外の信号の着磁領域 37 両エッジ検出回路 25 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 19/18 B41J 29/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを搭載したキャリッジの移動
    に対して同期を図りながら記録ヘッドにより記録を行う
    記録装置において、キャリッジの移動方向に沿って本体
    装置上に設けられたリニアエンコーダのスケール部と、
    前記スケール部の位置を検出するために前記キャリッジ
    に搭載されたリニアエンコーダの検出部とを有し、前記
    スケール部はその長さ方向に記録に関する位置情報を着
    磁した第1領域と位置情報以外の特定の情報をバーコー
    ド形式で着磁した第2領域を有するとともに、前記検出
    部から検出された着磁ピッチに対応する出力信号のパル
    ス波形の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検
    出する両エッジ検出回路手段と、該両エッジ検出回路手
    段から得られた出力信号の各パルス間の幅を検出するた
    めにパルス間を計測するタイマ手段とをさらに有し、第
    2領域のバーコード形式の着磁は前記タイマ手段によっ
    て読みとられることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録装置において、前記
    スケール部は、第1領域と第2領域の間に配置されて第
    1領域と第2領域を区別するための第3領域と、第3領
    域とは反対側の第2領域の端部に隣接して配置された第
    4領域をさらに有することを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の記録装置において、第1
    領域と第2領域はそれらの着磁ピッチが互いに異なるこ
    とを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の記録装置において、第1
    領域、第2領域、第3領域および第4領域は、それらの
    着磁ピッチが互いに異なることを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の記録装置において、前記
    第1領域は、同一ピッチで着磁されており、前記第2領
    域は広い幅のバーと狭い幅のバーとから成るバーコード
    形式で着磁されていることを特徴とする記録装置。
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