JP3126009U - 脱げ難い足指袋付き靴下 - Google Patents

Abstract

【課題】不必要に小指部分から脱げ難い足袋付き靴下を提供する。
【解決手段】上端側に足先挿入用開口部２を設けた脚体の脛部または踝部から踵部と甲部さらに足裏部にかけて筒状に編成した靴下本体１の爪先側に、親指袋３人差し指袋４と中指袋５のそれぞれを個々に編成し、さらに薬指と小指の２つ指を挿入する２本指袋６を編成した靴下。
【選択図】図１

Description

本考案は、電気器具を設置した場所まで電気を導く屋内配線工事あるいは家の中を改装
するリフォーム工事などの様に、屋内外を出入りする毎に靴を脱ぎまた履いて工事する場合に、足元の安全確保から着用される脱げ難い足指袋付き靴下に関するもの個々る。

現場作業において事故や怪我に遭わない様に、作業者はヘルメットや安全靴を着用させ
また高所作業者にはさらに墜落防止用品を携帯させるなど、身の安全性に対し十分な配慮が求められている。また安全靴やその他の作業靴を長時間履いた場合、足指の皮膚同士の密着から発汗を促し、足が蒸れて悪臭を放つ。特に皮膚の弱い人や夏場に多くの汗をかく人は、足指の指腹からその付け根の股部分に水虫などの皮膚病に冒される衛生上の問題もあった。そこで開発されたのが、指付き靴下である。例えば実開平６−３３９０７号公報は「踵の上部から足の甲にかけて大きく開口した吸湿性布の足袋上本体の先端に、足指の各々を独立的に挿入する指袋部に分割された足指被覆部を形成し、前記開口部分の縁に沿って弾性帯を設けた指付き靴下」、実用新案登録第３０４８４５２号公報は「編み針を順次減らして編成した親指部と適量の編み針で編成した四つ指部との間の隣接部分を３〜２０本の編み針で指股部を編成した、指先部でゴロつき感や窮屈感のない足袋状指付き靴下」、特開平８−１２７９０２号公報は要旨を要約して「五つに分割した指袋を消臭繊維で編成した消臭機能を有する指付き靴下」、さらには特開平１０−３７０４８号公報や実用新案登録３０８２７０３号公報などの指付き靴下もある。何れの靴下も個々の足指を分離して指袋で包み込むため、発汗の吸湿性もよく、蒸れて悪臭を放つ事も改善される。
実開平６−３３９０７号公報 実用新案登録第３０４８４５２号公報 特開平８−１２７９０２号公報 特開平１０−３７０４８号公報 実用新案登録第３０８２７０３号公報

しかしながら、これまでの指付き靴下は、靴を途中脱ぐ事もなく長時間履き続ける作業現場において特に問題を感じる事もないが、電気工事の屋内配線作業やリフォーム工事の屋内改装作業において、屋内外を出入りする毎に靴を脱ぎまた履く作動を頻繁に繰り返すため、小指部分から脱げてしまう、また小指部分でごわばる問題があった。

本考案者は、上記した問題を解消する事を目的に指付き靴下が小指部分から何故脱げ易いのかその理由について調査したところ、上記した実開平６−３３９０７号公報や特開平１０−３７０４８号公報などに掲載する図面から明らかな様に、親指の付け根位置と小指付け根位置の差が小さいため小指側から脱げ易い構造に編成されている事。またその差があっても小指の指袋挿入深さが浅いため、靴を脱ぐ過程で、その分小指側から脱げ易い事を知見した。この知見を基に種々検討した結果、足の親指と人差し指と中指をそれぞれ個々に挿入する袋と、薬指と小指の一緒に挿入する２本指袋に編成する事によって、本考案の目的が達成できる指付き靴下を考案した。

本考案の趣旨とは、上端側に足先挿入用開口部を設けた脚体の脛部または踝部から踵部と甲部さらに足裏部にかけて筒状に編成した靴下本体の爪先側に、親指と人差し指と中指のそれぞれを個々に挿入する指袋を編成し、さらに薬指と小指を挿入する２本指袋を編成した脱げ難い足指袋付き靴下である。

本考案の足指袋付き靴下は、不必要に脱げに難く、本来指付き靴下が保有する発汗の吸湿性を促進し悪臭防止効果を失う事がないため、靴を脱ぎまた履く動作を頻繁に行う作業現場においては足元の安全性を確保する。

以下、本考案について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図１は、本考案の一実施例で、外観斜視図を示す。１は靴下本体を示す。靴下本体１は、上端側に足先挿入用開口部２を設けた脚体の脛部または踝部から踵部と甲部さらに足裏部にかけて筒状に編成したものである。また靴下本体１の爪先側には親指袋３と人差し指袋４と中指袋５のそれぞれを個々に編成し、さらに薬指と小指の２つの指を一つの指袋に挿入する２本指袋６で編成されている。すなわち、本考案は、靴下本体１の爪先側に親指と人差し指と中指のそれぞれを個々に挿入する指袋の３個と、薬指と小指の２つ指を挿入する２本指袋の１個から構成されている。特に本考案においては、薬指と小指の２つの指を同じ指袋に挿入して靴下を履いた場合、中指袋５と２本指袋６が中指と薬指の間に挟み込まれ同時に２本指袋６が薬指と小指の２つの指に纏わりつく為、靴下が不必要に脱げ難くなる。また本考案の足指袋付き靴下は綿や合成繊維の他に消臭繊維などを使用し編成してもよく、使用する繊維については特に限定するものではない。また本考案の足指袋付き靴下においては、足先挿入用開口部２が脚体の頸部または踝部で強く保持する様に、拡縮自在な編成方法や弾性材料のゴムなどを編成してもよい。

上記の様な本考案の足指袋付き靴下は、従来の指付き靴下と同じ様に履いて使用されるが、靴を頻繁に脱いでも靴下まで脱げる事がなく、足元の安全性が完全に確保できる。

本考案の足指袋付き靴下は、本来指付き靴下が保有する特性を損なう事なく、必要以上に脱げ難いため、靴の着脱を頻繁に行う作業においては今後利用される可能性が高い。

本考案の一実例で、外観斜視図を示す。

符号の説明

１ 靴下本体
２ 足先挿入用開口部
３ 親指袋
４ 人差し指袋
５ 中指袋
６ ２本指袋

Claims (1)

1. 上端側に足先挿入用開口部を設けた脚体の脛部または踝部から踝部と甲部さらに足裏部
   にかけて筒状に編成した靴下本体の爪先側に、親指と人指し指と中指のそれぞれを個々に
   挿入する指袋を編成し、さらに薬指と小指を挿入する二本指袋を編成した事を特徴とする
   脱げ難い足指付き靴下。

Images