JP3125932B2 - 画像生成装置及び方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ産業上の利用分野 本発明は表示装置に関し、例えば航空管制システムに
適用して好適なものである。

Ｂ発明の概要 本発明は、表示装置において、表示情報に対応して、
更新画像を表示情報の入力前の画像に戻す復元情報を出
力することにより、必要に応じて当該復元情報に基づい
て表示中の画像を更新し得、簡易に表示画像を再現する
ことができる。

Ｃ従来の技術 従来、航空管制システムの表示装置においては、ホス
トコンピユータ、端末の入力装置等から入力される表示
情報に基づいて、表示画像を順次更新するようになされ
ている。

これにより航空管制官においては、当該表示画像を介
して、時事刻々変化する航空機の位置等をモニタしなが
ら、オペレーシヨンし得るようになされている。

Ｄ発明が解決しようとする課題 ところで、この種の航空管制システムにおいては、一
旦事故等が発生すると、その前後の状態を再現する必要
がある。

すなち事故前後の表示画像を再現し、航空管制官がど
のような表示画像に基づいて、どのような指令を発した
のか、確認する必要がある。

このため、従来の航空管制システムにおいては、順次
送出した表示情報を外部記憶装置に蓄積するようになさ
れていた。

ところがこの種の航空管制システムにおいては、連続
的に長時間運用する特徴があり、事故等が発生しない限
り、場合によつては数年以上も連続して使用される。

この場合、現在表示中の表示画像は、数年以上も前の
初期画面が順次更新されて生成されたことになる。

従つて、このように表示情報を外部記憶装置に蓄積す
る場合、容量の大きな外部記録装置が必要になる問題が
ある。

この問題を解決する１つの方法として、所定周期で表
示画像の画像情報をホストコンピユータ側に送出する方
法が考えられる。

すなわち、ホストコンピユータにおいて、当該画像情
報を、当該画像情報以降の表示情報と共に記憶する。

このようにすれば、所定期間の画像情報及び当該画像
情報以降の表示情報を記憶するだけで、当該期間の表示
画像を再現することができる。

ところが、表示画像の画像情報をホストコンピユータ
側に送出する場合、当該画像情報が数〔MB〕のデータ量
を有していることにより、画像情報の送出に時間を要
し、実用上リアルタイムで処理することが困難な問題が
あつた。

本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易に
表示画像を再現することができる画像表示装置を提案し
ようとするものである。

Ｅ課題を解決するための手段 かかる課題を解決するため本発明においては、順次入
力される表示情報DT、DIに基づいて表示画像を更新して
生成する画像生成装置１において、表示情報DT、DIに基
づいて表示画像を更新する画像更新手段10と、表示情報
DT、DIに基づいて、更新後の表示画像を更新前の表示画
像に復元する復元情報DFを生成する復元情報生成手段10
と、復元情報DFを過去に遡つて記憶する復元情報記憶手
段２と、更新後の表示画像と記憶された復元情報DFとに
基づいて、表示画像を過去に遡つて復元する画像復元手
段10とを設けた。

Ｆ作用 更新後の表示画像を更新前の表示画像に復元する復元
情報DFを過去に遡つて記憶し、当該復元情報DFを用いて
表示画像を過去に遡つて復元するようにしたことによ
り、少ない記憶容量の復元情報記憶手段２を用いて、表
示画像を過去に遡って復元して再生することができる。

Ｇ実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。

第１図において、１は全体として航空管制システムの
表示装置を示し、ホストコンピユータ２及び端末の入力
装置から入力される表示情報DT、DIに基づいて、表示画
像を順次更新する。

すなわち入力回路８は、キーボード６及びマウス８の
操作に応じて、内蔵のメモリ回路をアクセスし、これに
より表示情報DIを生成してデータ処理回路10に出力す
る。

ここで入力回路８は、表示情報生成処理を基本的な要
素の集まりとして処理するようになされ、これに対応し
てメモリ回路に処理内容を格納するようになされてい
る。

すなわち入力回路８は、「マウス８が移動した」、
「キーがオン操作された」等の基本的な動作を検出する
と、各動作に対応するイベントマツプを参照し、対応す
る処理内容を選択する。

さらに続く「マウスの移動量」、「オン操作されたキ
ーの種類」等の情報を検出し、選択した処理内容から対
応する表示情報DIを生成する。

これにより入力回路８は、必要に応じてホストコンピ
ユータ２の出力データで各処理内容を更新し得るように
なされ、簡易に処理内容を変更、追加し得るようになさ
れている。

データ処理回路10は、当該表示情報DT、DIに基づい
て、画像メモリ12の内容を変更し、陰極線管14に表示す
る。

これによりデータ処理回路10は、順次入力される表示
情報DT、DIに基づいて、表示画像を順次更新するように
なされている。

このときデータ処理回路10は、表示情報DT、DIに対応
して、更新した表示画像（以下更新画像と呼ぶ）を表示
情報DT、DI入力前の画像に戻す復元情報DFを生成し、ホ
ストコンピユータ２に出力する。

すなわち第２図に示すように、入力回路４から文字
「Ａ」を表示する表示情報DIが入力されると、データ処
理回路10は、当該表示情報に基づいて所定位置に文字
「Ａ」を表示する。

さらに文字「Ａ」を表示する表示情報に対応して、文
字「Ａ」を消去して復元データDFを生成し、時間情報を
付してホストコンピユータ２に出力する。

同様に、ホストコンピユータ２から表示色を赤色に切
り換える表示情報DTが入力されると、データ処理回路10
は、表示色のモードをそれまでの青色から赤色に切り換
える。

さらにデータ処理回路10は、表示色を赤色に切り換え
る表示情報DTに対応して、表示色を青色に切り換える復
元情報DFを生成し、時間情報を付してホストコンピユー
タ２に出力する。

これに対応してホストコンピユータ２は、順次入力さ
れる復元情報DF及び時間情報をメモリ回路に蓄積するよ
うになされ、当該メモリ回路がいつぱいになると、順次
古い復元情報DF及び時間情報を消去して新しい復元情報
DF及び時間情報を蓄積するようになされている。

さらにホストコンピユータ２は、表示画像を復元する
場合、復元情報DFを最新のものから順次データ処理回路
10に出力する。

これによりデータ処理回路10は、従来の初期画面に代
えて表示中の画像を基準にして表示画像を再現する。

すなわちデータ処理回路10は、表示中の画像を復元情
報DFに基づいて順次更新し、これにより時間が逆転する
ように表示画像を復元する。

表示画像の状態が所望の時点まで戻ると、ホストコン
ピユータ２は、復元情報DFに基づいて、当該復元情報DF
生成の基準となつた表示情報DI、DTを生成し、順次時系
列でデータ処理回路10に出力する。

これによりデータ処理回路10は、当該表示情報DI、DT
に基づいて、所望の時点まで戻された表示画像を順次更
新し、かくして所望の時点から表示画像を順次再現する
ことができる。

このとき復元データDFを生成し、表示中の画像を基準
にして表示画像を再現することにより、ホストコンピユ
ータ２側で順次表示情報を蓄積する場合に比して、記憶
手段を格段的に小容量化し得、その分簡易に表示画像を
再現することができる。

以上の構成において、入力回路４又はホストコンピユ
ータ２から表示情報DI、DTが入力されると、データ処理
回路10で画像メモリ12の内容が更新され、これにより更
新画像が生成される。

このとき更新画像を元の画像に戻す復元データDFが生
成され、ホストコンピユータ２に順次蓄積される。

表示画像を再現する場合、ホストコンピユータ２に蓄
積された復元データDFが、最新のものから順にデータ処
理回路10に出力され、これにより当該復元情報DFに基づ
いて表示中の画像が順次更新され、時間が逆転するよう
に表示画像が復元される。

表示画像の状態が所望の時点まで戻ると、ホストコン
ピユータ２において、復元情報DF生成の基準となつた表
示情報DI、DTが生成され、順次時系列でデータ処理回路
10に出力される。

これにより当該表示情報DI、DTに基づいて、所望の時
点まで戻された表示画像が順次更新され、所望の時点か
ら表示画像を再現することができる。

以上の構成によれば、更新画像を元の表示画像に戻す
復元データDFを生成してホストコンピユータ２に蓄積す
ることにより、表示中の画像を基準にして簡易に表示画
像を再現することができる。

なお上述の実施例においては、航空管制システムに本
発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、種々の電子機器において表示画像を再現する場
合に広く適用することができる。

Ｈ発明の効果 上述のように本発明によれば、更新後の表示画像を更
新前の表示画像に復元する復元情報を生成し、当該復元
情報を過去に遡つて記憶し、当該復元情報を用いて表示
画像を過去に遡つて復元するようにしたことにより、少
ない記憶容量の復元情報記憶手段を用いて、表示画像を
復元して再生することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による表示装置を示すブロツ
ク図、第２図はその動作の説明に供する略線図である。 １……表示装置、２……ホストコンピユータ、４……入
力回路、10……データ処理回路、12……画像メモリ。

フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06T 1/00 - 1/00 200 A63F 9/22 A63F 3/02 G06F 17/50 610 特許ファイル（ＰＡＴＯＬＩＳ) ＪＩＣＳＴファイル（ＪＯＩＳ)

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】順次入力される表示情報に基づいて、表示
   画像を順次更新して生成する画像生成装置において、 上記表示情報に基づいて、上記表示画像を更新する画像
   更新手段と、 上記表示情報に基づいて、更新後の上記表示画像を更新
   前の上記表示画像に復元する復元情報を生成する復元情
   報生成手段と、 上記復元情報を過去に遡つて記憶する復元情報記憶手段
   と、 更新後の上記表示画像と上記記憶された復元情報とに基
   づいて、更新前の上記表示画像を復元することにより、
   上記表示画像を過去に遡つて再生する画像再生手段と を具えることを特徴とする画像生成装置。
2. 【請求項２】順次入力される表示情報に基づいて、表示
   画像を順次更新して生成する画像生成方法において、 上記表示情報に基づいて、上記表示画像を更新する画像
   更新ステツプと、 上記表示情報に基づいて、更新後の上記表示画像を更新
   前の上記表示画像に復元する復元情報を生成して記憶す
   る復元情報記憶ステツプと、 更新後の上記表示画像と上記記憶された復元情報とに基
   づいて、更新前の上記表示画像を復元することにより、
   上記表示画像を過去に遡つて復元する画像再生ステツプ
   と を具えることを特徴とする画像生成方法。