JP3125902U - 敷布団 - Google Patents

Abstract

【課題】吸い込んだ水分の放散性能の高い層を備えるようにし、就寝時にべた付き感がなく、夏場においても涼感が得られる敷布団を提供する。
【解決手段】敷布団１を、布団厚さ方向に羽毛７を充填物とした第一層２とウレタンフォーム１０を配した第二層３と布生地の袋体１１に麻綿１２を充填した第三層４とが順に積層された層構成を有するものとした。
【選択図】図１

Description

本考案は敷布団に関するものである。

従来から敷布団については快適な根心地が得られるようにするために数々の工夫があり、その一つとしてウレタンフォームを中心層としてその上下に羽毛を充填物とした層を形成した敷布団が提案されている（特許文献１参照）。
実開昭６２−１３４４５８号

上述した上下に羽毛の層を配した敷布団にあっては表裏を区別することなく利用できるものとしている。しかしながら、通年で使用しようとすると、最下層（羽毛を充填物としている層）の局部的な潰れが早期に生じてしまう問題がある。また、前記最下層が低通気性の層となっているため、就寝時に最下層に達する汗などの水分の発散性能が悪く、特に夏場での使用では涼感が得られ難いという問題があり、そして、最下層の羽毛層を除いて羽毛の層（上層）とウレタンフォームが配された層（下層）との二層構造としても、ウレタンフォーム自体も水分の発散性能が高いものではなく、同様に涼感が得られるものとはならない。
そこで本考案は上記事情に鑑み、吸い込んだ水分の放散性能の高い層を備えるようにすることを課題とし、就寝時にべた付き感がなく、夏場においても涼感が得られる敷布団を提供することを目的とする。

そこで本考案は上記課題を考慮してなされたもので、布団厚さ方向に羽毛を充填物とした第一層とウレタンフォームを配した第二層と布生地の袋体に麻綿を充填した第三層とが順に積層された層構成を有することを特徴とする敷布団を提供して上記課題を解消するものである。

麻素材の特性は吸、放湿性が高いものであることから、本考案によれば第三層の部分において麻綿にて通気性が確保され、そして、麻素材の前記特性により第三層の部分で水分の放散性能が高く、敷布団全体としてべた付き感がなく涼感が得られるものとなる。また、第一層の肌触りはソフトになり、第二層がウレタンフォームを配してなるものであることから、使用に際して底付き感を感じさせることがないなど実用性に優れた効果を奏するものである。

つぎに本考案を図示の例に基づいて詳細に説明する。
図中１は敷布団で、該敷布団１は表地側から第一層２と第二層３と第三層４とが順に積層された三層の積層構成を有するものである。第一層２は表生地５と内生地６との間に羽毛７を充填物としキルティングを行なって面方向に区分された小室それぞれで羽毛７の移動を抑え込むようにして羽毛７を配置してなるものである。第二層３は前記内生地６と下生地８との間に形成された空間に、ネット材９で包まれたウレタンフォーム１０を位置させてなるものである。そして、前記第二層３の下層となる第三層４は、麻素材などの布生地を用いて作成された袋体１１に充填物として麻綿１２を詰めてなるものである。この第三層４自体は下生地８とともにキルティング加工などをして移動しないようにすることが可能である。

本考案に係る敷布団の一例を示す説明図である。

符号の説明

１…敷布団
２…第一層
３…第二層
４…第三層
５…表生地
６…内生地
７…羽毛
８…下生地
９…ネット材
１０…ウレタンフォーム
１１…袋体
１２…麻綿

Claims (1)

1. 布団厚さ方向に羽毛を充填物とした第一層とウレタンフォームを配した第二層と布生地の袋体に麻綿を充填した第三層とが順に積層された層構成を有することを特徴とする敷布団。

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