JP3125876B2 - ファイバ型光スイッチ - Google Patents

ファイバ型光スイッチ

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JP3125876B2
JP3125876B2 JP8308299A JP8308299A JP3125876B2 JP 3125876 B2 JP3125876 B2 JP 3125876B2 JP 8308299 A JP8308299 A JP 8308299A JP 8308299 A JP8308299 A JP 8308299A JP 3125876 B2 JP3125876 B2 JP 3125876B2
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  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信分野で用い
る光スイッチに係り、特に、量産性に優れた光スイッチ
に関する。
【0002】
【従来の技術】光スイッチで、磁気回路の可動ヨーク位
置を用いて、光路を切り替える構造として、特開平10
−268212号公報に記載のものがある。
【0003】その公報では、位置決めピンや位置決め用
台形溝は、可動光ファイバー保持部材を固定光ファイバ
ー固定部材に対し位置決めするための機構である。基板
には、可動光ファイバー保持部材を動かすためのアクチ
ュエータが固定されている。アクチュエータは、コイル
と永久磁石からなっておリ、可動光ファイバー保持部材
に固定された軟磁性部材を交互に吸引することで、可動
光ファイバー保持部材を変位させる、と記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】台形型溝を用い位置決
めピンで位置決めする構造は、挿入損失の小さい光スイ
ッチを実現する上で優れた構造である。しかし、位置決
め用台形溝を構成する4つの面をすべて精度よく加工す
る必要があり、製造コスト上昇の原因となっていた。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、量産性に優れた低コストの光スイッチを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、例えば、
第一の光ファイバの端部を固定した第一のブロック(可
動光ファイバー保持ブロック)と第二の光ファイバの端
部を固定した第二のブロック(光ファイバー保持ブロッ
ク)を対向して設け、第一のブロックを第二のブロック
に対して相対移動して光路を切り替えるファイバ型光ス
イッチにおいて、第一のブロックに第一の光ファイバを
挟んで第一の光ファイバの長手方向に沿う方向に位置決
めに用いる一対の溝を形成し、この溝には、溝の深さ方
向の寸法が、溝の深さより小さい断面形状をもつ一対の
位置決め用ガイドピンの一方端を挿入し、第一のブロッ
クにはこの溝に蓋をするようにガイドピンと接触する押
さえ板が配設されており、第二のブロックに第二の光フ
ァイバを挟んで一対の位置決め用ガイドピンの他方端を
固定し、第一のブロックを移動させる力(例えば電磁力
や機械力など)が、ガイドピンの軸に垂直な断面の中心
より第一のブロック側(但し、断面中心より押さえ板側
にある第一のブロックの部分は押さえ板側の部分とす
る)に作用する場合には、ガイドピンの一方は溝の第一
のファイバ側に近い側壁と押さえ板に接触し、ガイドピ
ンの他方は押さえ板のみに接触し、一方、第一のブロッ
クを移動させる力が、ガイドピンの軸に垂直な断面の中
心より押さえ板側に作用する場合には、ガイドピンの一
方は溝の第一のファイバ側に遠い側壁と押さえ板に接触
し、ガイドピンの他方は押さえ板のみに接触するように
一対の溝の幅が構成されることを特徴とすることによ
り、精密加工の必要な位置決め用の壁や面の数が最小に
なり、対向して光結合する第一のファイバと第二のファ
イバの光軸を高精度に一致させるための位置決め機構を
低コストで達成することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例の光ス
イッチの全体構造を示す上面図である。
【0008】光ファイバ102は、ファイバ保持ブロッ
ク103によりベース104に固定されている。入力光
信号101が入力される光ファイバ102の端部は可動
構造の軟磁性セラミックス製の可動ファイバ保持ブロッ
ク106に固定されている。可動ファイバ保持ブロック
106に形成された溝の中には、高剛性のガイドピン1
05の端部が摺動可能な状態で挿入されている。ガイド
ピン105の他方の端部は、軟磁性セラミックス製のフ
ァイバ保持ブロック107に固定されている。可動ファ
イバ保持ブロック106の可動領域は、このガイドピン
105により、前述の溝の幅で規定される。
【0009】ファイバ保持ブロック107には光ファイ
バ110が固定されており、光ファイバ110からは出
力光信号111aあるいは111bが出力される。可動
ファイバ保持ブロック106はヨーク109に揺動する
空隙を確保しつつ挟まれている。ヨーク109には永久
磁石112が磁気的に接続されており、さらに、ヨーク
109にはコイル108a及び108bが巻かれてい
る。これらの部品はベース104に接合されており、ベ
ース104はパッケージベース100に接合、又は一体
形成されている。
【0010】可動ファイバ保持ブロック106が、実線
で示されるごとくコイル108a側にある場合、光ファ
イバ102は、光ファイバ110のうち上から一番目及
び三番目の光ファイバに結合する。その結果、入力光信
号101は、出力光信号111aとして本光スイッチか
ら出力される。可動ファイバ保持ブロック106は、ヨ
ーク109を通して作用する永久磁石112の磁力によ
り、実線で示される位置に保持され続ける。
【0011】ここで、図示しない電源からコイル108
aにヨーク109内の磁束を弱める方向に電流を流し、
一方コイル108bには逆にヨーク109内の磁束を強
める方向に電流を流すと、可動ファイバ保持ブロック1
06はコイル108b側に引き付けられ、破線で示す位
置に切り替えられる。一旦切り替えられた後は、電流を
切断してもヨーク109を通して作用する永久磁石11
2の磁力により、破線で示される位置に保持され続け
る。この時、光ファイバ102は光ファイバ110のう
ち、上から二番目及び四番目の光ファイバに結合する。
この結果、入力光信号101は出力光信号111bとし
て本光スイッチから出力される。
【0012】さらに、再度電流の向きを反転してコイル
108a及び108bにそれぞれ電流を流せば、可動フ
ァイバ保持ブロック106はコイル108a側に引き付
けられ、実線で示す位置に切り替えられて保持される。
このように、本光スイッチではコイル108a及び10
8bに流す電流の向きを変化させることにより、光の進
路を切り替えることができる。
【0013】また、本実施例では、ファイバ保持ブロッ
ク103側から光信号が入力され、ファイバ保持ブロッ
ク107側から出力されるとしたが、これとは逆に、光
信号がファイバ保持ブロック107側から入力され、フ
ァイバ保持ブロック103側から出力される場合でも、
全く同様に光信号の切り替えを行なうことができる。
【0014】次に、図2を用いて光スイッチの光切り替
え原理を説明する。
【0015】図2は光スイッチの光切り替え部(可動フ
ァイバ保持ブロック)の断面構造を示す断面図である。
【0016】ガイドピン105a、105bは、溝20
2a、202bに挿入されており、その溝の開口上部は
押さえ板201で蓋がされ、ガイドピン105の軸に垂
直なガイドピン可動領域の断面は台形に近い四辺形形状
をしている。可動ファイバ保持ブロック106には、矢
印方向203、204に力Nが作用する。
【0017】可動ファイバ保持ブロック106には、ガ
イドピン105a、105bが移動できる寸法の溝20
2a、202bが形成されている。それぞれの溝には、
ガイドピン105a、105bが挿入されている。可動
ファイバ保持ブロック106がガイドピン105a、1
05bに対して紙面上で左右に動くことにより、可動フ
ァイバ保持ブロック106が位置決めされる。光ファイ
バ102は、可動ファイバ保持ブロック106に設けら
れたV溝中に固定、保持されているので、可動ファイバ
保持ブロック106が移動することにより、光ファイバ
102の先端部の位置が切り替えられる。
【0018】但し、図2では動作の理解を容易にするた
めに、可動ファイバ保持ブロック106の位置を固定と
し、ガイドピン105a、105bが移動したものとし
て位置を表示している。実際には、前述のようにガイド
ピン105a、105bは移動せずに可動ファイバブロ
ック106が移動するものである。
【0019】切り替え力Nが矢印203のごとく作用し
て、可動ファイバ保持ブロック106がガイドピン10
5a、105bに対して右側に移動した場合は、可動フ
ァイバ保持ブロック106に対するガイドピン105
a、105bの位置は実線で示された通りとなる。これ
により、ガイドピン105aは溝202aの光ファイバ
102から遠い側の側壁(以下外側壁と称する)に、ガ
イドピン105bは溝202bの光ファイバ102に近
い側の側壁(以下内側壁と称する)に接触して位置が決
定される。
【0020】これとは逆に、切り替え力Nが矢印204
のごとく作用した場合は、可動ファイバ保持ブロック1
06がガイドピン105a、105bに対して左側に移
動する。それによって、ガイドピン105a、105b
の位置は点線で示された通りとなる。すなわち,ガイド
ピン105aは溝202aの内側壁に、ガイドピン10
5bは溝202bの外側壁に接触して位置が決定され
る。
【0021】従って、光ファイバ102の切り替え精度
を高めるには、可動ファイバ保持ブロック106の溝2
02a、202bの加工精度とガイドピン105a、1
05bの位置精度が極めて高いことが必要である。例え
ば、並進方向の位置ずれによる光の結合損失を1dB以
下にするには、溝202a、202bの各面の寸法精度
を2.5μm以下に抑える必要がある。
【0022】図3は、切り替え時の位置ずれの発生メカ
ニズムを示す断面図である。図において、矢印301は
回転方向を示している。
【0023】可動ファイバ保持ブロック106には、切
り替え力Nが矢印203のごとく作用している。ガイド
ピン105a、105bは可動ファイバ保持ブロック1
06に対して左側に位置している。ただし、ガイドピン
105aは溝202aの内側壁と接触しているが、ガイ
ドピン105bは溝202bの内側壁と接触していな
い。従って、可動ファイバ保持ブロック106は、ガイ
ドピン105aの中心Oを回転軸として、回転運動が可
能となる。
【0024】ここで、切り替え力Nは矢印203のごと
く作用している。切り替え力Nの作用線と、ガイドピン
105aの中心との距離をhとする。ガイドピン105
a回りには可動ファイバ保持ブロック106をガイドピ
ン105aの中心を回転軸として回転させようとする、
回転モーメントM=h・Nが働く。すなわち、回転モー
メントMは、可動ファイバ保持ブロック106を紙面上
側反時計回りに回転させる方向に働き、可動ファイバ保
持ブロック106が回転する。ただし、ガイドピン10
5bと溝202bの底面が接触すると、可動ファイバ保
持ブロック106はそれ以上回転できない。従って、可
動ファイバ保持ブロック106は、点線で示された回転
した位置で保持されることになる。
【0025】この回転移動に伴い、光ファイバ102も
移動し、正常な光結合の位置から逸脱する。これが、光
結合効率の低下原因となる。すなわち、可動ファイバ保
持ブロック106の溝202の加工精度が悪い場合は、
切り替えに伴う可動ファイバ保持ブロック106の並進
運動の誤差に加えて回転運動による位置ずれが発生し、
光ファイバ102を正確に位置決めができない場合があ
った。そのため、光結合損失を低減するには、溝202
a及び202bのすべての面を高精度に加工する必要が
ある。
【0026】図4は、ガイドピンと溝との接触部の寸法
関係を示す断面図である。ガイドピン105と溝20
2、図2又は図3の一方側のみを示している。また、可
動ファイバ保持ブロック106が一方に寄っている状態
を示している。
【0027】ブロック上面(溝202を蓋するために押
さえ板が配設される面)から深さrの位置における側壁
上の点をA、ガイドピンと側壁との接点をB、ガイドピ
ンの中心をO、ガイドピンの半径をrとする。これらの
3点で三角形ABOを形成すると、頂点Bは直角なの
で、次の式が成り立つ。
【0028】cosθ=r/[OA] 但し、[OA]は辺OAの長さである。辺OAとガイドピ
ン外周との交点をCとすると、[OA]=r+[CA]であ
る。従って、次式が成り立つ。
【0029】[OA]=r+[CA]=r/cosθ 従って、 [CA]=(1/cosθ−1)r となる。
【0030】溝のもう一方の側壁は、傾きがφであるの
で、ブロック上面から深さrの点の破線で示すガイドピ
ン外周と側壁との距離は次式で与えられる。
【0031】(1/cosφ−1)r 次に、本発明の光スイッチの切り替えストロークと溝寸
法の関係について、図5を用いて説明する。図5は可動
構造のファイバ保持ブロックとガイドピンを含む、光の
進行方向に対して直角方向の断面図である。
【0032】501は中心がブロック上面からrの位置
にあり、押さえ板201と溝202aの外側壁と接触し
ている半径rの円で(ガイドピン105に相当する)あ
る。
【0033】可動ファイバ保持ブロック106には、溝
202a、202bが形成されており、それぞれの溝2
02a、202bの中にはガイドピン105a、105
bが挿入されている。この溝202a、202bの上側
の面には、押さえ板201が蓋をするように接合されて
いる。
【0034】ブロック上面から深さrの平面において、
図中左側の溝202aの内側壁と右側の溝202bの内
側壁との距離をa、左側の溝202aの内外側壁間の距
離をd1、右側の溝202bの内外側壁間の距離をd2
とする。また、可動ファイバ保持ブロック106がガイ
ドピンに対して右側に切り替えられ、ガイドピン105
bと右側溝202bの内側壁が接触した状態で、左側の
溝202aの外側壁とガイドピン105a外周との距離
をc1、右側の溝202bの内側壁とガイドピン105
bの外周との距離をb2とする。また、可動ファイバ保
持ブロック106がガイドピンに対して左側に切り替え
られた状態で、ガイドピン105aと左側溝202aの
内側壁が破線のように接触した状態で、左側の溝202
aの内側壁とガイドピン105a外周との距離をb1、
右側の溝202bの外側の側壁とガイドピン105b外
周との距離をc2とする。
【0035】いま、ブロックが右側に切り替えられてお
り、右側のガイドピンと右側溝202bの内側壁とが、
実線で示すように接触しているとする。このとき、左側
のガイドピン105aと左側溝202aの外側壁との距
離c1は次のようになる。
【0036】 c1=(r+b2+a+d1)-(a+b1+b2+2r+P)-r =d1-b1-2r-P ここで、左側溝202aの外側壁とガイドピン105a
が接触しなければ、可動ファイバ保持ブロック106の
回転中心はガイドピン105bの中心Qとなる。従っ
て、可動ファイバ保持ブロック106には、紙面上で反
時計方向に回転させるモーメントM’が作用する。しか
し、すでに押さえ板201と接触している位置決めピン
105aがこの回転運動を拘束しているため、可動ファ
イバ保持ブロック106は回転できない。これにより、
ファイバ保持ブロック106の回転移動に起因する光フ
ァイバの位置ずれが防止される。
【0037】すなわち、ファイバ保持ブロック106が
右側に切り替えられた状態では、位置決めガイドピン1
05aが溝202aの外側壁と接触しないことが、可動
ファイバ保持ブロック106の回転移動を防止する条件
であることがわかる。
【0038】言い換えると、ガイドピン105a、10
5bの中心間距離Dは一定である。そこで、例えば、可
動ファイバ保持ブロック106をファイバ位置決め方向
に最大限移動し、ガイドピン105が1つの側壁と押さ
え板201に接触して位置決めされる2つの状態を重ね
て描いた時、側壁と接触しているガイドピン105a、
105bの中心間距離をa′とすると、可動ファイバ保
持ブロック106の可動範囲は、D−a′となり、この
時、押さえ板201の溝側面からrの深さにおける溝の
幅Dm(=d1=d2)をDm>D−a(但し、φ1
=φ2=θ1=θ2)の関係となるように形成すること
により、前述の効果が得られるものである。すなわち、
ガイドピンの一方が可動ファイバ保持ブロックの溝の内
壁と押さえ板に接触した時、他方のガイドピンは対を
なす溝側壁には接触せず、押え板のみに接触する
ように溝幅を設定したものである。
【0039】ここで、左側溝202aの外側壁と、二点
鎖線で示されている中心がブロック上面からrの位置に
ある半径rの円501が接触しているとき、側壁と円と
の距離をe1とする。c1がe1よりも大きければ、左
側のガイドピン105aと溝202aの外側壁は接触し
ないことになる。すなわち、c1>e1の関係となる。
【0040】よって、d1-b1-2r-P>e1とな
り、これにe1=(1/cosφ1−1)r、b1=
(1/cosθ1−1)rを代入し、整理して次式を得
る。
【0041】 d1>2r+P+(1/cosθ1−1)r+(1/cosφ1−1)r …(式1) 従って、ガイドピンが摺動する溝を形成したブロックの
諸寸法が、式1を満たす場合に切り替え動作が高精度に
行われる。
【0042】右側溝202bの外側壁とガイドピン10
5bの位置関係についても、同様に次式が成り立つ場合
に、ガイドピン105bと溝202bの外側壁は接触し
ないことになり、高精度切り替えが実現される。右側溝
202aの外側壁と、図示しない中心がブロック上面か
らrの位置にある半径rの円が接触しているときの、外
側壁と円との距離をe2とすると、c2>e2となり、
よってd2-b2-2r-P>e2となる。
【0043】これに、e2=(1/cosφ2−1)
r,b2=(1/cosθ2−1)rを代入して次式を
得る。
【0044】 d2>2r+P+(1/cosθ2−1)r+(1/cosφ2−1)r …(式2) 本実施例では、溝を形成したブロックが軟磁性体である
とした。これとは異なり、押さえ板が軟磁性体の場合
は、切り替え力の作用により発生する回転モーメントの
方向が反対になる。この場合の高精度切り替えの条件と
しては、溝を形成したブロックが軟磁性体である場合と
同様にして、次式が得られる。
【0045】 d1<2r+P+(1/cosθ1−1)r+(1/cosφ1−1)r …(式3) d2<2r+P+(1/cosθ2−1)r+(1/cosφ2−1)r …(式4) 図6は図5の構成で、具体的寸法の一例を示したもので
ある。
【0046】可動ファイバ保持ブロック106の上面か
ら0.125mmの位置において、溝202a、202bの幅
は0.5964mm、可動ファイバ保持ブロック上面に対する垂
線と溝202a、202bの内側壁および外壁との
す角度は32.5度、ガイドピン105a、105bの半径
rは0.125mmである。
【0047】ガイドピン105aと溝202aが破線で
示すごとく接触している場合、ガイドピン外周と溝20
2aの内側壁との距離は(1/cosθ−1)rにおい
てθ=32.5度、r=0.125mmを代入して0.0232mmとな
る。また、切り替えストロークは0.250mmである。これ
らの値から、式1及び2の左辺は0.5964mmとなり、右辺
は0.5464mmとなる。従って、左辺は右辺より大きく、式
1及び2を満足する。
【0048】図6に示す構成とすれば、溝202a、2
02bの外側壁の加工誤差が50μm、底面の加工誤差が
30μmと大きい場合でも、光ファイバの並進方向の位置
ずれによる光の結合損失が1dB以下の光スイッチを構
成できる。従って、可動ファイバ保持ブロック106の
加工が容易となり、製造コストを低減することができ
る。
【0049】さらに、本実施例では、溝202a、20
2bの外側の角度を32.5度としたが、これを0度とす
ると可動ファイバ保持ブロック106の上面から垂直に
溝を加工すればよい。この場合、先端が平らで幅が広い
工具を用いて、効率よく溝202a、202bの外側壁
を加工できるので、より一層の製造コストの低減を実現
できる。
【0050】図7を用いて本発明による光スイッチの全
体構成例を説明する。図7は光スイッチのパッケージを
密封する直前の状態の斜視図である。図は、パッケージ
ベース100からカバー706をはずした状態で示して
ある。
【0051】光ファイバ102は、ファイバ保持ブロッ
ク103によりベース104に固定されている。光ファイ
バ102の端部は、可動構造の軟磁性セラミックス製の
可動ファイバ保持ブロック106に固定されている。可
動ファイバ保持ブロック106に形成された溝の中に
は、図示しないガイドピンの端部が、摺動可能な状態で
挿入されている。ガイドピンの他方の端部は軟磁性セラ
ミックス製のファイバ保持ブロック107に固定されて
いる。可動ファイバ保持ブロック106はサイドヨーク
705a、705bに揺動する空隙を確保しつつ挟まれ
ている。サイドヨーク705a、705bには、ヨーク
109及び永久磁石112が磁気的に接続されており、
ヨーク109にはコイル108a、108bが巻かれて
いる。これらの部品はベース104に接合され、ベース
104はパッケージベース100に接合されている。コイ
ル108a、108bには、コイル電極704a、70
4bが設けられ、これらは、はんだ703a、703b
で内部電極702a、702bに電気的に接続されてい
る。内部電極702a、702bは、それぞれ外部電極
701a、701bに電気的に接続されている。
【0052】可動ファイバ保持ブロック106は、サイ
ドヨーク705a、705bを介して、永久磁石11
2、コイル108a、108bが発生する磁力により揺
動し、それにより光ファイバも移動し、光ファイバ10
2と光ファイバ110の接続状態を切り替えることがで
きる。
【0053】可動ファイバ保持ブロック106に形成さ
れているガイドピンが摺動する溝は、図6に示される構
造となっており、光ファイバ102の位置を高精度に切
り替えることができる。
【0054】カバー706を気密性よくパッケージベー
ス100に接合し、屈折率整合液注入孔707から図示
しない屈折率整合液を注入し、屈折率整合液注入孔カバ
ー708を気密性よく屈折率整合液注入孔707の上に
接合して、光の結合損失1dB以下のスイッチを容易に構
成することができる。
【0055】
【発明の効果】ガイドピンが摺動する溝の加工誤差が大
きい場合でも、光ファイバの並進方向の位置ずれによる
光の結合損失を1dB以下とした光スイッチを構成で
き、光スイッチの製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光スイッチの全体構造を示す上面図。
【図2】光スイッチの光切り替え部の断面構造を示す断
面図。
【図3】切り替え位置のずれが発生するメカニズムを示
す断面図。
【図4】ガイドピンと溝との接触部の寸法関係を示す断
面図。
【図5】可動ファイバ保持ブロックとガイドピン部の断
面図。
【図6】図5は具体的寸法例を示した図。
【図7】光スイッチのパッケージを密封する直前の状態
の斜視図。
【符号の説明】
100…パッケージベース、101…入力光信号、10
2…光ファイバ、103…光ファイバ保持ブロック、1
04…ベース、105…ガイドピン、106…可動光フ
ァイバ保持ブロック、107…ファイバ保持ブロック、
108a、108b…コイル、109…ヨーク、110
…光ファイバ、111a、111b…出力光信号、11
2…永久磁石、201…押さえ板、202…溝、701
a、701b…外部電極、702a、702b…内部電
極、703a、703b…はんだ、704a、704b
…コイル電極、705a、705b…サイドヨーク、7
06…カバー、707…屈折率整合液注入孔、708…
屈折率整合液注入孔カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−85412(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/00 - 26/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の光ファイバの端部を固定した第一の
    ブロックと第二の光ファイバの端部を固定した第二のブ
    ロックを対向して設け、前記第一のブロックを前記第二
    のブロックに対して相対移動して光路を切り替えるファ
    イバ型光スイッチにおいて、 前記第一のブロックに前記第一の光ファイバを挟んで前
    記第一の光ファイバの長手方向に沿う方向に一対の溝を
    形成し、前記溝には前記溝の深さ方向の寸法が前記溝の
    深さより小さい断面形状をもつ一対のガイドピンの一方
    端を挿入し、前記第一のブロックには前記溝に蓋をする
    ように押さえ板が配設されており、 前記第二のブロックに前記第二の光ファイバを挟んで前
    記ガイドピンの他方端を固定し、 前記第一のブロックを移動させる力が、前記ガイドピン
    の軸に垂直な断面の中心より前記第一のブロック側に作
    用する場合、前記ガイドピンの一方は前記溝の前記第一
    のファイバ側に近い側壁と前記押さえ板に接触し、前記
    ガイドピンの他方は前記押さえ板のみに接触し、前記第
    一のブロックを移動させる力が、前記ガイドピンの軸に
    垂直な断面の中心より前記押さえ板側に作用する場合、
    前記ガイドピンの一方は前記溝の前記第一のファイバ側
    に遠い側壁と前記押さえ板に接触し、前記ガイドピンの
    他方は前記押さえ板のみに接触するように一対の前記溝
    の幅が構成されたことを特徴とするファイバ型光スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】請求項1において、一対の前記溝は二つの
    前記側壁を備え、前記側壁と前記第一のブロックの前記
    押さえ板が配設される面に対する垂線とのなす角度が、
    90度以下であることを特徴とするファイバ型光スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記ガイドピンの軸に
    垂直な断面は円形であることを特徴とするファイバ型光
    スイッチ。
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