JP3125627U - 自発光式縁石鋲 - Google Patents

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Abstract

【技術課題】経年的に変色したりせず、耐久性に優れた縁石鋲を提供する。
【解決手段】自発光式縁石鋲1は、偏平薄型に形成され、かつ前後面に透明なLED発光窓8を備え、左右に縁石に対する固定ボルト孔9を形成した樹脂製の鋲本体2上に金属製のプロテクトカバー3を被せるようにして取り付た構造とする。このように、プロテクトカバー3を取り付けることにより、経年的に外観が変色したりしないと共に、衝撃により損傷したりせず、耐久性が向上する。
【選択図】図1

Description

本考案は、道路を走行するドライバーに対して、道路の線形が判るように、縁石の上面に取り付けて安全な走行を支援するために用いられる所謂縁石鋲に関するものである。
従来の縁石鋲には、再帰反射面をドライバーと対向する方向に取り付けてヘッドライトの光を反射することでドライバーの視線を誘導するものと、内部にLED等を組み込み、このLEDを電池又は太陽電池を電源として自発光させるものに大別できる。
このような縁石鋲は、道路に沿って大量に用いられるものであることから、低コストで製造することが求められており、このため、鋲本体は、特開2005−273266号公報に掲載されているように、樹脂で成形されたものが殆どで、稀にアルミダイキャスト製のものがある。
しかし、上記樹脂製の縁石鋲の場合、次のような欠点がある。
1.屋外にあるため、最初は良いが、経年劣化が激しく、変色して美観を損ねるように なる。
2.経年劣化により強度が低下するため、一寸した衝撃で破損するようになる。
3.縁石を含めて、被取付物に対し、後付けであることと、表面はコンクリートのザラ ザラした面であるため、縁石との密着性が悪く、隙間ができたりして、この隙間に埃 や泥が入り込み、経年的に取付強度が不足して来る。
4.アルミダイキャスト製の場合、コスト高となる。
本考案の目的は、上記1〜4に記述した欠点のない縁石鋲を提供することである。なお、本考案において、「縁石鋲」とは、所謂縁石上に取り付けて用いられるものだけでなく、各種安全のためにブロックや壁等に取り付けて用いられるものを含んでおり、所謂「縁石用」だけにその用途は限定されない。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案においては、自発光式縁石鋲において、偏平薄型に形成され、かつ前後面に透明なLED発光窓を備え、左右に縁石に対する固定ボルト孔を形成した構成の樹脂製鋲本体と、
前記鋲本体内に組み込まれたLED自発光回路と、
前記LED発光窓に対応する部分に開口部を形成し、前記鋲本体側の固定ボルト孔に対応する部分に固定ボルト孔を設けると共に、鋲本体の上面と周側面全体をプロテクトするために鋲本体に被せるようにして取り付けられた金属製のプロテクトカバーと、
から成ることを特徴とするものである。
更に、請求項2に記載の考案においては、自発光式縁石鋲において、請求項1のLED自発光回路の電源に、ニッケル水素電池が用いられていること、を特徴とするものである。
更に、請求項3に記載の考案においては、自発光式縁石鋲において、請求項1のLED自発光回路の電源に、太陽電池が用いられていること、を特徴とするものである。
更に、請求項4に記載の考案においては、自発光式縁石鋲において、請求項1のLED自発光回路には、昼夜検出センサーが挿入されていて、周囲が一定の暗さになるとLED自発光回路を閉成してLEDを点滅させ、周囲が一定の明るさになるとLED自発光回路を開成してLEDの点滅を自動停止する制御回路が付加されていること、を特徴とするものである。
更に、請求項5に記載の考案においては、自発光式縁石鋲において、請求項1のLED自発光回路には、昼夜検出センサーに代えて、ヘッドライトの光を検知する光センサーが挿入されていて、ヘッドライトの光を検知するとLED自発光回路を閉成してLEDを点滅させ、ヘッドライトの光を検知しなくなるとLED自発光回路を開成してLEDの点滅を自動調整する制御回路が付加されていること、を特徴とするものである。
更に、請求項6に記載の考案においては、自発光式縁石鋲において、請求項1のプロテクトカバーは、アルミニュウムまたはステンレス又は合金等により成形されていること、を特徴とするものである。
更に、請求項7に記載の考案においては、自発光式縁石鋲において、請求項1の鋲本体の底面には、格子状又は綾状又は網目状のリブが形成されていること、を特徴とするものである。
本考案に係る縁石鋲は以上の如き構成から成り、次の効果を奏する。
1.金属製のプロテクトカバーを取り付けたことにより、樹脂製の鋲本体に比較して汚 れや泥がつきにくいと共に、汚れや泥が付着しても降雨時に洗い流されてしまい、経 年的に変色したり、美観が損なわれることが少ない。
2.金属製のプロテクトカバーで樹脂製の鋲本体が覆われているため、衝撃を受けた場 合、鋲本体側に亀裂が入ったり、破損したりすることがない。
3.鋲本体の底面にリブを形成したことにより、ザラザラしたコンクリート製の縁石に 対して馴染み易く、取り付けが強固となり、また隙間も発生しないため、従来のよう に隙間に埃や泥等が侵入しない。
4.鋲本体を樹脂製とし、プロテクトカバーを金属製としたことにより、鋲本体を金属 製としたものに比較して、製造コストが安い。
図1乃至図8に基づいて、請求項1乃至請求項7に記載した本考案の実施例を詳細に説明する。
図1は本考案に係る縁石鋲1を示すもので、この図1は、鋲本体2と、鋲本体2の上面及び側面を覆うために製作された金属製のプロテクトカバー3を示すものである。図2はプロテクトカバー3の断面図、図3はプロテクトカバー3を取り付けた縁石鋲1の平面図、図4はA−A′線断面図、図5は縁石鋲1の内部構造を示す説明図、図6はB−B′線断面図、図7は鋲本体2の底面に形成したリブ7を示す斜視図、図8は縁石100に縁石鋲1を取り付けた状態の説明図である。
上記各図において、鋲本体2は、着色された樹脂で成形された底板4と、透明樹脂で成形された上部カバー5で構成されていて、底板4の底面6には、図7に示すような格子状のリブ7が形成されている。なお、このリブ7の形状は、綾状又は網目状又は渦巻き状等任意である。
一方、上部カバー5は前後両面を傾斜させて、ここにLED発光窓8を形成し、左右端の中央部には固定ボルト孔9を形成し、この固定ボルト孔9は底板4側に形成した固定ボルト孔10と対向している。
11は、前記底板4と上部カバー5で形成されたLED発光回路格納室であって、この格納室11内にはLED自発光回路12が組み込まれている。LED自発光回路12は、回路基板13と、この回路基板13に対し、前記上部カバー5のLED発光窓8に向けて取り付けられたLED14と、このLED14の電源となるニッケル水素電池15と、昼夜検出センサ16を主たる構成要素としている。
17は、底板4と上部カバー5により上記LED発光回路12をとり囲むように形成された格納室11のシールド壁であって、このシールド壁17にはパッキング18が挿入してあり、LED発光回路12を水密にガードしている。
次に、プロテクトカバー3について説明する。このプロテクトカバー3は、上記鋲本体2に対し、被せるようにして取り付けられたアルミニュウムダイキャスト製であって、上記上部カバー5のLED発光窓8と対向する面にのみ開口部19が形成されている。上記構成の縁石鋲1は、図8に示すように、縁石100にボルト101を用いてプロテクトカバー3のボルト孔20からボルト101を通し、更に上部カバー5の固定ボルト孔9及び底板4の固定ボルト孔10を経由して縁石100に固定されている。
上記構成の縁石鋲1は、昼夜検出センサ16が周囲の明るさが一定値以下(薄暮時)になると信号を発生し、この信号でLED発光回路12が閉成されることにより、LED14に対してニッケル水素電池15から電力が供給されて点滅発光する。
そして、周囲が一定の明るさになると(朝方)信号を発生してLED発光回路12を開成し、LED14の点滅を止める。
このようにして、縁石鋲1は、ドライバーの視線を誘導し、安全な走行を支援する。
なお、上記縁石鋲1は、昼夜検出センサ16により駆動が制御される構造となっているが、夜間、ヘッドライトの光を感知しているときにのみLED14が点滅を行うような光検知センサを用いた制御回路としても良い。
また、電源となる電池には、太陽電池、あるいはその他の蓄電池を用いても良い。
鋲本体からプロテクトカバーを離した状態の説明図 プロテクトカバーの断面図 プロテクトカバーを鋲本体に被せるようにして取り付けた状態の平面図 A―A′線断面図 縁石鋲の内部構造を示す説明図 B―B′線断面図 底板の下面を示す斜視図 本考案に係る縁石鋲を縁石に取り付けた状態の説明図
符号の説明
1 縁石鋲
2 鋲本体
3 プロテクトカバー
4 底板
5 上部カバー
12 LED発光回路
14 LED

Claims (7)

  1. 偏平薄型に形成され、かつ前後面に透明なLED発光窓を備え、左右に縁石に対する固定ボルト孔を形成した構成の樹脂製鋲本体と、
    前記鋲本体内に組み込まれたLED自発光回路と、
    前記LED発光窓に対応する部分に開口部を形成し、前記鋲本体側の固定ボルト孔に対応する部分に固定ボルト孔を設けると共に、鋲本体の上面と周側面全体をプロテクトするために鋲本体に被せるようにして取り付けられた金属製のプロテクトカバーと、
    から成る自発光式縁石鋲。
  2. 請求項1のLED自発光回路の電源に、ニッケル水素電池が用いられていること、を特徴とする自発光式縁石鋲。
  3. 請求項1のLED自発光回路の電源に、太陽電池が用いられていること、を特徴とする自発光式縁石鋲。
  4. 請求項1のLED自発光回路には、昼夜検出センサーが挿入されていて、周囲が一定の暗さになるとLED自発光回路を閉成してLEDを点滅させ、周囲が一定の明るさになるとLED自発光回路を開成してLEDの点滅を自動停止する制御回路が付加されていること、を特徴とする自発光式縁石鋲。
  5. 請求項1のLED自発光回路には、昼夜検出センサーに代えて、ヘッドライトの光を検知する光センサーが挿入されていて、ヘッドライトの光を検知するとLED自発光回路を閉成してLEDを点滅させ、ヘッドライトの光を検知しなくなるとLED自発光回路を開成してLEDの点滅を自動調整する制御回路が付加されていること、を特徴とする自発光式縁石鋲。
  6. 請求項1のプロテクトカバーは、アルミニュウムまたはステンレス又は合金等により成形されていること、を特徴とする自発光式縁石鋲。
  7. 請求項1の鋲本体の底面には、格子状又は綾状又は網目状のリブが形成されていること、を特徴とする自発光式縁石鋲。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014227772A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社インパクト 縁石鋲
JP2021173003A (ja) * 2020-04-21 2021-11-01 大林道路株式会社 発炎筒代替発光装置

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