JP3768757B2 - 自発光式道路鋲 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路のセンターライン、交差点中央、横断歩道などの道路面に設置され、電源装置により発光ダイオード等の発光体を点滅又は点灯発光させて車両運転手や歩行者に警告や視線誘導等を行い、交通事故の防止を図る自発光式道路鋲に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来太陽電池により発光ダイオード等の発光体を発光させる自発光式道路鋲としては、地面より突出された四角錐台形状のケース本体の傾斜側面に発光窓が穿設されると共に、該発光窓内に発光体が外方に向けて取り付けられ、太陽電池により発光された発光体の光が直接車両運転手などに視認されるようになされているものがある。
【0003】
また、ケース本体の上部に透光体を配設すると共に、ケース本体内に太陽電池、蓄電装置、発光体、制御基盤などが収容され、太陽電池の起電力によって発光体を発光させ、その発光体の光が前記透光体を透過して外部に放出されるようになされた自発光式道路鋲がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のごとき自発光式道路鋲は、次のような問題があった。即ち発光体が路面より突出された四角錐台形状のケース本体の傾斜側面に取り付けられているため、構造上路面から突出されるケース本体の高さが、発光ダイオードなどの発光体の直径以上の厚みが最低限必要となることから、通常20〜30mm程度路面より突出して車両や歩行者の通行に対して大きな障害物となっていた。特に積雪地帯においては、路面より突出しているために除雪作業に支障を来してしまい、設置できない状況にあった。
【0005】
このように路面から突出される問題を解決して、前記ケース本体の上部に透光体が取り付けられて路面から殆ど突出しない自発光式道路鋲が出されたが、当該透光体は太陽光を透過させて太陽電池を励起させると共に、発光ダイオードの光を透光体の下部から透過屈折させて、透光体の上方に放出させるようになされているため、透光体の上面は諸車の踏まれるがままになっていた。それ故に透光体の表面は砂塵によって擦られて傷が付き、時には車の荷重がかかって破損することがあったり、または留め具の部分に集中応力を受けて損壊することがあった。特に冬期にはグレーダーによる引掛け損壊や、タイヤチェーンによる衝撃破損の被害を諸に受けやすかった。このようにして透光体表面に傷が付くと、光の透過率が低下して太陽電池への受光機能が減退するばかりでなく、発光ダイオードの放射光をも低減させてしまう。また、透光体が損壊またはヒビが発生して雨水や泥が進入し、ケース本体に内蔵されている電気部品の機能を損ねてしまうことがある。
【0006】
そこで本発明は上記の如き問題を解決して、太陽電池の起電力によって、発光ダイオードを光らせる自発光機能を持たせると共に、丈夫で耐久性に優れ、特に積雪地方でも使用できる自発光式道路鋲を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわち本発明に係る自発光式道路鋲は、中央上面に凸面部が形成された透光体はケース本体の上部に取り付けられ、更に前記透光体の凸面部が露出するように開口された保護カバーが透光体に被せられると共に、前記透光体の下部に太陽電池と、その太陽電池の起電力で充電する蓄電装置と、蓄電装置からの電力により点灯する発光体と、その発光体を点灯させる制御基板とが収容されていて、前記凸面部の露出上面から太陽光を太陽電池に供給させると共に、前記発光体の光が透光体の内部を通過させて前記凸面部立ち上がり面の少なくとも一面から屈折して外部に放出されるようになされることを特徴としている。また、保護カバーの開口部は、透光体の凸面部の形状に合わせて開口され、発光体の光が放出される立ち上がり面に対向した開口縁部は前記凸面部上面よりも低く形成されると共に、光が放出されない立ち上がり面に対向した開口縁部は、少なくとも凸面部上面よりも低くならないように形成されてなることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、透光体の中央部が凸面部となり、太陽光を透過させて太陽電池を励起させる上面部と、透光体を透過屈折して外部に光を放出させる立ち上がり面とが保護カバーの開口部から露出させて形成されるので、車が頻繁に踏みつけて通行する場所にあっては、透光体表面の擦傷を最小限に抑えることが出来る。また透光体の中央凸面部の周囲立ち上がり面で、発光体の光が放出されない面に対向する保護カバー開口縁部が、凸面部と面一に形成されることによって、車の輪荷重が殆ど保護カバーで受け止めることが出来るようになるので、損傷が更に軽減される。特に積雪地域に於ける除雪作業で、グレーダーによる引っかかりが無く、またタイヤチェーンによる破損も少なくなる。
【0009】
ケース本体は概ねアルミダイカストが使用され、太陽電池をはじめ蓄電装置や発光体及び制御基板などが収納されやすいように、また路面に施設されやすいように、内外面が形成される。またその上部に取り付けられる透光体は、発光体の光の透過と太陽光の太陽電池への入射を高めるために、透明性の高いものが使用され、併せて耐衝撃性、耐擦傷性、耐候性などに優れた硬質の強化ガラスまたはポリカーボネート樹脂、或いはアクリル樹脂などの合成樹脂が好適に使用される。
【0010】
さらに、ケース本体に冠着される保護カバーは、ケース本体の上部に取り付けられる透光体を保護する形態がとられるので、車のタイヤに踏まれても損傷しにくいように、ケース本体及び透光体に力が均等に分散されて集中荷重がかからない形態がなされる。また透光体と保護カバーの間に緩衝材を狭設させて車の衝撃を吸収して透光体が損傷しないようになされ、また雨水の侵入を防ぐようにしっかりビスにて螺着されるとよい。尚、保護カバーの材料は鋼板をプレス成型加工されても、またアルミダイカストにて形成されても構わず、車の荷重や衝撃に耐えうる材質で尚且つ防錆効果が有ればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の一形態を図面に基づき具体的に説明する。
まず図1は本発明の実施の一形態を示す縦断面図、図2は図1の平面図、図3は図1の説明図、図4は保護カバーの一実施の形態を示す斜視図、図5は保護カバーの他の一形態を示す斜視図である。
【0012】
図面において、ケース本体1の上部に透光部2が取り付けられ、該透光部2の上面中央に凸面部21が形成され、前記凸面部21が露出するようにして中央に開口部を有する保護カバー3がケース本体1に被せられると共に、透光部2との間で緩衝材4が狭設されてケース本体1にネジ31で螺着されている。前記透光体2の下部には太陽電池5と太陽電池5の起電力を充電する蓄電装置6と蓄電装置6からの電力により点灯する発光ダイオード7と発光ダイオード7を点灯させる制御装置8とがユニット化されて収容固定されている。また発光ダイオード7はプラスチックサポート71に取り付けられ、水平方向に向けて固定されていて、前記各装置が配線によって電気的に接続されている。
【0013】
本発明はかかる形態になされて、路面に予め穿孔された凹部に前記保護カバー3の上面を残して埋設され、保護カバー3から露出する透光体凸面部21の上面と路面とが、ほぼ面一になるようにしてセメント9にて固着されるものであり、太陽光が透光体2を透過して太陽電池5を励起させると共に、蓄電装置6を介して発光ダイオード7を光らせ、その光が透光体2の傾斜面を屈折して透光体内部を透過し、さらに前記凸面部21の立ち上がり面22にて屈折されて、略水平外方向に放出されるようになされている。即ち、透光体2の下部に取り付けられた発光ダイオード7から水平に放射された光aが、透光体2の傾斜面で上方に屈折して透光体の上面立ち上がり傾斜面に向かい、更に当該傾斜面で略水平方向に屈折して外側に放射されるように、透光体の屈折率によって光の入射面α及び放射面βの各角度が設定されている。以上のことから走行する車上のドライバーは最適な状況の下で発光ダイオードの光を視認することが出来る。
【0014】
また、保護カバー3は透光体2の矩形状凸面部を露出させて取り付けられていて、発光ダイオード7の光が凸面部21の相対向する両側立ち上がり面22から放射されるものにあっては、光の放射方向にある保護カバーの開口縁部が凸面部上面よりも低く形成されると共に、光の放射方向にない開口縁部は少なくとも凸面部の上面よりも低くない高さに盛り上げて形成されている。また光の放射方向が一方向のみの場合にあっては、他の三方の開口縁部が前記凸面部の上面とほぼ面一に形成されていてもよいし、或いは交差点のような如き四方に光を放射される場合にあっては、凸面部の四周に盛り上がり面が形成されなくても構わない。このように開口縁部の表面形状が部分的に盛り上がって形成される保護カバーは例えばステンレス鋼板によるプレス成型品やアルミダイカストなどの耐荷重、耐衝撃及び防錆に富んだ材料で製作され、特に積雪時のグレーダー走行やタイヤチェーンによる影響を少なくさせて積雪地方でも施設できるようになされ、併せて耐久性を高めるようになされている。
【0015】
尚、前記凸面部は必ずしも矩形状平面でなくてもよく、光を放射される方向によっては異形になされ、凸面部上面が例えばレンズ曲面になされたり、または複数の凹凸形状になされて太陽光の受光に効果的となれば、また発光ダイオードの放射光に有効な立ち上がり面形状になされるのであれば、特に限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、太陽光を透過して太陽電池を励起させる上面部と、透光体を透過屈折して外部に光を放出させる立ち上がり面とが形成された透光体の凸面部が、保護カバーの中央部に露出する形態がなされ、更に防護カバーの開口縁部の一部が少なくとも凸面部と面一に盛り上がって形成されているので、車が頻繁に踏みつけようなことがあっても、透光体表面の擦傷や本体の損傷を最小限に抑えることが出来る。また車で踏まれても殆どの輪荷重が保護カバーで受け止めることが出来るので損傷しにくい。特に積雪地域に於ける除雪作業でグレーダーによる引っかかりが無く、またタイヤチェーンによる破損も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す縦断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す説明図である。
【図4】本発明の保護カバーの一実施の形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の保護カバーの他の一形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース本体
2 透光体
21 凸面部
22 立ち上がり面
3 保護カバー
31 ビス
32 ビス穴
33 盛り上がり面
34 開口縁部
35 開口部
4 緩衝材
5 太陽電池
6 蓄電装置
7 発光ダイオード
71 プラスチックサポート
8 制御基板
9 セメント
a 発光ダイオードの光
α 透光体の入射面角
β 透光体の放射面角
Claims (3)
- 中央上面に凸面部が形成された透光体がケース本体の上部に取り付けられ、更に前記透光体の凸面部が露出するように開口された保護カバーが透光体に被せられると共に、前記透光体の下部に太陽電池と、その太陽電池の起電力で充電する蓄電装置と、蓄電装置からの電力により点灯する発光体と、その発光体を点灯させる制御基板とが収容されていて、前記凸面部の露出上面から太陽光を太陽電池に供給させると共に、前記発光体の光が透光体の内部を通過して前記凸面部立ち上がり面の少なくとも一面から屈折して外部に放出されるようになされることを特徴とする自発光式道路鋲。
- 保護カバーの開口部は前記透光体の凸面部の形状に合わせて開口され、発光体の光が放出される立ち上がり面に対向した開口縁部は前記凸面部上面よりも低く形成されると共に、光が放出されない立ち上がり面に対向した開口縁部は、少なくとも凸面部上面よりも低くならないように形成されてなることを特徴とする請求項1記載の自発光式道路鋲。
- 透光体と保護カバーとの間に緩衝材が狭設されると共に、保護カバーの上部からケース本体または透光体にネジで螺着されることを特徴とする請求項1または2に記載の自発光式道路鋲。
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