JP3125504B2 - ミシンの針板 - Google Patents

ミシンの針板

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JP3125504B2
JP3125504B2 JP05041128A JP4112893A JP3125504B2 JP 3125504 B2 JP3125504 B2 JP 3125504B2 JP 05041128 A JP05041128 A JP 05041128A JP 4112893 A JP4112893 A JP 4112893A JP 3125504 B2 JP3125504 B2 JP 3125504B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの針板に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシンにおいては、例えば、図5
に示すように上糸114が通る目孔105の上方後側に
えぐり部102が設けられたミシン針101を有するも
のが存在する。えぐり部102はミシン針101の中心
線104に対して接近した内側に偏位し、また、そのえ
ぐり部102に対応する前側反対側にはクランク状に突
出部103が形成されている。このミシン針101が貫
通する針板109上の針孔106はミシン針101の中
心線104と針孔106の中心とが一致するように設け
られている。従って、図5のようにミシン針101の中
心線104を下方に延長すると針孔106の中心と重な
り、中心線104から突出部103が設けられている側
の針孔106の内面までの距離をx1、反対側のえぐり
部102が設けられている側の内面までの距離をx2と
すると、x1とx2の長さは等しい。
【0003】また、針板109に設けられている針孔1
06の前後方向の長さは、図6に示すようにミシン針1
01の中心線104から幅の最も広い部分である前記突
出部103の外側面までの距離y1の長さに糸が充分に
通れる幅を加えた長さの2倍の寸法になっている。尚、
その針孔106の上部には、上方に向かって直径が順次
拡大するテーパー部115形成されている。
【0004】さらに、図5に示すように針板109の下
方にはカマ108が設けられており、カマ108の上部
には、前記ミシン針101の中心線104に対して前記
えぐり部102側に位置するようにカマ剣先108aが
設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ミシンにおいては、図6に示すように、ミシン針101
の中心線104と針孔106の中心が一致するように設
けられているので、ミシン針101が針孔106に貫通
した状態では、ミシン針101の突出部103が形成さ
れている側のミシン針101と針孔106の内面との隙
間111は適切な大きさであるが、えぐり部102側の
隙間110はかなり大きくなっている。
【0006】これによって、特に柔らかい布や伸縮性の
ある布を縫製する場合には、図7に示すように目孔10
5に上糸114が通ったミシン針101が下降して、被
縫製物112を貫通して針孔106に入り込む時に、被
縫製物112がミシン針101と共にテーパー部115
から針孔106に向かって入り込む。次に、ミシン針1
01が針下位置から上昇する時には被縫製物112がミ
シン針101と共に図示のように上昇してしまい、上糸
114の前記カマ剣先108a側の部分もミシン針10
1と被縫製物112の間に挟まった状態のまま上昇する
ため所定の大きさの糸輪116が形成されないことがあ
る。所定の大きさの糸輪116が形成されないとカマ剣
先108aが糸輪116を捕捉できないので、縫目が形
成されず、目とびを生じる。
【0007】また、特に硬い布や厚い布等を縫製する場
合には、えぐり部102側の隙間110が大きいために
ミシン針101が曲がった状態で針孔106に入り込み
やすく、もしも、このように曲がって入った時、えぐり
部102側の下方にはカマ剣先108aが位置している
ので、カマ剣先108aと接触して針先105やカマ剣
先108aを損傷することがある。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、目とびを防止すると共に、針先
やカマ剣先の損傷を防止することができるミシンの針板
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のミシンの針板においては、上糸を通す目孔を
有し、且つ上下動するミシン針と、上下動する前記ミシ
ン針が貫通する針孔を有する針板と、前記ミシン針が針
下位置から上昇する時に、前記上糸により形成される糸
輪を捕捉するカマ剣先を有するカマとを備えたミシンに
おいて、前記針孔を通るミシン針の中心線から前記カマ
剣先が位置する側の針孔の内面までの距離を、その反対
側の針孔の内面までの距離よりも短く設定したことを特
徴とするものである。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明のミシンの針板にお
いては、布を縫製する場合、目孔に上糸を通したミシン
針は針板に設けられた針孔を貫通して上下動する。ま
た、カマに設けられているカマ剣先は、ミシン針が針下
位置から上昇する時に、上糸により形成される糸輪を捕
捉する。針孔は、ミシン針の中心線からカマ剣先が位置
する側の針孔の内面までの距離が、その反対側の針孔の
内面までの距離よりも短く設定されているので、前記上
糸による糸輪が確実に所定の大きさに形成されると共
に、前記カマ剣先によって確実に捕捉される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0012】本実施例におけるミシンの針板の構成を図
1に示す。ミシン針1は従来のものと同様の形状で、上
糸14の通る目孔5の上方後側にえぐり部2が設けられ
ており、そのえぐり部2はミシン針1の中心線4に対し
て接近した内側に偏位し、また、えぐり部2に対応する
反対側前側には、クランク状に突出部3が形成されてい
る。前記えぐり部2は、普通に見受けられるミシン針の
えぐり部よりも大きく、且つ長く構成されているが、こ
れは上糸による糸輪を大きく形成できるようにすると共
に、その糸輪を後記カマのカマ剣先によって容易に捕捉
できるようにしたことが考慮されている。また、前記突
出部3は、ミシン針1の必要な強度を保つために設けら
れている。
【0013】ミシン針1の下方には針板9が位置してお
り、針板9上にはミシン針1が貫通する針孔6が設けら
れている。その針孔6の上部には上方に向かって直径が
順次拡大するテーパー部15が形成されている。そし
て、針孔6の下方には、カマ8が設けられており、その
カマ8の上部には、前記ミシン針1の中心線4に対して
前記えぐり部2側に位置するようにカマ剣先8aが設け
られている。
【0014】図2に示すようにミシン針1の中心線4か
ら突出部3が設けられている側の針孔6の後側内面まで
の距離x1はミシン針1の中心線4から幅の最も広い部
分である前記突出部3の外側面までの距離y1の長さに
糸が充分に通れる幅を加えた長さであり、このx1は図
7中の従来のミシン針101の中心線104から突出部
103が設けられている側の針孔106の内面までの距
離x1と等しく、その反対側のえぐり部2が設けられて
いる側の中心線4から針孔6の前側内面までの距離x2
はミシン針1のえぐり部2側において中心線4から最も
幅の広い部分であるy2の長さに糸が充分に通れる幅を
加えた長さである。従って、針板9に設けられた針孔6
はその針孔6を通るミシン針1の中心線4が針孔6の中
心17よりカマ剣先8a側にずれるように設けられてお
り、y1とy2の寸法差の分だけx2の方がx1よりも
小さくなっている。
【0015】また、図2に示すようにミシン針1の突出
部3が形成されている側のミシン針1と針孔6の内面と
の隙間10及び、えぐり部2側の隙間11は適切な大き
さであり、図2中の針孔6の直径は図5に示すような従
来の針孔106の直径よりも小さい。図2中のAーA線
で切断し、上から見た図3からも前記隙間10、11が
適切な大きさであることが分かる。
【0016】本実施例は以上のように構成される。
【0017】これによって、特に柔らかい布や伸縮性の
ある布を縫製する場合でも、図4に示すように目孔5に
上糸14が通ったミシン針1が下降して、被縫製物12
を貫通して針孔6に入り込む時に、被縫製物12がミシ
ン針1と共にテーパー部15から針孔6に向かって入り
込みにくく、またミシン針1が針下位置から上昇する時
にも被縫製物12がミシン針1と共に上昇することがほ
とんどなく、上糸の前記カマ剣先8a側の部分がミシン
針1と被縫製物12の間に挟まって、針板9の下側に残
り、所定の大きさの糸輪16が形成され、カマ剣先8a
が糸輪16を確実に捕捉できる。従って、目とびを生じ
ることなく縫目が形成される。
【0018】また、特に硬い布や厚い布等を縫製する場
合には、ミシン針1が曲がりやすいが、ミシン針1から
テーパー部15及び針孔6の内面までの距離が従来より
狭くなっているので、例えミシン針1が曲がってもテー
パー部15及び針孔6の内面に当接して案内され、その
下方に位置するカマ剣先8aと接触しないので、針先7
やカマ剣先8aの損傷を防ぐことができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のミシンの針板は、その針板上に設けられているミ
シン針が通る針孔が、ミシン針の中心線からカマ剣先が
位置する側の針孔の内面までの距離をその反対側の針孔
の内面までの距離よりも短く設定されているので、目と
びを確実に防止することができ、また、針先やカマ剣先
の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のミシン針と針孔とカマ剣先の位置関
係を示す断面図である。
【図2】本実施例の針孔にミシン針が貫通した状態の断
面図である。
【図3】図2においてA−A線で切断し、上方向から見
た図である。
【図4】本実施例の縫製時の断面図である。
【図5】従来のミシン針と針孔とカマ剣先の位置関係を
示す断面図である。
【図6】従来の針孔にミシン針が貫通した状態の断面図
である。
【図7】従来の縫製時の断面図である。
【符号の説明】
1 ミシン針 4 中心線 5 目孔 6 針孔 8 カマ 8a カマ剣先 9 針板 14 上糸 16 糸輪

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上糸を通す目孔を有し、且つ上下動する
    ミシン針と、 上下動する前記ミシン針が貫通する針孔を有する針板
    と、 前記ミシン針が針下位置から上昇する時に、前記上糸に
    より形成される糸輪を捕捉するカマ剣先を有するカマ
    と、 を備えたミシンにおいて、 前記針孔を通るミシン針の中心線から前記カマ剣先が位
    置する側の前記針孔の内面までの距離を、その反対側の
    前記針孔の内面までの距離よりも短く設定したことを特
    徴とするミシンの針板。
JP05041128A 1993-03-02 1993-03-02 ミシンの針板 Expired - Fee Related JP3125504B2 (ja)

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JPH06254282A JPH06254282A (ja) 1994-09-13
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