JP2000202184A - 2本針ミシン - Google Patents

2本針ミシン

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JP2000202184A
JP2000202184A JP11006862A JP686299A JP2000202184A JP 2000202184 A JP2000202184 A JP 2000202184A JP 11006862 A JP11006862 A JP 11006862A JP 686299 A JP686299 A JP 686299A JP 2000202184 A JP2000202184 A JP 2000202184A
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Japan
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sewing machine
needles
balance
threads
needle sewing
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JP11006862A
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English (en)
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Satoru Kumon
哲 公文
Toshiyuki Iwata
寿之 岩田
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は、2本の針を昇降運動させ
て2本の縫い目を形成していく2本針ミシンにおいて、
2本の糸に対して天秤の作用がばらつかず、2本の糸の
糸張力がそろって安定する2本針ミシンを提供すること
である。 【解決手段】 所定長さ離れた2本の針4,5と、これ
ら2本の針4,5に供給される2本の糸S1,S2を糸
掛け部11aに引っ掛けて昇降運動することで2本の糸
S1,S2の張力を調整する天秤10とを備えた2本針
ミシン1である。そして、正面視で、天秤10の糸掛け
部11aが2本の針4,5間の中心線A上に設けられて
いる。更に、天秤10下で2本の糸S1,S2を分離さ
せるセパレータ40が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2本の針を昇降
運動させて2本の縫い目を形成していく2本針ミシンに
関する。
【0002】
【従来の技術】図9には、従来の2本針ミシン100の
アーム部の正面図を示す。2本の針を昇降運動させて2
本の縫い目を形成していく2本針ミシンは、従来公知の
技術である。2本針ミシン100は、一般に、1本の針
棒110に2本の針111,112を付けたヘッド11
3を取り付け、これら2本の針111,112を昇降さ
せて2列の縫い目を形成していく。また、2本針ミシン
100の糸張力を調整する機構は、それぞれの糸に対応
した2系列のプリテンション116〜119、および、
1つの糸調子115と1つの天秤105等から構成され
る。天秤105は、糸通し孔が設けられ2本の糸が通さ
れた糸掛け部106を針棒110と同期させて上下に昇
降運動することで、釜を渡る糸の張力を調整する。天秤
105の糸掛け部106から針111,112に渡る糸
は、アーム部に設けられた糸ガイド121〜123に通
されて糸の暴れを抑止する。2本の糸r1,r2は共通
の糸ガイド121〜123に一緒に通される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
2本針ミシン100では、2本の針111,112の中
心線Aと、天秤105の糸掛け部106の移動線Bとが
正面視で大きく離れているので、左側の糸r2に掛けら
れる天秤105の作用と右側の糸r1に掛けられる天秤
105の作用とが、それぞれ異なってしまうと云う問題
があった。すなわち、天秤105の作用を説明する模式
図である図10に示すように、糸掛け部106の一回の
上昇に対して、左側の糸r2は長さL2だけ引かれるに
対して、右側の糸r1は長さL1引かれる。図10に示
すように長さL2と長さL1とでは右側の糸r1に対す
る長さL1の方が長い。それゆえ、右側の糸r2に較べ
て左側の糸r1に掛けられる張力の方が弱くなる。
【0004】天秤は、糸が釜を渡った後に糸を上方に引
き戻すはたらきをするため、糸調子やプリテンションで
糸張力を調整しても、天秤と同じような作用にさせるこ
とは出来ない。すなわち、糸調子やプリテンションを2
系列設けて、2本の糸にそれぞれ異なる張力を掛けたと
しても、上記天秤による糸張力の差異は解消できない。
そして、上記のように左右の糸r1,r2で糸張力が異
なってくると、形成される2列の縫い目の仕上がりが左
右でばらつくと云う不具合を発生させる。
【0005】また、上記従来の2本針ミシン100で
は、天秤105から針111,112に渡る糸を、共通
の糸ガイド121〜123でガイドしていたため、途中
で2本の糸r1,r2が接触して糸張力に予期しないば
らつきを発生させるという問題もあった。特に、糸が糸
調子やプリテンション等とこすれて帯電してしまうと、
2本の糸11,12は接触するばかりでなく絡まってし
まい、より一層の縫製のばらつきが発生してしまうとい
う問題があった。
【0006】この発明の目的は、上記実状に鑑み、2本
の針を昇降運動させて2本の縫い目を形成していく2本
針ミシンにおいて、2本の糸に対して天秤の作用をほぼ
同一にし、2本の糸の糸張力がそろって安定する2本針
ミシンを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、水平なX方向に所定長さ離
れた2本の針と、これら2本の針に供給される2本の糸
を糸掛け部に引っ掛けて昇降運動することで2本の糸の
張力を調整する天秤とを備え、前記2本の針を昇降運動
させて2本の縫い目を形成していく2本針ミシンにおい
て、前記2本の針間の中央の点を通る針との平行線を中
心線として、前記天秤の糸掛け部がミシン前面から見て
ほぼ前記中心線上に設けられている構成とした。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、2本の
針の中心線に近い位置で天秤の糸掛け部が上下動するの
で、2本の糸に対して天秤の作用をほぼ同一にすること
が出来る。したがって、2本の糸の糸張力がそろって安
定し、仕上がりの美しい2本の縫い目を形成できる。な
お、天秤の糸掛け部は、ほぼ上記中心線上、すなわち、
中心線から8mm以内、好ましくは5mm以内に設けら
れると良く、中央に近づくほど上記天秤の作用が顕著に
奏される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の2
本針ミシンにおいて、前記糸掛け部が、2本の糸が別々
に通される2個の孔であると共に、この2個の孔が水平
方向に並んで設けられている構成とした。この請求項2
記載の発明によれば、2本の糸に対して天秤の作用をほ
ぼ同一にしたまま、2本の糸の重なりを最小にすること
が出来る。したがって、2本の糸の干渉が回避され糸張
力がそろって安定し、仕上がりの美しい2本の縫い目を
形成できる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の2本針ミシンにおいて、ミシンのアーム部に、前
記天秤の糸掛け部と前記2本の針との間にある2本の糸
を分離させて近接するのを防ぐセパレータが設けられて
いる構成とした。また、請求項4記載の発明は、ミシン
のアーム部に、2本の針に供給される2本の糸を糸掛け
部に引っ掛けて昇降運動することで2本の糸の張力を調
整する天秤を備え、2本の針を昇降運動させて2本の縫
い目を形成していく2本針ミシンにおいて、前記ミシン
のアーム部に、前記天秤の糸掛け部と前記2本の針との
間にある2本の糸を分離させて近接するのを防ぐセパレ
ータが設けられている構成とした。
【0011】これら請求項3と4記載の発明によれば、
セパレータにより天秤−針間の2本の糸が干渉するのを
防止できるので、2本の糸の張力が安定し、仕上がりの
美しい2本の縫い目を形成できる。また、請求項3記載
の発明のように、請求項1又は2の構成に組み合わせる
ことで、2本の糸の張力がそろって安定し、仕上がりの
美しい2本の縫い目を形成できる。ここで、請求項5記
載の発明のように、前記セパレータがミシンのアーム部
と一体成形されている構成とすることで、ミシンの組立
て工程を低減できる。また、セパレータを止着する構成
では、止着部に糸が引っ掛かる可能性もあるが、一体成
形とすることで、アーム部をスッキリとした構成にし、
糸をスムーズに通過させることが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図8の図面を参照しながら説明する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形
態の2本針ミシン1のアーム部を示す正面図である。図
2は、天秤10の部分を拡大した斜視図である。この実
施の形態の2本針ミシン1は、1本の針棒2に2本の針
4,5を付けたヘッド3が設けられ、これら2本の針
4,5を昇降運動させて2列の縫い目を形成していくミ
シンである。2本針ミシン1のアーム部には、2本の上
糸S1,S2に対して別個に張力を掛ける2系統のプリ
テンション21〜24、天秤10の上流側で上糸S1,
S2に張力をかける糸調子20、本発明の特徴である天
秤10、天秤10から針4,5までの上糸S1,S2を
通してガイドする上糸ガイド30〜32等が設けられて
いる。
【0013】2本の針4,5は、布送り方向に対して直
交する水平方向(X方向)に、所定長さ離れて平行に並
んで設けられている。図1中、中心線Aは、2本の針
4,5間の中心点を針4,5と平行に伸ばした線であ
る。天秤10は、アーム部の開口溝12に露出した揺動
腕11、揺動腕11を針棒2の動きと同期させて上下運
動させる昇降機構(図示略)等を備えてなる。揺動腕1
1は、アーム部内方の昇降機構(図示略)から開口溝1
2を通して外方へと延出する揺動基部11bと、先端側
に設けられた糸掛け部11aと、前記糸掛け部11aを
中心線Aへとオフセットするために揺動基部bと糸掛け
部aとの間に設けられるオフセット部11cとから形成
されている。糸掛け部11aには、上糸S1,S2を通
す糸通し孔11d,11dが設けられている。図1中、
移動線Bは正面から見た揺動基部11bの移動軌跡に沿
って平行に伸ばした線である。上糸S1,S2は、糸調
子20の調子バネ20aから、順に、糸掛け部11aの
糸通し孔11d,11d、上糸ガイド32〜30、ヘッ
ド3のガイド穴3a,3bを通って、針4,5の針穴に
通される。そして、揺動腕11が開口溝12に沿って上
下に昇降運動することで、上糸S1,S2が針4,5側
に繰り出されたり針4,5側から引き戻されたりする。
【0014】揺動腕11は先端側が曲がった形状をして
おり、それにより先端の糸掛け部11aの位置が根元側
の移動線Bよりオフセットされている。糸掛け部11a
は、水平方向(図1の左右方向)に糸通し孔11d,1
1dが設けられており、その左端(上糸S1,S2が針
4,5側にでる端部)の位置が、特定方向から見た平面
視で、上記2本の針4,5の中心線A上に位置するよう
に設定されている。但し、上記特定方向とは、図1のよ
うにミシン前面から見る方向、詳細には、2本の針3,
4が並んだ方向に直交する水平方向であり、この実施の
形態では布送り方向と同一方向である。
【0015】この実施の形態の2本針ミシン1によれ
ば、2本の針4,5の中心線Aに沿って天秤10の糸掛
け部11aが上下動するので、糸掛け部11aから針
4,5先にかけた2本の上糸S1,S2の傾斜角度がほ
ぼ同一になり、これら2本の上糸S1,S2に対して天
秤10の作用をほぼ同一にすることが出来る。したがっ
て、2本の上糸S1,S2の糸張力がそろい、仕上がり
の美しい2本の縫い目を形成できる。
【0016】なお、天秤10の糸掛け部11aの左端1
1aaは、2本の針4,5の中心線A上に重なるように
設定するのが最も好ましいが、中心線Aからわずかにず
れていても同様の効果が得られる。例えば、上記所定方
向に見た平面視で、糸掛け部11aの左端11aaの位
置を基準部として、この基準部が中心線Aから8mm以
内の範囲に設けられていれば同様の効果が奏され、中心
線Aに近づくほどその効果が顕著になる。
【0017】[第2の実施の形態]図3は、本発明の第
2の実施の形態の2本針ミシン1Aのアーム部を示す正
面図である。図4は、天秤10Aの部分を拡大した斜視
図である。なお、第1の実施の形態の2本針ミシン1と
同様の構成は同符号を付して説明を省略する。この実施
の形態の2本針ミシン1Aは、天秤10Aの糸掛け部1
1Aaを変更したパターンである。揺動腕11Aは先端
側が曲がった形状をしており、それにより先端の糸掛け
部11Aaの位置が根元側の移動線Bよりオフセットさ
れている。この実施の形態の糸掛け部11Aaには、縦
にあいた2個の糸通し孔11Ad,11Adが設けられ
ており、これら2個の糸通し孔11Ad,11Adに別
々に2本の上糸S1,S2が通されている。これら2個
の糸通し孔11Ad,11Adは2本の針4,5が並ぶ
向きと同じ向きに並んで設けられている。そして、2個
の糸通し孔11Ad,11Ad間の中心の位置が、上述
の特定方向に見た平面視で、針4,5間の中心線Aとほ
ぼ重なるように設定されている。
【0018】この実施の形態の2本針ミシン1Aによれ
ば、2本の上糸S1,S2に対して天秤10Aの作用を
ほぼ同一したまま、2本の上糸S1,S2の重なりを最
小にすることが出来る。したがって、2本の上糸S1,
S2の干渉が回避され糸張力がそろって安定し、仕上が
りの美しい2本の縫い目を形成できる。なお、糸掛け部
11Aaは、その中心が中心線A上に重なる配置に限ら
れず、上記特定方向に見て、糸通し孔11Ad,11A
dの中心を基準部として、この基準部が中心線Aから8
mm以内の範囲に設けられていれば同様の効果が奏さ
れ、中心線Aに近づくほどその効果が顕著になる。
【0019】[第3の実施の形態]図5は、セパレータ
が設けられた本発明の第3の実施の形態の2本針ミシン
のアーム部を示す正面図、図6は、セパレータの構造を
説明する横断面図である。同図(a)はその第一例で図
5の矢印A・A線断面図、(b)は第二例の断面図であ
る。なお、第1の実施の形態の2本針ミシン1と同様の
構成は同符号を付して説明を省略する。この実施の形態
の2本針ミシン1Bは、アーム部8に、天秤10から針
4,5に渡る上糸S1,S2を分離させるセパレータ4
0を設けたものである。セパレータ40は、図6(a)
に示すように、アーム部8から山脈状に突出した形状を
しており、天秤10の糸掛け部11aが最下点にきた個
所から針4,5間の中心線Aに沿ってアーム部8の下部
まで伸びて形成されている。セパレータ40は、天秤1
0に近い側が低く、アーム部8の下部にいくにしたがっ
て高く隆起するように構成されている。このセパレータ
40は、アーム部8と一体成形されたもので、アーム部
8からなだらかに隆起しており止着部など糸が引っ掛か
りやすいところが全くない。
【0020】上記構成の2本針ミシン1Bによれば、セ
パレータ40により天秤10から針4,5間に渡る2本
の上糸S1,S2が干渉して引っ掛かったり絡まったり
するのを防止できるので、2本の上糸S1,S2の張力
が安定し、仕上がりの美しい2本の縫い目を形成でき
る。また、セパレータ40がアーム部8と一体成形され
ているので、セパレータ40の組み付け工程が不要とな
り組立て工程を低減できる。また、セパレータ40を一
体成形とすることで、アーム部8をスッキリとした構成
にし、上糸S1,S2をスムーズに通過させることが出
来る。また、セパレータ40は、上糸S1,S2を囲ん
で糸経路を束縛する形式でなく、断面視で何れかの方向
に開放された形状であるので、天秤10から針4,5に
渡る上糸S1,S2の暴れを無理に束縛することなく、
この束縛による張力変化を回避することが出来る。
【0021】なお、セパレータの形状はさまざまなバリ
エーションがありえる。例えば、図6(b)に示すよう
に、断面視で山状に隆起したセパレータ42の左右両側
に、アーム部8の面よりくぼんだ凹溝43,44を形成
し、この凹溝43,44に上糸S1,S2がガイドされ
る構成としても良い。このような構成により、セパレー
タ42を比較的低く形成しても確実に2本の上糸S1,
S2を分離できると共に、2本の上糸S1,S2の軌跡
も安定する。また、セパレータの設けられる範囲もさま
ざまなバリエーションがありえる。例えば、天秤10の
糸掛け部11aの最下点からアーム部8の下部の全範囲
に設けられる必要はなく、その一部分のみに設けられて
いても良い。更に、本実施の形態においては、糸掛け部
11aの左端11aaが中心線A上にオフセットされた
ミシンにセパレータを適用しているが、通常の糸掛け部
がオフセットされていないミシンに適用した場合でも、
2本の糸を分離して、2本の糸の糸張力が安定するとい
う効果を得ることが出来る。
【0022】[第4の実施の形態]図7は、セパレータ
が設けられた本発明の第4の実施の形態の2本針ミシン
1Cのアーム部を示す正面図、図8は、図7の矢印B・
B線断面図である。なお、第1の実施の形態の2本針ミ
シン1と同じ構成は同符号を付して説明を省略する。こ
の実施の形態の2本針ミシン1Cは、天秤10から針
4,5に渡る上糸S1,S2を分離させるセパレータ5
1,52をアーム部8に設けたものである。このセパレ
ータ51,52は、図8に示すように、断面視L字形状
の部材で、このL字の一辺を取付用ベース51a,52
aとして、アーム部8に固着したものである。セパレー
タ51,52は、正面視で針4,5間の中心線A上に重
なる箇所で、天秤10の糸掛け部11a下の複数箇所
(例えば2箇所)に取り付けられている。
【0023】この実施の形態の2本針ミシン1Cによれ
ば、上記のセパレータ51,52により、天秤10から
針4,5間に渡る2本の上糸S1,S2の干渉を防止し
て、仕上がりの美しい2本の縫い目を形成できる。ま
た、セパレータ51,52をアーム部8に固着する構成
なので、従来のミシンのアーム部に後から付けて構成す
ることが出来る。なお、セパレータの形状や固着の仕方
などについては、種々のバリエーションがありえるのは
云うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明の2本針ミシンに
よれば、天秤の糸掛け部の位置を2本の針の中心線上に
もってくることで、2本の糸に対して天秤の作用がほぼ
同一になり、2本の糸の糸張力がそろって、仕上がりの
美しい2本の縫い目を形成できる。また、ミシンのアー
ム部に2本の糸を分離するセパレータを設けることで、
2本の糸の干渉がなくなって2本の糸の糸張力が安定す
る。それにより、仕上がりの美しい2本の縫い目を形成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の2本針ミシンのア
ーム部を示す正面図である。
【図2】図1の天秤の部分を示す拡大斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の2本針ミシンのア
ーム部を示す正面図である。
【図4】図3の天秤の部分を示す拡大斜視図である。
【図5】セパレータが設けられた本発明の第3の実施の
形態の2本針ミシンのアーム部を示す正面図である。
【図6】セパレータの構造を説明する横断面図で、
(a)はその第一例で図5の矢印A・A線断面図、
(b)は第二例の断面図である。
【図7】セパレータが設けられた本発明の第4の実施の
形態の2本針ミシンのアーム部を示す正面図である。
【図8】図7の矢印B・B線断面図である。
【図9】従来の2本針ミシンのアーム部を示す正面図で
ある。
【図10】同、従来の2本針ミシンの天秤の作用を説明
するための模式図である。
【符号の説明】
1〜1C 2本針ミシン 2 針棒 4,5 針 8 アーム部 10,10A 天秤 11,11A 揺動腕 11a,11Aa 糸掛け部 11d,11Ad 糸通し孔 20 糸調子 40,42 セパレータ S1,S2 上糸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平なX方向に所定長さ離れた2本の針
    と、これら2本の針に供給される2本の糸を糸掛け部に
    引っ掛けて昇降運動することで2本の糸の張力を調整す
    る天秤とを備え、前記2本の針を昇降運動させて2本の
    縫い目を形成していく2本針ミシンにおいて、 前記2本の針間の中央の点を通る針との平行線を中心線
    として、 前記天秤の糸掛け部がミシン前面から見てほぼ前記中心
    線上に設けられていることを特徴とする2本針ミシン。
  2. 【請求項2】 前記糸掛け部は、2本の糸が別々に通さ
    れる2個の孔であると共に、この2個の孔が水平方向に
    並んで設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    2本針ミシン。
  3. 【請求項3】 ミシンのアーム部に、前記天秤の糸掛け
    部と前記2本の針との間にある2本の糸を分離させて近
    接するのを防ぐセパレータが設けられていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の2本針ミシン。
  4. 【請求項4】 ミシンのアーム部に、2本の針に供給さ
    れる2本の糸を糸掛け部に引っ掛けて昇降運動すること
    で2本の糸の張力を調整する天秤を備え、2本の針を昇
    降運動させて2本の縫い目を形成していく2本針ミシン
    において、 前記ミシンのアーム部に、前記天秤の糸掛け部と前記2
    本の針との間にある2本の糸を分離させて近接するのを
    防ぐセパレータが設けられていることを特徴とする2本
    針ミシン。
  5. 【請求項5】 前記セパレータがミシンのアーム部と一
    体成形されていることを特徴とする請求項3又は4記載
    の2本針ミシン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006192068A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Juki Corp 2本針ミシン
CN100402727C (zh) * 2001-08-02 2008-07-16 飞马缝纫机制造株式会社 多针双重锁边缝纫机的针线控制装置

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