JP3125469U - 釣り竿の穂先構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が容易で安価であり、小さなアタリでも先端側が大きく撓むようにした釣り竿の穂先構造を提供するものである。
【解決手段】電動リール2の先端に取付けられる穂先部1であって、穂先部1が可撓性のある材料でそれぞれ形成された上層の板材4と、これより長く形成された下層の板材5を層状に重ねて、その基端を連結してジョイント部3に接続し、上層の板材4の上部にその長手方向に沿って複数個の釣り糸通しリング7を取付けると共に、下層の板材5の先端側上部に釣り糸通しリング7を取付けたもので、重量の多くは上層の板材4で支持し、少ない力で下層の板材5は大きく撓むようにしてアタリの感度を向上させたものである。
【選択図】 図2

Description

本考案は、アタリが取り易い釣り竿の穂先構造に関するものである。
一般にワカサギ釣りは、氷結した冬の湖上で氷に穴を開けて、ここから穴釣りに適した穴釣り用の釣り竿を使用して、その穴に釣り糸を垂らして釣っている。ワカサギは小さい魚であるため、そのアタリはかなり小さいものであり、この弱いアタリを鋭敏に顕示できるように種々の構造のものが販売されている。
例えば、穂先部がステンレス鋼またはリン青銅製の板体で形成され、先端方向に向けて徐々に幅細であると共に、部材の表裏両面を先端方向に向かって徐々に薄く形成し、穂先部の基部厚みに対して先端厚みを五分の一乃至三十分の一に形成した穴釣り用釣竿穂先部がある(特許文献1)。
この穂先部は先端方向に向けて徐々に幅細で、表裏両面を先端側に向かって徐々に薄厚に形成しているので、基端側から先端側に向かって可撓性が順次大きくなり、しなやかさと復元性を兼ね備え、小さなアタリでも先端側が大きく撓むようにしたものである。
しかしながら、この穂先部はステンレス鋼やリン青銅製などの金属板を、切削加工や研磨加工して、先端方向に向けて徐々に幅細に形成すると共に、表裏両面を先端方向に向かって徐々に薄く形成するため、加工性が悪く、価格が高い問題があった。
特許第3752354号公報
本考案は上記問題を改善し、製造が容易で安価であり、小さなアタリでも先端側が大きく撓むようにした釣り竿の穂先構造を提供するものである。
本考案の請求項1記載の釣り竿の穂先構造は、電動リールや握持杆部の先端に取付けられる穂先部であって、穂先部が下層側が順次長く形成された可撓性のある複数枚の板材を層状に重ねて、その基端を連結してジョイント部に接続し、最上層の板材の上部にその長手方向に沿って複数個の釣り糸通しリングを取付けると共に、最下層の板材の先端側上部に釣り糸通しリングを取付けたことを特徴とするものである。
本考案の請求項2記載の釣り竿の穂先構造は、複数枚の板材を層状に重ねた板材が、最上層から最下層に向かって順次可撓性が大きい材質で形成されていることを特徴とするものである。
本考案に係る請求項1記載の釣り竿の穂先構造によれば、1本の穂先部をそれぞれ役割の異なる板材を層状に積層して組み合わせたので製造が簡単でコストも安く、重量の多くは短い上層の板材で支持され、長い下層の板材は少ない力で大きく撓むので、穂先部を上下に揺動させる合わせの動作が自然であり、またアタリの感度が極めて良く、更に巻上げ時には上層の板材で重量の多くを支持するので穂先部の曲がり過ぎることなく、確実に吊り上げることができる。
また請求項2記載の釣り竿の穂先構造によれば、複数枚の板材を層状に重ねた板材が、最上層から最下層に向かって順次可撓性が大きい材質で形成されているので、重量の多くは上層の板材で支持され、下層の板材は少ない力で大きく撓むので微妙なアタリも顕示することができる。
以下本考案の実施の一形態を図1および図2を参照して詳細に説明する。図において1は釣り竿の穂先部を示すもので、電動リール2の先端にジョイント部3で着脱自在に取付けられるようになっている。前記穂先部1は、それぞれ金属やプラスチック、ガラスファイバーなど可撓性のある材料で形成された上層の板材4と下層の板材5とを層状に重ねて、その基端を連結してジョイント部3が形成されている。上層の板材4は下層の板材5に比べてやや硬めの材料で形成されている。
また下層の板材5は上層の板材4に比べて長く形成され、上層の板材4の上部にその長手方向に沿って複数個の釣り糸通しリング7が所定の間隔で取付けられていると共に、下層の板材5の先端にも釣り糸通しリング7が取付けられている。
上記構成の釣り竿の穂先部1を用いてワカサギ釣りをする場合、電動リール2のリール8から繰り出した釣り糸9を、釣り糸通しリング7に通してその先端に図1に示すように釣り針10を取付ける。この後、釣り糸9を氷に開けた図示しない穴から垂らしてリール8から繰り出し、所定の水深の所で止めてアタリを待つ。
ワカサギが釣り針10に掛かると、その重量が穂先部1に加わるが、穂先部1は可撓性のあるやや硬めの材料で形成された上層の板材4と、これより長く可撓性の大きい下層の板材5とを層状に重ねて、その基端を連結した構造であるので、図2に示すように、重量の多くは上層の板材4で支持され、下層の板材5は少ない力で大きく撓むのでしなやかに曲がり、穂先部1を上下に揺動させる合わせの動作が自然であり、またアタリの感度が極めて良く、復元性に優れているので微妙なアタリも顕示することができる。更に巻上げ時には上層の板材4で重量の多くを支持するので穂先部1が曲がり過ぎることなく、確実に吊り上げることができる。
このように1本の穂先部1をそれぞれ役割の異なる上層の板材4と下層の板材5を層状に積層して組み合わせたので、製造が簡単で安価に製造することができる。
図3は本考案の他の実施に形態を示すもので、釣り竿の穂先部1を、上層の板材4と、これよりやや長い中間の板材6およびこれよりやや長い下層の板材5を組み合わせて3層構造としたものである。
なお上記説明では穂先部1を電動リール2の先端に取付けた場合について説明したが、手動リールを設けた握持杆部に取付けても良い。また上記説明では、ワカサギ釣の場合について説明したが、ハゼやキスなどの他の小魚を釣る場合にも使用することができる。
本考案の実施の一形態による釣り竿の穂先構造を示す側面図である。 図1の穂先部のアタリの状態を示す側面図である。 本考案の他の実施の形態による釣り竿の穂先構造の側面図である。
符号の説明
1 穂先部
2 電動リール
3 ジョイント部
4 上層の板材
5 下層の板材
6 中間の板材
7 釣り糸通しリング
8 リール
9 釣り糸
10 釣り針

Claims (2)

  1. 電動リールや握持杆部の先端に取付けられる穂先部であって、穂先部が下層側が順次長く形成された可撓性のある複数枚の板材を層状に重ねて、その基端を連結してジョイント部に接続し、最上層の板材の上部にその長手方向に沿って複数個の釣り糸通しリングを取付けると共に、最下層の板材の先端側上部に釣り糸通しリングを取付けたことを特徴とする釣り竿の穂先構造。
  2. 複数枚の板材を層状に重ねた板材が、最上層から最下層に向かって順次可撓性が大きい材質で形成されていることを特徴とする釣り竿の穂先構造。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016146774A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 有限会社 カズ 釣竿穂先部

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