JP3190714U - 釣竿穂先部 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者の要望に応じた穂先のしなやかさや長さに合わせて容易に、しかも安価に製作することができる釣竿穂先部を提供する。【解決手段】握持杆部8の先端に取付けられる釣竿穂先部1であって、バネ性のある複数の板材2A、2B、2C、2Dで形成され、各板材2A〜2Dは厚さが異なると共に、先端側が幅狭に形成され、各板材2A〜2Dを厚さが順次厚くなる順にその長手方向に沿って各端部を重ねて接着またはロウ付けして、この重ね合わせ部4A〜4Cに釣り糸を通すリング状の糸通しガイド5を取付け、この糸通しガイド5を重ね合わせ部4A〜4Cに糸6または針金を巻き付けて、全体として先端側が幅狭に形成された1本の板状としたものである。【選択図】図7
Description
本考案は、ワカサギなどの小魚の釣りに使用する釣竿穂先部に関するものである。
一般にワカサギ釣りに使用される釣竿は、30cm程度の比較的短い釣竿が使用されている。ワカサギは小魚でアタリはかなり小さいものであるため、穂先部はバネ性のある平板状のものが多く使用されている。
従来の釣竿穂先部としては、ステンレス鋼またはリン青銅製の板材で形成され、先端方向に向けて徐々に幅狭であると共に、部材の表裏両面を先端方向に向かって徐々に薄く形成したものがある(特許文献1)。
しかしながら従来の構造では1本の金属板の長さを決めてから、金属板の上下両面を先端方向に向かって徐々に薄くなるように研磨して作製している。このため研磨に時間がかかり作業性が悪く製造コストが高くなる上、使用者の要望に応じた穂先のしなやかさや長さに合わせて多品種の穂先部を用意する必要がある。
本考案は上記問題を改善し、使用者の要望に応じた穂先のしなやかさや長さに合わせて容易に、しかも安価に製作することができる釣竿穂先部を提供するものである。
本考案の請求項1記載の釣竿穂先部は、握持杆部の先端に取付けられる穂先部であって、バネ性のある複数の板材で形成され、各板材は厚さが異なると共に、先端側が幅狭に形成され、各板材を厚さが順次厚くなる順にその長手方向に沿って各端部を重ねて接着またはロウ付けして、この重ね合わせ部に釣り糸を通すリング状の糸通しガイドを取付け、この糸通しガイドを重ね合わせ部に糸または針金を巻き付けて固定して、全体として先端側が幅狭に形成された1本の板状としたことを特徴とするものである。
本考案の請求項2記載の釣竿穂先部は、請求項1において、厚さが異なる板材の長さを変えて、全体として先端側が幅狭に形成された1本の板状としたことを特徴とするものである。
本考案の請求項3記載の釣竿穂先部は、請求項1において、バネ性のある複数の板材としてステンレス鋼またはリン青銅、グラスファイバー、カーボン、竹、合成樹脂の何れか1 種もしくは2種以上の板材を用いたことを特徴とするものである。
本考案に係る請求項1記載の釣竿穂先部によれば、構成部品となる複数の板材の厚さを順次厚く形成し、この両端部を重ね合わせて接合することにより、全体として先端側に向かって順次薄く、且つ幅狭に形成された1本の板状となり、しなやかな撓みを得ることができ、研磨していく従来方法に比べて、熟練を要せずに短時間で安価に製造することができる。
また請求項2記載の釣竿穂先部によれば、厚さが異なる板材の長さを変えて、全体として先端側が幅狭に形成された1本の板状とするので、使用者の要望に応じたワカサギの微妙なアタリを感知できる穂先の長さやしなやかさを得ることができる。
また請求項3記載の釣竿穂先部によれば、バネ性のある複数の板材としてステンレス鋼またはリン青銅、グラスファイバー、カーボン、竹、合成樹脂の何れか1 種もしくは2種以上の板材を用いたので、可撓性と復元性に優れ、しかもそれぞれの材質を組み合わせることにより、所望の特性を有する釣竿穂先部を得ることができる。
以下本考案の実施の一形態を図1ないし図7を参照して詳細に説明する。図1は穂先部1を構成するバネ性のある複数の板材2A、2B、2C、2Dを示すもので、各板材2A〜2Dは、バネ性のある例えばステンレス鋼板を用い、厚さがそれぞれ異なると共に、先端側が幅狭に形成されている。例えば板材2Aは、0.1mm、2Bは、0.2mm、2Cは、0.3mm、2Dは、0.4mmのように厚さが順次厚くなるように作製する。また平面形状は図2に示すように、順次厚くなる順にその長手方向に沿って各端部が例えば5mm程度重なるように重ねた場合、全体として先端側が幅狭に形成された1本の板状となるように形成する。
次に、図3に示すように板材2Aの長手方向に沿った後端側と、板材2Bの長手方向に沿った先端側を、例えば5mm程度重なるように接着剤3を介して接着する。次に板材2Bの長手方向に沿った後端側と、板材2Cの長手方向に沿った先端側を重ねて接着剤3を介して接着する。以下同様に板材2Cの長手方向に沿った後端側と、板材2Dの長手方向に沿った先端側を重ねて接着剤3を介して接着し、全体として図4に示すように先端側が幅狭に形成された1本の板材2とする。
この後、図5に示すように板材2Aの先端の上面に糸通しガイド5を載せて、この底部に糸6を巻き付けて固定する。次に板材2Aと板材2Bの重ね合わせ部4Aの上に糸通しガイド5を載せて、重ね合わせ部4Aと一体に糸6を巻き付けて、接着剤を塗って固定する。以下同様にして重ね合わせ部4Cの上に糸通しガイド5を載せて、重ね合わせ部4Cと一体に糸6を巻き付けて固定し、図6および図7に示すように釣竿穂先部1を形成する。使用する時にはこの釣竿穂先部1の後端部を、握持杆部8の取付け溝9に差し込んで固定する。
上記構成の釣竿穂先部1は、構成部品となる板材2A〜2Dの厚さを順次厚く形成し、この両端部を重ね合わせて接合することにより、先端側に向かって順次薄く、且つ幅狭に形成されて、全体として1本の板状にとなるので、しなやかな撓みを得ることができる。このため従来のように1本の金属板の長さを決めてから、金属板の上下両面を先端方向に向かって徐々に薄くなるように研磨していく方法に比べて、熟練を要せずに短時間で安価に製造することができる。
また板材2A〜2Dの長さを変えることにより、使用者の要望に応じたワカサギの微妙なアタリを感知できる穂先の長さやしなやかさが得られるので、注文に応じて簡単に製造することができる。
なお上記説明では板材2A〜2Dとしてステンレス鋼板を用いた場合について説明したが、リン青銅、グラスファイバー、カーボン、竹、合成樹脂を用いても良く、また例えばリン青銅板と合成樹脂板の2種を組み合わせるように、2種以上の板材を組み合わせて用いることにより、所望の特性を有する釣竿穂先部を得ることができる。
また糸通しガイド5の取付位置は、重ね合わせ部4A〜4Cに限らず、その中間にも取付けて良い。また上記説明では重ね合わせ部4A〜4Cを接着剤3で接着したが、両面テープで接着しても良く、また半田付けなどロウ付けで接合しても良い。また上記説明では重ね合わせ部4A〜4Cに糸通しガイド5を糸6で巻き付けて固定した場合につい示したが、針金を巻き付けて固定しても良い。
1 釣竿穂先部
2 板材
2A、2B、2C、2D 板材
3 接着剤
4A、4B、4C 重ね合わせ部
5 糸通しガイド
6 糸
8 握持杆部
9 取付け溝
2 板材
2A、2B、2C、2D 板材
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5 糸通しガイド
6 糸
8 握持杆部
9 取付け溝
Claims (3)
- 握持杆部の先端に取付けられる穂先部であって、バネ性のある複数の板材で形成され、各板材は厚さが異なると共に、先端側が幅狭に形成され、各板材を厚さが順次厚くなる順にその長手方向に沿って各端部を重ねて接着またはロウ付けして、この重ね合わせ部に釣り糸を通すリング状の糸通しガイドを取付け、この糸通しガイドを重ね合わせ部に糸または針金を巻き付けて固定して、全体として先端側が幅狭に形成された1本の板状としたことを特徴とする釣竿穂先部。
- 厚さが異なる板材の長さを変えて、全体として先端側が幅狭に形成された1本の板状としたことを特徴とする請求項1記載の釣竿穂先部。
- バネ性のある複数の板材としてステンレス鋼またはリン青銅、グラスファイバー、カーボン、竹、合成樹脂の何れか1 種もしくは2種以上の板材を用いたことを特徴とする請求項1記載の釣竿穂先部。
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3190714U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016146774A (ja) * | 2015-02-12 | 2016-08-18 | 有限会社 カズ | 釣竿穂先部 |
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2014
- 2014-03-05 JP JP2014001126U patent/JP3190714U/ja not_active Expired - Lifetime
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