JP3125099B2 - ラクトスクロース含有粉末の製造方法とその粉末の用途 - Google Patents

ラクトスクロース含有粉末の製造方法とその粉末の用途

Info

Publication number
JP3125099B2
JP3125099B2 JP02092562A JP9256290A JP3125099B2 JP 3125099 B2 JP3125099 B2 JP 3125099B2 JP 02092562 A JP02092562 A JP 02092562A JP 9256290 A JP9256290 A JP 9256290A JP 3125099 B2 JP3125099 B2 JP 3125099B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactosucrose
powder
weight
starch
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP02092562A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03290197A (ja
Inventor
耕三 原
孝輝 藤田
昌之 山下
保彦 恒富
修造 堺
俊雄 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Biofermin Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Biofermin Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ensuiko Sugar Refining Co Ltd, Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK, Biofermin Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Priority to JP02092562A priority Critical patent/JP3125099B2/ja
Publication of JPH03290197A publication Critical patent/JPH03290197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3125099B2 publication Critical patent/JP3125099B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Confectionery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ラクトスクロース含有粉末の工業的製造方
法とその粉末の用途に関するものであり、更に詳細に
は、スクロースとラクトースとを含有する水溶液に糖転
移酵素を作用させ、得られるラクトスクロース含有糖液
に対してDE5以下の澱粉質を固形物当り50W/W%以上含有
せしめ、これを噴霧乾燥することを特徴とするラクトス
クロース含有粉末の製造方法、およびその粉末を含有せ
しめることを特徴とする摂取物の製造方法に関する。
[従来の技術] ラクトスクロースは、ガラクトース、グルコースおよ
びフラクトースからなる三糖類であって、その化学構造
は、O−β−D−Gal−(1→4)−O−α−D−Glc−
(1←2)−β−D−Fru(ただし、Galはガラクトース
残基、Glcはグルコース残基、Fruはフラクトース残基を
示す。)である。本物質は、昭和59年特許出願公告第53
835号公報に記載されているようにビフィズス菌用選択
糖源としてきわめて有用な糖質であることが知られてい
る。
その製造方法は、スクロースとラクトースとを含有す
る水溶液にラクトース転移酵素やガラクトース転移酵素
などの糖転移酵素を作用させて生成されることが知られ
ており、フラクトース転移酵素としては、例えば、昭和
57年特許出願公告第58905号公報および昭和59年特許出
願公告第53835号に記載されているバチルス(Bacillu
s)属、アエロバクター(Aerobacter)属などに属する
微生物由来のレバンスクラーゼが、更には、本発明者等
が発明し、平成1年6月26日付で出願した平成1年特許
願第160660号明細書に記載したアルスロバクター(Arth
robacter)属に属する微生物、例えば、アルスロバクタ
ー・エスピー(Arthrobacter sp.)K−1(FERM P−10
736)由来のβ−フラクトフラノシダーゼなどが有利に
利用され、また、ガラクトース転移酵素としては、例え
ば、カナディアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー
(Canadian Journal of Chemistry)、第43巻、第2259
乃至2264頁(1965年)や昭和64年特許出願公開第85090
号公報などに記載されているスポロボロマイセス(Spor
oboromyces)属に属する微生物および平成2年特許出願
公開第35095号公報に記載されているローネラ(Rahnell
a)属に属する微生物などに含まれており、これら微生
物菌体またはその抽出物などが有利に利用される。
しかしながら、スクロースとラクトースとを含有する
水溶液にこれらの糖転移酵素を作用させて生成されるラ
クトスクロースは、糖組成で、通常、5乃至30%程度含
まれているものの、これをそのまま乾燥、粉末化して
も、きわめて吸湿し易く、容易に固結し、流動性を失う
不安定な粉末しか得られないことが判明した。
[発明が解決しようとする課題] ラクトスクロースをビフィズス菌糖源として広範な摂
取物に利用する上で、ラクトスクロースを含有する安定
な粉末の工業的製造方法を確立することが強く望まれて
いる。しかしながら、その製造方法は未だ確立されてい
ない。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は、糖転移酵素で生成せしめたラクトスク
ロースを含有する糖液からラクトスクロースを含有を安
定な粉末の工業的製造方法について鋭意研究した。
その結果、スクロースとラクトースとを含有する水溶
液に糖転移酵素を作用させ、得られるラクトスクロース
含有糖液に対してDE5以下の澱粉質を固形物当り50W/W%
以上含有せしめ、これを噴霧乾燥することによりラクト
スクロースを含有した安定な粉末が容易に大量製造しう
ることを見い出し、併せて、本粉末を含有せしめること
によりラクトスクロースを含有した各種経口または経管
摂取物が容易に製造しうることを見い出し、本発明を完
成した。
即ち、本発明は、まず、スクロースとラクトースとを
含有する水溶液に糖転移酵素を作用させラクトスクロー
スを生成含有せしめた糖液を製造する。
この際、スクロースとラクトースとの比率は、通常、
約1:10乃至10:1の範囲、その濃度は両者の合計で、通
常、約10乃至60W/W%の範囲から選ばれる。作用時のpH
は、使用される糖転移酵素の安定pH、至適pHなどが選ば
れ、通常、pH3乃至9の範囲から選ばれる。作用時の温
度は、使用される糖転移酵素の安定温度、至適温度など
が選ばれ、通常、5乃至70℃の範囲から選ばれる。
糖転移酵素としては、前記のフラクトース糖転移酵素
やガラクトース糖転移酵素を遊離状態で、または固定化
状態で作用させればよく、この作用により、ラクトスク
ロースを、糖組成で5乃至30W/W%程度含有した糖液を
得る。
必要ならば、本糖液のラクトスクロース含量を高めて
使用することもできる。例えば、混在するラクトースを
選択的に晶出除去して高めるか、または、アルカリ金属
型若しくはアルカリ土類金属型強酸性カチオン交換樹脂
を用いるカラムクロマトグラフィーにより分画するなど
して高めればよい。
この際、使用されるアルカリ金属型若しくはアルカリ
土類金属型強酸性カチオン交換樹脂は、スルホン基を結
合したスチレン−ジビニルベンゼン架橋共重合体のNa+
型、K+型などのアルカリ金属型、またはMg++型、Ca++
などのアルカリ土類金属型の一種または二種以上が適宜
使用される。
このようにして得られたラクトスクロース含有糖液を
そのままで、または必要により、常法に従って脱色、脱
塩し、濃縮した後、その糖液に対してDE5以下の澱粉質
を固形物当り50W/W%以上含有せしめ、これを噴霧乾燥
することにより安定なラクトスクロース含有粉末を得
る。澱粉質としては、DE5以下、望ましくはDE4以下の澱
粉質であればよく、例えば、生澱粉、溶性澱粉、α−化
澱粉、糊化澱粉、液化澱粉、デキストリン、シクロデキ
ストリンなどの澱粉若しくは分解程度の低い澱粉部分分
解物が用いられる。澱粉としては、とうもろこし粉、小
麦粉、米粉などの澱粉を主成分とする穀類粉末またはこ
れら穀類由来の澱粉であっても、更には、甘藷粉、馬鈴
藷粉、タピオカ粉などのいも類粉末またはこれらいも類
由来の澱粉であってもよい。澱粉部分分解物の調製方法
は、澱粉を、例えば、酸で部分分解し中和するか、また
はα−アミラーゼ若しくはシクロマルトデキストリン・
グルカノトランスフェラーゼを使用して部分分解し、そ
の分解程度をDE5以下にとどめればよく、必要に応じて
常法に従い、濾過、脱色、脱塩を行えばよい。また、市
販のDE5以下のデキストリン、シクロデキストリン、シ
クロデキストリン含有澱粉部分分解物などを使用するこ
とも有利に実施できる。
また、ラクトスクロース含有糖液に対するDE5以下の
澱粉質を含有させる量としては、得られる粉末の安定性
をできるだけ向上させるためには、澱粉質の使用割合が
高い程よい。しかし澱粉質の過剰な使用は、混合液の粘
度を高め、噴霧乾燥時のエネルギーコストを高めるだけ
でなく、得られる粉末中のラクトスクロース含量の低下
を招くこととなる。粉末中のラクトスクロース含量は、
一般的にはできるだけ高い方が望ましく、通常、1W/W%
以上、望ましくは3W/W%以上が好適である。従って、DE
5以下の澱粉質の使用量は、ラクトスクロース含有糖液
に対して、固形物当り50W/W%以上、望ましくは、50W/W
%乃至600W/W%が好適である。噴霧乾燥の方法として
は、公知の回転円盤法、圧力ノズル法、二流体ノズル法
など各種噴霧乾燥方法が適宜選択できる。
このようにして得られたラクトスクロース含有粉末
は、流動性良好で安定な粉末であることが判明した。本
粉末は、そのままで、または適当な他の物質と配合し
て、ビフィズス菌選択糖源としてのみならず、賦形剤、
安定剤、増粘剤、糖質結晶防止剤、保湿剤、照り付与剤
などとして各種の経口、経管摂取物に広範に利用できる
ことが判明した。
とりわけ、本粉末は、上品でかすかな甘味を有し、酸
味、塩から味、渋味、旨味、苦味などの他の呈味を有す
る各種物質ともよく調和するので、通常の調味料、飲食
物、嗜好物などにビフィズス菌選択糖源としてのみなら
ず、呈味改良剤などとしても有利に利用できる。
また、家畜、家禽、その他蜜蜂、蚕、魚などの飼育動
物のために、飼料、餌料、ペットフードなどにビフィズ
ス菌選択糖源、嗜好性向上などの目的で使用することも
できる。
その他、内服薬、経管栄養剤、トローチ、肝油ドロッ
プ、生菌剤、整腸剤、口中清涼剤、口中香錠など各種医
薬品、化粧品などにビフィズス菌選択糖源、矯味剤、賦
形剤、安定剤、増粘剤などとして有利に利用できる。
以上、述べたように、本発明でいう摂取物とは、本発
明のラクトスクロース含有粉末を含有せしめた飲食物、
嗜好物、飼料、餌料、医薬品、化粧品など経口または経
管使用されるもの全般を意味する。
また、本発明でいうラクトスクロース含有粉末を含有
せしめるとは、摂取物の製造が完了するまでの工程で、
本ラクトスクロース含有粉末が摂取物に含有せしめられ
ればよく、その方法としては、例えば、混和、混捏、溶
解、浸漬、散布、塗布、噴霧、注入などの公知の方法が
適宜選ばれる。
このようにして得られたラクトスクロース含有粉末を
含有せしめた各種経口または経管摂取物がビフィズス菌
選択糖源として使用される場合には、ヒトまたは動物の
体重Kg当り、1日につきラクトスクロースとして通常0.
01乃至5.0gから選ばれる量を摂取すればよく、望ましく
は、この量を連日または隔日に摂取するのが好適であ
る。この場合、ラクトスクロースは、小腸までは実質的
に消化吸収されず、主として大腸においてビフィズス菌
がそれを選択的に資化し増殖する。
従って、ラクトスクロースは、その摂取により血糖値
の上昇がほとんど見られず、インシュリンの分泌を刺激
せず、実質的に低カロリーと言える。通常、得られる摂
取物に高いビフィズス菌選択増殖効果を期待するには、
ラクトスクロース含有粉末をラクトスクロースとして約
0.1W/W%以上、望ましくは0.5W/W%以上含有せしめるの
が好適である。
ビフィズス菌の選択的増殖は、酢酸、乳酸などの有機
酸を生成して大腸内のpHを下げ、自発性感染症の原因と
なる細菌や腐敗細菌などの有害菌の生育を抑制する。ま
た、腐敗細菌が産生するアンモニア、インドール、クレ
ゾールなどの有害物質の発生をも抑制する。加えて、腸
を適度に刺激し、蠕動運動を適度に促進し、整腸作用を
示す。
これらの作用から、ラクトスクロース含有粉末または
これを含有せしめた各種摂取物は、美容、健康の維持、
増進に寄与できるだけでなく、糖尿病、高血圧、大腸癌
など成人病の予防、病中、病後の回復促進、高アンモニ
ア血症、肝性脳症などの治療、予防などに有利に利用で
きる。また、家畜、家禽などの飼育動物の感染予防、下
痢予防、食欲増進、肥育促進、産卵助長、糞便の悪臭抑
制などにも有利に利用できる。
以下、本発明を実験で明らかにする。
実験 1 糖転移酵素によるラクトスクロース含有糖液
の調製 実験1−1 レバンスクラーゼの調製 脱脂大豆3W/V%、グルコース2W/V%、スクロース4W/V
%、(NH42HPO40.6W/V%、MgSO4・7H2O0.03W/V%、KC
l0.02W/V%、酢酸カルシウム0.02W/V%、MnSO4・4H2O0.
001W/V%、水道水からなる液体培地60LをpH7.0に補正
し、120℃に20分間保って滅菌した後、バチルス・ズブ
チリス(Bacillus subtilis)ATCC6051を植菌し、37℃
で3日間通気撹拌培養した。培養終了後、培養液を遠心
分離して上清を採取し、これに冷エタノールを等容量添
加し、生じた沈澱を遠心分離して採取し、次いで1mM塩
化カルシウムを含有する20mM酢酸塩緩衝液(pH5.0)に
溶解し、この溶液を同じ緩衝液で一夜透析し、遠心分離
した上清をDEAE−セルロースを充填したカラムに流し、
レバンスクラーゼを吸着させ、同じ塩緩衝液で洗浄後1M
NaClを含有する同じ酢酸塩緩衝液で溶出し、この溶出
液を硫安90%飽和とし、生じた沈殿物を遠心分離にて採
取し、同じ酢酸塩緩衝液500mLに溶解してレバンスクラ
ーゼ液とした。本酵素液は約120単位/mLの活性を示し
た。
レバンスクラーゼの活性測定方法は次の通りである。
10W/V%スクロース、50mMリン酸塩緩衝液、pH7.0および
レバンスクラーゼを含有する全量2mLの反応液を30℃に
保つ。30分後にこの反応液を加熱して酵素を失活させ、
生じたグルコース量をグルコースオキシダーゼ法で測定
する。レバンスクラーゼ1単位は、この条件で1分間当
りグルコースを1μモル生じる酵素量と定義する。
実験1−2 ラクトスクロース含有糖液の調製 スクロース5重量部とラクトース3重量部とを水9重
量部に加熱溶解した後、40℃に冷却し、これに実験1−
1の方法で調製したレバンスクラーゼをスクロースg当
り1単位の割合で加え、40℃、pH7.0に保って24時間反
応させた後、酵素を加熱失活させ、濾過し、濾液を常法
に従って、活性炭で脱色し、次いで、H型およびOH型イ
オン交換樹脂で脱塩し、濃縮して濃度約60W/W%の糖液
を得た。本糖液は、グルコース、フラクトース、スクロ
ース、ラクトース、ラクトスクロースなどの糖混合液
で、このうち、ラクトスクロースについては糖組成で約
25W/W%含有しており、これをそのまま噴霧乾燥しても
吸湿性のきわめて強い不安定な粉末しか得られなかっ
た。
実験 2 ラクトスクロース含有粉末の安定性とその粉
末に含有せしめた澱粉質DEとの関係 ラクトスクロース含有粉末の安定性に及ぼす、その粉
末に含有せしめた澱粉質DEの影響を調べた。原料のラク
トスクロース含有糖液は実験1−2で調製したものを用
いた。澱粉質として、25W/W%澱粉乳にα−アミラーゼ
(ノボ社製造、商品名ターマミール)を澱粉g当り3、
15、30または50単位加え、90乃至95℃に保って糊化、液
化させ、更に加熱してα−アミラーゼを失活させて、そ
れぞれDE1.5、5.0、10.2または14.3の澱粉質含有液を調
製した。それぞれの澱粉質含有液に対して、ラクトスク
ロース含有糖液を、固形物当り100W/W%混合し、噴霧乾
燥して水分2W/W%未満の粉末を得た。それぞれの粉末を
アルミ製容器にとり、相対湿度50%、温度25℃の環境で
2日間放置してその流動性の可否、固結の有無を観察し
た。
更に流動性の程度を定量的に把握するため、各種安息
角、即ち注入角、排出角およびすべり角を測定した。注
入角は円筒部の直径110mm、高さ20mm、円錐部の高さ100
mm、排出口の直径10mmのポリエチレン製ロートを排出口
のレベルで80mmの高さに保持し、ロートに充満した各種
含量のラクトスクロース粉末を自然落下させた時の落下
物の角度を測定して求めた。排出角は、直径80mm、高さ
40mm、底部に直径25mmの開口部を持つポリエチレン製円
筒容器に充満した各種含量のラクトスクロース粉末が、
底部の開口部より排出した後に作る残部のラクトスクロ
ース粉末の角度を測定して求めた。すべり角は、長さ95
mm、幅40mm、厚さ5mmのガラス板に、各種含量のラクト
スクロース粉末10gを載せて徐々に傾けてゆき、ラクト
スクロース粉末がすべりはじめる角度を測定して求め
た。結果は第1表にまとめた。
第1表からも明らかなように、DE5以下の澱粉質を含
有せしめたラクトスクロース含有粉末は、吸湿性が低
く、安定性良好で、その取扱いの容易なことが判明し
た。
実験 3 ラクトスクロース含有粉末の安定性とその粉
末に含有せしめたDE5以下の澱粉質量との関係 ラクトスクロース含有粉末の安定性に及ぼす、その粉
末に含有せしめたDE5以下の澱粉質量の影響を調べた。
原料のラクトスクロース含有糖液は実験1−2で調製し
たものを用いた。DE1.5および5.0の澱粉質は実験2の方
法で調製した。また、澱粉質として、市販のシクロデキ
ストリン含有澱粉部分分解物(商品名デキシーパールSD
−20、DE1.4、塩水港精糖株式会社製造)も用いた。ラ
クトスクロース含有糖液に対してそれぞれの澱粉質を固
形物当り10W/W%、20W/W%、50W/W%、150W/W%または6
00W/W%混合し、噴霧乾燥して水分2%未満の粉末を得
た。それぞれの粉末を用いて、実験2の方法に準じて、
その安定性の程度を測定した。結果は第2表にまとめ
た。
第2表からも明らかなように、DE5.0以下の澱粉質を
ラクトスクロース含有糖液に対して固形物当り50W/W%
以上含有せしめ、これを噴霧乾燥して得られる粉末は、
吸湿性が低く、安定性良好で、その取扱いの容易なこと
が判明した。
以下、実施例Aでラクトスクロース含有粉末を、実施
例Bでその粉末を利用した各種摂取物を述べる。
実施例A−1 ラクトスクロース含有粉末 スクロース3重量部とラクトース3重量部とを水10重
量部に加熱溶解した後、40℃に冷却し、これに実験1−
1の方法で調製したレバンスクラーゼをスクロースg当
り1.5単位の割合で加え、40℃、pH6.0に保って16時間反
応させた後、酵素を加熱失活させ、濾過し、濾液を常法
に従って、活性炭で脱色し、次いで、H型およびOH型イ
オン交換樹脂で脱塩し、濃縮して濃度約50W/W%の糖液
を得た。本糖液は、糖組成で約30W/W%のラクトスクロ
ースを含有していた。
澱粉質として、20W/W%澱粉乳にシクロマルトデキス
トリン・グルカノトランスフェラーゼ(株式会社林原生
物化学研究所製造)を澱粉g当り2単位加え、加熱して
液化液とし、これを8時間維持した後、更に加熱してそ
のグルカノトランスフェラーゼを失活させ、濾過精製し
てDE1.2のシクロデキストリン含有澱粉部分分解物水溶
液を得た。
本澱粉質含有液を、ラクトスクロース含有糖液に対し
て固形物当り100W/W%含有せしめ、これを噴霧乾燥し
て、水分2W/W%未満の粉末を収率約90%で得た。
本ラクトスクロース含有粉末は、吸湿性が低く、流動
性、安定性良好な粉末でその取扱いは容易である。
本品は、そのままで、または適当な他の物質と配合し
て、ビフィズス菌選択糖源としてのみならず、賦形剤、
増粘剤などとして各種経口または経管摂取物に有利に利
用できる。
実施例A−2 ラクトスクロース含有粉末 澱粉質として、市販の溶性澱粉(DE1以下)を水に加
熱溶解して澱粉質溶液を調製し、これを実施例A−1の
方法で得たラクトスクロース含有糖液に対して固形物当
り150W/W%含有せしめ、これを噴霧乾燥して、水分2W/W
%未満の粉末を収率約92%で得た。
本ラクトスクロース高含有粉末は、吸湿性が低く、流
動性、安定性良好な粉末でその取扱いは容易である。
本品は、実施例A−1の場合と同様に、そのままで、
または適当な他の物質と配合して、ビフィズス菌選択糖
源としてのみならず、安定剤、賦形剤、増粘剤などとし
て各種経口または経管摂取物に有利に利用できる。
実施例A−3 ラクトスクロース含有粉末 (1)普通寒天斜面培地にアルスロバクター・エスピー
(Arthrobacter sp.)K−1(FERM P−10736)を接種
し、37℃でで2日間培養後、その一白金耳をとり、酵母
エキス1.2W/V%、ポリペプトン0.8W/V%、可溶性澱粉4W
/V%、(NH42HPO40.4W/V%、MgSO4・7H2O0.1W/V%、
水道水からなる液体培地(pH7.0)を500mL容振盪フラス
コに60mLずつ分注、滅菌したものに植菌し、37℃で5日
間振盪培養した。培養終了後、培養液を遠心分離し、β
−フラクトフラノシダーゼを含む上清を約1.1L得た。本
酵素液は約30単位/mLのβ−フラクトフラシダーゼ活性
を示した。
β−フラクトフラノシダーゼの活性測定方法は次の通
りである。40%キシロースを含む20%ショ糖溶液(500m
Mリン酸緩衝液、pH6.5)200μLに適宜希釈した酵素液2
00μLを加え、40℃、10分間作用させた後、反応液の一
部を沸騰水に入れ、酵素を熱失活させた後、遊離するグ
ルコースおよびフラクトース量をF−キット(ベーリン
ガー・マンハイム・山之内株式会社販売の商品名)で求
め、グルコース量からフラクトース量を差し引き、転移
したフラクトース量を算出する。1単位は、1分間当り
フラクトースを1μモル転移する酵素量と定義する。
(2)スクロース1重量部とラクトース1重量部とを水
3重量部に加熱溶解した後、50℃に冷却し、これに
(1)の方法で調製したβ−フラクトフラノシダーゼを
スクロースg当り5単位の割合で加え、50℃、pH6.5に
保って5時間反応させた後、酵素を失活させ、濾過し、
濾液を常法に従って、脱色し、脱塩し、濃縮して濃度約
60W/W%の糖液を得た。本糖液は、糖組成で約30W/W%の
ラクトスクロースを含有していた。
澱粉質として、25W/W%澱粉乳にα−アミラーゼを澱
粉g当り10単位加え、加熱して液化液とし、これを更に
加熱してα−アミラーゼを失活させ、濾過精製してDE2.
4の澱粉質含有液を得た。
本澱粉質含有液を、ラクトスクロース含有糖液に対し
て固形物当り250W/W%含有せしめ、これを噴霧乾燥し
て、水分2W/W%未満の粉末を収率約90%で得た。
本ラクトスクロース含有粉末は、吸湿性が低く、流動
性、安定性良好な粉末でその取扱いは容易である。
本品は、実施例A−1の場合と同様に、そのままで、
または適当な物質と配合して、ビフィズス菌選択糖源と
してのみならず、安定剤、賦形剤、増粘剤などとして各
種経口または経管摂取物に有利に利用できる。
実施例A−4 ラクトスクロース含有粉末 澱粉質として、市販のシクロデキストリン含有澱粉部
分分解物(商品名デキシーパールSD−20、DE1.4、塩水
港精糖株式会社製造)を使用し、これを実施例A−3の
方法で得たラクトスクロース含有糖液に対して固形物当
り150W/W%含有せしめ、これを噴霧乾燥して、水分2W/W
%未満の粉末を収率約93%で得た。
本ラクトスクロース含有粉末は、吸湿性が低く、流動
性、安定性良好な粉末でその取扱いは容易である。
本品は、実施例A−2の場合と同様に、そのままで、
または適当な他の物質と配合して、ビフィズス菌選択糖
源としてのみならず、安定剤、賦形剤、増粘剤などとし
て各種経口または経管摂取物に有利に利用できる。
実施例B−1 混合甘味剤 実施例A−1の方法で得たラクトスクロース含有粉末
1重量部にα−グリコシル ステビオシド(東洋精糖株
式会社製造、商品名α−G−スィート)0.05重量部を均
一に混合して得た粉末甘味料を製造した。本品は、上品
な甘味を有し、砂糖の約2倍の甘味を有する。また、本
品は、ビフィズス菌増殖促進効果を発揮し、美容、健康
の維持増進、成人病の予防、病中、病後の回復促進、高
アンモニア血症、肝性脳症などの治療、予防などに有利
に利用できる。また、家畜、家禽などの飼育動物の感染
予防、下痢予防、食欲増進、肥育促進、糞便の悪臭抑制
などにも有利に利用できる。
実施例B−2 ハードキャンディー 還元麦芽糖水飴(水分25W/W)95重量部に、実施例A
−4の方法で得たラクトスクロース含有粉末15重量部を
加熱溶解し、減圧下で水分が2W/W%未満になるまで濃縮
し、これにクエン酸1重量部及び適量のレモン香料と着
色料とを混和し、次いで、常法に従って成形しハードキ
ャンディーを製造した。
本品は、上品な甘味を有する低う蝕性のハードキャン
ディーである。また、本品は、ビフィズス菌増殖促進効
果を発揮し、実施例B−1の場合と同様に、美容、健康
の維持増進、成人病の予防、病中、病後の回復促進、各
種疾病の治療、予防などにも有利に利用できる。
実施例B−3 チューインガム ガムベース2重量部を柔らかくなる程度に加熱溶融
し、これに実施例A−1の方法で得たラクトスクロース
含有粉末2重量部、グルコース5重量部および適量のハ
ッカ香料と着色料とを混合した後、常法に従ってロール
により練り合せ、成形することによってチューインガム
を製造した。
本品は、テクスチャー、甘味ともに良好である。ま
た、本品は、ビフィズス菌増殖促進効果を発揮し、実施
例B−1の場合と同様に、美容、健康の維持増進、成人
病の予防、病中、病後の回復促進、各種疾病の治療、予
防などにも有利に利用できる。
実施例B−4 チョコレート カカオペースト40重量部、カカオバター10重量部、実
施例A−4の方法で得たラクトスクロース含有粉末10重
量部、スクロース15重量部および全脂粉乳15重量部を混
合し、レファイナーを通した。そして粒度を下げた後、
コンチェに入れ、レシチン0.5重量部を加えて、50℃で
二昼夜練り上げた。次いで、常法に従い成型機に流し込
み成型固化して製造した。
本品は、ファットブルーム、シュガーブルームの恐れ
がなく、舌にのせた時の融け具合、風味ともに良好であ
る。また、本品は、ビフィズス菌増殖促進効果を発揮
し、実施例B−1の場合と同様に、美容、健康の維持増
進、病中、病後の回復促進などにも利用できる。
実施例B−5 乳飲料 コーヒー浸出液70重量部、牛乳110重量部、A−3の
方法で得たラクトスクロース含有粉末14重量部および適
量のコーヒー香料、着色料を混合し、均質化した後、常
法に従って、殺菌、冷却、充填、包装して乳飲料を製造
した。
本品は、香り、呈味とも良好なコーヒー牛乳である。
また、本品は、ビフィズス菌増殖促進効果を発揮し、実
施例B−1の場合と同様に、美容、健康の維持増進、成
人病の予防、病中、病後の回復促進などに有利に利用で
きる。
実施例B−6 カスタードクリーム コーンスターチ500重量部、実施例A−1の方法で得
たラクトスクロース含有粉末400重量部、スクロース100
重量部、マルトース(林原商事株式会社販売、登録商標
サンマルト)400重量部および食塩5重量部を、篩を通
して充分に混合し、鶏卵1400重量部を加えて撹拌し、こ
れに沸騰した牛乳5000重量部を徐々に加え、更に、これ
をとろ火にかけて撹拌を続け、コーンスターチが完全に
糊化して全体が半透明になったときに火を止め、これを
冷却して適量のバニラ香料を加えることによりカスター
ドクリームを製造した。
本品は、なめらかな光沢を有し、甘味が強すぎず美味
である。また、本品は、ビフィズス菌増殖促進効果を発
揮し、実施例B−1の場合と同様に、美容、健康の維持
増進、成人病の予防、病中、病後の回復促進などに有利
に利用できる。
実施例B−7 即席コーンポタージュスープ α−化コーン粉末30重量部、α−化澱粉5重量部、α
−化ポテトスターチ4重量部、α−化ワキシーコーンス
ターチ12重量部、実施例A−2の方法で得たラクトスク
ロース含有粉末8重量部、グルタミン酸ナトリウム5重
量部、食塩8.5重量部、脱脂粉乳7重量部、オニオンパ
ウダー0.5重量部を磨砕してよく混合した後、これにソ
ルビタン脂肪酸エステル0.5重量部と植物性硬化油9重
量部とを加熱融解したものを添加して混合し、更に、乳
糖10重量部を加えて混合し、これを流動層造粒機に仕込
み、少量の水をスプレーして造粒した後、70℃の熱風で
乾燥し、篩分けして即席コーンポタージュスープを製造
した。本品は、熱湯を注げば、容易に溶解、分散し、風
味の優れたスープとなる。また、本品は、ビフィズス菌
増殖促進効果を発揮し、実施例B−1の場合と同様に、
美容、健康の維持増進、成人病の予防、病中、病後の回
復促進などに有利に利用できる。
実施例B−8 経管栄養剤 実施例A−3の方法で得たラクトスクロース含有粉末
580重量部、乾燥卵黄190重量部、脱脂粉乳209重量部、
塩化ナトリウム4.4重量部、塩化カリウム1.85重量部、
硫酸マグネシウム4重量部、チアミン0.01重量部、アス
コルビン酸ナトリウム0.1重量部、ビタミンEアセテー
ト0.6重量部およびニコチン酸アミド0.04重量部からな
る配合物を調製する。この配合物25gずつを、ラミネー
トアルミ製小袋に充填し、ヒートシールして、固体状経
管栄養剤を製造した。
本品は、長期間品質が安定に維持され、溶解性、分散
性が良好である。
本剤は、1袋分を約150乃至300mLの水に溶解して栄養
補給液とし、経管方法により、鼻腔、食道、胃などへ投
与して利用する。また、本品は、ビフィズス菌増殖促進
効果を発揮し、実施例B−1の場合と同様に、美容、健
康の維持増進、成人病の予防、病中、病後の回復促進、
各種疾病の治療、予防、更には、家畜、家禽などの病
中、病後の回復促進、肥育促進などに有利に利用でき
る。
実施例B−9 錠剤 実施例A−1の方法で得たラクトスクロース含有粉末
40重量部、マルトース10重量部、第三リン酸カルシウム
1重量部、シュガーエステル1重量部および適量の粉末
香料を均一に混合した後、常法に従って、1錠約500mg
になるように打錠機にて打錠し、錠剤を得た。
本品は、ひび割れもなく安定性良好な飲みやすい錠剤
で、成人1日当り、約1乃至40錠、望ましくは、約2乃
至20錠摂取することにより、ビフィズス菌増殖促進効果
を発揮し、実施例B−1の場合と同様に、美容、健康の
維持増進、成人病の予防、病中、病後の回復促進、各種
疾病の治療、予防などに有利に利用できる。
実施例B−10 配合飼料 粉麩40重量部、脱脂粉乳38重量部、実施例A−2の方
法で得たラクトスクロース含有粉末12重量部、ビタミン
剤10重量部、魚粉5重量部、第二リン酸カルシウム5重
量部、液状油脂3重量部、炭酸カルシウム3重量部、食
塩2重量部およびミネラル剤2重量部を混合して、配合
飼料を製造した。
本品は、嗜好性の向上した家畜、家禽などの飼料であ
って、とりわけ、子豚用飼料として好適である。また、
本品はビフィズス菌増殖効果を発揮し、飼育動物の感染
予防、下痢予防、食欲増進、肥育促進、糞便の悪臭抑制
などに有利に利用できる。更に、本品は、必要に応じ
て、他の飼料材料、例えば、穀類、小麦粉、澱粉、油粕
類、糟糖類などの濃厚飼料材料や、ワラ、乾草、バガ
ス、コーンコブなどの粗飼料材料などと併用して、他の
配合飼料にすることもできる。
[発明の効果] 本文で述べたごとく、本発明は、従来不可能であった
ラクトスクロース含有粉末の工業的製造方法並びに用途
を確立するものである。即ち、スクロースとラクトース
とを含有する水溶液に糖転移酵素を作用させて生成され
るラクトスクロース含有糖液に対してDE5以下の澱粉質
を固形物当り50W/W%以上含有せしめ、これを噴霧乾燥
することにより、安全なラクトスクロース含有粉末の工
業的製造方法を確立するものであり、併せて、本粉末を
含有せしめた経口または経管摂取物の工業的製造方法を
確立するものである。
このようにして得られたラクトスクロース含有粉末
は、ビフィズス菌選択糖源としてのみならず、賦形剤、
安定剤、増粘剤、糖質結晶防止剤、保湿剤、照り付与剤
などとして各種経口または経管摂取物に広範に利用でき
る。
また、ラクトスクロース含有粉末またはこれを含有せ
しめた各種摂取物は、ビフィズス菌の増殖促進効果を発
揮できることから、美容、健康の維持、増進に寄与でき
るだけでなく、成人病の予防、病中、病後の回復促進、
高アンモニア血症、肝性脳症などの治療、予防などに有
利に利用できる。
また、家畜、家禽などの飼育動物の感染予防、下痢予
防、食欲増進、肥育促進、産卵助長、糞便の悪臭抑制な
どにも有利に利用できることから、健康食品、医薬品、
化粧品、飼料などの分野における工業的意義はきわめて
大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A23L 1/19 A23L 1/19 1/236 1/236 A 1/30 1/30 Z 1/32 1/32 Z 1/40 1/40 2/38 2/38 P A61K 31/70 ACR A61K 31/70 ACR ADD ADD AEW AEW AFC AFC (72)発明者 藤田 孝輝 大阪府大阪市城東区森之宮2丁目6番 308号 (72)発明者 山下 昌之 兵庫県神戸市垂水区つつじが丘2丁目16 番地の10 (72)発明者 恒富 保彦 兵庫県神戸市北区道場町塩田2475の1番 地 (72)発明者 堺 修造 岡山県赤磐郡瀬戸町江尻旭ケ丘1丁目3 番41号 (72)発明者 三宅 俊雄 岡山県岡山市伊島町1丁目3番23号 (56)参考文献 特開 昭57−155955(JP,A) 特開 昭61−85331(JP,A) 特公 昭59−53835(JP,B2) 特公 昭45−27111(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 19/00 - 19/64

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクロースとラクトースとを含有する水溶
    液に糖転移酵素を作用させ、得られるラクトスクロース
    含有糖液に対してDE5以下の澱粉質を固形物当り50W/W%
    以上含有せしめ、これを噴霧乾燥することを特徴とする
    ラクトスクロース含有粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】スクロースとラクトースとを含有する水溶
    液に糖転移酵素を作用させ、得られるラクトスクロース
    含有糖液に対してDE5以下の澱粉質を固形物当り50W/W%
    以上含有せしめ、これを噴霧乾燥し、得られるラクトス
    クロース含有粉末を含有せしめることを特徴とする摂取
    物の製造方法。
JP02092562A 1990-04-07 1990-04-07 ラクトスクロース含有粉末の製造方法とその粉末の用途 Expired - Lifetime JP3125099B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02092562A JP3125099B2 (ja) 1990-04-07 1990-04-07 ラクトスクロース含有粉末の製造方法とその粉末の用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02092562A JP3125099B2 (ja) 1990-04-07 1990-04-07 ラクトスクロース含有粉末の製造方法とその粉末の用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03290197A JPH03290197A (ja) 1991-12-19
JP3125099B2 true JP3125099B2 (ja) 2001-01-15

Family

ID=14057868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02092562A Expired - Lifetime JP3125099B2 (ja) 1990-04-07 1990-04-07 ラクトスクロース含有粉末の製造方法とその粉末の用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3125099B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0593774B1 (en) * 1992-04-10 1997-08-06 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Food composition which inhibits formation of intestinal putrefaction product
JP2789069B2 (ja) * 1992-04-10 1998-08-20 大塚製薬株式会社 腸内腐敗産物生成抑制飲料組成物
KR20090035682A (ko) * 2006-07-19 2009-04-10 가부시끼가이샤 하야시바라 세이부쓰 가가꾸 겐꾸조 면역 조절제
JP5274362B2 (ja) * 2009-05-01 2013-08-28 株式会社林原 固結が抑制されたラクトスクロース結晶高含有粉末とその製造方法並びに用途、及びラクトスクロース結晶の固結抑制方法
JP5728194B2 (ja) * 2010-10-18 2015-06-03 大川原化工機株式会社 ポタージュスープ用粉末製造法
JP7260903B2 (ja) * 2019-03-29 2023-04-19 塩水港精糖株式会社 乳糖果糖オリゴ糖(ラクトスクロース)を有効成分として含有するストレス低減用食品組成物
AU2022291558B2 (en) * 2021-07-29 2023-09-07 Cosgriff, Victoria Jane Method of making a sugar powder

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03290197A (ja) 1991-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3134229B2 (ja) ラクトスクロース高含有粉末の製造方法とその粉末の用途
TW421673B (en) Trehalose-releasing enzyme, and its preparation and uses
KR0161531B1 (ko) 락토수크로오스 고함유 분말의 제조방법과 그 분말의 용도
TW400334B (en) Novel non-reducing oligosaccharide having a structure represented by the formula of alpha-d-oligoglucosyl alpha-d-oligoglucosides, processes and uses thereof
TW493001B (en) A process for producing trehalose and uses thereof
JP2896598B2 (ja) ラクトネオトレハロースとその製造方法並びに用途
EP0382355B1 (en) Growth promoting agent for bacteria containing pullulan with or without dextran
TW426736B (en) Non-reducing saccharide and its production and use
TW426737B (en) Saccharide composition with reduced reducibility, and preparation and uses thereof
JPH0866187A (ja) 耐熱性トレハロース遊離酵素とその製造方法並びに用途
JPH10168093A (ja) 結晶性粉末糖質とその製造方法並びに用途
TW494137B (en) β-fructofuranosidase, its preparation and uses
TW422697B (en) Energy-supplementing saccharide source and its uses
JP3125099B2 (ja) ラクトスクロース含有粉末の製造方法とその粉末の用途
TW426738B (en) Non-reducing saccharide and its production and use
JPH0579680B2 (ja)
KR100222653B1 (ko) 분말당질과그 제조방법 및 용도
JP3761270B2 (ja) β−フラクトフラノシダーゼとその製造方法並びに用途
JP3605129B2 (ja) ネオトレハロース構造を有する非還元性オリゴ糖とその製造方法並びに用途
TW449619B (en) Non-reducing saccharides, their preparations and uses
KR100350845B1 (ko) 결정말토실글루코시드,그제조방법및그것을함유한음식물
JPH1057092A (ja) ラクトスクロース高含有物とその製造方法並びに用途
JP3681193B2 (ja) α−イソマルトシル α−イソマルトシドとその製造方法並びに用途
JP2000041694A (ja) ラクトスクロ―ス高含有物とその製造方法並びに用途
JP3678452B2 (ja) ビフィズス菌増殖促進剤とその製造方法並びに用途

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 10