JP3124501B2 - ワイヤレスマイクロホン装置 - Google Patents

ワイヤレスマイクロホン装置

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JP3124501B2
JP3124501B2 JP08312620A JP31262096A JP3124501B2 JP 3124501 B2 JP3124501 B2 JP 3124501B2 JP 08312620 A JP08312620 A JP 08312620A JP 31262096 A JP31262096 A JP 31262096A JP 3124501 B2 JP3124501 B2 JP 3124501B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、ワイヤレスマイ
ク若しくはラジオマイクと称されるワイヤレス方式のマ
イクロホン装置に関し、特に、光信号によって音響機器
に音声信号を伝達(光伝送)するワイヤレスマイクロホ
ン装置の省電力のための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な光伝送方式のワイヤレスマイク
ロホン装置は、音響装置に対して赤外線による光信号を
送出する発光手段が装置本体のいずれか1ヶ所に設けら
れていた。
【0003】このようなワイヤレスマイクロホン装置で
は、使用者がワイヤレスマイクロホン装置を握り持った
際に発光手段を覆ってしまうために、光信号が遮られて
音響装置への光伝送が行われないという問題を有してい
た。
【0004】このため、本件出願人は特願平6−301
612号として複数箇所に発光手段群を備えたワイヤレ
スマイクロホン装置を提案している。
【0005】図10はこの種のワイヤレスマイクロホン
装置の外観構成を示す構成図であり、電気音響変換素子
としてのマイクロホン1と、円筒状の握り部を構成する
本体部2と、電源スイッチ3と、上部の発光素子5と、
下端部の発光素子6とから構成されている。尚、ここで
は、上部には120°の角度間隔で3個の発光素子が設
けられており、下端部にもカバーの内部に120°の角
度間隔で3個の発光素子が設けられている。
【0006】このように複数箇所(上部と下端部)に発
光素子群を備えたワイヤレスマイクロホン装置によれ
ば、使用者の握り位置にかかわらず、少なくともいずれ
か一方の発光素子群から安定した光伝送を行うことが可
能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
複数箇所に発光手段群を備えたことにより、発光素子の
個数に比例して消費電流が増大するという現象が発生す
る。
【0008】一方、ワイヤレスマイクロホン装置は、手
持ちで使用することに鑑み、小型軽量であることが好ま
しい。このためには、電源となる電池にも小型,軽量が
要求される。
【0009】しかしながら、小型,軽量な電池を用いた
場合において上述したような複数箇所に発光手段を備え
たワイヤレスマイクロホン装置を使用すると、安定した
光伝送を行うことはできるものの、電池容量と消費電流
との関係から使用時間が短くなることは避けられない。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、複数箇所に発光手段を備えて安定した
光伝送を実現しつつ消費電流を抑えることが可能なワイ
ヤレスマイクロホン装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】従って、上記の課題を解
決する本発明は以下の(1)〜(3)に説明するように
構成されたものである。
【0012】(1)第一の発明は、音声を音声周波数信
号に変換するマイクロホンと、このマイクロホンからの
音声周波数信号を受けて変調信号を生成する変換手段
と、装置本体の外周面の複数箇所に配設され、前記変換
手段からの変調信号を受けて光信号として外部に送出す
る発光手段と、この発光手段の近傍に配設された光検知
手段と、この光検知手段の検知結果を参照して送出点の
近傍で光信号の反射が検知された発光手段の発光出力を
制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするワイヤ
レスマイクロホン装置である。
【0013】このワイヤレスマイクロホン装置では、音
声をマイクロホンにより音声周波数信号に変換し、この
音声周波数信号を変換手段が変調信号にし、更に、この
変調信号を受けて複数箇所の発光手段のそれぞれが光信
号を外部の音響機器に対して送出する。
【0014】この際に、発光手段の近傍に配設された光
検知手段が光信号の反射を検知すると、その検知された
発光手段の発光出力を低減させるように制御を行う。ま
た、光信号の反射が検知されない発光手段では通常の発
光出力で光信号を送出する。
【0015】従って、使用者の握り位置の関係で光信号
が遮られる発光手段では発光出力が抑えられるため、無
駄な消費電流も抑えられるようになる。また、握り位置
にかからない発光手段からは通常の光信号が送出され
る。
【0016】この結果、複数箇所に発光手段を備えて安
定した光伝送を実現しつつ消費電流を抑えることが可能
なワイヤレスマイクロホン装置を実現できる。
【0017】尚、光検知手段は、複数箇所の夫々複数個
の発光手段の全てに対応するように配置してもよいし、
また、複数箇所毎に各箇所の複数の発光手段の反射をま
とめて検知可能なように配置してもよく、適宜選択可能
である。
【0018】(2)第二の発明は、音声を音声周波数信
号に変換するマイクロホンと、このマイクロホンからの
音声周波数信号を受けて変調信号を生成する変換手段
と、装置本体の外周面の複数箇所のそれぞれに複数個ず
つ配設され、前記変換手段からの変調信号を受けて光信
号として外部に送出する発光手段と、前記音声周波数信
号より高い周波数の周期で前記変調信号を分割し、この
分割した変調信号で前記複数箇所の複数個の発光手段の
うち少なくともいずれか1個が発光状態を保つように発
光順序を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とす
るワイヤレスマイクロホン装置である。
【0019】このワイヤレスマイクロホン装置では、音
声をマイクロホンにより音声周波数信号に変換し、この
音声周波数信号を変換手段が変調信号にし、更に、この
変調信号を受けて複数箇所の発光手段のそれぞれが光信
号を外部の音響機器に対して送出する。
【0020】この際に、制御手段が音声周波数信号より
高い周波数の周期で変調信号を分割し、この分割した変
調信号で複数箇所の複数個の発光手段のうち少なくとも
いずれか1個が発光状態を保つように発光順序を制御す
る。
【0021】従って、複数箇所の発光手段が途切れるこ
となく順次発光するため、消費電流も平均すると抑えら
れる。また、いずれかの発光手段が使用者の握り位置に
より遮られていたとしても、他の位置の発光手段からの
途切れることのない順次発光により有効な光信号が送出
される。
【0022】この結果、複数箇所に発光手段を備えて安
定した光伝送を実現しつつ消費電流を抑えることが可能
なワイヤレスマイクロホン装置を実現できる。
【0023】(3)第三の発明は、音声を音声周波数信
号に変換するマイクロホンと、このマイクロホンからの
音声周波数信号を受けて所定の搬送周波数の変調信号を
生成する変換手段と、装置本体の外周面の複数箇所に配
設され、前記変換手段からの変調信号を受けて搬送周波
数に応じて断続するパルス状の光信号として外部に送出
する発光手段と、前記パルス状の光信号のデューティー
を制御して非発光時間に対して発光時間が短くなるよう
に制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするワイ
ヤレスマイクロホン装置である。
【0024】このワイヤレスマイクロホン装置では、音
声をマイクロホンにより音声周波数信号に変換し、この
音声周波数信号を変換手段が変調信号にし、更に、この
変調信号を受けて複数箇所の発光手段のそれぞれが光信
号を外部の音響機器に対して送出する。
【0025】この際に、制御手段は、発光手段が送出す
るパルス状の光信号のデューティーを制御して非発光時
間に対して発光時間を短くなるように制御する従って、
発光強度を変えることなく、消費電流を抑えられる。こ
の結果、複数箇所に発光手段を備えて安定した光伝送を
実現しつつ消費電流を抑えることが可能なワイヤレスマ
イクロホン装置を実現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。
【0027】<第1の実施の形態例> 構成:図1は本発明の第1の実施の形態例におけるワイ
ヤレスマイクロホン装置10の電気的な概略構成を示す
ブロック図である。
【0028】この図1において、11は電気音響変換素
子としてのマイクロホンであり、音声を電気信号(音声
周波数信号)に変換する。12はマイクアンプであり、
マイクロホン11からの微弱な音声周波数信号を変調に
必要なレベルまで増幅するものである。13は変換手段
を構成する変調回路であり、音声周波数信号と所定の搬
送周波数信号とからパルス信号を生成する。
【0029】14Aは変調回路13で生成されたパルス
信号を増幅する増幅回路であり、後述する制御信号に応
じて出力レベルを低下させる機能を備えている。
【0030】15Aは増幅回路14Aからのパルス信号
を受けて外部に赤外発光による光信号を送出するLED
(発光ダイオード)であり、発光手段を構成している。
尚、このLED15Aは図10の本体上部の発光素子5
であり、複数のLEDにより構成されている。センサ1
6AはLED15Aの近傍に設けられて、LED15A
からの赤外発光が使用者の握り手などにより反射された
ことを検知する光検知手段を構成している。
【0031】14Bは変調回路13で生成されたパルス
信号を増幅する増幅回路であり、後述する制御信号に応
じて出力レベルを低下させる機能を備えている。15B
は増幅回路14Bからのパルス信号を受けて外部に赤外
発光による光信号を送出するLED(発光ダイオード)
であり、発光手段を構成している。尚、このLED15
Aは図10の本体下端部の発光素子6であり、複数のL
EDにより構成されている。センサ16BはLED15
Bの近傍に設けられて、LED15Aからの赤外発光が
使用者の握り手などにより反射されたことを検知する光
検知手段を構成している。
【0032】制御回路17はセンサ16Aとセンサ16
Bの検知結果を参照し、光信号の送出点(LED)の近
傍で使用者の握り手などにより光信号の反射が検知され
た場合に、反射が検知されたLEDの発光出力を制御す
るための制御信号を増幅回路に与える制御手段である。
【0033】このワイヤレスマイクロホン装置では、音
声をマイクロホン11により音声周波数信号に変換し、
この音声周波数信号を変調回路13が変調信号(パルス
信号)にし、更に、このパルス信号を増幅して複数箇所
のLEDのそれぞれが光信号を外部の音響機器に対して
送出する。
【0034】以上のように構成されたワイヤレスマイク
ロホン装置の動作(発光制御動作)について図2以降の
フローチャートを参照して説明する。尚、音声信号のピ
ックアップ、変調、パルス信号の発生といった一般的な
機能についての説明は省略する。
【0035】動作例1:このワイヤレスマイクロホン装
置10では、音声をマイクロホン11によりピックアッ
プして音声周波数信号に変換し、この音声周波数信号を
変調回路13がパルス信号にし、更に、このパルス信号
を増幅回路14Aで増幅してLED15Aからパルス状
の赤外光を外部に送出する。同様にして、変調回路13
からのパルス信号を増幅回路14Bで増幅してLED1
5Bからパルス状の赤外光(パルス光)を外部に送出す
る。すなわち、上部のLED15Aと下部のLED15
Bの両方を発光させる(図2S1)。
【0036】この際に、制御回路17はセンサ16Aの
検知結果とセンサ16Bの検知結果とを監視しており、
送出されたパルス光の反射の有無を調べる。尚、検出レ
ベルや検知結果の波形などにより、送出点の近傍での使
用者の握り手などによる反射を監視する(図2S2)。
【0037】いずれかのセンサでLEDの発光の反射が
検知されたら、その反射が検知されたLEDの発光を停
止させる(図2S3)。また、反射が検知されない側の
LEDでは通常の発光を続ける。尚、いずれのLEDで
も反射が検知されない場合には、両方のLEDを発光さ
せた状態を保つようにする。
【0038】そして、電源スイッチがオフにされない限
り、上部と下部との両方のLEDの発光(図2S1)以
降の処理を繰り返すようにする。すなわち、握り手の位
置が変ったりすることで、遮られる状態が変化するた
め、所定の間隔で処理を繰り返すようにする(図2S
4)。
【0039】このような動作を行うことで、使用者の握
り位置の関係で発光が遮られるLEDでは発光出力が抑
えられるため、無駄な消費電流も抑えられるようにな
る。また、握り位置にかからない発光手段からは通常の
光信号が送出される。
【0040】この結果、複数箇所に発光手段を備えて安
定した光伝送を実現しつつ消費電流を抑えることが可能
なワイヤレスマイクロホン装置を実現できる。
【0041】動作例2:このワイヤレスマイクロホン装
置10では、音声をマイクロホン11によりピックアッ
プして音声周波数信号に変換し、この音声周波数信号を
変調回路13がパルス信号にし、更に、このパルス信号
を増幅回路14Aで増幅してLED15Aからパルス状
の赤外光を外部に送出する。同様にして、変調回路13
からのパルス信号を増幅回路14Bで増幅してLED1
5Bからパルス状の赤外光(パルス光)を外部に送出す
る。すなわち、上部のLED15Aと下部のLED15
Bの両方を発光させる(図3S1)。
【0042】この際に、制御回路17はセンサ16Aの
検知結果とセンサ16Bの検知結果とを監視しており、
送出されたパルス光の反射の有無を調べる。尚、検出レ
ベルや検知結果の波形などにより、送出点の近傍での使
用者の握り手などによる反射を監視する(図3S2)。
【0043】いずれかのセンサでLEDの発光の反射が
検知されたら、その反射が検知されたLEDの発光出力
を低下させる(図3S3)。また、反射が検知されない
側のLEDでは通常の発光を続けるようにする。
【0044】尚、いずれのLEDでも反射が検知されな
い場合には、両方のLEDを発光させた状態を保つよう
にする(図3S4)。
【0045】そして、電源スイッチがオフにされない限
り、反射の検知処理(図3S2)以降を繰り返すように
する。すなわち、握り手の位置が変ったりすることで、
遮られる状態が変化するため、所定の間隔で処理を繰り
返すようにする(図3S4)。尚、この場合には、前述
の図2の場合とは異なり、反射が検知された側のLED
でも低レベルの発光が続いているため、検知のための両
方のLEDを発光させる必要はない。
【0046】このような動作を行うことで、使用者の握
り位置の関係で発光が遮られるLEDでは発光出力が抑
えられるため、無駄な消費電流も抑えられるようにな
る。また、握り位置にかからない発光手段からは通常の
光信号が送出される。
【0047】この結果、複数箇所に発光手段を備えて安
定した光伝送を実現しつつ消費電流を抑えることが可能
なワイヤレスマイクロホン装置を実現できる。
【0048】尚、上述したセンサ16A,16B及び制
御回路17としてフォトトランジスタ,シュミット回路
及びアナログスイッチを用いて実験を行ったところ、良
好な結果を得ることができた。
【0049】また、ワイヤレスマイク装置の電源として
単3型ニッケルカドミウム電池(1100mAh)を1
本使用した場合、従来は、回路の消費電流=50mA,
LEDの消費電流120mA(20mA×6)であっ
て、約6時間使用することができていた。
【0050】本実施の形態例のワイヤレスマイク装置と
して上部に2個のLED,下部に4個のLEDを配置し
たものを試作して実験を行った結果、上部2個のLED
の発光を抑えた場合には、40mAの電流を削減できた
結果、約8時間30分使用することが可能になった。
【0051】また、本実施の形態例のワイヤレスマイク
装置として上部に2個のLED,下部に4個のLEDを
配置したものを試作して実験を行った結果、下部4個の
LEDの発光を抑えた場合には、80mAの電流を削減
できた結果、約12時間使用することが可能になった。
【0052】<第2の実施の形態例>図4は本発明の第
2の実施の形態例におけるワイヤレスマイクロホン装置
10の電気的な概略構成を示すブロック図である。
【0053】この図4において、11は電気音響変換素
子としてのマイクロホンであり、音声を電気信号(音声
周波数信号)に変換する。12はマイクアンプであり、
マイクロホン11からの微弱な音声周波数信号を変調に
必要なレベルまで増幅するものである。13は変換手段
を構成する変調回路であり、音声周波数信号と所定の搬
送周波数信号とからパルス信号を生成する。
【0054】14Aは変調回路13で生成されたパルス
信号を増幅する増幅回路であり、後述する制御信号に応
じて出力レベルを低下させる機能を備えている。
【0055】15Aは増幅回路14Aからのパルス信号
を受けて外部に赤外発光による光信号を送出するLED
(発光ダイオード)であり、発光手段を構成している。
尚、このLED15Aは図10の本体上部の発光素子5
であり、複数のLEDにより構成されている。
【0056】14Bは変調回路13で生成されたパルス
信号を増幅する増幅回路であり、後述する制御信号に応
じて出力レベルを低下させる機能を備えている。15B
は増幅回路14Bからのパルス信号を受けて外部に赤外
発光による光信号を送出するLED(発光ダイオード)
であり、発光手段を構成している。尚、このLED15
Aは図10の本体下端部の発光素子6であり、複数のL
EDにより構成されている。
【0057】制御回路18は音声周波数信号より高い周
波数の周期で前記パルス信号を分割し、この分割したパ
ルス信号で前述した複数箇所のLEDが順次発光するよ
う制御するための制御信号を増幅回路に与える制御手段
である。
【0058】このワイヤレスマイクロホン装置では、音
声をマイクロホン11により音声周波数信号に変換し、
この音声周波数信号を変調回路13が変調信号(パルス
信号)にし、更に、このパルス信号を増幅して複数箇所
のLEDのそれぞれが光信号を外部の音響機器に対して
送出する。
【0059】この際に、制御手段18が音声周波数信号
より高い周波数の周期でパルス信号を分割し、この分割
したパルス信号で複数箇所のLED15A,LED15
Bのそれぞれにおいて、複数個のLEDが順次発光する
よう制御する。
【0060】この様子を図5に示す。例えば、音声周波
数より高い周波数として50kHzを選択することで、
20μ秒毎に複数個のLEDの発光を切り替えるように
制御する。LED15A,LED15Bがそれぞれ3個
のLEDで構成されている場合には、図5(a)(b)
(c)のように順次3個のLEDを光らせるようにし、
周期tを上述した20μ秒に設定する。3の倍数のLE
Dを備えている場合も同様である。
【0061】また、LED15A,LED15Bが2個
又は2の倍数である場合には、図6(a)(b)に示す
ように、2個のLEDを交互に光らせるか、4個のLE
Dを2個ずつ光らせるようにすればよい。この場合も、
上述したように音声周波数より高い周波数の周期で光ら
せるようにする。
【0062】従って、複数箇所のそれぞれ複数個のLE
Dが順次発光するため、消費電流も平均すると抑えられ
る。また、いずれかのLEDが使用者の握り位置により
遮られていたとしても、他の位置のLEDからの発光に
より有効な光信号が送出される。
【0063】この場合、音声周波数信号より高い周波数
の周期でパルス信号を分割しており、また、この分割し
た変調信号で複数箇所の複数個のLEDのうち少なくと
もいずれか1個が発光状態を保つように発光順序を制御
しているので、復調側で音声が途切れるようなことはな
い。
【0064】この結果、複数箇所に発光手段を備えて安
定した光伝送を実現しつつ消費電流を抑えることが可能
なワイヤレスマイクロホン装置を実現できる。
【0065】ワイヤレスマイク装置の電源として単3型
ニッケルカドミウム電池(1100mAh)を使用した
場合、従来は、回路の消費電流=50mA,LEDの消
費電流120mA(20mA×6)であって、約6時間
使用することができていた。
【0066】本実施の形態例のワイヤレスマイク装置と
して図5のように発光制御したものを試作して実験を行
った結果、LEDの消費電流を1/3に削減できた結
果、約12時間使用することが可能になった。
【0067】また、本実施の形態例のワイヤレスマイク
装置として図6のように発光制御したものを試作して実
験を行った結果、LEDの消費電流を1/2に削減でき
た結果、約10時間使用することが可能になった。
【0068】<第3の実施の形態例>図7は本発明の第
3の実施の形態例におけるワイヤレスマイクロホン装置
10の電気的な概略構成を示すブロック図である。
【0069】この図7において、11は電気音響変換素
子としてのマイクロホンであり、音声を電気信号(音声
周波数信号)に変換する。12はマイクアンプであり、
マイクロホン11からの微弱な音声周波数信号を変調に
必要なレベルまで増幅するものである。13は変換手段
を構成する変調回路であり、音声周波数信号と所定の搬
送周波数信号とからパルス信号を生成する。
【0070】14Aは変調回路13で生成されたパルス
信号を増幅する増幅回路であり、後述する制御信号に応
じて出力レベルを低下させる機能を備えている。
【0071】15Aは増幅回路14Aからのパルス信号
を受けて外部に赤外発光による光信号を送出するLED
(発光ダイオード)であり、発光手段を構成している。
尚、このLED15Aは図10の本体上部の発光素子5
であり、複数のLEDにより構成されている。
【0072】14Bは変調回路13で生成されたパルス
信号を増幅する増幅回路であり、後述する制御信号に応
じて出力レベルを低下させる機能を備えている。15B
は増幅回路14Bからのパルス信号を受けて外部に赤外
発光による光信号を送出するLED(発光ダイオード)
であり、発光手段を構成している。尚、このLED15
Aは図10の本体下端部の発光素子6であり、複数のL
EDにより構成されている。
【0073】制御回路19は前述した複数箇所のLED
が所定のデューティーの波形で発光するようなバイアス
を増幅回路に与える制御手段であり、増幅回路に印加す
る+B電圧を調整する電圧調整回路や半固定抵抗などで
構成される。
【0074】このワイヤレスマイクロホン装置では、音
声をマイクロホン11により音声周波数信号に変換し、
この音声周波数信号を変調回路13が変調信号(パルス
信号)にし、更に、このパルス信号を増幅して複数箇所
のLEDのそれぞれが光信号を外部の音響機器に対して
送出する。この際に、制御手段19が所定のデューティ
ーの波形で複数箇所のLEDを発光させるようなバイア
スを増幅回路に与えるように制御する。
【0075】この様子を図8を参照して説明する。
【0076】図8は本発明の第3の実施の形態例におけ
るワイヤレスマイクロホン装置10の主要部の電気的な
概略構成を示す回路図である。ここでは、前述した実施
の形態例の増幅回路の部分を示している。
【0077】この図8では、増幅回路14(14A,1
4B)のバイアスの動作点を変更することにより、パル
ス信号のデューティーを制御するものを例示して説明を
行う。
【0078】この図8では、点に約2MHzのサイン
波の搬送周波数信号が印加されており、この搬送周波数
信号がトランジスタT1及びT2で増幅されてLED1
5に供給されるようになっている。
【0079】ここに示す例では、トランジスタT1に供
給するB電圧を半固定抵抗VRで調整することで、トラ
ンジスタT1のエミッタ側の波形が飽和して変化し、結
果としてオン/オフのデューティー比が変化することに
なる。すなわち、この例では、半固定抵抗VRが制御手
段19を構成している。
【0080】図9(a)がトランジスタT2のコレクタ
側の(a)点の初期状態の波形であり、半固定抵抗VR
を調整しない状態に相当する。ここでは、ハッチングで
示した部分が電流が流れてLEDが発光する領域であ
る。この場合、オンとオフとの比率はほぼ等しい状態で
ある。
【0081】そして、半固定抵抗VRを調整すること
で、図9(b)のようにオンの比率を小さくすることが
できる。このようにすることで、非発光時間に対して発
光時間を短くすることができ、消費電流を小さくするこ
とができる。
【0082】尚、発光時間のデューティーを小さくして
いっても発光強度はあまり変化しないため、受信機側の
性能の違いにもよるが、光伝送の伝達距離の変化は小さ
い。
【0083】ただし、発光時間を極端に短くすると、図
9(b)に示した矩形の波形が崩れてくることがあり、
その場合には伝達距離が急激に変化するようになる。従
って、矩形の波形が崩れることなく伝達距離に変化の生
じない範囲で発光時間の比率を小さくして使用すること
が好ましい。
【0084】すなわち、パルス状の光信号のデューティ
ーを制御して非発光時間に対して発光時間が短くなるよ
うにすることで、発光強度をほとんど変えることなく、
消費電流を抑えられる。この結果、複数箇所に発光手段
を備えて安定した光伝送を実現しつつ消費電流を抑える
ことが可能なワイヤレスマイクロホン装置を実現でき
る。
【0085】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば以下のような効果が得られる。
【0086】(1)第1の発明のワイヤレスマイクロホ
ン装置では、音声をマイクロホンにより音声周波数信号
に変換し、この音声周波数信号を変換手段が変調信号に
し、更に、この変調信号を受けて複数箇所の発光手段の
それぞれが光信号を外部の音響機器に対して送出する。
【0087】この際に、発光手段の近傍に配設された光
検知手段が光信号の反射を検知すると、その検知された
発光手段の発光出力を低減させるように制御を行う。ま
た、光信号の反射が検知されない発光手段では通常の発
光出力で光信号を送出する。
【0088】従って、使用者の握り位置の関係で光信号
が遮られる発光手段では発光出力が抑えられるため、無
駄な消費電流も抑えられるようになる。また、握り位置
にかからない発光手段からは通常の光信号が送出され
る。
【0089】この結果、複数箇所に発光手段を備えて安
定した光伝送を実現しつつ消費電流を抑えることが可能
なワイヤレスマイクロホン装置を実現できる。
【0090】(2)第2の発明のワイヤレスマイクロホ
ン装置では、音声をマイクロホンにより音声周波数信号
に変換し、この音声周波数信号を変換手段が変調信号に
し、更に、この変調信号を受けて複数箇所の発光手段の
それぞれが光信号を外部の音響機器に対して送出する。
【0091】この際に、制御手段が音声周波数信号より
高い周波数の周期で変調信号を分割し、この分割した変
調信号で複数箇所の複数個ずつの発光手段が順次発光す
るよう制御する。
【0092】従って、複数箇所の発光手段が順次発光す
るため、消費電流も平均すると抑えられる。また、いず
れかの発光手段が使用者の握り位置により遮られていた
としても、他の位置の発光手段からの発光により有効な
光信号が送出される。
【0093】この結果、複数箇所に発光手段を備えて安
定した光伝送を実現しつつ消費電流を抑えることが可能
なワイヤレスマイクロホン装置を実現できる。
【0094】(3)第3の発明のワイヤレスマイクロホ
ン装置では、音声をマイクロホンにより音声周波数信号
に変換し、この音声周波数信号を変換手段が変調信号に
し、更に、この変調信号を受けて複数箇所の発光手段の
それぞれが光信号を外部の音響機器に対して送出する。
【0095】この際に、制御手段は、発光手段が送出す
るパルス状の光信号のデューティーを制御して非発光時
間に対して発光時間を短くなるように制御する従って、
発光強度を変えることなく、消費電流を抑えられる。こ
の結果、複数箇所に発光手段を備えて安定した光伝送を
実現しつつ消費電流を抑えることが可能なワイヤレスマ
イクロホン装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例のワイヤレスマイ
クロホン装置の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態例のワイヤレスマイ
クロホン装置の第1の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態例のワイヤレスマイ
クロホン装置の第2の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態例のワイヤレスマイ
クロホン装置の構成を示す構成図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態例のワイヤレスマイ
クロホン装置の発光の様子の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態例のワイヤレスマイ
クロホン装置の発光の様子の一例を示す説明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態例のワイヤレスマイ
クロホン装置の構成を示す構成図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態例のワイヤレスマイ
クロホン装置の主要部の構成を示す構成図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態例のワイヤレスマイ
クロホン装置の動作を示す説明図である。
【図10】複数箇所に発光素子群を備えたワイヤレスマ
イクロホン装置の外観構成を示す構成図である。
【符号の説明】
10 ワイヤレスマイクロホン装置 11 マイクロホン 12 マイクアンプ 13 変調回路 14A 増幅回路 14B 増幅回路 15A LED 15B LED 16A センサ 16B センサ 17 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/105 10/14 10/22 10/26 10/28 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/34 H04B 1/04 H04B 10/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声を音声周波数信号に変換するマイク
    ロホンと、 このマイクロホンからの音声周波数信号を受けて変調信
    号を生成する変換手段と、 装置本体の外周面の複数箇所に配設され、前記変換手段
    からの変調信号を受けて光信号として外部に送出する発
    光手段と、 この発光手段の近傍に配設された光検知手段と、 この光検知手段の検知結果を参照して送出点の近傍で光
    信号の反射が検知された発光手段の発光出力を制御する
    制御手段と、 を備えたことを特徴とするワイヤレスマイクロホン装
    置。
  2. 【請求項2】 音声を音声周波数信号に変換するマイク
    ロホンと、 このマイクロホンからの音声周波数信号を受けて変調信
    号を生成する変換手段と、 装置本体の外周面の複数箇所のそれぞれに複数個ずつ配
    設され、前記変換手段からの変調信号を受けて光信号と
    して外部に送出する発光手段と、 前記音声周波数信号より高い周波数の周期で前記変調信
    号を分割し、この分割した変調信号で前記複数箇所の複
    数個の発光手段のうち少なくともいずれか1個が発光状
    態を保つように発光順序を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするワイヤレスマイクロホン装
    置。
  3. 【請求項3】 音声を音声周波数信号に変換するマイク
    ロホンと、 このマイクロホンからの音声周波数信号を受けて所定の
    搬送周波数の変調信号を生成する変換手段と、 装置本体の外周面の複数箇所に配設され、前記変換手段
    からの変調信号を受けて搬送周波数に応じて断続するパ
    ルス状の光信号として外部に送出する発光手段と、 前記パルス状の光信号のデューティーを制御して非発光
    時間に対して発光時間が短くなるように制御する制御手
    段と、 を備えたことを特徴とするワイヤレスマイクロホン装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101828922B1 (ko) * 2016-05-10 2018-02-19 오해승 킥판 겸용 몸 고정띠를 구비한 구명조끼

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