JP3124257B2 - 感熱記録装置 - Google Patents
感熱記録装置Info
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Description
用いて感熱記録材料に感熱記録を行う感熱記録装置に関
する。
等の支持体の片面に感熱記録層を形成した感熱記録材料
(以下、感熱材料とする)を用いる感熱記録が利用され
ている。感熱記録は湿式の現像処理が不要であり、取り
扱いが簡単である等の利点を有することから、近年で
は、超音波診断のような小型の画像記録のみならず、M
RI診断やX線診断等の大型かつ高画質な画像が要求さ
れる用途において、医療診断のための画像記録への利用
も検討されている。
素数に相当する個数の発熱素子を主方向に配列したグレ
ーズを有するサーマルヘッドを用い、グレーズを感熱材
料の感熱記録層に若干押し当てた状態で、両者を主方向
と略直交する副方向に相対的に移動させながら、記録画
像の画像データに応じて、グレーズの各発熱素子に記録
エネルギーを与えて加熱することにより、感熱材料の感
熱記録層を加熱して画像記録が行われる。
等価回路を図7に示すように、スイッチ素子64を介し
て電源とグランドとの間に発熱素子62を接続して構成
されている。スイッチ素子64は、例えば、各画素の画
像データをパルス幅変調した制御信号によってそのオン
オフが制御され、発熱素子62は、スイッチ素子64を
介して、制御信号のハイレベルのパルス幅に相当する時
間通電されることにより、画像データに対応する所定の
温度に制御される。
周期に相当する時間に対して、スイッチ素子64をオン
させる時間の割合をいうものとする。また、発熱素子6
2を制御信号のハイレベルのパルス幅に相当する時間通
電した時、発熱素子62へ与えられる記録エネルギーE
は、E=(V2 /R)・(t/S)により与えられる。
ここで、Vは、サーマルヘッドの電源電圧、Rは、発熱
素子62の抵抗値、tは、制御信号のハイレベルのパル
ス幅、Sは、発熱素子62の画素面積である。
た場合、発熱デューティが大きい場合と同じ記録エネル
ギーを得るためには、サーマルヘッドの電源電圧を高く
する必要がある。サーマルヘッドの電源電圧を高くする
ことによって、サーマルヘッドの表面温度は上昇する。
従って、図8に示すように、通電時間t1をt2より短
くした場合(t1<t2)、それだけ電源電圧を高くし
なければならず、発熱のピーク温度h1は、通電時間が
長い場合(t2)のピーク温度h2より上昇してしま
う。
等を保護するため、その表面に保護膜が形成されてい
る。保護膜は、通常、窒化珪素等のセラミックで形成さ
れるが、保護膜の表面は、感熱記録時に加熱されて感熱
材料と摺接するため、記録を重ねるにしたがって摩耗し
て劣化し、保護機能が損なわれ、最終的には、画像記録
ができなくなる状態に陥る。このような状態をヘッド切
れという。特に、前述の医療用途のように、高品質で、
かつ高画質な多階調画像が要求される用途においては、
高品質化および高画質化を図るために、ポリエステルフ
ィルム等の高剛性の支持体を使用し、さらに、記録温度
や、感熱材料へのサーマルヘッドの押圧力を高く設定す
る方向にある。そのため、サーマルヘッドの保護膜にか
かる負担が大きく、摩耗や腐食が進行し易くなってい
る。
を防止し、耐久性を向上する方法として、保護膜の性能
を向上する技術が数多く検討されており、中でも、耐摩
耗性や耐腐食性に優れた保護膜として、炭素を主成分と
する保護膜(以下、カーボン保護膜とする)が知られて
いる。例えば、特公昭61−53955号公報には、サ
ーマルヘッドの保護膜として、ビッカーズ硬度が450
0kg/mm2 以上のカーボン保護膜を有するサーマル
ヘッドが、また、特開平7−132628号公報には、
シリコン系化合物からなる下層保護膜と、その上層のカ
ーボン保護膜(ダイヤモンドライクカーボン膜)との2
層構成の保護膜を有するサーマルヘッド、それぞれが開
示されている。このようなカーボン保護膜は、ダイヤモ
ンドに極めて近い特性を有するもので、非常に硬度が高
く、また、化学的にも安定である。そのため、感熱材料
との摺接に対して、非常に優れた耐摩耗性や耐腐食性を
発揮する。
ン保護膜は、耐熱温度が300〜400度と、窒化珪素
(Si3 N4 )の800度に比較して低く、次のような
問題がある。すなわち、発熱パルスが大きく、不用意に
発熱のピーク温度が高くなってしまう場合に、カーボン
保護膜の耐熱温度を越えると、カーボン保護膜が、膜浮
き、はがれ、消失等の損傷を受ける。その結果、画像障
害の発生や、甚だしい場合にはヘッド切れを生じるとい
う問題がある。
たものであり、カーボン保護膜を有するサーマルヘッド
において、カーボン保護膜を損傷しないようにサーマル
ヘッドを駆動することのできる感熱記録装置を提供する
ことを課題とする。
に、本発明に係る感熱記録装置は、主方向に所定数の発
熱素子が配列され、カーボン保護膜を有するサーマルヘ
ッドにより、前記主方向と略直交する副方向に相対的に
移動される感熱記録材料に2次元的に画像を記録する感
熱記録装置であって、前記サーマルヘッドによる前記画
像記録に当たり、画素データを略均等に前記副方向に複
数のデータに分散するとともに、前記発熱素子のオンオ
フを制御する制御信号の前記画像の最大濃度記録時の発
熱デューティを、前記副方向に分散した1画素当たりの
分散数(発熱分散数)に応じて決定し、この発熱デュー
ティ,発熱分散数の組み合わせにより、前記サーマルヘ
ッドを駆動して前記画像を記録することを特徴とする。
また、本発明に係る感熱記録装置においては、前記発熱
デューティが60%以上であり、前記発熱素子の発熱ピ
ーク温度が300℃以下となるように、前記サーマルヘ
ッドを駆動することが好ましい。また、前記副方向の1
画素当たりの発熱分散数が2以上であり、前記発熱素子
の発熱ピーク温度が300℃以下となるように、前記サ
ーマルヘッドを駆動することが好ましい。
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
態の概略構成図が示される。図1において、感熱記録装
置10は、画像記録制御装置16の制御に基づいて、記
録媒体であるシート状の感熱記録材料(以下、感熱材料
という)Sを、プラテンローラ12とサーマルヘッド1
4との間に挟持した状態で副方向(矢印Y方向)に搬送
しながらサーマルヘッド14によって主方向(矢印X方
向)に階調画像を記録することにより、2次元階調画像
を記録するものである。
御装置16の制御部18の作用下に記録媒体移動手段で
あるステップモータ20により回転駆動され、感熱材料
Sを主方向と略直交する副方向に搬送する。これに対
し、サーマルヘッド14は、主方向に多数の発熱素子2
2を配列して構成され、各発熱素子22は画像記録制御
装置16のサーマルヘッド駆動部24から供給される駆
動電流によって感熱材料Sを所定の階調で発色させるべ
く発熱する。
の等価回路は例えば図7に示すように構成される。ま
た、図2(a)および(b)に、サーマルヘッド14の
一実施形態の構造を表す断面図および平面図を示す。
14は、物理的に、ベース46の上のセラミック基板4
8の上に、高さH、幅Wの蒲鉾状(半円または半楕円
状)のグレーズ50を配置し、このグレーズ50の上に
発熱素子22および一対の電極54a、54bを積層
し、さらに、これらの上に保護膜が積層されている。こ
の保護膜は、内側に例えば窒化珪素(Si3 N4 )等か
らなる絶縁性保護膜56が、そしてその外層に耐久性お
よび導電性にすぐれたカーボン保護膜58が積層されて
構成されている。なお、絶縁性保護膜56とカーボン保
護膜58との間に、これらの密着のための中間層を設け
ることが好ましい。
22が発生する熱を保持する蓄熱部である。発熱素子2
2は、図2(b)に示すように、幅(ヒータ幅)lの帯
状の発熱低抗体であり、グレーズ50の幅W方向両側の
セラミック基板48上まで延在されている。また、発熱
素子22は、例えば画素密度が300dpi(dot /in
ch) のサーマルヘッドであれば84.7μm間隔という
ように、各画素毎に所定の間隔pで、1ラインに相当す
る画素数分のものが配置されている。
素子22を通電するための配線の役割を果たすものであ
り、発熱素子22と略同じ幅lで発熱素子22の上に被
覆されている。なお、電極54aと54bとの間は、長
さ(ヒータ長)Lにわたって発熱素子22が被覆されず
に露出されている。この露出部分は、グレーズ50の頂
上部にあり、発熱素子22が発生する熱を保護膜56、
58を介して感熱材料Sに付与し、感熱材料Sを発色さ
せる記録画素の1ドットに相当する。
2、一対の電極54a、54bおよび保護膜56、58
は、例えばCVD、PVD、スパッタリング、蒸着、フ
ォトリソグラフィー等の半導体装置の製造技術を利用し
て製造される。従って、保護膜56、58は、エッチン
グなどによって形成された電極上に蒸着されるため、保
護膜56、58の頂部にも電極54a、54b間の凹部
に応じて同様な凹部が形成される。サーマルヘッド14
は、基本的に以上のような構造のものである。
場合、1頁分の画像データを記憶するフレームメモリ2
6と、フレームメモリ26に記憶された2次元画像デー
タを1次元画像データ毎に記憶するラインメモリ28
と、例えば、1次元画像データのとり得る全画像データ
を4分割した分割画像データを記憶する分割画像データ
メモリ30と、分割画像データに基づきサーマルヘッド
14を駆動し、感熱材料Sに画像を記録するサーマルヘ
ッド駆動部24と、これらを制御する制御部18と、制
御部18から出力されるピクセルクロック信号PCLK
をカウントして、ラインメモリ28から1次元画像デー
タを画素毎に出力させるためのアドレスデータをライン
メモリ28に供給するカウンタ32と、制御部18から
出力されるラインクロック信号LCLKをカウントし
て、分割画像データメモリ30から分割画像データを出
力させるためのアドレスデータの下位2ビットとなる出
力データB0 〜B1 を供給するとともに、フレームメモ
リ26からラインメモリ28に1次元画像データを読み
出すためのタイミング信号TSを発生するタイミング信
号発生回路33に出力データB2 を出力するカウンタ3
4とを備える。
画像データを出力させるためのアドレスデータの上位1
1ビットは、ラインメモリ28から画素毎に出力される
1次元画像データによって供給される。
メモリ30との間、および、分割画像データメモリ30
とサーマルヘッド駆動部24との間には、分割画像デー
タメモリ30に対して制御部18から分割画像データを
格納するための切換器36,38が接続されている。ま
た、制御部18は、ROMやRAM等のメモリ40を有
し、このメモリ40には、少なくとも上述した4分割画
像データの全てが格納される。
タは、以下に開示する4分割画像データの1種類であっ
てもよいが、複数種類の分割画像データであってもよ
く、その中から必要な種類の分割画像データのみを分割
画像データメモリ30に記憶させればよい。このような
分割画像データは、外部からFD、HD、MD、MOな
どの記憶媒体などによって制御部18を介してメモリ4
0、あるいは直接分割画像データメモリ30にダウンロ
ードして格納されるように構成してもよい。直接分割画
像データメモリ30に格納する場合にはメモリ40はな
くてもよい。
上のように構成されており、以下、その作用について説
明する。
タは、切換器36,38を接点b側に接続させた状態で
制御部18を介してメモリ40から転送され、分割画像
データメモリ30に記憶される。例えば、ラインメモリ
28から分割画像データメモリ30に供給される1次元
画像データを11ビットとし、カウンタ34から供給さ
れる出力データ(B0 〜B1 )を2ビットとし、分割画
像データを9ビットとした場合、この分割画像データメ
モリ30には、11ビットの1次元画像データを分割画
像データ読み出しアドレスデータの上位11ビット(A
2 〜A12)とし、その下位2ビット(A0 〜A1 )をカ
ウンタ34からの2ビットの出力データ(B0 〜B1 )
とする13ビットのアドレスデータA0 〜A12の全てに
対して、対応する全ての9ビットの分割画像データが記
憶される。
散数)が4、画像データの分割数が4、1画素当たりの
多階調画像データが11ビット、分割画像データが9ビ
ットである場合を例に挙げて、以下に、多階調画像デー
タの分割方法を説明する。ここで、下記表1に、前述の
ように、11ビットの多階調画像データの0から204
7までの2048種類にわたる、発熱4分散、データ4
分散の場合の分割画像データを示す。
1画素当たりの発熱記録点(サーマルヘッド14全体で
は1画素当たりの記録可能なライン)は、感熱材料Sの
搬送方向に対して4点A〜D(0ラインA〜3ライン
D)に分散される。続いて、ラインメモリ28から供給
される1次元画像データの1画素の多階調画像データを
略等分して、略均等な複数の分割画像データを算出する
算出方法について説明する。
DP 、分割数をM、分割後のM個の分割画像データをd
1 ,d2 ,…,dM とすると、画像データDP は、 の関係に基づき、略均等なM個の分割画像データd1 ,
d2 ,…,dM に分割される。
タDP =1に対して、分割画像データ(d1 ,d2 ,d
3 ,d4 )=(0,0,0,1)、以下同様に、DP =
2に対して(d1 ,d2 ,d3 ,d4 )=(0,0,
1,1)、DP =3に対して(d1 ,d2 ,d3 ,
d4 )=(0,1,1,1)、DP =4に対して
(d1 ,d 2 ,d3 ,d4 )=(1,1,1,1)、D
P =5に対して(d1 ,d2 ,d3,d4 )=(1,
1,1,2)、…の関係が得られる。
044の時、0ラインA〜3ラインDまでの全ての分割
画像データがいずれも511となるため、DP =204
4〜2047では、分割画像データは全て同じ値511
を取ることになる。
分割画像データが、あらかじめ生成されてメモリ40あ
るいは外部記憶装置等に格納される。このメモリ40あ
るいは外部記憶装置内の全ての分割画像データは、前述
のように、制御部18によって読み出され、分割画像デ
ータメモリ30に記憶されるが、この時、表1に示す各
分割画像データには、下記表2に示すように13ビット
のアドレスデータ0〜8191が付けられる。
に示すように、1画素の画像データを4分割した分割画
像データが、0ライン目Aから3ライン目Dまでに割り
当てられ、0,0,0,0(画像データDP =0)/
0,0,0,1(画像データD P =1)/…/255,
255,255,256(画像データDP =1021)
/…/511,511,511,511(画像データD
P =2047)の順に記憶される。
データA0 〜A12の下位2ビット(A1 ,A0 )は、サ
ーマルヘッド14により感熱材料Sに記録される、0ラ
イン目A(A1 =A0 =0)、1ライン目B(A1 =
0、A0 =1)、2ライン目C(A1 =1、A0 =0)
および3ライン目D(A1 =A0 =1)の分割画像デー
タを指定する。また、アドレスデータA0 〜A12の上位
11ビット(A2 〜A12)は、1画素の分割前の11ビ
ットの画像データに係る分割画像データであることを指
定する。
り、画像の記録速度に応じて記録画像の1画素当たりの
発熱分散数が決定され、この記録速度に応じて決定され
た発熱分散数にしたがって、多階調画像データから分割
画像データが算出され、分割画像データメモリ30に分
割画像データが記憶される。
録エネルギーを与える、発熱1分散および発熱4分散の
場合の制御信号の一実施例のグラフを示す。このグラフ
は、例えば図6に示すサーマルヘッド14のグレーズの
スイッチ素子64のオンオフを制御する制御信号の一例
を示すものであり、横軸は時間、縦軸はサーマルヘッド
14の表面温度である。また、サーマルヘッド14の平
均温度をTav、最高温度(ピーク温度)をTpk、最低温
度をTbtm としている。また、図4(a)に、同一の記
録エネルギーを得るようにした場合の、発熱分散数とサ
ーマルヘッドのピーク温度Tpk、平均温度Tavとの関係
を表す一実施例のグラフを示す。このグラフの横軸は、
発熱分散数、縦軸は、サーマルヘッドの温度である。
ッド14の平均温度Tavは、発熱分散数を変更しても、
ほとんど変動しないが、そのピーク温度Tpkは、発熱分
散数を多くするに従って低下する。これより本発明に係
る感熱記録装置10では、サーマルヘッド14のピーク
温度Tpkを低下させるように、発熱分散数を多くするよ
うにし、少なくとも2以上となるようにしている。本実
施形態では、発熱分散数が4の場合について説明してい
る。
て同一の記録エネルギーを得るようにした場合の、サー
マルヘッド14のピーク温度Tpkと制御信号の発熱デュ
ーティとの関係を表すグラフを示す。このグラフの、横
軸は、発熱デューティであり、縦軸は、ピーク温度Tpk
である。このグラフに示すように、発熱デューティが大
きくなるほどピーク温度は低下する。これは、同一記録
エネルギーを得ようとすると、発熱デューティを大きく
するほど電源電圧を低下させることができるからであ
る。これより、本発明の感熱記録装置10では、電源電
圧を下げ、サーマルヘッド14のピーク温度Tpkを低下
させるように発熱デューティを大きくするようにしてい
る。
でのピーク温度は、記録速度(ライン周期)、ヒータ長
等により変化するが、今、ライン周期を5〜15ms程
度、300dpiでヒータ長を50〜110μm とした
とき、各発熱分散数に対する、ピーク温度Tpkと発熱デ
ューティとの関係を図5に示す。図5に示すように、温
度300℃を目安にした場合、発熱デューティが60%
以上であれば、発熱1分散でも問題ない。また、発熱2
分散以上であれば、発熱デューティ40〜50%でもよ
いことがわかる。また、このように、「発熱分散数を2
以上」および「発熱デューティを60%以上」という条
件は、どちらか一つでも効果を有するが、両方の条件を
合わせて用いた場合には、より一層の効果を発揮する。
続した状態で、図6に示すタイミングチャートに従っ
て、画像の記録が開始される。まず、制御部18は、ス
テップモータ20に対して所定の駆動信号SSを出力
し、この駆動信号SSに基づき、ステップモータ20が
プラテンローラ12を回転駆動し、感熱材料Sが所定の
速度で矢印Y方向に搬送される。一方、制御部18は、
ピクセルクロック信号PCLKおよびラインクロック信
号LCLKを生成し、それぞれカウンタ32およびカウ
ンタ34に出力する。
出力し、この出力データB2 を受けて、タイミング発生
回路33が駆動信号SSに同期または比例したタイミン
グ信号TSを出力する。このタイミング信号TSがライ
ンメモリ28に供給されると、フレームメモリ26に記
憶された2次元画像データが、感熱材料Sの矢印X方向
に記録される1次元画像データ毎に読み出され、ライン
メモリ28に転送されて記憶される。
セルクロック信号PCLKが入力されると、カウンタ3
2は、ピクセルクロック信号PCLKに同期して順次カ
ウントアップし、その出力データをアドレスデータとし
てラインメモリ28に供給する。ラインメモリ28は、
供給されるアドレスデータに従って1次元画像データを
画素毎に出力し、切換器36を介して分割画像データメ
モリ30の上位11ビット(A2 〜A12)にアドレスデ
ータとして供給する。
ンクロック信号LCLKが入力されると、カウンタ34
は、ラインクロック信号LCLKに同期して順次カウン
トアップし、その出力データの最下位ビット側からの2
ビットのデータB0 〜B1 を切換器36を介して分割画
像データメモリ30の下位2ビット(A0 〜A1 )にア
ドレスデータとして供給するとともに、前述のように、
最上位ビットの出力データB2 をタイミング発生回路3
3にタイミング信号TSを発生させるための信号として
供給する。
は、上位11ビットが分割前の1次元画像データからな
り、下位2ビットが感熱材料Sの0ライン目A〜3ライ
ン目Dを示す13ビットのアドレスデータが供給される
ことになる。
される階調画像データの一例である時、表3に示す1,
3,401,1022,2044,7,0,…の画像デ
ータの0ライン目Aを記録する場合、カウンタ34から
出力されるデータB0 ,B1は0番目のラインクロック
信号LCLKによってリセットされてともに0となり、
下位2ビットのアドレスデータがA0 =A1 =0である
アドレスに記憶された分割画像データが、分割画像デー
タメモリ30から1画素毎に選択的に出力され、切換器
38を介してサーマルヘッド駆動部24に供給される。
ータメモリ30から1画素毎に選択的に出力される当該
0ライン目Aの1次元方向の全画素の分割画像データを
受け取り、これらをパルス幅変調して、変調された各々
の画素の時間幅だけ所定の駆動電流をサーマルヘッド1
4の各発熱素子22に流す。このような各画素の分割画
像データに応じた時間だけ流される駆動電流によって、
感熱材料Sには1記録ラインの画像が記録される。
これらの1次元分割画像データに従ってサーマルヘッド
14を駆動し、まず、0ライン目Aの画像を感熱材料S
に記録する。同様にして、分割画像データメモリ30の
下位2ビットA0 ,A1 のアドレスデータがラインクロ
ック信号LCLKに従って順次更新されることで、1ラ
イン目B〜3ライン目Dの画像が記録される。この結
果、感熱材料Sには、搬送方向1画素幅内に画像が4記
録ラインに分散して記録され、1画素内の記録開始側ま
たは記録終了側に偏って記録されることがなく、かすれ
や画質の劣化のない高品質な画像が形成される。また、
発熱分散数を2以上、かつ最大濃度記録時の発熱デュー
ティを60%以上としたことにより、サーマルヘッド1
4表面のピーク温度Tpkを低下させることができ、カー
ボン保護膜に損傷を与えるのを防止することが可能とな
った。
をパルス幅変調によって記録しているが、本発明はこれ
に限定されるわけではなく、パルス数変調によって記録
するようにしてもよいし、両者を併用してもよい。ま
た、本発明においては、サーマルヘッド14を構成する
複数の発熱素子22の内、隣接する発熱素子22への駆
動電流の供給タイミングを所定時間ずらすようにして、
一層偏りのない高品質な画像を得るようにしてもよい。
に説明したが、本発明は、上述の例には限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変
更等を行ってもよいのはもちろんである。
れば、サーマルヘッドのピーク温度が不用意に高くなる
のを抑制するようにしたため、カーボン保護膜が損傷を
受けるのを防止することができる。
成図である。
面図であり、(b)は、同じくサーマルヘッドの平面図
である。
例を示す線図であり、(b)は、発熱4分散の場合の制
御信号の一例を示す線図である。
を示す線図であり、(b)は、ピーク温度と発熱デュー
ティとの関係を示す線図である。
する、ピーク温度と発熱デューティとの関係を示す線図
である。
す一実施例のタイミングチャートである。
回路図である。
信号の発熱デューティとの間の関係を表す一例の線図で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】主方向に所定数の発熱素子が配列され、カ
ーボン保護膜を有するサーマルヘッドにより、前記主方
向と略直交する副方向に相対的に移動される感熱記録材
料に2次元的に画像を記録する感熱記録装置であって、 前記サーマルヘッドによる前記画像記録に当たり、画素データを略均等に前記副方向に複数のデータに分散
するとともに、 前記発熱素子のオンオフを制御する制御信号の前記画像
の最大濃度記録時の発熱デューティを、前記副方向に分
散した1画素当たりの分散数(発熱分散数)に応じて決
定し、この発熱デューティ,発熱分散数の組み合わせに
より、前記サーマルヘッドを駆動して前記画像を記録す
ることを特徴とする感熱記録装置。 - 【請求項2】 前記発熱デューティが60%以上であり、
前記発熱素子の発熱ピーク温度が300℃以下となるよ
うに、前記サーマルヘッドを駆動する請求項1に記載の
感熱記録装置。 - 【請求項3】 前記副方向の1画素当たりの発熱分散数が
2以上であり、前記発熱素子の発熱ピーク温度が300
℃以下となるように、前記サーマルヘッドを駆動する請
求項1に記載の感熱記録装置。
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JP2002361921A (ja) * | 2001-06-12 | 2002-12-18 | Ricoh Elemex Corp | 昇華型サーマルヘッドプリンタ |
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1998
- 1998-08-26 JP JP23976198A patent/JP3124257B2/ja not_active Expired - Fee Related
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