JP2971265B2 - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

Info

Publication number
JP2971265B2
JP2971265B2 JP26172392A JP26172392A JP2971265B2 JP 2971265 B2 JP2971265 B2 JP 2971265B2 JP 26172392 A JP26172392 A JP 26172392A JP 26172392 A JP26172392 A JP 26172392A JP 2971265 B2 JP2971265 B2 JP 2971265B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat storage
storage layer
thermal head
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26172392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06115129A (ja
Inventor
利昭 道廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP26172392A priority Critical patent/JP2971265B2/ja
Publication of JPH06115129A publication Critical patent/JPH06115129A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2971265B2 publication Critical patent/JP2971265B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置や画
像記録装置などに用いられるサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のサーマルヘッドの一例を
示す部分断面図である。従来のサーマルヘッドは、アル
ミナAl23などの電気絶縁性のセラミック基板1の上
に、断面が凸状であって、ポリイミド樹脂から成る蓄熱
層2が厚さ20μm〜60μmに形成され、さらにその
上に窒化タンタルTa34などから成る発熱抵抗体層3
が形成され、その上には、アルミニウム、銅などから成
る個別電極4aおよび共通電極4bがエッチングなどに
よって画素単位で断面垂直方向に多数形成されることに
よって、印画領域5において多数の発熱抵抗体が主走査
線方向に形成される。また、個別電極4aおよび共通電
極4bの上に、窒化ケイ素などから成る保護層が形成さ
れる場合がある。
【0003】このようなサーマルヘッドにおいて、個別
電極4aと共通電極4bとの間に電流を画素毎に選択的
に流すことによって、印字領域5における発熱抵抗体層
3にジュール熱が発生し、感熱紙などの記録媒体を加熱
するとともに、熱の一部は蓄熱層2に伝わって、蓄熱が
行われる。このような動作によって、発熱抵抗体のジュ
ール熱を効率よく感熱紙などへ伝達し、印画を行うこと
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のセラミック基板
1上の表面は、表面粗さ(Ra)は0.3μm程度であ
るため、このセラミック基板1上に、ポリイミド樹脂か
ら成る蓄熱層2を厚さ40μm程度に形成しても、蓄熱
層2および発熱抵抗体3の表面粗さ(Ra)は0.3μ
mとなり、セラミック基板1の表面粗さと同等になる。
この状態において印画を行うと、印画領域5における感
熱紙と発熱抵抗体5との接触状態が悪くなり、これによ
って発熱抵抗体から感熱紙への熱伝導が不均一になっ
て、感熱紙には印画濃度むらが発生するという課題があ
る。
【0005】この課題を解決するために、全面にわたっ
て表面が平坦なガラス層などをセラミック基板1上に形
成し、その上にポリイミド樹脂から成る蓄熱層2を形成
した場合、発熱抵抗体層3は平坦化されるけれども、当
該ガラス層と蓄熱層2との密着性が低下し、印画動作時
に剥離が生ずるという課題がある。一方、図4におい
て、蓄熱層2を厚く形成すれば、蓄熱層2および発熱抵
抗体3の表面粗さ(Ra)は改善されるけれども、発熱
抵抗体で発生したジュール熱が、蓄熱層2に過度に蓄積
されることによって熱応答性が非常に悪くなり、サーマ
ルヘッドとして機能することができなくなるという課題
がある。
【0006】本発明の目的は、前述の課題を解決するた
め、各層の耐剥離強度が大きく、しかも発熱抵抗体の印
字領域における表面を平坦化することができるサーマル
ヘッドを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気絶縁性の
基板上に蓄熱層が設けられ、その上に発熱抵抗体層と互
いに対向する個別電極および共通電極とが形成されてな
るサーマルヘッドにおいて、前記基板と前記蓄熱層との
間で、かつ少なくとも前記個別電極と前記共通電極との
間の領域に、平坦化層が配されていることを特徴とする
サーマルヘッドである。
【0008】また、本発明は、前記個別電極から前記共
通電極へ向かう方向において、前記平坦化層の長さが、
前記個別電極および前記共通電極の間隔よりも長く、か
つ前記蓄熱層の長さの1/3以下の長さであることを特
徴とするサーマルヘッドである。
【0009】
【作用】本発明に従えば、基板と蓄熱層の間に、少なく
とも個別電極および共通電極間の領域に平坦化層が形成
されているため、発熱抵抗体の印画領域における表面が
平坦化される。
【0010】また、個別電極から共通電極へ向かう方向
において、平坦化層の長さが、個別電極および共通電極
の間隔よりも長く、かつ蓄熱層の長さの1/3以下の長
さであることによって、蓄熱層と基板との間の密着力が
向上して、蓄熱層の剥離がなくなる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例のサーマルヘッド1
0の平面図で、図2は図1の切断面線X−Xから見たサ
ーマルヘッド10の部分断面図である。サーマルヘッド
10は、アルミナAl23などの電気絶縁性のセラミッ
ク基板11の上に、幅が約0.9mm、厚さが約30μ
m、長さが約230mmの形状のグレーズドガラスから
成る平坦化層12を形成し、平坦化層12を中心にし
て、この上に幅が約3mm、厚さが約40μm、長さが
約240mmの形状のポリイミド樹脂から成る蓄熱層1
3が形成される。蓄熱層13の上には、窒化タンタルT
34などから成る発熱抵抗体層14が形成され、その
上には、アルミニウムや銅などから成る個別電極15a
および共通電極15bが、エッチングなどによって画素
単位で、断面垂直方向に多数形成されることによって、
印画領域16に、多数の発熱抵抗体が主走査線方向に形
成される。また、個別電極15aおよび共通電極15b
の上に、窒化ケイ素SiNxなどから成る保護層が形成
される場合がある。
【0012】平坦化層12はグレーズドガラスの場合、
熱伝導率が小さいため、厚く形成すると蓄熱が大きくな
りすぎて、蓄熱層13の熱応答性が低下するので、サー
マルヘッドとしての機能ができなくなる。そこで、グレ
ーズドガラスから成る平坦化層12の厚みは、20μm
より薄い方が好ましい。また、平坦化層12の上の蓄熱
層13の厚さt1は、20μm未満の場合、発熱抵抗体
からのジュール熱を良好に蓄熱しなくなる。また蓄熱層
13の厚さt1は、60μmを超えると蓄熱が大きくな
りすぎるため、熱応答性が悪くなる。したがって、蓄熱
層13の厚さt1は20μm〜60μmの範囲に形成す
ることが好ましい。また、平坦化層12の長さL1は、
個別電極15aと共通電極15bとで挟まれた印画領域
16より長く形成されている。これは、平坦化層12を
印画領域16より長く形成することによって、その上の
発熱抵抗体14の印画領域16の部分を平坦にするため
である。平坦化層12の長さL1を印画領域16より狭
くした場合には、印画領域16の直下に平坦化層12が
無い部分が存在することになって、印画領域16の一部
は、表面が粗いセラミック基板11上に、平坦化層12
を介せず蓄熱層13および発熱抵抗体14が形成されて
いるので、表面が粗くなる。その結果感熱紙と発熱抵抗
体との接触状態が悪くなり、感熱紙に印画濃度むらが発
生することとなる。
【0013】さらに、平坦化層12の長さL1は、蓄熱
層13の長さL2の1/3以下に形成されている。これ
は、平坦化層12の長さL1が蓄熱層13の長さの1/
3を超えると、セラミック基板11と蓄熱層13とが接
触している部分の面積が小さくなり、蓄熱層13の密着
力が低下し、長時間印画動作を行っていると剥離が生じ
るためである。すなわち、セラミック基板11と蓄熱層
13との接触面は、表面が粗く凹凸があるので、表面積
が大きくなり密着力の向上するアンカー効果があるけれ
ども、その接触面積が小さくなるにつれて密着力が低下
する。なお、平坦化層12の長さL1は、蓄熱層13の
長さL2の1/4以下にするのが特に好ましい。
【0014】図3は、本発明の他の実施例のサーマルヘ
ッド10の断面図である。この実施例は、図2図示の実
施例に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。
本実施例におけるサーマルヘッド10は、平坦化層20
として、幅が約3mm、厚さが約50μm、長さが約2
30mmの金属層が形成されている。この金属層は、セ
ラミック基板11上に、銅やアルミニウムからなる金属
箔を接着剤で貼り付け、その上にポリイミドから成る蓄
熱層13を形成する。金属箔の場合、熱伝導率が大きい
ため厚く形成しても構わないが、蓄熱層13による段差
解消のために、100μm以下にするのが好ましい。ま
た、前述と同様に、平坦化層20の長さL1は、個別電
極15aと共通電極15bとで挟まれた印画領域16よ
り長く、蓄熱層13の長さL2の1/3以下に形成され
ている。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電気絶縁
性基板と蓄熱層の間には、少なくとも個別電極および共
通電極間の領域に平坦化層が形成されることによって、
発熱抵抗体の印字領域の表面を平坦化することができ
る。したがって、記録媒体と発熱抵抗体との接触状態が
良好になり、印画濃度むらの発生がなくなり、高品質の
印画画像を得ることができる。
【0016】また、平坦化層の長さが、個別電極および
共通電極間の間隔よりも長く、かつ蓄熱層の長さの1/
3以下であることによって、蓄熱層と基板との間の密着
力が向上して、蓄熱層の剥離がなくなり、信頼性の高い
サーマルヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のサーマルヘッド10を示す
平面図である。
【図2】本発明の一実施例のサーマルヘッド10の部分
断面図である。
【図3】本発明の他の実施例のサーマルヘッド10の部
分断面図である。
【図4】従来のサーマルヘッドの部分断面図である。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド 11 基板 12 平坦化層 13 蓄熱層 14 発熱抵抗体層 15a 個別電極 15b 共通電極 16 印画領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性の基板上に蓄熱層が設けら
    れ、その上に発熱抵抗体層と互いに対向する個別電極お
    よび共通電極とが形成されてなるサーマルヘッドにおい
    て、 前記基板と前記蓄熱層との間で、かつ少なくとも前記個
    別電極と前記共通電極との間の領域に、平坦化層が配さ
    れていることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 前記個別電極から前記共通電極へ向かう
    方向において、前記平坦化層の長さが、前記個別電極お
    よび前記共通電極の間隔よりも長く、かつ前記蓄熱層の
    長さの1/3以下の長さであることを特徴とするサーマ
    ルヘッド。
JP26172392A 1992-09-30 1992-09-30 サーマルヘッド Expired - Fee Related JP2971265B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26172392A JP2971265B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 サーマルヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26172392A JP2971265B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 サーマルヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06115129A JPH06115129A (ja) 1994-04-26
JP2971265B2 true JP2971265B2 (ja) 1999-11-02

Family

ID=17365818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26172392A Expired - Fee Related JP2971265B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 サーマルヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2971265B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06115129A (ja) 1994-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3421255B2 (ja) 感熱記録システム
JP2971265B2 (ja) サーマルヘッド
JP2801752B2 (ja) サーマルヘッド
JPH11179948A (ja) サーマルヘッド
JP3263120B2 (ja) サーマルヘッド
JPH09123501A (ja) サーマルヘッド
JP2879801B2 (ja) サーマルヘッド
JPS5973973A (ja) 感熱記録ヘツド
JPH04173152A (ja) インクジェット記録装置の温度制御装置
JP3476938B2 (ja) サーマルヘッド
JPH05147249A (ja) サーマルヘツド
JP3126874B2 (ja) サーマルプリントヘッド
JP2652749B2 (ja) 熱印字ヘッド及びその製造方法
JP2591544Y2 (ja) サーマルヘッド
JP2552560Y2 (ja) サーマルヘッド
JPH07148958A (ja) サーマルヘッド
JPH06246945A (ja) サーマルヘッド
JP2023128840A (ja) サーマルプリントヘッド
JP2003165240A (ja) サーマルヘッド
JP2000135804A (ja) サーマルヘッド
JP2837026B2 (ja) サーマルヘッド
JPH05212888A (ja) サーマルヘツドおよびその製造方法
JP2001301216A (ja) サーマルプリントヘッド
JPH0624023A (ja) サーマルヘッド
JPH06191075A (ja) サーマルヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees