JP3124192U - 自転車折畳み機構。 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の折畳み装置は、フレームの切断接続部に板状の蝶番が溶着されるため、外側縁がフレームの周面より外方に突出し、デザイン上の洗練さに欠け、乗降時、運搬時などに、これに触れて怪我をするなどの可能性がある。本考案は、連結部外形のコンパクト化を図り、怪我などの危険を解消する。
【解決手段】フレームが折り畳み部でフレーム前部と後部に2分割され、フレーム前部と後部に連結ピンが取付けられ、ピン間に弾性部材が掛着されている、伸展姿勢ではフレーム前部端と後部端とが当接され、スライドパイプがフレーム前部とフレーム後部を覆う位置に覆設され、締め付けレバーでスライドパイプを締付てフレームの外周に不動に圧着させる、折り畳み姿勢では弧状バンド部材の締付けを解除して、スライドパイプをフレーム前部のみ覆う位置に移動し、フレーム前部とフレーム後部の当接部が折り曲げられ、弾性部材がヒンジの役目をすることを特徴とする自転車折畳み機構。
【選択図】図3

Description

本考案は、従来の折畳み式自転車に用いられる折畳み機構に対し改良を与えるもので、その目的は自転車の折り畳みをより迅速で便利にし、自転車を伸展固定状態にするときに安定かつ頑丈で、自転車に乗る際の安全性を向上することにある。
従来、外形をコンパクトに折畳むことが可能な自転車車体の折畳み装置は、種々提案がなされており、そのなかで最もオーソドックスなタイプは、ヘッドパイプと立パイプの中間フレーム部分に縦軸の折曲線を設け、ハンドルがついた前車輪側の前半部と、後車輪側の後半部とを左右に折曲し、並列させる構造のものである。それらの公知例には、下記特許文献に示すものがある。そして、それらの折畳み装置は、フレームの中間切断部に蝶番を片側ずつ溶着し、夫々の一側縁を蝶番軸で回転自在に連結し、この部分から折曲可能に設けると共に、他側縁を前後からボルトにより締付け、組立状態に固定するようにしたものである。
前記の折畳み装置は、フレームの切断接続部に板状の蝶番が溶着されるため、その外側縁がフレームの周面より外方に突出し、デザイン上の洗練さに欠け、機能美をそこなうばかりでなく、乗降時、運搬時などに、これに触れて怪我をするなどの危険がある。
実開昭49−27144号公報 実開昭51−47146号公報
前記従来の折畳み装置は、フレームの切断接続部に板状の蝶番が溶着されるため、その外側縁がフレームの周面より外方に突出し、デザイン上の洗練さに欠け、機能美をそこなうばかりでなく、乗降時、運搬時などに、これに触れて怪我をするなどの可能性がある。
折畳み機構をフレームの適当な位置に設置することにより、自転車をフレームで対半に折り畳むことができる自転車折畳み機構において、折畳み機構の折り畳み部で前記フレームがフレーム前部とフレーム後部に2分割され、前記折り畳み部の前記フレーム外径部に、長円状のガイド穴とキーホール状の切り溝と弧状バンド部材と締め付けレバーとを具備したスライドパイプが摺動可能に嵌合され、前記フレーム前部及び前記フレーム後部に連結ピンが取付けられ、前記連結ピンの片方が前記スライドパイプの軸方向に設けた前記長円状のガイド穴を滑動可能に貫通し、2つの前記連結ピン間に弾性部材が掛着されている、折畳み機構の伸展姿勢では、前記フレーム前部端と前記フレーム後部端とが当接され、前記スライドパイプが前記フレーム前部と前記フレーム後部の両方のフレームを覆う位置に覆設され、前記長円状のガイド穴の片端に前記連結ピンが当接され、前記締め付けレバーで前記弧状バンド部材を締付けて前記スライドパイプが前記フレームの外周に不動に圧着されている、折畳み機構の折り畳み姿勢では、前記締め付けレバーで前記弧状バンド部材を緩めて前記スライドパイプの締付けが解除され、前記スライドパイプが前記フレーム前部とフレーム後部のどちらか片方を覆う位置に移動され、前記フレーム前部端と前記フレーム後部端の当接部を折り曲げることができることを特徴とする自転車折畳み機構。
従来大きく側方に突出していた連結部外形のコンパクト化を図ることができ、従来のように連結部がフレーム外径より左右に突出し、これに触れて怪我をするなどの危険を全て解消できるものである。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本考案「自転車折畳み機構」の自転車のフレームとハンドルやサドルの支柱における装着位置を示す、主に二個のフレーム折畳み機構Aをフレームの適当な位置に設置し、一個の支柱折畳み機構Bを支柱Cに装着することにより、自転車をフレームで対半に折畳み、ハンドルやサドルの支柱を下、内又は外に折り畳むことができる。
図3は折畳み機構の説明図であり、折畳み機構の折り畳み部でフレームがフレーム前部11とフレーム後部12に2分割され、折り畳み部のフレーム外径部の軸方向に、長円状のガイド穴21とキーホール状の切り溝23と弧状バンド部材22と締め付けレバー24とを具備したスライドパイプ20が摺動可能に嵌合され、フレーム前部11及び前記フレーム後部12に連結ピン31、32が取付けられ、前記連結ピンの片方31がスライドパイプ20に設けた長円状のガイド穴21を滑動可能に貫通し、2つの連結ピン間に弾性部材33が掛着されている、折畳み機構の伸展姿勢では、前記フレーム前部端13と前記フレーム後部端14とが当接され、スライドパイプ20が前記フレーム前部11と前記フレーム後部12の両方のフレームを覆う位置に覆設され、長円状のガイド穴21の片端に連結ピン31が当接され、締め付けレバー24で弧状バンド部材22を締付けてスライドパイプ20がフレームの外周に不動に圧着されている。
折畳み機構の折り畳み姿勢では、締め付けレバー24で弧状バンド部材22を緩めてスライドパイプ20の締付けが解除され、スライドパイプ20がフレーム前部11とフレーム後部12のどちらか片方を覆う位置に移動され、前記フレーム前部端13と前記フレーム後部端14の当接部を折り曲げることができる。この場合2つの連結ピン31、32間に取付けられた弾性部材33がフレーム前部11とフレーム後部12が折り曲げられてもフレキシブルに伸びて湾曲してヒンジの役目をする。これによりフレーム前部11とフレーム後部12の連結が確保される。
この弾性部材33としてゴム製のOリングやコイルスプリングの使用がよいが、ゴム製のOリングだけでははさみ等で切断されたり、摩耗して強度低下が考えられ、Oリングとコイルスプリングや金属ワイヤーとの組合せにしてもよい、又コイルスプリングは発錆や摩耗で強度が低下が考えられ、コイルスプリングを耐候性や耐熱性及び耐摩耗性に優れたフッ素樹脂チューブ等で覆ってもよい。
尚、自転車を折畳み状態から、伸展状態戻す場合には、上記の動作と逆に操作すればよい。
本考案の折畳み自転車における関係位置を示す。 本考案の折畳み自転車の折畳み状態を示す。 折畳み機構の説明図を示す。 折畳み機構の伸展状況図を示す。 折畳み機構のスライドパイプ移動状況図を示す。 折畳み状況図を示す。
符号の説明
A フレーム折畳み機構
B 支柱折畳み機構
C 支柱
11 フレーム前部
12 フレーム後部
13 フレーム前部端
14 フレーム後部端
20 スライドパイプ
21 長円状のガイド穴
22 弧状バンド部材
23 切り溝
24 締め付けレバー
31 連結ピン(フレーム前部側)
32 連結ピン(フレーム後部側)
33 弾性部材
34 止め輪

Claims (3)

  1. 折畳み機構をフレームの適当な位置に設置することにより、自転車をフレームで対半に折り畳むことができる自転車折畳み機構において、折畳み機構の折り畳み部で前記フレームがフレーム前部とフレーム後部に2分割され、前記折り畳み部の前記フレーム外径部に、長円状のガイド穴とキーホール状の切り溝と弧状バンド部材と締め付けレバーとを具備したスライドパイプが摺動可能に嵌合され、前記フレーム前部及び前記フレーム後部に連結ピンが取付けられ、前記連結ピンの片方が前記スライドパイプに設けた前記長円状のガイド穴を滑動可能に貫通し、2つの前記連結ピン間に弾性部材が掛着されている、折畳み機構の伸展姿勢では、前記フレーム前部端と前記フレーム後部端とが当接され、前記スライドパイプが前記フレーム前部と前記フレーム後部の両方のフレームを覆う位置に覆設され、前記長円状のガイド穴の片端に前記連結ピンが当接され、前記締め付けレバーで前記弧状バンド部材を締付けて前記スライドパイプが前記フレームの外周に不動に圧着されている、折畳み機構の折り畳み姿勢では、前記締め付けレバーで前記弧状バンド部材を緩めて前記スライドパイプの締付けが解除され、前記スライドパイプが前記フレーム前部とフレーム後部のどちらか片方を覆う位置に移動され、前記フレーム前部端と前記フレーム後部端の当接部を折り曲げることができることを特徴とする自転車折畳み機構。
  2. 前記折畳み機構をハンドル支柱やサドル支柱に設けたことを特徴とする請求事項1に記載の自転車の折畳み機構。
  3. 前記弾性部材としてコイルスプリングやゴムを使用したことを特徴とする請求事項1に記載の自転車の折畳み機構。
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