JP3124148B2 - 使用済イオン交換樹脂の処理装置 - Google Patents

使用済イオン交換樹脂の処理装置

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JP3124148B2
JP3124148B2 JP05086028A JP8602893A JP3124148B2 JP 3124148 B2 JP3124148 B2 JP 3124148B2 JP 05086028 A JP05086028 A JP 05086028A JP 8602893 A JP8602893 A JP 8602893A JP 3124148 B2 JP3124148 B2 JP 3124148B2
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exchange resin
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acid
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紀子 黒田
治 小華和
幸夫 西原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使用済イオン交換樹脂の
処理装置に関し、特に原子力発電プラントにおける放射
性を有する使用済イオン交換樹脂の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】PWR型原子力発電プラント向の使用済
イオン交換樹脂処理装置では、溶離運転終了時に溶離器
内に残留した溶離液を溶離済樹脂の排出を行う際に下流
の廃液処理系へ排出している。なお、溶離運転終了時に
溶離器内に残留する溶離液は、まだ溶離液として十分な
酸濃度を有し、かつ、溶離運転終了時のほとんど溶離が
完了した状態のイオン交換樹脂に通液されるため、液中
の不純物量(溶離した放射性核種濃度等)も少なく、溶
離液として再利用可能である。
【0003】従来の使用済樹脂処理装置の概略系統を図
2によって説明する。使用済樹脂処理装置の運転方法の
概略は以下の通りである。 (1)溶離器21に使用済樹脂を充填する。 (2)溶離器21に硫酸を通液し、使用済樹脂から放射
性核種を溶離させる。 (3)溶離器21から出た溶離液は硫酸回収器25に導
かれ、ここで拡散透析膜の作用により溶離液から硫酸が
回収され再使用される。 (4)硫酸の大部分を硫酸回収器25で除去された溶離
液は中和タンク24に導かれ、ここで残留硫酸を中和し
た後、排出される。 (5)溶離運転が終了した際には、溶離器21内に残留
している溶離液を中和タンク24を経由して下流の廃液
処理系へ排出する。 (6)溶離器21から溶離済樹脂を溶離済樹脂搬出容器
22へ排出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の使用済樹脂処理
装置では、溶離運転終了時に溶離器内に残留している溶
離液をあらかじめ下流の廃液処理系統へ排出した後、溶
離済樹脂のリンスを行い溶離器から樹脂を排出してい
る。しかし、溶離運転終了時には、溶離器内の樹脂は既
にほぼ溶離処理完了状態に達していることから、残留す
る溶離液には樹脂から溶離した不純物(溶離したイオン
等)が少なく、その酸濃度も初期値と大差ない。従っ
て、溶離運転終了時に溶離器内に残留する溶離液は十分
再利用可能な溶離液の状態であるにもかかわらず廃却さ
れている。
【0005】更に、硫酸廃液を処理するためには中和処
理が必要であり、中和剤量、中和操作を行うタンク容量
の低減等の観点から硫酸廃液量は可能な限り低減するこ
とが望ましい。また、原子力プラントの場合、放射性物
質を含む廃液は固化処理する必要があり、中和処理後の
NaSO4 固化体の増加にもつながる。
【0006】本発明は上記技術水準に鑑み、かつ従来技
術の上述の不合理性を解消しうる使用済イオン交換樹脂
の処理装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は使用済イオン交
換樹脂を酸よりなる溶離液で溶離する溶離器、該溶離器
より排出される使用済溶離液より酸と廃液に分離する酸
回収器、該酸回収器によって分離された酸を溶離液とし
て前記溶離器に循環する配管、該酸回収器より排出する
廃液を受入れて中和する中和タンク及び前記溶離器内の
溶離済イオン交換樹脂を受入れる溶離済イオン交換樹脂
搬出容器よりなる使用済イオン交換樹脂処理装置におい
て、使用済イオン交換樹脂の溶離終了時、前記溶離器内
にイオン交換樹脂と共存して残留する溶離液を自然落下
により受入れる溶離液仮貯留タンクを設け、該タンクに
不活性ガス圧入配管を接続し、該不活性ガスの圧力によ
り該タンク内に貯留する溶離液を前記溶離器に供給する
配管を設け、次回の使用済イオン交換樹脂の溶離液とし
て利用しうるようにしてなることを特徴とする使用済イ
オン交換樹脂の処理装置である。
【0008】すなわち、本発明の使用済イオン交換樹脂
の処理装置は溶離液の有効利用を図るため、次の手段を
採用したものである。 溶離処理運転終了時に溶離器内に残留している溶離
液を溶離液仮貯留タンクへ回収し、次の溶離処理運転初
期の溶離液として使用する。 溶離液仮貯留タンクを、溶離器より下の自然流下で
溶離液を回収できる位置に設置する。 前述のタンク気相部を窒素ガス等の不活性ガスで加
圧することにより、溶離液仮貯留タンクに回収した液を
次の溶離運転開始時に溶離液として溶離器へ供給する。
【0009】
【作用】本発明に基づく使用済樹脂処理装置には次の作
用がある。 溶離処理運転終了時に溶離器内に残留している溶離
液をそのまま排出するのではなく、次の溶離処理運転初
期の溶離液として有効使用する。 溶離器より低い位置に溶離液仮貯留タンクを設置す
ることにより、ポンプ等の駆動源なしに溶離運転終了時
に溶離器内に残留した溶離液を回収する。 溶離液仮貯留タンク気相部を窒素ガス等の不活性ガ
スで加圧することにより、溶離液仮貯留タンクに回収し
た溶離液をポンプ等の駆動源を用いることなく次の溶離
運転開始時に溶離液として溶離器へ供給する。
【0010】
【実施例】本発明の使用済イオン交換樹脂の処理装置の
一実施例を図1によって説明する。図1において、1は
溶離器、2は溶離済イオン交換樹脂搬出容器、3は溶離
液仮貯留タンク、4は中和タンク、5は硫酸回収器、6
〜11は配管、12〜14は弁付配管を示す。
【0011】次に、該処理装置による使用済イオン交換
樹脂の溶離手順について説明する。 (1)溶離器1内へ使用済イオン交換樹脂を所定量供給
する。 (2)溶離器1へ溶離液である硫酸を定量供給し溶離を
開始する。このとき、溶離処理後の硫酸廃液を配管6を
経由して硫酸回収器5内に供給し、こゝで拡散透過膜等
により処理して硫酸のみを選択的に回収し、回収した硫
酸溶液を配管8によって溶離器1に戻し、溶離液として
循環再使用する。一方、硫酸回収器5で大部分の硫酸を
回収された残部の廃液は配管7を経由して中和タンク4
に導かれ、こゝで残留する硫酸を中和した後、廃液処理
系に排出される。 (3)所定の通液時間連続して溶離液を通液した後、溶
離処理を終了する。この時、溶離器1内には溶離済イオ
ン交換樹脂と溶離液である硫酸とが充填されている。 (4)溶離済イオン交換樹脂を排出するために、先ず溶
離器1内の残留溶離液を弁付配管13の弁を開放して配
管6、弁付配管13を経由して溶離液仮貯留タンク3内
へ重力を利用して自然流下により移送する。 (5)次に、溶離器1内に残っている溶離済イオン交換
樹脂を純水で洗浄し、イオン交換樹脂の粒子間に残留し
ている硫酸溶液を洗い流し、洗浄液は弁付配管14の弁
を開放して配管6、弁付配管14を経由して、硫酸回収
器5からの廃液と同じように中和タンク4に導入され
る。 (6)その後、純水による洗浄を終えた溶離器1内に残
留するイオン交換樹脂は溶離器1の下部に設けられた溶
離済イオン交換樹脂搬出容器2に排出する。 (7)空になった溶離器1内を洗浄し、次のバッチ処理
の準備をする。 (8)上記(1)と同様に、使用済イオン交換樹脂を溶
離器1内に所定量供給し、溶離液仮貯留タンク3内に貯
留されている硫酸溶液を先ず溶離液として使用するため
に、配管11より窒素ガス等の不活性ガスを溶離液仮貯
留タンク3内に供給して、該タンク3内の硫酸溶液を溶
離器1内に供給し、以下、上記(1)と同様に系外から
硫酸溶液を供給して溶離を行う。
【0012】
【発明の効果】本発明に基づく使用済イオン交換樹脂処
理装置を使用することにより、次の効果が得られる。 従来廃棄していた溶離運転終了時の溶離器内残留溶
離液を再使用することが可能になり、硫酸使用量を低減
することができる。 溶離器より低い位置に溶離液仮貯留タンクを設置す
ることにより、ポンプ等の駆動源なしに溶離運転終了時
に溶離器内に残留した溶離液を回収し、前述の効果を得
ることができる。すなわち、本発明で取扱う液は放射性
物質を含む硫酸廃液であり、放射性廃液としても硫酸廃
液としてもその取扱いには十分な注意が必要となる。こ
のため、液の移送には可能な限り動的機器を設けず、簡
素化したシステム構成なものが望ましいが、本発明によ
れば上記希望をかなえることができる。 溶離液仮貯留タンク気相部を窒素ガス等の不活性ガ
スで加圧することにより、溶離液仮貯留タンクに回収し
た溶離液をポンプ等の駆動源を用いることなく次の溶離
運転開始時に溶離液として溶離器へ供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用済イオン交換樹脂の処理装置の一
実施例の説明図。
【図2】従来の使用済イオン交換樹脂の処理液の一態様
の説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−180898(JP,A) 特開 昭63−263499(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21F 9/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済イオン交換樹脂を酸よりなる溶離
    液で溶離する溶離器、該溶離器より排出される使用済溶
    離液より酸と廃液に分離する酸回収器、該酸回収器によ
    って分離された酸を溶離液として前記溶離器に循環する
    配管、該酸回収器より排出する廃液を受入れて中和する
    中和タンク及び前記溶離器内の溶離済イオン交換樹脂を
    受入れる溶離済イオン交換樹脂搬出容器よりなる使用済
    イオン交換樹脂処理装置において、使用済イオン交換樹
    脂の溶離終了時、前記溶離器内にイオン交換樹脂と共存
    して残留する溶離液を自然落下により受入れる溶離液仮
    貯留タンクを設け、該タンクに不活性ガス圧入配管を接
    続し、該不活性ガスの圧力により該タンク内に貯留する
    溶離液を前記溶離器に供給する配管を設け、次回の使用
    済イオン交換樹脂の溶離液として利用しうるようにして
    なることを特徴とする使用済イオン交換樹脂の処理装
    置。
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