JP3123975B2 - ビット誤り率測定方法および測定回路ならびに受信装置 - Google Patents

ビット誤り率測定方法および測定回路ならびに受信装置

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JP3123975B2
JP3123975B2 JP10113650A JP11365098A JP3123975B2 JP 3123975 B2 JP3123975 B2 JP 3123975B2 JP 10113650 A JP10113650 A JP 10113650A JP 11365098 A JP11365098 A JP 11365098A JP 3123975 B2 JP3123975 B2 JP 3123975B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/20Arrangements for detecting or preventing errors in the information received using signal quality detector

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  • Quality & Reliability (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信したデータの
ビット誤り率を測定するための回路であるビット誤り率
測定回路および方法に関し、特にTDMA(時分割多重
接続:TimeDivision Multiple
Access)受信装置において使用されるビット誤り
率測定回路および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル方式自動車電話システムは、図
10に示すように、複数の無線基地局111、121、
131と、移動機221とから構成されていて、移動機
221は複数の無線基地局111、121、131の中
から1つの無線基地局を選択して通信回線を設定するこ
とにより通信を行なっている。
【0003】そして、移動機221は、通信回線を接続
したままの状態でも移動することができるため、通信回
線を接続している状態で通信相手である無線基地局を変
更しなければならない。このような、動作をハンドオー
バという。
【0004】そして、このようなデジタル方式自動車電
話システムでは、無線基地局と移動機との間の通信回線
における通信品質を測定することによりハンドオーバ時
に接続を切替える無線基地局の選択を行なっている。ま
た、移動機および無線基地局は、通信回線における通信
品質を測定することによりハンドオーバ以外の他の回線
制御も行なっている。
【0005】移動機では、受信データにおけるビット誤
り率を測定することにより受信品質の測定を行なってい
る。そして、従来の移動機では、このビット誤り率を、
受信データに対する誤り検出の結果により推測してい
た。
【0006】誤り検出とは、受信データに含まれている
誤り検出符号を用い、ある一定数のビット列(8〜14
ビット)を単位として、そのビット列中のビット誤りの
有無を判定している。しかし、この方法では、誤り検出
を行うことによりそのビット列の中に誤りが存在するか
どうかを判定することはできるが、誤りビット数が何ビ
ットなのかを知ることはできなかった。そのため、その
ビット列中に複数の誤りビットが含まれている場合で
も、測定されるビット誤り率にはその結果が反映されな
い。このため、この方法により得られるビット誤り率の
測定精度は低かった。
【0007】このような問題点を解決して、測定精度を
向上したビット誤り率測定回路が、特開平9−3075
31号公報に記載されている。
【0008】この従来のビット誤り率測定回路は、図1
1に示すように、同期検出回路101と、復調回路10
2と、シフトレジスタ103と、ビットレジスタ104
と、比較器105と、闘値判定回路106とから構成さ
れている。
【0009】同期検出回路101は、受信信号に含まれ
る同期ワードを用いて同期タイミングを検出している。
【0010】TDMA方式では、1つの通信回線を複数
のスロットに分割し、各スロットを異なる移動機に割り
当てることにより複数の移動機が1つの回線を使用する
ようにしている。そのため、送信側と受信側との間で同
期を確保する必要があるため、送信側は予め既知の同期
ワードを送信するデータに含めるようにし、受信側では
受信した同期ワードと予め有している同期ワードが一致
するタイミングを検出することにより送信側と受信側の
同期を確立している。
【0011】復調回路102は、同期検出回路101に
より検出された同期タイミングを用いて受信信号を復調
し、復調データとして出力している。
【0012】シフトレジスタ103は、同期ワードと同
じビット数のデータを記憶することができるレジスタで
あり、復調回路102から出力される復調データを受信
クロックに同期して1ビットずつ順番に記憶している。
【0013】ビットレジスタ104は、予め定められた
同期ワードと同じ内容の2値符号を格納している。
【0014】比較器105は、同期検出回路101にお
いて同期が検出されたタイミングで、シフトレジスタ1
03の記憶内容と、ビットレジスタ104の記憶内容と
を比較し、それらの内容が一致しないビット数を誤りビ
ット数として闘値判定回路106に伝達している。
【0015】闘値判定回路106は、所定スロット分の
誤りビット数が所定数以上となると、その情報を、移動
機の動作を制御している制御回路(図示せず。)へ出力
している。
【0016】次に、この従来のビット誤り率測定回路の
動作について説明する。
【0017】受信信号は同期検出回路101において同
期検出が行われ、復調回路102では検出された同期タ
イミング用いて受信信号の復調が行われる。そして、復
調された信号は、シフトレジスタ103に順次入力され
る。また、ビットレジスタ4には、予め定められている
同期ワードと同じ内容の2値符号が格納されている。そ
して比較機105は、同期検出回路101で同期が検出
されるタイミングで、シフトレジスタ103と、ビット
レジスタ104の内容を1ビットずつ比較する。ここ
で、同期検出回路101により同期が検出されたタイミ
ングにおいてシフトレジスタ103が記憶しているデー
タは受信した同期ワードとなっている。そのため、比較
器105は、受信信号に含まれる同期ワードと、予め記
憶していた同期ワードを1ビットずつ比較することにな
る。
【0018】そして、比較器105は、シフトレジスタ
103の記憶内容とビットレジスタ104の記憶内容の
内容が一致しないビット数を誤りビット数として闘値判
定回路106に伝達している。
【0019】この従来のビット誤り率測定回路は、同期
ワードに含まれる誤りビット数を検出しているので、誤
り検出符号を用いてビット誤り率を測定した場合に比べ
ると高い精度でビット誤り率を測定することができる。
【0020】しかし、同期ワードのビット数は通常20
であるため、得られるビット誤り率はかならずしも受信
信号のビット誤り率と一致しない。また、得られるビッ
ト誤り率を受信信号のビット誤り率に近づけるために
は、多くのスロットにおける同期ワードのビット誤り率
を測定し、その平均を求めなければならない。
【0021】移動機と無線基地局間における通信制御を
さらに適切に制御するためにはより高い精度でビット誤
り率を測定することが必要であるが、ビット誤り率を測
定するための時間が長くなると適切な移動機の制御が行
なえなくなってしまう。
【0022】また、通信方式によっては同期ワードが複
数存在する場合があり、このような場合には、対応した
同期ワードをビットレジスタ104に書込むための処理
が必要となる。しかし、移動機を制御しているCPU
は、接続する無線基地局を切替える等の様々な制御を行
なっているため、ビット誤り率を測定するために必要と
される処理はできるだけ少なくしなければならない。
【0023】また、ビット誤り率が大きくなり受信デー
タに含まれる誤りビットの数が多くなると、図9におけ
る同期検出回路101で同期が検出されなくなってしま
う。このような状態になると、従来のビット誤り率測定
回路では、ビット誤り率を測定することができなくなっ
てしまう。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のビット
誤り率測定回路では、下記のような問題点があった。 (1)同期ワードのビット数が20ビットと限られてい
るため、測定されるビット誤り率の精度が低い。 (2)複数の同期ワードが存在する場合には、ビット誤
り率を測定するための処理が多くなってしまう。 (3)ビット誤り率が大きくなり同期検出を行うことが
できなくなってしまうと、ビット誤り率を測定すること
ができない。
【0025】本発明の目的は、少ない処理で高い精度の
ビット誤り率を迅速に測定することができるビット誤り
率測定回路を提供することである。
【0026】また、本発明の他の目的は、ビット誤り率
が大きくなった場合でもビット誤り率を測定することが
できるビット誤り率測定回路を提供することである。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、 本発明のビット誤り率測定回路は、送信装置からの
信号を受信して得られた受信信号を復調することにより
得られたシリアルデータに含まれる信号のうち、前記送
信装置から送信されることを予測することができ、かつ
スクランブルされていない信号を予め記憶している記憶
部と、前記シリアルデータを逐次記憶していくシフトレ
ジスタと、予め記憶している同期ワードを用いて前記シ
リアルデータの同期検出を行ない、同期が検出されたタ
イミングでラッチ信号を出力する同期検出回路と、前記
ラッチ信号を入力すると、前記シフトレジスタに記憶さ
れているシリアルデータに含まれる信号のうち、前記記
憶部に記憶されている信号のビット位置に該当する信号
をラッチするラッチ回路と、前記記憶部に記憶されてい
る前記信号と、前記ラッチ回路によりラッチされた信号
とを1ビットずつ比較して、一致しないビットの数であ
る誤りビット数を測定する比較回路とを有している。
【0035】本発明では、先ず、送信装置から送信され
ることを予め予想することができ、かつスクランブルさ
れていないデータを記憶部に記憶させておき、受信信号
を復調することにより得られたシリアルデータをシフト
レジスタに1ビットずつ逐次記憶させる。そして、同期
検出回路はシリアルデータと同期ワードとの同期を検出
するとそのタイミングでラッチ信号を出力し、ラッチ回
路はラッチ信号が出力された際にシフトレジスタに記憶
されているシリアルデータのうち記憶部に記憶されてい
る信号のビット一に該当する信号のみをラッチする。そ
して、比較回路はラッチ回路によりラッチされた信号と
記憶部に記憶されている信号とを1ビットずつ比較して
一致しないビットの数であるビット誤り数を測定する。
【0036】本発明は、シリアルデータに含まれてい
る、送信装置から送信されることを予測することがで
き、かつスクランブルされていない信号を用いてビット
誤り率を測定するようにしているので、受信信号のビッ
ト誤り率を高い精度で測定することができる。
【0037】また、本発明の他のビット誤り率測定回路
は、予め送信されることが予測でき、かつスクランブル
されていない前記信号が、前記同期ワードとカラーコー
ドである。
【0038】また、本発明の他のビット誤り率測定回路
は、送信装置からの信号を受信して得られた受信信号を
復調することにより得られたシリアルデータに含まれる
信号のうち、前記送信装置から送信されることを予測す
ることができ、かつスクランブルされていない信号を予
め記憶している記憶部と、前記シリアルデータを逐次記
憶していくシフトレジスタと、リセット信号を予め定め
られた一定時間入力しない場合に、強制ラッチ信号を出
力するタイミング制御回路と、予め記憶している同期ワ
ードを用いて前記シリアルデータの同期検出を行ない、
同期が検出されたタイミングでラッチ信号および前記リ
セット信号を出力し、前記強制ラッチ信号を入力すると
前記シリアルデータの同期が検出されない場合でも前記
ラッチ信号を出力する同期検出回路と、前記ラッチ信号
を入力すると、前記シフトレジスタに記憶されているシ
リアルデータに含まれる信号のうち、前記記憶部に記憶
されている信号のビット位置に該当する信号をラッチす
るラッチ回路と、前記記憶部に記憶されている前記信号
と、前記ラッチ回路によりラッチされた信号とを1ビッ
トずつ比較して、一致しないビットの数である誤りビッ
ト数を測定する比較回路とを有している。
【0039】本発明は、ビット誤り率が大きくなり同期
検出回路において同期が検出されなくなった場合でも、
タイミング制御回路がリセット信号を一定時間入力しな
い場合には強制ラッチ信号を出力して同期検出回路から
ラッチ信号を出力させるようにしているため、1回同期
が検出されてからスロット時間を経過した後のデータと
記憶部に記憶されている信号とを比較するようにしたも
のである。
【0040】したがって、同期ワードによりシリアルデ
ータの同期を検出することができないほどビット誤り率
が大きくなった場合でも、受信信号のビット誤り率を測
定することができる。
【0041】また、本発明の他のビット誤り率測定回路
は、送信装置からの信号を受信して得られた受信信号を
復調することにより得られたシリアルデータに含まれる
信号のうち、前記送信装置から送信されることが予測さ
れる複数の同期ワード、または該同期ワードとカラーコ
ードからなる信号を予めそれぞれ記憶している記憶部
と、前記シリアルデータを逐次記憶していくシフトレジ
スタと、前記各記憶部に記憶されている各同期ワードを
用いて前記シリアルデータの同期検出を行ない、いずれ
かの同期ワードにより同期が検出されたタイミングでラ
ッチ信号を出力するとともに同期を検出する際に用いた
同期ワードに対応した切替信号を出力する同期検出回路
と、前記ラッチ信号を入力すると、前記シフトレジスタ
に記憶されているシリアルデータに含まれる信号のう
ち、前記記憶部に記憶されている各信号のビット位置に
該当する信号をそれぞれラッチする複数のラッチ回路
と、前記各記憶部に記憶されている前記信号と、前記各
ラッチ回路によりラッチされた信号とをそれぞれ1ビッ
トずつ比較して、一致しないビットの数である誤りビッ
ト数を測定する複数の比較回路と、前記各比較回路によ
り測定された誤りビット数のうち、前記切替信号に対応
した誤りビット数のみを選択するセレクタとを有してい
る。
【0042】本発明は、受信信号を復調することにより
得られたシリアルデータに含まれている同期ワードが複
数ありそれが切り替わるような場合でも、それらの同期
ワードとカラーコードからなる信号を用いてビット誤り
率をそれぞれ同時に測定し、得られたビット誤り数のう
ち同期検出が行われた同期ワードと、カラーコードから
なる信号に基づいて測定された誤りビット数を用いてビ
ット誤り率を測定するようにしたものである。
【0043】したがって、受信信号のビット誤り率を高
い精度で迅速に測定することができるとともに記憶部に
記憶させる同期ワードを変更する処理を不要とすること
ができる。
【0044】また、本発明の他のビット誤り率測定回路
は、送信装置からの信号を受信して得られた受信信号を
復調することにより得られたシリアルデータに含まれる
信号のうち、前記送信装置から送信されることが予測さ
れる複数の同期ワード、または該同期ワードとカラーコ
ードからなる信号を予めそれぞれ記憶している記憶部
と、前記シリアルデータを逐次記憶していくシフトレジ
スタと、リセット信号を予め定められた一定時間入力し
ない場合に、強制ラッチ信号を出力するタイミング制御
回路と、前記各記憶部に記憶されている各同期ワードを
用いて前記シリアルデータの同期検出を行ない、いずれ
かの同期ワードにより同期が検出されたタイミングでラ
ッチ信号を出力するとともに同期を検出する際に用いた
同期ワードに対応した切替信号を出力し、前記強制ラッ
チ信号を入力すると前記シリアルデータの同期が検出さ
れない場合でも前記ラッチ信号を出力する同期検出回路
と、前記ラッチ信号を入力すると、前記シフトレジスタ
に記憶されているシリアルデータに含まれる信号のう
ち、前記記憶部に記憶されている各信号のビット位置に
該当する信号をそれぞれラッチする複数のラッチ回路
と、前記各記憶部に記憶されている前記信号と、前記各
ラッチ回路によりラッチされた信号とをそれぞれ1ビッ
トずつ比較して、一致しないビットの数である誤りビッ
ト数を測定する複数の比較回路と、前記各比較回路によ
り測定された誤りビット数のうち、前記切替信号に対応
した誤りビット数のみを選択するセレクタとを有してい
る。
【0045】本発明は、受信信号を復調することにより
得られたシリアルデータに含まれている同期ワードが複
数ありそれが切り替わるような場合でも、それらの同期
ワードとカラーコードからなる信号を用いてビット誤り
率をそれぞれ同時に測定し、得られたビット誤り数のう
ち同期検出が行われた同期ワードと、カラーコードから
なる信号に基づいて測定された誤りビット数を用いてビ
ット誤り率を測定するようにしたものである。そして、
ビット誤り率が大きくなり同期検出回路において同期が
検出されなくなった場合でも、タイミング制御回路がリ
セット信号を一定時間入力しない場合には強制ラッチ信
号を出力して同期検出回路からラッチ信号を出力させる
ようにしているため、1回同期が検出されてからスロッ
ト時間を経過した後のデータと記憶部に記憶されている
信号とを比較するようにしたものである。
【0046】したがって、受信信号のビット誤り率を高
い精度で迅速に測定することができるとともに記憶部に
記憶させる同期ワードを変更する処理を不要とすること
ができる。また、タイミング制御回路を設けていること
により、同期ワードによりシリアルデータの同期を検出
することができないほどビット誤り率が大きくなった場
合でも、受信信号のビット誤り率を測定することができ
る。
【0047】また、本発明の他のビット誤り率測定回路
は、前記各記憶部が記憶している複数の信号が、スーパ
ーフレームの先頭に位置するフレームに含まれるスーパ
ーフレームの同期ワードとカラーコードとから成る信号
と、前記スーパーフレームの先頭に位置するフレーム以
外のフレームに含まれる同期ワードと前記カラーコード
とからなる信号と、同期バーストの同期ワードからなる
信号である。
【0048】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0049】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態のビット誤り率測定回路を有している移動機の
構成を示したブロック図である。
【0050】この移動機は、デュプレクサ31と、送信
部22と、変調部23と、受信部24と、復調部25
と、音声処理部26と、音声入力部27と、音声出力部
28と、CPU29と、ビット誤り率測定回路30とを
有している。
【0051】デュプレクサ31は、送信部22からの送
信信号が受信部24に回り込むのを回避するためのもの
である。
【0052】受信部24は、無線基地局から送信された
信号を受信している。 復調部25は、受信部24によ
り受信された受信信号を復調し、シリアルデータ2とし
て出力している。変調部23は、シリアルデータ21を
変調して出力している。
【0053】送信部22は、変調部23からの信号を増
幅して無線基地局に対して送信している。音声処理部2
6は、シリアルデータ2に含まれる音声信号から音声を
再生して音声出力部28から出力し、音声入力部27か
ら入力された音声信号に対して信号処理を行ないシリア
ルデータ21として出力している。
【0054】CPU29は、音声処理部26の動作を制
御するとともに、シリアルデータ2に含まれているカラ
ーコードと、使用するスロット番号に対応して予め定め
られている同期ワードを書き込み信号13として出力し
ている。またCPU29は、ビット誤り率測定回路30
から出力される誤りビット数信号12により示される誤
りビット数の合計を用いてビット誤り率の計算を行なっ
ている。
【0055】また、図2は、図1中のビット誤り率測定
回路30の構成を示したブロック図である。
【0056】ビット誤り率測定回路30は、レジスタ1
と、シフトレジスタ3と、同期検出回路5と、ラッチ回
路8と、比較回路11とから構成されている。
【0057】レジスタ1は、CPU29からの書き込み
データ13により書込まれた同期ワードとカラーコード
を記憶している。
【0058】ここで、同期ワードとは、無線基地局から
送信されるスロットの所定のビット位置に含まれている
信号であり、移動機は受信信号に含まれている同期ワー
ドのビット位置を検出することにより送信側との同期を
確立している。そして、移動機は予めスロット毎に対応
した同期ワードを記憶している。
【0059】また、カラーコードとは、無線基地局毎に
異なったパターンを有するデータであり、通信相手の確
認のために用いられているデータである。
【0060】デジタル方式自動車電話システムの標準規
格であるRCR(Research& Develop
ment Center for Radio Sys
tem:財団法人電波システム開発センタ)−27Fに
より、受信データ1スロット中の同期ワードとカラーコ
ードが存在するビット位置は定められている。
【0061】次に、この同期ワードとカラーコードの受
信データ中のビット位置を図3を用いて説明する。
【0062】図3は、通信回線におけるデータ構成を示
した図である。
【0063】通信回線は、複数のスーパーフレームによ
り構成されている。そして、このスーパーフレームは、
18のフレーム401〜4018により構成されている。
そして、例えばフレーム401は、さらに6つのスロッ
ト431〜436により構成されている。そして、このス
ロット431〜436には、それぞれ同期ワード41とカ
ラーコード42が連続して含まれている。
【0064】使用される同期ワードは各スロット毎に異
なっているため、移動機は各スロット番号に対応したそ
れぞれの同期ワードを予め記憶している。そのため、移
動機は無線基地局から使用するスロット番号を指定され
ると、そのスロット番号に対応した同期ワードを用いて
無線基地局との同期を確立している。
【0065】しかし、電源投入時には移動機は使用する
スロット番号を特定することができないため、電源投入
後の最初に使用するスロット番号は定められている。そ
のため、電源投入直後においても移動機は使用する同期
ワードを特定することができる。そして、その後は無線
基地局からの指示により使用するスロットを切替えてい
く。
【0066】移動機は、通信回線を接続する無線基地局
が変化するゾーン移行時等の現在の受信状態が変化する
場合に、変化後に使用するスロットの番号とカラーコー
ドを事前に無線基地局から通知される。そのため、移動
機は通信回線を接続したままでスムーズに無線基地局間
におけるハンドオーバおよび使用するスロットの切替え
を行うことができる。
【0067】シフトレジスタ3は、受信クロックで動作
するFIFO(First InFirst Out:
先入れ先出し型メモリ)バッファであり、受信したシリ
アルデータ2を随時1ビットずつ格納していく。
【0068】同期検出回路5は、レジスタ1に記憶され
ている同期ワード4を読み出し、受信したシリアルデー
タ2の中からその同期ワード4と同じビット列を検出す
ることにより、受信データの同期タイミングを検出す
る。そして、同期検出回路5は、1スロット分の受信デ
ータをシフトレジスタ3が取り込んだタイミングで、ラ
ッチ信号6を出力する。ここで、同期検出回路5がシフ
トレジスタ3が1スロット分の受信データを取り込んだ
ことを知ることができるは、同期検出回路5は同期ワー
ドの前後何ビットが1スロット分のデータを構成してい
るかという情報を予め有しているからである。
【0069】ラッチ回路8は、ラッチ信号6が出力され
るタイミングでシフトレジスタ3の同期ワードとカラー
コードに該当するビットのデータをラッチしている。
【0070】比較回路11は、ラッチ回路8によりラッ
チされたデータと、レジスタ1から読み込んだ同期ワー
ド/カラーコード10とを1ビットずつ比較し、一致し
ないビットの数であるビット誤り数をカウントしその合
計結果を誤りビット数信号12として出力している。
【0071】次に、本実施形態のビット誤り率測定回路
において、同期ワードとカラーコードを用いてビット誤
り率を測定するようにしている理由を図4および図5を
用いて説明する。
【0072】図4は通信用物理チャネルにおける下り回
線の信号フォーマットを示した図、図5は制御用物理チ
ャネルにおける下り回線の信号フォーマットを示した図
である。
【0073】通信用物理チャネルにおける下り回線は、
図4に示されるように、バースト過渡応答用ガード時間
(R)49と、プリアンブル(P)44と、TCH(高
速ACCH(FACCH))45と、同期ワード(S
W)41と、カラーコード(CC)42と、スチールフ
ラグ(SF)46と、低速ACCH(SACCH)/ハ
ウスキーピングビット(RCH)47と、TCH(高速
ACCH(FACCH))48とから構成されている。
【0074】また、制御用物理チャネルにおける下り回
線は、図5に示されるように、バースト過渡応答用ガー
ド時間(R)49と、プリアンブル(P)44と、制御
信号(CAC)52と、同期ワード(SW)41と、カ
ラーコード(CC)42と、制御信号(CAC)50
と、衝突制御ビット(E)51とから構成されている。
この図4と図5において、データ中に示されている数字
はビット数を示していて、例えば同期ワード(SW)4
1のビット数は20ビットであり、カラーコード42の
ビット数は8ビットである。
【0075】また、斜線がかけられているデータはスク
ランブルがかけられているデータであることを示してい
て、斜線がかけられていないデータはスクランブルがか
けられていないデータであることを示している。
【0076】次に、このスクランブルについて説明す
る。
【0077】デジタル方式自動車電話システムでは、通
信の秘匿を図るために、送受信するデータにはPN(P
seudorandom Noise)系列符号を用い
てスクランブルがかけられている。そして、このスクラ
ンブルに使用される人為的な乱数であるPN系列符号
は、ある値の初期値から排他的論理和等により構成され
た回路を用いて生成されている。そして、デジタル方式
自動車電話システムではその初期値としてカラーコード
が用いられている。
【0078】しかし、送受信する全てのデータにスクラ
ンブルをかけたのでは、スクランブルを解除するために
必要なカラーコードを得ることができず、また、同期ワ
ードにスクランブルがかけられてしまうと同期をとるこ
とができないため受信したデータのビット位置を認識す
ることができない。そのため、送受信されるデータのう
ちのバースト過渡応答用ガード時間(R)49、プリア
ンブル(P)44、同期ワード(SW)41、カラーコ
ード(CC)42等の一定の部分には、スクランブルが
かけられていない。
【0079】そのため、本実施形態では、スクランブル
がかけられていないデータである同期ワード41とカラ
ーコード42の両方のデータを用いてビット誤り率を測
定しているのである。
【0080】RDR−27Fでは、上記で説明したチャ
ネル以外にもパケット通信用物理チャネルの信号フォー
マットが規定されているが、この信号ファーマットは制
御用物理チャネルとほほ同じであるためその説明は省略
する。
【0081】次に、本実施形態の動作について図1およ
び図2を用いて説明する。
【0082】先ず、CPU29は、無線基地局から使用
するスロット番号を通知されることにより、そのスロッ
ト番号に対応した同期ワードを記憶している同期ワード
の中から選択することができる。そして、その同期ワー
ドを用いて同期を確立し、受信信号を受信することによ
りその受信信号に含まれているカラーコードを得ること
ができる。受信信号からカラーコードを得る際には、多
数決方式により決定される。具体的には、4スロット連
続でカラーコートのビット位置に存在するビットが使用
するカラーコードとして決定される。
【0083】次に、CPU29は、同期ワードおよびカ
ラーコードのデータを書き込みデータ13を介してレジ
スタ1に保持しておく。
【0084】同期検出回路5は、レジスタ1に記憶され
ている同期ワード4を読み出し、受信したシリアルデー
タ2の中からその同期ワード4と同じビット列を検出す
ることにより、受信データの同期タイミングを検出す
る。その際、同期検出回路5は、無線伝達経路で同期ワ
ード中に多少のビット誤りが生じていても同期ワードと
して認識する。
【0085】そして、同期検出回路5は、同期ワードの
前後何ビットが1スロット分のデータを構成しているか
という情報を予め有しているため、1スロット分の受信
データをシフトレジスタ3が取り込んだタイミングで、
ラッチ信号6を出力する。
【0086】そして、ラッチ回路8は、ラッチ信号6が
出力されたタイミングでシフトレジスタ3の同期ワード
とカラーコードのビット位置に存在しているデータをラ
ッチする。
【0087】そして、比較回路11は、レジスタ1に記
憶されている同期ワード/カラーコード10のデータを
読み出し、ラッチ回路8によりラッチされたデータと1
ビットずつ比較する。そして、それらのデータが一致し
ない場合には、一致しないビットの数を合計して誤りビ
ット数を算出し、その情報を誤りビット数信号12とし
て出力する。
【0088】CPU29は、比較回路11から出力され
た誤りビット数CPU12により同期ワードとカラーコ
ードを合わせたビット列の中に含まれる誤りビット数を
知ることができ、同期ワードのカラーコードのビット数
をも知っているので、その受信フレーム中のビット誤り
率を推測することができる。
【0089】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態のビット誤り率測定回路について説明する。
【0090】上記第1の実施形態では、同期検出回路5
により検出される同期タイミングに基づいて全ての動作
が行われている。そのため、ビット誤り率が大きくな
り、シリアルデータ2に含まれている同期ワードとレジ
スタ1に記憶されている同期ワード4との間で同期を確
立することができなくなってしまうと上記第1の実施形
態のビット誤り率測定回路では、ビット誤り率を測定す
ることができなくなる。本実施形態のビット誤り率測定
回路は、このような場合にもビット誤り率を測定するこ
とができるようにしたものである。
【0091】図6は、本発明の第2の実施形態のビット
誤り率測定回路の構成を示したブロック図である。図2
中と同番号は同じ構成要素を示す本実施形態のビット誤
り率測定回路は、図2の第1の実施形態のビット誤り率
測定回路に対して、同期検出回路5を同期検出回路75
に置き換え、タイミング制御回路7を新たに設けたもの
である。
【0092】タイミング制御回路7は、リセット信号1
6を20ms(ハーフレート時は40ms)の期間入力
しなかった場合に強制ラッチ信号15を出力する。
【0093】そして、同期検出回路75は、入力された
同期ワード4とシリアルデータ2との間で同期が検出さ
れると、ラッチ信号6とともにリセット信号16を出力
し、強制ラッチ信号15が入力されると同期が検出され
ていない場合でもラッチ信号6を出力する。
【0094】受信データは規定のタイミング(RCR−
27Fではフルレート時20ms間隔、ハーフレート時
40ms間隔)で受信されるため、一旦同期が確立した
後は受信側では次のスロットの受信データのタイミング
を予想することができる。
【0095】本実施形態は、同期検出回路75におい
て、シリアルデータ2に含まれる同期ワードの誤りビッ
ト数が大きくなり、特定のスロットのみ無線電送経路で
同期ワードが検出できない程ビット誤りが生じた場合で
も、タイミング制御回路7は前回のラッチ信号6が出力
されてから20ms後に強制ラッチ信号15を出力する
ことにより、同期検出回路75はラッチ信号6を出力す
る。
【0096】このため、シフトレジスタ3に読み込まれ
ている同期ワードとカラーコードのビット列のデータと
レジスタ1に記憶されている同期ワード/カラーコード
10との比較が行われ、ビット誤り率の測定を行うこと
ができる。
【0097】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態のビット誤り率測定回路について説明する。
【0098】RCR−27Fによると、移動機が受信す
る同期ワードは3種類存在し、無線基地局からの送信信
号の受信を開始するタイミングによっては、どの同期ワ
ードが最初に受信されるかわからない。
【0099】この3種類とは、具体的には、スーパーフ
レームの20ビット同期ワードと、通信用物理チャンネ
ル設定時とチャンネル切り替え時に使用される同期バー
ストの32ビット同期ワード、それ以外のフレームの2
0ビット同期ワードである。
【0100】スーパフレームの同期ワードとは、図3を
用いて説明すると、スーパーフレームの先頭フレーム4
1の各スロット431〜436の同期ワードのことであ
り、この先頭フレーム401の同期ワードは他のフレー
ム402〜4018の同期ワードとは異なっている。この
ように、スーパーフレームの同期ワードが存在するの
は、受信側でスーパーフレームが送信されるタイミング
を得るためである。
【0101】ここで、スーパーフレームの先頭フレーム
401においても、カラーコードは8ビットであり他の
フレーム402〜4018のカラーコードと同じデータが
送信されている。
【0102】次に、同期バーストの32ビットの同期ワ
ードについて説明する。
【0103】同期バーストは、通信用物理チャンネル設
定時とチャンネル切り替え時のみに使用されるフレーム
である。
【0104】図7は、同期バーストの下り回線における
信号フォーマットを示した図である。
【0105】同期バーストは、図7に示されるように、
バースト過渡応答用ガード時間(R)81と、プリアン
ブル(P)82と、同期ワード(SW)83と、カラー
コード(CC)、バースト識別ビット、タイムアライメ
ント(TA)、スーパーフレーム同期カウンタ(SS
C)とから構成されているデータ84〜86と、テール
ビット(Q)87と、ポストアンブル(Post)88
とから構成されている。この同期バーストには、全ての
データにスクランブルがかけられていない。しかし、こ
の同期バーストを受信する段階において移動機が予め知
ることができるデータは同期ワード83のみである。カ
ラーコード(CC)も送信されているが、同期バースト
で送信されているカラーコードは、使用するカラーコー
ドを無線基地局から移動機へ通知するために送信されて
いるものでありこの段階ではデータとして使用すること
ができない。
【0106】また、この同期バーストにおける同期ワー
ド83のビット数は32ビットであり、通信用チャネル
や制御用チャネルに含まれている同期ワード41のビッ
ト数20ビットよりも多くなっている。
【0107】このように、無線基地局から送信されてく
る同期ワードには3種類あるため、上記第1および第2
の実施形態のビット誤り率測定回路を用いてビット誤り
率を測定する場合には、受信される同期ワードが替わる
度に、レジスタ1に記憶させる同期ワードの内容を変更
しなければならない。
【0108】本実施形態のビット誤り率測定回路は、こ
のような処理を不要とするためのものである。
【0109】図8は、本発明の第3の実施形態のビット
誤り率測定回路の構成を示したブロック図である。図2
中と同番号は同じ構成要素を示す。
【0110】本実施形態におけるビット誤り率測定回路
は、レジスタ11〜13と、シフトレジスタ3と、同期検
出回路95と、ラッチ回路8と、比較回路111〜113
と、セレクタ9とから構成されている。
【0111】レジスタ11〜13は、CPU29からの書
き込みデータ13により3種類の同期ワードのうちの1
つの同期ワードとカラーコードをそれぞれ記憶してい
る。但し、同期バーストの同期ワードを記憶させるレジ
スタには、カラーコードは記憶させない。例えば、レジ
スタ11には、スーパーフレームの20ビットの同期ワ
ードとカラーコード、レジスタ12には、同期バースト
の32ビットの同期ワード、レジスタ13には、それ以
外のフレームの20ビット同期ワードとカラーコードと
いうように記憶させる。
【0112】比較回路111〜113は、ラッチ回路8に
よりラッチされたデータと、レジスタ11〜13からそれ
ぞれ読み込んだ同期ワード/カラーコード101〜103
とを1ビットずつ比較し、ビット誤り数をカウントしそ
の合計結果を示す出力信号を出力している。
【0113】セレクタ9は、比較回路111〜113から
の出力信号のうち、切替え信号14により示される出力
信号を選択して誤りビット数信号12として出力してい
る。
【0114】同期検出回路95は、レジスタ11〜13
記憶されているそれぞれの同期ワード4を読み出し、受
信したシリアルデータ2の中からそれらの同期ワード4
と同じビット列を検出することにより、受信データの同
期タイミングを検出し、同期タイミングを検出する際に
使用した同期ワードに対応した切替信号14を出力し、
1スロット分の受信データをシフトレジスタ3が取り込
んだタイミングで、ラッチ信号6を出力する。
【0115】次に、本実施形態の動作について図1およ
び図8を参照して説明する。
【0116】CPU29は、スーパーフレームの20ビ
ットの同期ワードとカラーコード、同期バーストの32
ビットの同期ワード、それ以外のフレームの20ビット
同期ワードとカラーコードをそれぞれ書き込みデータ1
3を介してレジスタ11〜13に記憶させる。
【0117】そして、同期検出回路95は、レジスタ1
1〜13に記憶されている同期ワード4をそれぞれ読み出
し、シリアルデータ2の中からその同期ワード4と同じ
ビット列を検出することにより受信データの同期タイミ
ングを検出し、そのタイミングでラッチ信号6を出力し
ている。また、同期検出回路95は、同期を検出する際
に使用した同期ワードに対応した切替信号14を出力す
る。
【0118】そして、ラッチ回路8は、ラッチ信号6が
出力されたタイミングでシフトレジスタ3の同期ワード
とカラーコードのビット位置に存在しているデータをラ
ッチする。
【0119】そして、比較回路111〜113は、レジス
タ11〜13に記憶されている同期ワード/カラーコード
101〜103のデータをそれぞれ読み出し、ラッチ回路
8によりラッチされたデータと1ビットずつ比較する。
そして、それらのデータが一致しない場合には、一致し
ないビットの数を合計してビット誤り数をカウントしそ
の合計結果を示す出力信号を出力する。
【0120】そして、最後にセレクタ9は、比較回路1
1〜113からの出力信号のうち、切替え信号14によ
り示される出力信号を選択して誤りビット数信号12と
して出力している。
【0121】本実施形態のビット誤り率測定回路は、上
記で説明したように、3種類の同期ワードのうちのどの
同期ワードを受信しても、レジスタに記憶させる同期ワ
ードを変更するために処理を必要とせずに精度の高いビ
ット誤り率を測定することができる。
【0122】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態のビット誤り率測定回路について図面を参照し
て説明する。
【0123】図9は、本発明の第4の実施形態のビット
誤り率測定回路の構成を示したブロック図である。図8
中と同番号は同じ構成要素を示す。
【0124】本実施形態のビット誤り率測定回路は、図
8の第3の実施形態のビット誤り率測定回路に対して、
同期検出回路95を同期検出回路97に置き換え、タイ
ミング制御回路7を新たに設けたものである。
【0125】同期検出回路97は、図8の同期検出回路
95の機能に加えて、強制ラッチ信号15が入力される
と同期が検出されていない場合でもラッチ信号6を出力
するようにしたものである。
【0126】本実施形態は、第2の実施形態と同様に、
同期検出回路97において、シリアルデータ2に含まれ
る同期ワードの誤りビット数が大きくなり、特定のスロ
ットのみ無線電送経路で同期ワードが検出できない程ビ
ット誤りが生じた場合でも、タイミング制御回路7は前
回のラッチ信号6が出力されてから20ms(ハーフレ
ート時40ms)後に強制ラッチ信号15を出力するこ
とにより、同期検出回路97はラッチ信号6を出力す
る。
【0127】このため、シフトレジスタ3に読み込まれ
ている同期ワードとカラーコードのビット列のデータと
レジスタ11〜13に記憶されている同期ワード/カラー
コード101〜103との比較が行われ、ビット誤り率の
測定を行うことができる。
【0128】RCR−27Fにおいて定められている、
デジタル方式自動車電話システムの標準規格では、伝送
レートはフルレート(11.2kbps)とハーフレー
ト(5.6kbps)の2種類あり、上記第1〜第4の
実施形態では、フルレートの場合の場合を用いて説明し
たが、本発明はハーフレートの場合にも同様に適用する
ことができるものである。この場合には、1フレームは
40msとなり、タイミング制御回路7は、リセット信
号16を40msの期間入力しなかった場合に強制ラッ
チ信号15を出力する。
【0129】また、上記第1〜第4の実施形態では、T
DMA方式を用いた携帯電話の場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、送信側で
予め定められたデータを送信する無線通信であればどの
ような方式の無線通信システムにも同様に適用すること
ができるものである。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、下記の
ような効果を有する。 (1)受信データ中に含まれる同期ワードとカラーコー
ドを合わせたビット列の中に含まれる誤りビット数を測
定することにより受信信号のビット誤り率を測定するた
め、同期ワードのみによりビット誤り率を測定するより
も高い精度のビット誤り率を得ることができる。 (2)突発的に受信データ中の誤りビット数が多くな
り、受信同期が確立できなかった場合でも、ビット誤り
率を測定することができる。 (3)複数の同期ワードが存在する場合でも、それらを
切替えることなくビット誤り率を測定することができる
ため、少ない処理でビット誤り率を測定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のビット誤り率測定回
路を有する移動機の構成を示したブロック図である。
【図2】図1中で示したビット誤り率測定回路30の構
成を示したブロック図である。
【図3】通信回線におけるデータ構成を説明するための
図である。
【図4】通信用物理チャネルにおける下り回線の信号フ
ォーマットを示した図である。
【図5】制御用物理チャネルにおける下り回線の信号フ
ォーマットを示した図である。
【図6】本発明の第2の実施形態のビット誤り率測定回
路の構成を示したブロック図である。
【図7】同期バーストにおける下り回線の信号フォーマ
ットを示した図である。
【図8】本発明の第3の実施形態のビット誤り率測定回
路の構成を示したブロック図である。
【図9】本発明の第4の実施形態のビット誤り率測定回
路の構成を示したブロック図である。
【図10】移動通信システムの構成を示したシステム図
である。
【図11】従来のビット誤り率測定回路の構成を示した
ブロック図である。
【符号の説明】
1、11、12、13 レジスタ 2 シリアルデータ 3 シフトレジスタ 4 同期ワード 5 同期検出回路 6 ラッチ信号 7 タイミング制御回路 8 ラッチ回路 9 セレクタ 10、101、102、103 同期ワード/カラーコ
ード 11、111、112、113 比較回路 12 誤りビット数信号 13 書き込みデータ 14 切替信号 15 強制ラッチ信号 16 リセット信号 21 シリアルデータ 22 送信部 23 変調部 24 受信部 25 復調部 26 音声処理部 27 音声入力部 28 音声出力部 29 CPU 30 ビット誤り率測定回路 31 デュプレクサ 401〜4018 フレーム 41 同期ワード(SW) 42 カラーコード(CC) 431〜436 スロット 44 プリアンブル(P) 45 TCH(高速ACCH(FACCH)) 46 スチールフラグ(SF) 47 低速ACCH(SACCH)/ハウスキーピン
グビット(RCH) 48 TCH(高速ACCH(FACCH)) 49 バースト過渡応答用ガード時間(R) 50 制御信号(CAC) 51 衝突制御ビット(E) 52 制御信号(CAC) 75 同期検出回路 81 バースト過渡応答用ガード時間(R) 82 プリアンブル(P) 83 同期ワード(SW) 84〜86 データ 87 テールビット(Q) 88 ポストアンブル(Post) 95 同期検出回路 97 同期検出回路 101 同期検出回路 102 復調回路 103 シフトレジスタ 104 ビットレジスタ 105 比較器 106 闘値判定回路 111 基地局 121 基地局 131 基地局 221 移動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 1/00 H04L 29/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信装置からの信号を受信して得られた
    受信信号を復調することにより得られたシリアルデータ
    に含まれる信号のうち、前記送信装置から送信されるこ
    とを予測することができ、かつスクランブルされていな
    い信号を予め記憶している記憶部と、 前記シリアルデータを逐次記憶していくシフトレジスタ
    と、 リセット信号を予め定められた一定時間入力しない場合
    に、強制ラッチ信号を出力するタイミング制御回路と、 予め記憶している同期ワードを用いて前記シリアルデー
    タの同期検出を行ない、同期が検出されたタイミングで
    ラッチ信号および前記リセット信号を出力し、 前記強制ラッチ信号を入力すると前記シリアルデータの
    同期が検出されない場合でも前記ラッチ信号を出力する
    同期検出回路と、 前記ラッチ信号を入力すると、前記シフトレジスタに記
    憶されているシリアルデータに含まれる信号のうち、前
    記記憶部に記憶されている信号のビット位置に該当する
    信号をラッチするラッチ回路と、 前記記憶部に記憶されている前記信号と、前記ラッチ回
    路によりラッチされた信号とを1ビットずつ比較して、
    一致しないビットの数である誤りビット数を測定する比
    較回路とを有しているビット誤り率測定回路。
  2. 【請求項2】 送信装置からの信号を受信して得られた
    受信信号を復調することにより得られたシリアルデータ
    に含まれる信号のうち、前記送信装置から送信されるこ
    とが予測される複数の同期ワード、または該同期ワード
    とカラーコードからなる信号を予めそれぞれ記憶してい
    る記憶部と、 前記シリアルデータを逐次記憶していくシフトレジスタ
    と、 前記各記憶部に記憶されている各同期ワードを用いて前
    記シリアルデータの同期検出を行ない、いずれかの同期
    ワードにより同期が検出されたタイミングでラッチ信号
    を出力するとともに同期を検出する際に用いた同期ワー
    ドに対応した切替信号を出力する同期検出回路と、 前記ラッチ信号を入力すると、前記シフトレジスタに記
    憶されているシリアルデータに含まれる信号のうち、前
    記記憶部に記憶されている各信号のビット位置に該当す
    る信号をそれぞれラッチする複数のラッチ回路と、 前記各記憶部に記憶されている前記信号と、前記各ラッ
    チ回路によりラッチされた信号とをそれぞれ1ビットず
    つ比較して、一致しないビットの数である誤りビット数
    を測定する複数の比較回路と、 前記各比較回路により測定された誤りビット数のうち、
    前記切替信号に対応した誤りビット数のみを選択するセ
    レクタとを有しているビット誤り率測定回路。
  3. 【請求項3】 送信装置からの信号を受信して得られた
    受信信号を復調することにより得られたシリアルデータ
    に含まれる信号のうち、前記送信装置から送信されるこ
    とが予測される複数の同期ワード、または該同期ワード
    とカラーコードからなる信号を予めそれぞれ記憶してい
    る記憶部と、 前記シリアルデータを逐次記憶していくシフトレジスタ
    と、 リセット信号を予め定められた一定時間入力しない場合
    に、強制ラッチ信号を出力するタイミング制御回路と、 前記各記憶部に記憶されている各同期ワードを用いて前
    記シリアルデータの同期検出を行ない、いずれかの同期
    ワードにより同期が検出されたタイミングでラッチ信号
    を出力するとともに同期を検出する際に用いた同期ワー
    ドに対応した切替信号を出力し、前記強制ラッチ信号を
    入力すると前記シリアルデータの同期が検出されない場
    合でも前記ラッチ信号を出力する同期検出回路と、 前記ラッチ信号を入力すると、前記シフトレジスタに記
    憶されているシリアルデータに含まれる信号のうち、前
    記記憶部に記憶されている各信号のビット位置に該当す
    る信号をそれぞれラッチする複数のラッチ回路と、 前記各記憶部に記憶されている前記信号と、前記各ラッ
    チ回路によりラッチされた信号とをそれぞれ1ビットず
    つ比較して、一致しないビットの数である誤りビット数
    を測定する複数の比較回路と、 前記各比較回路により測定された誤りビット数のうち、
    前記切替信号に対応した誤りビット数のみを選択するセ
    レクタとを有しているビット誤り率測定回路。
  4. 【請求項4】 前記各記憶部が記憶している複数の信号
    が、スーパーフレームの先頭に位置するフレームに含ま
    れるスーパーフレームの同期ワードとカラーコードとか
    ら成る信号と、前記スーパーフレームの先頭に位置する
    フレーム以外のフ レームに含まれる同期ワードと前記カ
    ラーコードとからなる信号と、同期バーストの同期ワー
    ドからなる信号である請求項2または3記載のビット誤
    り率測定回路。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項記載のビ
    ット誤り率測定回路を有している受信装置。
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