JP3170588B2 - 光受信器の試験方法 - Google Patents

光受信器の試験方法

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JP3170588B2 JP26997792A JP26997792A JP3170588B2 JP 3170588 B2 JP3170588 B2 JP 3170588B2 JP 26997792 A JP26997792 A JP 26997792A JP 26997792 A JP26997792 A JP 26997792A JP 3170588 B2 JP3170588 B2 JP 3170588B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems

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  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報処理装置で用いられ
る光リンクあるいは光インタコネクト用の直流結合回路
で構成された受信器に関わり、特に直流結合受信器の情
報処理装置適用を可能にするために、受信器の特性試験
方法およびその試験項目の仕様化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光通信では、長距離伝送されてき
た微弱な信号を増幅するので回路の安定化のためにアナ
ログ増幅部は直流遮断されている。このためとクロック
抽出時のジッタを低減するため、平均直流レベルが振幅
の一定レベル(通常は振幅の中央、所謂マーク率0.
5)の受信光信号となるようコード化やスクランブリン
グ等の工夫がされている。そして、受信回路はこの平均
直流レベルを基準とする。また、識別レベルも平均直流
レベル(通常は振幅の中央)を基準に設定している。こ
のために、振幅検出、利得制御により一定振幅を得る自
動利得制御回路等の複雑な回路構成となっていた。
【0003】これに対し、コンピュータや交換機等の情
報処理装置において装置間等のデータ転送に使用される
光リンクではコード化等を行わないそのままのデータ、
所謂アンフォーマットデータ、を転送する必要がある。
また、小型、低消費電力化が要求され回路の簡単化が必
要である。特に、文献「超波長レーザ/シングルモード
ファイバアレイを用いた装置間光インタコネクト」電子
情報通信学会技術研究報告OCS92−30に記載され
た様な光インタコネクトでは必須である。
【0004】文献にも記載されているように、この様な
光リンクでは直流結合回路が用いられる。本適用領域は
数100mから1km程度なので伝送路損失は無視でき
大振幅の光信号を入力できるので、直流動作点マージン
が確保できる。また、増幅回路段数も少なくなる。この
場合、送信器の光出力バラツキ、コネクタの損失バラツ
キ等で入力光パワー偏差が大きいので、この直流結合で
は消光レベルを基準とするのが回路的に容易である。
【0005】さらに、文献に記載されているようにこの
様なアンフォーマットデータ受信器では消光レベルを基
準として識別レベルを決める所謂固定識別レベル方式が
回路が簡単であり小型、低消費電力化が可能である。
【0006】もちろん、この受信器はコード化されたり
スクランブルが掛けられたデータの転送にも適用可能で
ある。但し、適用可能距離は従来の受信器に比較し短距
離である。
【0007】誤り率特性は従来は入力光信号を光アッテ
ネータで減衰させ、その振幅と誤り率から受信器の誤り
率特性を測定していた。これは、回路および識別点が振
幅の一定レベル(通常は中央)を基準にしていること
と、誤り率に影響する受信器内波形劣化等も振幅にほぼ
比例するからである。
【0008】これに対し、直流結合受信器では、消光レ
ベルを基準とするので誤り率特性を測定する新しい方式
を考案する必要が有った。また消光レベルの受信器内波
形劣化を直接測定する必要がある。
【0009】また、光インタコネクトの様に多チャンネ
ル受信機ではクロストークによる影響は着目しているチ
ャンネルと他のチャンネルのデータの位相差がパラメー
タとして入るため、消光レベルのクロストークを直接測
定する必要がある。
【0010】これら、直流結合受信器固有の消光レベル
に関する特性検査法がなかったことが情報処理装置適用
への障壁となっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は直流結
合受信器の情報処理装置適用を可能にするために、この
直流結合受信器の特性測定、特に基準となる消光レベル
に関連した特性の試験を可能にすることである。特に、
固定識別レベル方式での誤り率特性試験を可能にするこ
とである。また、波形劣化等を直接観測することにより
他の特性、例えば誤り率特性の最悪値を測定することで
ある。さらに、この試験方法による特性を仕様とするこ
とにより受信器の特性を保証することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
以下の手段を用いた。
【0013】(1)直流光を信号光に重畳し入力し特性
を試験する。
【0014】(2)さらに、直流光量を変化させ特性を
試験する。
【0015】(3)さらに、ある条件を満たす直流光量
を特性とする。
【0016】(4)多チャンネルの場合は被測定チャン
ネルのみに直流光を重畳する。
【0017】
【作用】図1に原理を示す。直流結合受信器は入力光量
に対し電気出力をプロットできる。フリップフロップが
内蔵されている場合はクロック入力レベル調整や制御入
力を設ける等でプロットできる。光の発光と消光をデー
タに対応させる。消光をローレベルとするかハイレベル
とするかは本質ではない。図ではローレベルとした。あ
る光量PIL以下でローレベル、光量PIH以上でハイ
レベルとなる。識別レベルはその中間に有る。
【0018】図に示すように、直流光を重畳することに
より、消光レベルを受信器の入出力特性の非飽和あるい
は線形領域(PILとPIHの間)に設定することがで
き消光レベルの波形観測が可能となる。
【0019】また、図に示すように、直流光を重畳する
ことにより消光レベルを識別レベル付近に設定でき誤り
率が短時間で測定可能となる。この直流光量を変化させ
ることにより直流光の無いすなわち使用状態の誤り率を
予測可能になる。また、特定の誤り率に対する直流光量
を誤り率特性に対するマージンを特性とすることができ
る。
【0020】多チャンネル受信器においては1チャンネ
ルに直流光を重畳することにより他チャンネルの影響を
測定可能となる。これにより、最大クロストーク量が測
定可能となり、誤り特性に対するクロストークのマージ
ン劣化を予測できる。
【0021】さらに、これら試験方法により受信器の特
性保証や選別が可能となる。つまり、試験項目を仕様項
目とすることが可能である。
【0022】これら、仕様を満たせば、直流結合受信機
の情報処理装置への適用が可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図2〜図11を用い
て説明する。
【0024】本実施例で使用したのは200Mbit/
s/ch、9chチャンネルの並列伝送用受信器であ
る。
【0025】図2に実施例で用いた光受信器の構成を示
す。本光受信モジュールは、多芯光コネクタ6、ファイ
バ10〜18からなる9心のピッグテイルファイバアレ
イ1、サブマウント53に固定されたホトダイオード2
0〜28からなるホトダイオードアレイ2、光受信IC
8を搭載したIC基板54、9本の電気信号出力90〜
98および2本の電源供給用ピン59aと59b、該I
C基板54と該ホトダイオードアレイサブマウント53
を半田固定した第1の金属ブロック51a、ピッグテイ
ルファイバアレイ1のファイバー心線を所定位置に固定
するV溝を有するシリコン片52aと該ファイバ心線を
押さえはんだ固定するシリコン片52b、該シリコン片
52aを半田固定した第2の金属ブロック51bとこれ
ら部品を収容する金属パッケージ5で構成される。ファ
イバアレイ1からの光信号はホトダイオードと受信IC
で電気信号を再生しピン90〜98に出力する。
【0026】ICの回路を図3に示す。9個の同じ受信
回路80〜88と必要な制御電圧発生回路361で構成
される。受信回路80は受光電流入力端子Iin0、信
号出力Vout0、前置増幅回路PRE0、ポストアン
プPOST0、識別機能を有するコンパレータCOMP
0と出力バッファOB0で構成される。
【0027】本受信モジュールはコンピュータ等のデー
タの転送を目的とし、コード化しない所謂アンフォーマ
ットデータを転送可能としている。このため受信回路8
0は直流結合であり、データの識別点は消光レベルから
固定レベルとなっている。
【0028】さらに、誤り率の無視できるほど小さな所
謂エラーフリー転送可能としている。本実施例では誤り
率Peは10の−20乗以下を仕様とした。200Mb
it/sに対し16000年に1回の誤る確率となる。
【0029】本実施例の受信器の等価入力光パワー雑音
分散Pnは0.2μWである。10の−20乗以下の誤
り確率は分散の9.3倍以上の光入力パワーが有れば良
い。これをPn(−20)と表す。本実施例ではPn
(−20)=2μWである。これに対し、入力光信号パ
ワーの最小値は80μW、最大値は400μWである。
また、上記入力換算固定識別点は標準状態で25μWに
設定されている。この様に大きなマージンを有している
のは上記の固定識別点の直流マージンと後述のクロスト
ークに対するマージンを取っているからである。
【0030】図5に本実施例の特性測定系を示す。9チ
ャンネルの光信号発生器100、光合波器130〜13
8、安定直流光発生器140、光アッテネータ150、
光カプラ120、光量モニタ240、光切り替え装置1
10、多心コネクタ160、被測定受信器7、電気信号
選択装置220、電圧計230、波形観測装置210、
誤り率測定器200とこれらを接続するファイバで構成
される。250は恒温槽出あある。9チャンネルの光信
号発生器100で発生した光信号はそれぞれ光合波器1
30〜138で光切り替え装置110からの直流光と合
波され多心コネクタ6,160により受信器7に入力さ
れる。安定直流光発生器140と光アッテネータ150
で調整された直流光は、光切り替え装置110により選
択された1チャンネルに合波される。合波される直流光
は光カプラ120と光量モニタ240によりモニタされ
る。受信再生された9信号は電気信号選択装置220で
選択され、電圧計230、波形観測装置210と誤り率
測定器200に接続される。
【0031】図4に本光受信器の各チャンネルの入力直
流光量に対する出力電圧を示す。本測定は光信号無しの
状態で直流光量を変化させて行った。この時、出力電圧
がECL(Emitter Coupled Logi
c)ハイレベルの最小値である−1.025Vになる入
力光量PIHをハイレベル入力光量、ローレベルの最大
値である−1.62Vになる入力光量PILをローレベ
ル入力光量と定義する。図4では、PIHは35μW、
PILは17μWである。
【0032】図6に本受信器のクロストーク特性を示
す。本測定は、観測する1チャンネルに出力電圧が飽和
していない入力直流光量を入力し(信号は無し)、他の
8チャンネルが無信号時と信号入力時の出力波形を観測
した。図6では入力光量を25μWとし、他の8チャン
ネルが無信号時と信号入力時の観測された出力波形を示
した。他の8チャンネルに信号入力時にこれらの影響が
観測される。また、光信号振幅は最大許容入力光量の4
00μWとした。これは、最大入力時に最大クロストー
クが観測されたからである。図6によれば最大クロスト
ークは入力光量に換算して8μWとなる。これを、入力
換算クロストークPixと呼ぶ。
【0033】Pix+Pn(−20)<PIHで有れば
誤り率10の−20乗を補償できる。逆に、PIH−P
ix−Pn(−20)を第1のマージンとして定義でき
る。図7〜図10に伝送誤り率を示す。本測定は誤り率
を測定するチャンネルに直流光を合波し、図7は全チャ
ンネル無信号時、図8は誤り率を測定するチャンネルの
み光信号を入力した時、図9は誤り率を測定するチャン
ネルは無信号で他の8チャンネル全てに光信号を入力し
た時、図10は全チャンネルに光信号を入力した時の伝
送誤り率特性である。
【0034】消光から固定識別点方式の理論的には誤り
率特性は
【0035】
【数1】
【0036】で表される。本受信器の様に入力換算識別
点が入力換算雑音パワーに比較し十分大きいときは消光
すなわちスペースの時のみを考慮すれば良い。数1は、
【0037】
【数2】
【0038】と表せるので、横軸に直流光量、縦軸に、
【0039】
【数3】
【0040】を取れば、測定点は直線になるはずであ
る。また、10の−4乗以下の誤り率では
【0041】
【数4】
【0042】と近似できるので、縦軸を、
【0043】
【数5】
【0044】としても良い。図7〜図10の測定結果は
これを用いてプロットした。その結果、直線でフィッテ
ィングできた。
【0045】光信号は誤り率測定ではマーク率0.5の
擬似ランダムパタンを用いた。式2よりアンフォーマッ
トでの最悪誤り率を示すのはマーク率0(b(1)=
0、b(0)=1、または全データ0)の時である。こ
の時の誤り率は擬似ランダムパタン時の2倍となる。し
かし、本実施例のように入力光パワーが入力換算雑音パ
ワーに比較し十分大きいことを仮定している系では、誤
り率特性は識別回路への入力波形の影響が最も大きい。
マーク率0の時に比べ、マーク率0.5の擬似ランダム
パタンの時は受信回路のリンギングやクロストーク等の
波形劣化の影響が加算されて測定される。
【0046】また、光信号振幅は被測定チャンネルに入
力する時、他の8チャンネルに入力する時とも最大入力
光量の400μWとした。これは、リンギングやクロス
トークによる誤り率特性の劣化が最も大きかったからで
ある。
【0047】光信号発生器100から誤り率測定器20
0へクロックを供給しているが、その位相は直流光量0
の時の誤り率10の−3乗〜5乗を示す立上り立ち下が
りに対応した位相の中央とした。すなわち、誤り率10
の−3乗〜5乗を示す第1の位相から、エラーフリーに
なる方向に位相を変化させ再度誤り率10の−3乗〜5
乗を示す第2の位相を測定し、第1と第2の位相の中央
を誤り率観測の位相とした。この第1と第2の位相差を
位相マージンと言う。
【0048】実際の使用状態では直流光は無いので、図
7〜10で近似直線を外挿し直流光量0の時の誤り率が
受信器の誤り率と予測される。これを信号の(1−マー
ク率)で割った値を、受信器の誤り率と定義しても良
い。
【0049】しかし、本受信器のように入力換算識別点
が入力換算雑音パワーに比較し十分大きいときは誤り率
は10の−80乗以下になりあまり実用的な尺度とは言
えない。
【0050】図7〜図10で被測定チャンネルにマーク
率xのランダムパタンを入力したときは仕様の誤り率P
eに(1−x)を乗じた誤り率と、近似直線との交点の
直流光量を光入力パワーマージンと呼ぶ。つまり、光信
号が無い、すなわち、マーク率0の図7と図9では10
の−20乗、マーク率0.5のランダムパタンの光信号
を入力する図8と図10では0.5掛け10の−20乗
の誤り率と直線との交点の直流光量を図7〜図10それ
ぞれの光入力パワーマージンPM0〜3とする。
【0051】当然、誤り率の仕様を満たすには光入力パ
ワーマージン>0でなければならない。光入力パワーマ
ージンPM0は識別不確定幅(識別が曖昧な入力レベル
の幅)と入力換算雑音パワーによって決まる。
【0052】光入力パワーマージンPM1はPM0に入
力光消光レベル波形と受信回路で発生するリンギングの
影響が加算される。入力光消光レベル波形は発光素子に
レーザを用いてしきい電流以下で駆動することによりリ
ンギング等は起こらないように設計されている。問題と
なる受信回路で発生するリンギングはマーク(発光)か
らスペース(消光)に変化するときに発生するが、識別
している時点ではほとんど収まっている。
【0053】光入力パワーマージンPM2はPM0に受
信回路で発生するクロストークの影響が加算される。こ
の影響は先のクロストークレベルより小さいがこれは、
最大クロストーク時点と識別時点の位相関係がずれてい
るためである。
【0054】光入力パワーマージンPM3はPM0に受
信回路で発生するリンギングとクロストークの影響が加
算される。
【0055】また、図7から図10の誤り率が1−xと
なる直流光量と識別レベルとの差はリンギングやクロス
トーク等の波形劣化と識別不確定幅の和となる。
【0056】図11に、電源に100mV、1kHzの
雑音を重畳させた時の図8に対応した誤り率特性を示
す。この時の光入力パワーマージンPM1(pn)と前
記PM1との差を電源雑音光入力パワーマージン劣化P
pnとよぶ。この量は、電源雑音耐力を表わす。本受信
器ではPpn=2μWであった。
【0057】本実施例では受信器の特性仕様として、ロ
ーレベル入力光量PIL、光入力パワーマージンPM1
と入力換算クロストークPix、電源雑音光入力パワー
マージン劣化Ppnを用いた。上記ではある標準条件で
の測定例を示したが、実際には、使用温度と電源電圧の
範囲での最悪値をとる。本実施例では並列に入力される
データの位相差がデータ幅に対し40%と大きく、最大
劣化となる位相が問題となるため、クロストークによる
誤り率特性は用いなかった。
【0058】本実施例で示した様に、消光レベルのクロ
ストークとその誤り率への影響の測定が可能となった。
また、上記クロストークと同様にしてリンギングも測定
可能である。
【0059】さらに、これら測定法により上記受信器の
仕様を定義することにより受信器の特性保証が可能であ
る。
【0060】本実施例では、PIL>15μW、PM1
>15μW、Pix<10μW、Ppn<3μWを仕様
とした。更に、入力を光アッテネータにより減衰させて
誤り率測定する従来方式の受信感度を10の−20乗へ
の外挿で−15dBm以下という仕様を加え、誤り率1
0の−20乗を保証している。
【0061】この検査方法により、受信器の誤りが起こ
る確率が1600年に1回であることが保証されるの
で、誤り率に関しては従来の同軸配線と同等に扱える。
このため、情報処理装置の同軸配線を置き換えることが
可能となる。これにより、光を利用した高速・高密度配
線が実現できる。実際、本受信器を電子交換機の架間配
線に適用した。これ以外にも、コンピュータ間、コンピ
ュータ内やコンピュータ−記憶装置間等の配線にも適用
可能である。
【0062】なお、本実施例では再生したデータのラッ
チは受信器内では行わなかったが、フリップフロップが
内蔵されている場合は必要に応じてクロック入力の電圧
調整や制御端子を設ける等により本試験法を適用するこ
ともできる。論理内蔵の時は制御端子を設け、論理処理
を行なわずに誤り率を測定することもできる。クロック
が1つのチャンネルで送られてくる時は、外部端子を制
御して本試験方法を適用することもできる。
【0063】また、実施例では固定識別レベル方式とし
たが、試験方法はこれに限定されず直流結合回路で構成
された受信器であれば適用できる。また出力電圧が飽和
していない、例えばハイレベル入力光量PIHとローレ
ベル入力光量PILの中間の直流光量を入力し、その雑
音電力、電圧分布スペクトルを観測することにより誤り
率を予測あるいは規定することも可能である。
【0064】
【発明の効果】消光レベルが基準となる直流結合回路の
受信器において、直流光を加算して測定することによ
り、消光レベルの波形劣化や誤り率特性が測定が可能に
なった。特に、並列伝送用受信器の場合、消光レベルの
クロストークとその誤り率への影響を測定できる。さら
に、消光レベルを基準として識別レベルを決定する、固
定識別レベル方式の受信器の特性評価が可能となった。
【0065】更に、これら測定法により上記受信器の仕
様を定義することにより受信器の特性保証が可能となっ
た。これにより、直流結合受信器の情報処理装置適用が
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用の原理を示す図。
【図2】実施例で用いた光受信器の構成。
【図3】実施例で用いた光受信器搭載のIC回路図。
【図4】実施例光受信器の入出力特性。
【図5】実施例の特性測定系。
【図6】実施例を適用したのクロストーク特性評価結
果。
【図7】実施例を適用した伝送誤り率評価結果。
【図8】実施例を適用した伝送誤り率評価結果。
【図9】実施例を適用した伝送誤り率評価結果。
【図10】実施例を適用した伝送誤り率評価結果。
【図11】実施例を適用した伝送誤り率評価結果。
【符号の説明】
1…ピッグテイルファイバアレイ、2…ホトダイオード
アレイ、5…パッケージ、7…光受信モジュール、8…
光受信IC、10〜18…ファイバ、20〜28…ホト
ダイオード、51a、51b…金属ブロック、52a…
V溝を有するシリコン片、52b…固定用シリコン片、
53…サブマウント、54…IC基板、59a、59b
…電源供給用ピン、90〜98…電気信号出力、80〜
88…受信回路、361…制御電圧発生回路、Iin0
…受光電流入力端子、Vout0…信号出力、PRE0
…前置増幅回路、POST0…ポストアンプ、COMP
0…コンパレータ、OB0…出力バッファ、100…多
チャンネル光信号発生器、110…光切り替え装置、1
20…光カプラ、130〜138…光合波器、140…
安定直流光発生器、150…光アッテネータ、160…
多心コネクタ、200…誤り率測定器、210…波形観
測装置、220…電気信号選択装置、230…電圧計、
240…光量モニタ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 G01J 1/00 G08C 25/00 H04B 10/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その入出力特性に非線形領域と線形領域と
    を有する光受信器の動作領域が前記非線形領域から前記
    線形領域へシフトするように前記光受信器に対する光信
    号入力に直流光を重畳し、前記光受信器の出力電源電圧
    を測定し、消光レベルを受信器の入出力特性の線形領域
    に設定して消光レベルの波形を観測することを特徴とす
    る光受信器の試験方法。
  2. 【請求項2】請求項1の光受信器の試験方法は、さらに
    直流光の強度を変化させるステップを有することを特徴
    とする。
  3. 【請求項3】請求項2の光受信器の試験方法は、さらに
    入力光信号と出力電圧信号とを比較し、それに基づいて
    ビット誤り率を計算するステップを有することを特徴と
    する。
  4. 【請求項4】請求項1の光受信器の試験方法は、さらに
    出力電圧波形を観察するステップを有することを特徴と
    する。
  5. 【請求項5】次のステップを有することを特徴とする直
    流結合回路を有する光受信器のビット誤り率の試験方
    法。 (1)その入出力特性に非線形領域と線形領域とを有する
    光受信器の動作領域が前記非線形領域から前記線形領域
    へシフトするように前記光受信器に対する光信号入力に
    直流光を重畳するステップ、 (2)前記光受信器の出力電源電圧を測定し、それに基づ
    いて出力電圧信号を生成するステップ、 (3)入力光信号と出力電圧信号とを比較し、それに基づ
    いてビット誤り率を計算するステップ、 (4)直流光の強度を変化させ、複数の直流光レベルの各
    々についてのビット誤り率を得るステップ、および (5)複数の直流光レベルと前記測定により得られた個々
    のビット誤り率との関係から、直流光がないときのビッ
    ト誤り率を予測するステップ。
  6. 【請求項6】次のステップを有することを特徴とする各
    々が直流結合回路を有する光受信器を複数個集積化した
    ものを含むマルチチャネル受信器の試験方法。 (1)その入出力特性に非線形領域と線形領域とを有する
    複数個のうちの一の光受信器の入出力特性を前記非線形
    領域から前記線形領域へシフトするように測定すべき選
    択されたチャネルだけに直流光を供給するステップ、 (2)測定されるべき前記選択されたチャネルの出力を測
    定するステップ、 (3)測定すべき前記選択されたチャネル以外の複数のチ
    ャネル各々へ信号を入力するステップ、および (4)選択されたチャネル以外のチャネルへ入力されたそ
    れらの前記信号の、クロストーク特性を得るために測定
    されるべく選択されたチャネルでの影響を測定するステ
    ップ。
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