JP3123545B2 - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP3123545B2
JP3123545B2 JP11147962A JP14796299A JP3123545B2 JP 3123545 B2 JP3123545 B2 JP 3123545B2 JP 11147962 A JP11147962 A JP 11147962A JP 14796299 A JP14796299 A JP 14796299A JP 3123545 B2 JP3123545 B2 JP 3123545B2
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敏道 松崎
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPUやマイクロ
プロセッサなどと称されるデータ処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のデータ処理装置には、演算命令の
演算対象として、データを格納するメモリだけを用いる
ように構成されたものがある。この種のデータ処理装置
では、演算内容を示すオペレーションコード、および演
算対象となるメモリを示すための2つのオペランドアド
レス(すなわち、例えばソースオペランドアドレスとデ
ィスティネーションオペランドアドレス)から成るイン
ストラクションに基づいて、所定の演算が行われるよう
になっている。
【0003】また、アキュムレータと称されるレジス
タ、およびその他のレジスタを備え、主な演算の対象と
して上記アキュムレータが含まれるように構成されたデ
ータ処理装置も用いられている。この種のデータ処理装
置では、演算内容を示すオペレーションコード、および
アキュムレータ以外の演算対象となるレジスタを示す1
つのレジスタ指定コードから成るインストラクションに
基づいて、所定の演算が行われるようになっている。
【0004】また、任意の組み合わせで演算対象となり
得る汎用レジスタを備え、演算内容を示すオペレーショ
ンコード、および演算対象となるレジスタを示す2つの
レジスタ指定コードから成るインストラクションに基づ
いて、所定の演算を行うように構成されたものも用いら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記メ
モリだけを演算対象として用いるデータ処理装置では、
インストラクションが2つのオペランドアドレスの設定
されるオペランドフィールドを必要とするため、命令語
長が長く、したがってプログラムサイズが大きくなりが
ちである。
【0006】また、アキュムレータを備えたデータ処理
装置では、インストラクションが、オペランドアドレス
よりもビット長の短い1つのレジスタ指定コードが設定
されるレジスタフィールドしか必要としないので、命令
語長は短いものの、主な演算はアキュムレータを対象と
して行われるために、アキュムレータと他のレジスタま
たはメモリとの間の転送を頻繁に行う必要があり、命令
数が多くなってやはりプログラムサイズが大きくなりが
ちであるうえ、処理速度も低下しがちである。
【0007】一方、汎用レジスタを備えたデータ処理装
置では、汎用レジスタを任意の組み合わせで演算対象と
することができるので命令数を比較的小さく抑えること
ができ、また、オペランドアドレスよりもビット長の短
いレジスタ指定コードを用いるため、命令語長も比較的
短い。しかしながら、このようなデータ処理装置でも、
以下に示すように、短い命令語長で、しかも多くの種類
の演算を行えるようにして命令数を少なく抑え得るよう
に構成することは困難であるという問題点を有してい
る。
【0008】すなわち、例えば8本の汎用レジスタが備
えられている場合、1つのレジスタを特定するためのレ
ジスタ指定コードのビット長は3ビットとなり、インス
トラクションは合計6ビットのレジスタフィールドを必
要とする。
【0009】この場合、例えば命令語長を8ビットにす
ることは、インストラクションが最大でも4種類しか用
いられないことになるので実用的ではなく、実際上は命
令語長を16ビットにする必要がある。したがって、命
令語長を短くするとともに、多くの種類の演算を行える
ようにすることは困難である。
【0010】本発明は上記の点に鑑み、短い命令語長で
多くの種類の演算を実行させ得るようにして、プログラ
ムサイズを小さく抑えることができるデータ処理装置の
提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るデータ処理装置は、8ビットのインス
トラクションに基づいてデータ処理を行うデータ処理装
置であって、前記インストラクションは、転送と演算と
を含む複数のオペレーションの内の1つを指定する領域
と、ソースオペランドの特定のために、複数のレジスタ
の内の1つを指定する領域と、デスティネーションオペ
ランドの特定のために、複数のレジスタの内の1つを指
定する領域とからなり、前記3つの領域のインストラク
ション中の位置が、複数のインストラクションにおいて
普遍的であることを特徴としている。また上記目的を達
成するため、本発明に係るデータ処理装置は、4ビット
のオペレーションコードと、2つの2ビットのレジスタ
指定コードとを含んで成るインストラクションに基づい
てデータ処理を行うように構成されたことを特徴として
いる。また上記目的を達成するため、本発明に係るデー
タ処理装置は、命令読出し手段と、前記命令読出し手段
により読出された命令を解読する命令解読手段と、4本
のレジスタからなるレジスタセットを含み、前記命令解
読手段の解読結果に基づいた処理を行う命令実行手段と
を備え、前記レジスタセットの内の、命令中の2ビット
のレジスタ指定コードにより特定される1つのレジスタ
によって、第一のオペランドが直接または間接に指定さ
れ、前記レジスタセットの内の、命令中の他の2ビット
のレジスタ指定コードにより特定される1つのレジスタ
によって、第二のオペランドが直接または間接に指定さ
れ、命令中の4ビットのオペレーションコードによっ
て、前記命令実行手段における処理の内容が指定される
ことを特徴としている。また上記目的を達成するため、
本発明に係るデータ処理装置は、命令読出し手段と、前
記命令読出し手段により読出された命令を解読する命令
解読手段と、4本のレジスタからなるレジスタセットを
複数含み、前記命令解読手段の解読結果に基づいた処理
を行う命令実行手段とを備え、いずれか1つの選択され
た前記レジスタセットの内の、命令中の2ビットのレジ
スタ指定コードにより特定される 1つのレジスタによっ
て、第一のオペランドが直接または間接に指定され、い
ずれか1つの選択された前記レジスタセットの内の、命
令中の他の2ビットのレジスタ指定コードにより特定さ
れる1つのレジスタによって、第二のオペランドが直接
または間接に指定され、命令中の4ビットのオペレーシ
ョンコードによって、前記第一のオペランドおよび前記
第二のオペランドに関するレジスタセットの選択と前記
命令実行手段における処理の内容とが指定されることを
特徴としている。また上記目的を達成するため、本発明
に係るデータ処理装置は、命令読出し手段と、前記命令
読出し手段により読出された命令を解読する命令解読手
段と、4本のレジスタからなるレジスタセットを含み、
前記命令解読手段の解読結果に基づいた処理を行う命令
実行手段とを備え、前記処理は、前記レジスタセットの
内の、命令中の2ビットのレジスタ指定コードにより特
定される1つのレジスタか、または該レジスタの値によ
って指定される領域を第一のオペランドとして、前記レ
ジスタセットの内の、命令中の他の2ビットのレジスタ
指定コードにより特定される1つのレジスタか、または
該レジスタの値によって指定される領域を第二のオペラ
ンドとして行われ、前記処理の内容は、命令中の4ビッ
トのオペレーションコードにより特定されることを特徴
としている。また上記目的を達成するため、本発明に係
るデータ処理装置は、命令読出し手段と、前記命令読出
し手段により読出された命令を解読する命令解読手段
と、4本のレジスタからなるレジスタセットを複数含
み、前記命令解読手段の解読結果に基づいた処理を行う
命令実行手段とを備え、前記処理は、いずれか1つの選
択された前記レジスタセットの内の、命令中の2ビット
のレジスタ指定コードにより特定される1つのレジスタ
か、または該レジスタの値によって指定される領域を第
一のオペランドとして、いずれか1つの選択された前記
レジスタセットの内の、命令中の他の2ビットのレジス
タ指定コードにより特定される1つのレジスタか、また
は該レジスタの値によって指定される領域を第二のオペ
ランドとして行われ、前記第一のオペランドおよび前記
第二のオペランドに関するレジスタセットの選択と前記
処理の内容とは、命令中の4ビットのオペレーションコ
ードにより特定されることを特徴としている。 ここで、
前記命令解読手段により解読される命令は、2つの2ビ
ットのレジスタ指定コードと4ビットのオペレーション
コードとからなる8ビットの命令コード部のみから構成
されるか、または、前記命令コード部とそれに続く数値
コード部とから構成されることを特徴としていてもよ
い。ここで、前記数値コード部は、即値、ディスプレー
スメント値または絶対アドレス値のいずれかを表すコー
ドであることを特徴としていてもよい。ここで、前記命
令実行手段によって行われる処理が、前記レジスタセッ
トのレジスタ間の演算または前記レジスタセットのレジ
スタとメモリ間のデータ転送であることを特徴としてい
てもよい。
【0012】本発明は上記の構成により、オペレーショ
ンを指定する領域とレジスタを指定する2つの領域とか
らなる複数の8ビットのインストラクションに基づいて
データ処理が行われる。また上記の構成により、4ビッ
トのオペレーションコードと、2つの2ビットのレジス
タ指定コードとを含んで成るインストラクションに基づ
いてデータ処理が行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図5に基づいて説明する。
【0014】図1はデータ処理装置の要部の構成を示す
ブロック図である。
【0015】同図において、命令バッファ11は、図示
しないメモリから読み出される命令(インストラクショ
ン)を一時的に蓄えるものである。
【0016】命令レジスタ12は、上記命令バッファ1
1に蓄えられた命令を、さらに命令の解読、または実行
が完了するまでの間保持するものである。
【0017】レジスタ指定コード一致検出部13は、命
令に2つのレジスタ指定コードが含まれている場合に、
両者が等しいかどうかを検出するものである。
【0018】命令解読器14は、上記命令レジスタ12
に保持された命令の解読を行って、データ処理装置各部
の動作を制御する制御信号を出力するものである。ここ
で、命令解読器14は、命令に含まれるオペレーション
コードが所定のオペレーションコードである場合には、
後述するように上記レジスタ指定コード一致検出部の検
出結果に応じて、レジスタ指定コードが一致する場合と
一致しない場合とで異なる制御を行うようになってい
る。
【0019】レジスタアレイ15は、図2に示すよう
に、それぞれ16ビット長のデータレジスタD0〜D3
から成るデータレジスタ組、アドレスレジスタA0〜A
3から成るアドレスレジスタ組、実行中の命令の格納ア
ドレスを保持するプログラムカウンタPC、およびデー
タ処理装置の状態を示す状態レジスタPSW(processo
r status word )が設けられて構成されている。
【0020】上記データレジスタD0〜D3、およびア
ドレスレジスタA0〜A3は、それぞれデータまたはア
ドレスを保持し、後述する演算器16の演算に用いられ
るようになっている。より具体的には、例えば、データ
レジスタD0〜D3は主として演算における作業用とし
て用いられる一方、アドレスレジスタA0〜A3は、そ
れぞれ、ソースオペランド用、ディスティネーションオ
ペランド用、フレームポインタ用、またはスタックポイ
ンタ用として用いられる。
【0021】各データレジスタD0〜D3、およびアド
レスレジスタA0〜A3は、命令コード中で、00〜1
1(2進数表記)のレジスタ指定コードによって指定さ
れるようになっている。
【0022】また、上記状態レジスタPSWは、より詳
しくは例えば図3に示すように、デバッグモードで動作
中にプログラムのシングルステップ実行を指定するトレ
ースフラグTと、16レベルの割り込みマスクを指定す
る割り込みマスクフラグIM3〜IM0と、演算の結果
を反映するオーバフローフラグV、キャリフラグC、ネ
ガティブフラグN、およびゼロフラグZから成ってい
る。
【0023】演算器16は、レジスタアレイ15から出
力されるデータやアドレス、命令バッファ11から出力
される即値、および図示しないメモリから読み出された
データ等が内部データバス17を介して入力され、命令
解読器14からの制御信号に従って算術演算や、論理演
算、転送等の所定の演算を行うものである。演算器16
の演算結果は、内部データバス17を介してレジスタア
レイ15やメモリに送られ、命令に応じた所定のレジス
タ等に保持されるようになっている。
【0024】なお、データ処理装置には、上記の他にも
図示しないデータ処理装置外部のデータバスに接続され
るデータバスインタフェイスや、アドレスバスに接続さ
れるアドレスバスインタフェイスなどが設けられている
が、本発明には直接関係しないので、その説明を省略す
る。
【0025】次に、上記データ処理装置に適用される命
令コードの構造、およびオペレーションコードの割り当
ての例を図4および図5に基づいて説明する。ここで、
命令体系としては、装置の構成を簡素化し得るとともに
処理の高速化が容易なロードストアの命令体系、すなわ
ち各レジスタとメモリとの間ではデータ転送だけが可能
な命令体系が適用される場合の例を示す。
【0026】図4は命令コードの構造の例を示すもの
で、(a)は、4ビットのオペレーションコードと、そ
れぞれ2ビットの2つのレジスタ指定コード(D.およ
びD.’、またはD.およびA.)とから成る構造を示
す。
【0027】(b)は、(a)と同様のオペレーション
コードおよびレジスタ指定コードに加えて、8ビットの
即値(imm8)、アドレスのディスプレースメント
(d8)、または8ビットの絶対アドレス(abs8)
から成る構造を示す。
【0028】(c)は、6ビットのオペレーションコー
ドと、1つの2ビットのレジスタ指定コード(D.)か
ら成る構造を示す。
【0029】(d)は、8ビットのオペレーションコー
ド、および8ビット×1〜3の拡張命令や即値、アドレ
ス指定のディスプレースメント等の付加部から成る構造
を示す。
【0030】図5は命令コードの割り当ての例を示すも
ので、左から順に、命令コード、命令コードの構造(図
4に示した(a)〜(d)の何れであるか)、命令タイ
プ、および演算の内容が対応付けて表わされている。こ
こで図5において、「***」および「**」は、その
3ビットまたは2ビットの値に応じて、演算内容の欄に
示す何れかの演算が行われることを示すものである。
【0031】以下、各命令コードについて命令タイプご
とに説明する。
【0032】命令タイプ[R−R]は、2つのデータレ
ジスタ間の2項演算命令で、命令コード「0***D.
D.’」(ただし、D.≠D.’)で表わされ、3ビッ
トの「***」の値に応じて、(1)データレジスタ指
定コードD.’で示されるデータレジスタ(以下、単に
データレジスタD.’等と称する。)から、データレジ
スタD.へのデータ転送、(2)両データレジスタに保
持されているデータのキャリ無し加算、(3)同、ボロ
ー無し減算、(4)同、比較、(5)同、キャリ付き加
算、(6)同、ボロー付き減算、(7)同、論理積、
(8)同、論理和の8種類の演算命令であることを示し
ている。なお、上記各演算についての演算結果は、デー
タレジスタD.に格納される。
【0033】命令タイプ[R−imm8]は、上記命令
タイプ[R−R]の命令とは、2つのレジスタ指定コー
ドが互いに等しい(D.=D.’)ことによって区別さ
れ、命令タイプ[R−R]と同様の2項演算が、データ
レジスタD.のデータと、命令コードの「0***D.
D.’」に続く8ビットの即値(imm8)とについて
行われることを示す。ここで、8ビットの即値が演算に
用いられる場合でも、演算器16には16ビットのデー
タが入力されるが、その上位8ビットは演算の種類に応
じて0拡張(例えば論理演算の場合)や、符号拡張(例
えば算術演算の場合)などが行われるようになってい
る。
【0034】命令タイプ[LD]、[ST]は、それぞ
れ、メモリからデータレジスタD.へのデータ転送命令
(load)、またはその逆のデータ転送命令(store )を
示し、メモリにおける転送元または転送先のアドレスは
4種類のアドレッシングモードで示されるようになって
いる。
【0035】ここで、図5の演算内容の欄における記号
「@」は、これに続く値をアドレスとする領域がデータ
の転送元または転送先であることを示し、また、記号
「(,)」は、「,」の両側の値の和を示す。
【0036】すなわち、各転送命令のアドレッシングモ
ードは、データの転送元または転送先が、(1)「@
A.」である場合には、アドレスレジスタ間接アドレッ
シング、(2)同、「@(A.,d8)」である場合に
は、命令コードの「1001D.A.」または「110
1D.A.」に続く8ビットのディスプレースメントd
8を用いる8ビットディスプレースメント付きアドレス
レジスタ間接アドレッシング、(3)同、「@(A.,
D0)」である場合には、アドレスレジスタA.(ただ
しA.≠11)とデータレジスタD0(D0に固定)と
を用いるインデックスアドレッシング、(4)同、「@
abs8」である場合には、命令コードに続く8ビット
の絶対アドレスabs8を用いる8ビット絶対アドレッ
シング、であることを表わしている。
【0037】なお、上記(3)のインデックスアドレッ
シングにおいては、アドレスレジスタをA0〜A2に限
定し、A3を除外しているが、これは、この種のアドレ
ッシングは一般にストリング列や配列などのデータを転
送する際に用いられ、そのようなデータは、通常、メモ
リのスタック領域を対象として転送されることが少な
く、それゆえ、前述のようにアドレスレジスタA3がス
タックポインタ用として用いられる場合に、これをイン
デックスアドレッシングに用いることは希であるからで
ある。
【0038】そして、上記(4)の8ビット絶対アドレ
ッシングでは、インデックスアドレッシングで除外され
たアドレスレジスタA3を示すレジスタ指定コードA.
=11をダミーとして用い、転送元または転送先のデー
タレジスタをD0に限定した命令コードを割り当ててい
る。ここで、8ビット絶対アドレッシングでデータ転送
が行われる場合、データ処理装置からは、16ビットの
アドレスのうちの上位8ビットとして、例えば「000
00000」など、あらかじめ設定された値が出力され
るようになっている。
【0039】命令タイプ[R]は、1つのデータレジス
タを対象とする単項演算命令で、命令コード「1011
**D.」、または「1111**D.」で表わされ、
2ビットの「**」の値に応じて、算術シフト命令
(右、左)、回転命令(右、左)、論理反転命令、値1
の加減算命令、またはプログラム割り込み命令の8種類
の演算命令であることを示している。
【0040】また、以上の説明で演算の割り当てられて
いない命令コードは、上位ビットが「1010」または
「1110」であるものが各3つずつあるが、これらの
命令コードは、アドレスレジスタA0〜A3へのアドレ
ス転送等、図示しない他の命令の割り当てや、16ビッ
ト以上の命令コードに拡張するためなどに用いられる。
すなわち、使用頻度が少なく、プログラムサイズに与え
る影響が小さい命令などは、このように拡張命令コード
として設定すればよい。なお、このような命令コードの
拡張については、本発明とは直接関係しないので詳細な
説明を省略する。
【0041】上記のように構成されたデータ処理装置に
最上位ビットが0である命令コード、例えば「0111
0001」が入力されると、レジスタ指定コード一致検
出部13は下位2ビットの値とこれよりも上位の2ビッ
トの値と、すなわち2つのレジスタ指定コードD.(=
00)と、D.’(=01)とを比較し、一致していな
いことを示す信号を命令解読器14に出力する。
【0042】そこで、命令解読器14はデータレジスタ
D0、D1に制御信号を出力し、これらのデータレジス
タD0、D1に保持されているデータを内部データバス
17を介して演算器16に出力させる。
【0043】命令解読器14は、また、命令コードの上
位2ビットめから4ビットめの値「111」に基づいて
論理和演算を行わせるための制御信号を演算器16に出
力し、演算器16はデータレジスタD0、D1から出力
されたデータの論理和演算を行う。演算結果は内部デー
タバス17を介してデータレジスタD0に格納される。
【0044】一方、データ処理装置に「0111000
0」およびこれに続く8ビットの即値が入力されると、
レジスタ指定コード一致検出部13はD.=D.’=0
0であることを検出する。
【0045】そこで、命令解読器14の制御により、デ
ータレジスタD0に保持されているデータ、および命令
バッファ11に蓄積されている8ビットの即値が内部デ
ータバス17を介して演算器16に入力され、論理和演
算が行われて演算結果がデータレジスタD0に格納され
る。
【0046】すなわち、従来のデータ処理装置のよう
に、2つのレジスタ指定コードが互いに等しい場合でも
等しくない場合と同じ演算を行わせるとすると、例えば
データレジスタD0のデータどうしの論理和演算は実際
には何もしていないことになる。
【0047】これに対し、本実施例のデータ処理装置で
は、このような場合に異なる演算を行わせるようにする
ことにより、図5に「***」で表わされる3ビットの
フィールドで16種類の命令を割り当てることができ、
したがって、基本命令語長が8ビットであっても多くの
種類の演算を実行させることが可能になっている。な
お、例えば、減算命令についてはレジスタ指定コードが
等しい場合でも減算を実行させるようにしてレジスタの
クリア命令として用いられるようにするなど、一部の命
令については同じ演算を行わせるようにしてもよい。
【0048】また、上記の例ではレジスタアレイ15内
の8本のレジスタをデータレジスタD0〜D3とアドレ
スレジスタA0〜A3との、機能を特化した2組に分け
ることにより、2ビットのフィールドで1つのレジスタ
を指定することができる。それゆえ、8ビットの命令コ
ードにソースレジスタとディスティネーションレジスタ
との2つのレジスタ指定コードを含ませる場合でも、残
りの4ビットで演算の種類を指定できるので、一層、短
い基本命令語長で多くの種類の演算を実行させることが
できる。
【0049】このように、短い基本命令語長で多くの種
類の演算を実行させることができるので、頻繁に用いら
れる基本的な演算(上記の例では、8種類のデータレジ
スタ間演算、8種類のデータレジスタ、即値間演算、8
種類のデータレジスタ、メモリ間転送、および8種類
の、1つのデータレジスタに対する単一オペランド演
算)を短い命令語長の命令で実行させることができる。
【0050】したがって、上記のようなレジスタおよび
演算命令の構成によって、例えばC言語などの高級言語
による処理を効果的に実行させるための必要最小限の環
境を提供することができ、しかもプログラムサイズを小
さく抑え得るとともに処理速度の高速化を図ることがで
きる。
【0051】なお、上記実施例においては、命令コード
における即値や絶対アドレスは8ビットで、命令に応じ
て16ビットに拡張される例を示したが、これに限らず
必要に応じて16ビットの即値を用い得るようにしても
よい。
【0052】さらに、レジスタ構成や命令コードの構
造、演算の種類、オペレーションコードのビット割り当
て等は上記のものに限らず、データ処理装置の用途に応
じた種々の構成等においても本発明を適用することが可
能である。
【0053】また、レジスタ指定コード一致検出部13
を設ける構成に限らず、例えば命令解読器14が、レジ
スタ指定コードが一致する場合と一致しない場合とで異
なる命令として解読するように構成してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
い命令語長で多くの種類の演算を実行させることがで
き、したがってプログラムサイズを小さく抑えることが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ処理装置の要部の構成を示すブロック図
【図2】レジスタアレイの詳細な構成を示す説明図
【図3】状態レジスタPSWの詳細な構成を示す説明図
【図4】命令コードの構造の例を示す説明図
【図5】命令コードの割り当ての例を示す説明図
【符号の説明】
11 命令バッファ 12 命令レジスタ 13 レジスタ指定コード一致検出部 14 命令解読器 15 レジスタアレイ 16 演算器 17 内部データバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/22 - 9/355 G06F 9/40 - 9/42

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 8ビットのインストラクションに基づい
    てデータ処理を行うデータ処理装置であって、 前記インストラクションは、 転送と演算とを含む複数のオペレーションの内の1つを
    指定する領域と、 ソースオペランドの特定のために、複数のレジスタの内
    の1つを指定する領域と、 デスティネーションオペランドの特定のために、複数の
    レジスタの内の1つを指定する領域とからなり、 前記3つの領域のインストラクション中の位置が、複数
    のインストラクションにおいて普遍的であることを特徴
    とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 4ビットのオペレーションコードと、2
    つの2ビットのレジスタ指定コードとを含んで成るイン
    ストラクションに基づいてデータ処理を行うように構成
    されたことを特徴とするデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 命令読出し手段と、 前記命令読出し手段により読出された命令を解読する命
    令解読手段と、 4本のレジスタからなるレジスタセットを含み、前記命
    令解読手段の解読結果に基づいた処理を行う命令実行手
    段とを備え、 前記レジスタセットの内の、命令中の2ビットのレジス
    タ指定コードにより特定される1つのレジスタによっ
    て、第一のオペランドが直接または間接に指定され、 前記レジスタセットの内の、命令中の他の2ビットのレ
    ジスタ指定コードにより特定される1つのレジスタによ
    って、第二のオペランドが直接または間接に指定され、 命令中の4ビットのオペレーションコードによって、前
    記命令実行手段における処理の内容が指定されることを
    特徴とするデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 命令読出し手段と、 前記命令読出し手段により読出された命令を解読する命
    令解読手段と、 4本のレジスタからなるレジスタセットを複数含み、前
    記命令解読手段の解読結果に基づいた処理を行う命令実
    行手段とを備え、 いずれか1つの選択された前記レジスタセットの内の、
    命令中の2ビットのレジスタ指定コードにより特定され
    る1つのレジスタによって、第一のオペランドが直接ま
    たは間接に指定され、 いずれか1つの選択された前記レジスタセットの内の、
    命令中の他の2ビットのレジスタ指定コードにより特定
    される1つのレジスタによって、第二のオペランドが直
    接または間接に指定され、 命令中の4ビットのオペレーションコードによって、前
    記第一のオペランドおよび前記第二のオペランドに関す
    るレジスタセットの選択と前記命令実行手段における処
    理の内容とが指定されることを特徴とするデータ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 命令読出し手段と、 前記命令読出し手段により読出された命令を解読する命
    令解読手段と、 4本のレジスタからなるレジスタセットを含み、前記命
    令解読手段の解読結果に基づいた処理を行う命令実行手
    段とを備え、 前記処理は、 前記レジスタセットの内の、命令中の2ビットのレジス
    タ指定コードにより特定される1つのレジスタか、また
    は該レジスタの値によって指定される領域を第一のオペ
    ランドとして、 前記レジスタセットの内の、命令中の他の2ビットのレ
    ジスタ指定コードにより特定される1つのレジスタか、
    または該レジスタの値によって指定される領域を第二の
    オペランドとして行われ、 前記処理の内容は、命令中の4ビットのオペレーション
    コードにより特定されることを特徴とするデータ処理装
    置。
  6. 【請求項6】 命令読出し手段と、 前記命令読出し手段により読出された命令を解読する命
    令解読手段と、 4本のレジスタからなるレジスタセットを複数含み、前
    記命令解読手段の解読結果に基づいた処理を行う命令実
    行手段とを備え、 前記処理は、 いずれか1つの選択された前記レジスタセットの内の、
    命令中の2ビットのレジスタ指定コードにより特定され
    る1つのレジスタか、または該レジスタの値によって指
    定される領域を第一のオペランドとして、 いずれか1つの選択された前記レジスタセットの内の、
    命令中の他の2ビットのレジスタ指定コードにより特定
    される1つのレジスタか、または該レジスタの値によっ
    て指定される領域を第二のオペランドとして行われ、 前記第一のオペランドおよび前記第二のオペランドに関
    するレジスタセットの選択と前記処理の内容とは、命令
    中の4ビットのオペレーションコードにより特定される
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 命令解読手段により解読される命令は、
    2つの2ビットのレジスタ指定コードと4ビットのオペ
    レーションコードとからなる8ビットの命令コード部の
    みから構成されるか、または、前記命令コード部とそれ
    に続く数値コード部とから構成されることを特徴とする
    請求項3から6のいずれかに記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 数値コード部は、即値、ディスプレース
    メント値または絶対アドレス値のいずれかを表すコード
    であることを特徴とする請求項7記載のデータ処理装
    置。
  9. 【請求項9】 命令実行手段によって行われる処理が、
    前記レジスタセットのレジスタ間の演算または前記レジ
    スタセットのレジスタとメモリ間のデータ転送であるこ
    とを特徴とする請求項3から8のいずれかに記載のデー
    タ処理装置。
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