JP3123517B2 - 紡績ノズル部材 - Google Patents

紡績ノズル部材

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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/11Spinning by false-twisting
    • D01H1/115Spinning by false-twisting using pneumatic means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドラフト装置を出たス
ライバを、紡績ノズル部材と中空スピンドルとからなる
紡績ユニットに導入し、旋回気流により繊維を加撚して
紡績糸を製造する紡績装置に使用される紡績ノズル部材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4〜図7を用いて、紡績ノズル部材が
使用されている一例としての紡績装置及び従来の紡績ノ
ズル部材について概説する。
【0003】Lは、スライバガイドGを経てドラフト装
置Dに供給されるスライバであり、ドラフト装置Dは、
バックローラd1,サードローラd2、エプロンを有す
るセカンドローラd3及びフロントローラd4から構成
されており、ドラフト装置Dにおいてドラフトされたス
ライバLは、紡績ユニットUに供給され、紡績ユニット
Uにより紡績糸Yに形成された後、紡績糸Yは、ニップ
ローラh1及びデリベリローラh2からなる紡績糸送り
出し装置H及びスラブキャツチャーZ等を経て、巻取り
部Wのフリクションローラw1により駆動されクレード
ルアームw2に支持されたパッケージw3に巻き取られ
る。
【0004】1は、内周面の接線方向に複数の空気噴射
孔1aを有するノズルブロックである。2は、円錐台状
の孔を有する外筒2aと、該外筒2aに嵌合される、円
錐台を中心線に沿って略半分に切断した形状を有する繊
維案内体2bと、繊維案内体2bの小径側に取着された
ガイドピン2cとからなる繊維導入ブロックであり、外
筒2aと繊維案内体2bとにより、ドラフト装置D側か
ら見た形状が蒲鉾状の繊維導入孔3が形成されている。
【0005】ノズルブロック1と繊維導入ブロック2と
は、フレーム4、スペーサー4a及びノズルハウジング
5により支持されている。ノズルハウジング5の内周面
とノズルブロック1の外周面との間には環状の空気室6
が形成されており、ノズルハウジング5には、空気室6
に連通する連通孔5aが穿設されている。7は、ノズル
ブロック1のフランジ1bとノズルハウジング5との間
に配設されたパッキンであり、8は、外筒2aの外周面
とノズルブロック1とノズルハウジング5とにより形成
された凹部に嵌着されているパッキンである。
【0006】上述したノズルブロック1と繊維導入ブロ
ック2とにより、紡績ノズル部材N’が構成されてお
り、繊維導入ブロック2を構成する外筒2aと繊維案内
体2bとガイドピン2cとは、それぞれ、別部材として
形成されており、それぞれの接合面に接着剤を貼着する
ことにより互いに接着されており、また、このように接
着構造の繊維導入ブロック2とノズルブロック1とも、
接合面に接着剤を貼着することにより互いに接着されて
いる。
【0007】9は、その先端部9aが、繊維導入ブロッ
ク2のガイドピン2cに近接して配置された中空スピン
ドルであり、中空スピンドル9は、フレーム4と合体す
るスピンドル支持ブロック10に取着されている。11
は、フレーム4とスピンドル支持ブロック10との間に
形成された空気室であり、空気室11は、吸引孔を介し
て、図示されていない弱い吸引圧で空気を吸引する空気
吸引源に連結されており、紡績中は、ノズルブロック1
の空気噴射孔1aから噴出される空気の逃げ孔として機
能するとともに、紡績中に空気室内に発生する浮遊繊維
等を吸引除去する働きをするものである。
【0008】次に、上述した紡績ノズル部材と中空スピ
ンドルとからなる紡績ユニットUによる紡績糸Yの生成
過程について概説する。
【0009】ドラフト装置Dのフロントローラd4から
送出されるドラフトされたスライバLは、ノズルブロッ
ク1に穿設された空気噴射孔1aからの噴出空気の作用
で発生している繊維導入ブロック2の繊維導入孔3付近
の吸引空気流によって、繊維導入ブロック2の繊維導入
孔3を経て、ノズルブロック1内に吸い込まれる。
【0010】ノズルブロック1内に吸い込まれたスライ
バLを構成する繊維は、繊維導入ブロック2のガイドピ
ン2cの周囲に沿って送られ、中空スピンドル9の先端
部付近において繊維は、ノズルブロック1の空気噴射孔
1aから噴出され中空スピンドル9の先端部付近におい
て高速で旋回している旋回空気流の作用を受け、スライ
バLから分離されながら旋回空気流の方向に加撚され
る。また、旋回空気流により掛けられた一部の撚りは、
フロントローラd4方向へ伝播しようとするが、ガイド
ピン2cによってその伝播が阻止されるので、フロント
ローラd4から送りだされるスライバLが上記撚りによ
って撚り込まれることがない。上記のように加撚された
繊維は、紡績糸Yに順次生成され、中空スピンドル9の
中空通路9bを通り巻取り部Wの方向に送られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の紡績ノズル部材N’を構成する繊維導入ブロック2
は、外筒2a、繊維案内体2b及びガイドピン2cの接
合面に接着剤を貼着することにより互いに接着されてい
るが、接着が十分でないと、外筒2aと繊維案内体2b
との境界部分3aに隙間ができたり、また、余分な接着
剤が、外筒2aと繊維案内体2bとの境界部分3aには
み出て、突出部を形成する。このような隙間や突出部が
できると、繊維案内体2bに沿って案内されるスライバ
を構成する繊維が、隙間に挟まったり、突出部に引っ掛
かったりすることになる。そして、隙間や突出部から外
れた繊維の集合体が、中空スピンドル9の中空通路9b
の先端に詰まり、糸切れを発生するという問題があっ
た。また、このような繊維の集合体が、中空スピンドル
9に詰まることなく、中空スピンドル9の中空通路9b
を通過したとしても、生成される紡績糸Yに、スラブ等
が形成され、欠陥紡績糸Yが紡出されることになる。
【0012】また、スライバ構成する繊維が、隙間に挟
まったままであったり、突出部に引っ掛かったままであ
ると、いずれは、繊維導入孔3が詰まり、糸切れを発生
するという問題があった。
【0013】上述したような、中空スピンドル9の中空
通路9bへの繊維の詰まりや、繊維導入孔3への繊維の
詰まりが発生しないとしても、繊維案内体2bに沿って
案内される繊維の乱れを惹起し、良好な紡績糸が膨出さ
れないという問題がある。
【0014】更に、糸継ぎの際に、繊維導入孔3に挿入
される種糸が、上述した隙間や突出部に引っ掛かり、糸
継ぎミスを起こすという問題があった。
【0015】上述した隙間や突出部は、繊維案内体2b
と繊維案内体2bに接着されるガイドピン2cとの間で
も発生し、更には、ノズルブロック1と繊維導入ブロッ
ク2との接合面でも起こる。
【0016】本発明の目的は、上述した従来の紡績ノズ
ル部材が有する課題を解決するとともに、紡績性を向上
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、紡績ノズル部材に、中空
スピンドルの先端部が挿入可能な中空スピンドル挿入孔
と該中空スピンドル挿入孔に連通する繊維案内孔とを形
成するとともに、紡績ノズル部材を、一体成形品で構成
したものであり、第2には、ドラフト装置側から見た繊
維案内孔の開口を、横長の楕円形状或いは略円形状に形
成したものであり、第3には、中空スピンドル挿入孔と
繊維案内孔との連通面の下方に位置する垂直壁に、中空
スピンドルの先端部方向に延びるガイドピンを形成した
ものである。
【0018】
【実施例】以下に、図1〜図3を用いて、本発明の実施
例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何
ら、本実施例に限定されるものではない。
【0019】本実施例においては、紡績ノズル部材N
は、円柱状の本体部n1を有しており、本体部n1の一
方の端部n2からは、所定の深さを有する、上述した中
空スピンドルの先端部が挿入可能な中空スピンドル挿入
孔n3が延設されている。中空スピンドル挿入孔n3の
先端部n3’は、中空スピンドルの先細り状の先端部9
aに対応して、先細り状に形成されている。
【0020】また、本体部n1のもう一方の端部は、上
部傾斜面n4’と下部傾斜面n4”とからなる尖端部n
4に形成されており、尖端部n4の上部傾斜面n4’と
中空スピンドル挿入孔n3の先端との間には、中空スピ
ンドル挿入孔n3に連通する繊維案内孔n5が穿設され
ている。更に、本体部n1には、上述した従来のノズル
ブロック1と同様に、中空スピンドル挿入孔n3の周面
の接線方向に複数の空気噴射孔n6が穿設されている。
【0021】尖端部n4の上部傾斜面n4’上の繊維案
内孔n5の開口n5’は、ドラフト装置D側から見た形
状が、横長の楕円形状に形成されている。繊維案内孔n
5は、スライバを構成する繊維の集束性を促進するため
に、先に行くにしたがって、徐々に先細り状に形成され
ることが好ましい。また、繊維案内孔n5は、中空スピ
ンドル挿入孔n3方向に向かって、空気噴射孔n6から
噴出される空気の旋回方向に捩れていることが好まし
い。このように、繊維案内孔n5を、中空スピンドル挿
入孔n3方向に向かって、空気噴射孔n6から噴出され
る空気の旋回方向に捩って形成することにより、スライ
バを構成する繊維の集束性が更に促進され、強度の大き
な、断面形状の良好な、且つ、外観の良好な紡績糸を製
造することができる。
【0022】また、中空スピンドル挿入孔n3と繊維案
内孔n5との連通面の下方に位置する垂直壁n7には、
必要に応じて、中空スピンドル挿入孔n3に挿入された
中空スピンドル9の先端部9a方向に延びるガイドピン
n8が形成されている。このような、ガイドピンn8を
形成することにより、繊維案内孔n5から出た繊維が、
ガイドピンn8の周囲に巻き付き、その集束性を維持し
ながら、中空スピンドル9方向に移送されるので、より
強度の大きな、断面形状のより良好な、且つ、より外観
の良好な紡績糸を製造することができる。
【0023】本体部n1のフロントローラd4側の端部
を、上部傾斜面n4’と下部傾斜面n4”とからなる尖
端部n4に形成することにより、紡績ノズル部材Nを、
トップフロントローラd4’及びボトムフロントローラ
d4”に、より接近させることができるので、より多く
のスライバを構成する繊維が、繊維案内孔n5に導入さ
れることになり、浮遊繊維の発生が抑制される。
【0024】n9は、本体部n1の外周に形成された、
上述したノズルブロック1に形成されたフランジ1bと
同様のフランジであり、n10は、ノズルハウジング5
と共働して、上述したパッキン8を収容する凹部を形成
するフランジである。
【0025】上述した構成を有する紡績ノズル部材N
は、セラミック等の粉末を圧縮成形し一定形状に加工し
た後、焼結して一体成形品として形成される。製造され
た成形品は、必要に応じて研磨等の加工を行う場合もあ
る。またセラミック粉末に代えて、金属粉末や合成樹脂
粉末を使用することもできる。また、金属ブロックや合
成樹脂ブロックを、切削、研磨加工して、紡績ノズル部
材Nを一体成形品として製造することもできる。紡績ノ
ズル部材Nの材料は、低摩擦で耐摩耗な材料とすること
が好ましい。
【0026】本実施例においては、紡績ノズル部材N
を、従来の紡績ノズル部材N’のように、各構成部材を
接着して形成することなく、一体成形品として形成した
ので、従来の各構成部材を接着して形成した紡績ノズル
部材N’のように、各構成部材間に形成される隙間や接
着剤がはみ出して形成された突出部がないので、繊維案
内孔n5に導入されたスライバを構成する繊維が、隙間
や突出部に引っ掛かるようなことがなく、繊維案内孔n
5の開口n5’から紡績ノズル部材Nに導入されたスラ
イバを構成する繊維が、スムースに、且つ、集束性を乱
すことなく、中空スピンドル9方向へ移送されるので、
強度の大きな、断面形状の良好な、且つ、外観の良好な
紡績糸を製造することができる。
【0027】また、本実施例においては、紡績ノズル部
材Nが一体成形品として形成されており、各構成部材間
に形成される隙間や接着剤がはみ出して形成された突出
部がないので、糸継ぎの際に、中空スピンドル挿入孔n
3や繊維案内孔n5に挿入される種糸が、隙間や突出部
に引っ掛かるようなことがなく、従って、糸継ぎミスが
減少し、糸継ぎ成功率が向上する。
【0028】従来の紡績ノズル部材N’においては、図
7に示されているように、外筒2aと繊維案内体2bと
により形成される繊維導入孔3は、ドラフト装置D側か
ら見た形状が蒲鉾状に形成されており、外筒2aの内周
面2dと繊維案内体2bの上面2b’により形成される
隅部3aが、楔状となる。このように、繊維導入孔3が
蒲鉾状に形成されていると、ドラフト装置Dを経て、繊
維導入孔3に導入されるスライバを構成する繊維は、ノ
ズルブロック1の空気噴射孔1aから噴出される空気に
より形成される旋回空気流(図7においては、一例とし
て、矢印Aで示されているように、反時計方向に旋回し
ている旋回気流が示されている。)に対向する楔状の隅
部3a(図7において、左側の隅部3a)に嵌まり込ん
で引っ掛かり、溜まることになる。このようにして溜ま
った繊維集合体が、楔状の隅部3aから外れると、中空
スピンドル9の中空通路9bの先端に詰まり、糸切れを
発生することになる。また、このような繊維の集合体
が、中空スピンドル9に詰まることなく、中空スピンド
ル9の中空通路9bを通過したとしても、生成される紡
績糸Yに、スラブ等が形成され、欠陥紡績糸Yが紡出さ
れることになる。更に、糸継ぎの際に、繊維導入孔3に
挿入される種糸が、楔状の隅部3aに嵌まり込んで引っ
掛かってしまい、糸継ぎミスを起こすことにもなる。
【0029】本実施例においては、ドラフト装置D側か
ら見た繊維案内孔n5の開口n5’の形状が、横長の楕
円形状に形成されており、繊維案内孔n5は、中空スピ
ンドル9方向に向かうにしたがって、徐々に先細り状に
形成されているので、従来の紡績ノズル部材N’のよう
に、楔状の隅部3aが形成されておらず、従って、ドラ
フト装置Dを経て、繊維案内孔n5に導入されたスライ
バを構成する繊維は、スムースに、且つ、集束性が良好
なまま、中空スピンドル9方向に移送されることになる
ので、より強度の大きな、断面形状のより良好な、且
つ、より外観の良好な紡績糸を製造することができる。
また、糸継ぎの際に、繊維導入孔3に挿入される種糸
が、従来の紡績ノズル部材N’の場合のように、楔状の
隅部3aに嵌まり込んで引っ掛かかるようなことがな
く、従って、糸継ぎミスが減少し、糸継ぎ成功率が向上
する。
【0030】なお、上述した実施例においては、中空ス
ピンドル9が回転しない形式の紡績ユニットUが示され
ているが、中空スピンドル9が回転する形式の紡績ユニ
ットUに、本実施例の紡績ノズル部材Nを適用すること
もできる。また、ドラフト装置D側から見た繊維案内孔
n5の開口n5’の形状を、横長の楕円形状でなく、略
円形状に形成することもできる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0032】紡績ノズル部材を一体成形品として構成し
たので、従来の各構成部材を接着して形成した紡績ノズ
ル部材のように、各構成部材間に形成される隙間や接着
剤がはみ出して形成された突出部がないので、繊維案内
孔に導入されたスライバを構成する繊維が、隙間や突出
部に引っ掛かるようなことがなく、繊維案内孔の開口か
ら紡績ノズル部材に導入されたスライバを構成する繊維
が、スムースに、且つ、集束性を乱すことなく、中空ス
ピンドル方向へ移送されるので、強度の大きな、断面形
状の良好な、且つ、外観の良好な紡績糸を製造すること
ができるとともに、紡績装置の紡績可能な範囲が広が
り、紡績性が向上する。
【0033】紡績ノズル部材を一体成形品として構成し
たので、各構成部材間に形成される隙間や接着剤がはみ
出して形成された突出部がないので、糸継ぎの際に、中
空スピンドル挿入孔や繊維案内孔に挿入される種糸が、
隙間や突出部に引っ掛かるようなことがなく、従って、
糸継ぎミスが減少し、糸継ぎ成功率が向上する。
【0034】ドラフト装置側から見た繊維案内孔の開口
が、横長の楕円形状或いは略円形状に形成されているの
で、従来の紡績ノズル部材のようなスライバを構成する
繊維が嵌まり込んで引っ掛かかるような楔状の隅部が形
成されておらず、従って、ドラフト装置を経て、繊維案
内孔に導入されたスライバを構成する繊維が、スムース
に、且つ、集束性が良好なまま、中空スピンドル方向に
移送されることになるので、より強度の大きな、断面形
状のより良好な、且つ、より外観の良好な紡績糸を製造
することができる。また、糸継ぎの際に、繊維導入孔に
挿入される種糸が、従来の紡績ノズル部材の場合のよう
に、楔状の隅部に嵌まり込んで引っ掛かかるようなこと
がなく、従って、糸継ぎミスが減少し、糸継ぎ成功率が
向上する。
【0035】中空スピンドル挿入孔と繊維案内孔との連
通面の下方に位置する垂直壁に、中空スピンドルの先端
部方向に延びるガイドピンを形成したので、繊維案内孔
から出た繊維が、ガイドピンの周囲に巻き付き、その集
束性を維持しながら、中空スピンドル方向に移送される
ので、更に、強度の大きな、断面形状の良好な、且つ、
外観の良好な紡績糸を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の紡績ノズル部材が使用された紡
績ユニットの一部拡大側断面図である。
【図2】図2は本発明の紡績ノズル部材の側面図であ
る。
【図3】図3は本発明の紡績ノズル部材のドラフト装置
側から見た正面図である。
【図4】図4は一例としての紡績ノズル部材が使用され
た紡績装置の概略側面図である。
【図5】図5は従来の紡績ノズル部材を具備した紡績ユ
ニット等の側断面図である。
【図6】図6は従来の紡績ノズル部材の分解斜視図であ
る。
【図7】図7は従来の紡績ノズル部材のドラフト装置側
から見た正面図である。
【符号の説明】
D・・・・・ドラフト装置 N・・・・・紡績ノズル部材 U・・・・・紡績ユニット n3・・・・中空スピンドル挿入孔 n5・・・・繊維案内孔 n8・・・・ガイドピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 1/115 D01H 4/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空スピンドルの先端部が挿入可能な中空
    スピンドル挿入孔と該中空スピンドル挿入孔に連通する
    繊維案内孔とを有するとともに、一体成形品で構成され
    たことを特徴とする紡績ノズル部材。
  2. 【請求項2】ドラフト装置側から見た繊維案内孔の開口
    が、横長の楕円形状或いは略円形状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の紡績ノズル部材。
  3. 【請求項3】中空スピンドル挿入孔と繊維案内孔との連
    通面の下方に位置する垂直壁に、中空スピンドルの先端
    部方向に延びるガイドピンを形成したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の紡績ノズル部材。
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