JP3122539U - 障害者用四輪自転車 - Google Patents
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Abstract
【課題】 走行操作と制動操作を運転者の下肢のみに委ねることで、優れた制動能力を発揮できるものでありながら、走行操作から制動操作への正確で速やかな切り換えを容易にして、通常の走行時は勿論のこと緊急時などの安全性の向上を図った障害者用四輪自転車を提供する。
【解決手段】 障害者用四輪自転車1は、車体フレーム5に座席4を搭載し、かつ前後部に分離した左右一対の前後輪2、3、座席4を備え、足踏み式動力伝達系8の駆動と、ハンドル7操作との複合により直進または曲進する。そして、足踏み式動力伝達系8の従動側が左右一対の後輪3と同時に回転する後輪車軸9に同時回転可能に取付けられているとともに、後輪車軸9が一方向クラッチ10を構成する外輪10Aに嵌挿され、かつ外輪10Aが保持部材11を介して回転不能に車体フレーム5に保持されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 障害者用四輪自転車1は、車体フレーム5に座席4を搭載し、かつ前後部に分離した左右一対の前後輪2、3、座席4を備え、足踏み式動力伝達系8の駆動と、ハンドル7操作との複合により直進または曲進する。そして、足踏み式動力伝達系8の従動側が左右一対の後輪3と同時に回転する後輪車軸9に同時回転可能に取付けられているとともに、後輪車軸9が一方向クラッチ10を構成する外輪10Aに嵌挿され、かつ外輪10Aが保持部材11を介して回転不能に車体フレーム5に保持されている。
【選択図】 図1
Description
本考案は障害者用四輪自転車に係り、詳しくは、走行操作と制動操作を運転者の下肢のみに委ねることで、走行操作から制動操作への速やかな切り換えを容易にして安全性の向上を図った障害者用四輪自転車に関するものである。
従来、障害者用自転車の一例として図5に示すものが提案されている。この障害者用自転車は、前輪100、ペダル101、左右一対の後輪102、着座シート103、この着座シート103に座った姿勢でペダル101を踏み込むことによって車体を前進させることができる動力伝達系104およびハンドル105などを備えている(たとえば特許文献1)。
前記特許文献1に記載の障害者用自転車によれば、下肢によってペダル101を踏み込むことで、動力伝達系104を介して左右一対の後輪102が回転し、車体が前進して障害者の移動を図れる。
ところが、前記特許文献1に記載されている障害者用自転車では、ハンドル105に設けられている左右一対の操作レバー106を比較的強く握ることによって、前輪100および左右一対の後輪102を制動するうように構成してある。そのため、上肢が不自由な障害者や通常程度の握力を有していない障害者では制動能力が低下するので、緊急時の急停車や緩い坂道の登坂途中での休憩のための一時停車などをを実行し得ないことが懸念される。また、上肢によってハンドル操作と制動操作の二つの操作を行うことが要求されるものの、通常の走行時や通常の停車時には、二つの操作を正確に判断して実行することができるので何等の問題も生じない。しかし、走行途中で制動操作を咄嗟に選択して実行しなけれなならない緊急時などでは、ハンドル操作を速やかに制動操作に切り換えることが要求されるにもかかわらず、精神的な動揺によって判断ミスが生じて制動操作への切り換えを怠るおそれをも有している。
本考案は、このような問題を解決するものであって、その目的とするところは、走行操作と制動操作を運転者の下肢のみに委ねることで、優れた制動能力を発揮できるものでありながら、走行操作から制動操作への正確で速やかな切り換えを容易にして、通常の走行時は勿論のこと緊急時などの安全性の向上を図った障害者用四輪自転車を提供することにある。
本考案は、左右一対の前輪と左右一対の後輪が座席を搭載した車体フレームの前後部に分離して設けられ、前記左右一対の前輪が縦軸を介して該縦軸の軸まわりに回動自在に前記車体フレームに取付けられ、前記縦軸にハンドルが固着されているとともに、足踏み式動力伝達系の駆動側が前記左右一対の前輪と左右一対の後輪の間の車体フレームに組み付けられており、該足踏み式動力伝達系の従動側が前記左右一対の後輪と同時に回転する後輪車軸に同時回転可能に取付けられている障害者用四輪自転車において、前記後輪車軸が一方向クラッチを構成する外輪に嵌挿されているとともに、この外輪が保持部材を介して回転不能に前記車体フレームと座席のいずれかに保持されていることを特徴としている。
これによれば、座席に座った障害者の下肢で足踏み式動力伝達系の駆動側を踏み込んで前進方向に回転させると、外輪に対して後輪車軸が空転回転して左右一対の後輪を前進方向に回転させて車体を前進させることができる。
一方、下肢による足踏み式動力伝達系の駆動側の踏み込みを止めて、その状態で下肢を保持すると、後輪車軸および左右一対の後輪を制動して停車させることができる。このように制動をかけた直後に足踏み式動力伝達系の駆動側を逆方向に少し踏み込むと、外輪のクラッチ作用により後輪車軸がロックされるので、優れた制動能力を発揮して確実に停車させることができる。
他方、緩い坂道の登坂途中で休憩したい場合には、下肢による足踏み式動力伝達系の駆動側の踏み込みを止めたのちに下肢の力を抜けば、左右一対の後輪および後輪車軸に逆回転力が発生するものの、外輪のクラッチ作用により後輪車軸がロックされて制動されるので、下肢の力を抜いた状態で停車させて休憩することができる。
このように、走行操作と制動操作を運転者の下肢のみに委ねる構成としているので、走行操作から制動操作への正確で速やか切り換えが容易になる。したがって、通常の走行時は勿論のこと、緊急時などにおいても精神的な動揺による走行操作から制動操作への判断ミスを防止して、安全性を著しく向上させることができる。
本考案によれば、走行操作と制動操作を運転者の下肢のみに委ねることで、優れた制動能力を発揮できる。また、走行操作から制動操作への正確で速やかな切り換えが容易であるばかりか、通常の走行時は勿論のこと、緊急時などの安全性の向上を図ることができる。
以下、本考案に係る障害者用四輪自転車の好ましい一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は本考案に係る障害者用四輪自転車の一実施形態を示す側面図、図2は図1の平面図、図3は図1の障害者用四輪自転車を後方からみた要部の構成図である。
図1は本考案に係る障害者用四輪自転車の一実施形態を示す側面図、図2は図1の平面図、図3は図1の障害者用四輪自転車を後方からみた要部の構成図である。
図1〜図3において、障害者用四輪自転車1は、左右一対の前輪2,2と左右一対の後輪3,3が座席4を搭載した車体フレーム5の前後部に分離して設けてある。そして、左右一対の前輪2,2は車体フレーム5前部のヘッドチューブ5aに回転自在に支持されている縦軸6と横行フレーム6aおよび左右一対のフオーク6b,6bを介して該縦軸6の軸まわりに回動自在に車体フレーム5に取付けられ、縦軸6の上端部ににハンドル7が固着されている。したがって、ハンドル7の操作によって障害者用四輪自転車1は直進または曲進することになる。
障害者用四輪自転車1は、座席4に着座した障害者の下肢によって足踏み式動力伝達系8を踏み込むことによって前進する。
足踏み式動力伝達系8は、クランク軸8a、一対のクランク8b,8b、ペダル8c,8c、駆動スプロケット8d、チェーン8eおよび従動スプロケット8fなどを備えており、クランク軸8aは一対のクランク8b,8bおよび駆動スプロケット8dと一体のもので車体フレーム5略中央下部の軸受5bに回転自在に軸支され、一対のクランク8bそれぞれの先端部にペダル8c,8cが装着されている。また、チェーン8eはローラチェーンからなり、駆動スプロケット8dと従動スプロケット8fに巻き掛けられてチェーンドライブ機構を構成しており、従動スプロケット8fは後輪車軸9の中央部近傍に同時回転可能に取付けられているとともに、後輪車軸9の両端部に前記左右一対の後輪3,3が同時回転可能に取付けられて、一対の軸受5c,5cにより回転自在に軸支されている。
一方、後輪車軸9は、図2、図3および図4(A)、(B)に示すように、一方向クラッチ10を構成する外輪10Aに嵌挿されている。この外輪10Aは、その内面に複数のカム面10aを有し、複数の針状コロ10b、保持器10cおよび複数のバネ10dを備えた周知のもので、保持部材11によって軸回りの回転を不能に保持されているとともに、保持部材11は車体フレーム5の後部に適宜固着されている。これにより、外輪10Aは後輪車軸9の軸方向への移動が防止され、かつ図4(A)に示すように後輪車軸9の時計まわりの回転(実線矢印R1方向の回転)を許容し、図4(B)に示すように後輪車軸9の反時計まわりの回転(破線矢印R2方向の回転)を不能に制動できるようになっている。なお、図1,図2において、12はチエーンカバー、13は駐輪用ブレーキ、14は泥よけを示す。
前記構成の障害者用四輪自転車1によれば、図1および図2の座席4に座った障害者の下肢で足踏み式動力伝達系8におけるペダル8c,8cを踏み込んで実線矢印R1方向に回転させると、一方向クラッチ10を構成している外輪10Aに対して後輪車軸9が空転回転して[図4(A)参照]左右一対の後輪3,3を実線矢印R1方向に回転させて車体を前進させることができる。
一方、下肢によるペダル8c,8cの踏み込みを止めて、その状態で下肢を保持すると後輪車軸9および左右一対の後輪3,3が停止して制動することができる。このように制動をかけた直後にペダル8c,8cを逆方向[図4(B)の破線矢印R2方向]に少し踏み込むと、外輪10Aのクラッチ作用により、つまり、バネ10dのスプリング作用で針状コロ10bがカム面10aのかみ合い位置に進んで、カム面10aと後輪車軸9との間に生じるくさび作用により、後輪車軸9がロックされるので、優れた制動能力を発揮して確実に停車させることができる。このように制動されて停車しても、本考案の障害者用四輪自転車1は左右一対の前輪2,2と左右一対の後輪3,3を備えているので安全度が高く転倒することはない。
ここで、足踏み式動力伝達系8が図1に示すようにチェーンドライブ機構によって構成されていると、下肢によるペダル8c,8cの踏み込みを止めて、後輪車軸9および左右一対の後輪3,3を停止して制動した場合、その直後では、走行時の慣性によって左右一対の後輪3,3、後輪車軸9および従動スプロケット8fが僅かに実線矢印R1方向に回転する。これにより、走行時におけるチェーン8eの張り側に小さい緩みを生じ、かつ走行時におけるチェーン8eの緩み側が引っ張られて破線矢印R2方向への回転力が従動スプロケット8fと後輪車軸9に負荷される。その結果、図4(B)のように後輪車軸9がロックされて優れた制動能力を発揮できるとともに、ペダル8c,8cを逆方向に少し踏み込む前述の操作に負担がかからなくなると考えられる。
また、緩い坂道の登坂途中で休憩したい場合には、下肢によるペダル8c,8cの踏み込みを止めたのちに下肢の力を抜けば、左右一対の後輪3,3および後輪車軸9に逆回転力が発生するものの、前述した外輪10Aのクラッチ作用により後輪車軸9がロックされて制動されるので、下肢の力を抜いた状態で停車させて休憩することができる。
このように、本考案に係る障害者用四輪自転車1は、走行操作と制動操作を下肢のみに委ねるように構成されているので、走行操作から制動操作への正確で速やか切り換えが容易になる。したがって、通常の走行時は勿論のこと、緊急時などにおいても精神的な動揺による走行操作から制動操作への判断ミスを防止して、安全性を著しく向上させることができる。
なお、前記実施形態では、外輪10Aが軸回りの回転を不能に保持されている保持部材11を車体フレーム5の後部に適宜固着した構成で説明しているが、保持部材11を適当なステーを介して座席4に固着した構成であってもよい。
1 障害者用四輪自転車
2 左右一対の前輪
3 左右一対の後輪
4 座席
5 車体フレーム
6 縦軸
7 ハンドル
8 足踏み式動力伝達系
9 後輪車軸
10 一方向クラッチ
10A 外輪
11 保持部材
2 左右一対の前輪
3 左右一対の後輪
4 座席
5 車体フレーム
6 縦軸
7 ハンドル
8 足踏み式動力伝達系
9 後輪車軸
10 一方向クラッチ
10A 外輪
11 保持部材
Claims (1)
- 左右一対の前輪と左右一対の後輪が座席を搭載した車体フレームの前後部に分離して設けられ、前記左右一対の前輪が縦軸を介して該縦軸の軸まわりに回動自在に前記車体フレームに取付けられ、前記縦軸にハンドルが固着されているとともに、足踏み式動力伝達系の駆動側が前記左右一対の前輪と左右一対の後輪の間の車体フレームに組み付けられており、該足踏み式動力伝達系の従動側が前記左右一対の後輪と同時に回転する後輪車軸に同時回転可能に取付けられている障害者用四輪自転車において、
前記後輪車軸が一方向クラッチを構成する外輪に嵌挿されているとともに、この外輪が保持部材を介して回転不能に前記車体フレームと座席のいずれかに保持されていることを特徴とする障害者用四輪自転車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006002516U JP3122539U (ja) | 2006-04-05 | 2006-04-05 | 障害者用四輪自転車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006002516U JP3122539U (ja) | 2006-04-05 | 2006-04-05 | 障害者用四輪自転車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3122539U true JP3122539U (ja) | 2006-06-15 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2006002516U Expired - Fee Related JP3122539U (ja) | 2006-04-05 | 2006-04-05 | 障害者用四輪自転車 |
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JP (1) | JP3122539U (ja) |
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2006
- 2006-04-05 JP JP2006002516U patent/JP3122539U/ja not_active Expired - Fee Related
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