JP3122435B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3122435B2
JP3122435B2 JP11251773A JP25177399A JP3122435B2 JP 3122435 B2 JP3122435 B2 JP 3122435B2 JP 11251773 A JP11251773 A JP 11251773A JP 25177399 A JP25177399 A JP 25177399A JP 3122435 B2 JP3122435 B2 JP 3122435B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に関し、
特に、バイポーラトランジスタとMOSトランジスタと
を混載した半導体装置(以下、BiMOSと呼ぶ)に関
する。
【0002】
【従来の技術】BiMOS技術は、高速動作が可能なバ
イポーラトランジスタと、高集積でかつ低消費電力化が
可能なMOSトランジスタとを組み合わせた論理ゲート
を同一チップ上に構成することにより、高速でかつ低消
費電力なLSIを実現する技術である。
【0003】このような従来のBiMOS LSIの製
造において、NMOS及びPMOSトランジスタのゲー
ト電極は同じN型ポリシリコンを用いて形成されてい
た。また、バイポーラトランジスタはNPNが主に用い
られており、その外部ベース電極をMOSトランジスタ
のゲート電極と同一材料で形成することはできず、ゲー
ト電極を先に形成するか、あるいは外部ベース電極を先
に形成するかのいずれかの方法が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の半導体装置の製造においては、NMOSのゲート電極
とPMOSトランジスタのゲート電極とは同じN型材料
で形成されていたので、PMOSトランジスタではショ
ートチャネル効果の悪影響を受けやすいという問題があ
った。
【0005】また、NMOSトランジスタ及びPMOS
トランジスタのゲート電極はN型材料で、NPNバイポ
ーラトランジスタの外部ベース電極はP型材料で形成さ
れていたのでこれらを一工程で形成することができず工
程数の増大を招いていた。
【0006】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、NMOSトラ
ンジスタのゲート電極をN型で、PMOSトランジスタ
のゲート電極をP型で形成してショートチャネル効果の
悪影響を受けにくくするとともに工程数を少なくして、
微細でかつ高性能な半導体装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、第1の発明に係る半導体装置は、第1の電圧を
印加したドレインを有するPMOSトランジスタと、前
記PMOSトランジスタのゲートに接続されたゲートを
有するNMOSトランジスタと、前記PMOSトランジ
スタのソースに接続されたベース、前記第1の電圧が印
加されたコレクタを有するNPNバイポーラトランジス
タと、前記NMOSトランジスタのソースに接続された
ベース、前記NMOSトランジスタのドレインおよび前
記NPNバイポーラトランジスタのエミッタに接続され
たエミッタ、第2の電圧が印加されたコレクタを有する
PNPバイポーラトランジスタとを有する半導体装置で
あり、前記NMOSトランジスタのゲート電極はN型か
つ前記PMOSトランジスタのゲート電極はP型であ
る。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の半
導体装置を適用したBiMOS素子の製造方法を説明す
る。
【0012】図1(a)〜(e)及び図2(a)〜
(c)は、本発明の一実施形態に係るBiMOS素子を
形成する工程を示す断面図である。
【0013】まず、図1(a)に示す工程において、P
型で(100)結晶面を有するシリコン半導体基板10
上に絶縁膜11が堆積される。次に、写真蝕刻法によっ
て絶縁膜11から、埋め込みコレクタ領域およびPMO
S素子となる部分が除去され、開口部12が形成され
る。さらに、開口部12から、アンチモン(Sb)を気
相あるいは固相拡散させるかもしくは、砒素(As)ま
たはSbをイオン注入してN+ 型の埋め込みコレクタ層
(Nウェルを深くする層)13が基板10内に形成され
る。
【0014】次に、図1(b)に示す工程において、前
記絶縁膜11が全面除去され、硼素(B)が加速エネル
ギ100keV、ドーズ量6×1012cm2 で基板10
の全面にイオン注入される。これによって、パンチスル
ー防止用の第1の低濃度埋め込みP型領域9が形成され
る。また、この埋め込みP型領域9の形成の前に、50
Å以上の酸化膜を基板10の全面に形成すればイオン注
入の際の汚染を防ぐことが可能である。また、850℃
以上の熱処理を施すことによってイオン注入による基板
10への損害を回復し、かつ注入不純物の活性化を行う
ことが可能である。
【0015】さらに、前記第1の埋め込みP型領域9
は、本実施形態においては全面に注入されるが、これを
選択的に注入しても良い、また、図1(d)の工程にお
いて後述するように、N+ 型領域13から不純物がしみ
だすのを考慮して、第2の高濃度埋め込みP型領域8
を、埋め込みN+ 型領域13から2μm以上離れるよう
にイオン注入することも可能である。
【0016】次に、エピタキシャル成長法によって、不
純物としてのリン(P)を1×10 16/cm3 程度含む
N型エピタキシャル層14が基板10上に形成される。
このときの成長温度は、例えば1130℃であり、か
つ、このエピタキシャル層14の厚みは1.2μmであ
る。
【0017】次に、図1(c)に示す工程において、ま
ず、イオン注入用のマスク(図示せず)が写真蝕刻法に
よって形成される。このマスクを使用して、前記N型エ
ピタキシャル層14のPMOS形成領域と、NPNバイ
ポーラ素子形成領域とに160keVの加速エネルギ並
びに5×1012/cm2 のドーズ量でPイオンが注入さ
れてN型ウェル領域15が選択的に形成される。続いて
別のマスクを使用して、NMOS素子形成領域とPNP
バイポーラトランジスタ素子形成領域とに、100ke
Vの加速エネルギ並びに6×1012/cm2 のドーズ量
でBイオンが注入されてP型ウェル領域16が選択的に
形成される。N型ウェル領域15とP型ウェル領域16
の濃度は実質的に同一となる。なお、P型ウェル領域1
6を初めに形成し、次にN型ウェル領域15を形成する
ことも可能である。
【0018】さらに、図1(d)に示す工程において、
MOSトランジスタどうし、およびMOSトランジスタ
とバイポーラトランジスタとを分離するためのフィール
ド酸化膜17が選択酸化法によって形成される。このフ
ィールド酸化膜17の膜厚は6000Å程度である。な
お、このフィールド酸化膜17の形成に先立って、フィ
ールド反転防止用のイオン注入領域18が自己整合的に
形成される。また、フィールド酸化膜17の形成後は、
Bイオンが1MeVの加速エネルギかつ1×1015/c
2 のドーズ量でPNPトランジスタが形成される領域
8に選択的にイオン注入される。
【0019】続いて、熱酸化法によって膜厚が150Å
程度のダミーゲート酸化膜19が全面に形成される。こ
の後、このダミーゲート酸化膜19を通して、PMOS
トランジスタ、NMOSトランジスタの閾値合わせこみ
用およびパンチスルー防止用のチャネルイオン注入領域
20,21が前記N型ウェル領域15、P型ウェル領域
16の表面にそれぞれ形成される。前記N型ウェル領域
15側のチャネルイオン注入領域20は、Bイオンを2
0keVの加速エネルギかつ3×1012/cm 2 のドー
ズ量で注入するとともに、Pイオンを240keVの加
速エネルギかつ2×1012/cm2 のドーズ量でイオン
注入することによって形成される。
【0020】また、前記P型ウェル領域16側のチャネ
ルイオン注入領域21は、Bイオンを20keVの加速
エネルギ、4×1012/cm2 のドーズ量でイオン注入
することによって形成される。
【0021】さらに、この時、NPNバイポーラトラン
ジスタの形成領域(シャローベース)52に、20ke
Vの加速エネルギかつ1×1013/cm2 のドーズ量で
BF 2 を選択的にイオン注入するとともに、PNPバイ
ポーラ形成領域(シャローベース)51に30keVの
加速エネルギかつ1×1013/cm2 のドーズ量でAs
を選択的にイオン注入することによって、内部ベースと
外部ベース電極取出し口間の抵抗を下げる。このイオン
注入は、後述するゲート酸化膜形成後におこなってもよ
い。
【0022】さらに、前記N型エピタキシャル層14に
Pイオンを320keVの加速エネルギかつ1×1016
/cm2 のドーズ量でイオン注入することによって、前
記埋め込みコレクタ層13に接続されたディープ(De
ep)N+ 型イオン注入領域22が形成される。さら
に、Bイオンを320keVの加速エネルギかつ1×1
16/cm2 のドーズ量でイオン注入することによっ
て、PNPトランジスタが形成される領域の一部に、コ
レクタ電極取出し用のディープP+ 型領域53が形成さ
れる。なお、各ディープN+ 型、P+ 型領域はチャネル
イオン注入の前に行ってもよい。
【0023】さらに、図1(e)に示す工程において、
前記ダミーゲート酸化膜19を全面剥離した後、酸化法
によって表面に50乃至120Å程度の厚みのゲート酸
化膜23が形成される。なお、このときのゲート酸化膜
23の膜厚の最小値は120Å以下が望ましい。さらに
その上に、CVD法(化学気相成長法)によって50乃
至500Åの厚みの第1の多結晶シリコン層24が堆積
される。この時の温度は、610℃以上の温度である。
さらに、レジストマスクを用いてこの第1多結晶シリコ
ン層24からシリコン基板10とのコクタクト部54が
除去される。
【0024】続いて、対応する部分のゲート酸化膜23
も除去される。コンタクト部54は、NPNおよびPN
Pトランジスタの外部ベース取り出し電極コンタクト、
さらに、PMOSおよびNMOSトランジスタのソース
ドレイン取出し電極コンタクトとなる。
【0025】さらに、図2(a)に示す工程において、
第2多結晶シリコン層55が全面に600℃以下の温度
で1000乃至3000Å堆積される。なお、600℃
以下の温度を使用する代わりに水素をキャリアガスとし
て使用してもよい。さらに、この第2多結晶シリコン層
55内のPNP、NMOSトランジスタが形成される領
域にN型の不純物が高濃度でイオン注入される。例えば
Asが40keVの加速エネルギかつ5×1015/cm
2 のドーズ量でイオン注入される。さらに、NPN、P
MOSトランジスタが形成される領域にP型の不純物が
高濃度でイオン注入される。例えばBF2 が40keV
の加速エネルギかつ5×1015/cm2のドーズ量でイ
オン注入される。
【0026】この後、900℃かつ10分の熱処理を加
えて、前記第2多結晶シリコン層55中に注入した不純
物を活性化すると同時に半導体基板中に拡散させても良
い。さらに、スパッタ法によってMoSi2 等のシリサ
イド56を全面に堆積することによりポリサイド構造が
形成される。また、このMoSi2 をスパッタした後に
前記不純物を注入してもよい。
【0027】さらに、図2(b)に示す工程において、
CVD法によって全面にSiO2膜30が2000Å程
度堆積される。このSiO2 膜30は、NPNおよびP
NPトランジスタ領域上のみに残るように形成すること
も可能である。この後、PNPおよびNPNトランジス
タの外部ベース取出し電極領域58および59、PMO
SおよびNMOSトランジスタのゲート電極領域49お
よび50、ソース、ドレイン取出し電極領域61および
60および配線形成領域に前記ポリサイドのパターニン
グを行う。なお、このときのゲート電極の長さの最小値
は0.6μm以下である。
【0028】この後、パターニングされた前記多結晶シ
リコン層の側壁およびシリコン基板表面が、900℃か
つ20分の酸化雰囲気中による後酸化によって酸化され
て後酸化膜33が形成される。この時点で外部電極取出
しのためのN+ およびP+ 領域、すなわち、NPNおよ
びPNPトランジスタの外部ベース領域27および5
7、PMOSおよびNMOSトランジスタのソース取出
し領域62および63がそれぞれ形成される。
【0029】さらに、NMOSトランジスタ領域にAs
が60keVの加速エネルギかつ5×1015/cm2
ドーズ量でイオン注入されてN+ 型のソース領域28お
よびN+ 型のドレイン領域29、かつ、PMOS領域に
BF2 が60keVの加速エネルギかつ5×1015/c
2 でイオン注入されてP+ 型のソースおよびドレイン
領域25および26がゲート電極に対して自己整合的に
形成される。
【0030】同時に、Asが60keVの加速エネルギ
かつ3×1013/cm2 のドーズ量でイオン注入される
とともに、Bが15keVの加速エネルギかつ3×10
13/cm2 のドーズ量でイオン注入されて、PNPトラ
ンジスタのN- 型の内部ベース64と、NPNトランジ
スタのP- 型の内部ベース34がそれぞれ形成される。
【0031】その後、図2(c)に示す工程において、
CVD法によってSiO2 膜35が2000Å堆積され
る。さらに、このSiO2 膜35からNPNおよびPN
Pトランジスタのエミッタとなる部分(エミッタ開口
部)41および42が選択的にエッチングされる。これ
によって、エミッタ開口部41,42と外部ベース取出
し電極59,58が自己整合的に形成可能である。
【0032】さらにこの後、第3の多結晶シリコン層が
全面に堆積され、PNPトランジスタのエミッタ電極3
7、NPNトランジスタのエミッタ電極40、NMOS
トランジスタのソースドレイン取出し電極39、さらに
PMOSトランジスタのソースドレイン取出し電極38
が形成される。この場合、LPCVD法が使用される
が、堆積時の温度は600℃以下にするかまたは堆積時
のキャリアガスとしてH 2 が用いられる。また、膜厚は
1000乃至4000Åが適当である。
【0033】この後、PNPトランジスタ領域にはB
が、NPNトランジスタおよび低抵抗配線として使用さ
れる領域にはAsが、それぞれ60keVの加速エネル
ギかつ1×1016/cm2 のドーズ量でイオン注入され
る。未注入領域は高抵抗素子あるいはTFT素子として
使用可能である。また、高抵抗素子を形成しない場合
は、スパッタ法によって、例えばMoSi2 等のシリサ
イドあるいは金属を前記第3の多結晶シリコン層全面に
堆積することも可能である。
【0034】なお、前記したシリサイドあるいは金属の
材料は、Mo、W、Ti、Ta、Coのうち、少なくと
も1つの元素によって構成される。
【0035】この後、通常のCVD法によってSi
2 、BPSGなどからなる層間絶縁膜43が形成さ
れ、30分乃至1時間かつ800℃乃至900℃下での
リフロー工程を得た後、コンタクトホール36が形成さ
れ、AlあるいはAlCuSi合金、あるいはTi、T
iN等のバリアメタルの積層構造上にAlあるいはAl
CuSi合金層が堆積される。その後、パターニングに
よって例えばアルミニウムからなる配線パターン47が
作成される。また、前記リフロー工程の後に、1000
℃乃至1100℃の温度で、5秒乃至60秒の熱処理を
行うことによって、エミッタ領域中の不純物濃度を上げ
ることにより良好なバイポーラトランジスタを形成可能
である。
【0036】図3(a)は、PMOSトランジスタとN
PNバイポーラトランジスタを含む従来の半導体装置の
平面図であり、図3(b)は、本実施形態の図1(a)
〜図2(c)の工程によって製造された本発明に係る半
導体装置の平面図である。図においてGはPMOSトラ
ンジスタのゲート電極、Dはドレイン、BはNPNバイ
ポーラトランジスタのベース電極、さらにEはエミッタ
電極である。図3(a)に示すように、従来の半導体装
置においては、製造上、ゲート電極の中央部から活性領
域の境界までに例えばa=7.5(μm)程度の余裕が
必要である。これに対して本発明の半導体装置において
は、ドレイン取出し電極とベース取出し電極とを同一の
材料で一層で形成したのでこの余裕が不要であり、図3
(b)に示すように、前記の距離をa′=5(μm)ま
で縮小可能である。これによって、素子密度が約67%
に削減される。したがって、以下の図4に示すように、
PMOSトランジスタのドレイン取出し電極とバイポー
ラトランジスタのベース取出し電極とが接続される回路
構成において本発明の技術思想がより有効に適用され
る。
【0037】図4は、本発明を適用した具体的回路構成
の一例を示す図である。この半導体装置は、第1の電圧
(VDD)を印加したドレインを有するPMOSトランジ
スタと、前記PMOSトランジスタのゲートに接続され
たゲートを有するNMOSトランジスタと、前記PMO
Sトランジスタのソースに接続されたベース、前記第1
の電圧(VDD)が印加されたコレクタを有するNPNバ
イポーラトランジスタと、前記NMOSトランジスタの
ソースに接続されたベース、前記NMOSトランジスタ
のドレインおよび前記NPNバイポーラトランジスタの
エミッタに接続されたエミッタ、第2の電圧(GND)が
印加されたコレクタを有するPNPバイポーラトランジ
スタとで構成されており、前記NMOSトランジスタの
ゲート電極はN型かつ前記PMOSトランジスタのゲー
ト電極はP型となっている。
【0038】上記したように、NMOSトランジスタの
ゲート電極をN型で、PMOSトランジスタのゲート電
極をP型で形成してCMOSトランジスタを構成し、こ
のようにして形成されたCMOSトランジスタに、NP
NバイポーラトランジスタとPNPバイポーラトランジ
スタとを組み合わせたので、回路設計のバリエーション
を増やし、より低電圧で高速動作が可能な半導体装置が
得られる。特に、本半導体装置を図4に示すような構成
とした場合には低電圧で回路速度が約10%増大可能で
ある。
【0039】また、本発明の装置は、PMOSトランジ
スタのドレイン取出し電極とその拡散層間に発生するド
レイン容量Cdrain 及びベースとコレクタとの間の容量
cbが従来の装置に比較して約40%に削減され、これ
によって、回路速度を約10%増大することが可能であ
る。さらに、図2(c)に示されるように、素子形成後
も酸化膜が残っており、オフセット構造としたのでIC
製造上の歩留りを約20%向上させることができる。
【0040】図5は、従来の半導体装置と本実施形態の
半導体装置のゲート長を比較した特性図である。本実施
形態においては、PMOSトランジスタのゲート形成に
おいて、N+ 型ではなくP+ 型多結晶シリコン層を用い
ているので、図5に示すように約0.3μmのゲート長
を有するPMOSトランジスタの形成が可能となる。
【0041】以上述べた実施形態から明らかなように本
発明は次の特徴を含む。
【0042】NMOSトランジスタのゲート電極がN型
で、PMOSトランジスタのゲート電極がP型で形成さ
れている。これにより各々のトランジスタで表面チャネ
ルが形成され、ショートチャネル効果の悪影響を受けに
くくなる。
【0043】PMOSトランジスタのゲート電極と前記
NPNバイポーラトランジスタのベース引出し電極とが
同一層で形成されている。これにより工程数を少なくす
ることができる。
【0044】MOSトランジスタの電極(ゲート電極及
び取出し電極を含む)およびバイポーラトランジスタの
ベース取出し電極に同種類の多結晶シリコンを用いてM
OSトランジスタについては1回の熱工程を実施すると
ともに、バイポーラトランジスタについては2回の熱工
程を実施する。
【0045】ベース取出し電極とエミッタ取出し電極の
ための開口部とがセルフアライン構造を具備する。
【0046】ゲート電極およびベース取出し電極がシリ
サイドまたは金属と多結晶シリコンとの積層構造を具備
する。
【0047】エミッタ取出し電極が、シリサイドまたは
金属と多結晶シリコンとの積層構造を具備する。
【0048】前記シリサイドあるいは金属は、Mo、
W、Ti、Ta、Coからなる群から選択された少なく
とも1つの元素によって構成される。
【0049】バイポーラトランジスタの外部ベース領域
は、外部ベース取出し電極の濃度と内部ベース領域の濃
度の中間の濃度を具備する。
【0050】MOSトランジスタのソースドレイン取出
し電極とゲート電極とが同一層で形成されている。
【0051】低抵抗領域となるN+ 型またはP+ 型のソ
ース領域あるいはドレイン領域がエミッタと同様に第3
の多結晶シリコン層からの不純物拡散によって形成され
る。NPNバイポーラトランジスタのNウェル領域とP
MOSトランジスタのNウェル領域の濃度が実質的に同
一である。
【0052】PNPバイポーラトランジスタのPウェル
領域とNMOSトランジスタのNウェル領域の濃度が実
質的に同一である。
【0053】第1多結晶シリコン層の厚さは500Å以
下である。
【0054】第2多結晶シリコン層の厚さは1000Å
以上である。
【0055】第1多結晶シリコン層は610℃以上の温
度で形成され、かつ第2多結晶シリコン層は600℃以
下の温度で形成される。
【0056】第2多結晶シリコン層の形成時に、SiH
4 のキャリアガスにH2 を使用可能である。
【0057】エミッタとなる第3多結晶シリコン層を形
成する工程においてSiH4 のキャリアガスにH2 を使
用可能である。
【0058】エミッタとなる第3多結晶シリコン層を堆
積する工程において600℃以下の温度で堆積する。
【0059】エミッタとなる第3多結晶シリコン層を高
抵抗素子あるいはTFT素子あるいは低抵抗配線材料と
同時に形成する。
【0060】第3多結晶シリコン層によってバイポーラ
トランジスタのエミッタ電極及びMOSトランジスタの
ソースドレイン取出し電極が形成される。
【0061】PNPバイポーラトランジスタの下部に高
濃度の埋め込みP+ 型領域が形成され、この領域と埋め
込みN+ 型領域との間に低濃度のP型領域が存在する。
【0062】動作時に少なくとも1つのMOSトランジ
スタにかかる電圧の最大値は3.5V以下である。
【0063】さらに、以上述べた実施形態によって従
来、1kΩ程度であった外部ベースコンタクト抵抗を2
0Ω以下にすることが可能であり、かつ、1kΩ程度あ
ったエミッタ抵抗を20Ωにすることが可能である。ま
た、従来10GHzの最大閾値fTmaxを雄するNPNバ
イポーラトランジスタの特性を15GHz以上にするこ
とが可能である。さらに、NPNトランジスタのパター
ン領域を1/10以下に縮小可能であるとともに、同特
性のバイポーラトランジスタの形成に必要な工程数を1
/10以下に削減することが可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、NMOSトランジスタ
のゲート電極をN型で、PMOSトランジスタのゲート
電極をP型で構成することにより、各々のトランジスタ
で表面チャネルが形成され、ショートチャネル効果の悪
影響を受けにくくなる。これにより微細で且つ高性能な
CMOSトランジスタを形成することができる。
【0065】また、このようなCMOSトランジスタ
に、NPNバイポーラトランジスタとPNPバイポーラ
トランジスタとを組み合わせることにより、回路設計の
バリエーションを増やし、より低電圧で高速動作が可能
な半導体装置が得られる。特に、本半導体装置を図4に
示すような構成とした場合には低電圧で回路速度を約1
0%増大することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るBiMOS素子を形
成する工程の前部を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るBiMOS素子を形
成する工程の後部を示す断面図である。
【図3】(a)は、PMOSトランジスタとNPNバイ
ポーラトランジスタを含む従来の半導体装置の平面図で
あり、(b)は、本実施形態の図1(a)〜図2(c)
の工程によって製造されたBiMOS素子の平面図であ
る。
【図4】本発明を適用した具体的回路構成の一例を示す
図である。
【図5】従来の半導体装置と本実施形態の半導体装置の
ゲート長を比較した特性図である。
【符号の説明】
8…高濃度埋め込みP型領域、9…低濃度埋め込みP型
領域、10…シリコン半導体基板、11…絶縁膜、12
…開口部、13…埋め込みコレクタ層、14…N型エピ
タキシャル層、15…N型ウェル領域、16…P型ウェ
ル領域、17…フィールド酸化膜、18…イオン注入領
域、19…ダミーゲート酸化膜、20,21…チャネル
イオン注入領域、22…N+ 型イオン注入領域、23…
ゲート酸化膜、24…第1多結晶シリコン層、25…P
+ 型ソース領域、26…P+ 型ドレイン領域、27…外
部ベース領域、28…N+ 型ソース領域、29…N+
ソース領域、30…SiO2 膜、33…後酸化膜、34
…NPNバイポーラトランジスタの内部ベース領域、3
5…SiO2 膜、36…コンタクトホール、37…PN
Pバイポーラトランジスタのエミッタ、38…PMOS
トランジスタのソースドレイン取出し電極、39…PM
OSトランジスタのソースドレイン取出し電極、40…
NPNバイポーラトランジスタのエミッタ、41…NP
Nバイポーラトランジスタのエミッタとなる領域、42
…PNPバイポーラトランジスタのエミッタとなる領
域、43…層間絶縁膜、47…アルミニウム配線、51
…PNPバイポーラトランジスタのシャローベース、5
2…NPNバイポーラトランジスタのシャローベース、
53…ディープP+ 型領域、54…NPNバイポーラト
ランジスタ、PNPバイポーラトランジスタの外部ベー
ス電極コンタクト、およびNMOS、PMOSトランジ
スタのソースドレイン電極コンタクト、55…第2多結
晶シリコン層、56…シリサイド、57…PNPバイポ
ーラトランジスタの外部ベース領域、58…PNPバイ
ポーラトランジスタの外部ベース取出し電極、59…N
PNバイポーラトランジスタの外部ベース取出し電極、
60…NMOSトランジスタのソースドレイン取出し電
極、61…PMOSトランジスタのソースドレイン取出
し電極、62…PMOSトランジスタのソース取出し領
域、63…NMOSトランジスタのソース取出し領域、
64…PNPバイポーラトランジスタの内部ベース領
域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8249 H01L 27/06 H03K 19/01 - 19/082 H03K 19/092 - 19/096

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電圧を印加したドレインを有する
    PMOSトランジスタと、 前記PMOSトランジスタのゲートに接続されたゲート
    を有するNMOSトランジスタと、 前記PMOSトランジスタのソースに接続されたベー
    ス、前記第1の電圧が印加されたコレクタを有するNP
    Nバイポーラトランジスタと、 前記NMOSトランジスタのソースに接続されたベー
    ス、前記NMOSトランジスタのドレインおよび前記N
    PNバイポーラトランジスタのエミッタに接続されたエ
    ミッタ、第2の電圧が印加されたコレクタを有するPN
    Pバイポーラトランジスタと、 を有する半導体装置であり、前記NMOSトランジスタ
    のゲート電極はN型かつ前記PMOSトランジスタのゲ
    ート電極はP型であることを特徴とする半導体装置。
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