JP3122083U - 車輌用バッテリー保護カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】経済的であって、極めて容易に装着でき、さらに、折り畳みが可能であって、収納スペースを縮小する車輌用バッテリー保護カバーを提供すること。
【解決手段】頂面側に端子、液補充栓などを備えた概して直方体形状の車輌用バッテリーBaを、周囲の温度環境から保護するための車輌用バッテリー保護カバーであって、ヒンジ特性を有するプラスチック材料により、概して面状に成形してなるシート状部材からなり、前記シート状部材は、前記車輌用バッテリーの四側面22、23の周囲に沿ってこれを包囲する長さを有し、その長さ方向に、前記車輌用バッテリーの四角部24に対応する部位に、互いに並行する四つのヒンジ部2を備え、該長さ方向の両端部側に、両端を連結する連結手段3を備えてなることを特徴とする車輌用バッテリー保護カバー。
【選択図】図2
【解決手段】頂面側に端子、液補充栓などを備えた概して直方体形状の車輌用バッテリーBaを、周囲の温度環境から保護するための車輌用バッテリー保護カバーであって、ヒンジ特性を有するプラスチック材料により、概して面状に成形してなるシート状部材からなり、前記シート状部材は、前記車輌用バッテリーの四側面22、23の周囲に沿ってこれを包囲する長さを有し、その長さ方向に、前記車輌用バッテリーの四角部24に対応する部位に、互いに並行する四つのヒンジ部2を備え、該長さ方向の両端部側に、両端を連結する連結手段3を備えてなることを特徴とする車輌用バッテリー保護カバー。
【選択図】図2
Description
この考案は、例えば、自動車などの車輌に搭載して用いる車輌用バッテリーに対するものであって、この車輌用バッテリーを、周囲の温度環境から保護するための車輌用バッテリー保護カバーに関するものである。
周知のように、自動車などの車輌用バッテリーは、例えば、自動車のボンネット内に搭載して用いるものである。この自動車のボンネット内は、極めて過酷な温度環境下に至ることがあり、特に、その内部に搭載される車輌用バッテリーは、周囲の温度環境(特に、エンジンなどによる温度上昇)により、性能が劣化してしまい、その寿命に大きな悪影響を及ぼすものであった。
従来、上記する温度環境下に搭載しなければならない、車輌用のバッテリーを周囲の温度環境から保護する目的で、車輌用バッテリー保護カバーあるいは保護ボックスなどが多数開発され提供されてきている。従来の車輌用バッテリー保護カバーあるいは保護ボックスは、樹脂射出成形による立体的な箱状または筒状の成形製品であって、樹脂射出成形に要する成形コストの点において、経済的に不利であり、車輌用バッテリー保護カバーとして使用していない場合に、嵩張った収納スペースを必要とするなどの問題点を有していた。
さらにまた、従来の車輌用バッテリー保護カバーあるいは保護ボックスは、簡易的なものとして、プラスチックダンボール材を筒状に成形したものも提供されているが、このものは、熱によって変形してしまうなどの問題点を有していた。
そこで、この考案は、上記するような従来の車輌用バッテリー保護カバーにおいて指摘されてきている幾つかの問題点を一挙に解決するものであり、成形過程における低コスト化を図るものであり、極めて容易に組み立てることができ、さらには、車輌用バッテリー保護カバーとして使用しない場合には、折り畳んだ状態で収納可能にした車輌用バッテリー保護カバーを提供することを目的とするものである。
この考案は、上記する目的を達成するにあたって、請求項1に記載の考案は、頂面側に端子、液補充栓などを備えた概して直方体形状の車輌用バッテリーを、周囲の温度環境から保護するための車輌用バッテリー保護カバーであって、
ヒンジ特性を有するプラスチック材料により、概して面状に成形してなるシート状部材からなり、前記シート状部材は、前記車輌用バッテリーの四側面の周囲に沿ってこれを包囲する長さを有し、その長さ方向に、前記車輌用バッテリーの四角部に対応する部位に、互いに並行する四つのヒンジ部を備え、該長さ方向の両端部側に、両端を連結する連結手段を備えてなることを特徴とする車輌用バッテリー保護カバーを構成するものである。
ヒンジ特性を有するプラスチック材料により、概して面状に成形してなるシート状部材からなり、前記シート状部材は、前記車輌用バッテリーの四側面の周囲に沿ってこれを包囲する長さを有し、その長さ方向に、前記車輌用バッテリーの四角部に対応する部位に、互いに並行する四つのヒンジ部を備え、該長さ方向の両端部側に、両端を連結する連結手段を備えてなることを特徴とする車輌用バッテリー保護カバーを構成するものである。
さらに、この考案において請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の車輌用バッテリー保護カバーであって、前記連結手段が、前記シート状部材の長さ方向の一方の端部側に設けたフックおよび爪と、長さ方向の他方の端部側に設けたフック穴および爪穴とからなることを特徴とするものである。
さらにまた、この考案において請求項3に記載の考案は、請求項1に記載の車輌用バッテリー保護カバーであって、連結手段が、前記シート状部材の長さ方向の両端側を重ね合わせ状にして止め合わすためのボルトを含むものからなることを特徴とするものである。
さらにまた、この考案において請求項4に記載の考案は、請求項1に記載の車輌用バッテリー保護カバーであって、前記連結手段が、前記シート状部材の長さ方向の両端側を重ね合わせ状にして止め合わすためのリベットを含むものからなることを特徴とするものである。
さらにまた、この考案において請求項5に記載の考案は、請求項1に記載の車輌用バッテリー保護カバーであって、前記連結手段が、前記シート状部材の長さ方向の両端側を重ね合わせ状にし、該重ね合わせ部分の一方に棒状突起を設け、他方に突起受入孔を設け、それらを嵌め合わせ熱かしめしてなることを特徴とするものである。
さらに、この考案において請求項6に記載の考案は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の車輌用バッテリー保護カバーであって、前記シート状部材を前記連結手段を介して筒状に組み立てた状態で、前記四つのヒンジ部のうち、対角にある二つのヒンジ部に沿って折り畳んで扁平可能になしたことを特徴とするものである。
さらにまた、この考案において請求項7に記載の考案は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の車輌用バッテリー保護カバーであって、前記シート状部材の下縁に沿ってパッキン部材を取り付け、組み立てた際、カバー下縁がパッキン部材によって形成されているものからなることを特徴とするものでもある。
この考案になる車輌用バッテリー保護カバーは、ヒンジ特性を有するプラスチック材料により、概して面状に成形してなるシート状部材からなっているので、樹脂射出成形における型の簡易化、成形作業の省力化により成形コストを低減できるという点において、経済的に有利な車輌用バッテリー保護カバーを提供することができる。
さらに、この考案になる車輌用バッテリー保護カバーは、ヒンジ特性を有するプラスチック材料によるシート状部材でなり、該シート状部材の長さ方向に、車輌用バッテリーの四角部に対応する部位に、互いに並行する四つのヒンジ部を備えたものであり、ヒンジ部に沿って折り畳むことができ、折り畳んだ状態で部品収納ケースに収納可能となるため、部品積載効率が大幅に向上するという作用効果を奏するものである。
以下、この考案になる車輌用バッテリー保護カバーについて、図面に示す具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。図1は、この考案になる車輌用バッテリー保護カバーの具体的な一実施例を示すものであって、図1Aは、これを展開した状態を示す概略的な平面図であり、図1Bは、図1Aにおける1B−1B線に沿って矢視方向に見た概略的な拡大断面図であり、図1Cは、図1Aにおける1C部を部分的に破断して示す概略的な拡大断面図であり、図1Dは、図1Aにおける1D部を部分的に破断して示す概略的な拡大断面図である。
一方、図2Aは、図1Aに示すシート状部材を、その長さ方向の両端部側に設けた連結手段を介して筒状に組み立てた状態を示す概略的な斜視図であり、図2Bは、二つのヒンジ部に沿って折り畳んだ状態を示す概略的な斜視図である。図3は、この考案になる車輌用バッテリー保護カバーの別の実施例を示す概略的な斜視図である。図4Aおよび図4Bは、連結手段の他の例を示す概略的な側断面図である。
この考案になる車輌用バッテリー保護カバーPCは、自動車などの車輌ボンネット内に搭載される車輌用のバッテリーBaのまわりに装着して、当該車輌用バッテリーを、例えば、作動中のエンジンから発生する熱などの周囲の温度環境から保護するためのものである。通常、前記車輌用バッテリーBaは、頂面21側に端子並びに液補充栓(図示せず)などを備えており、横幅寸法の広い二つの側面22、22と、横幅寸法の狭い二つの側面23、23と、これら側面22、23が交差してできる四つの角部24とを有する概して直方体形状のものからなっている(図2A参照)。
この考案になる車輌用バッテリー保護カバーPCは、その一例として、図1Aに示すように、ヒンジ特性を有するプラスチック材料により、概して面状に成形してなるシート状部材1からなっている。シート状部材1は、前記車輌用バッテリーBaの四側面22、23の周囲に沿ってこれを包囲する長さを有し、その長さ方向に、前記車輌用バッテリーBaの四角部24に対応する部位に、互いに並行する四つのヒンジ部2を備え、該長さ方向の両端部側1aおよび1bに、両端を連結する連結手段3を備えたものからなっている。
前記シート状部材1における四つのヒンジ部2は、図1Aおよび図1Bに示す実施例のもののように、二本一組で、四組によって構成される八本のヒンジ溝4からなるものであってもよいし、あるいは、単に四本のヒンジ溝によって構成されるものであってもよい。
前記シート状部材1は、ヒンジ特性を有するプラスチック材料による成形体であるので、前記四つのヒンジ部2においてヒンジ連結されており、該ヒンジ部2において折り曲げ並びに折り畳みが可能である。前記シート状部材1における四つのヒンジ部2により、該シート状部材1は、その長さ方向に、前記車輌用バッテリーBaの横幅寸法の広い二つの側面22、22に対応する幅広側面形成域5、5と、前記車輌用バッテリーBaの横幅寸法の狭い二つの側面23、23に対応する幅狭側面形成域6、6とを区画形成する。
一方、前記シート状部材1における連結手段3は、例えば、図1Aに示す実施例によれば、前記シート状部材1の長さ方向の一方の端部側1aに設けたフック7および爪8、8と、長さ方向の他方の端部側1bに設けたフック穴9および爪穴10、10とによって構成されるものであってもよいし、あるいは、図3に示す実施例のもののように、前記シート状部材の長さ方向の両端側を重ね合わせ状にして止め合わすための複数のボルト11、11を含むものからなっているものであってもよい。さらに、前記シート状部材1における連結手段3は、例えば、図4Aに示す実施例のもののように、リベット12と、リベット受入れ孔13、13の構成であってもよい。さらにまた、前記シート状部材1における連結手段3は、例えば、図4Bに示す実施例のもののように、前記シート状部材の長さ方向の両端側を重ね合わせ状にし、該重ね合わせ部分の一方1aに棒状突起14を設け、他方1bに突起受入孔15を設け、それらを嵌め合わせて、熱かしめして連結する構成のものであってもよい。
さらに、この考案になる車輌用バッテリー保護カバーPCは、図2Bに示すように、前記シート状部材1を前記連結手段3を介して筒状に組み立てた状態(図2A参照)で、前記四つのヒンジ部2のうち、対角にある二つのヒンジ部2A、2Aに沿って折り畳んで扁平化することができ、他の部品収納ケース内にコンパクトに収納しておくことができる。当然のことながら、この考案になる車輌用バッテリー保護カバーPCは、折り畳んだ状態から即座に筒状に立体化することもできる。
この考案になる車輌用バッテリー保護カバーPCは、図2Aに示すように、シート状部材1を連結手段3を介して一旦筒状に組み立てた状態で、前記車輌用バッテリーBaの上方から装着するものであってもよいし、あるいは、図1Aに示すような展開状態のまま、前記車輌用バッテリーBaの側面に巻き付けた後に、連結手段を止め合わせて装着するようにしたものであってもよい。
さらに、この考案になる車輌用バッテリー保護カバーPCの異なる実施例によれば、前記シート状部材1の下縁1cに沿ってパッキン部材16を取り付け、組み立てた際、カバー下縁1c側がパッキン部材16によって形成されているものであってもよい。
PC 車輌用バッテリー保護カバー
Ba 車輌用バッテリー
21 バッテリーの頂面
22、22 横幅寸法の広い二つの側面
23、23 横幅寸法の狭い二つの側面
24 四つの角部
1 シート状部材
1a、1b シート状部材の長さ方向の両端部
1c シート状部材の下縁
2 ヒンジ部
3 連結手段
4 ヒンジ溝
5、5 幅広側面形成域
6、6 幅狭側面形成域
7 フック
8、8 爪
9 フック穴
10、10 爪穴
11、11 複数のボルト
12 リベット
13 リベット受入れ孔
14 棒状突起
15 突起受入孔
16 パッキン部材
Ba 車輌用バッテリー
21 バッテリーの頂面
22、22 横幅寸法の広い二つの側面
23、23 横幅寸法の狭い二つの側面
24 四つの角部
1 シート状部材
1a、1b シート状部材の長さ方向の両端部
1c シート状部材の下縁
2 ヒンジ部
3 連結手段
4 ヒンジ溝
5、5 幅広側面形成域
6、6 幅狭側面形成域
7 フック
8、8 爪
9 フック穴
10、10 爪穴
11、11 複数のボルト
12 リベット
13 リベット受入れ孔
14 棒状突起
15 突起受入孔
16 パッキン部材
Claims (7)
- 頂面側に端子、液補充栓などを備えた概して直方体形状の車輌用バッテリーを、周囲の温度環境から保護するための車輌用バッテリー保護カバーであって、
ヒンジ特性を有するプラスチック材料により、概して面状に成形してなるシート状部材からなり、前記シート状部材は、前記車輌用バッテリーの四側面の周囲に沿ってこれを包囲する長さを有し、その長さ方向に、前記車輌用バッテリーの四角部に対応する部位に、互いに並行する四つのヒンジ部を備え、該長さ方向の両端部側に、両端を連結する連結手段を備えてなることを特徴とする車輌用バッテリー保護カバー。 - 前記連結手段が、前記シート状部材の長さ方向の一方の端部側に設けたフックおよび爪と、長さ方向の他方の端部側に設けたフック穴および爪穴とからなることを特徴とする請求項1に記載の車輌用バッテリー保護カバー。
- 前記連結手段が、前記シート状部材の長さ方向の両端側を重ね合わせ状にして止め合わすためのボルトを含むものからなることを特徴とする請求項1に記載の車輌用バッテリー保護カバー。
- 前記連結手段が、前記シート状部材の長さ方向の両端側を重ね合わせ状にして止め合わすためのリベットを含むものからなることを特徴とする請求項1に記載の車輌用バッテリー保護カバー。
- 前記連結手段が、前記シート状部材の長さ方向の両端側を重ね合わせ状にし、該重ね合わせ部分の一方に棒状突起を設け、他方に突起受入孔を設け、それらを嵌め合わせ熱かしめしてなることを特徴とする請求項1に記載の車輌用バッテリー保護カバー。
- 前記シート状部材を前記連結手段を介して筒状に組み立てた状態で、前記四つのヒンジ部のうち、対角にある二つのヒンジ部に沿って折り畳んで扁平可能になしたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の車輌用バッテリー保護カバー。
- 前記シート状部材の下縁に沿ってパッキン部材を取り付け、組み立てた際、カバー下縁がパッキン部材によって形成されているものからなることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の車輌用バッテリー保護カバー。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20230044660A (ko) * | 2021-09-27 | 2023-04-04 | 엔브이에이치코리아(주) | 차량용 배터리 커버 |
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2006
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