JP3122035U - 記入事項確認用シートおよび記入事項確認用シートセット - Google Patents
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Abstract
【課題】
書込式の書類における記入後の記入事項の確認を確実に行えるようにする。安価に製造することができて書込式の書類の記入作業を面倒にすることのないようにする。
【解決手段】
記入済みの書込式の書類Pに重ねられて記入事項を隠蔽するシート本体部1と、シート本体部1の縁部に設けられ書込式の書類Pへの重ね位置を規制する位置決め部2と、シート本体部1の一部に切除して設けられ書込式の書類Pの記入事項の一部分を露出させる窓部3とを備えてなる。
【選択図】 図1
Description
本考案は、書込式の書類の記入事項を確認するための記入事項確認用シート等に係る技術分野に属する。
現在、各種の申込書,願書,届出書,申請書等の書類としては、コンピュータ画面に表示したひな型に必要な事項を入力(記入)してから出力(印刷)する一括出力式ものと、予め記入欄等を印刷しておき必要な事項を所定の箇所に手書きで記入する書込式のものとが提供されている。これ等の書類によると、書類面上における記入事項の配置が統一されることから、提出先での審査等を効率的に行うことができるという利点がある。
最近の書類は、社会の多様化,複雑化を反映して、記入事項が複雑多岐になる傾向がある。このため、記入事項の記入の誤り,漏れが多発している。そこで、一括出力式の書類では、コンピュータに記入事項のチェック機能を備え、コンピュータ画面での入力の際に記入事項の確認が自動的に実行されるようにしている。また、書込式の書類では、記入後に各種の手段で記入事項の確認を行っている。
書込式の書類における記入後の確認を人間が行う場合、前述のように記入事項が複雑多岐であることから、記入事項の記入の誤り,漏れを発見できないことがある。このため、書込式の書類における記入後の記入事項の確認を確実に行うことのできる技術の開発が要望されている。
従来、書込式の書類における記入後の記入事項の確認を確実に行うことを指向した技術としては、例えば、特開2005−305804号公報に記載のものが知られている。
この従来の技術は、書込式の書類に案内表示と窓とが設けられた案内シートを積層した組シートからなるもので、案内表示の指示に従いながら窓から書込式の書類に必要な事項を記入するものである。
この従来の技術によると、案内表示.窓によって記入事項の記入の誤り,漏れが減少されるため、間接的に書込式の書類における記入後の記入事項の確認を確実に行うことができることになる。
前述の従来の技術では、記入事項の記入の誤り,漏れが完全に消失するわけではないため、依然として記入後の確認が必要で、複雑多岐である記入事項の記入の誤り,漏れを発見できないことがあるという問題点がある。また、書込式の書類ごとに案内シートを積層しておかなければならないため、製造コストが高くなって不経済であるという問題点がある。また、記入箇所が書込式の書類の全面に設けられている場合には、案内シートが窓に対応した記入箇所以外の記入箇所を覆ってしまうため、記入の途中で案内シートの積層を解除しなければならず、書込式の書類の全体では記入作業が面倒になるという問題点がある。
本考案は、このような問題点を考慮してなされたもので、書込式の書類における記入後の記入事項の確認を確実に行うことができるとともに、安価に製造することができて書込式の書類の記入作業を面倒にすることのない記入事項確認用シートと、この記入事項確認用シートを複数枚組合わせた記入事項確認用シートセットとを提供することを課題とする。
前述の課題を解決するため、本考案に係る記入事項確認用シートは、実用新案登録請求の範囲の請求項1〜3に記載の手段を採用する。
即ち、請求項1では、記入済みの書込式の書類に重ねられて記入事項を隠蔽するシート本体部と、シート本体部の縁部に設けられ書込式の書類への重ね位置を規制する位置決め部と、シート本体部の一部に切除して設けられ書込式の書類の記入事項の一部分を露出させる窓部とを備えてなる。
この手段では、窓部によって露出される記入事項を重要な事項や記入の誤り,漏れが発生しやすい事項に設定しておくことで、シート本体で付随的な記入事項を隠蔽して確認に必要な事項を強調することができる。また、書込式の書類にシート本体を重ねて使用するため、共通の書込式の書類に使回しすることができる。また、記入済みの書込式の書類について使用するため、書込式の書類への記入に全く影響を及ぼすことがない。
また、請求項2では、請求項1の記入事項確認用シートにおいて、窓部の縁辺に沿って枠状の縁取装飾部が設けられていることを特徴とする。
この手段では、縁取装飾部によって窓部の存在が視覚的に強調される。
また、請求項3では、請求項1または2の記入事項確認用シートにおいて、シート本体部の窓部に近接した箇所に書込式の書類の露出される記入事項に関する注意情報が記載された吹出形の注意表示が記されていることを特徴とする。
この手段では、注意表示の注意情報を書込式の書類における記入後の記入事項の確認の参考にすることができる。
前述の課題を解決するため、本考案に係る記入事項確認用シートセットは、実用新案登録請求の範囲の請求項4〜6に記載の手段を採用する。
即ち、請求項4では、請求項1〜3のいずれかの記入事項確認用シートを複数枚組として、各記入事項確認用シートにおける窓部の切除位置を異ならせたことを特徴とする。
この手段では、書込式の書類に対応して窓部の切除位置の異なる記入事項確認用シートを選択して使分けることができる。
また、請求項5では、請求項4の記入事項確認用シートセットにおいて、各記入確認用シートの窓部は共通の書込式の書類の異なる記入事項を露出させるものであることを特徴とする。
この手段では、各記入確認用シートが共通の書込式の書類で使分けられる。
また、請求項6では、請求項4の記入事項確認用シートセットにおいて、各記入確認用シートの窓部は別個の書込式の書類の記入事項を露出させるものであることを特徴とする。
この手段では、各記入確認用シートが別個の書込式の書類の間で使分けられる。
本考案に係る記入事項確認用シートは、窓部によって露出される記入事項を重要な事項や記入の誤り,漏れが発生しやすい事項に設定しておくことで、シート本体で付随的な記入事項を隠蔽して確認に必要な事項を強調することができるため、書込式の書類における記入後の記入事項の確認を確実に行うことができる効果がある。また、書込式の書類にシート本体を重ねて使用し、共通の書込式の書類に使回しすることができるため、安価に製造することができる効果がある。また、記入済みの書込式の書類について使用し、書込式の書類への記入に全く影響を及ぼすことがないため、書込式の書類の記入作業を面倒にすることがない効果がある。
本考案に係る記入事項確認用シートセットは、書込式の書類に対応して窓部の切除位置を異なる記入事項確認用シートを選択して使分けることができるため、汎用性が高くなる効果がある。
以下、本考案に係る記入事項確認用シートおよび記入事項確認用シートセットを実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本考案に係る記入事項確認用シートを実施するための最良の形態を図1〜図14に基づいて説明する。
図1〜図8は、本考案に係る記入事項確認用シートを実施するための最良の形態の第1例を示すものである。
第1例では、図1に示すように、損害保険の申込書のように全面に複雑多岐の事項の記入が要求される書込式の書類Pに使用されるものを示してある。
第1例は、図1に示すように、シート本体部1,位置決め部2,窓部3,縁取装飾部4,注意表示5,タイトル表示6の各部で構成されている。
シート本体部1は、不透明または半透明の長方形の合成樹脂シートが同一形状のもので2枚重ねされてなるもので、手を載せたりしても皺寄せや折れが生ずることのない伸展性(可撓性)を有している。表面材11は、記入済みの書込式の書類Pの表側に重ねられて記入事項を隠蔽(不明瞭に透視される程度は許容)するものである。裏面材12は、記入済みの書込式の書類Pの裏側に重ねられて下敷きとなるものである。表面材11,裏面材12は、その間に書込式の書類Pが挟入れられるものであるため、必要に応じて、書込式の書類Pのずれを防止する表面処理加工を施したり、書込式の書類Pの差入れ位置を表示する線図等を印刷しておくことも可能である。表面材11,裏面材12の材質については、同一材質とすることも異材質とすることも可能である。なお、裏面材12の1辺(好ましくは位置決め部に相対する辺)には、書込式の書類Pの折返構造の小片13が設けられている。
位置決め部2は、シート本体部1の表面材11,裏面材12の縁部である短手辺の1辺がヒートシールで帯形に接着されてなるもので、シート本体部1の表面材11,裏面材12の間の最奥行に帯形のストッパが形成された格好になっている。この位置決め部2は、シート本体部1の表面材11,裏面材12の間に挟入れられる書込式の書類Pの挟入れ限界を規制するものである。
窓部3は、シート本体部1の表面材11の一部に角部に丸みを付けて指先等を傷付けることがないように切除形成されてなるもので、4辺に開放されない閉鎖された狭義での窓形や4辺のいずれかに開放された広義での窓形に形成されている。この窓部3は、シート本体部1の表面材11によって隠蔽されている書込式の書類Pの記入事項の一部分のみを露出させることができ、書込式の書類Pの記入事項のうちの重要な事項や記入の誤り,漏れが発生しやすい事項を露出させることができるように設定されている。
縁取装飾部4は、窓部3の縁辺に沿って枠形に形成されてなるもので、シート本体部1の表面材11に印刷,シール貼付等の手段で記されている。この縁取装飾部4は、窓部3の存在を視覚的に強調するものである。
注意表示5は、シート本体部1の表面材11の窓部3に近接した箇所に吹出形に印刷,シール貼付等の手段で記されたもので、書込式の書類Pの露出される記入事項に関する注意情報が記載されている。注意情報としては、「法人の場合、必ず代表者の役職・氏名を入力」等の内容が挙げられる。
タイトル表示6は、シート本体部1の表面材11の適当な縁部に印刷,シール貼付等の手段で記されたもので、使用対象となる書込式の書類Pの名称とか、総括的な注意情報とかが記載されている。
第1例を使用するには、図1に示すように、シート本体部1の表面材11,裏面材12の間に記入前ではなく記入済みの書込式の書類Pを挟入れることになる。従って、書込式の書類Pへの記入に全く影響を及ぼすことがないため、書込式の書類Pの記入作業を面倒にすることがない。また、書込式の書類Pごとに取付けられず書込式の書類Pごとに挟入れ使用し、共通の書込式の書類Pに使回しすることができるため、安価に製造することができ経済的である。
書込式の書類P(例えば、複写式で複数枚が積層されたタイプ)は、図4に示すように、シート本体部1の表面材11,裏面材12の間に挟入れられ、位置決め部2によって挟入れ限界が規制される。この結果、図5に示すように、書込式の書類Pの記入事項のうち露出させるように設定した重要な事項や記入の誤り,漏れが発生しやすい事項を窓部3に正確に対応させることができる。
図5に示す状態では、書込式の書類Pの記入事項のうちの付随的な事項がシート本体部1の表面材11によって隠蔽され、書込式の書類Pの記入事項のうちの重要な事項や記入の誤り,漏れが発生しやすい事項が窓部3から露出されることになる。そして、窓部3は、縁取装飾部4によって視覚的に強調されている。従って、書込式の書類Pの記入事項のうちの重要な事項や記入の誤り,漏れが発生しやすい事項について、探出す必要がなくしかも目移することなく集中して確認作業を行うことができるため、確認を確実に行うことができる。また、注意表示5は、記載された注意情報によって、確認作業を補助することになるとともに、熟練者でなくても確認を行うことを可能にする。
なお、確認作業によって書込式の書類Pの記入事項の重要な事項や記入の誤り,漏れが発見された場合には、そのまま窓部3から追加記載等を行うことができる。このとき、書込式の書類Pの大部分がシート本体部1の表面材11で覆われているため、手の汗等で書込式の書類Pの記入事項を汚損してしまうようなことはない。また、シート本体部1の小片13が書込式の書類Pのずれを防止する。なお、シート本体部1の小片13は、表面材11,裏面材12の間に書込式の書類Pを挟んだ状態での持運びをも可能にする。
図9は、本考案に係る記入事項確認用シートを実施するための最良の形態の第2例を示すものである。
第2例は、第1例の位置決め部2を1枚の合成樹脂シートで2つ折にして表面材11,裏面材12からなるシート本体部1を形成して、折線を癖付けした折返し構造としたものである。
第2例によると、第1例よりも構造が簡素化され安価に製造することが可能になる。
図10は、本考案に係る記入事項確認用シートを実施するための最良の形態の第3例を示すものである。
第3例は、第2例の位置決め部2に湾曲した弾性補助材7を嵌合固定したものである。
第3例によると、第2例の位置決め部2の折返し構造の癖付けを弾性補助材7で補強,保持して耐久性を高めることが可能になる。
図11は、本考案に係る記入事項確認用シートを実施するための最良の形態の第4例を示すものである。
第4例は、第1例のシート本体部1の裏面材12を位置決め部2に沿った小さな面積部分を残して除去したものである。
第4例では、記入済みの書込式の書類Pを位置決め部2付近のシート本体部1の表面材11,裏面材12の間に差込み使用することになる。
第4例によると、書込式の書類Pの裏側が殆ど開放されることになるため、静電気,湿気等で書込式の書類Pがシート本体部1に接着してしまうのを防止することができる。
図12は、本考案に係る記入事項確認用シートを実施するための最良の形態の第5例を示すものである。
第5例は、第1例の位置決め部2をシート本体部1の長手辺の1辺にも設けたものである。
第5例によると、第1例よりも位置決め部2の長さを延長し配置を複数方向として、シート本体部1に対する書込式の書類Pの位置決めをより正確に行うことが可能になる。
図13は、本考案に係る記入事項確認用シートを実施するための最良の形態の第6例を示すものである。
第6例は、第1例の位置決め部2をシート本体部1の長手辺の1辺に変更したものである。
第6例によると、第1例よりも位置決め部2の長さを延長して、シート本体部1に対する書込式の書類Pの位置決めをより正確に行うことが可能になる。
図14は、本考案に係る記入事項確認用シートを実施するための最良の形態の第7例を示すものである。
第7例は、第1例のシート本体部1の裏面材12を除去し、表面材11の角隅部に三角コーナ袋形の位置決め部2を設けたものである。
第7例では、記入済みの書込式の書類Pを位置決め部2とシート本体部1の表面材11との間に差込み使用することになる。
第7例によると、書込式の書類Pの裏側が殆ど開放されることになるため、静電気,湿気等で書込式の書類Pがシート本体部1に接着してしまうのを防止することができる。また、シート本体部1(表面材11)に位置決め部2を付設することができるため、シート本体部1を板状にする等の変更を自由に行うことが可能になる。
次ぎに、本考案に係る記入事項確認用シートセットを実施するための最良の形態を図15に基づいて説明する。
この形態では、窓部3の切除位置を異ならせた記入事項確認用シートを複数枚の組としたものである。各記入事項確認用シートの窓部3の切除位置は、共通の書込式の書類Pの異なる記入事項を露出させるものであってもよく、別個の書込式の書類Pの記入事項を露出させるものであってもよい。
この形態によると、共通のまたは別個の書込式の書類Pに対応して窓部3の切除位置の異なる記入事項確認用シートを選択して使分けることができ、汎用性が高くなる。
以上、図示した各例の外に、書込式の書類Pとして、非複写式や単シートからなるものをも対象とすることができる。
さらにシート本体部1を書込式の書類Pに対応して長方形以外の形状に形成することも可能である。また、シート本体部1を表面材11の単シートとして、裏面に位置決め部2としての小突起を設ける構成にすることも可能である。また、シート本体部1の角隅について、窓部3と同様に、丸みを付けて指先等を傷付けることがないようにすることも可能である。
さらに、位置決め部2をシート本体部1に間欠的な点構造として設けることも可能である。
さらに、窓部3を切抜き可能な構造として提供し、使用者が適宜必要な部分の窓部3のみを切抜くことで切除形成するようにすることも可能である。また、窓部3を円形等とすることも可能である。また、窓部3の角部に丸みを設けずに他の形状等にすることも可能である。
さらに、縁取装飾部4を窓部3の縁辺形状を凹凸加工して形成することも可能である。
さらに、注意表示5を窓部3に向けて突出する付箋形とすることも可能である。
さらに、シート本体部1にファイリング用の孔等を設けて記入事項確認用シートセットを綴り構造物として提供することも可能である。
1 シート本体部
2 位置決め部
3 窓部
4 縁取装飾部
5 注意表示
P 書込式の書類
2 位置決め部
3 窓部
4 縁取装飾部
5 注意表示
P 書込式の書類
Claims (6)
- 記入済みの書込式の書類に重ねられて記入事項を隠蔽するシート本体部と、シート本体部の縁部に設けられ書込式の書類への重ね位置を規制する位置決め部と、シート本体部の一部に切除して設けられ書込式の書類の記入事項の一部分を露出させる窓部とを備えてなる記入事項確認用シート。
- 請求項1の記入事項確認用シートにおいて、窓部の縁辺に沿って枠状の縁取装飾部が設けられていることを特徴とする記入事項確認用シート。
- 請求項1または2の記入事項確認用シートにおいて、シート本体部の窓部に近接した箇所に書込式の書類の露出される記入事項に関する注意情報が記載された吹出形の注意表示が記されていることを特徴とする記入事項確認用シート。
- 請求項1〜3のいずれかの記入事項確認用シートを複数枚組として、各記入事項確認用シートにおける窓部の切除位置を異ならせたことを特徴とする記入事項確認用シートセット。
- 請求項4の記入事項確認用シートセットにおいて、各記入確認用シートの窓部は共通の書込式の書類の異なる記入事項を露出させるものであることを特徴とする記入事項確認用シートセット。
- 請求項4の記入事項確認用シートセットにおいて、各記入確認用シートの窓部は別個の書込式の書類の記入事項を露出させるものであることを特徴とする記入事項確認用シートセット。
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JP2006001891U JP3122035U (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | 記入事項確認用シートおよび記入事項確認用シートセット |
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Publications (1)
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