JP4977526B2 - チェックシート - Google Patents

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Description

この発明は、契約書、申請書などの文書上に重ねられ、その文書の必要事項の誤記や記入漏れをチェックするチェックシートに関する。
一般に、例えば、保険契約や申請時には、保険契約書、申請書などの文書に必要事項を契約者、申請者に記入させて、保険契約や申請が行われている。その文書の必要事項は、保険契約内容あるいは申請内容によって異なり、また、必要事項の記入欄の位置や数も様々である。そのため、このような文書の多数の記入欄の誤記や記入漏れを完全にチェックすることは難しく、手間と時間がかかるものであった。また、実際に誤記、記入漏れがあれば、再度、契約者等に補充、訂正を求める必要があり、この補充、訂正にも手間がかかっていた。
このチェックにかかる手間を省くために、従来から、前記の保険契約書等の文書上に重ねられ、その必要事項の記入欄のみを目視可能とするチェックシートがある。このチェックシートとしては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、樹脂シートに、前記文書の記載事項を遮蔽する遮蔽部と、この遮蔽部中に設けられ文書中の必要事項の記入欄を目視可能とする透明欄と、この透明欄の近傍に設けられる不透明欄とを備えたものである(特許文献1参照)。
実用新案登録第3129955号公報
このチェックシートを文書の上に重ねると、文書中の記載事項が遮蔽部により遮蔽されるとともに、必要事項の記入欄が透明欄を通して目視可能となる。これにより、必要事項の記入欄のみがよく見えることとなり、その記入欄の誤記、記入漏れを容易にチェックすることができる。
ところで、このチェックシートは、通常、所定の文書に対して使用され、必要事項の記入欄が目視できる位置に設けた透明欄の位置を変えることができないものであった。このため、書式の異なる文書、すなわち、記入欄の位置、大きさが異なる文書に対しては使用することができない。異なる書式の文書に対して使用するには、その文書の記入欄が目視可能となる位置に透明欄を設けたチェックシートを、別途作成しなければならなかった。
そこで、書式の異なる任意の文書の記入欄の位置に応じて、その記入欄を目視可能となる透明欄を形成しうることを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明のチェックシートは、透明シート上に半透明シートが剥離可能に貼り付けられ、前記半透明シートは、縦及び横方向の切れ目線が所定間隔をおいて方眼状に設けられ、前記半透明シートの切れ目線に囲まれた部分が切り抜き可能である構成を採用したのである。
このようにすると、半透明シートは方眼状の切れ目線を有しているので、例えば、チェックする文書の書式によって、その必要事項の記入欄の位置、大きさが異なるものであっても、記入欄を覆う位置の切り目線で区切られた半透明シートの一部を剥がすことができる。これにより、露出した透明シートの一部である透明欄が形成され、その透明欄を通して各記入欄を目視可能とすることができる。
前記半透明シートの切れ目線が、その半透明シートの全面に設けられると、半透明シートの全面にわたる切れ目線で区切られた半透明シートの一部を剥がし、前記透明欄を形成することができる。
さらに、前記透明シートは、一対の透明なシート状物を重ね合わせたものであり、その一対のシート状物のそれぞれに前記半透明シートが貼り付けられた構成を採用することができる。この透明シート体の間にチェックする文書を差し込むと、その文書の位置決めが容易となる。
前記の課題を解決するために、この発明のチェックシートは、半透明シートに縦及び横方向の切れ目線が、その半透明シートの厚み方向または幅方向の一部を残した状態で所定間隔をおいて方眼状に設けられ、その切れ目線に囲まれた部分が切り抜き可能である構成を採用することができる。
この構成によると、半透明シートは、その厚み方向または幅方向の一部を残した状態となっている方眼状の切れ目線を有しているので、例えば、チェックする文書の書式によって、その必要事項の記入欄の位置、大きさが異なるものであっても、記入欄を覆う位置の切り目線で区切られた半透明シートの一部を切り抜くことができる。これにより、半透明シートの切り抜き部である透明欄が形成され、その透明欄を通して各記入欄を目視可能とすることができる。
また、前記半透明シートの切れ目線が、その半透明シートの全面に設けられると、半透明シートの全面にわたって、切れ目線で区切られた半透明シートの一部を切り抜いて、前記透明欄を形成することができる。
以上のように、この発明は、任意の書式の文書の記入欄を覆う位置に透明欄が形成され、その透明欄を通して記入欄を目視可能となり、記入欄以外の部分が半透明シートで覆われるので、各記入欄が目立ち、その位置がよく見えて、誤記や記入漏れを容易にチェックすることができる。
この発明の実施例のチェックシートを添付図面に基づいて説明する。
この実施例1のチェックシート10は、図1(a)に示すように、合成樹脂製の透明シート11と、この透明シート上に貼り付けられる合成樹脂製の半透明シート12とから構成され、契約書、申請書などの文書21上に重ねるものである。
前記透明シート11は、柔軟性を備える合成樹脂からなる透明な矩形のシート状物であり、その片面に、例えば、長鎖アルキル基ポリマー、フッ素ポリマーやシリコーン樹脂などの剥離剤からなる剥離層13が設けられる(図1(b)参照)。なお、この透明シート11は、柔軟性を備えるシート状物に限らず、例えば、厚みが0.5mm〜1.0mm程度の合成樹脂製の半透明の薄板状のシートであってもよい。この場合、この透明シート11は、その裏面(半透明シート12の貼り付け面に対して反対側の面)で、文字を書く際の下敷きとして使用することができる。
この透明シート11に貼り付けられる半透明シート12は、柔軟性を備える合成樹脂からなる半透明な矩形のシート状物であり、前記透明シート11と同じ大きさに形成される。その半透明シート12の片面には、例えば、アクリル系ポリマーなどの粘着剤からなる粘着層14が設けられている。
半透明シート12は、薄い緑色に着色され、文書21内の記載事項23(あらかじめ文書21に印刷等されたものであり、例えば、契約者の記入すべき質問事項等)を覆うものである。この半透明シート12を通して文書21内の前記記載事項23が判読可能となっている。なお、この半透明シート12(シート状物)の色は、薄い緑色に限らず、例えば、薄い青色、薄い赤色、薄い灰色などであってもよく、文書21内の記載事項23が判読可能となる色であればよい。ここで、判読可能とは、文書21の記載事項23を半透明シート12を通して凝視すれば判読することができる意味を含むものである。
また、この半透明シート12は、その全面に所定間隔aをおいて長辺及び短辺方向(縦及び横方向)の切れ目線15が方眼状に設けられる。これらの切れ目線15で半透明シート12が区切られて、矩形の剥離片16が多数形成され、この各剥離片16(切り目線15で囲まれた部分)が透明シート11から剥離可能となる(図1(b)一点鎖線参照)。
前記各切れ目線15は、前記半透明シート12の全面に設けられているが、半透明シート12の周縁部が透明シート11から剥がれにくくする目的で、半透明シート12の周縁部に切り目線15を設けない構成とすることができる。なお、この切れ目線15は、図1(b)に示すように、粘着層14にまで達する切れ目線に限らず、半透明シート12の厚み方向の一部を残した状態で設けられた切れ目線(いわゆる、ハーフカット等)を含む。また、縦及び横方向に連続的にまたは間欠的に延びるもの(ミシン目状)であってもよい。要は、各剥離片16を個々に剥がすことができるものであればよい。
半透明シート12のそれぞれの切れ目線15の間隔aは、例えば、5mm間隔が好ましい。この間隔aをおいて複数の切れ目線15が設けられると、文書21内の必要事項の各記入欄22の位置に合わせて、各記入欄22のほぼ全域を覆う複数枚の剥離片16(切り目線15で囲まれた部分)を剥がすことができる。これにより、透明シート11の一部である透明欄17が、それぞれの記入欄22のほぼ全域を占めるように形成される(図2(a)参照)。
このようにして、前記チェックシート10が構成され、このチェックシート10を用いて契約書、申請書等の文書21をチェックするには、まず、必要事項が未記入である文書21上にチェックシート10を重ね合わせる。
この重ね合わせた状態で、文書21内の必要事項の記入欄22を覆う位置の複数枚の剥離片16を剥がす。剥離片16を剥がすと、図3に示すように、記入欄22のほぼ全域を占める前記透明欄17が形成され、これを通して文書21の記入欄22が目視可能となる。
続いて、前記文書21を、契約者等が記入欄22に必要事項を記入した文書21に差し替える。差し替えた文書21では、チェックシート10の、文書21の記入欄22を覆う位置の剥離片16が既に剥がされている(図4参照)。このとき、図5(a)、(b)に示すように、文書21内の記載事項23が色付きの半透明シート12に覆われ、必要事項の記入欄22が透明欄17により覆われている。このため、この記入欄22が目立ち、その位置がよく見え、誤記や記入漏れを容易にチェックすることができる。
また、記入欄22のチェック時において、記入欄22の記入内容に対する質問を確認するには、半透明シート12を通して文書21内の記載事項23(質問事項)を判読することができる。このため、チェックシート10から文書21を外して直接記載事項を確認する必要がない。
さらに、前記文書21を他の文書21(例えば、他の保険会社の契約書など)に差し替えた場合、差し替え後の文書21の必要事項の記入欄22を覆う位置の剥離片16を剥がし、すでに剥離片16が剥がされている透明欄17上に再度貼り付ける。
この再貼り付け作業を行うことで、差し替え後の文書21の記入欄22の位置に合わせて新たに透明欄17が形成され、これを通して目視可能とすることができる。このように、差し替え後の文書21に応じて透明欄17の位置を変えることができるので、チェックシート10を再利用することができる。
次に、この発明の実施例2を添付図面に基づいて説明する。
この実施例2のチェックシート10は、図6に示すように、透明シート11が相互に重ね合わせた一対のシート状物18、18からなり、その一対のシート状物18、18の間に前記文書21を差し込み可能となっている点で前述の実施例1と相違する。その他の構成は実施例1と同様である。
すなわち、この実施例2の透明シート11は、一対の透明な矩形のシート状物18、18を重ね合わせ、これらの対向する短辺及び長辺のうちの一方の短辺18a及び長辺18bの縁部同士を熱溶着や超音波溶融等により貼り合せたものである。
この一対のシート状物18は、前述の実施例1の透明シート11と同様に、その一面(外面)に剥離層13が形成されており、これらの外面には前記半透明シート12が貼り付けられる。なお、一対のシート状物18は、その一方にのみ前記半透明シート12を貼り付けたものであってもよい。
この一対のシート状物18、18からなる透明シート11の間に文書21を差し込む。この差し込んだ文書21内の記入欄22を覆う位置の剥離片16を剥がすことにより、前記透明欄17が形成され、これを通して文書21の記入欄22が目視可能となる。
また、一対のシート状物18、18は、それぞれ異なる文書21に対して、その半透明シート12の剥離片16を剥がして、記入欄22の位置に合わせて透明欄17を形成することができる。このため、透明シート11は、その表と裏で、異なる文書21に対してチェックすることができる。
次に、この発明の実施例3を添付図面に基づいて説明する。
この実施例3のチェックシート10は、図7に示すように、半透明シート12に縦方向及び横方向の切れ目線15が方眼状に設けられ、その切れ目線15に囲まれた部分が、切り取り可能である構成となっている。
この実施例3のチェックシート10において、図7(a)に示すように、その半透明シート12は、柔軟性を備える合成樹脂からなる半透明な矩形のシート状物である。その半透明シート12の全面に、切れ目線15が間隔aをおいて方眼状に設けられる。なお、この半透明シートは、柔軟性を備えるシート状物に限らず、例えば、厚みが0.5mm〜1.0mm程度の合成樹脂製の半透明の薄板状のシートであってもよく、要は、後述の剥離片16を切り目線15に沿って切り抜くことができるものであればよい。
この切れ目線15は、図7(c)に示すように、半透明シート12の厚み方向の一部を残した状態(いわゆる、ハーフカット等)で設けられ、この切れ目線15で区切られて、半透明シート12から矩形の剥離片16が多数形成され、この各剥離片16(切り目線15で囲まれた部分)が切り抜き可能となる(図7(b)一点鎖線参照)。
また、この切れ目線15は、半透明シート12の全面に設けられているが、半透明シート12の剥離片16が不必要に千切れないように、半透明シート12の周縁部に切り目線15を設けない構成とすることができる。なお、この切れ目線15は、前述の実施例1の場合と同様、縦及び横方向に間欠的(半透明シート12の幅方向の一部を残した状態、例えば、ミシン目状)に設けたものであってもよく、剥離片16を個々に剥がすことができるものであれば、その形状は任意である。
この実施例3のチェックシート10を使用するには、まず、必要事項の記入欄22が未記入である文書21上にチェックシート10を重ね合わせる。
この重ね合わせた状態で、文書21内の必要事項の記入欄22を覆う位置の複数枚の剥離片16を切り抜く。剥離片16を切り抜くと、記入欄22のほぼ全域を占める透明欄17が形成され、これを通して文書21の記入欄22が目視可能となる。
続いて、前記文書21を、契約者等が記入欄22に必要事項を記入した文書21に差し替える。差し替えた文書21では、その記載事項23が色付きの半透明シート12に覆われ、必要事項の記入欄22が透明欄17(開口孔)となっている。このため、この記入欄22が目立ち、その位置がよく見え、誤記や記入漏れを容易にチェックすることができる。
(a)この発明の実施例1のチェックシートを示す斜視図、(b)図1(a)のA−A線における断面図 (a)同上のチェックシートの剥離片を剥がした状態を示す平面図、(b)図2(a)のB−B線における断面図 同上のチェックシートの使用状態を示す平面図 同上のチェックシートの使用状態を示す一部拡大斜視図 同上のチェックシートの使用状態を示す説明図、(b)図5(a)のC−C線における断面図 この発明の実施例2のチェックシートを示す斜視図 (a)この発明の実施例3のチェックシートを示す斜視図、(b)図7(a)のD−D線における断面図、(c)図7(b)の要部拡大断面図
符号の説明
10 チェックシート
11 透明シート
12 半透明シート
13 剥離層
14 粘着層
15 切れ目線
16 剥離片
17 透明欄
18 シート状物
18a 短辺部
18b 長辺部
20 シート状物
20a 短辺部
20b 長辺部
21 文書
22 記入欄
23 記載事項

Claims (5)

  1. 透明シート上に半透明シートが剥離可能に貼り付けられ、前記半透明シートは、縦及び横方向の切れ目線が所定間隔をおいて方眼状に設けられ、前記半透明シートの切れ目線に囲まれた部分が切り抜き可能であるチェックシート。
  2. 前記半透明シートの切れ目線が、その半透明シートの全面に設けられた請求項1に記載のチェックシート。
  3. 前記透明シートは、一対の透明なシート状物を重ね合わせたものであり、その一対のシート状物のそれぞれに前記半透明シートが貼り付けられた請求項1または2のいずれかに記載のチェックシート。
  4. 半透明シートに縦及び横方向の切れ目線が、その半透明シートの厚み方向または幅方向の一部を残した状態で所定間隔をおいて方眼状に設けられ、その切れ目線に囲まれた部分が切り抜き可能であるチェックシート。
  5. 前記半透明シートの切れ目線が、その半透明シートの全面に設けられた請求項4に記載のチェックシート。
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