JP4258801B2

JP4258801B2 - ラミネートラベルセット

Info

Publication number: JP4258801B2
Application number: JP2003058758A
Authority: JP
Inventors: 正明歌橋; 薫市村
Original assignee: Nichiban Co Ltd
Current assignee: Nichiban Co Ltd
Priority date: 2003-03-05
Filing date: 2003-03-05
Publication date: 2009-04-30
Anticipated expiration: 2023-03-05
Also published as: JP2004268293A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラベルの表面を透視性のラミネートシートで覆うことができるようにしたラミネートラベルのセットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ラベルの表面を透視性のラミネートシートで覆うようにしたものでは、離型台紙に仮着したラベルと、下面全体に形成した感圧接着剤層の一部に接着剤露出部を残して離型紙で覆った透明保護フイルムを有し、この保護フイルムを上記ラベル上に重合して接着剤露出部をラベルに貼付けたものが知られている。このものでは、ラベルの表面に必要な表示を手書きし、離型紙を剥して透明保護フイルムをラベル表面に貼付けて覆い、その後でラベルを剥離台紙から剥し取って貼付対象物に貼着固定するようにしている（特許文献１）。
しかしなから、こうしたものでは透明保護フイルムの一部が予めラベルの表面に貼付けられているために、手書きは容易であっても、プリンタ等を使用してラベル表面に印字することが難かしく、使い勝手が悪い面もある。
【０００３】
そうしたことから、粘着性ラベルを仮着した第１の剥離シートと、粘着性透明フイルムを仮着した第２の剥離シートを重ね合せることなく一枚のシート状に接着して、プリンタによるラベルへの印字を可能とすると共に、印字後には第２の剥離シートを折返して第１の剥離シート側に重ね合わせ、第２の剥離シートを数回に分けて部分的に剥しつつ透明フイルムをラベル表面を覆うように貼付けるようにしたものも提供されたが、その構造が複雑で、使用し難い点も見られる（特許文献２）。
【０００４】
【特許文献１】
特開昭５２−６４９９号公報
【特許文献２】
特開平１１−２１２４６５号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ラベルの表面にプリンタによって容易に印字することが可能であり、そのラベルの表面を透視性のラミネートシートによって簡便かつ正確に覆うことができるものを提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、剥離台紙に仮着した粘着性のラベルと、別の剥離紙に仮着した上記ラベルを覆うための粘着性で透視性のラミネートシートを用意し、上記ラミネートシートは上記剥離紙を剥離台紙に位置決めして重ね合せたときに上記ラベルに重なり合う位置関係になるように剥離紙上に配置しており、上記剥離紙にはラミネートシートの粘着性面の一部を露出させることができるように切離し可能な不連続切線または折線を形成する。上記ラベルが仮着されている剥離台紙をプリンタにかけて、ラベル表面に所望の表示を印字し、上記剥離紙を剥離台紙に重ね合わせて位置決めする。そして、上記剥離紙の不連続切線を切離したり折線を折り返してラミネートシートの粘着性面の一部を露出させ、この一部露出面をラベルの表面に貼付して固定し、更に剥離紙を剥しながら残りの部分を貼付して行くと、ラミネートシートをラベル表面に貼り付けて覆い、保護することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
プリンタに掛けることができるような適宜の大きさの剥離性を有する剥離台紙１の上に、裏面に粘着剤層を形成した粘着性のラベル２を仮着している。図１に示すラベル２は、上記剥離台紙１にこれと同じ大きさの粘着性のラベル用紙３を仮着し、ハーフカット４により１２個のインデックス用のラベル２を形成したものである。この場合、インデックス用のラベル２以外のラベル用紙３を取除いていない（カス取りしていない）が、必要に応じてこれを取除くこともできる。
【０００８】
剥離性を有する別の剥離紙５には、プラスチックフイルムなどの一面に粘着剤層を形成した粘着性と透視性を有し、上記ラベルの表面を覆うためのラミネートシート６を仮着している。このラミネートシート６は、剥離紙５を剥離台紙１に重ねて位置合せしたとき、ラミネートシート６がラベル２に重なり合うように剥離紙５の上に配置され、仮着されている。
図３に示すものでは、剥離台紙１と剥離紙５の大きさを同じにしており、これを揃えて重ね合わせれば、ラベル２の上に剥離紙５を挾んでラミネートシート６が重なるように位置させることができる。剥離台紙１と剥離紙５の大きさが異る場合には、両紙の上辺または下辺と、側辺の一方を揃えるようにして位置合せするようにできるし、位置合せ用のマークを設けておいてこれを合致させて位置合せするようにすれば、種々の形状の剥離台紙や剥離紙にすることができる。
【０００９】
ラミネートシート６を仮着した剥離紙５には、切離し可能な不連続切線７または折線を設けており、この不連続切線７を切離すとラミネートシート６の粘着剤層の一部を露出させることができるようになる。図示のものには４本の不連続切線７１、７２、７３、７４が設けてあり、上方の不連続切線７１を切離すと最上列のラベルの一部の粘着剤層が露出され、順次不連続切線が下方列のラベルに対応している（図３、図６）。
上記不連続切線７の替りに折線を形成しておけば、この折線を折返すことによりラベルの粘着剤層の一部を露出させることができる。
こうして一部が露出されたラミネートシートの粘着剤層をラベル２の表面に貼付けると、ラミネートシートは動くことがなく固定されるので、残りの剥離紙を剥してラベルの上に貼付ければ、ラベル表面を覆ってこれを保護することができる。
【００１０】
このラミネートラベルセットを使用する場合、剥離台紙１に貼付されている各ラベル２に必要な表示１１を記入する。この場合、プリンタ１２を使用すれば、ラベル表面に見易く、美しい表示を表わすことができる。図示のものでは、１２枚のラベルの全てに表示を印字しているが、必要に応じて一部のラベルに表示を設けるようにすることもできる（図４）。
また、図示する剥離台紙１の裏面１３には、表面に仮着されているラベル２と同じ配置にしたラベル図形１４を表示している（図２）。この裏面１３側のラベル図形１４を使用してプリンタによってテストプリントを行うことができ、プリンタによる表示１１の印字がラベルの適正な位置に行われるか否かが確認できるから、これの確認を済ませてからラベルに印字をするとよい場合が多い。
【００１１】
ラベル表面に表示を設けた剥離台紙１の上に、剥離紙５が一致するように位置合せをして重ね合せる（図５）。重ね合せた剥離台紙１と剥離紙５の位置がずれないようにして、最上位の不連続切線７１を切離すと、最上列のラミネートシート６の粘着剤層の一部が露出されるので、その露出面をラベル２に貼合せると、ラベルとラミネートシートの重ね合せ位置がキチンと決められて動くことがない（図６）。
【００１２】
次に、第２の不連続切線７２を切離すと最上列のラミネートシートの残りの部分が露出されるので、ラベルに貼合せると、ラベルの上にラミネートシートがキチンと載って覆う状態に貼付けられる（図８）。そして、同時に第２列のラミネートシートの粘着剤層の一部が露出されるので、この露出面を第２列のラミネートシートに貼合せ、順次同様にしてラベルの表面をラミネートシートで覆って行くことができる（図９）。
上記不連続切線の代りに折線を設けたものでは、折線を順次折曲げるようにしながら同様にしてラベルの表面をラミネートシートで覆って行くことができる。
【００１３】
こうしてラミネートシートで覆われたラベルは、剥離台紙１から離して、本などの所要頁１５、カードなどの側縁部１６に折畳むようにして貼付ければ、表示が鮮明で、耐久性に富んだインデックスとすることができる（図９、図１０）。
【００１４】
図１１のものは、ラミネートシート６の中央部に不連続切線１７を設けたものである。このラミネートシート６で覆われたインデックスのラベル２を折畳んで所要頁に貼付けたとき、この不連続切線１７は折畳み線の部分に位置するようになるから、折畳み状態にあるラベルが再び開いて剥がれ落ちるようなことが一層少なくなる。例えば、上記ラミネートシートが硬かったり、厚かったりした場合には、特に有効である。
【００１５】
図１２に示すものは、ラベル２よりもラミネートシート６を大きく形成したものである。この場合には、剥離台紙１に仮着したラベル上にプリンタを使用して表示を印字した後で、ラベル以外のラベル用紙３を剥離台紙１から剥し取り（カス取り）してから、その上にラミネートシート６を仮着した剥離紙５を重ね合せるようにして、ラミネートシートをラベル上に貼付けるようにするとよい。
【００１６】
図１３のものは、ラミネートシート６を仮着した剥離紙５に、更にラベル２とラベル２の間に横方向に不連続切線８を設けている。また縦方向にも不連続切線９を設けることもできる。こうしたものではラミネートシートのいくつかをラベルに貼り合せる場合に便利に使用することができる。
【００１７】
上記剥離台紙には大きなラベルなどを一枚や、小数枚仮着したものであっても同様に行うことができるし、ラベルの形状も任意のものとすることができる。また、折り畳まずに使用するラベルであっても勿論よいし、ラベル表面には手書きで表示を表わすことも自由にできる。
【００１８】
【発明の効果】
本発明は上記したようにラベルを仮着した剥離台紙と、ラミネートシートを仮着した剥離紙が別体となっており、ラベルにプリンタを使用して容易に印字等をすることができるし、両者を揃えるなどして重ね合せることにより、ラベルとラミネートシートの位置合せが容易にできる。そしてラミネートシートの粘着剤層の一部を露出させ、これをラベルに貼付けることによって、ラベルとラミネートシートとの重ね合せ状態の位置決めが確実に行われるので、ラベル表面にラミネートシートを正しく定位置に貼合せることができ、耐久性に富んだ表示を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例のラベルを仮着した剥離台紙を示す表面図である。
【図２】図１の裏面図である。
【図３】ラミネートシートを仮着した剥離紙を示す表面図である。
【図４】剥離台紙に仮着したラベルにプリンタを用いて表示を印字する状態を示す説明図である。
【図５】ラベルを仮着した剥離台紙にラミネートシートを仮着した剥離紙を重ね合せる状態を示す説明図である。
【図６】剥離台紙に重ね合せた剥離紙の一部を不連続切線より切離す状態を示す説明図である。
【図７】図６の一部を拡大して示す横断面図である。
【図８】剥離紙を更に不連続切線より切離す状態を示す説明図である。
【図９】ラミネートシートで覆われたラベルを剥離台紙より剥がす状態を示す説明図である。
【図１０】ラミネートシートで覆われたラベルを頁の側縁部に貼付けた状態を示す説明図である。
【図１１】本発明の他例のラミネートシートを仮着した剥離紙の一部を示す表面図である。
【図１２】本発明の他の実施例の剥離台紙に剥離紙を重ね、剥離紙の一部を切離した状態を示す説明図である。
【図１３】本発明の更に他の実施例のラミネートシートを仮着した剥離紙の表面図である。
【符号の説明】
１剥離台紙
２ラベル
３ラベル用紙
４ハーフカット
５剥離紙
６ラミネートシート
７、８、９不連続切線
１１表示
１４剥離台紙裏面のラベル図形
１６本の頁の側縁部
１７不連続切線

Claims

剥離台紙に仮着した粘着性のラベルと、剥離紙に仮着した上記ラベルを覆うための粘着性で透視性のラミネートシートを別個に有し、該ラミネートシートは上記ラベルに印字等の表示をした後に上記剥離紙を剥離台紙に位置決めして重ね合せたとき上記ラベルに重なり合う位置関係に剥離紙上に配置されており、上記剥離紙にはラミネートシートの粘着性面の一部を露出させることができるように切離し可能な不連続切線または折線を形成し、上記剥離台紙の裏面に、テストプリントできるように表面に仮着されているラベルと同じ配置にラベル図形を表示したラミネートラベルセット。
上記剥離台紙及び剥離紙は矩形状を為しており、それらの底辺と一側辺を揃えて重ね合わせて位置決めすることができるように形成している請求項１記載のラミネートラベルセット。
上記ラミネートシートは上記ラベルより大きく形成されている請求項１または２記載のラミネートラベルセット。
上記剥離台紙には複数のラベルが仮着されており、上記剥離紙には上記ラベルに対応するラミネートシートが仮着されている請求項１〜３のいずれかに記載のラミネートラベルセット。
上記ラベルは剥離台紙上に複数列に仮着されており、上記剥離紙には上記各列のラベルに対応するラミネートシートの一部を露出させることができるような複数の不連続切線又は折線を形成した請求項４記載のラミネートラベルセット。