JP3121970U - 料理用ターナー - Google Patents

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JP3121970U
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Abstract

【課題】フレキシブル性に優れ、鍋やフライパンなどの調理用具の大きさにかかわらず、スリットが拡径して食材下へと入り込めるなど、調理に頗る便利で洗浄し易い料理用ターナーを提供する。
【解決手段】ヘラ部2の外周端縁2aに沿って平行になるようにスリットを同心円弧状に穿設せしめる。また、スリットは、ヘラ部2の外周端縁2aよりも小さい径の第2円弧3aと、該第2円弧3aよりも小さい径の第3円弧3bと、該第3円弧3bよりも小さい径の第4円弧3cとを構成しており、どの方向からも均等に撓み易いなど、ヘラ部2のフレキシブル性が高められる。しかも、ヘラ部2の外周端縁側をフライパンに押さえつけることで撓み易くなり、先端側から、第2円弧3a、第3円弧3b、第4円弧3cの順で拡径しながらフライパンに当接できるため、その分、食材下に入れ易くなる。
【選択図】図2

Description

本考案は、料理用ターナー(turner)の改良に関し、更に詳しくは、フレキシブル性に優れて食材の下に入り易い料理用ターナーに関する。
従来、斯かる料理用ターナーとしては、例えば、柄部の先端に金属製のヘラ部(平板)を取り付けると共に、調理の際にそのヘラ部に食材を返し易くするためのカーブ面を設けてなるターナーが既に案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2001−231694号
しかしながら、上述した従来の料理用ターナーにあっては、仮令、柔らかい食材であっても巻き返えし易いといった利点を有するものの、ヘラ部の先端側にカーブ面があるため、食材の下にヘラ部が入りづらいといった問題があり、特に、フライパンなどの周側面(コーナー)にまでいっぱいに広がる料理(例えば、オムレツ、ホットケーキ等)の場合には、同周側面の大きさ(曲面R)との関係も相俟って、ヘラ部が同周側面に沿わなく食材下に入り込みにくいといった課題がある。
また、斯かる従来の料理用ターナーにあっては、力の入れ加減次第では、意に反してヘラ部先端のカーブ面が弾性力で跳ね返ってしまい、食材を散らしてしまうことが危惧されると共に、洗浄しづらいといった問題がある。
本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、フレキシブル性に優れ、鍋やフライパンなどの調理用具の大きさにかかわらず、ヘラ部の外周端縁(先端)を支点にして柄部をフライパンに押し付けるべく力を入れるだけで、スリットが拡径して食材下へと入り込めるなど、調理に頗る便利で洗浄し易い料理用ターナーを提供することを目的としたものである。
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨とする構成は、所定の長さを有する柄部と、該柄部の先端に設けられたヘラ部とを備えてなる調理用ターナーにおいて、前記ヘラ部に、少なくとも一以上のスリットを穿設せしめた料理用ターナーに存する。
また、前記スリットは、円弧状に形成されるのが良く、延いては、同スリットを所定間隔を介して同心状に穿設するのが良い。
本考案は上述のように構成され、前記ヘラ部に、少なくとも一以上のスリットを穿設したことによって、ヘラ部が撓み易くなるため、食材下に入り込み易くなると共に、使用後は、スリットにスポンジ束子を入れて洗うのではなく、撓ませたスリットの間にスポンジ束子を入れて洗浄することができるため、スリットの隅部まで細かく洗うことができるといった効果を奏する。
また、前記スリットを円弧状に形成したことによって、どの方向からも均等に撓み易くなるため、利き腕(右利き、左利き)に関係なく食材の下に入り込み、調理の手際も良くなるといった効果を奏する。
更に、前記スリットを所定間隔を介して同心円弧状に穿設することによって、第2円弧、第3円弧、第4円弧と大きさの異なるスリットを併用できるため、ヘラ部の外周端縁(先端)を支点にして柄部をフライパンに押し付けるべく力を入れるだけで、前記第2円弧、第3円弧、第4円弧が拡径して食材の下へと入り込めるため、鍋やフライパンなどの調理用具の大きさにかかわらず、簡単に食材を返すことができるなど、使用に頗る便利な料理用ターナーを提供できる。
また、本考案の料理用ターナーは、構成が単純であるため、大量生産に適し価格も低廉なものとして需用者に供給できるなど、本考案を実施することはその実益的価値が甚だ大である。
可撓性素材にて円形状に形成されたヘラ部に、所定間隔を介して同心円弧状に配置すべく複数のスリットを穿設せしめる。
次に本考案の実施の一例を図面を参照しながら説明する。図中Aは、本考案に係る料理用ターナーの実施の一例を示すものであり、この料理用ターナーAは、図1に示すように、所定の長さを有する柄部1と、該柄部1の先端に設けられたヘラ部2とを備えている。
柄部1は、例えば、耐熱性の合成樹脂材若しくは金属から成形されるものであり、先端にヘラ部2が一体的に連設してある。
ヘラ部2は、図2若しくは図3に示すように、厚みを薄くすることで可撓性を高めた円盤型を呈しており、その外周端縁2aに沿って平行になるようにスリット3,3…が一定間隔を介して同心円弧状に穿設されている。
換言すれば、このスリット3,3…は、ヘラ部2の外周端縁2a(第1円弧)よりも小さい径の第2円弧3aと、該第2円弧3aよりも小さい径の第3円弧3bと、該第3円弧3bよりも小さい径の第4円弧3cとを構成しており、どの方向からも均等に撓み易いなど、ヘラ部2のフレキシブル性が高められる。
また、斯かるスリット3,3…の存在で、食材との間に空気層を保持できることから、食材に対してのヘラ離れが良くなることは云うまでもない。
このように構成される本考案の料理用ターナーAは、ヘラ部2にスリット3,3…が同心円弧状に穿設されていることから、同ヘラ部2の外周端縁2a側をフライパンの底部4に押さえつけることで撓み易くなり、図4に示すように、先端側から、第2円弧3a、第3円弧3b、第4円弧3cの順で拡径しながらフライパン底部4に当接できるため、その分、食材下に入れ易くなるのである。
特に、フライパンの周側面にまで広がる料理(例えば、オムレツ、ホットケーキなど)の場合は、フライパンの大きさとの関係でヘラ部2が食材下へ上手く入りづらい時は、ヘラ部2の外周端縁2aを支点にして柄部1をフライパンに押し付けるべく力を入れるだけで、前述した第2円弧3a、第3円弧3b、第4円弧3cが拡径して食材の下へと入り込めるため、頗る便利である。
また、使用後は、ヘラ部2が撓み易いことから、換言すれば、金属製のようにスリット3,3…内にスポンジ束子の先端を入れて洗うのではなく、撓ませた状態(スリット3,3…が大きく拡径した状態)で、スポンジ束子を入れて洗うことができるため、スリット3,3…の隅部の細かい汚れまで洗い落とすことができる。因に、洗浄後は、フライパンなどの遊端部にヘラ部2のスリット3,3…を嵌着して立設させることもできる。
尚、本考案の料理用ターナーは、本実施例に限定されることなく、本考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するものである。例えば、本実施例で示しているスリット3,3…は、上述したようにフレキシブル性を高めて食材下にヘラ部2を入り込み易くすることができるのみならず、例えば、スリット3,3…で灰汁取りやソース等を取るのに使用できる。
また、食材に円く切り込みを入れたい時は、このスリット3,3…に沿って包丁等を入れるだけで簡単に円弧状の切り込みを入れることができ、更に、食材の上にヘラ部2を置いた状態でケチャップ、生クリーム、ホイップ若しくはチョコレートパウダー等をこのスリット3,3…に沿って塗れば、虹の如く綺麗にケチャップ類を塗り込めるなど、デコレーション的な使用も可能である。
尚、本実施例で示したヘラ部2の形状やスリット3,3…の数等は、本実施例に限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、ヘラ部2を四角型(図5(a)参照)、三角型(図示せず)、ハート型(図5(b)参照)等の適宜形状に成形できることは云うまでもない。
本考案に係る料理用ターナーの第1実施例を示す斜視図である。 同料理用ターナーの正面図である。 同料理用ターナーの側面図である。 同料理用ターナーのフレキシブル性を示す説明図である。 図5(a)は同料理用ターナーの第2実施例を示す要部説明図、図5(b)は同料理用ターナーの第3実施例を示す要部説明図である。
符号の説明
A 料理用ターナー
1 柄部
2 ヘラ部
2a 外周端縁(第1円弧)
3 スリット
3a 第2円弧
3b 第3円弧
3c 第4円弧
4 底部

Claims (3)

  1. 所定の長さを有する柄部と、該柄部の先端に設けられたヘラ部とを備えてなる調理用ターナーにおいて、前記ヘラ部に、少なくとも一以上のスリットを設けたことを特徴とする料理用ターナー。
  2. 前記スリットは、円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の料理用ターナー。
  3. 前記スリットは、所定間隔を介して同心状に穿設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の料理用ターナー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH072120A (ja) * 1993-04-21 1995-01-06 Honda Motor Co Ltd 作業用機械
JP2011125644A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Haruo Tada スリット灰汁取り
JP2012045184A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Mk Sangyo:Kk あく取り

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