JP3121720U - スラブトングに付設する倣いガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】人手を要することなく、位置決めが容易にでき、従って、作業性が向上するスラブトングに付設する倣いガイド装置を提供する。
【解決手段】揚重機によって吊下げ可能な吊りビーム15の左右両側にそれぞれ、下端部にはスラブ12を挟持する前後対となる挟持パッド30、31を備えたクロスリンク機構11、11aと、クロスリンク機構11、11aの開き制御を行う挟持パッドの開き保持機構とを備えるスラブトング100に付設する倣いガイド装置10、10aであって、クロスリンク機構11、11aのそれぞれ下部リンク部材32、33の下側には、挟持パッド30、31を備えた挟持パッド保持部材58、59を一定角度に保持する平行リンク機構が設けられ、挟持パッド保持部材58、59には、挟持パッド30、31より下方に突出してスラブ12の側部28、29に当接可能な位置決めガイド60、61が設けられている。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、トラッククレーン等の揚重機で吊下げられて、屋外のスラブヤードに配置されたスラブの野積み及び野払い作業に使用されるスラブトングの位置決めに用いるスラブトングに付設する倣いガイド装置に関する。
従来のスラブトングとして、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。このスラブトングにおいては、門型クレーンに搭載したクレーンクラブに設けられており、二組の把持爪を備えたスラブトングのセンターを基準として、等間隔にクレーンクラブ上に設置された位置決め用カメラによって撮影した映像を処理し、運転室に設置したモニター上でスラブの端面が一直線上に揃うようにすることだけで、スラブトングのセンタリングができるように構成されている。しかし、このスラブトングは、門型クレーンに搭載したクレーンクラブに設けることはできるが、例えば、移動が容易なトラッククレーンに設けることはできない。
このため、旋回手段を具備していないトラッククレーンにワイヤ玉掛けして使用するスラブトングは、例えば、吊りビームの左右両側にそれぞれ設けられた前後対となる挟持パッドを介して、スラブの幅方向両側面を把持する形態となっている。
特開平11−5688号公報(図1〜図3)
しかしながら、前記従来のスラブトングにおいては、吊りビームを介してトラッククレーンに吊りワイヤで吊下げているので、スラブトングが水平面内で旋回し易く、このため、スラブトングのスラブに対する位置決めが困難であり、この結果、人手を要すると共に作業性が悪かった。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、人手を要することなく、位置決めが容易にでき、従って、作業性が向上する、スラブトングに付設する倣いガイド装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係るスラブトングは、揚重機によって吊下げ可能な吊りビームと、前記吊りビームの左右両側にそれぞれ上端部がピン連結されて下端部にはスラブを挟持する前後対となる挟持パッドを備えたクロスリンク機構と、前記吊りビームの中央に設けられ、下部に前記スラブに載る着床パッドを有し、前記クロスリンク機構の開き制御を行う挟持パッドの開き保持機構とを備えるスラブトングの前記クロスリンク機構の下部に取付ける倣いガイド装置であって、前記クロスリンク機構のそれぞれ下部リンク部材の下側には、前記挟持パッドを備えた挟持パッド保持部材を一定角度に保持する平行リンク機構が設けられ、前記挟持パッド保持部材には、前記挟持パッドより下方に突出して前記スラブの側部に当接可能な位置決めガイドが設けられている。
本考案に係るスラブトングに付設する倣いガイド装置において、前記挟持パットの開き保持機構は、前記左右のクロスリンク機構の前記下部リンク部材の中間部より下位置にピンを介して連結される水平連結ビームを備え、該水平連結ビームの一部を用いた前記各平行リンク機構によって前記挟持パッド及び前記位置決めガイドの前記スラブへの当接面が実質的に垂直に保持されるのが好ましい。
本考案に係るスラブトングに付設する倣いガイド装置において、前記位置決めガイドは前記挟持パッド保持部材に上下動可能に取付けられ、該位置決めガイドの自重によって常時前記挟持パッドの下方に突出しているのが好ましい。
本考案に係るスラブトングに付設する倣いガイド装置において、前記位置決めガイドの当接面は、前記挟持パッドの当接面より僅少の範囲(例えば、3〜20mm)で開き後退位置に設けられるのが好ましい。
請求項1〜6記載のスラブトングに付設する倣いガイド装置は、クロスリンク機構のそれぞれ下部リンク部材の下側に設けられた平行リンク機構により、挟持パッドが設けられた挟持パッド保持部材が一定角度に保持されると共に、挟持パッド保持部材には、挟持パッドより下方に突出してスラブの側部に当接可能な位置決めガイドが設けられているので、位置決めガイドをスラブの側部に当接させながら、スラブに対するスラブトングの位置決めができ、これにより、人手を要することなく位置決めが容易にでき、この結果、省力化できると共に、作業性が向上する。
特に、請求項2記載のスラブトングに付設する倣いガイド装置においては、左右のクロスリンク機構の下部リンク部材の中間部より下位置にピンを介して連結される水平連結ビームの一部を用いた各平行リンク機構によって挟持パッド及び位置決めガイドのスラブへの当接面が実質的に垂直に保持されるので、簡単な機構で、コンパクトに構成できる。
請求項3、4記載のスラブトングに付設する倣いガイド装置においては、位置決めガイドは挟持パッド保持部材に上下動可能に取付けられ、位置決めガイドの自重によって常時挟持パッドの下方に突出しているので、構造が簡単で、別途、駆動源及び駆動機構や複雑な制御を必要としない。
請求項5、6記載のスラブトングに付設する倣いガイド装置においては、位置決めガイドの当接面は、挟持パッドの当接面より僅少の範囲で開き後退位置に設けられているので、挟持パッドの当接面でスラブを挟持する際、位置決めガイドが障害とならない。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1は本考案の一実施の形態に係るスラブトングに付設する倣いガイド装置の側面図、図2は同スラブトングに付設する倣いガイド装置の正面図、図3(A)、(B)はそれぞれ、同スラブトングに付設する倣いガイド装置を用いて最小幅、最大幅のスラブを挟持した状態を示す説明図、図4は同スラブトングに付設する倣いガイド装置の要部説明図である。
図1〜図3に示すように、本考案の一実施の形態に係るスラブトングに付設する倣いガイド装置10、10aが設けられたスラブトング100は、例えば、揚重機の一例であるトラッククレーンに吊下げられて、屋外のスラブヤードに配置されたスラブ12の野積み及び野払い作業に使用される。対象となるスラブ12の幅はX
(例えば、500〜1800mm、本実施の形態では1600mm、なお、図1の二点鎖線で示すスラブ12aの幅はスラブ12より小さく600mm)、スラブ12の長さはL
(例えば、4000〜13000mm、本実施の形態では5000〜11500mm)、厚さはT(例えば、100〜300mm、実施の形態では135〜210mm)、自重は約20〜35トン/枚である。
スラブトング100は、トラッククレーンによって吊りワイヤ(図示せず)を介して吊下げ可能な吊り下げ部13、14が上側に中心間隔N(例えば、3500〜5000mm、本実施の形態では4000mm)をあけて設けられた吊りビーム15と、吊りビーム15の左右(長手方向)両側に中心間隔K(例えば、2500〜4000mm、本実施の形態では3000mm)をあけてそれぞれ上端部が取付け部材16、17を介してピン18、19で連結され、下部にはスラブ12を挟持する前後対となる挟持パッド30、31を備えたクロスリンク機構11、11aを有している。
左右のクロスリンク機構11、11aはそれぞれ、吊りビーム15の前後(幅方向)に対向して回動可能な対となる上部リンク部材20、21と、対となる上部リンク部材20、21の下端部にピン22、23を介して上端部が連結され、中間部で交差して開閉して、スラブ12の両側部28、29を挟持可能な挟持パッド30、31がそれぞれ設けられた前後対となる下部リンク部材32、33とを備えて構成されている。各クロスリンク機構11、11aの下部リンク部材32、33の中間部より下位置には、ピン24、25を介して水平連結ビーム26が連結されている。なお、左右のクロスリンク機構11、11aは、実質的に同じ構成となっている。
図2に示すように、上部リンク部材20、21及び下部リンク部材32、33は、それぞれ、吊りビーム15の長手方向に所定の間隔をあけて平行に対向して配置された2枚の板材を備えている。
また、水平連結ビーム26は、下部リンク部材32、33の2枚の板材の間に間隔をあけて平行に対向して配置された2枚の板材を備えている。
図3に示すように、下部リンク部材32(33も同じ)は、側面視して屈曲した形状に形成されており、図3 (B)に示すように、最大幅のスラブ12を挟持した状態では、ピン22に基部が連結され、スラブ12の幅方向中心に向かって上側に傾斜する基側部34と、基側部34の先端に下側に傾斜して一体的に連結された中間部35と、中間部35の先端に一体的に連結され、略垂直に配置された先側部36とを有している。
スラブトング100は挟持パッド30、31をスラブ12の両側部28、29に当接し、吊りビーム15を吊上げることによって、スラブ12の自重によって両側部28、29をクランプする構造となっている。
図1及び図2に示すように、吊りビーム15の中央下部には、下端にトングキー37を備えた上側連結ブロック38が接続部材38aを介してピン44に連結されており、一方、クロスリンク機構11、11aにそれぞれ設けられた水平連結ビーム26の中央部下端同士を連結し、吊りビーム15の真下に、吊りビーム15と平行に配置されたクロスリンク連結部材39の長手方向中央部には、上端にトングキー37が連結及び連結解除される連結部40を備えた下側連結ブロック41が固定ピン42、43を介して設けられている。
更に、上側連結ブロック38の上端には、リンク部材47の基端が一体的に設けられ、一方、下側連結ブロック41の上部には、基端部がピン45を介して連結されたリンク部材48が設けられており、リンク部材47、48の先端部同士がピン46を介して連結されている。クロスリンク連結部材39の長手方向両側には、中心間隔Hをあけて着床ブロック49、50がねじ締結により取付けられており、着床ブロック49、50の下端部には矩形状の着床パッド51、52が水平に取付けられている
ここで、上側連結ブロック38及び下側連結ブロック41、リンク部材47、48、クロスリンク連結部材39、水平連結ビーム26及び着床ブロック49、50を備えて挟持パッドの開き保持機構が構成されており、挟持パッドの開き保持機構により、クロスリンク機構11、11aの前後対となる挟持パッド30、31の開き制御を行うようになっている。
また、挟持パッドの開き保持機構により、挟持パッド30、31はトングキー37によるキーロック時にパッド間隔が最大開きY(本実施の形態では1700mm)に保持されて移動することができるようになっている。
図1に示すように、一対の下部リンク部材32、33の対向する内側には、ピン24、25に短尺のトルクアーム53、54の基部が連結されており、トルクアーム53、54の先部間には、同期用ロッド55がピン56、57を介して連結されている。
なお、上述の構成は、既設のスラブトングの構成と基本的に同じものである。
以下に、クロスリンク機構11、11aの下部にそれぞれ取付ける倣いガイド装置10、10a(10aは、10と勝手違いに構成されているので、以下、倣いガイド装置10a側の構成部材の符号は括弧内に示す)について詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、下部リンク部材32(33)の先側部36にはそれぞれ、下部リンク部材32(33)の回動位置 (回動角度)に関係無く、常に一定角度に姿勢が維持される挟持パッド保持部材58(59)が取付けられており、挟持パッド保持部材58(59)には、上下動可能で、かつ、挟持パッド30(31)より下方に突出してスラブ12の幅方向側部28(29)に当接可能な位置決めガイド60(61)が設けられている。
図3(A)、(B)に示すように、挟持パッド保持部材58(59)は、下部リンク部材32(33)の先側部36にピン62(63)を介して連結されると共に、水平連結ビーム26の長さ方向にピン24(25)と間隔Pをあけて基部がピン64(65)を介して連結された同期用リンク66(67)の先部にピン68(69)を介して連結されている。
しかも、ピン62(63)、ピン24(25)、ピン64(65)及びピン68(69)の中心を頂点とする四角形は平行四辺形になっており、従って、下部リンク部材32(33)、水平連結ビーム26(26)、同期用リンク66(67)及び挟持パッド保持部材58(59)によって平行リンク機構が形成されている。
平行リンク機構によって、下部リンク部材32(33)の開き角度に関係なく、挟持パッド保持部材58(59)を一定角度に保持することができる。なお、図2に示すように、同期用リンク66(67)は、水平連結ビーム26の2枚の板材の間に間隔をあけて平行に対向して配置された2枚の板材70、71を有している。
挟持パッド保持部材59は挟持パッド保持部材58と勝手違いに形成されているので、以下、挟持パッド保持部材58について、図2及び図4を参照して説明する。
下部リンク部材32の先側部36の2枚の板材間には、挟持パッド保持部材58の主要部である挟持ベース本体72が、ピン62を介して取付けられている。
挟持ベース本体72は、水平連結ビーム26の2枚の板材に対応する位置に、2枚の板材と同じ間隔をあけて配置され、ピン62が挿通する挿通孔73及びピン68が挿通する挿通孔74形成された対となるピン受けプレート75、76と、ピン受けプレート75、76のスラブ12側端部を連結する連結プレート77と、ピン受けプレート75、76のピン68の軸方向外側にそれぞれ、下部リンク部材32の2枚の板材と同じ間隔をあけて一体的に配置され、挿通孔74よりスラブ12幅方向外側にピン孔78が形成された対となるガイド取付けプレート79、80とを備えている。
挟持ベース本体72の下部リンク部材32の厚さ方向外側、即ち、2枚の板材の外側にはそれぞれ、挟持ベース本体72のガイド取付けプレート79、80のピン孔78に嵌入された連結部材の一例である固定ピン81が挿通する挿通孔82が形成され、側面視して変形四角形の略同じ形状を有する板状の対となる外フレーム83及び内フレーム84が設けられている。固定ピン81の両端部はキープレート81aを介して外フレーム83、内フレーム84の外面に固定されている。
外フレーム83及び内フレーム84のスラブ12幅方向内側の上下には、連結部材の一例である、外フレーム83、内フレーム84の内側間に配置された2本のパイプ状のスペーサ85、86及びスペーサ85、86内部を貫通する連結ボルト87、88が取付けられている。ここで、挟持パッド保持部材58は挟持ベース本体72、外フレーム83及び内フレーム84、固定ピン81、スペーサ85、86及び連結ボルト87、88を備えて構成されている。
外フレーム83には、断面矩形状の位置決めガイド60が上下にスライド可能な摺動部89が形成されており、挟持ベース本体72の連結プレート77の前面には、挟持パッド30がねじ締結により着脱可能に取付けられている。挟持パッド30の下部に形成された当接面
(挟持面)90は、位置決めガイド60の当接面91より距離Gだけスラブ12側に突出している。即ち、位置決めガイド60の当接面91は、挟持パッド30の当接面90より僅少の範囲(例えば、G=3〜20mm、より好ましくは8〜15mm、本実施の形態では10mm)で開き後退位置に設けられている。従って、平行リンク機構11によって挟持パッド30のスラブ12への当接面90及び位置決めガイド60のスラブ12への当接面91が実質的に垂直に保持される。
位置決めガイド60の上部には、水平方向に間隔をあけて2本の保持ピン92、93が位置決めガイド60を厚み方向に貫通して両側を突出して設けられており、該突出した部分が外フレーム83の上端面94に掛止されて、位置決めガイド60が摺動部89から抜けて落下しないようになっている。また、位置決めガイド60の下部には、位置決めガイド60によりスラブ12を位置決めしない
(不使用の)場合に、引き上げて下降防止ロックピン95により掛止するための、ピン孔96が形成されている。下降防止ロックピン95には、紛失防止用のチェーンが取付けられて外フレーム83に設けられた抜け止めピン97を差し込むためのキリ孔が形成されている。
かかる構成によって、位置決めガイド60(61も同じ)は、例えば、スラブ12の表面等に衝突した場合に下から突き上げられ、また、位置決めガイド60の自重により下降して、保持ピン92、93によって挟持パッド30下の当接面91の上下方向の長さS
(=ガイドストローク、本実施の形態では200mm)を一定にすることができる。
次いで、本考案の一実施の形態に係るスラブトングに付設する倣いガイド装置10、10aが設けられたスラブトング100の使用方法及び作用(又は動作)について、図を参照しながら説明する。
吊りビーム15の吊り下げ部13、14のピンを引き抜き、専用の吊りワイヤの掛け部をピンの挿入位置に配置して、ピンを挿入し、吊りワイヤにスラブトング100を取付ける。
図1及び図2に示すように、スラブ12の側部28が当接する側の倣いガイド装置10、10aの位置決めガイド60、61を選択して、図4に示すように、保持ピン92、93により位置決めガイド60、61を保持する。一方、スラブ12の側部29が当接する側の倣いガイド装置10、10aの位置決めガイド60、61を一旦平面に着地させてから下降防止ロックピン95を位置決めガイド60、61のピン孔96にセットし、下降防止ロックピン95に抜け止めピン97を差し込む。なお、挟持パッドの開き保持機構のトングキー37が連結部40に連結されており、左右の前後対となる挟持パッド30、31はキーロック時のパッド間隔(最大開きY)に保持されているものとする。
トラッククレーンによりスラブトング100を巻上げて、吊り対象のスラブ12上方に移動させ、スラブトング100をスラブ12の中心(長さ方向及び幅方向共)に合わせてゆっくり巻き下げ、選択された位置決めガイド60、61の下端からスラブ12の上面12bまでの距離が例えば、200〜400mmの位置でスラブトング100を停止させる。
選択した側の位置決めガイド60、61の当接面91をスラブ12の側部28に少しもたれかけるように、トラッククレーンを操作しながらスラブトング100をゆっくり巻き下げ、着床パッド51、52を介してスラブトング100をスラブ12の上面12bに着床させ、スラブトング100の下降を一旦、停止する。なお、着床寸前又は着床後に、トラッククレーンを操作してスラブトング100をスラブ12の中心に戻す。
この後、着床パッド51、52がスラブ12の上面12bに着床した後、更に、トラッククレーンによりスラブトング100を極力ゆっくり巻き下げて (例えば、約100mm)、吊りワイヤが垂れるようにし、トングキー37の連結解除を行って、対となる挟持パッド30、31の開きの保持を解除する。
スラブトング100が下降限まで充分降りて停止しているのを確認してから、トラッククレーンによりスラブトング100をゆっくり巻上げると、既にトングキー37が連結解除されているので、巻上げに伴い対となる挟持パッド30、31が閉まり始め、対となる挟持パッド30、31がスラブ12の側部28、29をクランプする。その後、スラブ12が地切りされたら、スラブトング100の巻上げを一旦、停止する。ここで、対となる挟持パッド30、31がスラブ12の側部28、29を一杯に抱え込んでいること及びスラブ12がバランス良く吊り上げられていることを確認する。この際、もし問題があれば、再度スラブトング100をスラブ12に着床させてやり直す。
トラッククレーンによりスラブ12を安全な高さまで吊り上げ、目的地まで移動して、既積みスラブの上に着地させるが、着地の際、選択された位置決めガイド60、61の当接面91を既積みスラブの側部に倣わせて、位置決め操作を行う。
スラブ12を既積みスラブの上に着地させた後、スラブトング100を更に、吊りワイヤが垂れるまでゆっくり巻き下げて、対となる挟持パッド30、31を開いてスラブ12の側部28、29から離し、その後トングキー37を連結部40に連結させて、対となる挟持パッド30、31の開きをキーロック時のパッド間隔(最大開きY)に保持する。
スラブトング100をトラッククレーンにより巻上げて、スラブ12からスラブトング100を抜き取る。
本考案は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本考案のスラブトングに付設する倣いガイド装置を構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。
本実施の形態では、下部リンク部材を間隔をあけて配置した2枚の板材で構成し、水平連結ビームを下部リンク部材の厚さ方向中央(2枚の板材の間)に配置したが、これに限定されず、必要に応じて、下部リンク部材を1枚の板材とすることもできる。
下からの突き上げ及び自重により位置決めガイドの上下動を行ったが、これに限定されず、必要に応じて、駆動源及び駆動機構を用いて位置決めガイドを上下動することもできる。
スラブ12の側部28に当接する側の位置決めガイド60、61を選択したが、これに限定されず、必要に応じて、スラブ12の側部29に当接する側の位置決めガイド60、61を選択することも又は両側共使用することもできる。
本考案の一実施の形態に係るスラブトングに付設する倣いガイド装置の側面図である。 同スラブトングに付設する倣いガイド装置の正面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同スラブトングに付設する倣いガイド装置を用いて最小幅、最大幅のスラブを挟持した状態を示す説明図である。 同スラブトングに付設する倣いガイド装置の要部説明図である。
符号の説明
10、10a:スラブトングに付設する倣いガイド装置、11、11a:クロスリンク機構、:12、12a:スラブ、12b:上面、13、14:吊り下げ部、15:吊りビーム、16、17:取付け部材、18、19:ピン、20、21:上部リンク部材、22、23:ピン、24、25:ピン、26:水平連結ビーム、28、29:側部、30、31:挟持パッド、32、33:下部リンク部材、34:基側部、35:中間部、36:先側部、37:トングキー、38:上側連結ブロック、38a:接続部材、39:クロスリンク連結部材、40:連結部、41:下側連結ブロック、42、43:固定ピン、44、45:ピン、46:ピン、47、48:リンク部材、49、50:着床ブロック、51、52:着床パッド、53、54:トルクアーム、55:同期用ロッド、56、57:ピン、58、59:挟持パッド保持部材、60、61:位置決めガイド、62、63:ピン、64、65:ピン、66、67:同期用リンク、68、69:ピン、70、71:板材、72:挟持ベース本体、73:挿通孔、74:挿通孔、75、76:ピン受けプレート、77:連結プレート、78:ピン孔、79、80:ガイド取付けプレート、81:固定ピン
(連結部材)、81a:キープレート、82:挿通孔、83:外フレーム、84:内フレーム、85、86:スペーサ (連結部材)、87、88:連結ボルト (連結部材)、89:摺動部、90:当接面
(挟持面)、91:当接面、92、93:保持ピン、94:上端面、95:下降防止ロックピン、96:ピン孔、97:抜け止めピン、100:スラブトング

Claims (6)

  1. 揚重機によって吊下げ可能な吊りビームと、
    前記吊りビームの左右両側にそれぞれ上端部がピン連結されて下端部にはスラブを挟持する前後対となる挟持パッドを備えたクロスリンク機構と、
    前記吊りビームの中央に設けられ、下部に前記スラブに載る着床パッドを有し、前記クロスリンク機構の開き制御を行う挟持パッドの開き保持機構とを備えるスラブトングの前記クロスリンク機構の下部に取付ける倣いガイド装置であって、
    前記クロスリンク機構のそれぞれ下部リンク部材の下側には、前記挟持パッドを備えた挟持パッド保持部材を一定角度に保持する平行リンク機構が設けられ、
    前記挟持パッド保持部材には、前記挟持パッドより下方に突出して前記スラブの側部に当接可能な位置決めガイドが設けられていることを特徴とするスラブトングに付設する倣いガイド装置。
  2. 請求項1記載のスラブトングに付設する倣いガイド装置において、前記挟持パットの開き保持機構は、前記左右のクロスリンク機構の前記下部リンク部材の中間部より下位置にピンを介して連結される水平連結ビームを備え、該水平連結ビームの一部を用いた前記各平行リンク機構によって前記挟持パッド及び前記位置決めガイドの前記スラブへの当接面が実質的に垂直に保持されることを特徴とするスラブトングに付設する倣いガイド装置。
  3. 請求項1記載のスラブトングに付設する倣いガイド装置において、前記位置決めガイドは前記挟持パッド保持部材に上下動可能に取付けられ、該位置決めガイドの自重によって常時前記挟持パッドの下方に突出していることを特徴とするスラブトングに付設する倣いガイド装置。
  4. 請求項2記載のスラブトングに付設する倣いガイド装置において、前記位置決めガイドは前記挟持パッド保持部材に上下動可能に取付けられ、該位置決めガイドの自重によって常時前記挟持パッドの下方に突出していることを特徴とするスラブトングに付設する倣いガイド装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のスラブトングに付設する倣いガイド装置において、前記位置決めガイドの当接面は、前記挟持パッドの当接面より僅少の範囲で開き後退位置に設けられていることを特徴とするスラブトングに付設する倣いガイド装置。
  6. 請求項5記載のスラブトングに付設する倣いガイド装置において、前記僅少の範囲は3〜20mmの範囲であることを特徴とするスラブトングに付設する倣いガイド装置。
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JP2019163351A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 日本製鉄株式会社 コークス炉の築造方法およびコークス炉の築造装置

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