JPS5849679B2 - ケ−シング・パイプを井孔中に通すように設定する為の装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 簡単にいえば、本発明はケーシング・パイプ乞井孔に通
すためケーシングを突き立てる（設定する）装置に係る
ものである。

この装置はケーシング・パイプのほぼ直立の部分を把持
するためのケーシング操作ヘッドを含んでいる。

このヘッドは井孔にわたり延びている２つの交差した水
平軸組に沿い制御されて可動である。

ケーシング操作ヘッドは１た垂直軸線に沿い垂直にも可
動である。

本発明の装置はヘッドと共に運動するようそれに取付け
た作業台を備えている。

この台は作業員を支持するようにしてある。

更に１た、この台にはケーシング操作ヘッドを作動させ
る制御装置が装着され、それにより台に支持された作業
員はケシング・パイプの突き立て部分を視覚により観察
してそれを案内しその後制御装置を作動させてパイプの
突き立て部分を解放できる。

本発明の装置はパイプを上述の第１のケーシング操作ヘ
ッドの下方の間隔をあけた個所で把持しテハイフの操作
を容易にする第２のケーシング操作ヘッドを含むことも
でき、この第２のヘッドも１た作業台に装着された制御
装置により制御できる。

第１図を参照すると、符号１１はデッキ１３に装着され
それから上方に延びている４つのデリック脚１２を有す
るデリックを総体的に示す。

デッキ１３Ｋはデリック１１に支持されて示してある走
行ブロック１５を含むドリル装置の種々の部分を作動さ
せる従来技術の引上げ機構１４が装着されている。

走行ブロック１５にはケーシング・パイプのストリング
（ ｓｔｒｉｎｇ ） Ｋ係合してそれを持上げる型式
のエレベータ１６が装着され、かつ、このブロックから
懸垂している。

エレベータ１６には上方のワイヤライン・スリング２８
と下方のワイヤライン・スリング２９とが取付けられか
つそれから懸垂していて、これらスリングは従来技術の
ものであ９ケーシング・パイプの如き１本のパイプの端
部の１わりに係止し従ってこのようなパイプは後述する
ように走行ブロック１５が上方に運動するとデリック１
１内の位置に持上げできる。

走行ブロック１５は米国特許第３５０７４０５号明細書
に記載された一般的型式のフック式ブロックけん引装置
１７により図示した中心位置に向かったｂそれから離れ
たり運動するようにした配置に示してある。

けん引装置１７は、下端部がデッキ１３Ｋ設けたラット
ホール（ ｒａｔｈｏｌｅ ） １ ９上にほぼ垂直に
配置されてデリック１１Ｋ支持されている案内軌道１８
に接続されている。

ラットホール１９にはその際には使用されていないドリ
ル装置の一部分が支持されている。

該ドリル装置は上端部が従来技術のスイベル２１に取付
けてあるケーリー（ｋｅｌｌｙ） ２ ０を含んでいる
。

デツキ１３には１た、たとえば、米国特許第３７６８６
６３号および第３５６１８１１号明細書に記載した型式
のフィンガー・ボード（ｆｉｎｇｅｒｂｏａｒｄ ）
２ ６ １１Ｃより後退位置に保持されている直立のド
リルパイプのスタンド２５が支持されているパイプ・ラ
ック基部２４が装着されている。

デリックＩＩＫは１た上方のパイプ設定装置（ ｒａｃ
ｋｅｒ ） ３ ０と、中間のパイプ設定装置３１と下
方のパイプ設定装置３２とが装着されている。

これらパイプ設定装置３０，３１，３２は米国特許第３
５６１８１１号明細書に記載されたものと構造と作用と
がほぼ同じである。

更に説明すると、上方のパイプ設定装置３０は第１図の
右側に示したデリック脚１２間に水平にすなわち横方向
に延びている水平のキャリジ軌道３５を含んでいる。

軌道３５は両方のキャリジ３６を横方向に運動するよう
支持し、このキャリジ３６は横方向に延びている案内３
′７を支持し、内端部に載置ヘッド３９を有している上
方アーム３８が軸線方向に運動するよう装着されている
。

ヘッド３９はパイプを把持し所望に応じてパイプをデリ
ック１１内で横方向に動かす液圧作動の掛け金を有して
いる。

下方のパイプ設定装置３２は上方のパイプ設定装置３０
とほぼ同じで第１図から見てデリック１１の右側のデリ
ック脚１２間に延びている水平の軌道４１を含んでいる
。

軌道４１には下方のアーム４４が軸線方向に運動するよ
う装着されている横方向に延びた案内４３が取付けてあ
る横方向すなわち水平に運動するキャリジ４２が装着さ
れていて、アーム４４の内端部にはヘッド３９と同様な
ヘッド４５が取付けてある。

中間のパイプ設定装置３１も昔た上下のパイプ設定装置
３０．３２と同様に２つのデリック脚１２間に延び横方
向すなわち水平に運動するようキャリジ５１が装着され
ている。

キャリジ５１はアーム５３が軸線方向に運動するよう装
着されている案内５２を支持している。

アーム５３の内端部はほぼ垂直に延びたヘッド支持体５
４に取付けられ、この支持体５（Ｋはケーシング操作ヘ
ッド５５が垂直に運動するよう装着されている。

従って、ケーシング操作ヘッド５５が後述するようにケ
ーシングが位置決めされる井孔上方にわたり延びている
２つの交差する水平軸線に沿い制御されて可動であるこ
とが判ろう。

このことはアーム５３が案内５２に相対的に１つの軸線
に沿い可動であり、筐た、キャリジ５１が軌道５０上を
別の軸線に沿い可動であることによる。

更に１た、ケーシング操作−＼ツド５５が後述しかつ前
記米国特許明細書に記載した如くヘッド支持体５４上を
それに相対的に可動であることにより垂直軸線に沿い可
動であるといえよう。

ケーシング操作ヘッド５５は液圧作動のシリンダ５８の
作用によりヘッド支持体５４上を可動で、このシリンダ
５８のピストンはデリック１１に取付けた滑車６０の１
わりに案内され他端部がパイプ操作ヘッド５５に取付け
て示したワイヤ５９に取付けてある。

従って、シリンダ５８が作動すると、ケーシング操作ヘ
ッド５５はヘッド支持体５４に沿い上下せしめられる。

ヘッド支持体５４の上端部にはロー２６１が装着され、
ワイヤ５９がヘッド支持体５４に直接係合しないように
配置されている。

第１図には、ケーシング操作ヘッド５５とヘッド支持体
５４とが共に１本のパイプ６３を、そのピン状下端（
ｌｏｗｅｒ ｐｉｎ ｅｎｄ ）が従来技術の回転装置
に装着された支持板６６に装着されているスパイダ６５
によって支持されて示してあるケーシング・ストリング
６４の箱状端部（ｂｏｘ ｅｎｄ）内に差し込筐れた直
後の時点で、当該パイプが横方向に運動しないよう係合
して保持している状態を示してある。

特に第２図と第３図とを参照して装置の更に詳細の点を
説明する。

第２図を参照すると、ヘッド支持体５４がブロック７４
に取付けた４個のローラ７３Ｋ係合するよう配置された
軌道を形或する２個の対向した溝形部材１２で構或され
ていることが認められよう。

ブロック７４′ｖｃは前記したケーシング操作ヘッド５
５が堅固に取付けてある。

ヘッド５５は当業界に知られているようにケーシングー
パイプ６３の如きパイプの１わりに締付けられたりそれ
から解放されたりするよう複動液圧シリンダにより開閉
するようにされた液圧掛け金７８を含んでいる。

第２図を見れば、ワイヤ５９が耳状突起７９と接続Ｕリ
ンク８０とによりヘッド５５に接続されていることが判
ろう。

本発明の作業台は総体的に符号８２で示してあり底の互
いに交差する部材８４によう包囲された金属製の格子状
床８３を含み、この床の１つの隅には直立のアングル部
材８５が取付けてありこの隅と反対側には１対の部材８
５のほぼ２倍の長さの直立のアングル部材８６が取付け
てある。

台８２の他の隅には直立のＵ一字形の溝部材９０が形或
されこの溝部材は１対の上方ローラ９１と、１対の中間
口ー２９２と１対の下方のローラ９３とを支持し、これ
らのローラはヘッド支持体５４の側部に衝合するように
配置されている。

作業台８２は直立部材８５．８６と溝部材９０との間に
取付けられ床８３上の作業員を保護する囲いを形成する
中間の互いに交差する４個の部材９４を含んでいる。

作業台８２は更にまた直立部材８６間に延びている上方
の交差部材９５と溝部材９０と隣接した直立部材８６と
の間に延びている別の交差部材９６とを含んでいる。

作業台８２はケーシング操作ヘッド５５のハウジング部
分中に延びる適当なボルト９９を収容する複数のボルト
孔を有する取付け板９８によりケーシング操作ヘッド５
５に着脱自在に取付けてある。

取付け板９８は隣接した中間の交差部材９４と補助部材
１００とに取付けられ台８２Ｋ剛強な支持力を与えてい
る。

ヘッド５５が水平方向か垂直方向かいずれかに運動する
と、作業台８２がそれと共に動く。

従って、作業台８２に乗った人は後述するある操作段階
の作業を行うよう常にケーシング操作ヘッド５５付近に
位置するようになる。

作業台８２にはヘッド５５を操作する制御装置が装着さ
れ、この制御装置はいずれも取付け板９８に装着されて
いる水平制御レバー１０４、掛け金制御レバー１０５と
垂直制御レバー１０６との型式にしてある。

制御レバー１０４，１０５，１０６は従来技術のもので
あり当業者に周知の方法で水平制御レバー１０４が井孔
上方にわたる水平面内をアーム５３とヘッド５５とが運
動するのを制御する。

制御レバー１０５は掛け金７８の開閉を制御し制御レバ
ー１０６は組合わせシリンダ５８の作用を制御しそれに
より前にも述べたようにヘッド５５をヘッド支持体５４
に相対的に上下動する。

ケーシング・パイプな井孔中に通す間に、走行ブロック
１５は、通常では上方のスリング２８の下端部がデツキ
１３の付近のパイプランプ（ｐｉｐｅｒａｍｐ ）に既
に位置決めされているケーシング・パイプに取付けられ
筐た下方のスリング２９の下端部が水平のパイプラック
（ｐｉｐｅ ｒａｃｋ）上に位置決めされた別のケーシ
ング・パイプに取付けられるようになる１で、引下げら
れる。

次いで、走行ブロック５０は引上げられ、それによりパ
イプ６３の如きケーシング・パイプをデリンク１１内の
ほぼ直立位置に引上げると同時に他のケーシング・パイ
プをパイプラインに引張る。

上方のスリング２８Ｋケーシング・パイプを支持させて
おき、作業台８２Ｋ乗った作業員１０２はケーシング操
作ヘッド５５を第１図に示した如くケーシング・パイプ
に１で動かしその壕わりに締付けられるようにする。

掛け金１８が通常ではケーシング・パイプ６３の重量を
支持する程度には強い把持力を有してないがケーシング
・パイプ６３をデリック１１内で横方向に動かす程度の
強さの把持力を有していることが理解できよう。

作業員１０２は、掛け金７８にケーシング・パイプ６３
をこのように把持させておいて、ケーシング・パイプ６
３の軸方向における整合状態を視覚により観察でき１た
ケーシング・パイプ６３がブロック１５により引下げら
れる間にヘッド５５の水平運動を制御することによりケ
ーシング・パイプ６３を第１図に示した突き立て位置に
案内できる。

次いで従来技術のパイプばさみ（ｐｉｐｅ ｔｏｎｇｓ
）がケーシング・パイプ６３にケーシング・ストリング
６４を装着してケーシング・パイプ６３の組立てを完了
する。

このようにケーシング・パイプ６３を組立てた時、作業
員１０２は上方のスリング２８を引離しエレベータ１６
をその際にケーシング・パイプ６３の一部分を形成して
いるケーシング・パイプ６３の上端部に再び係合させそ
の後ケーシング・パイプな井孔中に引下げるに便利な位
置にされ、井孔中にケーシング・パイプ６３を引下げる
と前記した作業が操返される。

作業台８２は垂直に可動であるから、作業者は必要に応
じ、エレベータ１６を係合したり外したり、１た、スリ
ング２８を外したりする如く、種々の手動操作を行う為
に所望の位置に移動できる。

本発明のある実施態様では、作業台８２には１た、たと
えば、デッキ１３上の作業員が通常では操作する下方の
ヘッド４５を操作する追加の匍脚レハー（図示せず）を
設けることもできる。

この場合には、作業員１０２はケーシング・パイプ突き
立て作業中パイプの整合操作を完全に制御する。

本発明は作業員がケーシング・パイプを突き立て作業を
一層正確に、便利にしかも短時間に行える有利な位置か
ら突き立て作業を行えるようにするか、又は、この作業
を補助する場所に移動できるようにする装置を提供する
ものである。

更に１た、本発明の装置は作業員が、たとえば、エレベ
ータ、スリング等の操作の如き他の追加の作業も行う位
置を占められるようにもする。

更Ｆｃ４た、本発明の装置は作業員を支持する安定した
支持台を提供するものである。

第４図を参照して本発明の変形飼の装置について説明す
る。

この変形例の装置は、アダプタ板１１０が取付け板９８
上に装着して示してあり従来技術のヘッド５５Ｋより通
常では操作できない大きい寸法のケーシング・パイプを
処理できるようにした点を除いて前記した実施態様の装
置と同様である。

アダプタ板１１０は適当なボルトにより取付け板９８に
取付けられ、このアダプタ板１１０の外端部にはパイプ
１１２の如き大きい寸法のケーシング・パイプを収容す
るＵ一字形四所１１１が設けてある。

パイプ１１２は第４図に示した如く一端部がアダプタ板
１１００片側に固着され他端部がアダプタ板１１０の反
対側に着脱自在に取付けられるようにしたチェーン掛け
金１１５を有する保持チェーン１１４により凹所１１１
に保持されている。

作業台８２が保持チェーン１１４に接近した位置にある
ので、この支持台に乗った作業員はパイプ突き立て作業
が終了しタ際ニチェーン１１４を解放するようチェーン
掛け金１１５を容易に操作できる。

第４図に示した実施態様の装置では、パイプ１１２をヘ
ッド５５に固着するため掛け金７８を操作する代りに保
持チェーン１１４を掛けたり外したりする点を除いて第
１の実施態様の装置に関して説明したと同じ手順で操作
される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置が装着されている油井デリックの
側面図、第２図は本発明の作業台の斜視図、第３図は第
２図のほぼ３−３線に沿う拡大断面図、第４図は本発明
の変形例の装置を示す第３図に似た部分断面図である。 ５２・・・・・・ケーシング操作ヘッド、８２・・・・
・・作業台。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ケーシング・パイプのほぼ直立の部分を把持するよ
   うにしたケーシング操作ヘッドを備え、該ヘッドが前記
   井孔上方でのびる交差した水平軸線に沿って及び垂直軸
   線とに沿って可動とされている、ケーシング・パイプな
   井孔中に通すためケーシングを設定する装置において、
   前記ケーシング操作ヘッド５５にそれと共に運動するよ
   う取付けられ作業員を支持するようにした作業台８２と
   、前記ヘッド５５を操作する為に作業台に設けられた制
   御手段１０４，１０５，１０６とを有することを特徴と
   する装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の装置にあって、前記
   作業台が前記ヘッドに可動なるようにして取り付けられ
   ていることを特徴とする装置。 ３ 特許請求の範囲第１項若しくは第２項に記載の装置
   にあって、ケーシングパイプ１１２と係合するのに適し
   た凹所１１１を有するアダプター板１１０が前記ヘッド
   ５５Ｋ取り付けられていることを特徴とする装置。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載の装置Ｋあって、前記
   ケーシングパイプ６３を保持する為の装置で、前記作業
   台８２から操作可能な保持装置１１４を設けたことを特
   徴とする装置。 ５ 特許請求の範囲第１乃至第４項に記載のいづれかの
   装置にあって、前記作業台８２がその中に作業者を包囲
   することができる包囲部材９４，９５．９６を有するこ
   とを特徴とする装置。 ６ 特許請求の範囲第１項乃至第５項記載のいづれかの
   装置にあって、前記ケーシングパイプ６３を前記ヘッド
   ５５の下方の位置で把持する為の第２のケーシング操作
   ヘッド４５を有し、該ヘッドが井孔上方にわたり伸びる
   水平向内で可動なることを特徴とする装置。 ７ 特許請求の範囲第６項に記載の装置にあって、前記
   第２０ヘッド４５を操作する為に前記作業台に取り付け
   られた制御装置を特徴とする装置。