JP3121543U - メッキ処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】メッキ処理用タンクに搬送された製品を好適にメッキ処理する技術を提供すること。
【解決手段】
シート状短冊製品Wに給電しつつ治具をタンク14内の処理液中で軌道1Aに沿って移動させることにより、製品Wにメッキをするメッキ処理システムである。軌道1Aは、製品Wの搬送方向に沿って延びる剛性を有する部材を含み、この剛性を有する部材は、製品Wの搬送方向に沿って連設されたピニオンギア50と、製品Wを搬送方向に案内するレール状のガイド体106と、を有する。治具2Aは、ピニオンギア50に噛合するラックギア65を備え、駆動モータ54によって回転するピニオンギア50にラックギア65が連動することで前進し、このラックギア65は、治具2Aが前進するにしたがい搬送方向に連設された他のピニオンギア50と順次噛合し、複数の治具2Aが所定の間隔を保持しながら連続搬送される。
【選択図】図4

Description

本考案は、メッキ処理システムに関し、例えば、プリント基板等をメッキ処理用タンク内の処理液中で移動させるメッキ処理を施す際に用いる治具を備えたものに関する。
プリント基板などのシート状短冊製品(以下、製品)のメッキ処理を行うシステムとして、メッキ処理用タンクに貯留されている処理液中を、製品を垂下した状態で製品に給電しながら移動させることにより、製品の表面に電気メッキを施すようにしたメッキ処理システムが周知である(特開2000−54197号公報参照)。
文献1に記載のメッキ処理システムSは、図8〜図12に示すように、メッキ処理を行う前の処理工程である前処理工程Aと、メッキ処理を行うメッキ処理工程Bと、メッキ処理を行った後の処理工程である後処理工程Cと、後処理工程Cを経由した後の工程であって処理を前処理工程Aに戻すための戻し工程Dとからなる。
工程A−B−Cの場合、製品の搬送方向は、メッキ処理システムSの長手方向に伸びる軌道1上で同じであるが、工程Dの場合、軌道1と平行に配置された軌道10上でかつ工程A−B−Cとは逆方向に製品は搬送される。そして、全工程A−B−C−Dでの処理が循環的に実行される(図9に搬送方向を棒矢印で示す)。
なお、前処理工程A,メッキ処理工程B及び後処理工程Cでの処理が実行される軌道1上での搬送路を往路と称し、治具戻し工程Dでの処理が実行される軌道10上での搬送路を復路と称する。
往路である軌道1には、メッキ処理工程Bでの処理が実行されるメッキ軌道11と、メッキ軌道11の両側に連続して配置され、それぞれ前処理工程Aでの処理が実行される前軌道12と、後処理工程Cでの処理が実行される後軌道13とが含まれる。
メッキ処理工程Bでの処理は、メッキ処理用タンク14で実行される。そして、前処理工程Aでの処理は前処理用タンク15で実行され、後処理工程Cでの処理は後処理用タンク16で実行される。
復路である軌道10上では、治具戻し工程Dでの処理のみ実行される。
軌道10と軌道1とは、既述のように所定の間隔を空けて平行である。そして、軌道1及び軌道10の各両端部には、製品Wの搬送を往路において行う場合から復路において行う場合へと、又は復路において行う場合から往路において行う場合へと移動するように、軌道1及び軌道10間で製品Wを平行移動して、製品Wの搬送路をそれまでの軌道1(10)から他方の軌道10(1)に乗り換えるための軌道乗換装置40が設けられている。
なお、前処理工程Aや後処理工程Cでは、治具2の上端部に突出形成された係合片7と係合する押送体6を係合片7と係合した状態で往路上又は復路上で搬送することで、製品Wを垂下した治具2を、メッキ処理工程B又は戻し工程Dに対し、前処理工程Aや後処理工程Cから又は前処理工程Aや後処理工程Cに向けて搬送するようになっている(図8及び図10参照)。当該搬送は間欠的に行われ、製品搬送時に、製品W同士の間に所定の間隔を設けて行う。
そして、製品Wを垂下する治具2をメッキ処理工程Bや戻し工程Dで搬送するには、図11及び図12に示すように、治具2に複数の回動自在な係合爪25を回転軸27(図12参照)を中心に時計回りに、又は反時計回りに回動可能となるように振り子状に取り付ける。そして、係合爪25をこれと係合する係合歯32(図12参照)を有する歯付きベルト30の前記係合歯32と係合させ、その状態で歯付きベルト30を回転駆動することで製品Wをメッキ処理工程Bや戻し工程Dで搬送していた。
一方、歩留まりを高めるために、搬送する際には製品W同士の間の間隔を小さくすることが重要である。しかし、メッキ処理工程Bにおいて当該間隔が小さ過ぎると、製品Wに電気メッキ処理を施した時に、隣接する製品Wに電気的な悪影響を及ぼしかねず、好適なメッキ処理ができない場合がある。
したがって、メッキ処理を行う上で製品W同士の間隔を適切に保持することが要求される。またメッキ処理を好適に行うためには、これらの他に製品Wの搬送速度を一定に保持することも必要である。
なお、電気メッキを行うにあたり、メッキ軌道11には、カソード電極が配設され、メッキ処理用タンク14にはアノード電極が配設され、製品Wの一方の面はカソード電極と通電されている。
ところで文献1に記載の装置では、軌道としてベルトその他の無限軌道を利用して製品Wの搬送を行っているが、無限軌道のスパンが長いと無限軌道が柔軟なために、無限軌道の脈動、伸び、張力変化等が生じる場合が考えられる。すると、製品W同士の間の送り間隔が予め設定したものと相違するようになり、所定の送り間隔を保持しながら搬送することが困難になる。このように、無限軌道の採用によって搬送速度が一定に保持できない場合には、メッキの膜厚が不均等になる等の問題が生じ、品質の良いメッキ処理ができない。
本考案は、メッキ中に順次送られる複数の製品の間隔及び搬送速度を一定に保持することができ、その結果、製品を好適にメッキ処理することができるメッキ処理システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案のメッキ処理システムは、
メッキ処理用の処理液が貯留されるメッキ処理用のタンクと、
このタンク内でメッキ処理が施されるシート状短冊製品を垂下するための複数の治具と、
前記シート状短冊製品の搬送方向に沿って設置された軌道と、を有し、
前記シート状短冊製品に給電しつつ前記治具を前記タンク内の処理液中で前記軌道に沿って移動させることにより、前記シート状短冊製品にメッキするメッキ処理システムにおいて、
前記軌道は、前記シート状短冊製品の搬送方向に沿って延びる剛性を有する部材を含み、
当該剛性を有する部材は、前記シート状短冊製品の搬送方向に沿って連設された複数の第1ギアと、前記シート状短冊製品の搬送方向に案内するレール状のガイド体と、を有し、
前記治具は、前記第1ギアに噛合する第2ギアを備え、駆動力による前記第1ギアの回転に前記第2ギアが連動することで前進し、この第2ギアは、前記治具の前進に伴なって
搬送方向に連設された他の第1ギアと順次噛合し、複数の前記治具が所定の間隔を保持しながら連続搬送されることを特徴とする。
本考案では、軌道は、タンクの長手方向に沿って延びる剛性を有する部材を備えている。したがって、この軌道は、ベルト等の無限軌道のように伸縮することがないので、脈動、伸び、張力変化を生じにくい。このため、治具が所定方向に搬送されている間、治具に垂下されている製品同士の間隔が一定に保持される。
また、前記第1ギアは複数のピニオンギアであり、前記第2ギアはラックギアであるとともに、前記治具に対して着脱自在に取り付けられるようにするのが好適である。
前記第1ギアと第2ギアの噛み合わせの精度が高ければ、搬送中に前記製品同士の間隔が変化することが抑制される。
前記複数の第1ギアの各々は、前記剛性を有する部材に設けた回転軸に回転自在に取り付けられ、これらの回転軸同士は、駆動源からの動力伝達手段を介して互いに連結されているように構成してもよい。この場合、この動力伝達手段としては、チェーン又はギアが使用できるが、ギアを介して動力を伝達する場合は、チェーンのような延びが生じないので伝達精度が向上する。
すなわち、前記動力伝達手段としては、チェーンまたはギアの単独、チェーンとギアをの組合せが使用できるが、ギアの組合せのみで駆動源から各第1ギアへの動力伝達を行えば、結果として、きわめて精度の高い製品W同士の間隔保持や搬送速度の保持が実現できる。また、回転軸には、ギアを介して駆動源からの動力が伝達可能としておけばさらに精度の高い製品同士の間隔保持や搬送速度の保持が実現できる。
前記第2ギアは、少なくとも歯部が前記第1ギアの歯部よりも硬度が低い素材で形成されることが好ましい。第1ギアと第2ギアは互いに噛合関係にあり、両者の硬度が同程度である場合は、長期間の使用により、双方の歯の摩耗、その他の傷みを生じることが考えられる。
しかし、両者を形成する素材の硬度に差を設けておけば、低い硬度の素材からなるギアの摩耗度が高くなる。したがって、当該低い硬度の材料からなる部材のみを交換することで、長期間にわたる動力伝達機能の保持が可能となる。なお、治具に設けた第2ギアを硬度の低い材料で形成するのは、治具の方がメッキ処理システムに比べ遙かに小さく、ギアの交換の際にその取扱いがし易いためである。
本考案は、上記のように構成することで、タンク内の処理液中を移動するシート状短冊製品の搬送速度を一定に保持することができる。また、すべての第1ギアを同時に回転させれば、シート状短冊製品の搬送速度の調整や制御がし易い。
本考案のメッキ処理システムによれば、従来の無限軌道を使用して製品を搬送する場合に比較して脈動等を生じることがほとんどない。したがって、メッキ処理中の製品同士の間隔が変化することがないばかりか、搬送速度も一定になる。このため好適なメッキ処理が可能となり、また、歩留りも向上する。
さらに、製品には均一な厚みのメッキが施されるので、製品の品質が向上する利点がある。
本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。実施の形態に係るメッキ処理システムは、電気メッキ処理システムSに適用した場合について例示したものである。
本メッキ処理システムSの特徴は、メッキ処理工程Bにおける治具の搬送手段にある。このため、メッキ処理工程B及びそれに関連する部分についてのみ説明する。なお、図中、従来技術と同一部分には、同一符号を付してある。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るメッキ処理システムSにあっては、軌道1Aは、メッキ処理用タンク14の長手方向(製品Wの搬送方向)に沿って延びる溝型鋼(
剛性を有する部材)104と、その一側縁104aに固定された板状のガイド体106とが含まれる。ガイド体106は、治具2及び製品Wを、メッキ処理用タンク14の長手方向に案内する。
図3に示すように、溝型鋼104は、メッキ処理用タンク14の天井部100から垂下する第1の垂下腕101の下端に取り付けられ、横断面で上方に開口されている。
また、ガイド体106は長尺の板状であり、溝型鋼104と同様に、メッキ処理用タンク14の長手方向に沿って延びており、幅広面が垂直になる状態で、一側面が前記一側縁104aに取り付けられている。
溝型鋼104の内部において、前記一側縁104aには、NO.1〜9までの9個の駆動軸部48が、メッキ処理用タンク14の長手方向に等間隔で配置されている(図1及び図3参照)。
駆動軸部48は、溝型鋼104に対して自在に回転する複数の回転軸49と、これらの回転軸49のガイド体106側の一端に取り付けられている第1ギアとしてのピニオンギア50、50・・と、回転軸49の他端側に取り付けられている第1のスプロケット51と、ピニオンギア50及び第1のスプロケット51の間に取り付けられている第2のスプロケット52とからなる。
ピニオンギア50と第1のスプロケット51との間、及び第1のスプロケット51と第2のスプロケット52との間に、それぞれ軸受け53を設けることにより、回転軸49が安定して回転する。
また、図3において、NO.9の駆動軸部48の右隣上部には、第1の垂下腕101と同様、天井部100から垂下する第2の垂下腕102が設けられている。第2の垂下腕102により駆動源である駆動モータ54が天井部に設置される(図1及び図3参照)。
駆動モータ54によりNO.1〜9までの駆動軸部48が駆動される。駆動モータ54の駆動力を各駆動軸部48に伝達するために、各駆動軸部48の第1のスプロケット51同士及び第2のスプロケット52同士をつなぐ動力伝達チェーン55を有する(図1〜図3参照)。なお動力伝達チェーン55は、伸びを抑制するため、できるだけ短いものが用いられる。
メッキ処理用タンク14の一端にあるNO.9の駆動軸部48及びNO.1の駆動軸部48には、他の駆動軸部48と区別するために、それぞれ符号m及びeを付した。駆動軸部48mには、駆動装置である駆動モータ54の駆動力が、駆動チェーン55Aを介して伝達される。そのために、駆動モータ54の駆動軸54aには、駆動スプロケット56が取り付けられ、駆動軸部48mの回転軸49には前記第2のスプロケット52が取り付け
られている。
一方、治具2Aは、T型をしたハンガー59と、ハンガー59の先端に着脱自在に設けられ、製品Wを両端で把持するクランプ61とからなる。
図4及び図5に示すように、ハンガー59は、水平方向に延びる板状の基部62及び基部62から下方に延びる垂下板63とからなる。そして垂下板63の下端にクランプ61が着脱自在に取り付けられている。クランプ61は、製品Wの幅寸法に合わせて長さ(タンク長手方向の寸法)が異なる。
基部62は、軌道1Aのガイド体106の上縁106aをスライドできるようにしたものである。そのために、基部62は、横断面形状で下方に開口する門構えをした如き形状をしている(図3参照)。基部62の開口を符号62aで示す。そして、基部62のうち第1の垂下腕101の側の面62bには、前記駆動軸部48のピニオンギア50と噛合する第2ギアとしてのラックギア65が取り付けられている。
ラックギア65は、プラスチックからなり、板状の主部65aとこの主部65aの下縁に設けられているギア部65bとからなる。主部65aは、ネジ、ボルト及びナット、その他の螺合手段67で基部62の面62bに対して着脱自在に取り付けられる。このため基部62の面62bを、ここではラックギア取付面と呼称する。
駆動軸部48のピニオンギア50と、基部62のラックギア65とを噛合するには、図1〜図3から理解されるように、ハンガー59の基部62を、ガイド体106の上から被せるようにする。このときに、駆動軸部48のピニオンギア50と基部62のラックギア65とが良好に噛合できるように、軌道1Aにおける両者の位置関係が定められている。
次にこのようなメッキ処理システムSの作動について説明する。
治具2Aのラックギア65とメッキ処理用タンク14のピニオンギア50とが噛合され、その状態で治具2Aに製品Wがすでに垂下された状態にあるものとする。
駆動モータ54を駆動すると、その駆動力が駆動軸54a−駆動スプロケット56−駆動チェーン55A−駆動軸部48mの第2スプロケット52・同回転軸49・同ピニオンギア50に伝達される(図6の白抜き矢印参照)。
この結果、ピニオンギア50と噛合関係にあるラックギア65が、ピニオンギア50の回転に連動することで前進し、当該前進に伴なって前進(製品搬送)方向に連設された他のピニオンギア50と順次噛合し、図6(b)の矢印方向に移動するようになるので、ラックギア65と一体のハンガー59は、製品Wを把持した状態で、ガイド体106に沿ってメッキ処理用タンク14内を同じく矢印方向(タンク長手方向)に搬送される。なお連続して複数の治具2Aを送り出すが、このとき先行する治具2Aと後続の治具2Aとが同じ間隔になるようにしてあるので(図1及び図2参照)、複数の治具2Aが所定の間隔を保持しながら連続搬送される。
本メッキ処理システムSによれば、治具2Aを案内する軌道1Aは、メッキ処理用タンク14の長手方向に沿って配置された溝型鋼104と、その一側縁104aに固定された板状のガイド体106とを含む。よって、治具2Aの搬送部が無限軌道のように柔軟ではなく、搬送部の脈動、伸び、張力変化等が生じにくい。
なお、ピニオンギア50及びラックギア65は互いに噛合関係にあり、両者を形成する
材料の硬度が同じであると長い間使用しているうちにいずれもが刃こぼれその他の傷みを生じることが考えられる。しかし、両者を形成する材料の硬度に差があり、ラックギア65は少なくともその歯部がピニオンギア50の歯部よりも硬度が低い素材で形成されている。硬度が低い素材としては、プラスチック等、例えば、ポリプロピレン等で形成されている。したがって、ギア同士の作動に起因した摩耗等は、経年変化によってラックギア65側に生じる傾向となる。
したがって、メンテナンス作業ではラックギア65を交換し、プラスチックに比べ硬度が高い材料、例えばステンレス製からなるピニオンギア50は長期にわたり継続使用ができる。
なお、ラックギア65を硬度の低い材料であるプラスチックで形成したのは、治具2Aの方がメッキ処理システムSに比べ遙かに軽量で、交換し易いからである。
また、ラックギア65は、これが取り付けられるハンガー59の基部62に対して、螺合手段67により着脱自在であるから、ラックギア65の着脱が容易である。
そして、ピニオンギア50を含む駆動軸部48が複数、前記溝型鋼104に等間隔で配置され、駆動軸部48のうちピニオンギア50を回転する回転軸49には、第1のスプロケット51及び第2のスプロケット52が取り付けられ、駆動モータ54からの動力が駆動チェーン55Aを介して、隣接するNO.9の駆動軸部48mに伝わる。すると、NO.8〜NO.2の駆動軸部48を経由して、NO.1の駆動軸部48eにまで駆動モータ54の駆動力が順次伝達される。
このとき、各駆動軸部48の第1のスプロケット51同士及び第2のスプロケット52同士をつなぐ動力伝達チェーン55を介して、隣接する駆動軸部48に動力が伝達される。そしてNO.1の駆動軸部48eにまで動力が伝達されると、その後は、すべてのピニオンギア50が回転軸49を中心に同時に回転するようになる。したがって、メッキ処理用タンク14内の処理液中を移動する製品Wの搬送速度を一定に保持することができる。また、すべてのピニオンギア50を、別々ではなく同時に回転させることができるので、製品Wの搬送速度の調整や制御がし易くなる利点がある。なお、チェーンに替えて、他の無限軌道であるベルト等を使用してもよい。
また、図7に示すように、駆動チェーン55Aの替わりに中間ギア55Bを用いて、駆動モータ54の駆動軸に取り付けた駆動ギア56Aから、NO.9の駆動軸部48mの回転軸49の端部に設けた平ギア51Aに駆動力を伝達するようにしてもよい。すなわち、前記駆動ギア56Aと平ギア51Aとの間に中間ギア55Bを設け、これらを互いに噛合させて設置することで、駆動モータ54の駆動力を駆動軸部48mに伝達するようにしてもよい。このようにすれば、駆動チェーン55Aの延びによる動力伝達の狂いが生じない。
同様にNO.8以降の駆動軸部48への動力の伝達を、動力伝達チェーン55及び第1のスプロケット51並びに第2のスプロケット52に代えて、各駆動軸部48の回転軸49にそれぞれ平ギア51Aを取り付け、これら平ギア51A同士を噛合させることで実行するようにしてもよい。
すなわち、第1のスプロケット51同士及び第2のスプロケット52同士をつなぐ動力伝達チェーン55を用いることなく、これらの替わりに、全ての動力伝達をギアのみの組合せによって行えば、チェーンの延びに基づく不都合が解消される。特に、チェーンの延びによって前記第1ギアと第2ギア、すなわち前記ピニオンギア50とラックギア65の
噛み合いに狂いが生じることもなくなる。したがって、治具2A同士は、所定の間隔を保持しながら連続搬送される。換言すれば治具2Aに垂下されている製品W同士が、より高精度に所定間隔w(図1及び図2参照)を保持しながら、かつ一定の搬送速度を保持するので、メッキ品質のさらなる向上が図られる。
図2のI−I線断面図である。 図1の平面図である。 図1の右側面図である。 図1の要部拡大斜視図である。 図4の要部拡大斜視図であって、ハンガーに取り付けられているラックギアがピニオンギアと噛合している状態を示す図である。 モータの駆動力をピニオンギアに伝達する動力伝達経路を示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)はその正面図である。 モータの駆動力をピニオンギアに伝達する動力伝達経路の他の例を示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)はその正面図である。 従来のメッキ処理システムを説明するための正面図である。 図8の平面図である。 戻し工程の正面図である。 従来のメッキ処理システムの問題点を説明するための図である。 図11の要部拡大図である。
符号の説明
1 軌道
1A (軌道)
2 治具 2A (治具)
6 押送体
7 係合片
10 軌道
11 メッキ軌道
12 前軌道
13 後軌道
14 メッキ処理用タンク(メッキ処理用のタンク)
15 前処理用タンク
16 後処理用タンク
25 係合爪
27 回転軸
30 ベルト
32 係合歯
40 軌道乗換装置
48 駆動軸部
48m 駆動モータに隣接する駆動軸部
49 駆動軸
50 ピニオンギア(第1ギア)
50e ピニオンギア(第1ギアの一つ)
50m ピニオンギア(第1ギアの一つ)
51 第1のスプロケット(動力伝達手段)
51A 平ギア(動力伝達手段)
52 第2のスプロケット(動力伝達手段)
53 軸受け
54 駆動モータ(駆動源)
54a 駆動軸
55 動力伝達チェーン(動力伝達手段)
55A 駆動チェーン(動力伝達手段)
55B 中間ギア(動力伝達手段)
56 駆動スプロケット(動力伝達手段)
56A 駆動ギア(動力伝達手段)
59 ハンガー
61 クランプ
62 基部
62a 開口
62b ラックギア取付面
63 垂下板
65 ラックギア(第2ギア)
65a 主部
65b ギア部
67 螺合手段
100 天井部
101 垂下腕
102 垂下腕
104 溝型鋼(剛性を有する部材)
104a 一側縁
106 ガイド体
106a 上縁
A 前処理工程
B メッキ処理工程
C 後処理工程
D 戻し工程
S (メッキ処理システム)
W (シート状短冊製品)
w 製品同士の間の所定間隔

Claims (6)

  1. メッキ処理用の処理液が貯留されるメッキ処理用のタンクと、
    このタンク内でメッキ処理が施されるシート状短冊製品を垂下するための複数の治具と、
    前記シート状短冊製品の搬送方向に沿って設置された軌道と、を有し、
    前記シート状短冊製品に給電しつつ前記治具を前記タンク内の処理液中で前記軌道に沿って移動させることにより、前記シート状短冊製品にメッキするメッキ処理システムにおいて、
    前記軌道は、前記シート状短冊製品の搬送方向に沿って延びる剛性を有する部材を含み、
    当該剛性を有する部材は、前記シート状短冊製品の搬送方向に沿って連設された複数の第1ギアと、前記シート状短冊製品を搬送方向に案内するレール状のガイド体と、を有し、
    前記治具は、前記第1ギアに噛合する第2ギアを備え、駆動力による前記第1ギアの回転に前記第2ギアが連動することで前進し、この第2ギアは、前記治具の前進に伴なって搬送方向に連設された他の第1ギアと順次噛合し、複数の前記治具が所定の間隔を保持しながら連続搬送されることを特徴とするメッキ処理システム。
  2. 前記第1ギアは複数のピニオンギアであり、
    前記第2ギアはラックギアであるとともに、前記治具に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のメッキ処理システム。
  3. 前記複数のピニオンギアの各々は、前記剛性を有する部材に設けた回転軸に回転自在に取り付けられ、これらの回転軸同士は、駆動源からの動力伝達手段を介して互いに連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のメッキ処理システム。
  4. 前記回転軸同士は、ギアを介して駆動源からの動力を伝達可能であることを特徴とする請求項3に記載のメッキ処理システム。
  5. 前記回転軸には、ギアを介して駆動源からの動力が伝達可能であることを特徴とする請求項4に記載のメッキ処理システム。
  6. 前記第2ギアは、少なくとも歯部が前記第1ギアの歯部よりも硬度が低い素材で形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のメッキ処理システム。
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