JP6038492B2 - クランプ搬送による水平連続メッキ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、周回移動される搬送経路のクランプで板状被処理物の両側縁部を掴持して一方向に水平搬送させ、この水平搬送過程で被処理物に電解メッキを施し、周回移動される戻り経路のクランプから不要な付着金属を剥離する装置に関する。
板状被処理物を水平状態で一方向に搬送させ、この搬送過程で板状被処理物の表面に電解処理を施す処理装置としては、特許文献1の板状物体の電解処理装置が公知である。この電解処理装置は、板状物体が水平状態で電解室に供給され、一定滞留時間該電解室を連続的に通過し、電解処理後に電解室から再び搬出される、板状物体上に金属を電着する装置であり、板状物体を電解室を通して運搬するための搬送装置が、搬送域中で板状物体の側縁を挟持して搬送方向に移動する、エンドレスに回転して駆動される個々のクランプの列として構成され、電解室内にある板状物体の搬送路の始端と終端には、クランプによる板状物体の挟持および開放を惹起する装置が設けられたものである。
この特許文献1の装置は、エンドレスに回転して駆動される個々のクランプを、このクランプの戻り経路で金属除去槽の処理液中を通過させ、クランプに付着した金属の除去を行っている。しかし、エンドレスに回転して駆動されるクランプの搬送経路と戻り経路には、電解処理槽と金属除去槽の槽仕切り壁が介在するため、エンドレスに回転駆動されるクランプを電解処理槽と金属除去槽の間を通過させるのが技術的に困難であった。
また、本出願人は、周回移動される搬送経路のクランプで薄板状被処理物の両側縁部を掴持して一方向に水平搬送させ、この水平搬送過程で被処理物に電解メッキを施す装置を提供してあり、薄板状被処理物の横幅の変更に対処できるように、薄板状被処理物の両側縁部を掴持して一方向に水平搬送させる、搬送通路を間にした内側の直線移動経路を移動するクランプ群の横幅間隔を調整できる装置を提案してある(特許文献2)。
特開昭63−76898号公報(特公平6−31476号公報) 特開2011−38160号公報
本発明(請求項1の発明)が解決しようとする課題は、エンドレスに連続周回駆動される周回駆動手段に取付けられて一定の高さレベルで周回移動される複数のクランプを、このクランプの戻り経路でクランプに付着した金属などの付着成分を剥離する金属剥離処理槽などのクランプ浄化処理槽の処理液中を通過させ、クランプに付着した金属などの付着成分の剥離し洗浄を行う場合でも、電解メッキ処理槽と金属剥離処理槽などのクランプ浄化処理槽の槽間の槽仕切り壁が介在する移動経路をクランプがスムーズに通過でき、且つ電解メッキ処理槽や金属剥離処理槽などの槽からの処理液の流出を大幅に減少できる装置を提供しようとするものである。
さらに、本発明(請求項2の発明)が解決しようとする課題は、板状被処理物の横幅の変更に対処できるように、板状被処理物の両側縁部を掴持して一方向に水平搬送させる、搬送通路を間にした内側の直線移動経路を移動するクランプ群の横幅間隔を調整できる装置においても、電解メッキ処理槽と金属剥離処理槽などのクランプ浄化処理槽の槽間の槽仕切り壁が介在する移動経路をクランプがスムーズに通過でき、且つ電解メッキ処理槽や金属剥離処理槽などの槽からの処理液の流出を大幅に減少できる装置を提供しようとするものである。
上記した課題を解決するため、本発明(請求項1の発明)は、板状被処理物の搬送通路を間にした両側に搬送装置をそれぞれ配設し、各搬送装置はエンドレスに連続周回駆動される周回駆動手段と、この周回駆動手段に取付けられて一定の高さレベルで周回移動される多数のクランプを備え、このクランプは、クランプの上方部分において前記周回駆動手段に取付けられると共に空中で給電され、クランプの下部に上下方向に開閉する掴持部を設けた上下方向に長い構造を有し、搬送通路を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプの掴持部で板状被処理物の両側縁部を上下方向から掴持して該被処理物の板面を上下にした水平姿勢で電解メッキ処理槽の電解浴中を一方向に水平搬送させ、この水平搬送過程で板状被処理物の表面に電解メッキ処理を施す装置において、前記電解メッキ処理槽の搬送通路の両側にクランプ浄化処理槽をそれぞれ配設し、外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分が金属剥離処理槽などのクランプ浄化処理槽の処理液中を通過するように構成し、この通過過程でクランプの掴持部に付着している金属などの付着成分を剥離処理し、クランプの外側の戻り経路の直線移動経路部に前記電解メッキ処理槽から外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが出るクランプ出口と前記電解メッキ処理槽へ外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが入るクランプ入口を設け、このクランプ出口とクランプ入口との間の直線移動経路部に前記クランプ浄化処理槽を配設し、前記電解メッキ処理槽のクランプ出口とクランプ入口の槽仕切り壁に戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分の通過移動を許容する横幅の上方を開放したクランプ通過溝を形成すると共に、前記クランプ浄化処理槽のクランプ入口側の槽仕切り壁とクランプ出口側の槽仕切り壁に戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分の通過移動を許容する横幅の上方を開放したクランプ通過溝を形成し、これらのクランプ通過溝の対応位置にクランプ通過溝をシールするシール部を設け、このシール部が、クランプ通過溝の対応位置にクランプが通過移動する上方位置を開放したクランプ通過枠体を配設し、このクランプ通過枠体に該クランプ通過枠体のクランプ移動通過部を開閉可能に閉塞する複数の弾性力を有するシール舌片をクランプ移動通過方向に間隔をおいて複数の列として取付け、このシール舌片は、常態において処理槽内からの液流出を防ぐように弾性力で閉じられ、クランプが通過する際には該クランプの移動押圧力で弾性力に抗して開けられる構成とした、クランプ搬送による水平連続メッキ処理装置を提供する。
さらに、上記した課題を解決するため、本発明(請求項2の発明)は、板状被処理物の搬送通路を間にした両側に搬送装置をそれぞれ配設し、各搬送装置はエンドレスに連続周回駆動される周回駆動手段と、この周回駆動手段に取付けられて一定の高さレベルで周回移動される多数のクランプを備え、このクランプは、クランプの上方部分において前記周回駆動手段に取付けられると共に空中で給電され、クランプの下部に上下方向に開閉する掴持部を設けた上下方向に長い構造を有し、搬送通路を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプの掴持部で板状被処理物の両側縁部を上下方向から掴持して該被処理物の板面を上下にした水平姿勢で電解メッキ処理槽の電解浴中を一方向に水平搬送させ、この水平搬送過程で板状被処理物の表面に電解メッキ処理を施す装置であり、搬送通路を間にした両側に配設した搬送装置の各周回駆動手段のいずれか一方又は両方が搬送通路の横幅方向に進退移動可能な横幅方向可動な構成とし、前記搬送通路を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプの横幅間隔を変更可能にした装置において、前記電解メッキ処理槽の搬送通路の両側にクランプ浄化処理槽をそれぞれ配設し、外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分が金属剥離処理槽などのクランプ浄化処理槽の処理液中を通過するように構成し、この通過過程でクランプの掴持部に付着している金属などの付着成分を剥離処理し、クランプの外側の戻り経路の直線移動経路部に前記電解メッキ処理槽から外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが出るクランプ出口と前記電解メッキ処理槽へ外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが入るクランプ入口を設け、このクランプ出口とクランプ入口との間の直線移動経路部に前記クランプ浄化処理槽を配設し、前記電解メッキ処理槽のクランプ出口とクランプ入口の槽仕切り壁に戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分の通過移動を許容する横幅の上方を開放したクランプ通過溝を形成すると共に、前記クランプ浄化処理槽のクランプ入口側の槽仕切り壁とクランプ出口側の槽仕切り壁に戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分の通過移動を許容する横幅の上方を開放したクランプ通過溝を形成し、これらのクランプ通過溝の対応位置にクランプ通過溝をシールするシール部を設け、このシール部が、クランプ通過溝の対応位置にクランプが通過移動する上方位置を開放したクランプ通過枠体を配設し、このクランプ通過枠体に該クランプ通過枠体のクランプ移動通過部を開閉可能に閉塞する複数の弾性力を有するシール舌片をクランプ移動通過方向に間隔をおいて複数の列として取付け、このシール舌片は、常態において処理槽内からの液流出を防ぐように弾性力で閉じられ、クランプが通過する際には該クランプの移動押圧力で弾性力に抗して開けられる構成とし、横幅方向に進退移動可能な構成とした前記周回駆動手段によって連続周回移動されるクランプの一定の高さレベルでの周回移動を連続してガイドするガイドレールを空中に配設し、前記クランプには、このガイドレールに沿って空中でスライド係合されて、前記周回駆動手段によって周回移動される該クランプの上下姿勢を保持するレール係合部を設け、前記ガイドレールが、内側の直線移動経路部を移動するクランプの移動をガイドするガイド範囲と、このガイド範囲に連続する半円状の旋回移動経路部を移動するクランプの移動をガイドするガイド範囲の移動経路に沿って配設し、前記周回駆動手段の横幅方向移動と連動して横幅方向に移動するように構成した可動配置レール部と、外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの移動をガイドするガイド範囲の移動経路に沿って配設し、戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが前記周回駆動手段の横幅方向移動と関係なく一定の直線移動経路部を移動するようにガイドする一定位置に固定配置された固定配置レール部と、横幅方向に移動可能な前記可動配置レール部の両端部と前記固定配置レール部の両端部をそれぞれ連結する連結レール部とで構成した、クランプ搬送による水平連続メッキ処理装置を提供する。
また、本発明(請求項3の発明)は、前記可動配置レール部と固定配置レール部が導電性を有する金属レールであり、前記連結レール部が可撓性を有し且つ前記可動配置レール部と前記固定配置レール部を電気的に接続しない樹脂レールである、クランプ搬送による水平連続メッキ処理装置を提供する。
本発明(請求項1の発明)によれば、一定の高さレベルで周回移動される複数のクランプを、このクランプの戻り経路で金属剥離処理槽などのクランプ浄化処理槽の処理液中をスムーズに通過させることができ、且つ電解メッキ処理槽やクランプ浄化処理槽の槽仕切り壁に形成したクランプ通過溝をシールするシール部の構造によって、電解メッキ処理槽やクランプ浄化処理槽から処理液の流出を大幅に減少できる。
さらに、本発明(請求項2の発明)によれば、搬送通路を間にした内側の直線移動経路を移動するクランプ群の横幅間隔を調整できる装置においても、戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが固定配置レール部にガイドされて一定の直線移動経路部を移動するため、電解メッキ処理槽やクランプ浄化処理槽の槽仕切り壁に形成したクランプ通過溝の横幅を狭く形成でき、この狭い横幅のクランプ通過溝をクランプがスムーズに通過でき、且つこの狭い横幅のクランプ通過溝をシールするシール部の構造と相俟って、電解メッキ処理槽やクランプ浄化処理槽から処理液の流出を大幅に減少できる。
本発明の実施形態を示す概略平面図である。 図1のA−A矢視線による拡大縦断側面図である。 (A)は図1のB部の拡大平面図、(B)はその拡大正面図である。 クランプ及びクランプ開閉制御の実施例を示す、(A)は側面図、(B)は正面図である。 図4の(B)のA−A矢視線による拡大縦断側面図である。 図4の(B)のB−B矢視線による横断平面図である。
本発明の好ましい実施形態を図1〜図4に基づき説明する。図1〜図4は、平行な両側縁部をもつ板状被処理物(プリント配線基板など)Pの搬送通路1を間にした両側に搬送装置2,2をそれぞれ配設し、各搬送装置2はエンドレスに連続周回駆動される周回駆動手段3(この実施例では対のスプロケットホイール4に掛けられてエンドレスに連続周回駆動されるローラチェーン5とした。しかし、対の溝付きローラに掛けられてエンドレスに連続周回駆動されるタイミングベルトなどの駆動ベルトとしても良い。)と、この周回駆動手段3の外周の全長さ範囲に一定の間隔をおいて取付けられて一定の高さレベルを周回移動される多数のクランプ6を備え、このクランプ6は、クランプ6の上方部分においてクランプ取付け部材7を介して前記周回駆動手段3に取付けられると共に空中で給電され、クランプ6の下部に上下方向に開閉する掴持部8を設けた上下方向に長い構造を有し、搬送通路1を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプ6の掴持部8で板状被処理物Pの両側縁部を上下方向から掴持して該被処理物Pの板面を上下にした水平姿勢で電解メッキ処理槽10の電解浴M中を一方向(図1に符号Fで示した矢印方向)に水平搬送させ、この水平搬送過程で板状被処理物Pの表面に電解メッキ処理を施す装置であり、搬送行程と同じ一定高さレベルで外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6の前記掴持部8を含む下方部分が電解メッキ処理槽10の搬送通路1の両側にそれぞれ配設してあるクランプ浄化処理槽20(このクランプ浄化処理槽としては金属剥離処理槽、水洗槽、プリディップ槽などがある。)の処理液K中を通過するように構成し、この通過過程でクランプ6の掴持部8に付着している金属などの付着成分を剥離処理する、装置を示している。
図1に示したように、電解メッキ処理槽10とクランプ浄化処理槽20の間にオーバーフロー槽30を配設し、このオーバーフロー槽30で電解メッキ処理槽10内のメッキ液が一定高さレベルに維持されるようにしてある。
クランプ6の外側の戻り経路の直線移動経路部に前記電解メッキ処理槽10から外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6が出るクランプ出口11と前記電解メッキ処理槽10へ外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6が入るクランプ入口12を設け、このクランプ出口11とクランプ入口12との間の直線移動経路部に前記クランプ浄化処理槽20を配設してある。このクランプ浄化処理槽20としては、異なる処理液を入れた金属剥離処理槽、水洗槽、プリディップ槽などがあり、金属剥離処理槽、水洗槽、プリディップ槽の処理液中を戻り経路を移動するクランプが順に通過するように配設してある。
前記電解メッキ処理槽10のクランプ出口11とクランプ入口12の槽仕切り壁に戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6の前記掴持部8を含む下方部分の通過移動を許容する横幅の上方を開放したクランプ通過溝14を形成すると共に、前記クランプ浄化処理槽20としての金属剥離処理槽、水洗槽、プリディップ槽など各槽のクランプ入口側の槽仕切り壁とクランプ出口側の槽仕切り壁に戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6の前記掴持部8を含む下方部分の通過移動を許容する横幅の上方を開放したクランプ通過溝14を形成してある。そして、これらクランプ通過溝14を囲む槽外に液回収槽15をそれぞれ付設してある。この液回収槽15の槽仕切り壁にも図3に示したようにクランプ通過溝14を形成してある。しかし、液回収槽15のクランプ通過溝14には後述するシール部16を設ける必要はない。
これらのクランプ通過溝14の対応位置で付設された液回収槽15内にクランプ通過溝14をシールするシール部16を設け、このシール部16が、クランプ通過溝14の対応位置にクランプ6が通過移動する上方位置を開放したクランプ通過枠体17を取付け、このクランプ通過枠体17に該クランプ通過枠体のクランプ移動通過部17Aを開閉可能に閉塞する複数の弾性力を有する弾性ゴム板のシール舌片18をクランプ移動通過方向に間隔をおいて複数の列(図3の実施例では5列としてある。)として取付け、このシール舌片18は、常態において処理槽内からの液流出を防ぐように弾性力で閉じられ、クランプ6が通過する際には該クランプの移動押圧力で弾性力に抗して開けられる構成としてある。複数の列としてクランプ通過枠体17に取付けられたシール舌片18は、図3に一点鎖線で示したように、クランプ6が通過する際には複数の列としてのシール舌片18が観音開きの様に開けられる様にクランプ通過枠体17の左右の対向枠部に取り付けた左右に対のシール舌片18から構成されている。さらに、複数の列としてクランプ通過枠体17に取付けられたシール舌片18は、図2に示したように、上下方向に間隔をおいてスリット切れ目19を入れられた構造としてある。
図1は、図の右側の供給位置から板状被処理物Pが板面を上下にした水平状態で水平供給手段40(回転駆動ローラ)によって電解メッキ処理槽10に供給され、電解メッキ処理槽10の電解液M中を一定高さレベルの水平状態で連続的に矢印F方向に搬送させて通過させ、電解メッキ処理後に薄板状被処理物Pが水平状態で水平搬出手段41(回転駆動ローラ)によって電解メッキ処理槽10から左方向へ搬出される、被処理物にメッキ処理を施す装置の概略を示している。なお、図1、図3、図4に示すように、水平状態の板状被処理物Pを電解メッキ処理槽10に搬入する横長に切り欠いた搬入口42、水平状態の板状被処理物Pを電解メッキ処理槽10から搬出する横長に切り欠いた搬出口43には、この搬入口42と搬出口43に対応するメッキ処理槽10内側に上下二段のシールローラ44を水平に配設し、槽内処理液が搬入口42と搬出口43から漏れないようにシールしている。なお、搬送装置2,2による板状被処理物Pの搬送速度は、1分当たり0.5m〜2mとしてあり、板状被処理物Pのメッキ処理条件によって可変としてある。この搬送装置2,2による板状被処理物Pの搬送速度と、前記水平供給手段40よる供給速度及び前記水平搬出手段41による搬出速度は、同速に設定してある。エンドレスに連続周回駆動される周回駆動手段3に一定の間隔を置いて取付けた多数のクランプ6は、矩形の板状被処理物Pの場合、少なくとも側縁部の複数箇所を掴持できる間隔に取付けてある。なお、図1,3,4では、クランプ6を周回駆動手段3に一部の範囲のみ取り付けて図示したが、周回駆動手段の全範囲に亘り一定の間隔で取付けてある。
図示してないが、電解メッキ処理槽10の電解液M中を水平に連続搬送される板状被処理物Pの搬送通路1の上下位置にプレート状の陽極を配設してあり、電解メッキ処理槽10の電解液中に金属イオンを析出する陽極の間をクランプ6を通じて陰極電流を給電された板状被処理物Pが水平に通過されることによって、板状被処理物Pの表面に電解メッキ処理を施すようにしてある。
搬送装置2,2は、板状被処理物Pの搬送通路1(電解メッキ処理槽10の通過区間L)の始端部Laを通過するクランプ6を開状態から被処理物Pの側縁部を掴持する閉じ状態に制御し、被処理物Pの搬送通路1(電解メッキ処理槽10の通過区間L)の終端部Lbを通過するクランプ6を閉じ状態から被処理物Pを解放する開状態に制御する、クランプ自動開閉制御手段をそれぞれ備えている。このクランプ自動開閉制御手段は、前記クランプ6の周回移動経路に沿う、移動方向における前記始端部Laの直前位置及び前記終端部Lbの位置にそれぞれ配置した高低差を有するクランプ開閉ガイド81(後述する。)と、周回移動されるクランプ6がクランプ開閉ガイド81に係合されることによって行われる。このクランプ自動開閉制御手段については後で図4に基づき説明する。
図示した実施例では、搬送通路1を間にした両側に配設した搬送装置2,2の各周回駆動手段3が搬送通路1の横幅方向に均等に進退移動可能な横幅方向可動な構成とし、前記搬送通路1を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプ6の横幅間隔(W)を変更できる構成としてある。なお、横幅方向に均等に進退移動する各幅寄せストロークは最大で約70mmとしてある。
ところが、内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプ6の移動経路と同様に外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6の移動経路も横幅方向に移動する構成にすると、電解メッキ処理槽10やクランプ浄化処理槽20の槽仕切り壁に形成したクランプ通過溝14の横幅を横幅移動に合せて広く形成しなければならない。しかし、広い横幅のクランプ通過溝を効果的にシールするのは技術的に困難である。
この問題を解決するため、本発明では、横幅方向に進退移動可能な構成とした前記周回駆動手段3によって連続周回移動されるクランプ6の一定の高さレベルでの周回移動を連続してガイドするガイドレール50を空中に配設し、前記クランプ6には、このガイドレール50に沿って空中でスライド係合されて、前記周回駆動手段3によって周回移動される該クランプ6の上下姿勢を保持するレール係合部51を設け、前記ガイドレール50が、内側の直線移動経路部を移動するクランプ6の移動をガイドするガイド範囲と、このガイド範囲に連続する半円状の旋回移動経路部を移動するクランプの移動をガイドするガイド範囲の移動経路に沿って配設し、前記周回駆動手段3の横幅方向移動と連動して横幅方向に移動するように構成した可動配置レール部52と、外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6の移動をガイドするガイド範囲の移動経路に沿って配設し、戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6が前記周回駆動手段3の横幅方向移動と関係なく一定の直線移動経路部を移動するようにガイドする一定位置に固定配置された固定配置レール部53と、横幅方向に移動可能な前記可動配置レール部52の両端部と前記固定配置レール部53の両端部をそれぞれ連結する連結レール部54とで構成した。
内側の搬送経路と外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6の移動をガイドするガイド範囲のレール部分は、図2に示したように断面矩形状に形成してあり、半円状の旋回移動経路部を移動するクランプ6の移動をガイドするガイド範囲のレール部分は、図3に示したように薄い肉厚のレールとし、このレール部を旋回移動するクランプがスムーズに通過できるようにしてある。半円状の旋回移動経路部を移動するクランプ6の移動をガイドするガイド範囲のレール部の端部と連結レール部54の端部の連結は、図3(A)に示したように、連結レール部54の端部の内側に取り付けた連結部材55に連結方向に長い長穴56を形成し、スプロケット4の回転駆動軸に対して回動自在に支持され、旋回移動経路部を移動するクランプの移動をガイドするレール部の連結側の略半分の範囲を内側から支持するコーナー支持部材57に設けた軸ピン58を長穴56に沿って軸移動自在に嵌入して行われる。これによって横幅(W)方向への幅寄せ状態においてもレールの連結部をクランプがスムーズに移動走行できる。
クランプのレール係合部51は、図2に示したように、断面矩形状のレール50のレール外面、レール上下面、及びレール内面の上下部を外側から抱持する構造であり、このガイドレール50とクランプ6のレール係合部51によって、特に内側の搬送経路と外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが安定した上下姿勢で通過移動できるようにしてある。
そして、前記可動配置レール部52と固定配置レール部53は導電性を有する金属レールとし、前記連結レール部54は可撓性を有し且つ前記可動配置レール部52と前記固定配置レール部53を電気的に接続しない樹脂レールとしてある。
図1、図3において、符号R1は周回駆動手段3を横幅(W)方向に幅寄せする前の状態のクランプの周回移動経路を示し、符号R2は周回駆動手段3を横幅(W)方向に幅寄せした状態のクランプの周回移動経路を示している。本発明によれば、搬送通路1を間にした内側の直線移動経路を移動するクランプ6の横幅間隔を調整できる装置においても、戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6が前記固定配置レール部53にガイドされて一定の直線移動経路部を移動するため、電解メッキ処理槽10やクランプ浄化処理槽20の槽仕切り壁に形成したクランプ通過溝14の横幅を狭く形成でき、この狭い横幅のクランプ通過溝14をクランプ6がスムーズに通過でき、且つこの狭い横幅のクランプ通過溝14をシールするシール部16の構造と相俟って、電解メッキ処理槽10やクランプ浄化処理槽20から処理液の流出を大幅に減少できる。
そして、この実施例では、内側の搬送経路の直線移動経路部を移動するクランプ6の移動をガイドするガイド範囲のレール部分(可動配置レール部52)を、クランプ6を介して搬送される板状被処理物Pに陰極の電流を給電する給電レールとして機能させている。なお、外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプ6の移動をガイドするガイド範囲のレール部分(固定配置レール部53)は、金属剥離処理槽内の剥離液を通過するクランプ6に逆電流(陽極の電流)を給電する給電レールとして機能させることも可能であり、金属剥離処理槽内の剥離液中をクランプが通過する剥離過程で金属剥離を促進できる。
前記したように図1の装置では、搬送通路1を間にした両側に配設した搬送装置2,2の各周回駆動手段3が搬送通路1の横幅方向に均等に進退移動可能な横幅方向可動な構成とし、前記搬送通路1を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプ6の横幅間隔(W)を変更できる構成としてある。しかし、搬送通路1の片側に配設した搬送装置2の周回駆動手段3のみ搬送通路の横幅方向に進退移動可能な構成とし、他方の搬送装置2は一定位置に配設した構成として、搬送通路1を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプの横幅間隔(W)を変更できる構成としても良い。この場合は、横幅方向に進退移動可能とした片側の周回駆動手段3に取り付けられたクランプ6は図示した実施例のガイドレール50でガイドされるようにし、一定位置に配設むした他方の周回駆動手段3に取り付けられたクランプ6は、一定の高さレベルでの周回移動を連続してガイドするガイドレール、又は内側の搬送経路と外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの移動をガイドする平行な直線移動経路の方向に沿って延ばした直線状のレールでガイドされるようにしても良い。
次に、前記クランプ6の詳細な構造と、クランプ6の自動開閉制御手段について図4〜図6を加えて説明する。前記クランプ6は、エンドレスに連続周回駆動される周回駆動手段3(ローラチェーン5)に取付け部材7を介してボルト締結手段で固定状態に取付けられた金属製の前記レール係合部51と、このレール係合部51に保持されるステンレス鋼などの金属製のクランプ本体60を含んでいる。クランプ6のレール係合部51は前記ガイドレール50に沿ってガイドされながら移動されるため、このクランプ6によって薄板状被処理物Pを安定した保持状態で水平搬送できる。
前記クランプ本体60は、このクランプ本体の下方部分が処理槽(電解メッキ処理槽10やクランプ浄化処理槽20)の処理液中を移動可能な位置に配され、このクランプ本体60の上方部分が空中で前記レール係合部51に保持される上下方向に長い構造を有し、このクランプ本体60の下端部に板状被処理物Pの側縁部を上下方向においてクランプ(挟持)し開放し得る掴持部8(上クランプ部60aと下クランプ部60b)が備えられている。
前記クランプ本体60は、上方部が前記レール係合部51に固定保持され、下端部を搬送通路側にL字状に折曲した屈曲部をもつ板状の導電材から成る固定クランプ杆61と、この固定クランプ杆61に上下動自在に保持され、少なくとも下方杆部62Bを板状に形成した導電材から成る可動クランプ杆62を含んでいる。前記可動クランプ杆62の下端部に前記上クランプ部60aを形成し、前記固定クランプ杆61の下端の屈曲部に前記上クランプ部60aを受ける前記下クランプ部60bを形成してある。前記固定クランプ杆61は、その板面が前記レール係合部51の外側(搬送通路側)の垂直面に固定保持されている。
前記固定クランプ杆61に上下動自在に保持される前記可動クランプ杆62の保持ガイド手段は、前記固定クランプ杆の上部に設けた上部保持ガイド手段64Aと、この上部保持ガイド手段64Aより下方に設けた下部保持ガイド手段64Bから成り、この下部保持ガイド手段64Bが、板状の固定クランプ杆の上下方向の略中間部に上下方向に長い複数(二つ)の長孔ガイド65,65を平行に穿設し、各長孔ガイド65,65に挿通される締結ボルト66,66で板状の固定クランプ杆61と前記可動クランプ杆62の板状の下方杆部62Bの上部が導電材から成るスペーサ67を介して一定の間隔を保持した平行状態にボルトナット締結され、このボルトナット締結が、前記可動クランプ杆62(板状の下方杆部62B)とスペーサ67を固定して一体化し、且つ一体化された前記可動クランプ杆62(板状の下方杆部62B)とスペーサ67が各長孔ガイド65に挿通されているボルト66の軸部を介して各長孔ガイド65,65で上下動可能にガイドされると共に前記スペーサ67の固定クランプ杆61との対応面が面接触状態で固定クランプ杆61に対して上下動可能に保持される構成とした。前記固定クランプ杆61の接触面に対してスペーサ67の接触面が滑り接触するように上下動される。
前記スペーサ67には水平方向に貫通する雌ネジ部68を形成してあり、この雌ネジ部68に前記締結ボルト66のネジ部をネジ込み挿通する構造としてある。図4,5の実施例では、締結ボルト66が長孔ガイド65内を上下動できるように比較的緩くスペーサ67の雌ネジ部68にネジ込み挿通し、スペーサ67の反対側から突出されたボルトネジ部に板状の下方杆部62Bの取付け穴を挿通して、板状の下方杆部62Bがスペーサと固定され一体化されるように強くナット69締めしてある。なお、締結ボルト66は図4,5の実施例とは逆方向からスペーサ67の雌ネジ部68にネジ込み挿通してボルトナット締結する構成を除外するものではない。
前記可動クランプ杆62のロッド状の上方杆部62Aと板状の下方杆部62Bは前記スペーサ67を介して上下方向に連結された構造としてある。前記スペーサ67が、板状の固定クランプ杆61と可動クランプ杆62の板状の下方杆部62Bの上部の間に介在されるスペーサ部67Aと、このスペーサ部67Aの上に一体形成された、可動クランプ杆62のロッド状の上方杆部62Aの下端部を螺着状態に固着する連結部67Bをもつ構造としてある。
前記上部保持ガイド手段64Aが、前記固定クランプ杆61の上部に固定状態に設けられた保持ガイド部70であり、この保持ガイド部70に上下方向の貫通穴71を形成し、この保持ガイド部70の貫通穴71に可動クランプ杆62のロッド状の上方杆部62Aを上下動可能に挿通して保持する構成としてある。
上クランプ部60aと下クランプ部60bは、クランプ6を通じて前記板状被処理物Pに電流を給電可能な通電材で形成してある。上クランプ部60aと下クランプ部60bを相対形状とし、この相対形状の上下クランプ部60a,60bは、板状被処理物Pの側縁とクランプ部との距離間(図6に符号Lで示した。)を狭くするため、クランプ部の距離間(図6に符号Lで示した。)方向の幅を狭い形状とすると共に、板状の固定クランプ杆61及び可動クランプ杆62の板状の下方杆部62Bの各横幅よりクランプ6の移動方向に長く延ばした形状にしてある。上下クランプ部60a,60bをクランプ6の移動方向に長く延ばした形状にしてあるため、薄いフレキシブルな薄物基板であっても、この薄物基板Pの側縁部を長く延ばした範囲にわたってクランプでき、特に薄物基板の先頭側の端部が処理液による液抵抗や噴流管から噴出される液流によって水平レベルから上下方向に屈曲した状態で搬送されてしまう弊害を解決できる。
図示してないが、上下クランプ部60a,60bを除く通電材から成るクランプ6の液中での液接触部分は絶縁被覆処理がなされている。この絶縁被覆処理は例えば塩ビゾルコーティング処理を施すことによって行われる。
固定クランプ杆61の上部に固定状態に設けた前記保持ガイド部70(上部保持ガイド手段64A)と該保持ガイド部70より下方位置において前記可動クランプ杆62のロッド状の上方杆部62Aのロッド周りに固定的に設けたバネ係止体74の間に圧縮バネ(圧縮コイルばね)75を介装してある。圧縮バネ(圧縮コイルばね)75は、この圧縮バネ(圧縮コイルばね)の中にロッド状の上方杆部62Aを挿通させた状態で保持ガイド部70(上部保持ガイド手段64A)とバネ係止体74の間に介装されている。この圧縮バネ75のバネ圧をバネ係止体74に作用させて前記可動クランプ杆62を下動させる構成としてある。これによって、可動クランプ杆62の上クランプ部60aと固定クランプ杆61の下クランプ接点部60bを常態において上下方向に閉じた状態に制御してある。
前記クランプ本体60の上部には、可動クランプ杆62を前記圧縮バネ75のバネ圧に抗して上移動させ、上下クランプ部60a,60bを上下方向に開くクランプ開閉制御手段80を付設してある。このクランプ開閉制御手段80は、略L字型の反転レバー82の屈曲部を支点部として固定側(この実施例では前記レール係合部51の外側面)に支点軸83によって反転自在に軸着し、この反転レバー82の下方アーム部82bの先端を可動クランプ杆62の上部にピン軸84を介して回動自在に連結し、反転レバー82の上方アーム部82aの先端に回転ローラ85を取付けて構成し、この回転ローラ85がクランプ6の周回移動経路に沿うクランプ開位置に設けられる高低差を有する前記したクランプ開閉ガイド81の上面部81aに沿って転動する係合状態において、上方アーム部82aが前記支点軸83を軸心として上方向に反転し、下方アーム部82bに連結された可動クランプ杆62を圧縮バネ75のバネ圧に抗して上動させ、可動クランプ杆62の上クランプ部60aと固定クランプ杆61の下クランプ部60bを上下方向に離間させた開状態に制御されるように構成してある。
クランプ開閉ガイド81が、クランプ6の周回移動経路に沿う、搬送通路1の始端部側と終端部側のクランプ開位置にそれぞれ配設してある。このクランプ開閉ガイド81の上面部81aは、クランプ6の移動方向における、中間部を高位上面部とし、この高位上面部の両側を該高位上面部から徐々に低位となる傾斜上面部としてある。このクランプ開閉ガイド81の下面を水平下面部81bとしてある。
クランプ6が前記クランプ開閉ガイド81の位置を通過する際に、クランプ6のクランプ開閉制御手段80の回転ローラ85がクランプ開閉ガイド81の上面部81a(高位上面部)に係合され、同時にクランプ6のレール係合部51の搬送通路側の板の上端部に形成した水平上面部51aがクランプ開閉ガイド81の水平下面部81bに係合されることによって、前記可動クランプ杆62を圧縮バネ75のバネ圧に抗して上動させ、可動クランプ杆62の上クランプ部60aと固定クランプ杆61の下クランプ部60bを上下方向に離間させた開状態に制御するように構成されている。これによって、被処理物Pの搬送通路1の始端部を通過するクランプ6・・・を開状態から被処理物の側縁部をクランプ可能な閉状態に制御し、被処理物Pの搬送通路1の終端部を通過するクランプ6・・・を閉状態から被処理物の側縁部を開放可能な開状態に制御できるようにしてある。
搬送通路1を間にした両側に配設した搬送装置2,2の各周回駆動手段3が搬送通路1の横幅方向に均等に進退移動可能な横幅方向可動な構成とし、前記搬送通路1を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプ6の横幅間隔(W)を変更できる装置では、前記クランプ開閉ガイド81は、前記周回駆動手段3の横幅方向移動と連動して横幅方向に移動するように構成してある。
板状被処理物
2 搬送装置
3 周回駆動手段
4 スプロケットホイール
5 ローラチェーン
6 クランプ
8 掴持部
51 レール係合部
10 電解メッキ処理槽
11 クランプ出口
12 クランプ入口
14 クランプ通過溝
16 シール部
17 クランプ通過枠体
17A クランプ移動通過部
18 シール舌片
20 クランプ浄化処理槽
50 ガイドレール
52 可動配置レール部
53 固定配置レール部
54 連結レール部(樹脂レール)

Claims (3)

  1. 板状被処理物の搬送通路を間にした両側に搬送装置をそれぞれ配設し、各搬送装置はエンドレスに連続周回駆動される周回駆動手段と、この周回駆動手段に取付けられて一定の高さレベルで周回移動される多数のクランプを備え、このクランプは、クランプの上方部分において前記周回駆動手段に取付けられると共に空中で給電され、クランプの下部に上下方向に開閉する掴持部を設けた上下方向に長い構造を有し、搬送通路を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプの掴持部で板状被処理物の両側縁部を上下方向から掴持して該被処理物の板面を上下にした水平姿勢で電解メッキ処理槽の電解浴中を一方向に水平搬送させ、この水平搬送過程で板状被処理物の表面に電解メッキ処理を施す装置において、前記電解メッキ処理槽の搬送通路の両側にクランプ浄化処理槽をそれぞれ配設し、外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分が金属剥離処理槽などのクランプ浄化処理槽の処理液中を通過するように構成し、この通過過程でクランプの掴持部に付着している金属などの付着成分を剥離処理し、クランプの外側の戻り経路の直線移動経路部に前記電解メッキ処理槽から外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが出るクランプ出口と前記電解メッキ処理槽へ外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが入るクランプ入口を設け、このクランプ出口とクランプ入口との間の直線移動経路部に前記クランプ浄化処理槽を配設し、前記電解メッキ処理槽のクランプ出口とクランプ入口の槽仕切り壁に戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分の通過移動を許容する横幅の上方を開放したクランプ通過溝を形成すると共に、前記クランプ浄化処理槽のクランプ入口側の槽仕切り壁とクランプ出口側の槽仕切り壁に戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分の通過移動を許容する横幅の上方を開放したクランプ通過溝を形成し、これらのクランプ通過溝の対応位置にクランプ通過溝をシールするシール部を設け、このシール部が、クランプ通過溝の対応位置にクランプが通過移動する上方位置を開放したクランプ通過枠体を配設し、このクランプ通過枠体に該クランプ通過枠体のクランプ移動通過部を開閉可能に閉塞する複数の弾性力を有するシール舌片をクランプ移動通過方向に間隔をおいて複数の列として取付け、このシール舌片は、常態において処理槽内からの液流出を防ぐように弾性力で閉じられ、クランプが通過する際には該クランプの移動押圧力で弾性力に抗して開けられる構成とした、クランプ搬送による水平連続メッキ処理装置。
  2. 板状被処理物の搬送通路を間にした両側に搬送装置をそれぞれ配設し、各搬送装置はエンドレスに連続周回駆動される周回駆動手段と、この周回駆動手段に取付けられて一定の高さレベルで周回移動される多数のクランプを備え、このクランプは、クランプの上方部分において前記周回駆動手段に取付けられると共に空中で給電され、クランプの下部に上下方向に開閉する掴持部を設けた上下方向に長い構造を有し、搬送通路を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプの掴持部で板状被処理物の両側縁部を上下方向から掴持して該被処理物の板面を上下にした水平姿勢で電解メッキ処理槽の電解浴中を一方向に水平搬送させ、この水平搬送過程で板状被処理物の表面に電解メッキ処理を施す装置であり、搬送通路を間にした両側に配設した搬送装置の各周回駆動手段のいずれか一方又は両方が搬送通路の横幅方向に進退移動可能な横幅方向可動な構成とし、前記搬送通路を間にして互いに平行な内側の直線移動経路部を移動する複数のクランプの横幅間隔を変更可能にした装置において、前記電解メッキ処理槽の搬送通路の両側にクランプ浄化処理槽をそれぞれ配設し、外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分が金属剥離処理槽などのクランプ浄化処理槽の処理液中を通過するように構成し、この通過過程でクランプの掴持部に付着している金属などの付着成分を剥離処理し、クランプの外側の戻り経路の直線移動経路部に前記電解メッキ処理槽から外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが出るクランプ出口と前記電解メッキ処理槽へ外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが入るクランプ入口を設け、このクランプ出口とクランプ入口との間の直線移動経路部に前記クランプ浄化処理槽を配設し、前記電解メッキ処理槽のクランプ出口とクランプ入口の槽仕切り壁に戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分の通過移動を許容する横幅の上方を開放したクランプ通過溝を形成すると共に、前記クランプ浄化処理槽のクランプ入口側の槽仕切り壁とクランプ出口側の槽仕切り壁に戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの前記掴持部を含む下方部分の通過移動を許容する横幅の上方を開放したクランプ通過溝を形成し、これらのクランプ通過溝の対応位置にクランプ通過溝をシールするシール部を設け、このシール部が、クランプ通過溝の対応位置にクランプが通過移動する上方位置を開放したクランプ通過枠体を配設し、このクランプ通過枠体に該クランプ通過枠体のクランプ移動通過部を開閉可能に閉塞する複数の弾性力を有するシール舌片をクランプ移動通過方向に間隔をおいて複数の列として取付け、このシール舌片は、常態において処理槽内からの液流出を防ぐように弾性力で閉じられ、クランプが通過する際には該クランプの移動押圧力で弾性力に抗して開けられる構成とし、横幅方向に進退移動可能な構成とした前記周回駆動手段によって連続周回移動されるクランプの一定の高さレベルでの周回移動を連続してガイドするガイドレールを空中に配設し、前記クランプには、このガイドレールに沿って空中でスライド係合されて、前記周回駆動手段によって周回移動される該クランプの上下姿勢を保持するレール係合部を設け、前記ガイドレールが、内側の直線移動経路部を移動するクランプの移動をガイドするガイド範囲と、このガイド範囲に連続する半円状の旋回移動経路部を移動するクランプの移動をガイドするガイド範囲の移動経路に沿って配設し、前記周回駆動手段の横幅方向移動と連動して横幅方向に移動するように構成した可動配置レール部と、外側の戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプの移動をガイドするガイド範囲の移動経路に沿って配設し、戻り経路の直線移動経路部を移動するクランプが前記周回駆動手段の横幅方向移動と関係なく一定の直線移動経路部を移動するようにガイドする一定位置に固定配置された固定配置レール部と、横幅方向に移動可能な前記可動配置レール部の両端部と前記固定配置レール部の両端部をそれぞれ連結する連結レール部とで構成した、クランプ搬送による水平連続メッキ処理装置。
  3. 前記可動配置レール部と固定配置レール部が導電性を有する金属レールであり、前記連結レール部が可撓性を有し且つ前記可動配置レール部と前記固定配置レール部を電気的に接続しない樹脂レールである、請求項2に記載のクランプ搬送による水平連続メッキ処理装置。
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