JP3120864U - 鍋における握持部の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付用座板と嵌合筒とを溶接せずに接合する構造でありながら取付用座板と嵌合筒とが回り止め状態に接合される鍋における握持部の取付構造を提供すること。
【解決手段】取付用座板4は、取付面1に当接する当接面部2と、取付孔5を形成し、取付孔5の孔縁10に内方に向けて環状鍔6を形成した構成とし、嵌合筒7は、先端部に取付孔5に差し込む差し込み先端縁9を残して筒周面に係止鍔8を繞設した構成とし、この嵌合筒7の係止鍔8を取付孔5の孔縁10に当接させて差し込み先端縁9を取付孔5に差し込み、この差し込み先端縁9と環状鍔6とを折曲止着して取付用座板4と嵌合筒7とを一体化する構造とし、係止鍔8を圧潰してこの係止鍔8と孔縁10との当接部分を変形させる。
【選択図】図1

Description

本考案は、鍋における握持部の取付構造に関するものである。
鍋周面に取付金具を介して棒状の握持部を突設する鍋における握持部の取付構造は種々提案されているが、例えばゆきひらと称される片手鍋において木製の握持棒を取手として鍋周面に突設する取付構造は、握持棒を差し込み固定する取付金具を鍋周面に止着する手法をとっている。
即ち、握持棒を差し込み固定する被嵌筒部と鍋周面に当接止着する当接面部とを有する取付金具を製作し、この取付金具の当接面部を鍋周面に止着し、この取付金具の被嵌筒部に木製の握持棒の先端部を差し込み嵌合して止めネジなどで固定するという構造であった。
従来、この取付金具はダイカストで一体成形したものが多いが、このダイカスト方式は取付金具に溶接部分などがないため見た目は良いものの、金型費用が高くコスト高となるし、また当接面部が厚くなるために鍋周面にスポット溶接できず、かしめピンなどを鍋周面に貫通させてかしめ止着しなければならず取付がやっかいであるなどの欠点があった。
この欠点を考慮して取付金具を板材で製作し、鍋周面にスポット溶接止着する構造のものもあるが、この取付金具は鍋周面に止着する座金板に前記被嵌筒部を溶接止着する構造が一般的であり、溶接作業を要するために製作がやっかいであり、また見た目も悪く仕上げ加工を要する他、取付強度も弱いという欠点があった。
そこで、本出願人は、上記従来構造の欠点を解消すべく開発した特開平10−296361号公報(特許文献1)において、一枚板にプレス加工などを施して鍋周面に止着する当接面部を備えた取付用座板と、棒状の握持部を嵌合する嵌合筒とから成り、この取付用座板と嵌合筒とを溶接止着することなく例えばかしめ止着することで一体化できる取付具を提案している。
この特許文献1によれば、一枚の板材で形成する取付用座板の当接面部はさほど厚くしなくても良いから、この取付用座板を鍋周面にスポット溶接止着でき、また取付用座板と嵌合筒との接合方法も容易なため、取付作業が容易となり量産性に秀れたものとなるなど、上記従来構造の欠点を解消できる。
特開平10−296361号公報
しかしながら、上述の特許文献1は、取付用座板と嵌合筒とを例えばかしめ止めにより容易に接合できる反面、取付用座板と嵌合筒とが溶接されないために、経年使用によりこの取付用座板と嵌合筒との接合部分に緩みが生じてくる懸念がある。
そして、接合部分に緩みを生じると、嵌合筒に対して取付用座板が回転(握持部に対して嵌合筒が回転)する不具合を生じる可能性がある。
本考案は、上記特許文献1の改良に係るもので、取付用座板と嵌合筒との接合は同様に溶接によることなく容易に達成しながら、取付用座板と嵌合筒とを溶接しないことによって生じる懸念も解消することができる実用性に秀れた鍋における握持部の取付構造を提供するものである。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
鍋周面Aの取付面1に取付具Bを介して棒状の握持部Cを付設する鍋における握持部の取付構造において、前記取付具Bは、前記取付面1に止着する取付用座板4と、該取付用座板4に止着し得且つ前記握持部Cを嵌合固定する嵌合筒7とから成り、前記取付用座板4は、前記取付面1に当接する当接面部2と、所定向きに開口した取付孔5を形成し、この取付孔5の孔縁10に内方に向けて環状鍔6を形成した構成とし、前記嵌合筒7は、先端部に前記取付孔5に差し込む差し込み先端縁9を残して筒周面に係止鍔8を突設状態に繞設した構成とし、この嵌合筒7の係止鍔8を前記取付孔5の孔縁10に当接させて前記差し込み先端縁9を前記取付孔5に差し込み、この差し込み先端縁9と前記環状鍔6とを折曲若しくはかしめ止着して前記取付用座板4と嵌合筒7とを一体化する構造とし、前記係止鍔8を圧潰してこの係止鍔8と前記孔縁10との当接部分を変形させて前記取付用座板4に対し前記嵌合筒7を回り止め状態に止着する構造としたことを特徴とする鍋における握持部の取付構造に係るものである。
また、前記係止鍔8をプレス加工により数箇所圧潰してこの係止鍔8と前記孔縁10との当接部分を数箇所変形させて前記取付用座板4に対し前記嵌合筒7を回り止め状態に止着する構造としたことを特徴とする請求項1記載の鍋における握持部の取付構造に係るものである。
また、前記取付用座板4は、板材にプレス加工やしぼり加工などの切断変形加工を施して前記取付面1に当接する当接面部2と、外方へ突出する突出部3とを形成すると共に、この突出部3に所定向きに開口した取付孔5を形成し、この取付孔5の孔縁10に内方に向けて折曲加工して所定垂下長さの環状鍔6を形成した構成とし、前記嵌合筒7は、先端部に前記取付孔5に差し込む筒状の差し込み先端縁9を残して筒周全面に係止鍔8を突設状態に一体に繞設した構成とし、この嵌合筒7の係止鍔8を前記取付孔5の孔縁10に当接させて前記差し込み先端縁9を前記取付孔5に差し込み、この差し込み先端縁9と前記環状鍔6とを重合状態とし、この差し込み先端縁9と前記環状鍔6とを折り返し重合折曲させて止着させ前記取付用座板4と嵌合筒7とを一体化する構造とし、前記係止鍔8の該係止鍔8の周方向に所定間隔をおいた数箇所を、プレス加工により係止鍔8側から前記孔縁10側に向けて圧潰してこの係止鍔8と前記孔縁10との当接部分を変形させて前記取付用座板4に対し前記嵌合筒7を回り止め状態に止着する構造としたことを特徴とする請求項1記載の鍋における握持部の取付構造に係るものである。
また、前記嵌合筒7は、基端部を外方に巻き込み加工してカール縁部11を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鍋における握持部の取付構造に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、取付用座板と嵌合筒との接合を溶接によることなく容易に達成でき、取付用座板と嵌合筒との取付作業が容易となり量産性に秀れるといった上記特許文献1と同様の効果が発揮され、しかも係止鍔を圧潰してこの係止鍔と孔縁との当接部分を変形させることで取付用座板に対し嵌合筒を回り止め状態に止着したため、取付用座板と嵌合筒とを溶接しない構造でありながら、仮に取付用座板と嵌合筒との接合部に緩みを生じてしまった場合においても取付用座板に対して嵌合筒が回ってしまうような不具合も生じることなく、その上、本考案は、特許文献1の取付具に対して、係止鍔を圧潰する構成を追加することで構成できるため、特許文献1と比較して構造がさほど複雑化せず容易に設計実現可能で量産性に富むなど、極めて実用性に秀れた鍋における握持部の取付構造となる。
また、請求項2に記載の考案によれば、プレス加工により係止鍔の圧潰を容易に且つ効率良く行うことができるので特許文献1に比して量産性をさほど損なうことがないうえ、係止鍔と孔縁との当接部分の数箇所を圧潰変形させることにより取付用座板に対する嵌合筒の回り止め効果を一層向上させることができる極めて実用性に秀れた鍋における取付構造となる。
また、請求項3に記載の考案によれば、取付用座板の当接面部はさほど厚くしなくても良いから、この取付用座板を鍋周面にスポット溶接止着でき、また取付用座板と嵌合筒との接合方法も容易なため、取付作業が容易となり量産性に秀れ、しかも取付強度も秀れた鍋における取付構造となり、その上、係止鍔の圧潰も一層容易に行われるなど、更に前記効果が一層良好に発揮される鍋における握持部の取付構造となる。
また、請求項4に記載の考案によれば、嵌合筒の基端部を外方に巻き込み加工してカール縁部を形成したから、この嵌合筒の基端部への握持部の嵌合固定作業をスムーズに且つ容易に行うことができ、また、このカール縁部としたことにより、嵌合筒の基端部の強度が向上すると共に、体裁が良好となるなど、極めて実用性に秀れた鍋における握持部の取付構造となる。
好適と考える本考案の実施形態(考案をどのように実施するか)を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
棒状の握持部Cを嵌合固定した嵌合筒7の係止鍔8を、取付用座板4の取付孔5の孔縁10に当接させてこの嵌合筒7の差し込み先端縁9を前記取付孔5に差し込み、この差し込み先端縁9と前記取付孔5の孔縁10に内方に向けて形成した環状鍔6とを折曲若しくはかしめ止着させて取付用座板4と嵌合筒7とを一体化する。
また、前記係止鍔8を圧潰してこの係止鍔8と前記孔縁10との当接部分を変形させることで、前記取付用座板4に対し前記嵌合筒7が回り止め状態に止着する。
また、この取付用座板4の当接面部2を鍋周面Aの取付面1に止着する。
従って、本考案の取付具Bは、取付用座板4と嵌合筒7との接合を溶接によることなく容易に達成でき、取付用座板4と嵌合筒7との取付作業が容易となり量産性に秀れるといった上記特許文献1同様の効果が発揮され、しかも係止鍔8を圧潰して前記取付用座板4に対し前記嵌合筒7を回り止め状態としたため、仮に、経年使用により取付用座板4と嵌合筒7(環状鍔6と差し込み先端縁9)との接合部分に緩みを生じてしまっても、嵌合筒7に対して取付用座板4が(握持部Cに対して鍋部が)回ってしまうような不具合は生じない。
また、例えば、前記係止鍔8をプレス加工により数箇所圧潰してこの係止鍔8と前記孔縁10との当接部分を数箇所変形させて前記取付用座板4に対し前記嵌合筒7を回り止め状態に止着する構成とすれば、プレス加工により圧潰を容易に且つ効率良く行うことができるので上記特許文献1に比して量産性をさほど損なうことがないうえ、係止鍔8と孔縁10との当接部分の数箇所の変形により取付用座板4に対する嵌合筒7の回り止め効果が一層向上する。
また、例えば、前記取付用座板4は、板材にプレス加工やしぼり加工などの切断変形加工を施して前記取付面1に当接する当接面部2と、外方へ突出する突出部3とを形成すると共に、この突出部3に所定向きに開口した取付孔5を形成し、この取付孔5の孔縁10に内方に向けて折曲加工して所定垂下長さの環状鍔6を形成した構成とし、前記嵌合筒7は、先端部に前記取付孔5に差し込む筒状の差し込み先端縁9を残して筒周全面に係止鍔8を突設状態に一体に繞設した構成とし、この嵌合筒7の係止鍔8を前記取付孔5の孔縁10に当接させて前記差し込み先端縁9を前記取付孔5に差し込み、この差し込み先端縁9と前記環状鍔6とを重合状態とし、この差し込み先端縁9と前記環状鍔6とを折り返し重合折曲させて止着させ前記取付用座板4と嵌合筒7とを一体化する構造とし、前記係止鍔8の該係止鍔8の周方向に所定間隔をおいた数箇所を、プレス加工により係止鍔8側から前記孔縁10側に向けて圧潰してこの係止鍔8と前記孔縁10との当接部分を変形させて前記取付用座板4に対し前記嵌合筒7を回り止め状態に止着する構成とすれば、取付用座板4の当接面部2はさほど厚くしなくても良いから、この取付用座板4を鍋周面Aにスポット溶接止着でき、また取付用座板4と嵌合筒7との接合方法も容易なため、取付作業が容易となり量産性に秀れ、しかも取付強度も秀れた鍋における取付構造となり、その上、係止鍔8の圧潰も一層容易に行われるなど、更に前記効果を一層良好に発揮し得る。
また、例えば、前記嵌合筒7は、基端部を外方に巻き込み加工してカール縁部11を形成する構成とすれば、外方に巻き込んだカール縁部11は、嵌合筒7に棒状の握持部Cを嵌合固定する際に握持部Cが引っ掛かることなくスムーズに嵌合することになるから、この握持部Cの嵌合作業を容易に行えることとなり、また、カール縁部11は外観上の見栄えが良く体裁良好となる上、嵌合筒7の基端部の強度も向上することになる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、ゆきひらと称される片手鍋において、鍋周面Aに取付具Bを介して木製棒状の握持部Cを突設する鍋における握持部の取付構造に本考案を適用している。
また、本実施例の取付具Bは、鍋周面Aの取付面1に止着する取付用座板4と、該取付用座板4に止着し得、且つ前記握持部Cを嵌合固定する嵌合筒7とから成る構成としている。
図1〜図6並びに詳細に図示した図7に基づいて以下具体的に(本実施例)を説明する。
板材にプレス加工を施して、鍋周面Aの所定取付面1に当接する大きさを有する当接面部2から外方へ袋状に突出する突出部3を有する取付用座板4を一枚板で変形切り出し形成する。
この取付用座板4の突出部3に所定の開口向きを有するように取付孔5をプレス形成し、この取付孔5の孔縁を内方に向けて折曲加工して所定垂下長の環状鍔6を形成する。
また、前記棒状の握持部Cの先端部を段当たりする位置まで差し込み嵌合する嵌合筒7の先端部に、前記取付孔5に差し込む筒状の差し込み先端縁9を残して筒周全面に係止鍔8を突設状態に一体に繞設し、この嵌合筒7の基端部は握持部Cを差し込み易いようにテーパ管状に形成する。
前記嵌合筒7に前記棒状の握持部Cの先端部を段当たり係止するまで嵌合固定し、固定手段12により固定する。
本実施例では止めネジにより止着しているが、圧入固定でも良いし、接着固定でも螺着方式でも良い。
この嵌合筒7の前記係止鍔8を前記取付孔5の孔縁10に当接させて前記差し込み先端縁9を前記取付孔5に差し込み、この差し込み先端縁9と前記環状鍔6とを重合状態とし、この双方を折り返し重合折曲させて止着させ前記棒状の握持部Cと取付用座板4とを前記嵌合筒7を介して一体化する。
従って、全周に設けた係止鍔8で支承させた状態で差し込み先端縁9を巻き締めるから十分な接合強度を有し、見た目も良く、作業性にも秀れる。
更に、前記係止鍔8側から該係止鍔8の周方向に所定間隔をおいた数箇所をプレス加工を施して圧潰し、この係止鍔8と前記孔縁10との当接部分を変形させる。具体的には、前記プレス加工により係止鍔8の上下対向2箇所を圧潰した場合を示しており、このプレス圧潰箇所Pの係止鍔8と孔縁10との重合当接部分は変形して図6に示すような凹凸嵌合状態となる構成としている。
また、前記嵌合筒7は、基端部を外方に巻き込み加工してカール縁部11を形成する。
そして、この取付用座板4の前記当接面部2を前記鍋用面Aの取付面1にスポット溶接止着する。
従って、本実施例では、ダイカスト方式と同様に外観上に溶接接合部分がないため、スッキリとした体裁の良いものとなり、仕上げ研摩加工なども要しないし、また鍋当接部分は板材であるため、スポット溶接にて鍋周面Aに止着できるから、この点においても外観(見た目)も非常にきれいで取付作業も容易であり量産性に秀れる。
また、一枚板をプレス加工などを施して取付用座板4を成形できるからコストもかからず、更に嵌合筒7とこの取付用座板4との接合は溶接せずに折曲止着で良いから、取付作業(接合作業)が容易である上に、見た目もダイカストに劣らず秀れ、且つ十分な接合強度を確保できる。
しかも、係止鍔8と孔縁10との重合当接部分を変形して凹凸嵌合状態としたから、環状鍔6と先端縁9との接合部分が仮に緩んだとしても、この凹凸関係により取付用座板4に対し嵌合筒7の回り止め状態が維持されるようになり、嵌合筒7に対して取付用座板4が(握持部Cに対して鍋部が)回ってしまうような不具合は生じない。
また、本実施例は、係止鍔8の圧潰をプレス加工により容易に且つ効率良く行うことができるので量産性を損なうことがないうえ、係止鍔8と孔縁10との当接部分の数箇所を圧潰変形させることにより取付用座板4に対する嵌合筒7の回り止め効果を向上させることができる。
また、本実施例は、嵌合筒7に棒状の握持部Cを嵌合固定する際に、握持部Cの先端部は、外方に巻き込んだカール縁部11により引っ掛かることなくスムーズに嵌合することになるから、この握持部Cの嵌合作業を容易に行えることとなり、また、カール縁部11は外観上の見栄えが良く体裁良好となる上、嵌合筒7の基端部の強度も向上する。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本考案の完成状態を示す斜視図である。 本考案の完成状態を示す要部の断面図である。 本考案の取付用座板と嵌合筒との説明分解断面図である。 本考案の取付具の斜視図である。 本考案の取付具の側断面図である。 本考案の取付具の要部の側断面図である。 本考案の具体的手順を示した説明図である。
符号の説明
1 取付面
2 当接面部
3 突出部
4 取付用座板
5 取付孔
6 環状鍔
7 嵌合筒
8 係止鍔
9 先端縁
10 孔縁
11 カール縁部
A 鍋周面
B 取付具
C 握持部

Claims (4)

  1. 鍋周面の取付面に取付具を介して棒状の握持部を付設する鍋における握持部の取付構造において、前記取付具は、前記取付面に止着する取付用座板と、該取付用座板に止着し得且つ前記握持部を嵌合固定する嵌合筒とから成り、前記取付用座板は、前記取付面に当接する当接面部と、所定向きに開口した取付孔を形成し、この取付孔の孔縁に内方に向けて環状鍔を形成した構成とし、前記嵌合筒は、先端部に前記取付孔に差し込む差し込み先端縁を残して筒周面に係止鍔を突設状態に繞設した構成とし、この嵌合筒の係止鍔を前記取付孔の孔縁に当接させて前記差し込み先端縁を前記取付孔に差し込み、この差し込み先端縁と前記環状鍔とを折曲若しくはかしめ止着して前記取付用座板と嵌合筒とを一体化する構造とし、前記係止鍔を圧潰してこの係止鍔と前記孔縁との当接部分を変形させて前記取付用座板に対し前記嵌合筒を回り止め状態に止着する構造としたことを特徴とする鍋における握持部の取付構造。
  2. 前記係止鍔をプレス加工により数箇所圧潰してこの係止鍔と前記孔縁との当接部分を数箇所変形させて前記取付用座板に対し前記嵌合筒を回り止め状態に止着する構造としたことを特徴とする請求項1記載の鍋における握持部の取付構造。
  3. 前記取付用座板は、板材にプレス加工やしぼり加工などの切断変形加工を施して前記取付面に当接する当接面部と、外方へ突出する突出部とを形成すると共に、この突出部に所定向きに開口した取付孔を形成し、この取付孔の孔縁に内方に向けて折曲加工して所定垂下長さの環状鍔を形成した構成とし、前記嵌合筒は、先端部に前記取付孔に差し込む筒状の差し込み先端縁を残して筒周全面に係止鍔を突設状態に一体に繞設した構成とし、この嵌合筒の係止鍔を前記取付孔の孔縁に当接させて前記差し込み先端縁を前記取付孔に差し込み、この差し込み先端縁と前記環状鍔とを重合状態とし、この差し込み先端縁と前記環状鍔とを折り返し重合折曲させて止着させ前記取付用座板と嵌合筒とを一体化する構造とし、前記係止鍔の該係止鍔の周方向に所定間隔をおいた数箇所を、プレス加工により係止鍔側から前記孔縁側に向けて圧潰してこの係止鍔と前記孔縁との当接部分を変形させて前記取付用座板に対し前記嵌合筒を回り止め状態に止着する構造としたことを特徴とする請求項1記載の鍋における握持部の取付構造。
  4. 前記嵌合筒は、基端部を外方に巻き込み加工してカール縁部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鍋における握持部の取付構造。
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