JPH0116717Y2 - - Google Patents

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JPH0116717Y2
JPH0116717Y2 JP1563281U JP1563281U JPH0116717Y2 JP H0116717 Y2 JPH0116717 Y2 JP H0116717Y2 JP 1563281 U JP1563281 U JP 1563281U JP 1563281 U JP1563281 U JP 1563281U JP H0116717 Y2 JPH0116717 Y2 JP H0116717Y2
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axial direction
gear
crankshaft
chain gear
arm
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自転車用ギヤクランク装置の改良に
関するもので、チエンギヤの取付け、取外しの簡
易化を目的とするものである。
従来よりクランク軸、左右1対のクランクアー
ム及びチエンギヤから成る自転車用ギヤクランク
装置において、クランク軸端に対しクランクアー
ムを取外し可能にし、又チエンギヤをクランク軸
及びクランクアームから取外すことができるよう
にした型式のものは存在し、これによれば左右の
クランクアームを同一形状にできて左右共通する
ことができ、又チエンギヤを径及び歯数の異なる
ものと、又はシングルあるいはダブルのものと自
由に交換でき、更にクランク軸、クランクアーム
及びチエンギヤの三者を分離して梱包でき、小容
量で運搬できる等の利点を有するのであるが、チ
エンギヤの取付け、取外し操作が煩雑で、手数が
かかり、容易な作業でないという難点があつた。
この考案は上記難点を解消すべくなされたもの
であり、その特徴とするところは、軸方向両端に
アーム嵌合部を有し、かつ一方の嵌合部の軸方向
内側の軸外周に径大部を有するとともに、軸方向
一端における前記アーム嵌合部と径大部間の軸外
周に多数の凹凸条を軸方向に形成したクランク軸
と;前記アーム嵌合部に挿脱自在に嵌合した1対
のクランクアームと;その軸孔内周に多数の凹凸
条が形成されたチエンギヤと;を備え、該チエン
ギヤがクランク軸に、一方のアーム嵌合部から挿
脱自在に外嵌されると共に凹凸条を介して相対回
動不能に嵌合された自転車用ギヤクランク装置に
おいて、チエンギヤの内周部が、軸方向内側に窪
設されて軸方向内側に突出する窪設部とされ、径
大部よりも径大かつ内周に凹凸条が形成されたリ
ング状のギヤ補強板が、窪設部の内側面に固着一
体化されると共に凹凸条を介してクランクに嵌合
され、該ギヤ補強板と、前記径大部との間に径大
部よりも径大のダストキヤツプが介在され、前記
凹凸条の軸方向外端の外周に嵌合溝が円周方向に
形成されると共に、前記窪設部の外側面に対向す
る該嵌合溝内の一側に、軸径方向外方に移行する
に従つて溝幅を拡大する斜面が形成され、該斜面
と窪設部との間には軸径方向に拡縮変形自在で且
つ窪設部の内部に位置する止め輪が楔状に嵌合さ
れ、該止め輪と径大部との間でチエンギヤとギヤ
補強板とダストキヤツプとが挟持固定され、一方
のアーム嵌合部の軸方向外側にねじが形成され、
該ねじに螺合されるナツトによつてそのアーム嵌
合部に嵌合されたクランクアームの抜け止め固定
がなされている点にある。
以下、この考案自転車用ギヤクランク装置の一
実施例を図面に基づき説明する。
図面において、1はハンガパイプで、このハン
ガパイプ1の軸方向両端内面には左右のハンガ椀
2,3を圧入又はねじ込み式で嵌合してある。各
ハンガ椀2,3の内面には軸方向外方に向くボー
ル受面4,5が形成されている。
6は上記ハンガパイプ1に遊挿したクランク軸
で、このクランク軸6の左右ハンガ椀2,3より
外方に突出する左右両端にはクランクアーム嵌合
用のアーム嵌合部7,8と、該左右嵌合部7,8
の各軸方向外側にねじ9,10が形成されてい
る。
又、右のアーム嵌合部8の軸方向内側には径大
部11が設けられ、該径大部11の内側に上記右
ハンガ椀3のボール受面5に対向するボール受面
12が形成されており、又左のアーム嵌合部7の
軸方向内側にはねじ13が設けられていて、この
ねじ13に上記左ハンガ椀2のボール受面4に対
向するボール受面14を有するボール押し体15
を螺着し、このボール押し体15のボール受面1
4及び径大部11のボール受面12とハンガ椀
2,3のボール受面4,5との間に介在するボー
ル16,17により、クランク軸6をハンガパイ
プ1に対し回動自由に支持させているのである。
又、右のアーム嵌合部8と径大部11との間の
クランク軸6外周には多数の凹凸条18を軸方向
に形成し、かつ該凹凸条18の軸方向外端外周に
止め輪嵌合用の嵌合溝19を円周方向に設けてい
る。該嵌合溝19内の一側(軸方向外方側)には
軸径方向外方に移行するに従つて溝幅を拡大する
如き斜面20が形成されている。
21はチエンギヤで、このギヤ21の中心には
軸孔22が開口され、又該軸孔22の内周には上
記多数の凹凸条18に嵌合する凹凸条23が形成
されていて、軸孔22をクランク軸6に凹凸条1
8及び23の嵌合(スプライン嵌合)を介して挿
入することにより、チエンギヤ21をクランク軸
6に対し回動不能に支持している。チエンギヤ2
1の内周部は、軸方向内側に窪設されて軸方向内
側に突出する窪設部50とされ、該窪設部50の
内側面に、径大部11よりも径大のリング状ギヤ
補強板24が固着一体化され、このギヤ補強板2
4の内周にも上記凹凸条18に嵌合する凹凸条2
3を形成してある。
25は窪設部50の内部に位置するC形の止め
輪で、ばね材により形成されてそのばね作用によ
り軸径方向に拡縮変形自在なもので、その開離端
26,27に工具差込孔28,29を有してお
り、この止め輪25は上記嵌合溝19内における
斜面20とこれに対向するチエンギヤ21外面と
の間に楔状に嵌合されてチエンギヤ21を径大部
11の方に押圧固定してある。
30,31は左右1対のクランクアームで、各
アーム30,31のボス部32,33に開口した
軸孔34,35を上記アーム嵌合部7,8に回動
不能に嵌合し、かつねじ9,10に螺合した締付
ナツト36,37を締付けることにより、クラン
ク軸6の両端に嵌合されたクランクアーム30,
31の抜け止め固定がなされている。
尚図中38,39は左右1対のダストキヤツプ
で、左のダストキヤツプ38は上記ボール押し体
15外周に嵌合固定されており、右のダストキヤ
ツプ39は径大部11よりも径大で、径大部11
とギヤ補強板24との間に介在されている。
この考案は上記の如く構成するものであり、チ
エンギヤ21及びクランクアーム31をクランク
軸6に取付けるに際しては、先ずチエンギヤ21
の軸孔22をアーム嵌合部8より挿入し、軸孔2
2内周の凹凸条23を凹凸条18に嵌合させると
ともにギヤ補強板24内面を径大部11にダスト
キヤツプ39を介して接当させる。その凹凸条2
3及び18の嵌合によりチエンギヤ21はクラン
ク軸6に対し回動不能とされる。次いで、止め輪
25の工具差込孔28,29にプライヤ等工具を
掛合し、該工具で止め輪25を軸径方向に拡大し
て嵌合溝19に嵌合させると、、止め輪25は縮
小のばね作用によりチエンギヤ21外面と斜面2
0間に楔状に食込み、この食込みにより止め輪2
5はチエンギヤ21外面に密着するとともに該チ
エンギヤ21を径大部11の方に強く押圧する。
この結果チエンギヤ21とギヤ補強板24とダス
トキヤツプ39と止め輪25と径大部11間で強
く挾持されて軸方向に移動することのない状態に
固定される。次いでクランクアーム31をアーム
嵌合部8に嵌合させ、締付ナツト37をねじ10
に締付けて、該アーム31をアーム嵌合部8に回
止め状に固定するのである。
上記チエンギヤ21及びクランクアーム31を
クランク軸6より取外すに際しては、先ず締付ナ
ツト37をねじ10から取外してクランクアーム
31をアーム嵌合部8から抜出す。次いで、止め
輪25を拡大して嵌合溝19より取外し、チエン
ギヤ21を凹凸条18より軸方向外方に移動させ
てアーム嵌合部8より抜出すのである。
上記実施例にて明らかなようにこの考案の自転
車用ギヤクランク装置によれば、チエンギヤ21
の取付け、取外しは、クランクと止め輪とを着脱
さえすれば、チエンギヤをクランク軸の軸方向に
挿脱するだけで行うことができ、極めて作業性の
良いものとできる。しかも、クランクはナツトを
着脱するだけでクランク軸から挿脱でき、これに
よつてチエンギヤの取付け、取外し作業の効率化
が図られている。
さらに、チエンギヤと径大部との間に凹凸条を
介して嵌合されるギヤ補強板がチエンギヤに固着
一体化され、該補強板と径大部との間にダストキ
ヤツプが介在され、ギヤ補強板とダストキヤツプ
とは径大部よりも径大である。これにより、クラ
ンク軸によるチエンギヤの支持面積がギヤ補強板
の厚さに対応する分だけ大きくなり、チエンギヤ
は肉薄であつても、クランク軸に対するがたの少
ないものとされて、軸方向に揺動しにくいものと
され、確固たる固定が図られている。また、ダス
トキヤツプの取付けも容易なものとされている。
さらに、チエンギヤの内周部が、軸方向内側に
窪設されて軸方向内側に突出する窪設部とされて
いるので、窪設部が補強リブとしての機能を果
し、チエンギヤの内周部の強度が窪設部の形成に
より増大せしめられると共に、更に、窪設部の内
側面にギヤ補強板が固着一体化されているので、
チエンギヤの内周部の強度を極めて大とできる。
従つて、チエンギヤ及びギヤ補強板のクランク軸
に対する連結強度を極めて大とできる。
また、止め輪が窪設部の内部に位置しているの
で、止め輪に、何かの物、例えば、チエンギヤか
ら外れたチエン等が引掛つたりしにくく、従つ
て、止め輪がチエンギヤよりも軸方向外側にある
にもかかわらず、上記のような引掛りによつて、
止め輪が嵌合溝から不慮に離脱したりする惧れは
少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案装置の縦断正面図、第2図は
要部拡大断面図、第3図は第1図における−
線拡大断面図、第4図はクランク軸の正面図、第
5図は同クランク軸の右側面図である。 7,8……アーム嵌合部、11……径大部、1
8……凹凸条、6……クランク軸、30,31…
…クランクアーム、21……チエンギヤ、19…
…嵌合溝、20……斜面、25……止め輪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸方向両端にアーム嵌合部7,8を有し、かつ
    一方のアーム嵌合部8の軸方向内側の軸外周に径
    大部11を有するとともに、軸方向一端における
    前記アーム嵌合部8と径大部11間の軸外周に多
    数の凹凸条18を軸方向に形成したクランク軸6
    と;前記アーム嵌合部7,8に挿脱自在に嵌合し
    た1対のクランクアーム30,31と;その軸孔
    22内周に多数の凹凸条23が形成されたチエン
    ギヤ21と;を備え、該チエンギヤ21がクラン
    ク軸6に、一方のアーム嵌合部8から挿脱自在に
    外嵌されると共に凹凸条18,23を介して相対
    回動不能に嵌合された自転車用ギヤクランク装置
    において、チエンギヤ21の内周部が、軸方向内
    側に窪設されて軸方向内側に突出する窪設部50
    とされ、径大部11よりも径大かつ内周に凹凸条
    23が形成されたリング状のギヤ補強板24が、
    窪設部50の内側面に固着一体化されると共に凹
    凸条18,23を介してクランク軸6に嵌合さ
    れ、該ギヤ補強板24と、前記径大部11との間
    に径大部11よりも径大のダストキヤツプ39が
    介在され、前記凹凸条18の軸方向外端の外周に
    嵌合溝19が円周方向に形成されると共に、前記
    窪設部50の外側面に対向する該嵌合溝19内の
    一側に、軸径方向外方に移行するに従つて溝幅を
    拡大する斜面20が形成され、該斜面20と窪設
    部50との間には軸径方向に拡縮変形自在で且つ
    窪設部50の内部に位置する止め輪25が楔状に
    嵌合され、該止め輪25と径大部11との間でチ
    エンギヤ21とギヤ補強板24とダストキヤツプ
    39とが挟持固定され、一方のアーム嵌合部8の
    軸方向外側にねじ10が形成され、該ねじ10に
    螺合されるナツト37によつてそのアーム嵌合部
    8に嵌合されたクランクアーム31の抜け止め固
    定がなされていることを特徴とする自転車用ギヤ
    クランク装置。
JP1563281U 1981-02-04 1981-02-04 Expired JPH0116717Y2 (ja)

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JP7219013B2 (ja) * 2018-04-06 2023-02-07 株式会社シマノ 人力駆動車用コンポーネント

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