JP3120664U - 篆刻用印材 - Google Patents
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Abstract
【課題】印稿からの転写が簡単にできるようにした篆刻用印材を提供する。
【解決手段】油性や樹脂を含んだ透過性の紙に鉛筆で書かれた印稿を転写できるような印泥のような粘着性を持った素材を印面に薄く塗布する。また、印材本体の印面に塗布した印泥を拭き取った印面に、トレーシングペーパーに鉛筆書きした印稿を転写することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】油性や樹脂を含んだ透過性の紙に鉛筆で書かれた印稿を転写できるような印泥のような粘着性を持った素材を印面に薄く塗布する。また、印材本体の印面に塗布した印泥を拭き取った印面に、トレーシングペーパーに鉛筆書きした印稿を転写することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、印稿からの転写が簡単にできるようにした篆刻用印材に関するものである。
篆刻をする場合、印材に文字等を書き入れる字入れ作業が必要である。しかし、字入れは逆字で行わなければならないため、墨でトレーシングペーパーなどの透明紙に所望の文字等の印稿を書いた後、トレーシングペーパーの文字を裏返して印稿を逆字に直して印材の印面に書き写す必要があった。
そして、未熟練者の場合には、より簡単に字入れができるようにトレーシングペーパーの文字を直接印面に転写してその転写文字を篆刻することが行われている。
しかし、印材の素材は石材であるのでトレーシングペーパーに書かれた文字を写しとり難いものであった。そこで、通常は文字等を書いた後、それをコピーし、そのコピーした用紙のコピー面を印面に置き、裏面より油性のペンで薄く塗った後、こすり付けることによって、油性ペンに含まれているシンナーによりコピーのトナーが溶け文字を転写させていた。
このように煩わしい手間が必要となるため完成前に挫折してしまう者も少なからずあった。
このようなことから、篆刻用布地印字台や篆刻用転写液が開発されている。
しかし、前者の場合、結局は鏡体に写し取った文字等を見ながら印面に布字することとなり未熟練者には容易なことではない。
また、後者の場合は、クリヤーフィルムに着色液で文字を写し取り、次に印面に着色液を塗布し、その着色液が乾いてからクリヤーフィルムの文字を印面に押し当て文字を印面に付着させる必要があり、非常に手間がかかるものである。
本考案は、上述した従来技術の欠点を除くためになされたものである。即ち、篆刻の前段階の作業についての利用者の手間をできるだけ省くことをその目的とするものである。
このようにすることによって、初心者にも篆刻を遊び感覚で楽しむことができ、篆刻の普及をも図ることが期待できるものである。
このような問題点を解決するために、本考案は、油性や樹脂を含んだ透過性の紙に鉛筆で書かれた印稿を転写できるような印泥のような粘着性を持った素材を印面に薄く塗布することを特徴とするものである。
また、印材本体の印面に塗布した印泥を拭き取った印面に、トレーシングペーパーに鉛筆書きした印稿を転写するようにしてなることを特徴とするものである。
本考案は、このような構成であるので、図2のようにトレーシングペーパーに鉛筆書きした印稿を裏返しにして印稿部分を印材の印面にこすり付けることによって容易に印稿を印面に転写することができる。
また、印稿作成前に、印面に薄く印泥を塗ったのち、トレーシングペーパーに鉛筆書きした印稿を裏返しにして印稿部分を印材の印面にこすり付けることにより容易に印稿を印面に転写することができる。
このように本願考案では、印稿を鉛筆書きにより行うため、印稿を書き直す場合、消しゴムで消して書き直せばよいので、初心者でも印稿作業を楽しんですることができる。
本考案は、このように鉛筆書きした印稿を利用できるので篆刻作業の前段階の作業が簡単にできることとなる。
実施例について図面を参照して説明すると、図1において、印材1の印面2に鉛筆で書かれた印稿5が転写できる粘着性を持った素材、例えば印泥3を塗布する。
なお、塗布された印泥3が多すぎると、印稿に使用した紙4が印泥により覆われてしまい転写が難しくなるので、ティッシュペーパーなどで拭き取ることによって解消できる。従って、粘着性素材の塗布は、微量で十分に転写可能である。
粘着性素材の粘着力は強すぎるとトレーシングペーパーを剥がし難くなるので転写可能な印泥程度の粘着力があればよい。
また、印稿に使用する紙は、トレーシングペーパーのように油性や樹脂を含んだ透過性の紙が望ましい。鉛筆書きした場合でも、鉛筆書きした部分が印面に転写しやすいからである。
1 印材
2 印面
3 印泥
4 透過性紙
5 印稿
2 印面
3 印泥
4 透過性紙
5 印稿
Claims (4)
- 油性や樹脂を含んだ透過性の紙に鉛筆で書かれた印稿が転写できる程度の粘着性を持った素材を印面に薄く塗布した篆刻用印材
- 粘着性素材が印泥である請求項1記載の篆刻用印材
- 透過性紙がトレーシングペーパーである請求項1又は2記載の篆刻用印材
- 印材本体の印面に塗布した印泥を拭き取り、透過性紙に鉛筆書きした印稿を印面に転写できるようにした篆刻用印材
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005011309U JP3120664U (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | 篆刻用印材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005011309U JP3120664U (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | 篆刻用印材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3120664U true JP3120664U (ja) | 2006-04-20 |
Family
ID=43470818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005011309U Expired - Fee Related JP3120664U (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | 篆刻用印材 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3120664U (ja) |
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2005
- 2005-12-22 JP JP2005011309U patent/JP3120664U/ja not_active Expired - Fee Related
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