JP3190265U - 寄せ書きセット - Google Patents
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Abstract
【課題】書き直しても見栄えを損なうことがない寄せ書きが得られる寄せ書きセットを提供する。【解決手段】寄せ書きセット1は、寄せ書き用媒体2と、寄せ書き用媒体に加熱により消色する筆跡を形成可能な熱変色性筆記具3とからなる。寄せ書き用媒体は紙または布帛からなる。寄せ書き用媒体に非熱変色性色材による印刷像21を設ける。熱変色性筆記具は複数種を備え、各々の熱変色性筆記具が可逆熱変色性色材を備え、可逆熱変色性色材の発色状態の色またはペン先31の種類が互いに異なる。【選択図】図1
Description
本考案は、寄せ書きセットに関する。
従来、結婚、卒業等の記念に、複数人がひとつの色紙等に寄せ書きすることが知られている。(例えば、特許文献1)
従来、色紙等に寄せ書きで、誤記等で書き直したい場合があるが、その場合、1人の書き直しのために、複数人が書き直しすることになる。また、誤記の場合、通常、筆記線や塗りつぶしにより誤記部分を消したり、誤記した筆跡の周囲に追加文字を書き加えたりしており、寄せ書き全体の見栄えが損なわれてしまう。
本考案は、前記従来の問題点を解決するものであって、書き直しても寄せ書き全体の見栄えを損なうことがない寄せ書きセットを提供しようとするものである。
[1]本願の第1の考案は、寄せ書き用媒体2と、該寄せ書き用媒体2に加熱により消色する筆跡22を形成可能な熱変色性筆記具3とからなることを特徴とする寄せ書きセットを要件とする。
前記第1の考案の寄せ書きセット1は、熱変色性筆記具3で寄せ書き用媒体2に加熱により消色する筆跡22を形成でき、たとえ誤記した場合であっても、誤記した筆跡22を加熱により消去し、その後、寄せ書き用媒体2の筆跡22を消去した部分に、再度、熱変色性筆記具3で筆記することができるため、書き直しても寄せ書き全体の見栄えを損なうことがない。
[2]本願の第2の考案は、前記第1の考案の寄せ書きセット1において、前記寄せ書き用媒体2が紙または布帛からなることを要件とする。
前記第2の考案の寄せ書きセット1は、前記寄せ書き用媒体2が紙または布帛からなることによって、寄せ書き用媒体2に熱変色性筆記具3による筆跡22を容易に形成することができる。
[3]本願の第2の考案は、前記第1または第2の考案の寄せ書きセット1において、前記寄せ書き用媒体2に非熱変色性色材による印刷像21を設けたことを要件とする。
前記第3の考案の寄せ書きセット1は、ユーザーが寄せ書きする前に、予め印刷像21が寄せ書き用媒体2に設けられているため、ユーザーが好みの印刷像21を有する寄せ書き用媒体2を購入すれば、ユーザーが前記印刷像21に相当する文字やイラスト等を書く手間が不要となる。
[4]本願の第4の考案は、前記第1乃至第3の何れかの考案の寄せ書きセット1において、前記熱変色性筆記具3を複数種備え、前記各々の熱変色性筆記具3が、可逆熱変色性色材を備え且つ該可逆熱変色性色材の筆跡22を前記寄せ書き用媒体2に形成可能なペン先31を備え、前記可逆熱変色性色材の発色状態の色または前記ペン先31の種類が互いに異なることを要件とする。
前記第4の考案の寄せ書きセット1は、可逆熱変色性色材の発色状態の色またはペン先31の種類が互いに異なる熱変色性筆記具3を複数種備えたことにより、色彩豊かな寄せ書き、または筆跡22に強弱のあるメリハリの利いた寄せ書きが得られる。
・寄せ書き用媒体
前記寄せ書き用媒体2は、例えば、シート状物や、立体物(形象物)が挙げられる。
前記シート状物は、具体的には、色紙、複数のシートからなる冊子(寄せ書き帳、書籍、ノート等)、写真プリント、旗、のれん、手ぬぐい、ハンカチ、垂れ幕等が挙げられる。
また、前記立体物(形象物)は、具体的には、人形、ぬいぐるみ、ボール等が挙げられる。
前記寄せ書き用媒体2は、例えば、シート状物や、立体物(形象物)が挙げられる。
前記シート状物は、具体的には、色紙、複数のシートからなる冊子(寄せ書き帳、書籍、ノート等)、写真プリント、旗、のれん、手ぬぐい、ハンカチ、垂れ幕等が挙げられる。
また、前記立体物(形象物)は、具体的には、人形、ぬいぐるみ、ボール等が挙げられる。
・熱変色性筆記具
本考案において、前記熱変色性筆記具3は、加熱により消色する可逆熱変色性色材を備える。前記可逆熱変色性色材により、寄せ書き用媒体2に熱変色性の筆跡22(例えば、文字、記号、図形、イラスト等)を形成できる。前記熱変色性筆記具3は、筆記により前記可逆熱変色性色材の筆跡を寄せ書き用媒体2に形成するためのペン先31を備える。前記可逆熱変色性色材は、液状、ゲル状、固形状のいずれであってもよい。前記可逆熱変色性色材が、液状またはゲル状(即ちインキ)である場合、熱変色性筆記具3は、内部に前記可逆熱変色性色材が収容され且つ該可逆熱変色性色材が吐出可能なペン先31を備える。前記可逆熱変色性色材が、固形状の場合、熱変色性筆記具3は筆記により摩耗する固形芯からなるペン先31を備える。
本考案において、前記熱変色性筆記具3は、加熱により消色する可逆熱変色性色材を備える。前記可逆熱変色性色材により、寄せ書き用媒体2に熱変色性の筆跡22(例えば、文字、記号、図形、イラスト等)を形成できる。前記熱変色性筆記具3は、筆記により前記可逆熱変色性色材の筆跡を寄せ書き用媒体2に形成するためのペン先31を備える。前記可逆熱変色性色材は、液状、ゲル状、固形状のいずれであってもよい。前記可逆熱変色性色材が、液状またはゲル状(即ちインキ)である場合、熱変色性筆記具3は、内部に前記可逆熱変色性色材が収容され且つ該可逆熱変色性色材が吐出可能なペン先31を備える。前記可逆熱変色性色材が、固形状の場合、熱変色性筆記具3は筆記により摩耗する固形芯からなるペン先31を備える。
前記可逆熱変色性色材が、液状またはゲル状である場合、前記ペン先31は、例えば、毛筆体、繊維加工体、多孔質体、合成樹脂の押し出し成形体、ボールペンチップ、万年筆の先端にスリットを有する金属板製ペン先等が挙げられる。前記可逆熱変色性色材が、液状またはゲル状である場合、前記可逆熱変色性色材は、熱変色性筆記具3の軸筒内に、直接または、インキ吸蔵体に含浸させて収容される。
・可逆熱変色性色材
本考案において、前記可逆熱変色性色材は、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
本考案において、前記可逆熱変色性色材は、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
また、前記可逆熱変色性色材は、従来より公知の(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体、の必須三成分を少なくとも含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させた可逆熱変色性顔料が好適に用いられる。
本考案では、図3に示すように、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで異なる経路を辿って変色し、完全発色温度(t1)以下の低温域での発色状態、または完全消色温度(t4)以上の高温域での消色状態が、特定温度域〔t2〜t3の間の温度域(実質的二相保持温度域)〕で記憶保持できる色彩記憶保持型熱変色性顔料が適用されることが好ましい。図3において、ΔHは、ヒステリシスの程度を示す温度幅(即ちヒステリシス幅)を示す。ΔHの値が小さいと、変色前後の両状態のうち一方の状態しか存在しえない。ΔHの値が大きいと、変色前後の各状態の保持が容易となる。
本考案では、前記可逆熱変色性顔料の加熱による変色温度は、25℃〜95℃(好ましくは36℃〜95℃)に設定される。即ち、本考案では、前記高温側変色点〔完全消色温度(t4)〕を、25℃〜95℃(好ましくは、36℃〜90℃)の範囲に設定し、前記低温側変色点〔完全発色温度(t1)〕を、−30℃〜+20℃(好ましくは、−30℃〜+10℃)の範囲に設定することが有効である。それにより、常態(日常の生活温度域)で呈する色彩の保持を有効に機能させることができるとともに、可逆熱変色性色材による筆跡22を加熱消色具で容易に変色することができる。
前記加熱消色具は、筆跡22を摩擦した際に摩擦熱を生じさせる摩擦具、アイロン等の加熱部を筆跡22に押し当てて使用する接触型加熱具、ドライヤー等の温風を筆跡に吹き付けて使用する非接触型加熱具が挙げられる。
本考案の寄せ書きセットは、書き直しても見栄えを損なうことがない寄せ書きが得られる。
本考案の実施の形態を図1及び図2に示す。
本実施の形態の寄せ書きセット1は、寄せ書き用媒体2と、該寄せ書き用媒体2に加熱により消色する筆跡22を形成可能な複数本の熱変色性筆記具3とからなる。
本実施の形態の寄せ書きセット1は、寄せ書き用媒体2と、該寄せ書き用媒体2に加熱により消色する筆跡22を形成可能な複数本の熱変色性筆記具3とからなる。
前記寄せ書き用媒体2は、四角形のシート状物よりなる色紙、冊子、写真プリント、または旗、のれん、手ぬぐい、ハンカチ、垂れ幕等である。前記寄せ書き用媒体2は、色紙、冊子、写真プリント等の場合、紙により形成され、旗、のれん、手ぬぐい、ハンカチ、垂れ幕等の場合、布帛により形成される。前記寄せ書き用媒体2の中央には、非熱変色色材による印刷像21が形成される。前記印刷像21により、メッセージ等の文字や、イラスト等が設けられる。
・熱変色性筆記具
前記熱変色性筆記具3は、可逆熱変色性色材を備える。前記熱変色性筆記具3は、液状またはゲル状の可逆熱変色性色材(即ち可逆熱変色性インキ)が内部に収容され且つ該可逆熱変色性色材を寄せ書き用媒体2上に供給するペン先31を備える。前記熱変色性筆記具3を用いて寄せ書き用媒体2に筆記することにより、前記可逆熱変色性色材による筆跡22が寄せ書き用媒体2上に形成される。前記可逆熱変色性色材は、常温では有色(例えば、黒色、赤色、青色、緑色、桃色)に発色し、60℃以上では無色(透明)に可逆的に変化する。
前記熱変色性筆記具3は、可逆熱変色性色材を備える。前記熱変色性筆記具3は、液状またはゲル状の可逆熱変色性色材(即ち可逆熱変色性インキ)が内部に収容され且つ該可逆熱変色性色材を寄せ書き用媒体2上に供給するペン先31を備える。前記熱変色性筆記具3を用いて寄せ書き用媒体2に筆記することにより、前記可逆熱変色性色材による筆跡22が寄せ書き用媒体2上に形成される。前記可逆熱変色性色材は、常温では有色(例えば、黒色、赤色、青色、緑色、桃色)に発色し、60℃以上では無色(透明)に可逆的に変化する。
本実施の形態の寄せ書きセット1では、可逆熱変色性色材の発色状態の色、及びペン先31の種類が互いに異なる複数種の熱変色性筆記具3を備える。それにより、カラフル且つメリハリの利いた寄せ書きが得られる。前記ペン先31の種類が異なるとは、ペン先31の形状が異なること、ペン先31の大きさが異なること、ペン先31の構造が異なること等が挙げられる。
・加熱消去具
前記寄せ書き用媒体2に形成された筆跡22は、加熱消去具により消去することできる。前記加熱消去具は、例えば、筆跡22を摩擦することにより摩擦熱を発生させる摩擦具、アイロン等の加熱部を筆跡22に押し当てて使用する接触型加熱具、ドライヤー等の温風を筆跡22に吹き付けて使用する非接触型加熱具が挙げられる。本実施の形態の熱変色性筆記具3は、本体の一端部またはキャップの一端部に弾性材料からなる摩擦部32を備える。前記摩擦部32により筆跡22を摩擦熱で消去できる。
前記寄せ書き用媒体2に形成された筆跡22は、加熱消去具により消去することできる。前記加熱消去具は、例えば、筆跡22を摩擦することにより摩擦熱を発生させる摩擦具、アイロン等の加熱部を筆跡22に押し当てて使用する接触型加熱具、ドライヤー等の温風を筆跡22に吹き付けて使用する非接触型加熱具が挙げられる。本実施の形態の熱変色性筆記具3は、本体の一端部またはキャップの一端部に弾性材料からなる摩擦部32を備える。前記摩擦部32により筆跡22を摩擦熱で消去できる。
本実施の形態の寄せ書きセット1は、熱変色性筆記具3で寄せ書き用媒体2に加熱により消色する筆跡22を形成でき、もし、誤記した場合であっても、加熱により誤記した筆跡22を消去し、寄せ書き用媒体2の筆跡22を消去した部分に、再度、熱変色性筆記具3で筆記することができ、その結果、書き直しても見栄えを損なうことがない寄せ書きが得られる。
本実施の形態の寄せ書きセット1は、前記寄せ書き用媒体2が紙または布帛からなることによって、寄せ書き用媒体2に熱変色性筆記具3による筆跡22を容易に形成することができる。
本実施の形態の寄せ書きセット1は、ユーザーが寄せ書きする前に、予め印刷像21が寄せ書き用媒体2に設けられているため、ユーザーが好みの印刷像21を有する寄せ書き用媒体2を購入すれば、ユーザーが前記印刷像21に相当する文字やイラスト等を書く手間が不要となる。
本実施の形態の寄せ書きセット1は、可逆熱変色性色材の発色状態の色及びペン先31の種類が互いに異なる熱変色性筆記具3の複数種を備えたことにより、色彩豊かで且つ筆跡22に強弱のあるメリハリの利いた寄せ書きが得られる。
1 寄せ書きセット
2 寄せ書き用媒体
21 印刷像
22 筆跡(寄せ書き)
3 熱変色性筆記具
31 ペン先
32 摩擦部
2 寄せ書き用媒体
21 印刷像
22 筆跡(寄せ書き)
3 熱変色性筆記具
31 ペン先
32 摩擦部
Claims (4)
- 寄せ書き用媒体と、該寄せ書き用媒体に加熱により消色する筆跡を形成可能な熱変色性筆記具とからなることを特徴とする寄せ書きセット。
- 前記寄せ書き用媒体が紙または布帛からなる請求項1記載の寄せ書きセット。
- 前記寄せ書き用媒体に非熱変色性色材による印刷像を設けた請求項1または2記載の寄せ書きセット。
- 前記熱変色性筆記具を複数種備え、前記各々の熱変色性筆記具が、可逆熱変色性色材を備え且つ該可逆熱変色性色材の筆跡を前記寄せ書き用媒体に形成可能なペン先を備え、前記可逆熱変色性色材の発色状態の色または前記ペン先の種類が互いに異なる請求項1乃至3の何れかに記載の寄せ書きセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014000644U JP3190265U (ja) | 2014-02-10 | 2014-02-10 | 寄せ書きセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014000644U JP3190265U (ja) | 2014-02-10 | 2014-02-10 | 寄せ書きセット |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011066932A Continuation JP2012200968A (ja) | 2011-03-25 | 2011-03-25 | 寄せ書きセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3190265U true JP3190265U (ja) | 2014-04-24 |
Family
ID=78224611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014000644U Expired - Lifetime JP3190265U (ja) | 2014-02-10 | 2014-02-10 | 寄せ書きセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3190265U (ja) |
-
2014
- 2014-02-10 JP JP2014000644U patent/JP3190265U/ja not_active Expired - Lifetime
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