JP3124558U - 文字上達シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 幼児・子供等であってもお手本を確実かつ簡単に正確になぞることができ、また、なぞった跡が確実に可視化される文字練習具を提供する。
【解決手段】 上層シート110には練習手本となる文字が上面に凹状の溝として形成されている。上層シート110の下に下面が滑らかな平面である中間シート120が配されている。中間シートの上面はサンドブラスト加工(サンドマット加工)により粗面化されている。中間シート120の下には上面が滑らかで柔らかい平面である下層シート130が配されている。上層シート110の練習手本となる文字の溝を尖体でなぞることにより、中間シート120下面と下層シート130の上面が圧着されて貼り付き合い、下層シート130の色が良く見え、練習手本をなぞった痕跡が一時的に可視状態となる。
【選択図】図1

Description

本考案は、文字上達シートに関する。
平仮名やカタカナ等の文字を上手に書きたいという要望がある。特に文字を覚える幼児・子供に美しい文字を書くための練習をさせたいと願う親御さんも多い。
美しい文字を書く能力を身に付けるためには、文字を繰り返して書く反復練習しかなく、その練習として例えば手本となる文字を見ながらそれを真似て白紙に書き写すようにする方法が一般的であった。
ところが、鉛筆等での筆記が覚束ない幼児・子供にとって、手本を見ながらそれを真似て白紙に書き写すのは難しい。そこで、特別な文字練習帳のたぐいが販売されている。文字練習帳には薄く淡い印刷にて手本となる文字が印刷されており、鉛筆などの筆記具でその手本となる文字を直接なぞるものである。手本は薄く淡い印刷であるので鉛筆などで上書きすると鉛筆跡の方が濃く見えるので、実際になぞった跡が分かりやすく見える。
しかし、鉛筆等での筆記が覚束ない幼児・子供にとって、手本となる文字が薄く淡く印刷されていてもその上をうまくなぞることがなかなかできず、手本の文字からはみ出してしまうことが多い。根気良くかなりの回数の反復練習すればそのうち文字が上達することがある程度見込めるが、時間がかかり、また、文字練習帳は一回一回使いきりであるので費用が嵩む。また、我流のくせがつく恐れがある。
ここで、従来技術において、文字、記号、数字等の形状を凹部としその底面に表面と異なる色彩を付して表した紙又は合成樹脂製の文字凹版と、透明又は半透明のトレーシングペーパー等の柔軟な練習用紙と、筆記具とからなる文字練習具で、文字凹版のうえに練習用紙を載せて、練習用紙を透かせて文字凹版の凹部底面に表わされた文字等を、ボールペンや鉛筆や万年筆のような先鋭なペンでなぞることにより、自ずと優れた書体形状や筆勢の文字を習得できるようにした文字練習具が提案されている。
登録実用新案第3027137号公報
上記従来の文字練習具によれば、文字凹版の上に紙を載せ置く必要があるため、お手本の文字が見えるようにするためには透明または半透明の練習用紙とせざるを得ないが、透明のものは事実上紙質のような書き味が得られず文字の練習とならないし、半透明のものはトレーシングペーパーのようなものがあるが下のお手本の文字が見えにくくなる。
また、上記従来の文字練習具によれば、文字を書いた紙は一回一回使い捨てとなってしまうため、トレーシングペーパーのような高い紙を用いる従来の文字練習具ではコストが高くついてしまう。
また、上記従来の文字練習具によれば、文字凹版の上に紙を載せ置いて書くので、上に載せ置いた紙に先鋭な鉛筆などで書くと紙が破れてしまうという問題があった。
また、上記従来の文字練習具によれば、文字凹版の上に紙を載せ置いて書く必要があるが、幼児・子供にとってそのように紙を載せ置いた状態で下にある文字凹版をなぞることは難しく、正確になぞって反復練習する手段としては実際には使えないものであったという問題があった。
なお、仮に、上記従来の文字練習具において文字凹版の下に紙を敷いた場合、文字凹版を先鋭な鉛筆などでなぞることは簡単になるが、鉛筆と紙が触れることがないのでなぞった跡が残らず可視化されない。文字の反復練習において書くという行為に対して書いた文字が見えるということは重要であり、練習の実感を持つ上で重要である。
上記問題点に鑑み、本考案は、文字を練習するにおいて、幼児・子供等であってもお手本を確実かつ簡単に正確になぞることができ、また、なぞった跡が確実に可視化される文字練習具を提供することを目的とする。また、反復練習においてお手本をなぞった跡を可視化しても練習ごとに紙などを使い捨てすることなく何度でも練習することができる文字練習具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の第1の文字上達シートは、練習手本となる文字が上面に凹状の溝として形成されている上層シートと、前記上層シートの下に配設され下面が滑らかな平面である中間シートと、前記中間シートの下に配設され上面が滑らかで柔らかい平面である下層シートを備え、前記上層シートの練習手本となる文字の溝を尖体でなぞることにより、前記尖体から加えられた圧力により前記中間シート下面と前記下層シートの上面が圧着されて貼り付き合い、前記練習手本をなぞった痕跡が一時的に可視状態となることを特徴とする。
上記構成によれば、上層シート上面には練習手本となる文字が凹状の溝として形成されており、直接なぞることができるので簡単かつ確実に練習手本をなぞることができる。また、筆記具などの尖体から加えられた圧力により中間シート下面と下層シートの上面が圧着されるので、その圧着痕が練習手本をなぞった跡としてあたかも文字のように可視化される。なお、中間シート下面と下層シートの上面が圧着された個所は圧着されていない個所とは見え方が変わり圧着された跡があたかも文字のように見える。さらに、本考案の第1の文字上達シートでは文字練習が一回終わるたびに中間シートを下層シートから引き剥がすことにより簡単に密着状態が解け、なぞった跡が極めて簡単に消えて初期状態に戻るので、何度でも反復練習できる。
また、上記文字上達シートにおいて、前記中間シートの下面のうち、前記上層シートと重ねた状態において前記文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施したものとすることが好ましい。つまり、中間シートの下面に練習手本文字が抜き文字として印刷されたように構成されることが好ましい。
上記構成により、中間シートの下面において滑らかさが低減された部分では下層シートの上面とは圧着しにくくなり、筆記具等の尖体から加えられた圧力により中間シート下面と下層シートの上面が圧着される部分の輪郭がより明瞭になるという効果が得られる。つまり、練習手本をなぞった痕跡が練習手本の文字の形でかつより明瞭な輪郭で可視化されるという効果が得られる。
なお、上記のように中間シートの下面において加工することに代え、下層シートの上面のうち、上層シートと重ねた状態において文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施すことでも同様の効果を得ることが可能である。
次に、上記文字上達シートにおいて、前記上層シートの練習手本となる文字の溝以外の部分に非透明印刷を施したものとすることも好ましい。
上記構成により、中間シート下面と下層シートの上面が圧着された個所の輪郭が明瞭でなくても、文字練習者は練習手本となる文字の溝直下の個所しか見えず、練習手本文字が明瞭な輪郭で可視化されるという効果が得られる。
次に、本考案の第2の文字上達シートは、練習手本となる文字が上面に凹状の溝として形成され下面が滑らかな平面である上層シートと、前記上層シートの下に配設され上面が滑らかで柔らかい平面である下層シートを備え、前記上層シートの練習手本となる文字の溝を尖体でなぞることにより、前記尖体から加えられた圧力により前記上層シート下面と前記下層シートの上面が圧着されて貼り付き合い、前記練習手本をなぞった痕跡が一時的に可視状態となることを特徴とする。
上記構成によれば、上層シート上面には練習手本となる文字が凹状の溝として形成されており、直接なぞることができるので簡単かつ確実に練習手本をなぞることができる。また、筆記具などの尖体から加えられた圧力により上層シート下面と下層シートの上面が圧着されるので、その圧着痕が練習手本をなぞった跡としてあたかも文字のように可視化される。なお、上層シート下面と下層シートの上面が圧着された個所は圧着されていない個所とは見え方が変わり圧着された跡があたかも文字のように見える。さらに、本考案の第2の文字上達シートでは文字練習が一回終わるたびに上層シートを下層シートから引き剥がすことにより簡単に密着状態が解け、なぞった跡が極めて簡単に消えて初期状態に戻るので、何度でも反復練習できる。
また、上記第2の文字上達シートにおいて、前記上層シートの下面のうち、前記文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施したものとすることが好ましい。つまり、上層シートの下面に練習手本文字が抜き文字として印刷されたように構成することが好ましい。
上記構成により、上層シートの下面において滑らかさが低減された部分では下層シートの上面とは圧着しにくくなり、筆記具等の尖体から加えられた圧力により上層シート下面と下層シートの上面が圧着される部分の輪郭がより明瞭になるという効果が得られる。つまり、練習手本をなぞった痕跡が練習手本の文字の形でかつより明瞭な輪郭で可視化されるという効果が得られる。
なお、第2の文字上達シートにおいても上記のように中間シートの下面において加工することに代え、下層シートの上面のうち、上層シートと重ねた状態において文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施すことでも同様の効果を得ることが可能である。
また、第2の文字上達シートにおいて、前記上層シートの練習手本となる文字の溝以外の部分に非透明印刷を施したものとすることも好ましい。
上記構成により、上層シート下面と下層シートの上面が圧着された個所の輪郭が明瞭でなくても、文字練習者は練習手本となる文字の溝直下の個所しか見えず、練習手本文字が明瞭な輪郭で可視化されるという効果が得られる。
次に、本考案の第3の文字上達シートは、練習手本となる文字が上面に凹状の溝として形成されている上層シートと、前記上層シートの下に配設される半透明の中間シートと、前記中間シートの下に配設されるカーボン紙を備え、前記上層シートの練習手本となる文字の溝を尖体でなぞることにより、前記尖体から加えられた圧力により前記中間シート下面に前記カーボン紙のカーボンが転写され、前記練習手本をなぞった痕跡が可視状態となることを特徴とする。
上記構成によれば、上層シート上面には練習手本となる文字が凹状の溝として形成されており、直接なぞることができるので簡単かつ確実に練習手本をなぞることができる。また、筆記具などの尖体から加えられた圧力により中間シート下面にカーボン紙のカーボンが転写されるので、練習手本をなぞった跡としてあたかも文字のように可視化される。なお、本考案者は転写カーボンを容易に消す方法を見出しており、本考案の第3の文字上達シートにおいても中間シートの裏面に残った転写カーボンを消して何度も反復練習できる。
なお、第1の文字上達シート、第2の文字上達シート、第3の文字上達シートにおいて、下層シートが黒色または濃有彩色であることが好ましい。
上記構成により、中間シート下面と下層シートの上面が圧着された個所と圧着されていない個所との見え方の差異が大きくなり、圧着された跡があたかも文字のように見える。つまり、可視化される練習手本をなぞった痕跡がより濃く表われる効果が得られる。
本考案の文字上達シートによれば、上層シート上面には練習手本となる文字が凹状の溝として形成されており、直接なぞることができるので簡単かつ確実に練習手本をなぞることができる。また、筆記具などの尖体から加えられた圧力によりその圧着痕が練習手本をなぞった跡としてあたかも文字のように可視化される。さらに、文字練習が一回終わるたびになぞった跡が極めて簡単に消すことができるので、何度でも反復練習できる。
以下、図面を参照しつつ、本考案の文字上達シートの実施形態を説明する。ただし、本考案の技術的範囲は以下の実施形態に示した具体的な用途や形状・寸法などには限定されない。
(実施形態1)
図1は、本考案の第1の実施形態にかかる文字上達シート100の構成を模式的に示す図である。
本考案の文字上達シート100は、図1に示すように、上層シート110と、中間シート120と、下層シート130を備えている。上層シート110の下に中間シート120が配設され、中間シート120の下に下層シート130がさらに配設された形の3層構造となっている。
上層シート110の上面には練習手本となる文字111が凹状の溝として形成されている。この例では文字111はひらがな50音とカタカナ50音となっている。図1ではひらがな「あ」のみに付番を付している。
上層シート110の上面に文字111の溝を作り込む製造工程は限定されない。
例えば、文字111の溝を作り込む一つの方法としてシルクスクリーン印刷法がある。練習手本となる文字部分のみ孔を塞いだシルクスクリーン版を用意し、ベースとなる平面の基材シートに対してシルクスクリーン印刷にてインク塗料を積み上げて行くことにより練習手本となる文字部分が抜けた印刷が施され、インク塗料を厚く積み上げることにより文字111が凹状に形成される。シルクスクリーンによれば数十ミクロンから100ミクロン程度のインク塗料の積み上げが可能であり、練習手本の文字が数十ミクロンから100ミクロン程度の溝として形成できる。
文字111の溝を作り込む他の方法としては、例えばプレス加工法がある。練習手本となる文字が反転された形の凸版を用意し、ベースとなる平面の基材シートに対して当該凸版によりプレス加工すれば練習手本の文字111が溝として形成できる。
上記2つの方法以外にも、一定形状にて凹状の溝を形成する方法であれば文字の溝を作り込む製造工程として適用することができる。
図2は上層シート110の断面を模式的に示した図である。図2(a)のA−A線に沿った断面を示したのが図2(b)であり、特に、文字111の「う」と「く」の部分のみを示し、上側にはさらにその断面を拡大して表示している。
この例では上層シート110のベースの厚さは100ミクロン程度となっている。このベースの上にシルクスクリーン印刷により50ミクロン程度の厚さ分インキを盛り上げ、文字の輪郭より外側部分を形成し、全体として150ミクロン程度の厚さに形成している。もともとのベースの厚さ100ミクロンの面が凹状の溝の底面となり、後述するように文字練習する幼児や子供がこの溝に沿って筆記具を移動させて文字を練習することとなる。文字輪郭には50ミクロンの側壁が設けられているので当該側壁をガイドとして筆記具を正確に移動できる。
次に、中間シート120について説明する。中間シート120は下面が滑らかな平面となっている。中間シートの素材は限定されないが、例えば、ポリエステルフィルムの薄膜で、下面はポリエステルフィルムの滑らかな平面のままとし、上面のみをサンドブラスト加工(サンドマット加工)したもの等が挙げられる。サンドブラスト加工(サンドマット加工)とは、基材フィルム表面にケイ砂等を吹き付け、物理的に表面を削り取ることによって表面を粗し、粗面化する加工である。このように上面(片面)のみサンドブラスト加工(サンドマット加工)したものは上面を粗面化しているため薄い半透明をしており、サンドブラスト加工(サンドマット加工)した上面は後述するようにビニールシートとの密着性は少ないが、サンドブラスト加工(サンドマット加工)していない下面は滑らかな平面をしておりビニールシートとの密着性は高いという性質がある。
なお、中間シート120の厚さは1〜10ミクロン、例えば3ミクロン程度である。この例では上層シート110が150ミクロン程度であるので、上層シート110に比べると中間シート120は極薄いものとなっている。
このサンドブラスト加工(サンドマット加工)した中間シート120は市販されており市場で入手可能なものである。
次に、下層シート130を説明する。下層シート130は上面が滑らかで柔らかい平面であるシートであり、例えば、肉厚の塩化ビニールシート等である。
下層シート130は透明シートのものでも良く、無彩色の灰色シートや黒色シートでも良く、有彩色のカラーシートでも良い。後述するように練習手本をなぞった痕跡が濃く表われるように黒色シートや有彩色でも濃緑などの濃有彩色が好ましい。この例では黒色シートとする。
次に、本考案の第1の実施形態にかかる文字上達シート100の利用方法を説明する。
机の上などに文字上達シート100を載せ置き、文字を習い始めた幼児・子供などが上層シート110の凹状の溝として形成されている練習手本となる文字111をなぞる。なぞりに使う物体は、例えば、硬い鉛筆や鉄筆、硬く尖った先端を持つプラスチックの棒などの尖体140が好ましい。幼児・子供は溝に沿って尖体140を動かすので、練習手本の通りになぞることができ、美しい文字の筆跡を容易に真似ることができる。
上層シート110の凹状の溝を尖体140でなぞることにより、図3に示すように、尖体140から加えられた圧力により中間シート120下面と下層シート130の上面が圧着される。中間シート120下面はサンドブラスト加工(サンドマット加工)が施されておらずポリエステルフィルムの滑らかな面であり、塩化ビニールシートなどの下層シート130の上面は柔らかく滑らかで密着性が高い。つまり、ポリエステルフィルムと塩化ビニールシートは局所に圧力をかけるとその局所部分のみ密着して一時的に両者が貼り付いた状態となる。中間シート120は薄膜であり、尖体140により直接圧力が加わった個所のみが貼り付き、直接圧力が加えられなかった部分は両者が貼り付くことは無い。
中間シート120下面と下層シート130の上面が密着されて貼り付き合った個所と貼り付き合っていない個所ではその見え方が異なる。図3に示すように、両者が貼り付き合った個所では下層シート130の黒色が濃く見え、両者が貼り付き合っていない個所ではサンドブラスト加工(サンドマット加工)の少し白っぽい半透明な色のままであり、両者がくっきり異なる見え方をする。このように尖体でなぞられた直下の中間シート120下面と下層シート130の上面が局所的に貼り付き合うことにより、練習手本をなぞった痕跡として一時的に可視状態となる。
練習手本の通りに溝をなぞって文字を練習した幼児・子供は自らの手の動きに伴い、その下にあたかも字を書いたように筆跡が黒く表われ、自分が書いている文字をはっきりと目視確認することができる。
図4は、文字を練習した幼児・子供があたかも字を書いたように筆跡が黒く表われる様子を模式的に示した図である。図4の例では、ひらがなの「あ行」、「か行」、「さ行」、「た行」、「な行」の「な」「に」「ぬ」までをなぞり終え、「ね」「の」および「は行」以下は未だなぞっていない状態である。
図4(a)に示すように、文字上達シート100において溝をなぞった部分が黒く見える。あたかも自分が書いた文字のようにはっきりと目視確認できることは重要であり、文字の練習としては上達効果が高くなる。
図4(b)は図4(a)の状態において上層シート110を取り除き、直接中間シート120を見た状態を示す図である。図4(a)の状態と符合してなぞられた「な行」の「な」「に」「ぬ」までの筆跡が痕跡として残っている。
この痕跡は、中間シート120の裏面と下層シート130の上面が一時的に圧着されることにより両者が貼り付きあい、下層シート130の黒色が良く見えている部分であり、他の部分はサンドブラスト加工(サンドマット加工)された薄い白色の表面色が良く見え、両者の見た目の色合いが異なることにより、あたかも文字の筆跡のように見える。このように文字を練習した幼児・子供は自分が練習した結果として中間シート120上に表われる筆跡を見ることができる。
次に、なぞった筆跡を消去する方法について述べる。
図5に示すように、本考案の第1の文字上達シートでは文字練習が一回終わるたびに中間シート120をめくり上げ、下層シート130から引き剥がすことにより簡単に中間シート120と下層シート130の圧着状態が解けて貼り付き合った状態が簡単に離れるので、筆跡が極めて簡単に消えて初期状態に戻る。このように本考案の第1の文字上達シートでは文字練習が一回終わるたびに簡単に消すことができ、何度でも反復練習できる。
(実施形態2)
実施形態2として、実施形態1に示した本考案の第1の文字上達シートに改良を加えた例を示す。実施形態2の文字上達シートは、実施形態1に示した文字上達シートにおいて、中間シートの下面のうち、上層シートと重ねた状態において文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施したものである。
図6は、実施形態2にかかる文字上達シートの構造を模式的に示した図である。図6(a)は文字上達シート100aを示しており、図6(b)は中間シート120aを取り出して示している。
実施形態2の文字上達シート100aの構造は、上層シート110、中間シート120a、下層シート130の3層構造である点は実施形態1の文字上達シート100の構造と同様である。ただし、中間シート120aの構造が実施形態1の中間シート120の構造と異なっている。
まず、上層シート110は実施形態1のものと同じであり、上面には練習手本となる文字が凹状の溝として形成されている。
中間シート120aは、実施形態1と同様、例えば、ポリエステルフィルムの薄膜で、下面はポリエステルフィルムの滑らかな平面のままとし、上面のみをサンドブラスト加工(サンドマット加工)したフィルムであり、厚さは1〜10ミクロン、例えば3ミクロン程度である。
中間シート120aの下面のうち、上層シート110と重ねた状態において文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施した点が特徴となっている。図6(b)に示すように、中間シート120aの裏面には、マットインクにより、いわゆる袋文字(抜き文字)が印刷されている。袋文字(抜き文字)とは文字の輪郭のみがインク等で書かれ、文字の中にはインクが塗られず、いわゆる抜けた文字となっているものである。図6(b)では一例として「あ」の文字のみ拡大して袋文字(抜き文字)の様子が分かりやすいようにを示している。袋文字(抜き文字)が印刷された面は中間シート120aの裏面で、サンドブラスト加工(サンドマット加工)されていない滑らかな裏面側であり、袋文字(抜き文字)のインクは、中間シート120a裏面の滑らかさを低減する性質を有するインクである。つまり、インク塗布後の面が粗面化される性質を有するもので、マットインクと言われることもある。乾いた塗布面に粗目感が生じるものであれば良い。
この中間シート120aの袋文字(抜き文字)により、尖体140で文字をなぞったときに中間シート120上に表われる筆跡がぼやけるのを防止し、よりシャープで明瞭にするという効果が得られる。中間シート120aの下面において滑らかさが低減された部分では下層シート130の上面とは圧着しにくくなる一方、圧着する部分は袋文字(抜き文字)の中のみであり、袋文字(抜き文字)の輪郭から外側へは圧着することがなく、筆跡の輪郭が明瞭になる。図7に示すように、中間シート120aにおいて袋文字(抜き文字)の中のみがシャープに黒く見えるようになり、上層シート110から見た文字がシャープにきれいに見える。
なぞった筆跡を消去する方法は実施形態1と同様であり、図5に示したように、文字練習が一回終わるたびに中間シート120aをめくり上げることにより、筆跡が極めて簡単に消すことができ、何度でも反復練習できる。
(実施形態3)
実施形態3の文字上達シートは、実施形態2に示した文字上達シートとは異なり、中間シートの下面ではなく、下層シートに加工を加えるものであり、上層シートと重ねた状態において文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施したものである。
図8は、実施形態3にかかる文字上達シートの構造を模式的に示した図である。図8(a)は文字上達シート100bを示しており、図8(b)は下層シート130bを取り出して示している。
実施形態3の文字上達シート100bの構造は、上層シート110、中間シート120、下層シート130bの3層構造である点は実施形態1の文字上達シート100の構造と同様である。ただし、下層シート130bの構造が実施形態1の下層シート130の構造と異なっている。
まず、上層シート110は実施形態1のものと同じであり、上面には練習手本となる文字が凹状の溝として形成されている。
中間シート120も、実施形態1と同様でよく、例えば、ポリエステルフィルムの薄膜で、下面は滑らかな平面のままとし、上面のみをサンドブラスト加工(サンドマット加工)したフィルムであり、厚さは1〜10ミクロン、例えば3ミクロン程度である。この例では中間シート120には印刷加工をしなくて良い。
下層シート130bは塩化ビニルシートなどで表面が柔らかく滑らかなものであるが印刷加工を施している。下層シート130bの上面のうち、上層シート110と重ねた状態において文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施した点が特徴となっている。図8(b)に示すように、下層シート130bの表面には、マットインク等により、いわゆる袋文字(抜き文字)が印刷されている。図8(b)では一例として「あ」の文字のみ拡大して袋文字(抜き文字)の様子が分かりやすいようにを示している。マットインクにより文字輪郭に相当する部分より外側が粗面化されている。
この下層シート130bの袋文字(抜き文字)により、尖体140で文字をなぞったときに中間シート120上に表われる筆跡がぼやけるのを防止し、よりシャープで明瞭にするという効果が得られる。下層シート130bの表面において滑らかさが低減された部分では中間シート120の下面とは圧着しにくくなる一方、圧着される部分は袋文字(抜き文字)の中のみであり、袋文字(抜き文字)の輪郭から外側へは圧着することがなく、筆跡の輪郭が明瞭になる。
図9のように、上層シート110の文字の溝をなぞると、下層シート130bの袋文字(抜き文字)の中のみが中間シート120と貼りつき合い、シャープに黒く見えるようになり、上層シート110から見た文字がシャープにきれいに見える。
なぞった筆跡を消去する方法は実施形態1と同様であり、図5に示したように、文字練習が一回終わるたびに中間シート120をめくり上げることにより、筆跡が極めて簡単に消すことができ、何度でも反復練習できる。
(実施形態4)
実施形態4は、実施形態2や実施形態3と同様、尖体140で文字をなぞったときに中間シート上に表われる筆跡がぼやけるのを防止し、よりシャープで明瞭にする工夫を施したものである。
実施形態4は、実施形態1の文字上達シートの構成において、上層シート110の練習手本となる文字の溝以外の部分に非透明印刷を施した工夫を加えたものである。
図10は、実施形態4にかかる文字上達シートの構造を模式的に示した図である。図10(a)は文字上達シート100cを示している。
実施形態4の文字上達シート100cの構造は、上層シート110c、中間シート120、下層シート130の3層構造である点は実施形態1の文字上達シート100の構造と同様である。ただし、上層シート110cの構造が実施形態1の上層シート110の構造と異なっている。
上層シート110cは実施形態1と同様、上面には練習手本となる文字が凹状の溝として形成されている。しかし、実施形態4の上層シート110cは、練習手本となる文字の溝以外の部分に非透明印刷を施されている。この例では薄い半透明の白色が施されているとする。文字の溝の底面は透明のままである。このように文字の溝以外の部分に非透明印刷を施すことにより、文字の溝の直下の部分のみが透けて見え、文字の溝の周辺はある程度遮光され、その直下が透けて見えにくいという効果が得られる。
実施形態1で説明したように尖体により上層シートの文字の溝をなぞり、中間シート120に文字の筆跡痕が表われた場合において、中間シート120の文字の筆跡痕がぼやけていたとしても、文字練習者は上層シートの文字の溝の直下に表われる筆跡痕は見え、その周囲のぼやけた部分はある程度遮光されているので見えにくく目立つことはない。つまり、筆跡の輪郭が明瞭になるという効果が得られる。
例えば、図11に示すように、上層シート110cの練習文字の溝の直下のみがシャープに黒く見え、その周囲はある程度遮光され、上層シート110cから見た文字がシャープにきれいに見える。
(実施形態5)
実施形態5は、本考案の第2の文字上達シート200の実施形態であり、中間シートを省略し、上層シートと下層シートのみの構成とした構造を持っている。
図12は、第5の実施形態にかかる本考案の第2の文字上達シート200の構成を模式的に示す図である。
本考案の文字上達シート200は、図12に示すように、上層シート210と、下層シート230を備えている。上層シート210の下に直接下層シート230が配設された形の2層構造となっている。
上層シート210の上面には練習手本となる文字111が凹状の溝として形成されている。この文字111は第1の考案の実施形態1の例などと同様で良い。ただし、上層シート210の下面は滑らかな平面となっている。例えば、下面にポリエステルフィルムを貼り付けた構造とし、ポリエステルフィルムと同程度の滑らかな表面としている。
下層シート230は滑らかで柔らかい平面であり、第1の考案に示した実施形態1の下層シート130と同様で良く、例えば、塩化ビニルシートで良い。色についても実施形態1と同様、無彩色の灰色シートや黒色シートでも良く、有彩色のカラーシートでも良い。この例では黒色シートとする。
本考案の第2の文字上達シート200では、上層シートの練習手本となる文字の溝を尖体でなぞることにより、尖体から加えられた圧力によって上層シート210下面と下層シート230の上面が直接圧着されて貼り付き合い、練習手本をなぞった痕跡が一時的に可視状態となる。
図13は、本考案の第2の文字上達シート200を用いて文字を練習した結果、あたかも字を書いたように筆跡が黒く表われる様子を模式的に示した図である。図13の例も、ひらがなの「あ行」、「か行」、「さ行」、「た行」、「な行」の「な」「に」「ぬ」までをなぞり終え、「ね」「の」および「は行」以下は未だなぞっていない状態である。
図13に示すように、文字上達シート100において溝をなぞった部分が黒く見える。あたかも自分が書いた文字のようにはっきりと目視確認できることは重要であり、文字の練習としては上達効果が高くなる。
この痕跡は、上層シート210の裏面と下層シート230の上面が一時的に圧着されることにより両者が貼り付きあい、下層シート230の黒色が良く見えている部分であり、他の部分は下層シート230に対して貼り付いていないので下層シート230の黒色が比較的見えにくく、両者の見た目の色合いが異なることにより、あたかも文字の筆跡のように見える。
次に、なぞった筆跡を消去する方法について述べる。
図14に示すように、本考案の第2の文字上達シートでは文字練習が一回終わるたびに上層シート210をめくり上げ、下層シート230から引き剥がすことにより簡単に上層シート210と下層シート230の圧着状態が解けて貼り付き合った状態が簡単に離れるので、筆跡が極めて簡単に消えて初期状態に戻る。このように本考案の第2の文字上達シートでも文字練習が一回終わるたびに簡単に消すことができ、何度でも反復練習できる。
なお、実施形態5に示した本考案の第2の文字上達シートの構成において、実施形態2で説明したように、文字の筆跡痕を明瞭にする工夫を施すことも可能である。ただし、実施形態5では中間シートはないので、上層シート210の下面のうち、文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施す。つまり、上層シート210の文字の溝の直下となる部分の文字輪郭に相当する線より外側の領域に対して、マットインクなどを塗布し、滑らかさを低減する加工を施す。このように加工することにより、上層シート210の下面と下層シート230の上面は文字の溝の直下の部分のみが密着して貼りつき合い、文字の筆跡痕の輪郭がシャープに見える。
また、実施形態3と同様、下層シート230に対して上層シート210の文字の溝の直下となる部分の文字輪郭に相当する線より外側の領域に対して、マットインクなどを塗布し、滑らかさを低減する加工を施すことも可能である。
また、実施形態4に示したように、本考案の第2の文字上達シートにおいても上層シートの表面において、上層シート210の練習手本となる文字の溝以外の部分に非透明印刷を施した工夫を加えることも可能である。
(実施形態6)
図15は、本考案の第6の実施形態にかかる文字上達シート300の構成を模式的に示す図である。
本考案の文字上達シート300は、図15に示すように、上層シート310と、中間シート320と、カーボン紙330を備えている。上層シート310の下に中間シート320が配設され、中間シート320の下にカーボン紙330がさらに配設された形の3層構造となっている。なお、この例ではカーボン紙330の下敷きとする下敷き340が設けられているが、第3の文字上達シート300の必須の構成ではない。
上層シート310は実施形態1の上層シート110と同様で良く、上面には練習手本となる文字111が凹状の溝として形成されている。この例では文字111はひらがな50音とカタカナ50音となっている。図15はひらがな「あ」のみに付番を付している。
中間シート320は実施形態1の中間シート120と同様で良く、下面が滑らかな平面となっている。中間シートの素材は限定されないが、例えば、ポリエステルフィルムの薄膜で、下面はポリエステルフィルムの滑らかな平面のままとし、上面のみをサンドブラスト加工(サンドマット加工)したもの等が挙げられる。
カーボン紙330は通常のカーボン紙で良い。
次に、本考案の第3の文字上達シート300の利用方法を説明する。
机の上などに文字上達シート300を載せ置き、上層シート310の凹状の溝として形成されている練習手本となる文字111を尖体でなぞる。図16に示すように、尖体から加えられた圧力により中間シート320下面とカーボン紙が圧着され、カーボンが中間シート320の裏面に転写される。図16に示すように、筆跡痕をなぞるようにカーボンが転写されているので一時的に可視状態となる。
練習手本の通りに溝をなぞって文字を練習した幼児・子供は自分が書いている文字をはっきりと目視確認することができる。
なお、何度も反復練習するためには、このように中間シート320の裏側に転写されたカーボンを消去する必要がある。カーボンは洗剤や溶剤を含めた布やティッシュペーパー等で擦れば消すことが可能であり初期状態に戻る。このように本考案の第3の文字上達シートでは文字練習が一回終わるたびに中間シート320の裏面を布やティッシュペーパーで消すことができ、何度でも反復練習できる。
(実施形態7)
最後に、本考案の上層シート110の別の利用方法を挙げておく。
本考案は本来、実施形態1のように3層構造において中間シート120の下面と下層シート130の上面の貼り付きにより筆跡痕を可視化したり、実施形態5のように2層構造において上層シート210の下面と下層シート230の上面の貼り付きにより筆跡根を可視化したり、実施形態6のようにカーボン紙330を用いて中間シート230の下面に筆跡痕を可視化したりするものであるが、水性ペンを用いた簡易利用方法もある。つまり上層シート表面の文字溝を黒色などの水性ペンで直接なぞることによりペンインクにより筆跡痕を可視化する利用方法も可能である。
上記のように水性ペンでなぞった場合、水性ペンは水を含ませた布やティッシュペーパーにより簡単に拭き取ることができるので、何度でも反復練習できる。
以上、本考案の文字上達シートにおける好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本考案の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本考案は幼児や子供の文字の練習用具として適用することができる。
本考案の第1の実施形態にかかる文字上達シート100の構成を模式的に示す図 本考案の第1の実施形態にかかる上層シート110の断面を模式的に示した図 尖体140でなぞることにより筆跡痕が可視化される原理を模式的に説明する図 字を書いたように筆跡が黒く表われる様子を模式的に示した図 なぞった筆跡を消去する方法を説明する図 実施形態2にかかる文字上達シートの構造を模式的に示した図 中間シート120aの袋文字の中のみがシャープに黒く見えるようになり、上層シート110から文字がシャープに見える様子を説明する図 実施形態3にかかる文字上達シートの構造を模式的に示した図 下層シート130bの袋文字の中のみがシャープに黒く見えるようになり、上層シート110から文字がシャープに見える様子を説明する図 実施形態4にかかる文字上達シートの構造を模式的に示した図 上層シート110cの練習文字の溝の直下のみがシャープに黒く見え、文字がシャープにきれいに見える様子を説明する図 第5の実施形態にかかる本考案の第2の文字上達シート200の構成を模式的に示す図 本考案の第2の文字上達シート200を用いて文字を練習した結果、あたかも字を書いたように筆跡が黒く表われる様子を模式的に示した図 なぞった筆跡を消去する方法を説明する図 本考案の第6の実施形態にかかる文字上達シート300の構成を模式的に示す図 カーボンが中間シート320の裏面に転写される様子を示す図
符号の説明
100,100a,100b,100c 第1の文字上達シート
110,110c 上層シート
111 文字
120,120a 中間シート
130,130b 下層シート
140 尖体
200 第2の文字上達シート
210 上層シート
230 下層シート
300 第3の文字上達シート
310 上層シート
320 中間シート
330 カーボン紙
340 下敷き

Claims (10)

  1. 練習手本となる文字が上面に凹状の溝として形成されている上層シートと、
    前記上層シートの下に配設され、下面が滑らかな平面である中間シートと、
    前記中間シートの下に配設され、上面が滑らかで柔らかい平面である下層シートを備え、
    前記上層シートの練習手本となる文字の溝を尖体でなぞることにより、前記尖体から加えられた圧力により前記中間シート下面と前記下層シートの上面が圧着されて貼り付き合い、前記練習手本をなぞった痕跡が一時的に可視状態となることを特徴とする文字上達シート。
  2. 前記中間シートの下面のうち、前記上層シートと重ねた状態において前記文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施した請求項1に記載の文字上達シート。
  3. 前記下層シートの上面のうち、前記上層シートと重ねた状態において前記文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施した請求項1に記載の文字上達シート。
  4. 前記上層シートの練習手本となる文字の溝以外の部分に非透明印刷を施した請求項1から3のいずれかに記載の文字上達シート。
  5. 練習手本となる文字が上面に凹状の溝として形成され、下面が滑らかな平面である上層シートと、
    前記上層シートの下に配設され、上面が滑らかで柔らかい平面である下層シートを備え、
    前記上層シートの練習手本となる文字の溝を尖体でなぞることにより、前記尖体から加えられた圧力により前記上層シート下面と前記下層シートの上面が圧着されて貼り付き合い、前記練習手本をなぞった痕跡が一時的に可視状態となることを特徴とする文字上達シート。
  6. 前記上層シートの下面のうち、前記文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施した請求項5に記載の文字上達シート。
  7. 前記下層シートの上面のうち、前記上層シートと重ねた状態において前記文字の溝の直下となる部分以外に対してその滑らかさを低減する加工を施した請求項5に記載の文字上達シート。
  8. 前記上層シートの練習手本となる文字の溝以外の部分に非透明印刷を施した請求項5から7のいずれかに記載の文字上達シート。
  9. 練習手本となる文字が上面に凹状の溝として形成されている上層シートと、
    前記上層シートの下に配設される半透明の中間シートと、
    前記中間シートの下に配設されるカーボン紙を備え、
    前記上層シートの練習手本となる文字の溝を尖体でなぞることにより、前記尖体から加えられた圧力により前記中間シート下面に前記カーボン紙のカーボンが転写され、前記練習手本をなぞった痕跡が可視状態となることを特徴とする文字上達シート。
  10. 前記下層シートが黒色または濃有彩色である請求項1から9のいずれかに記載の文字上達シート。
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WO2019008690A1 (ja) * 2017-07-04 2019-01-10 株式会社オフィスサニー 文字シートおよび文字シートセット

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