JP3120660B2 - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JP3120660B2
JP3120660B2 JP06118115A JP11811594A JP3120660B2 JP 3120660 B2 JP3120660 B2 JP 3120660B2 JP 06118115 A JP06118115 A JP 06118115A JP 11811594 A JP11811594 A JP 11811594A JP 3120660 B2 JP3120660 B2 JP 3120660B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、励磁電源のスイッチン
グに起因して生じるゼロ点の変化を小さくするように改
良された電磁流量計に係り、特に、励磁周波数が商用周
波数程度より高くなったときに生じるゼロ点の変化を省
電力を維持しながら小さくするように改良した電磁流量
計に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁流量計の励磁電流を制御する制御回
路のパワーロスを減少させるために制御回路にスイッチ
ング電源を用いることが行われる。図3はこの種の従来
の電磁流量計の構成を示す構成図である。
【0003】励磁回路10は、励磁コイル11、基準抵
抗12、基準電圧源13、偏差デューテイサイクル変換
回路14、タイミング信号発生回路15、半導体スイッ
チQ 1〜Q4、ダイオードD1〜D4、コンデンサC1〜C2
などから構成されている。
【0004】電源回路16は、商用電源17、両波整流
回路18、レギュレータ19などから構成され、レギュ
レータ19は励磁回路10に正負両極性の直流電圧
+、E-を供給する。
【0005】一方、信号処理回路20は、測定管21、
検出電極22、23、前置増幅器24、加算回路25、
減算回路26、増幅器27、同期整流回路28、電圧/
周波数変換回路29、周波数/電流変換回路30、レー
トマルチプライヤ31、32、スパン設定回路33、基
準発振器34、及び乗算器35、36などから構成され
ている。
【0006】励磁コイル11から印加された矩形波状の
磁場は測定管21に印加され、測定流体が測定管21に
流れることにより検出電極22、23の両端に測定流体
の流量に比例する信号電圧が発生する。
【0007】この信号電圧は前置増幅器24でインピー
ダンス変換がなされてその出力端に信号電圧VSとして
出力される。加算回路25はこの信号電圧VSに乗算器
36から出力されるゼロ調電圧VZと加算演算し、減算
回路26に出力する。
【0008】減算回路26は加算回路25から出力され
る加算信号と乗算器35から出力される帰還信号Vf
の偏差を演算して増幅器27に出力する。増幅器27の
出力信号は、タイミング信号発生回路15から出力され
る参照電圧VCを用いる同期整流回路28により同期整
流されて直流電圧に変換される。
【0009】この直流電圧は、電圧/周波数変換回路2
9に出力されて周波数信号fSに変換され、周波数/電
流変換回路30を介して測定流量を示す電流信号として
出力されると共にレートマルチプライヤ31にも出力さ
れる。
【0010】スパン設定回路33により設定された所定
のスパン値Sがレートマルチプライヤ31に設定されて
おり、スパン値Sに対応するように周波数信号fSを構
成するパルス数を間引きして周波数信号frとして乗算
器35に出力する。
【0011】乗算器35は、励磁電流Iexに比例する参
照電圧Vr1が印加され、参照電圧V r1とレートマルチプ
ライヤ31から出力された周波数信号frとを乗算して
帰還信号Vfとして減算回路26に負帰還する。
【0012】この乗算器35は、例えばスイッチ素子な
どで構成され、参照電圧Vr1を周波数信号frによりオ
ン/オフした結果を帰還信号Vfとして出力することに
より乗算が実行される。
【0013】また、レートマルチプライヤ32は、タイ
ミング信号発生回路15から励磁のタイミングに同期し
たタイミング信号を受けると共に基準発振器34から一
定周波数f0の基準信号を受け、スパン値Sに対応して
パルスが間引かれた周波数信号(S・f0)を乗算器3
6に出力する。
【0014】乗算器36は、参照電圧Vr1が印加され、
参照電圧Vr1とレートマルチプライヤ32から出力され
た周波数信号(S・f0)とを乗算してゼロ調電圧VZ
して加算回路25に出力する。乗算器36の構成は乗算
器35と同様である。
【0015】信号処理回路20は、信号電圧VSにゼロ
調電圧VZが加算された信号と、帰還信号Vfとが等しく
なるように動作し、系が安定したときには、スパン値S
に対応する流量信号が周波数/電流変換回路30から出
力される。
【0016】次に、励磁回路10の動作について図4に
示す波形図と図5に示す状態図をもちいて説明する。タ
イミング信号発生回路15は商用電源17から電源電圧
PS(図4(a))が入力され、これに同期して各種タ
イミング信号が生成される。
【0017】励磁コイル11には、レギュレータ19で
作られる正負両極性の励磁電圧(E +、E-)から、半導
体スイッチQ1〜Q4、基準抵抗12を通して商用電源1
7の周波数の1/8の周波数を持つ励磁電流Iex(図4
(g))が供給される。
【0018】この結果、基準抵抗12の両端には参照電
圧Vr1が発生し、この参照電圧Vr1と基準電圧Er1との
偏差が偏差デューテイサイクル変換回路14に入力さ
れ、デュテイ信号Vdu(図4(c))に変換される。
【0019】半導体スイッチQ1〜Q4は、基本的にはタ
イミング信号発生回路15により商用周波数の1/8の
周波数ごとに正励磁状態と負励磁状態に図4(b)に示
すようにオンオフ状に制御される。
【0020】一方、タイミング信号発生回路15にはデ
ュテイ信号Vduが入力されており、このデュテイ信号V
duが図4(b)に示すオンオフ制御を受けて、半導体ス
イッチQ1は正励磁において図4(d)に示す高周波の
駆動信号で開閉される。半導体スイッチQ3は負励磁で
同様な制御を受ける。
【0021】半導体スイッチQ2は図4(b)に示す励
磁状態に対応した図4(e)に示す1/8の周波数ごと
にオンオフ制御される駆動信号により制御される。半導
体スイッチQ4も同様な制御を受ける。
【0022】つぎに、半導体スイッチQ3とQ4がオフ、
2がオン、Q1が制御状態にある図5(a)に示す正励
磁の期間について説明する。偏差デューテイサイクル変
換回路14は参照電圧Vr1と基準電圧Er1との偏差が一
致するように半導体スイッチQ1を高周波でオンオフ制
御するので、Rr1を基準抵抗12の抵抗値とすると定常
状態での励磁電流Iex(図4(g))はEr1/Rr1の一
定値に制御される。
【0023】この高周波の制御状態において、半導体ス
イッチQ1がオフのときは、励磁コイル11に生じる逆
起電力により励磁コイル11に並列接続された半導体ス
イッチQ2を介して励磁電流Iexが流れ、半導体スイッ
チQ1の高周波制御に伴うリップル分は励磁コイル11
のインダクタンスで平滑される。
【0024】次に、図5(b)に示す正→0の過渡期間
について説明する。この場合は、各半導体スイッチQ1
〜Q4は全てオフの期間である。このときは、励磁コイ
ル11の逆起電力によるエネルギはコンデンサC2を充
電してゼロに減衰する。
【0025】この後は、図5(c)に示す負励磁の期間
に移行する。この場合は半導体スイッチQ1とQ2がオ
フ、Q4がオン、Q3が制御状態にある。この移行の当初
の制御状態では参照電圧Vr1と基準電圧Er1との偏差が
大きいので、図4(c)に示すようにデュテイ信号Vdu
の立上り時のデュテイ比が大きくなり、短時間で定常状
態になる。以後の図5(d)の動作は、逆極性ではある
が、図5(b)の状態とほぼ同様な動作をする。
【0026】以上を総合すると、、励磁コイル11に印
加される励磁電圧Eexとしては、図5(f)に示すよう
になるが、励磁電流Iexは図5(g)に示すように急峻
に立ち上がり直ちに一定の励磁電流値±Iexとなる波形
となる。
【0027】なお、図5に示す正励磁から負励磁の状態
に移行するときに、励磁コイル11に蓄えられたエネル
ギ(1/2)・L・Iex 2は、ダイオードD3を通して負
電圧E-側のコンデンサC2に移り、負励磁状態での立ち
上げのために再利用されるので、消費電力を大幅に低減
することができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような電磁流量計、特に、その励磁回路には次に説明す
るような問題がある。図3に示す励磁回路11に流れる
励磁電流Iexの周波数は10Hz程度以下の低周波であ
り、これに対してスイッチQ1とQ3を制御する高周波の
デュテイ信号Vduの周波数は数KHz〜10KHzの周
波数である。このため、励磁電流Iexのリップルを充分
に小さくすることができる。
【0029】一方、流体が流れることによって生じるフ
ローノイズの周波数特性は、1/f(fは周波数)特性
を有しているので、高周波になるほどこの種のノイズの
大きさが減少することとなる。
【0030】このため、4〜20mAの電流信号として
伝送する2線式の電磁流量計などのローパワー形では、
励磁周波数を100Hz程度以上にしてS/Nを改善す
る試みがなされている。
【0031】このような高周波励磁の電磁流量計では、
ローパワーという制約から励磁回路としてはスイッチン
グ方式を用いる方が有利であるが、従来と同じスイッチ
ング周波数で制御すると信号のサンプリング周期(励磁
周期と同じ)と励磁電流のリップル周期(スイッチング
周期と同じ)のビートが大きくなり、ゼロ点がビート周
波数で揺動する。
【0032】この点について図6に示す波形図を用いて
さらに詳しく説明する。図6(a)は低周波励磁の場合
を、図6(b)は高周波励磁の場合をそれぞれ示してい
るが、この場合は、説明の便宜上、図6(a)に対して
図6(b)は2倍の励磁周波数として示してある。横軸
は時間tを、縦軸は励磁電流(或いは信号電圧)の瞬時
値iex(或いはeS)を示している。ただし、スイッチ
ング周波数は同一としてある。
【0033】ここで、SLは低周波励磁におけるデュー
テイサイクル50%のときの信号のサンプリング量を、
Hは高周波励磁におけるデューテイサイクル50%の
ときの信号のサンプリング量を、S´は励磁電流のリッ
プル分による影響量をそれぞれ示している。
【0034】したがって、低周波励磁における出力揺動
の割合は(S´/SL)であり、高周波励磁における出
力揺動の割合は(S´/SH)である。したがって、図
から判るように(S´/SL)<(S´/SH)となり、
高周波励磁になるほど出力揺動の影響が大きくなるとい
う問題がある。
【0035】そこで、高周波励磁にしたときは、励磁電
流のスイッチング周波数を高速化すれば良いが、低周波
励磁に見合う周波数にするためには、数100KHz〜
1MHz以上のスイッチング周波数になる。このため、
電流制御回路でのパワーロスが増大し、スイッチング素
子も高速のものを選定しなければならないなどの問題が
発生する。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するための構成として、商用周波数以上の周波数を
持つ励磁電流で励磁コイルが励磁される電磁流量計にお
いて、先の励磁コイルに直列に接続され制御信号により
制御されて先の励磁電流をオン/オフするスイッチング
手段と、基準周波数を分周してスイッチング周波数を生
成すると共にこのスイッチング周波数を分周して分周信
号を生成する分周手段と、先の励磁電流に比例する参照
電圧と所定の基準電圧との偏差に関連する信号を含んで
先の分周信号の周期で切り換えられて先の制御信号を生
成する駆動手段と、先の分周信号のトリガにより先のス
イッチング周波数を所定数カウントして次のトリガの開
始前の所定時間幅でサンプリング信号を出力するタイミ
ング手段と、信号電圧を先のサンプリング信号によりサ
ンプリングするサンプリング手段とを具備し、先のサン
プリング手段の出力から流量信号を得るようにしたもの
である。
【0037】
【作 用】スイッチング手段は商用周波数以上の周波数
を持つ励磁電流で励磁される励磁コイルに直列に接続さ
れ制御信号により制御されて先の励磁電流をオン/オフ
する。
【0038】分周手段は基準周波数を分周してスイッチ
ング周波数を生成すると共にこのスイッチング周波数を
分周して分周信号を生成する。駆動手段は、先の励磁電
流に比例する参照電圧と所定の基準電圧との偏差に関連
する信号を含んで先の分周信号の周期で切り換えられて
先の制御信号を生成する。
【0039】タイミング手段は、先の分周信号のトリガ
により先のスイッチング周波数を所定数カウントして次
のトリガの開始前の所定時間幅でサンプリング信号を出
力する。
【0040】サンプリング手段は、信号電圧を先のサン
プリング信号によりサンプリングし、その出力から流量
信号を得る。このようにして、サンプリングされた信号
電圧に含まれる励磁のリップルの影響を除去する。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。図1は本発明の1実施例の構成を示すブロック
図である。なお、図3に示す従来の電磁流量計と同一の
機能を有する部分には同一の符号を付して適宜にその説
明を省略する。
【0042】40は共通電位点COMに対して電源電圧
X +を持つ電源であり、41は同じく共通電位点COM
に対して電源電圧EX -を持つ電源である。電源40の正
電極はスイッチSW1とSW2を介して電源41の負電極
に直列に接続されている。
【0043】また、スイッチSW1とSW2との接続点C
と共通電位点COMとの間には、基準抵抗12と励磁コ
イル11とが直列に接続されている。さらに、スイッチ
SW 1の両端には接続点C側がアノードになるようにダ
イオードD5が接続され、またスイッチSW2の両端には
接続点C側がカソードになるようにダイオードD6が接
続されている。
【0044】測定管21に固定された一対の検出電極2
2、23は前置増幅器24の入力端に接続され、前置増
幅器24の出力端はサンプリング回路42の入力端に接
続されている。
【0045】このサンプリング回路42でサンプリング
された信号電圧は、信号処理回路43でスパン調整など
の信号処理がなされて、出力回路44を介して出力端4
5に出力される。
【0046】46は一定の矩形波状の周波数f1を発振
する発振回路であり、この周波数f1は分周回路47に
出力される。分周回路47は周波数f1を適宜に分周し
た矩形波状の周波数の高い制御信号f2と、この制御信
号f2をさらに1/n(nは整数)に分周した低周波の
分周信号fnとを出力する。
【0047】非反転入力端(+)が共通電位点COMに
接続された演算増幅器Q5の反転入力端(−)は、制御
信号f2が抵抗R1を介して印加されると共に出力端との
間にコンデンサC3が接続され、これらにより積分器4
8が構成されている。
【0048】一方、基準抵抗12と共通電位点COMと
の間に発生した励磁電流Ifに比例する参照電圧Vr2
偏差増幅器49の反転入力端(−)側に印加される。こ
の偏差増幅器49の非反転入力端(+)は、励磁電流I
fの正負の大きさを決定する基準電圧+ES1、−ES1
共通電位点COMに対して切り換えるスイッチSW3
共通切換端が接続されている。
【0049】50はコンパレータであり、この入力端は
積分器48の出力端と偏差増幅器49の出力端にそれぞ
れ接続され、その出力端はスイッチSW4の共通切換端
に接続されている。スイッチSW4の各切換端に現れる
制御信号S1、S2によりそれぞれスイッチSW1とSW2
の開閉を制御する。
【0050】また、スイッチSW3とスイッチSW4はい
ずれも分周信号fnの制御により切り換えられる。さら
に、分周信号fnと制御信号f2はタイミング回路51に
出力され流量信号をサンプリングするサンプリング信号
MPを出力する。
【0051】次に、以上のように構成された実施例の動
作について、図2に示す波形図を用いて説明する。発振
回路46は一定の周波数f1を発振しており、分周回路
47はこの周波数f1を入力し、周波数の高い矩形波状
の制御信号f2(図2(a))と、この制御信号f2をさ
らに1/n(nは整数)に分周した低周波の分周信号f
n(図2(c))とを出力する。この分周信号fnは励磁
電流Ifの切換周期を決定する。
【0052】積分器48には分周回路47から制御信号
2が入力され、積分器48はこの制御信号f2(図2
(a))を積分して、その出力端に図2(b)に示すよ
うな三角波信号VTを出力する。
【0053】一方、偏差増幅器49の反転入力端(+)
には、スイッチSW3の共通切換端を介して励磁電流If
の正負の大きさを決定する基準電圧+ES1、−ES1が分
周信号fn(図2(c))により切り換えられて印加さ
れ、非反転入力端(+)に印加される参照電圧Vr2との
偏差を演算してその出力端に偏差信号VDを出力する。
【0054】コンパレータ50は、これらの三角波信号
Tと偏差信号VDとを比較してスイッチSW4の共通切
換端にスイッチSW1或いはSW2の開閉を制御する制御
信号VSCを出力する。
【0055】いま、分周信号fnが高レベルにあるとき
は、スイッチSW3は基準電圧+ES1側に、スイッチS
4はスイッチSW1側に切り換えられ、図2(d)に示
す制御信号S1でスイッチSW1の開閉を制御し、電源電
圧EX +からスイッチSW1を介して励磁コイル11に励
磁電流If(図2(f))が流される。このときスイッ
チSW2は図2(e)に示すようにオフに保持される。
【0056】切り換えの当初は、励磁電流Ifの値が小
さいので、基準電圧+ES1と参照電圧Vr2との偏差が大
きく、このため図2(d)に示すように、スイッチSW
1のオンの期間がオフの期間より大きくなり、早期に励
磁電流が立ち上がる。そして、偏差信号VDが三角波信
号VTと比較されて、安定状態での励磁電流Ifの正の励
磁電流値+Ifは、基準電圧+ES1に対応する値に三角
波信号VTの周期に対応して制御される。
【0057】この結果、励磁回路が安定した状態では、
励磁電流Ifは図2(f)に示すように三角波信号VT
周期、つまり制御信号f2(図2(a))の周期に対応
して変動するリップルを持つ一定値+Ifに制御され
る。
【0058】次に、分周信号fnが低レベルにあるとき
は、スイッチSW3は基準電圧−ES1側に、スイッチS
4はスイッチSW2側に切り換えられ、図2(d)に示
す制御信号S2でスイッチSW2の開閉を制御し、電源電
圧EX -からスイッチSW2を介して励磁コイル11に励
磁電流If(図2(f))が流される。このときスイッ
チSW1は図2(e)に示すようにオフに保持される。
【0059】このときも切り換えの当初は、励磁電流I
fの値が小さいので、基準電圧−ES 1と参照電圧Vr2
の偏差が大きく、このため図2(d)に示すように、ス
イッチSW2のオンの期間がオフの期間より大きくな
り、早期に励磁電流が立ち上がる。
【0060】そして、偏差信号VDが三角波信号VTと比
較されて、安定状態での励磁電流I fの負の励磁電流値
−Ifは、基準電圧−ES1に対応する値に三角波信号VT
の周期に対応して制御される。
【0061】この結果、励磁回路が安定した状態では、
励磁電流Ifは図2(f)に示すように三角波信号VT
周期、つまり制御信号f2(図2(a))の周期に対応
して変動するリップルを持つ一定値−Ifに制御され
る。
【0062】また、タイミング回路51には、分周信号
n(図2(c))と制御信号f2(図2(a))がそれ
ぞれ入力され、この分周信号fn(図2(c))の立ち
上がり、立ち下がりのタイミングを検出し、これから所
定の制御信号f2(図2(a))のカウントをして、次
のタイミングの前の制御信号f2の所定周期、図2
(c)に示す場合は2周期に同期したサンプリング幅を
持つサンプリング信号SMPをサンプリング回路42に出
力して流量信号をサンプリングする。
【0063】このようなサンプリング信号SMPによりサ
ンプリングすると、図2(g)と(f)を見れば判るよ
うに、励磁電流Ifのスイッチングによるリップル分は
スイッチング周期の整数倍の周期に亘ってサンプリング
されるのでキャンセルされ、この結果として出力揺動が
低減される。
【0064】しかも、信号のサンプリングの位相と時間
が固定しているので、励磁周波数と同じ周波数を持つ分
周信号fnと制御信号f2のビートが発生せず、出力が安
定する。
【0065】つまり、分周信号fnに対応して制御信号
2の周波数を高くすることなく、励磁電流Ifの制御に
伴って生じるリップルの影響を低減させることができ
る。換言すれば、励磁周波数を高くしても、制御信号f
2の周波数を高くするすることなく、省電力に寄与しな
がら、リップルの影響を低減させることができる。
【0066】
【発明の効果】以上、実施例と共に具体的に説明したよ
うに本発明によれば、励磁電流の周波数と同じ周波数を
持つ分周信号のトリガに同期して制御信号の所定数をカ
ウントして次のトリガの開始前に所定時間幅を持つサン
プリング信号を用いて信号電圧をサンプリングするよう
にしたので、励磁周波数を高くしても制御信号を高くす
ることなく、信号電圧に含まれるリップルの影響を除去
することができ、省電力に寄与しながら出力の揺動を低
減させることができる。また、励磁電流に含まれるリッ
プル分の微分成分によって測定流体の中に発生する渦電
流に起因してゼロ点の変動を引き起こすが、このような
サンプリング方式を採用することにより、これに起因す
る流量信号の不安定性を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す実施例の動作を説明する波形図であ
る。
【図3】従来の電磁流量計の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図3に示す電磁流量計の動作を説明する波形図
である。
【図5】図3に示す電磁流量計の動作を説明する状態図
である。
【図6】図3に示す電磁流量計の問題点を説明する波形
図である。
【符号の説明】
10 励磁回路 11 励磁コイル 12 基準抵抗 13 基準電圧源 14 偏差デューテイサイクル変換回路 15 タイミング信号発生回路 16 電源回路 19 レギュレータ 20 信号処理回路 31、32 レートマルチプライヤ 33 スパン設定回路 34 基準発振器 35、36 乗算器 40、41 電源 42 サンプリング回路 43 信号処理回路 46 発振回路 47 分周回路 48 積分器 49 偏差増幅器 50 コンパレータ 51 タイミング回路 SMP サンプリング信号 VT 三角波信号 If 励磁電流 f2 制御信号 fn 分周信号 S1、S2 制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/58 - 1/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用周波数以上の周波数を持つ励磁電流で
    励磁コイルが励磁される電磁流量計において、前記励磁
    コイルに直列に接続され制御信号により制御されて前記
    励磁電流をオン/オフするスイッチング手段と、基準周
    波数を分周してスイッチング周波数を生成すると共にこ
    のスイッチング周波数を分周して分周信号を生成する分
    周手段と、前記励磁電流に比例する参照電圧と所定の基
    準電圧との偏差に関連する信号を含んで前記分周信号の
    周期で切り換えられて前記制御信号を生成する駆動手段
    と、前記分周信号のトリガにより前記スイッチング周波
    数を所定数カウントして次のトリガの開始前の所定時間
    幅でサンプリング信号を出力するタイミング手段と、信
    号電圧を前記サンプリング信号によりサンプリングする
    サンプリング手段とを具備し、前記サンプリング手段の
    出力から流量信号を得ることを特徴とする電磁流量計。
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