JP3120306B2 - 無枠造型鋳型 - Google Patents

無枠造型鋳型

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JP3120306B2 JP04294533A JP29453392A JP3120306B2 JP 3120306 B2 JP3120306 B2 JP 3120306B2 JP 04294533 A JP04294533 A JP 04294533A JP 29453392 A JP29453392 A JP 29453392A JP 3120306 B2 JP3120306 B2 JP 3120306B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型を使用せずに鋳物
砂だけで鋳型を形成して鋳造を行う無枠造型鋳型に関
し、特に、鋳物砂で形成した鋳型の前後に凹部を有する
一対の接合面を形成し、複数の鋳型の接合面を相互に面
接させることにより、互いに対向する一対の凹部によっ
てキャビティと該キャビティに連通して鋳型の上面に開
口する湯口とを形成する無枠造型鋳型に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の無枠造型鋳型を示すもので
ある。同図から明らかなように、コンベアC上を順次搬
送される複数の鋳型Dは鋳物砂で直方体形状に形成され
ており、各鋳型Dの前後に形成された一対の接合面1,
1のそれぞれには、複数のキャビティA…及び該キャビ
ティA…に連通する湯口B…画成するための凹部2,2
が形成される。而して、相互に接合された前後一対の鋳
型Dの接合面1,1に形成されたキャビティA…内に、
鋳型Dの上面に開口する湯口B…を介して注湯ポット3
から溶湯が注入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1つの
湯口Bに溶湯を注入する際に、注湯ポット3の傾動状態
や該注湯ポット3内の溶湯の残量によって前記湯口Bか
ら溶湯がオーバーフローし、その溶湯が鋳型Dの上面を
伝わって隣接する他の湯口Bに流入する場合がある。こ
の場合、他の湯口Bへの浸入溶湯は速やかに固化するた
め、その湯口Bに改めて溶湯を注入した時に先の浸入溶
湯との間に時間差による境面が発生して不良品となる場
合があった。また、隣接する湯口B間がオーバーフロー
した溶湯で接続されると製品が相互に連結された状態に
なるため、湯口部の切断が良好に行われずにマシントラ
ブルの原因となったり、手作業での分離に多くの労力を
要する問題があった。
【0004】本発明は、前述の事情に鑑みてなされたも
ので、湯口からの溶湯のオーバーフローによる上記不都
合を未然に回避することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、鋳物砂で形成した鋳型の前後に凹部を有
する一対の接合面を形成し、複数の鋳型の接合面を相互
に面接させることにより、互いに対向する一対の凹部に
よってキャビティと該キャビティに連通して鋳型の上面
に開口する湯口とを形成する無枠造型鋳型において、各
鋳型の上面に、隣接する湯口間を遮るように2本の堰を
平行に突設したことを第1の特徴とする。
【0006】また本発明は前述の第1の特徴に加えて、
前記2本の堰の間に、2本の凹溝と該凹溝に挟まれた1
本の凸条とを形成したことを第2の特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0008】図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は相互に接合された鋳型の斜視図、図2は図1
の2−2線拡大断面図、図3は堰形成装置の全体側面
図、図4は図3の4−4線矢視図、図5は図4の5−5
線矢視図、図6は図4の6方向拡大矢視図、図7は図6
の7方向矢視図である。
【0009】図1から明らかなように、各鋳型Dの上面
4には、接合面1に形成した凹部2によって構成される
湯口Bが露出しており、隣接する湯口B間を遮るよう
に、2本の堰5,5が前記接合面1と平行に形成され
る。2本の堰5,5の両端は、鋳型Dの端縁、即ち側面
6,6よりも手前位置で終わっている。
【0010】図2を併せて参照すると明らかなように、
2本の堰5,5は鋳型Dの上面4よりも上方に盛り上が
るように突設され、これら2本の堰5,5の間に1本の
凸条7を挟んで2本の凹溝8,8が形成される。凸条7
の高さは鋳型Dの上面4よりも低く形成される。
【0011】次に、図3〜図7に基づいて、鋳型Dに前
記堰5,5を形成するための堰形成装置の構造を説明す
る。
【0012】図3〜図5に示すように、鋳型Dを搬送す
るコンベアCの搬送面の上方には、2本の縦枠11,1
1と2本の横枠12,12とを矩形状に組み合わせた枠
体が床面に立設した支柱13,13を介して水平に支持
される。2本の縦枠11,11の上面にはそれぞれガイ
ドロッド14,14が平行に架設されており、これらガ
イドロッド14,14にスライドガイド15…を介して
矩形状の上部スライド基板16が前後摺動可能に支持さ
れる。上部スライド基板16には1本の横枠12に設け
たシリンダ17の出力ロッド171 が接続されており、
前記ガイドロッド14,14に案内されて図3に矢印a
で示すコンベアCの搬送方向と平行に駆動される。
【0013】上部スライド基板16の下面には、前記2
本のガイドロッド14,14と直交する他の2本のガイ
ドロッド18,18が水平に架設されており、これらガ
イドロッド18,18にスライドガイド19…を介して
下部スライド基板20が左右摺動可能に支持される。上
部スライド基板16の上面に設けたロッドレスシリンダ
21の出力部材211 は、上部スライド基板16の開口
161 を貫通して下部スライド基板20の上面に結合さ
れており、これにより下部スライド基板20は前記ガイ
ドロッド18,18に案内されてコンベアCの搬送方向
と直交する方向に駆動される。
【0014】下部スライド基板20には前記開口161
内に延びるシリンダ22が鉛直に支持されており、その
出力ロッド221 の下端に後から詳述する堰形成ヘッド
23が設けられる。
【0015】図6及び図7から明らかなように、堰形成
ヘッド23はシリンダ22の出力ロッド221 の下端に
固着された水平取付板24と、この水平取付板24の下
面に固着された鉛直取付板25と、この鉛直取付板25
の中央部にボルト26で固定された掻き爪27と、前記
鉛直取付板25の左右両側にボルト28,28で固定さ
れた一対のスクレーパ29,29とから構成される。
【0016】前記掻き爪27は断面円形の棒材から構成
されており、一側が面取り271 された下端には鋳型D
に前記凸条7を形成するための切欠き272 が形成され
る。一対のスクレーパ29,29は掻き爪27によって
掻き取った砂を均して堰5,5を形成するためのもの
で、斜めに傾斜した均し面291 ,291 を備える。ま
た一対のスクレーパ29,29は、掻き爪27で掻き取
った砂を中央部に集めるべく、その外端が矢印bで示す
堰形成ヘッド23の移動方向に傾斜している(図7参
照)。
【0017】図3及び図5から明らかなように、各鋳型
Dの上隅部には切欠きD1 が形成される。上部スライド
基板16には、ステー30,31を介して光電管の投光
器32と受光器33とが設けられており、コンベアCの
走行に伴って鋳型Dの切欠きD1 が投光器32及び受光
器33を結ぶ直線上を通過するようになっている。
【0018】次に、上記構成を備えた本発明の実施例の
作用について説明する。
【0019】鋳型製造装置で形成された多数の鋳型D
は、相互に接合された状態でコンベアCによって搬送さ
れる。鋳型Dに形成した切欠きD1 によって投光器32
からの光が受光器33に達すると、コンベアCの走行が
停止される。この状態で、所定の鋳型Dの上面4の直上
に堰形成ヘッド23が位置するように、上部スライド基
板16の位置が予め設定される。尚、鋳型Dの寸法が変
化した場合には、シリンダ17を伸縮駆動してガイドロ
ッド14,14に沿って上部スライド基板16を移動さ
せ、堰形成ヘッド23が停止した鋳型Dの上面4の直上
に位置するように調節される。
【0020】コンベアCが停止するとシリンダ22が伸
長して堰形成ヘッド23が下降し、その掻き爪27が鋳
型Dの上面4に突き刺さされる。このとき、一対のスク
レーパ29,29の下縁は鋳型Dの上面4よりも僅かに
高い位置に停止する。この状態からロッドレスシリンダ
21が駆動され、下部スライド基板20と共に堰形成ヘ
ッド23が鋳型Dの上面4の長手方向に移動する。その
結果、掻き爪27によって掻き出された鋳物砂が該掻き
爪27の両側に盛り上がり、その砂はスクレーパ29,
29によって均されて一対の堰5,5が平行に形成さ
れ、これと同時に一対の堰5,5の間に掻き爪27の下
端によっ2本の凹溝8,8及び1本の凸条7が平行に形
成される。このとき、前記堰5,5は鋳型Dの上面4か
ら掻き出された鋳物砂によって形成されるため、堰5,
5を形成するために新たな鋳物砂を付加する必要が無
い。
【0021】而して、1つの鋳型Dに堰5,5が形成さ
れると、堰形成ヘッド23が元の位置に復帰するととも
に、コンベアCは次の鋳型Dの切欠きD1 が検出される
まで1ピッチだけ前進する。
【0022】上述のようにしてコンベアC上の複数の鋳
型Dに堰5,5が形成されると、注湯ポット3から各鋳
型Dの湯口Bに順次溶湯を注入してゆく。このとき、湯
口Bから溶湯がオーバーフローしても、その溶湯は一対
の堰5,5、一対の凹溝8,8及び凸条7によって阻止
されて隣接する湯口Bに流入することが防止され、これ
により製品に不良品が発生したり複数の製品が湯口部に
よって連結されてしまう不都合が確実に防止される。
【0023】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の特徴によ
れば、隣接する鋳型と協働してキャビティ及び湯口を画
成する鋳型の上面に、隣接する湯口間を遮るように2本
の堰を平行に突設したことにより、溶湯の注入時に湯口
からオーバーフローした溶湯が隣接する湯口に流入する
ことを防止して、製品に不良品が発生したり製品相互が
連結される不都合を未然に回避することができる。
【0025】また本発明の第2の特徴によれば、前記2
本の堰の間に、2本の凹溝と該凹溝に挟まれた1本の凸
条とを形成したことにより、オーバーフローした溶湯を
一層確実に堰き止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】相互に接合された無枠造型鋳型の斜視図
【図2】図1の2−2線拡大断面図
【図3】堰形成装置の全体側面図
【図4】図3の4−4線矢視図
【図5】図4の5−5線矢視図
【図6】図5の6方向拡大矢視図
【図7】図6の7方向矢視図
【図8】従来の無枠造型鋳型の斜視図
【符号の説明】
1 接合面 2 凹部 4 上面 5 堰 7 凸条 8 凹溝 A キャビティ B 湯口 D 鋳型

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳物砂で形成した鋳型(D)の前後に凹
    部(2)を有する一対の接合面(1)を形成し、複数の
    鋳型(D)の接合面(1)を相互に面接させることによ
    り、互いに対向する一対の凹部(2)によってキャビテ
    ィ(A)と該キャビティ(A)に連通して鋳型(D)の
    上面(4)に開口する湯口(B)とを形成する無枠造型
    鋳型において、 各鋳型(D)の上面(4)に、隣接する湯口(B)間を
    遮るように2本の堰(5)を平行に突設したことを特徴
    とする、無枠造型鋳型。
  2. 【請求項2】 前記2本の堰(5)の間に、2本の凹溝
    (8)と該凹溝(8)に挟まれた1本の凸条(7)とを
    形成したことを特徴とする、請求項1記載の無枠造型鋳
    型。
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