JP3120271U - アルミ箔を介して封止した筒形ヒューズ - Google Patents

アルミ箔を介して封止した筒形ヒューズ Download PDF

Info

Publication number
JP3120271U
JP3120271U JP2005011220U JP2005011220U JP3120271U JP 3120271 U JP3120271 U JP 3120271U JP 2005011220 U JP2005011220 U JP 2005011220U JP 2005011220 U JP2005011220 U JP 2005011220U JP 3120271 U JP3120271 U JP 3120271U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum foil
fusible body
cylinder
cup
covered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005011220U
Other languages
English (en)
Inventor
紀男 長内
Original Assignee
株式会社アサヒ電機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アサヒ電機製作所 filed Critical 株式会社アサヒ電機製作所
Priority to JP2005011220U priority Critical patent/JP3120271U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3120271U publication Critical patent/JP3120271U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fuses (AREA)

Abstract

【課題】筒の両端の開口部をアルミ箔で覆いこれに金属製のカップ状キヤップを被せ、筒内部に配置した板状可溶体の根元及び消弧剤中にはんだの垂れ下がりやはんだ屑を生じさせない筒形ヒュ−ズの提供。
【解決手段】筒1の一端の開口部をこれの直径に合致するような厚さ0.06mm以下のアルミ箔で覆い封止させ、この状態で一方の金属製のカップ状キャップ2を被せ筒と接着後、この金属製カップ状キャップの端面の中央の矩形穴から可溶体3を挿通させ、この一端をはんだ付け接合するとともに筒の他方の開口部より消弧剤4を充填し、筒開口部と可溶体の他端も同様にアルミ箔片20aで覆い、他方の金属製のカップ状キャップ2を被せ筒1と接着し、可溶体3とキャップ2のはんだ付け接合をアルミ箔を介して封止した筒形ヒューズを構成する。
【選択図】図5

Description

本考案は主として600V以下の電気回路に使用されるものの内、筒内に可溶体を消弧剤とともに配置してなる定格電流が60Aクラスの高遮断容量をもつ筒形ヒューズに関する。
従来、このクラスの筒形ヒユ−ズは、定格電流容量が大きいことから可溶体には亜鉛、銀、銅板及びこれらの複合体の板状のものを使用して構成している。公知な組立工程としては、図1のように耐熱性絶縁材からなる筒1直径より大きい内径をもち、その端面の中心部に矩形穴2aを穿った良導体金属製のカップ状キヤップ2を被せて接着させ、筒1内に板状の可溶体3とこの周囲に消弧剤4を充填し前記良導体金属製のカップ状キヤップ2に可溶体3をはんだ10ではんだ付け接合して完成させるという方法であった。
図1の組立工程においては、筒の両端部に接着固定される良導体金属製のカップ状キヤップ2に板状の可溶体3をはんだ10ではんだ付けするため、構造上から良導体金属製のカップ状キヤップ2の熱容量が大きいことから可溶体3が先に熱伝導し易くなり、可溶体3の根元からはんだが垂れ下がったり、はんだ屑となって筒内の消弧剤4中に比較的大きな異物となって混在することが免れなかった(図4参照)。
ヒューズ筒内の異物の混在が性能上に及ぼす影響は、その異物の種類、大きさ等により度合いが異なるが、はんだ屑の大きなものの混在では溶断特性や遮断特性に支障をきたし安全上芳しくないという問題があった。
このため、製品中に極端に大きいはんだの垂れ下がりやはんだ屑が混在していないかどうかを判定する検査が不可避とされるものの筒内部はX線で透視して確認しなければならないという厄介な問題を抱えていた。
この検査はいわゆる非破壊検査といわれるもので、コスト面への跳ね返りがあるため極めてコスト高になるという問題もある。
本考案は、従来の技術で生じる組立作業による問題点を解決するためになされたものであり、筒の一端を覆ったアルミ箔に良導体金属製のカップ状キヤップを被せてこれらを接着し、これに板状の可溶体を挿通させ、前記カップ状キヤップと可溶体の一端をはんだ付けし、筒の他方の開口部から消弧剤を充填し、前記同様筒の他端をアルミ箔で覆いこれに良導体金属製のカップ状キヤップを被せ接着しカップ状キヤップと可溶体の他端をはんだ付けすることで筒内部にはんだの垂れ下がりやはんだ屑を生じさせない筒形ヒュ−ズの提供を目的としている。
本考案の前記並びにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むとより完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本考案の記述的範囲を限定するものではない。
上記の目的を達成するために本考案においては、筒の一端の開口部をこれの直径に合致するような厚さ0.06mm以下のアルミ箔で覆い封止させ、この状態で一方の良導体金属製のカップ状キヤップを被せ筒と接着後、この良導体金属製のカップ状キヤップの端面の中心の矩形穴から可溶体を挿通させ、この一端をはんだ付け接合するとともに前記筒の他方の開口部より消弧剤を充填し、筒開口部と可溶体の他端も前記同様アルミ箔で覆い、他方から良導体金属製のカップ状キヤップを被せ筒と接着し、可溶体とキヤップのはんだ付け接合をアルミ箔を介して封止した筒形ヒュ−ズである。
本考案の筒形ヒューズの組立作業では、筒両端の開口部がアルミ箔で覆われることからこれに被せられる左右の良導体金属製のカップ状キヤップと可溶体のはんだ付けにおいて、次のような効果を奏する。
アルミ箔の表面は、はんだが溶着しない素材のため良導体金属製カップ状キヤップと可溶体のはんだ付け接合時には、溶融するはんだはアルミ箔には付着せずもっぱら前記金属製カップ状キヤップの内底面と可溶体の末端部に溜まり、可溶体とアルミ箔の隙間が狭いことからこれまでのように筒内部に流れ落ちることは無くなる。
表1は、本考案の筒形ヒュ−ズの組立工程と従来の組立工程による完成品の内部を分解してはんだ付け状態の比較を示したものであるが、本考案品は、従来品のようにはんだが可溶体の根元から垂れ下がったり、筒内にはんだ屑となって混在するものは100%生じ無いことが実証された。
これまでの組立作業においては、可溶体と金属製のカップ状キヤップを最初にはんだ付けする時点では、この間のはんだ付け状態を確認するためにまだ筒と金属製カップ状キヤップとは接着されていないのではんだ付け作業が不安定になっていたが、アルミ箔を使用することで予めこれらを接着剤で接着した状態ではんだ付けできることから作業性も安定し工程が能率化されので生産性も向上する。
Figure 0003120271
表1での分解結果から判断しても、本考案品ははんだが可溶体の根元から垂れ下がったり、筒内にはんだ屑となって混在するものが発生しないことからX線による非破壊検査を行う必要が無くなることから大幅なコストダウンとなることが確実である。
以下、本考案の一実施例について図面を参照して説明する。
図2の(イ)において、20は厚さ0.01mm〜0.05mmのアルミニウム箔を巻き取りで、(ロ)は20aのように該当するヒューズ筒の直径より大きい寸法に切断された正方形状のアルミ箔片の斜視図である。
図3は、本考案による筒形ヒューズの組立作業の工程を斜視図により示したものであるが、同図(イ)おいて、例えばセラミック等の耐熱性絶縁材からなる筒1の一方の開口部1aに前図1のアルミ箔片20aを載置させ、その上方より黄銅からなる良導体金属製カップ状キヤップ2をその内壁面にエポキシ樹脂の接着剤21を塗布して被せ同図(ロ)のように固定する。
アルミ箔片20aはこれにより筒1の一方の開口部1aを確実に覆い封止状態を維持できる。
次に同図(ロ)のように形成された金属製カップ状キヤップ2の中央の矩形口2aの外側より板状の可溶体3の一端3aを筒1内に挿通させその末端3bが矩形口2aと同位置の状態にしてはんだ10を溶着し接合する。
つづいて、同図(ハ)のように可溶体3の先端3aが上方になるようして筒1の他方開口部1bより硅砂からなる消弧剤4を充填するとともに同図(ニ)のように可溶体3の先端3aの上方より正方形状のアルミ箔片20aと内壁面にエポキシ樹脂の接着剤21を塗布した金属製カップ状キヤップ2を被せ固定し、同図(ホ)のように可溶体3の一端3aをはんだ10で接合する。
図4は、以上の組立工程を経て完成された筒形ヒューズの断面図であるが、この図で示すように板状の可溶体3と両端の金属製カップ状キヤップ2との接合状態は、金属製カップ状キヤップ2の矩形穴2aと内底面2bの隙間のはんだ10の溶融で行われアルミ箔片20aが筒内方の間仕切りとなって流れるはんだ10を100%阻止し、はんだの垂れ下がり及びはんだ屑の混在は皆無となる。
この組立作業によれば、使用される可溶体の形状が板状のものを一実施例としたが、線材及び線材と板状の複合体のようないかなる形状の可溶体を用いても筒内部へのはんだの垂れ下がり、はんだ屑の混在が防止できるから他のヒュ−ズの組立作業にも適用できる。
従来の筒形ヒューズの組立工程を示す斜視図 本考案の筒形ヒューズに用いるアルミ箔片の斜視図 本考案の筒形ヒューズの組立工程を示す斜視図 従来の筒形ヒューズの断面図 本考案の筒形ヒューズの断面図
符号の説明
1:筒
2:金属製のカップ状キヤップ
3:板状可溶体
4:消弧剤
10:はんだ
20:アルミ箔

Claims (1)

  1. 耐熱性絶縁材の筒とこの筒内に配置された可溶体とその周囲に充填された消弧剤とさらに前記筒の両端部を外側から良導体金属製のカップ状キヤップで固着して構成される筒形ヒューズにおいて、筒の一端の開口部をこれの直径に合致するような厚さ0.06mm以下のアルミ箔で覆い封止させ、この状態で一方の良導体金属製のカップ状キヤップを被せ筒と接着後、この良導体金属製のカップ状キヤップの端面の中心の矩形穴から可溶体を挿通させ、この一端をはんだ付け接合するとともに前記筒の他方の開口部より消弧剤を充填し、この筒開口部と可溶体の他端も前記同様アルミ箔で覆い、他方の良導体金属製のカップ状キヤップを被せ筒と接着し、可溶体とキヤップのはんだ付け接合をアルミ箔を介して封止した筒形ヒューズ。
JP2005011220U 2005-12-12 2005-12-12 アルミ箔を介して封止した筒形ヒューズ Expired - Fee Related JP3120271U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005011220U JP3120271U (ja) 2005-12-12 2005-12-12 アルミ箔を介して封止した筒形ヒューズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005011220U JP3120271U (ja) 2005-12-12 2005-12-12 アルミ箔を介して封止した筒形ヒューズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3120271U true JP3120271U (ja) 2006-03-30

Family

ID=43470450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005011220U Expired - Fee Related JP3120271U (ja) 2005-12-12 2005-12-12 アルミ箔を介して封止した筒形ヒューズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3120271U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023112435A1 (ja) * 2021-12-17 2023-06-22 太平洋精工株式会社 ヒューズ、及びヒューズの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023112435A1 (ja) * 2021-12-17 2023-06-22 太平洋精工株式会社 ヒューズ、及びヒューズの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5992631B2 (ja) ヒューズ及びその製造方法
JP2011181445A (ja) ヒューズ及びヒューズの製造方法
KR20190113903A (ko) 땜납 합금, 땜납 접합 재료 및 전자회로 기판
JP3120271U (ja) アルミ箔を介して封止した筒形ヒューズ
US7211955B2 (en) Lamp
US2711798A (en) Metal stud or pin for soldering purposes and method of manufacture
JP4818641B2 (ja) ヒューズ素子
JPH05135686A (ja) 安全装置及び安全装置の製法
KR20060068965A (ko) 표면실장형 소형 퓨즈 및 그 제조방법
KR102098696B1 (ko) 잠호 저항 용접 방법
JP4036630B2 (ja) ヒューズおよびヒューズの製造方法
TWI442429B (zh) Manufacturing method of lead terminal for capacitor
JP2000331650A (ja) 管球の口金付け方法
JPH01241728A (ja) ヒューズ及びその製造方法
JP3139680U (ja) 高圧広域ヒューズ
JP4946419B2 (ja) 温度ヒューズおよびその製造方法
JP2007329224A (ja) コイル部品
JP5965529B1 (ja) シールリングおよびシールリング素材
JP5955597B2 (ja) 電線ヒューズ及び電線ヒューズの製造方法
CN114245763A (zh) 能够以smd技术焊接的部件和生产能够以smd技术焊接的部件的方法
JPH08162000A (ja) ヒューズ及びその製造方法
JP2001325876A (ja) ヒュ−ズ素子
JP4425760B2 (ja) ヒューズ素子
KR850001546Y1 (ko) 퓨우즈(fuse)
JP2002239781A (ja) 無鉛はんだ合金

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees